エコカー減税という環境破壊
15日の日記、「自民党によるエコ詐欺と大増税」に対して、たくさんのメールをいただいたんだけど、真っ先にメールをくれたのは、「カナダ de 日本語」のミニーちゃんで、「きっこちゃ~ん!自動車が自働車になってるよ~!」ってメールだった。慌てて日記を見たら、「自動車」ってとこが軒並み「自働車」になってた。あたしは、パソコンが自働的に‥‥じゃなくて、自動的に変換してくれるのを信じてて、ぜんぜん気がつかなかった。ミニーちゃん、ありがとう♪
それから、トヨタのCMの「こども店長」にムカついてた‥‥ってメールがたくさん届いたのには驚いた。正直、あたしは、批判されることを覚悟して書いたのに、批判のメールは1通もなくて、多くの人があたしとおんなじにムカついてたようだ。そりゃそうだよね。何百万円もする新車を買える人だけに減税を適用するなんて、どう考えたって「自動車メーカーとお金持ちへのバラマキ」でしかないのに、子供を利用して好印象を与えようだなんて、あまりにもコソクだからだ。
お名前:YAMA
コメント:きっこさん、こんばんわ。エコカー減税のトヨタのCM、本当にあのクソガキむかつきますね。子供にこんな感情ぶつけるのは大人げないと思い、口に出せないでいたので、きっこさん良くぞ言ってくれました。ついでに日産の「減税車そろってる」のタラちゃんの声のCMもむかついてます。この経団連の大企業は国の税金で色々と補助金出してもらって、派遣はごみのように切り捨て、利益重視の経営は本当に許せないと思います。中小企業はせいぜい借金がしやすくなる程度の恩恵、雲泥の差ですね。(後略)
お名前:えー
コメント:きっこさん、私もトヨタのCMにはムカついていました。名子役かもしれないが、なんでガキが出てくるんじゃ・・・ショールームで飯島直子とファミリーごっこ、おまけに直子ママからコラと怒られなきゃいかんのじゃと常々不愉快に思っていました。きっこさんの豪快な意見にあっぱれ賞を差し上げたい!エコを表看板に利権あさりの構図はまったくもって見苦しい。(後略)
YAMAさん、えーさんを始め、同様のメールをくださった皆さん、どうもありがとうございました♪‥‥ってワケで、やっぱり、あたしは、車なんか買わずに電車やバスを利用してる人にこそ「エコカー減税」を適用するのがスジの通った政策だと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、続いて多かったのは、あたしが、トヨタのプリウスの燃料用バッテリーの交換費用を「38万円前後」だって書いたことに関して、「今のプリウスはそんなに掛かりませんよ」っていうツッコミのメールだった。それで、詳しく書かれてたメールを2通、紹介させていただく。
お名前:しとろえん
コメント:こんにちは、きっこさん。初めてメール差し上げます。私は新潟県で理容師(カーマニア)をやってます。私も外車好きなので「パンダ日記」の時は特におもしろいですね。最近の政策?はホントに変ですね。ETC割引だって別にETC装着車じゃなくたって料金所で一律1000円払うことにすれば良いし、私たち日曜に休めない業種から見たら不公平の極みです。むしろ平日に安くするのが世の中の常識のような気がします。この間まで「CO2削減のために不要不急のマイカー使用は自粛しましょう」って言っていたのは誰なんでしょうか?今回のプリウスのバッテリーについてですが、バッテリーの値段は初代プリウス前期型(永久保証のため無料)初代プリウス後期型(36~38万位)二代目プリウス(12万6千円、リビルド品は9万円位)新型プリウス(二代目と同じ位)です。また5年または10万キロ保証といっても実際にはそれより遥かに長持ちするようです。むしろプリウスではカーナビや電装品を動かすために12Vのバッテリーを積んでますが、これが専用品で4万円位するとか・・・とにかくエコなんて言っても渋滞の多い都会に住んでいて年間2万キロ以上走る人以外にはあまりメリットないですね。