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2009.05.15

バジェットキャップの憂鬱

今日は、フロッピー麻生の緊急辞任会見があるかと思ってたんだけど、幸いにも、それはあたしの空想の世界だけのことだった。とにかく、フロッピー麻生ほど無能な総理大臣は他に類を見ないし、支持率の低さも歴代のワースト3の座を微動だにしないんだから、政権交代を熱望してる68%の国民の1人のあたしとしては、次の総選挙はどうしてもフロッピー麻生で戦ってもらわないと困る。今、辞任でもされて、人並みの知能を持った与謝野ちゃんあたりが党首になっちゃったら、民主党が看板を掛け替える効果が薄れちゃうからだ。だから、フロッピー麻生には、どんなことがあっても、総選挙の日までは総理大臣の座に居座っててもらいたい。そうすれば、民主党の代表が、ハトポッポになろうがフランケンになろうが、どっちでも楽勝だからだ。

で、いつまででも気が済むまで総理大臣のイスにふんぞり返っててくれてケッコーなフロッピー麻生とは正反対に、今すぐにでもその座から降りてもらいたいのが、「右翼」「変態」「アベシンゾーの仲間」っていう、人間としての最悪事項が3つも合体ロボしちゃってる地球の恥、FIAのモズレー会長だ。あたしもそれなりに心が広いと自負してる人間だから、そのまんま東みたいに少女を相手にしたり、嫌がる相手に何かを強要するようなセックス以外は、どんなに異常な性癖を持ってても、人それぞれ自由だと思ってる。だから、ハードなSMプレイだって、双方が合意の上で楽しむんなら、別に他人がとやかく言うようなことじゃないと思ってる。

だけど、モズレー会長の場合は、単なるSMプレイじゃなかった。捕虜収容所を模した室内で、女性たちに囚人服を着させ、「ユダヤ人の捕虜を拷問するナチスの軍人」ていうシチュエーションでプレイを楽しんでたのだ。ヒトラーの口調をマネしたドイツ語で女性たちに命令しながら、ムチで叩きまくり、その上、それだけじゃ満足できなかったド変態のモズレー会長は、女王様にドイツ空軍の軍服を着させて、自分は全裸になって鎖で縛られて、薄汚いケツを血が出るまでムチで叩かせて、恍惚の表情で気持ち悪いアエギ声を連発してた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、いくら双方が合意してれば自由だとは言え、このユダヤ人とドイツ人とを侮辱した下劣なSMプレイは、すべてモズレー会長がリクエストして、2500ポンド(約50万円)も支払ってセッティングしたものだった。それも、この1回だけじゃなくて、何度も何度もこの異常なプレイを繰り返してたのだ。いくら双方が合意してたとしても、もしも総理大臣だった時のアベシンゾーが、SM嬢たちに中国の人民服を着させて、自分は旧日本軍の軍服を着て、南京大虐殺に模したSMプレイをやってたとしたら、果たして許されるだろうか? モズレー会長がやってたことは、これとおんなじことなのだ。

だからこそ、すべてのF1チームが激怒したワケだし、特にドイツのBMWザウバーなんか、カンカンに怒っちゃった。それどころか、ドイツの自動車連盟の「ADAC(アー・デー・アー・ツェー)」なんか、長年のFIAとの提携をバッサリと切っちゃった。そして、F1に関わるほとんどの関係者を激怒させたってのに、「解任は間違いなし」って言われてたFIAの臨時総会の信任投票で、ナナナナナント! まるで千葉県知事選みたいなイカサマが炸裂しちゃって、モズレー会長は続投になっちゃったのだ!

