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2009.05.26

母なる海、母なる地球

夏目漱石の「ビステキ」の話題から、フランス語、イタリア語、スペイン語、ドイツ語を始めとした「男性名詞と女性名詞のある言語」に興味を持ったので、少しずつ調べてるんだけど、チョコチョコと登場するのが、おんなじものなのに、国によって男性名詞だったり女性名詞だったりするパターンだ。たとえば、「太陽」と「月」の場合なら、フランス語、イタリア語、スペイン語だと「太陽」が男性名詞で「月」が女性名詞だけど、ドイツ語だと「太陽」が女性名詞で「月」が男性名詞になってる。

こないだは、「宝石」が男性名詞で「宝石店」が女性名詞、「ビリヤード」が男性名詞で「ビリヤードの球」が女性名詞っていうフランス語で混乱させられたけど、ドイツ語も、負けず劣らずスゴイ原語だった。何しろ、男性の履く「ズボン」が女性名詞で、女性の履く「スカート」が男性名詞だったのだ。ドイツ語の場合は、男性名詞と女性名詞しかないフランス語やイタリア語と違って、このどちらにも属さない「中性名詞」ってのがある。だから、選択肢は、フランス語やイタリア語よりも多いのに、それでも、あえて、「ズボン」を女性名詞、「スカート」を男性名詞にしたってことは、国家をあげて男性の女装や女性の男装を推進してるのか、じゃなかったら、あたしを混乱させるために、KGBが秘密裏に動いたとしか考えられない(笑)

それにしても、ニポン人で、英語がしゃべれる人はいっぱいいるし、あたしも日常会話くらいならしゃべれるけど、何ヶ国語もしゃべれる人って、改めてスゴイと思った。だって、たとえば、フランス語とドイツ語がしゃべれる人なら、それぞれの言語の男性名詞と女性名詞をぜんぶ覚えなきゃなんないからだ。それも、フランス語でもドイツ語でも男性名詞のものもあれば、フランス語なら男性名詞、ドイツ語なら女性名詞ってのもあるし、ドイツ語には中性名詞まである。そして、それぞれの名詞が複数形で変化したり、それぞれに続く動詞が変化したりするんだから、とてもじゃないけど覚えられないと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、何年か前に、ダンナさんの転勤でイタリアに着いてったお友達が、イタリア語はめんどくさいって文句を言ってたことを思い出した。その人は英語がペラペラだから、英語がしゃべれない人よりはイタリア語を覚えるのが簡単だと思ってたんだけど、イタリア語には、男性名詞と女性名詞がある上に、動詞の過去形とか未来形も、「大過去」「中過去」「小過去」ってふうに、その年月によって変化するそうだ。そして、これが、それぞれの名詞によって、これまた変化する。だから、1つの動詞が、その文章の主語によって、極端な話、エグザイルの人数くらいに変化しちゃうワケで、これがすべての動詞の数だけあるワケだから、エグザイルのメンバーの名前を1人も言えないあたしなんか、とてもじゃないけどヴァッファンクーロ!だ。

で、最初は「存在理由が分からない」「めんどくさい」「混乱する」って思ってた男性名詞と女性名詞だけど、いろいろと調べてるうちに、なんだかジョジョに奇妙に楽しくなって来て、こうした名詞の性別がないニポン語が、リトル寂しく思えて来た。だけど、いろいろと広範囲に見てみると、これらの言語みたいな明確な区分けはなくても、ニポン語にも、本来は性別のないものを男性か女性かに喩える言い回しは、昔からチョコチョコと使われて来た。

有名なとこでは、平塚らいてうが明治44年(1911年)に発行した文芸誌「青踏」の創刊号のアイサツ文、「元始、女性は実に太陽であった。真正の人であった。今、女性は月である。他に依って生き、他の光によって輝く、病人のような蒼白い顔の月である。(後略)」ってのがある。これを知らなくても、中森明菜ちゃんの「原始、女は太陽だった」って歌は知ってると思う。でも、これは、太陽と月に性別を与えたってよりも、太陽と月を例にして、傲慢な男性によって女性の人権が踏みらじられてるってことを指摘してるワケだから、男性名詞、女性名詞とはちょっと違う。

