舛添大臣に各方面から批判が集中
「舛添大臣に各方面から批判が集中」(世田谷通信)
新型インフルエンザに感染している可能性のある患者が発見されるたびに、深夜でも早朝でも緊急の記者会見をひらき、その患者の検査結果が出るまで数時間おきにニュース速報を流し、結局、「新型インフルエンザではありませんでした」という報告を繰り返している舛添要一厚生労働相に対して、「国民をパニックに陥れているのは舛添大臣自身だ」という批判が各方面から起こっている。5月1日未明、横浜市の高校生に新型インフルエンザの可能性があるとして、深夜に緊急の会見を行なった舛添厚労相は、その後、横浜市の担当部署に何度も電話しても通じなかったために「組織として危機管理がなっていない」と批判した。しかし中田宏横浜市長によると「可能性があるというだけで、まだ検査結果も出ていない状況で舛添大臣があのような緊急会見を行なったために、テレビを見て驚いた市民から問い合わせの電話が殺到してつながらなくなってしまった。舛添大臣は国民に対して『落ち着いて冷静に対応するように』と繰り返しているが、誰よりも舛添大臣自身が落ちつくべきだ」と苦言を呈している。また松沢成文神奈川県知事も「新型インフルエンザかどうかの最終の検査結果も出ていないうちに、国の行政が一方的に大騒ぎして国民をパニックに陥れている。これは舛添大臣の勇み足ではないか」と厳しく批判した。一方、東京都世田谷区の主婦(31才)は「深夜に緊急会見があり、その後も何度も速報が流れたので、今日は家族で横浜の実家に行く予定をキャンセルして自宅にいた。すると夕方になって新型インフルエンザではなかったというニュースがあった。多くの国民が舛添さん1人に振り回されている。舛添さんはもう少し冷静になって欲しい」と憤慨していた。選挙を前にして、政権与党が危機管理能力をアピールしたい気持ちも分かるが、これでは本末転倒である。(2009年5月1日)
| 固定リンク