ま、この辺のことを説明してると先へ進まないから、知らなかった人は1年前の日記、「前代未聞のド変態ウヨク」とか、「ド変態ウヨクの大疑惑」とかを読んでもらうとして、今回、あたしが取り上げようと思ったのは、このモズレー会長が信任投票でイカサマをやって続投になったことで、次から次へとトンチンカンなレギュレーションを連発して来て、多くの参加チームが大迷惑してるってことだ。

今、問題になってるのは、各チームの年間の予算に上限を設ける「バジェットキャップ」の導入についてだ。ニポンのモータースポーツ誌とかは、この「バジェットキャップ」を「予算制限」て訳してるけど、これはちょっとニュアンスが違う。正しくは「予算上限」て意味だ。で、今までは、どれだけ予算を使っても自由だったから、トヨタみたいに年間600億円なんていう異常な予算をつぎ込んで、その裏で何千人単位で派遣労働者の首を切り続ける本末転倒な企業もあったワケだ。ちなみに、トップチームのフェラーリでさえも、年間の予算は500億円前後なんだから、トヨタは異常すぎる。

たとえば、2005年度で言えば、トヨタの年間の予算が約600億円で、ドライバーの年俸は、シューマッハ弟が約24億円、トゥルーリが約13億円だった。もちろん、サードドライバーやテストドライバーもいるけど、ファーストドライバーやセカンドドライバーと比べたら年俸は微々たるものだから、その辺は割愛して、年間の予算からファーストドライバーとセカンドドライバーの年俸を引くと、ザッと560億円以上がマシンの開発やら運営費やらに使われてたってことになる。

そして、フェラーリはと言えば、2005年度の年間の予算が約510億円で、ドライバーの年俸は、シューマッハ兄が約44億円、バリチェロが約15億円だったから、年間の予算からファーストドライバーとセカンドドライバーの年俸を引くと、約450億円だ。つまり、ドライバーの年俸を計算しなければ、トヨタはフェラーリよりも110億円も余計に予算をつぎ込んでたってことになる。それで勝てないんだから、トヨタって一体‥‥なんてこたー置いといて、何でこんなことを書いたのかって言うと、F1に参戦するためにはどれくらいお金が掛かるのか、F1ドライバーの年俸ってどれくらいなのか、こうしたことがザックリと分かってないと、これから書くことがピンと来ないと思ったからだ。

‥‥そんなワケで、地球の恥、モズレー会長がゴリ押しした「バジェットキャップ」ってのは、1チームあたりの年間の予算を「3000万ポンド(約43億円)」にするってものだった。そう、シューマッハ兄1人の年俸よりも下なのだ。で、これじゃあまりにも低すぎるって多くのチームから批判が出たので、今度は「4000万ポンド(約59億円)」に変更になったんだけど、もうこれで強引に決定されちゃって、来年の2010年から、これが導入されちゃうことになったのだ。でも、こんなに少ない予算だったら、ドライバーを雇うこともできない。だから、これは、あくまでも、純粋なマシンの開発費の上限てことで、ドライバーの年俸とか、各地を転戦する費用とか、そうした予算はすべて除外されてる。

年間のマシンの開発費に上限を決めるってことは、決して悪いことじゃない。お金持ちのチームとそうでないチームとの格差を縮めることにもなるし、F1の「F」が「フォーミュラー(規格)」って意味である以上、マシンの規格だけじゃなくて、マシンの開発費にも規格を儲けるべきだと思う。現に、ホンダは、この「バジェットキャップ制」に以前から賛成してたし、他にも賛成してるチームのほうが多かった。反対してたのは、お金の力に頼って来たトヨタやフェラーリくらいだった。

だけど、この話が現実になったと思ったら、トヨタやフェラーリだけじゃなく、BMWも、ブラウンも、次々と反対し始めちゃったのだ。何でかって言うと、この「バジェットキャップ」は、全チームに強制されるんじゃなくて、受け入れたいチームだけが受け入れればいい「任意」の規則になったからだ。つまり、今まで通りに、何百億円も使いたいチームは、好きなだけお金を使ってもいいってことなのだ。でも、そしたら、「何の意味もないじゃん」てことになる。そこで飛び出したのが、開いた口からトランプが出てきちゃう「ふじいあきら」って最近見ないよね?‥‥じゃなくて、開いた口がふさがらないほど呆れ果てるアホルールだったのだ。