ま、これは、女性に参政権がなかった時代のことだから、フロッピー麻生みたいに、この21世紀になっても、まだ「女性に参政権を与えたのは失敗だった」なんていうトンデモ発言を平然とノタマッちゃう時代錯誤の大バカとかの特例を除けば、らいてうの言葉は「時代背景が発言させた言葉」ってことになる。でも、こうした時代背景とは関係なく、古くから言われて来た言葉に、「母なる海」ってのがある。「海」が女性なら、この「陸地」は男性なのかと言うと、これまた「母なる大地」って言われてる。ようするに、「海」はすべての生物の故郷だし、「大地」はすべての植物の故郷だし、こうした「生命の故郷」って意味での「母」ってワケだ。

‥‥そんなワケで、今から6億年前の地球には、海の中にしか生物がいなかった。それも、わずか30種ほどの原始的な微生物がいただけで、肉眼で確認できるような生物は、何ひとつ存在してなかった。それが、約5億7000万年前の「カンブリア紀」に入ると、次々と進化を始め、いくつもの生物へと枝分かれして行き、アッと言う間に‥‥って言っても、5000万年くらい掛かってるけど、その間に、現在の地球上のすべての生物のジャンル、38の動物門の祖先が誕生したのだ。

で、この38の動物門の中の1つ、「脊椎動物門」てのが、あたしたち人類を始め、猫とか犬とか鳥とか魚とか、脊椎を持ってるすべての生き物のジャンルなんだけど、このルーツにあたる「ピカイヤ」って生物も、この「カンブリア紀」に誕生した。見た目は「水中をニョロニョロしてるナメクジ」って感じのパッとしないヤツなんだけど、こいつが誕生してくれたオカゲで、後の地球上のすべての脊椎動物が生まれたってワケだ。もちろん、あたしたち人類もだ。

だから、このピカチュウみたいな名前のナメクジみたいなヤツがいなかったら、あたしたち人類も存在してなかったワケだし、他のほとんどの動物も存在してなかったワケで、キリストだのアラーだのブッダだのを崇拝するよりも、どうせなら、「ピカイヤ教」って宗教を作って、このナメクジみたいなヤツを「神様」ってことにして拝んだほうが、よっぽど現実的ってワケだ。そして、さらに言えば、この「ピカイヤ」にしたって、「母なる海」があったからこそ誕生したワケで、ホントの意味での「生命の根源」てことを考えれば、「母なる海」こそが、人類の、そして、地球の神様なのだ。

演歌の世界では、村木賢吉の「おやじの海」しかり、鳥羽一郎の「兄弟船」しかり、「海」と言えば男性ってイメージだけど、これは、八代亜紀の「おんな港町」からも分かるように、「男は船、女は港」っていう船乗りや漁師たちの世界観から発生してる感覚だ。

つまり、この場合の「海」ってのは、全世界をつないでる広大な「母なる海」のことじゃなくて、船乗りの「航路」であったり、漁師の「漁場」であったりと、ピンポイントの狭い海のことになる。だけど、沖縄出身の小島よしおは、美しい故郷の海を後世へと残すために、「オーシャン・パシフィック・ピース」を略して「オッパッピー」って言ってるけど、「航路」でも「漁場」でもなく、純粋な「海」として捉えた場合には、やっぱり、「海」は女性であり、「母なる海」なのだ。

‥‥そんなワケで、あたしたち人類を始め、地球上のすべての生物の故郷である「母なる海」に、年間200万トンもの大量の産廃を投棄し続けてるニポンの政府は、さらに、全国各地の原発から、放射能まで垂れ流し続けてる。2008年7月25日の日記、「桜の花が泣いている」に詳しく書いてるけど、「サクラ調査ネットワーク」の報告によると、新潟県の柏崎刈羽原発の周辺で、奇形の花弁のサクラが大量に発生する「サクラの大異常」が起こってるのだ。

この「サクラの大異常」は、新潟県中越地震で、耐震偽装してた柏崎刈羽原発がメチャクチャに壊れて、そこら中に放射性のガスを撒き散らした翌年の春のことだから、この時の事故が原因と見ることができる。だけど、この地震が起こる前までも、柏崎刈羽原発が海へ排水を垂れ流してる付近の漁師さんや釣り人たちの間から、「柏崎刈羽原発周辺の魚は異常に大きいか奇形の魚ばかりだ」って声があがってたのだ。実際、奇形魚を気味悪がって、漁場を変えた漁師さんも多いそうだ。それでも、大金をチラつかせて過疎地の人たちの口を封じて、また運転を再開させ、放射性物質を含んだ排水を「母なる海」へ垂れ流そうとしてる政府って、いったい何のための政府なんだろう?

