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2009.06.26

「リ」のつく話の総集編

返信メールの件名欄の「Re:」について、続々とメールが届き続けてるんだけど、驚いたことに、第3の説、第4の説が登場しちゃったので、急きょ、三夜連続の大特集を組むことにした‥‥って、大ゲサだけど、とりあえず、昨日までの時点では、「Re:」は「レスポンス」の略で「返信」の意味ってのが第1の説で、「Re:」はラテン語の「~について」という意味の「res」、もしくは「~に関して」という意味の「in re」が語源てのが第2の説だった。で、さっそくだけど、まずは第3の説をご紹介する。


お名前:TH
コメント:きっこさん、先日はキリ番のプレゼントありがとうございました。あれ以降ココ釣りマスターをやっていて、大会に参加もしていますが、良い竿がないので苦戦しています。さて、メールの Re: の件ですが、私は今回掲載されていた二つのどちらでもなく、replyのreだと思っていました。たとえば手紙に返事を出すのはreply to the letter ですよね?ネット上の(昔のパソコン通信なども含めて)書き込みに対してコメントをつける際には昔から”レスをつける”って言っていましたが、それと混同されているのかと思っていました。まぁ、正解は分からないのですが…以上、気になったのでメールさせていただきました。


お名前:末田サン
コメント:きっこさん、毎日楽しみに読ませていただいています。インターネット上の掲示板システム、BBSでのreとかresはresponseのreですが、メールのRe:はreplyの略だと聞いた覚えがあります。はじめは伝聞形でしたが、私は以下のように解釈しました。BBSは、人対人のイメージはありません。人(個人)または法人が公衆の縦覧に供すためのシステムだと思います。そのBBSへの「返答」がresponseで、名詞です。人の動きは、掲示されている「返答=モノ」を見る行為です。メールの返信や転送は、動詞の意味を含む言葉が使われているのでしょう。「返信」も「転送」も人の行為です。(きっこさんの交換日記も本質はこちらだと思います)「返信」のreplyも、「転送」のforwardも、動詞と名詞の意味を持っています。ビデオ(VTR)のボタンに書かれる英語も、playやforwardなど、動詞の意味も持つ語が使われています。以上のように考え、私は返信の「Re:」は、replyのreだと思っています。ちなみに、携帯電話のバイリンガルの設定を英語にすると、たいていの機種(私の知る限りは全て)「返信」は「reply」と訳されています。


‥‥そんなワケで、今日は、1通でも多くメールを紹介したいので、「いかがお過ごしですか?」はナシにして行っちゃうことと、メールを紹介するたびに「●●さん、どうもありがとうございました♪」ってのもナシにして行っちゃうので、皆さん、ご理解ください‥‥ってことで、第3の説は、THさんや末田サンを始め15人くらいの人からメールが届いてる「replyの略」って説だ。末田サンは「伝聞」とは言ってるけど、ケータイのバイリンガルの設定を英語にすると「返信」が「reply」になるってのは、ある意味「物的証拠」みたいなもので、ものすごく説得力がある。

だけど、第4の説も、これまた説得力がある。こちらは第3の説よりも多くて、20人以上の人からメールが届いてるんだけど、その中でも、簡潔で分かりやすいものと、ヤタラと説得力のあるものをご紹介する。


お名前:Stuart
コメント:いわゆる件名欄に使われる"Re:"は"Regarding"の略で、「~について」ということです。最初の返信から自動的に附けられます。同様に、転送の場合は"Fw:"(Forwarding)が附けられます。したがって、返信や転送を繰り返すたびに、件名に"Re:"や"Fw:"が追加されていきます。


お名前:英語の鬼
コメント:きっこさん、こんにちは。いつも楽しくブログを拝見しております。今回はRe:ネタで盛り上がっているようなので、英語教師の立場から正解をお知らせいたします。Re:はregardingの略で、regard(関係する)が分詞構文になって、さらにそれが前置詞化したものです。したがって、regardingは「…に関して」という意味になります。これはaboutという日常的な語に対して、ビジネス用の語としてよく用いられているものです。Re:の後ろには相手が送信したメールの件名が入りますので、これによってどのメールに対する返信であるかが明らかになるわけです。もし発信者が件名をブランクのままにして送信した場合は、そのまま返信するとRe: だけというおかしな件名になってしまいます。これからも頑張ってくださいね。お母様もいつまでもお元気でありますように。


ね?ものすごい説得力でしょ? 何しろ「英語の鬼」を名乗る英語教師が「正解をお知らせいたします」とまで断言してるんだから、「キックの鬼」の沢村忠も真空飛び膝蹴りを失敗して撃沈しちゃいそうなイキオイだ(笑) でも、これほど自信マンマンの英語の鬼さんに対して、真っ向から勝負を挑むかのように、「ずっと第4の説だと思ってたけど、調べてみたら第3の説が正解みたいだ」っていうメールも届いてる。


