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2009.05.06

「こどもの日」が消える日

今日、5月5日は「こどもの日」だったけど、5月5日が「こどもの日」だってことは、子供たちだけじゃなくて、ニポン全国の大人もみんな認識してることだ。でも、5月5日を「こどもの日」に指定してるってことは、5月5日以外の364日は、ぜんぶ「大人の日」なんだろうか? そして、もしもそうだとしたら、全国の子供たちは、このことを認識してるんだろうか?

「おもちゃ」ってものは、子供のためのものだ。だからこそ、わざわざ「大人のおもちゃ」って言葉がある。ようするに、「大人のおもちゃ」以外の「おもちゃ」は、すべて子供を対象にしたものだってことだ。これとおんなじことで、5月5日だけをわざわざ「こどもの日」に指定してるってことは、今日以外の364日は「大人の日」ってことで、大人のあたしは、今日以外の364日をぜんぶ「自分のための日」として面白おかしく過ごしてもいいってことになる。

で、今日の「こどもの日」に合わせて、総務省が発表した全国の15才未満の子供の数は、去年より11万人も少ない1714万人で、これは、過去最少の数だそうだ。ニポンの子供の数は、1982年から常に前年度を割り続けてて、今年で28年も連続で減少してることになる。また、総人口に対する15才未満の子供の割合で見ると、35年も連続して減少してることになる。そして、今のままの推移で進んでくとしてシミュレーションすると、早ければ50年後、遅くても75年後には、ニポンには15才未満の子供が1人もいなくなるそうだ。

つまり、その時点で15才になってる「もっとも若いニポン人」たちが寿命を迎えた時に、この国は人口がゼロになって、長かったニポンの歴史が終わるってことだ。ま、それは100年以上も先の話だから、あたしは生きてないけど、この国から子供がいなくなる50年後は、あたしはヨボヨボのおばあちゃんになっても生きてる可能性がある。つまり、あたしは、5月5日の「こどもの日」がカレンダーから消える日を自分の老いた目で目撃する可能性もある今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、これは前にも紹介したけど、2006年に「国立社会保障人口問題研究所」が発表した試算によると、2006年の50年後の2055年には、ニポンの人口は今より3割も減って「8993万人」になるってことだった。そして、この数字だけを見ると、まさか子供の数がゼロになるなんて思えないんだけど、このレポートによると、「全人口の約4割を65才以上の高齢者が占める」ってことだった。つまり、全人口は3割減るだけだけど、その内わけは大きく変わるってことなのだ。

現在のニポンの総人口は約1億2500万人だけど、このうち15才未満の子供が1700万人で全体の13%、65才以上の高齢者が2700万人で全体の22%だ。だけど、これが、50年後の2055年には、総人口が約9000万人になって、そのうちの4000万人が65才以上の高齢者になるワケだ。さらには、15才未満の子供が、現在の半分以下の750万人になっちゃうのだ。つまり、65才以上の高齢者が、現在の22%から40%へと2倍になるのに、15才未満の子供は、現在の13%から、わずか8%へと減少しちゃうのだ。

たとえば、全人口の8%が小学生だとか、全人口の8%が中学生だとか、そういうことならいいんだけど、この8%ってのは、生まれたばかりの赤ちゃんから、幼稚園児、小学生、中学生までをぜんぶ足した「ニポンのすべての子供の数」なのだ。それも、これは、あくまでも3年前の2006年度に行なわれた試算なのだ。それからの3年で、このニポンは、アベシンゾー、フクダちゃん、フロッピー麻生っていう前代未聞の三バカ総理の無責任リレー政権によって、戦後最悪の状況にされちゃったのだ。そして、その結果、去年の2008年度には、年間の死亡者数が出生者数を5万1000人も上回るっていう、1899年の計測開始以来、最大の「人口減少」を引き起こしちゃったのだ。

ちなみに、2008年度は、年間の出生者数が109万2000人で、死亡者数が114万3000人だったんだけど、死亡者数が出生者数を上回ったのは、2005年、2007年に続いて、3回目だった。で、ここで注目して欲しいのは、さっきの「国立社会保障人口問題研究所」の試算だ。これは、2006年度に発表されてる。つまり、この試算は、2005年の1回きりの人口減少のケースしかデータがない状態での試算てワケなのだ。

1899年の計測開始から、常に出生者数が死亡者数を上回り、ニポンの人口は増え続けて来た。だけど、その増加率がジョジョに奇妙に減って来て、2005年に、とうとう出生者数と死亡者数とが逆転しちゃった。だけど、その減少数は、2万1000人だった。そして、このデータをモトにして「国立社会保障人口問題研究所」が試算したのが、「50年後の2055年にはニポンの人口は8993万人になる」ってものだったのだ。

だけど、その後、2007年、2008年と続いた人口の減少を見ると、必ずしも緩やかなカーブを描いてない。2005年の減少が2万1000人だったのに対して、翌年の2006年には若干プラスに転じて、また減少した2007年は、1万9000人に留まってる。それなのに、2008年になると、一気に5万1000人も減少してるのだ。つまり、2006年の時点では分からなかった、これらのデータも踏まえた上で再試算すれば、ずいぶんと違った結果が出るんじゃないかと思う。

ただし、その場合には、結果が「良くなる」って可能性はない。だって、アベシンゾー、フクダちゃん、フロッピー麻生と、どのバカも名前だけの少子化担当大臣を置いただけで、何ひとつ現実的な対策など行なって来なかったからだ。もちろん、出生者数の減少だけが人口減少の原因じゃないし、どっちかって言えば、高齢者が増えたことによる死亡者者の増加が最大の原因だ。だけど、それにしたって、天下の売国奴、コイズミによる「後期高齢者医療制度」や「生活保護における高齢者加算の廃止」などを始めとした数々の「高齢者切り捨て政策」によるものだ。

庶民の味方のオムライス党が訴え続け来たように、お年寄りや障害者などの社会的弱者に優先的に手を差し伸べるような愛のある政策を続けて来てたら、結果は大きく違ってたハズだ。だけど、ここ数年で自公政権がやって来たことは、とにかくカタッパシから社会的弱者を切り捨てて、浮かせた予算を天下り役人や経団連の大企業にバラ撒くことだった。そして、その結果が、世界の流れに逆行した出生者数の減少と死亡者数の増加なのだ。

‥‥そんなワケで、今、ニポンでは、平均すると、毎日2900人の赤ちゃんが生まれて、毎日3040人の人が亡くなってる。つまり、毎日、140人ずつ人口が減ってるってワケだ。だけど、これは、決して、世界の流れってワケじゃない。世界の人口は、毎日20万人ずつ増加し続けてるし、他の先進国でも、人口は増加してる国のほうが遥かに多い。それなのに、先進国であるハズのニポンの人口は、毎日140人ずつ減り続けてるのだ。4月27日の日記、「自殺大国ニポン」で指摘したように、フロッピー麻生が、まるで自分の手柄のように「世界2位の経済大国」だって連呼してるこのニポンが、世界中の資本主義国の中でダントツの1位の自殺率を誇ってることも異常だけど、世界の流れに反して人口が減り続けてることも異常すぎる。そして、その原因が、自公政権による社会的弱者の切り捨てなんだから、数えきれないほどの社会的弱者の屍の上に成り立ってる「世界2位」などクソ食らえだと思う今日この頃なのだ。


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