(モーター走行とアイドリングストップの楽しさはありますが)私は車はスタイル、インテリア、走りが自分の好みにあったものに乗りたいです。駐車場に停めたあと振り返って見て「カッコイイ」と思えるようなのがいいですね。私はシトロエンBXに10年乗り、今はシトロエン・エグザンティアに9年乗ってます。妻の車ホンダ・ライフも10年、テレビは全部ブラウン管!携帯は不実のボーダフォンです。3Gに早く換えろってソフトバンクはうるさいです。話は戻りますが私もあのトヨタの「こども店長」のCMは嫌いですね~。あの子は大河ドラマ「天地人」の1回目2回目に出てお涙頂戴の演技をした子ですね。多分それにあやかって使ったんでしょうが、ほっぺたひねってやりたくなりますね。(後略)
お名前:よろしくメカドック
コメント:きっこさん、こんにちは。いつも楽しく拝読しております。私は某自動車メーカーのディーラーで整備士をしている者です。昨日の「自民党によるエコ詐欺と大増税」の中で、きっこさんはプリウスの燃料用バッテリー(正しくはHVバッテリーと言います)の交換に38万円くらい掛かると書いていますが、これは初代プリウスの後期型だけで、現行車はその3分の1程度、12~13万円くらいの費用で交換できるようになっています。でもこれにはカラクリがあって、外した古いバッテリーを下取りに出すことが条件になっているのです。メーカー側はこの古いバッテリーを修理して、リビルト品として9万円前後で販売しているのです。つまりメーカー側は、お客様から受け取る金額は12~13万円ですが、それプラス「9万円の価値のある古いバッテリー」を無料で手に入れているわけでして、実質的には、お客様は20万円以上をメーカー側へ支払っていることになるのです。一種のトリックですよね。(後略)
しとろえんさん、よろしくメカドックさんを始め、同様のメールをくださった皆さん、どうもありがとうございました♪‥‥ってワケで、あたしの聞いてた「38万円前後」って話は、2000年から2003年までに販売されてた「初代プリウス後期型」のことだそうで、現行モデルは、外したバッテリーを下取りに出せば、12~13万円で交換できるそうだ。だから、15日の日記のプリウスのバッテリー交換の金額に関する部分は、今回の日記で訂正してお詫びさせていただきます。
ま、あたしの言いたかったことは、「プリウスを買うと損をする」ってことじゃなくて、「新車を買う人にだけ減税が適用され、それを中古車も買えないあたしたちが全員で負担させられることが理解できない」ってことだったから、その点に関しては正しく伝わったと思う。いつもメールをくださる熊本のTさんからは、こんなメールが届いた。
お名前:TY
コメント:きっこさん、ご無沙汰しています、熊本のTです。何度かメールさせていただいています。また、毎日楽しく拝読させていただいています。さて、エコ詐欺に同感です。あれは、自民党の国民に対する欺き以外の何物でもありません。また、トヨタの宣伝にもむかついています。例えばレクサスのLS600hなる1000万クラスの車でさえ、50万以上も減税されるんですよ。何ヶ月か前に新聞広告に堂々とレクサスの減税額が書かれていて唖然とさせられました。ポンと1000万の車を買える人や法人に何故減税しなければならないのか?不思議でなりません。環境のことを考えるのであれば、一律に減税するのではなく、年間走行距離に応じたり、排気量で制限したりするべきです。高級車に対するエコ減税分を生活保護家庭の母子加算廃止分や障害者用車両の補助等に当てるべきと思います。最後になりましたが、きっこさんの益々のご活躍とお母様のご健康をお祈りします。
