嘘も方便
スマップの草なぎが、今日の「笑っていいとも!」から芸能界に復帰したけど、あたしには、どうしても首を傾げちゃう報道があった。それは、ファンレターについての報道だ。謹慎中に4万5000通もの激励のファンレターが届いたそうだけど、草なぎは、その4万5000通ものファンレターの「すべてに目を通した」って言ってるのだ。これは、複数のワイドショーが繰り返して報じてから、どこかの芸能レポーターがつかんだネタじゃなくて、ちゃんと所属事務所からリリースされたネタってことで、言うなれば、公式リリースってことになる。
だけど、これがウソであることだけは間違いない。だって、1通のファンレターに目を通すには、どんなに急いだって1分くらいは掛かるだろう。もちろん、すごく短い手紙も混じってるかもしれないけど、逆に、便せん何枚にも及ぶ長い手紙だって混じってるだろう。そして、封筒から出したり、読み終わって封筒にしまったりする時間も入れたら、どんなに急いだって、1通読むのに1分は掛かる。つまり、4万5000通のファンレターをすべて読むためには、最低でも4万5000分の時間が掛かるってワケだ。
4万5000分は750時間、750時間は31.3日ってワケで、もしも草なぎが4万5000通のファンレターに「すべて目を通した」って言うんなら、謹慎中の1ヶ月間、まったく睡眠を取らずに、1秒も休まずに、ずーーーーーーっとファンレターを読み続けてたってことになる。こんなの不可能に決まってる。それに、草なぎは、謹慎中、スマップのメンバーと電話でダベッたり、テレビを見たり、体力が衰えないように室内で運動をしたりしてたって言ってた。その上、食事をしたりお風呂に入ったり寝たりもしてたんだろうから、1日のうちファンレターを読める時間なんて、どんなに多くても6時間程度だろう。
そしたら、24時間休みなしでファンレターを読んだ場合の4分の1の時間になっちゃうんだから、1通あたり15秒で読まなきゃならない。15秒なんていったら、封筒から便せんを出して、読まずにしまうだけで時間切れだ。とても読むことなんてできない。だから、草なぎが4万5000通ものファンレターの「すべてに目を通した」ってのは、どう考えてもウソだと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、昔から「嘘も方便」て言葉があって、相手を傷つけないようにするためとか、相手を喜ばせるためとかに、あえてホントのことを言わないってことが、何やら「美徳」みたいな風潮がある。そして、この「大人の事情」的な風潮が、大人がウソをつくことを容認する大義名分みたいになっちゃってる。ま、これはこれで文化の1つなのかもしれないけど、今回の草なぎのケースみたいに、ちょっと計算すれば小学生にもバレちゃうようなウソをつくのは、30才を超えた大人としてどうなんだろう?‥‥って、その自覚がないから都心の公園で全裸で大騒ぎしたんだろうけど(笑)
ま、わざわざ激励の手紙をくれたファンに対してのサービス心が8割、今まで通りに「いい人」を演じてくための演出が2割って感じでのウソだとは思うし、本人が言い出したんじゃなくて、どうせ事務所の指示で言わされたんだと思うから、あんまり頭ごなしに否定するのもかわいそうだとは思う。だけど、それにしても、いくらなんでも4万5000通ものファンレターの「すべてに目を通した」だなんて、ウソをつくにも保土ヶ谷バイパスだ。「東京タワーを釣り竿にしてクジラを釣り上げた」とか「富士山をピョンと飛び越えて来た」とか、落語のネタじゃあるまいし、完全に「嘘も方便」の範疇を超越しちゃってる大ウソだと思う。
それでも、基本的には、激励の手紙をくれたファンに対する気持ちを考えてのウソなんだから、すぐにバレちゃう稚拙さと「いい人」を演じ続けるための保身て点を棚の上にあげて考えれば、「嘘も方便」の精神性だけは踏襲してると言える。でも、これが、100%すべて自分の利益のためのウソってことになって来ると、正直、シャレにならない。
それが、聞いてるほうが赤面しちゃうような大ウソを塗り重ねて来た地球の恥、森田健作だ。森田健作は、自民党の支部長をつとめ、自民党の看板で献金を集め、自民党の県議連から支援を受けていながら、どの政党ともいっさい関係ない「完全無所属」を売り文句にして選挙運動を繰り広げ、多くの有権者を騙して千葉県知事のイスを手に入れた。そして、怒った有権者たちから公職選挙法235条1項「虚偽事項の公表罪」で刑事告発されたら、その時のイイワケがものすごかった。
「私が完全無所属だと言っているのだから完全無所属なのだ!」
バカボンのパパもビックル一気飲みしちゃうほどの宇宙的な理論で、高卒のあたしの脳みそじゃトーテー理解できない。あたしに分かるのは、この理屈が通用するんなら、「自分が宣言すれば何でもその通りになっちゃう」ってことだけだ。自分のことをハトだって言い張ってるカラスは「ハト」ってことになっちゃうし、自分のことを犬だって言い張ってる猫は「犬」ってことになっちゃう。そして、この理屈が、お笑いのネタや落語のネタじゃなくて、ちゃんとした選挙で使われたんだから、これほど有権者をバカにしたことは他にないだろう。
そして、恥も外聞もない森田健作は、剣道の段位なんか持ってないクセに、40年以上も「剣道二段」だって大ウソをついて来たことに関しては、「高校生の時に恩師から『お前の腕前は二段だ』『二段を許す』と言われた。だから40数年言ってきた」ってノタマッた上に、「自分では剣道二段のつもりなので、これからも剣道二段を名乗って行く」とミゴトなアジのヒラキナオリを披露しちゃった。これも「私が完全無所属だと言っているのだから完全無所属なのだ!」とおんなじ理屈で、「私が剣道二段だと思っているのだから剣道二段なのだ!」ってことだろう。
でも、剣道の段位ってのは、文部科学省認定の財団法人「全日本剣道連盟」の段位審査会に合格して、規定の登録料を支払った人にしか与えられないもので、自分が思ってるだけじゃ認められないのは当たり前のことだ。たとえば、高校生の時に親の車を無免許運転して、親から「お前は運転がうまいから運転を認める」って言われて、それから40年以上も無免許運転をして来た男が、警察に捕まったとする。そしたら、果たして森田健作の理屈が通用するんだろうか?