それは、「バジェットキャップ」を受け入れずに好きなだけ予算を使いたいチームは、空力にしろ、エンジンにしろ、テスト走行にしろ、今まで通りに厳しいレギュレーションを守らなくちゃなんない。でも、「バジェットキャップ」を受け入れて年間の予算を59億円にした良い子のチームには、ご褒美として、レギュレーションで禁止されてる「可変ウイング」を許可しちゃう。「エンジンの回転数」もレギュレーションに従わずに好きなだけ回していい。テスト走行も制限なしに好きなだけやっていいし、週に40時間までって決められてる風洞テストも、これまた無制限にやっちゃっていいよ‥‥ってことになっちゃったのだ。

つまり、「ETCを買ってつけた車だけ高速代を1000円にしてやる」とか、「新車に買い替えた人だけに25万円払い戻ししてやる」とか、「地デジ対応テレビを買った人だけに35000円ぶんのポイントをやる」とかってのとおんなじ自民党方式ってワケだ。「ETCを買いたくないヤツは買わなくていいよ。車も地デジ対応テレビも買いたくないヤツは買わなくていいよ。その代わり、言うこと聞かないお前らには、何もやらねえよ」ってワケだ。サスガ、アベシンゾーと固い握手を交わした変質者は、発想が完全に自民党だ。

‥‥そんなワケで、ETCの場合も、発表されてから期限までにほとんど時間がなくて、多くのドライバーは取りつけることができなかったけど、この「バジェットキャップ」も、ついこないだ決定されたと思ったら、5月29日までに「受け入れる」か「受け入れない」のかを回答しなきゃなんないのだ。それで、まずは、全チーム中で最大の予算を使いまくって来たトヨタが口火を切った。「バジェットキャップを導入するのならF1から撤退せざるを得ない」ってコメントしたのだ。トヨタモータースポーツの社長、ジョン・ハウエットは、こんなふうに言った。


「レースに勝とうと思ったら、空力やエンジンなど数々の特例が認められているバジェットキャップを受け入れるしかない。しかしバジェットキャップを受け入れたら、人件費が足りずに現在600人以上いるスタッフの多くを解雇しなければならなくなる。企業としてF1に参戦している以上、全スタッフの生活を守ることも社会的な仕事だ。だからと言って、バジェットキャップを受け入れなければ、このルールでは絶対に勝つことができない。FIA側がこのまま何の解決策も示さずにバジェットキャップを導入するのなら、我々は29日までの回答をボイコットする」


そしたら、これに続けとばかりに、フェラーリも「撤退」の2文字を口にした。でも、きっとイタリア語だったと思うから、2文字以上だろうけど(笑)‥‥ってことで、フェラーリは、こんな公式コメントをリリースした。


「今回、バジェットキャップが決定されたことによって、F1の長い歴史の中で、初めて、バジェットキャップを受け入れたチームとそうでないチームという2つのレギュレーションが導入されることになった。我々フェラーリは、1950年のF1開始から60年間に渡って参戦して来た唯一のコンストラクターだが、今回のバジェットキャップの決定によって、我々の取締役会はフェラーリが参戦する理由が消滅してしまったと判断した。我々は、参加するすべてのチームに同一のルール、同一のレギュレーションを与えた上で、コストを削減して行くことが重要な原則であると考えている。この原則が尊重されずに、今回の決定のまま2010年の選手権が開催されるのであれば、我々フェラーリはエントリーするつもりはない」


おんなじような内容でも、フェラーリが言うと重みがあるよね。で、ここまでは分かってたことだけど、トヨタとフェラーリに続いて、レッドブルも「撤退」を表明しちゃったし、BMWも文句を言い始めて、現在絶好調のブラウンチームの代表、ロス・ブラウンと、チーフエンジニアのパトリック・ヘッドも不満を言い始めちゃった。ようするに、全チームを同一の条件にするのなら理解できるけど、「バジェットキャップ」の受け入れを任意にして、受け入れたチームと受け入れないチームとで大幅に条件を変えるってことが、複数のチームから問題視されてるのだ。