Tさん、いつもありがとうございます♪‥‥ってワケで、ホントにそうだよね。200万円前後のトヨタのプリウスやホンダのインサイトなら、百歩ゆずれば「エコカー減税」が適用されても理解できないこともないけど、いくら何でも1000万円のレクサスにも大幅な減税が適用されてるなんて、これほど納税者をバカにした話は前代未聞だろう。それも、1000万円てのはレクサスLS600hの最低クラスで、高級モデルは1500万円もするのだ。こんなマンションみたいな値段の高級車をポンと買える大金持ちに、何で中古車を10年も修理しながら大切に乗ってるあたしや、中古車すら買えなくて電車やバスを利用してる大多数の国民が、みんなでカンパしてやらなきゃなんないのか、あたしには1ピコグラムも理解できない。オムライス党のみずほたんは、「現在必要なのは、大金持ちには増税を、生活に困っている人には減税を、そして福祉が必要な人は福祉を、ということだ」って正論を言ってるけど、あたしたち貧乏人から巻き上げた税金を大金持ちや大企業に配ってるなんて、まったく正反対のギャグ漫画みたいな政策だ。
さらに言えば、トヨタが悪どく儲けるために「エコカー減税」を利用して、わざわざ最高級のレクサスにまでハイブリッド車を作ったとしか思えない。ハイブリッド技術を持ってるメーカーは、排気量が何千ccあろうとも、どんな高級車、大型車であろうとも、売りたい車にハイブリッド技術を載せればいいってワケだ。このレクサスLS600hにしたった、5000ccで445馬力もあるV8エンジンを積んでるモデルもある。排気量だけで言えば、F1マシンの2台ぶん以上もある。それなのに、乗車定員は、小排気量車とおんなじ5人だけ。その上、こうした高級車って、5人も乗って走ることってほとんどない。たいていは、運転手に運転させて、ご本人は後ろにふんぞり返ってる。つまり、たった1人の大金持ちをA地点からB地点へ移動させるためだけに、この5000ccのエンジンが使われるってワケだ。これほど、エコと正反対のことがあるだろうか?
たとえば、軽自動車や小排気量車の場合は、家族がギュウギュウ詰めになって乗ってることが多い。660ccの軽自動車に家族4人が乗ってたら、1人あたりの排気量は、わずか160ccってことになる。50ccの原チャリでも、大人1人が普通に乗ることができるし、これは違反になっちゃうけど、2ケツで乗ってる高校生とかもいる。つまり、人間1人を乗せて運ぶためのエンジンは、25ccもあれば十分だってことになる。そう考えたら、その200倍にもあたる5000ccものエンジンをたった1人か2人のために使うことが、果たしてエコと言えるだろうか? そして、1500万円もするこんなゼイタクな車に「エコカー減税」が100%も適用されて、50万円以上も値引きになったに、その値引きしたぶんを数々の増税であたしたち庶民から徴収して穴埋めしようだなんて、これほどふざけた「景気対策」なんて聞いたこともない。誰がどう見たって、政府とトヨタがグルになった大掛りな詐欺としか思えない。
‥‥そんなワケで、今回の「エコカー減税」で、あたしが何よりも理解できないのが、この減税率だ。5000ccものエンジンを積んでるトヨタのレクサスは100%減税されてるのに、660ccのスズキのアルトは半分の50%しか減税されないのだ。燃費だけ見ても、スズキのアルトは、レクサスのハイブリッド車の2倍以上も走る。つまり、ガソリン1リッターで走れる距離が2倍以上なワケで、結果、レクサスはアルトの2倍以上の環境汚染をする車ってワケだ。だから、普通に考えたら、レクサスのほうを50%の減税、アルトのほうを100%の減税にしなきゃおかしいのに、現実は、その逆なのだ。他の車も調べてみたら、ハイブリッド車じゃなくても、各メーカーのほとんどの車種が減税の対象になってた上に、排気量の大きな車ほど減税率が高くなる、つまり、環境に悪い車ほど減税率が高くなるっていう不思議な現象が起こってたのだ。ようするに、今回の「エコカー減税」は、エコなんて名前だけで、1台でも多く車を売るための、政府と経団連による大キャンペーンだったってワケだ。そして、そのために投入された5800億円にも及ぶ天文学的な税金は、すべてあたしたち無関係な国民にかぶせられたんだから、これほどふざけた話はないと思う今日この頃なのだ。
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