‥‥そんなワケで、「完全無所属」の件に関しても、「剣道二段」の件にしても、ムカつきはするけど、そんなには笑えない。あまりにも人間がちっちゃすぎて、あまりにもセコすぎて、失笑はできるけど、ゲラゲラと笑うことはできなかった。だけど、何から何までウソにウソを塗り重ねて来た上に、ウソがバレるたびに幼稚なイイワケを繰り返して来た生まれながらのペテン師、森田健作は、過去に、あたしを大笑いさせてくれるほどのシビレちゃうことをノタマッてたのだ。
皆さん、ご存知の通り、森田健作は、本名の「鈴木栄治」が代表をつとめるダミーの政党支部「自民党東京都衆議院選挙区第2支部」と、芸名の「森田健作」が代表をつとめる個人の資金管理団体「森田健作政経懇話会」の2つを同一の住所に登録してる。代表の電話番号も一緒だし、今回、千葉県に仮設してた事務所も引き上げてこの住所に移したから、千葉県知事でありながら、自民党の支部と個人の資金管理団体と政治家としての事務所が、東京の一室に同居してるっていう前代未聞の状況になってる。
森田健作は、自民党の看板を使って、いろんな癒着企業から莫大な企業献金を受けて来て、それをすべて自分のポケットに入れて来た。4年間で1億5000万円を超える莫大な企業献金は、すべて「自民党東京都衆議院選挙区第2支部」っていうダミーの窓口で受け付けて、そこから「森田健作政経懇話会」へと迂回してた。これが野党の議員だったら、その場で逮捕されて3ヶ月くらい勾留されてるほどの事案だけど、漆間巌が公言してるように、自民党の議員は絶対に逮捕されないんだから、当然、森田健作も逮捕されない。
で、森田健作は、前回の2005年の千葉知事選の時も、自民党の支部長をつとめながら、「無所属」をアピールして出馬してた。ま、この時は、落選したから大きな問題にはならなかったけど、この時、支援者の間から、「自民党の支部長をつとめながら無所属だとアピールするのは問題じゃないか」って声が出てた。さらには、「自民党の支部で受け取った企業献金を自分の資金管理団体に迂回させるのはまずいんじゃないか」って声まで出てた。この時に、森田健作が、こうした忠告をした支援者たちに向かって、ことあるごとに繰り返してたのが、次のセリフなのだ。
「鈴木栄治という自民党の人間が、企業からいただいた献金を自分の崇拝する森田健作という政治家へ寄付する。そして、その森田健作という政治家が、自分の大好きな森田健作という俳優へ渡し、その森田健作という俳優が、自分が師と仰いでいる鈴木栄治という1人の男へ渡す。こういうことだ」
あたしは、このセリフを知った時に、あまりの衝撃で、思わず全裸になって六本木の公園で大騒ぎしちゃいそうになったほど、唖然としちゃった。そして、一拍おいてから、笑いが止まらなくなっちゃった。皆さんは、どう思う? サスガ、正式な会見の場で、「私が完全無所属だと言っているのだから完全無所属なのだ!」って言っちゃうほどのオッペケペーだけのことはあるけど、ここまで来ると、申し訳ないけど、一度、正式に脳波を調べてもらったほうがいいと思う。いや、マジな話。これ、とてもじゃないけど、一般的な常識とかのラインとはカケ離れすぎてるよ。たぶん、森田健作が殺人事件とか犯しても、100%、精神鑑定で無罪になると思うよ。
‥‥そんなワケで、森田健作は、福岡県の古賀竟成館高校で、「努力は嘘をつかない」ってタイトルの講演をして、その講演料として受け取った50万円を非課税の「政治献金」として「森田健作政経懇話会」で処理してたことも発覚したけど、この他にも、同様の手口で、講演会の講演料を「政治献金」として処理してた疑いのあるケースがザクザクと浮上してきちゃった。この「努力は嘘をつかない」ってタイトルにも、あたしはププッ!って噴き出しちゃうんだけど、そんなことよりも、これほど何から何までウソにウソを塗り重ねて来た生まれながらのウソつき野郎が、単なるウソつき野郎だっただけじゃなくて、マレに見る「屁理屈野郎」でもあったワケだ。だって、マトモな神経をしてたら、いくら何でも、「鈴木栄治という人間が企業からいただいた献金を自分の崇拝する森田健作という政治家へ寄付する」だなんて言えるワケがないし、これほど恥ずかしいことを人前で言うくらいなら、それこそ、人前で全裸になったほうが遥かにマシだと思う今日この頃なのだ。
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