う~ん、難しい問題だよね。トヨタの言ってることも分からなくはないけど、たとえば「人件費は別」ってことにしちゃったら、トヨタみたくお金が有り余ってて、600人以上もスタッフを雇えるチームと、ギリギリの予算で参加してるプライベーターみたく、数十人のスタッフでがんばってるチームとでは、やっぱりマシンの開発やメンテに差が出ちゃう。そしたら、「バジェットキャップ」の本来の意味が半減しちゃう‥‥つーか、1万人以上の派遣労働者を残酷に首にして来たトヨタが、600人のスタッフの生活をダシにして「バジェットキャップ」に文句を言うってのもスジが通らないような気もするし、それ以前に、1万人以上の派遣労働者を残酷に首にして来たトヨタが、年間600億円もかけてF1に参戦してること自体が疑問だし‥‥。

ホンダは、それなりに派遣切りもしたけど、それだけじゃなくて、F1から撤退するなど、会社としてもできるだけ支出を削減して、何とかギリギリで黒字にとどまった。だけど、トヨタは、ホンダの数十倍もの派遣切りをしたのに、F1には参戦し続けて、4000億円を超える大赤字を出した。これって、企業の姿勢としてはどうなんだろう? 経済のことはぜんぜん分からないあたしだけど、2つのチームをずっと見て来たあたしとしては、ホンダが水戸黄門なら、トヨタは悪代官てイメージなんだけどね。

こんな感じだから、現時点では何とも言えない「バジェットキャップ」なんだけど、このままモズレー会長が強引に進めちゃうと、ちょっとヤバイことになると思う。だって、トヨタはどうでもいいとしても、フェラーリとレッドブルが撤退しちゃうワケで、レッドブルが撤退するとなれば、隣りのトトロッソも撤退しちゃうワケだし、他にもBMWが撤退を匂わせてる。そうなると、マクラーレンやルノーだって参戦する意味がなくなっちゃうだろうし、ブラウンだって文句タラタラなんだから時間の問題ってことになる。そしたら、正直、パッとしないチームが2つか3つ残るくらいで、あとは、予算に上限を設けたことによって、これまでは参戦なんてムリだと思ってた新規参入のチームに頼るしかなくなる。これじゃあ、もう、F1とは呼べない。

以前、FIAと、チーム側の団体のFOTA(フォーミュラワン・チームズ・アソシエーション)とが対立した時に、FOTAは「それならオレたちは別の世界選手権を始めちゃうよ?」って脅し文句を言ってたけど、それが現実になりそうだ。つまり、モズレー会長のSM独裁に嫌気がさして、F1から撤退したチームが集まって、もっとちゃんとした「別のF1」を始めちゃうってことだ。今のニポンの政治で言えば、いつまで経っても自民党と霞が関の癒着政治が終わらないから、それに嫌気がさした68%の国民だけで、ちゃんとした「別のニポン」を作ろうってことだ。

‥‥そんなワケで、フロッピー麻生に負けず劣らずの最低人間、FIAのモズレー会長だけど、今月の頭に、愛する息子のアレクサンダー・モズレーが、39才の若さで死んじゃったから、今は悲しみの底にいて、こないだのスペインGPも欠席しちゃった。だけど、この息子にしても、不慮の事故とか病気とかで亡くなったんじゃなくて、コカインの食い過ぎで死んだんだから、あたしはぜんぜん同情してない。覚醒剤とかで死んだなら少しは同情もするけど、コカインなんてセレブなものを食い過ぎて死んだなんて、とてもじゃないけど同情できない。単なる大金持ちの自業自得でしかない。まさしく、「親が親なら子も子」ってワケで、フロッピー麻生やアベシンゾーと同じく、親の七光が息子をダメにした顕著な例と言えるだろう。だから、モズレー会長は、F1に「バジェットキャップ」を導入する前に、まずは自分のSM代と息子のコカイン代に「バジェットキャップ」を導入するべきだったと思う今日この頃なのだ。


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