お名前:れお
コメント:きっこさん、はじめまして。れおと申します。いつもいつも、事の核心を突く鋭い考察、楽しませてもらっています。とても自然体で勇気があり、群れない、構えない、という印象のスタンスがいいですね。特に政治や社会の話題などは長文であっても理路整然とカチッとまとめられていて、読みやすいです。リベラル寄りでもナショナリスト、反戦でも刑罰は厳罰主義、日本の古典に詳しく英語読解力もしっかり、などなどなど、面白いです、すごいです。すでに諸説出尽くしているかもしれませんが、6月23日のReのお話、気になり、ネットでチェックしてしました。自分はずっとregardingの略と思ってましたが、Eメールに関してはreplyの意味のようです。About.comというサイトhttp://email.about.com/od/netiquettetips/qt/et103002.htmの説明では、reは通常はregarding (の件について)の略、しかし、パソコンのメールでは自動的にSubject: (件名:)が前につくので、通常の文章でのregarding (の件について)の意味では重複になるので、Reはreplyの意味、とのことです。語源はやはりラテン語のin re(~について)のようです。


確かに、れおさんの紹介してくださったサイトを見てみたら、「Re:」を「Regarding」の略だとすると「Subject」と重複しちゃうから、これは「Reply」の略だって書いてある。そして、第3の説と第4の説のハイレベルな戦いを遠巻きにして、すでに敗北の色が濃くなって来てる第1の説、「レスポンス」の略だっていう人たちに吉報がある。このサイトには、こう書いてあったのだ。


You can think of this "Re:" as an abbreviation of "Reply:" (or maybe "Response:")


そう、カッコの中にチンマリと自信なさそうに書かれてるとは言え、「リプライ、もしくはレスポンスの略」って書かれてるのだ。こうなって来ると、第1の説と第3の説は、自民党とナンミョ~党みたいな関係で‥‥って、これじゃあ、すでに敗北が決定してるみたいで縁起でもない喩えだけど、とにかく、第1の説と第3の説は、ほぼ同一の説みたいな感じになって来た。

ま、この「About.com」ってサイトの信頼度は分からないけど、英語圏の人の1つの意見として、「Re:」の語源はラテン語の「in re」であり、英語で言えば「Regarding」にあたるものだけど、電子メールに限って言えば、「Regarding」とすると「Subject」と重複してしまうため、一般的には「Reply」、もしくは「Response」の略だと解釈するのが妥当である‥‥ってことだ。そして、この意見に極めて近い推測をしてるメールも届いてる。


お名前:zaki
コメント:きっこさん、こんにちは!耐震偽装の事件の時以来の愛読者です。藤田東吾さんに関して検索をかけているうちに「きっこの日記」にめぐりあいました。あの時は毎日ぞくぞくしながら日記を拝見していました。早いものであれから数年が経ちましたが、「社会的弱者へのやさしい視点」と「権力者の横暴への激しい怒り」に貫かれた日記の内容は、私を鼓舞し、勇気づけてくれます。私は雪国の片隅で小さな輸出入会社を友人とともに経営しております。きょうメールしたのは、Reについて私に思い当たることを申し上げるためです。100%の確信まではありませんが、メール返信時にタイトル欄に出てくる「Re:」は、返信を意味する、という方に一票です。確かに「Re:」という表記の仕方は、「~について」という意味もあります。より詳しくいうと、「Regarding」または「With reference to」の略語で、海外からの、または海外へのビジネスレターの標題でかつて使われていたようです。「使われていたようです」という意味は、私が大学を卒業後しばらくして貿易業務に従事するようになった1980年代前半にはすでに、標題に「Re:」を使用するのは古い表現とされていて、英文ビジネスレターの参考書にも「Re:」などという表現は使用されていませんでした。それに「Re:」が「~について」という意味だとすると、返信する時だけその表示が出てくるのはおかしいですよね。標題を示しているわけだから、返信だけでなく、最初の発信の時にも表示されなくてはつじつまが合わない。実際、上述の古い時代のビジネスレターでは、最初のレター発送の時でも「Re:」と標題に使っていたわけですから。したがって、「Re:」は返信の意味、つまりResponseの意味と考えるのが自然ではないでしょうか。ちなみにマイクロソフトのエンカルタの英語版のところのディクショナリーで検索すると、Reについて以下のような説明がありました。The use of re meaning "with reference to" is largely restricted to the language of business; but it is also used informally as a convenient short form: Re your recent proposal - I fully agree. つまり「~について」という意味でのreはビジネス限定であるが、口語表現上の便利な略語として、君の新しい提案について全面的に賛成するよ、などの文例で使われることもあるようです。ただしこの場合も文章のなかで使われていて、標題で使用されているわけではありません。やはりどうみても「Re:」は返信の意味、と考えざるを得ないと思います。