そして、こうした原発よりも、遥かに「母なる海」を冒涜しようとしてるのが、青森県の六ヶ所村の「プルトニウム生産工場」だ。この悪魔の施設が正式に運転を開始したら、100万キロワット級の原発が1年間に放出する量の放射性物質をたった1日で放出し始めちゃう。これは、大気中と海へ垂れ流されるんだけど、このシステムがシビレちゃう。人間の住んでる海岸の近くに垂れ流すと危険だからって、長いパイプを沖のほうまで伸ばして、岸から離れた場所に垂れ流すんだとさ。この、開いた口がふさがらないほどの「行き当たりばったり」な計画は、沖縄の辺野古での「地元から反対があったから滑走路を沖へ移動する」ってのとおんなじ無神経さが炸裂してる。どうせパイプを伸ばすんなら、この国家的自爆行為を推進し続けて来たアベシンゾーの自宅までパイプを伸ばしてって、アベシンゾーの家の中に放射性物質を垂れ流してやればいいのに‥‥って思う(笑)

‥‥そんなワケで、アベシンゾーやフロッピー麻生のように、海を「ゴミ捨て場」くらいにしか考えてない大バカもいれば、すべての生命の故郷である「母なる海」として、かけがえのないものとして大切に捉えてる人たちもいる。海で生活してる漁師さんたちだけじゃなく、海を愛するサーファーたちも、みんな、六ヶ所村の「プルトニウム生産工場」を強引に推し進めようとしてる金権政府の暴力に心を痛めてる。ミュージシャンでサーファーの「Fly☆81」のAkiraさんも、ずっと六ヶ所村の問題に心を痛めてて、音楽の力で政府の暴力に立ち向かってる。

そして、海と平和を愛するサーファーたちも、みんなそれぞれに活動してて、「SFJ(サーフライダーファウンデーションジャパン)」では、5月28日に「署名提出キャンペーン」を行なう。今までに集まった莫大な数の「六ヶ所村核再処理工場の稼働中止を求める署名」を持って、美女サーファーの皆さんが、国会議事堂まで提出しに行っちゃうって作戦だ。

「SFJ」の人たちは、オトトシ、日比谷の野外音楽堂で開催された「NO NUKES MORE HEARTS ストップ再処理 パーティー&パレード」でもお見かけした。ステージに向かって、右のハシッコのほうの一角に集まってて、サーフボードが並んでたから、すぐに分かった。「SFJ」の人たちの壇上からのメッセージも聞いたけど、「母なる海」を愛する気持ちはみんな一緒だし、「プルトニウム生産工場」っていう政府の暴力に心を痛めてる点でもみんな一緒だった。

で、今回の「SFJ」の画期的な「署名提出キャンペーン」だけど、リンク先にもあるように、「母なる海は母が守ろう」をコンセプトに、こんなメッセージが書かれてる。


海に囲まれた島国ニッポン

この国には豊な自然と暮らしがある

たくさんの生物の命を育み

私たちの暮らしをつくる

海は母なる存在。

今日も、明日も、これからも

まもっていかなきゃいけない大切なもの。

それなのに、オトコたちは、海を汚し続けるだけ

もう、オトコになんか任せていられない!!

母なる海は女性がまもらなくっちゃ。


‥‥そんなワケで、28日の午後1時半から、参議院議員会館の第6会議室で行なわれる「署名提出キャンペーン」には、「SFJ」の美女サーファーの皆さんを始め、一般からもたくさんの女性が集まる。そして、大量の署名を提出するだけじゃなくて、この国の自然をメチャクチャに破壊し続けて来た元凶の2人、総理大臣のフロッピー麻生と経済産業大臣の二階俊博に、「日本一の環境ダメ男」の認定証を授与しちゃうのだ(笑) ま、不必要な八ツ場ダムの建設を正当化するために森田健作との密談で忙しいフロッピー麻生にしても、西松建設からの不正献金問題をウヤムヤにするために東京地検特捜部長の佐久間達哉との打ち合わせで忙しい二階俊博にしても、このイベントには顔を出さないと思うけど、これほど楽しいイベントは他にないから、マスコミの皆さんはお見逃しなく♪‥‥なんてことも織り込みつつ、この「SFJ」のメッセージからも分かるように、女性こそが生命の源であり、偉そうにしてる男性たちにしても、みんな女性から生まれて来たんだって事実を踏まえれば、「母なる海」や「母なる大地」のすべて、この地球そのものが「母なる地球」ってことに気づくだろう。さらに言えば、「母なる子宮」ってワケで、母なる海で「きっこ人魚」を釣り上げた人は、子宮、ご連絡ください‥‥なんてオチで申し訳ないと思ってる今日この頃なのだ(笑)


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