‥‥ってことで、zakiさんも、昔は「Regarding」や「With reference to」の略としてビジネス限定で使われてたってことを認めた上で、それはあくまでも「ビジネス限定」の話であって、現在の一般の電子メールでは、最初の送信時に「Re:」が表示されないことからも、一般的には「レスポンス」の略で「返信」の意味と考えるのが妥当‥‥って意見だ。zakiさんは「レスポンス」としか言ってないけど、これは、「リプライ」も一緒だと思う。

そして、第2の説、ラテン語の「res」や「in re」が語源ていうのは、その流れで英語の「Regarding」に発展したような感じなので、第1の説と第3の説がほぼ同一ってこととおんなじに、第2の説と第4の説もほぼ同一って見てもいいと思う。ようするに、現在の電子メールの返信時に表示される「Re:」が、今でも語源のラテン語やビジネス限定の用法とおんなじに「~について」という意味で使われてるのか、それとも、現在では語源やビジネス限定の用法から離れて、単に「返信」の意味で使われてるのか‥‥ってことが争点なんだと思う。

つまり、「レスポンス」や「リプライ」の略って説にしても、もともとのスタート地点は他の説とおんなじで、ラテン語なんだろう。そして、単に「返信」て意味で使われるようになったから、それこそアトヅケで、「レスポンス」や「リプライ」の略って言い出したんだと思う。

そうなって来ると、無敵の説得力を誇ってた英語の鬼さんも、ナニゲに旗色が悪くなって来ちゃった。英語の鬼さんの説は、もちろん正解なんだろうけど、それは「Re:」の誕生秘話ってことに関してで、ビジネスの世界から離れて一人歩きを始めた現在の一般的な「Re:」が、当時のままの意味として使われてるかどうかってこととは別なのだ‥‥ってことで、今度は、英語の鬼さんの援軍に登場してもらおう。


お名前:れおママ
コメント:前略。この英語のreはリと発音して、"~の件、~について"という時に会話でもフツーに使われます。ネット以前から使われてる言葉で、英ー英で訳せといわれたら、わたしならregardingと訳します。為念、英語wikiで調べると、ラテンのreが語源で、About, regarding, with reference to; especially in letters and documents.、とあります。"再度、繰り返し"の接頭reとは別でも、きっこさんの記事は面白く、違和感はチョットあったけど笑えた、としてわたしは善しとしたのですが、結構みなさんつっこみますね。日本は暑くなる時期でしょうが、お体ご自愛下さい。早々。


お名前:HSM
コメント:きっこさん、初めまして。もうご推察とは存じますが、「re」の意味はIT関連の方が仰っているように「in re」の略です。アメリカの公文書等にもその様な用法で使用されており、裁判記録などには、例えば「きっこ事件について・・・」という場合には"in re Kikko..."などと記載されます。私も何年か前まではresponseないしreplyの略だと思っておりました。VIVA モズレー退任!


お名前:りょういち
コメント:自分は、イギリス人で英語の講師をしている人と生活していますが、FAXなど、ビジネスの文書にRe:を使ってましたよ。E-mail以前の習慣が引き継がれたものとおもいます。自分は「~の件について」で相手の用件を確認しつつ返信する時の使い方だと認識しています。コンピューターのソフトにあった英英辞典の引用も載せてみますね。(参照って意味もあるんですね・・・)英語には結構由来が難しい(ラテン語が多いですが)略語、略号が結構あります。きっこさんの語学力を買っているので、これからも是非ご活躍ください。
re2 /ri:/ prep. used at the beginning of a business letter, etc. to introduce the subject that it is about; used on an email that you are sending as a reply: Re your letter of 1 September ... * Re: travel expenses


れおママさんは、さっき登場した「れおさん」とは無関係だ、と思う。こないだ、「オカラとお豆腐のハンバーグ」の時に、キノコ類を刻んで混ぜると美味しくなるってアドバイスしてくださった人で、サンフランシスコ在住だ。そして、アメリカの公文書の例を教えてくださったHSMさん、イギリス人の英語教師の例を教えてくださったりょういちさんと、皆さん、実際の英語圏での例だから、英語の鬼さんにとっては、願ってもない援軍だろう。

あたしが光武二式の「すみれ機」に乗って、たった1人で神威(カムイ)と戦ってて、もうボロボロになって霊力ゼロで動けなくなり、「もうダメだ‥‥」って思った瞬間に、カンナ機と紅蘭機とアイリス機が駆けつけてくれて、カンナと紅蘭が神威を攻撃してる間に、アイリスがあたしを回復してくれたみたいなもんだ‥‥って、「サクラ大戦」の例なんか出しても、誰も分かるワケがない(笑)

で、今回の問題の要点を整理してみると、返信メールの件名欄に表示される「Re:」は、ラテン語の「~について」って意味の「res」や「in re」が語源で、おんなじ意味を持つ英語の「Regarding」の略とされている。ただし、これは、ビジネス限定の用語で、一般ではほとんど使われていなかった‥‥って、ここまでは、まず間違いないだろう。そして、問題は、この先だ。ケータイやパソコンが普及して来て、一般の電子メールにも「Re:」が自働表示されるようになって来たため、大きく分けて2つの解釈が生じるようになった。1つは、もともとの用法とおんなじに、「~について」って意味としての解釈で、もう1つは、もともとの意味から離れて、現在では「返信」の意味で使われるようになり、その意味に合わせるように、「Response」や「Reply」と略とされるようになった‥‥ってことだ。

そして、後者の説を支持してる人たちからは、ケータイのバイリンガルの設定を英語にすると「返信」が「reply」になる、とか、「~について」という意味の「Regarding」の略だとすると「Subject」と重複してしまう、とか、最初のメールの件名に表示されないのは「返信」という意味だからだ、とか、複数の理由が上がってる。

でも、英語圏に在住のれおママさんは、「この英語のreはリと発音して、"~の件、~について"という時に会話でもフツーに使われます」って言ってる。スラングまでは行かないけど、あたしたちが「チョーかわいい!」とか「チョー暑い!」とか言う時の「チョー」みたいな感覚で、もともとはビジネス文書にだけ使われてた専門用語みたいなものが、電子メールの発達とともに、日常会話の中でも使われるようになったケースだと思う。つまり、その前提である「電子メールにおけるRe:」は、当然、「~の件」「~について」って意味として使われてたってことだろう。

やっぱり、英語圏で生活してる人のナマの声は説得力がある。でも、れおさんが紹介してくださった「About.com」ってサイトは、英語圏のサイトだけど、れおママさんとは反対の解釈が書かれてる‥‥ってことは、最終的には、「れおさんVSれおママさん」の親子対決になっちゃうのか?(笑)

それにしても、三夜に渡って大特集をしたってのに、結局、答えが出なかった。だって、皆さん、それぞれの主張にちゃんとしたウラヅケがあって、どれも正解っぽいんだもん。つーか、現実問題として、1対9とか2対8とかの比率じゃなくて、ほぼ互角に2つの意見があるってことは、ものすごくユルユルな結論になっちゃうけど、現在は「2つの解釈が混在してる過渡期」ってのが正解なんじゃないの?って思う。

もともとは「~について」って意味で使われてて、今でも正しい意味で使ってる人が8割とか9割とかいれば、「返信」て意味だと思って使ってるマイノリティーたちは「間違ってる」ってことになり、直さなきゃいけなくなる。だけど、すでに半数の人たちが「返信」て意味だと思って使ってて、ケータイやパソコンのメールフォームの表示もそれに対応してるっぽいし、英語圏の人まで「返信」て解釈するほうが妥当って言ってる現状を見ると、今は「2つの解釈が混在してる過渡期」であって、あと何年後か何十年後かに、どっちかが淘汰されて、残ったほうが正解になるような気がする。

‥‥そんなワケで、ニポン語の「旦那(だんな)」って言葉は、奥さんが自分の夫を指して言うのがホントだけど、その他にも、見ず知らずの男性に対して客引きの男が「ちょっとそこの旦那さん」なんて声を掛けたりもする。また、「角の酒屋の若旦那」なんて使い方もするし、「湘南乃風」にも若旦那がいる。だけど、この「旦那」って言葉は、もともとはサンスクリット語の「ダンナパティ」が語源で、「檀家」って意味なのだ。ニポンでは、お坊さんだけが使う専門用語だった。それが、長い年月を掛けて、ジョジョに奇妙に意味を変えながら一般に広まって行き、今の意味で使われるようになったのだ。他にも、こうして語源の意味とは違って広まり、定着しちゃった言葉はたんさんある。だから、今回の「Re:」にしても、もしかしたら、50年後の辞書には、語源の意味とは違って、「リ」と読んで「返信」の意味‥‥なんて書かれてるかもしれないと思った今日この頃なのだ。


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