まる子+サザエ=きっこ?
最近、ますます「サザエさん化」してきちゃった気がするあたしだけど、数日前に、またまたオッチョコチョイを炸裂させちゃった。あたしの利用してる図書館は、通常は2週間、一度に5冊まで借りられるので、なかなか図書館に行く時間がとれないあたしは、行けた時には上限の5冊を借りるようにしてる。でも、返す時は、図書館が閉まってる深夜でも早朝でも、建物の外に返却口があるから、いつでも返すことができる。本を傷めないように工夫されてるローラー状の滑り台を滑ってって、所定のボックスに返却されるのだ。
あたしは、借りる時は5冊まとめて借りるんだけど、次に読みたい人が待ってると申し訳ないから、できる限り、読み終わった本から順番に返却するようにしてる。深夜でも、お仕事の帰りにリトル遠回りして、図書館の返却口に入れるだけだから、それほどの手間じゃない。それよりも、読み終わった本をいつまでも手元に置いとくことのほうが、精神的によくない。あたしって、人から借りてるものがずっと手元にあると、相手が「まだいいよ」って言ってくれたとしても、気になって気になって落ち着かないタイプなのだ。だから、図書館の本の場合は、特に気になっちゃう。不特定多数の人が利用する施設だから、いつ誰が次に借りに来るか分からないからだ。
それで、5冊借りてた中の2冊は、最初の3~4日で読み終えたから、すぐに返して、残りの3冊が手元にあった。そして、そのうち1冊を読み終わって、次の本を読み始めたんだけど、その本にはスピン(栞のヒモ)が付いてなかった。それで、自分の名刺を栞の代わりにして、読んだページにはさんでたんだけど、半分くらいまで読んだ時に、手元にある読み終わってる本のことが気になり出した。だから、オトトイの深夜、お仕事の帰りに図書館に寄って、返却口に返して来た。
そして、一夜明けた昨日、お仕事の合間に1時間ほど待ち時間ができたから、本の続きでも読もうと思って、バッグから本を出したら‥‥あれ? 読みかけの本がないぞ? バッグに入ってたのは、昨夜、返却口に返したハズの「読み終わった本」と、まだ1ページも読んでない「これから読む本」の2冊‥‥ってことは、あたし、読みかけの本を返しちゃったんじゃん!‥‥ってことになった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、あたしは、アセリマクリスティーになった。ただ単に読みかけの本を返しちゃっただけなら、また今度、借りに行けばいい。だけど、あたしは、自分の名刺をはさんだまま返しちゃったのだ。そのまま本棚に戻されて、誰かが借りちゃったら、どこの誰だか分かんない人に、あたしの名刺が渡っちゃうってワケで、こりゃあ困る。普通なら、図書館の人が、返却された本をパラパラとめくって、ページに破損や汚れがないかをチェキしてから本棚に返すような気がするんだけど、ここの図書館は、そうしたチェキはしてなさそうなのだ。だって、今までにあたしが借りた本には、前回の人の貸出票とか、コンビニのレシートとか、誰かの電話番号を書いたメモとか、いろんなものが栞の代わりにはさまってたことがあるからだ。
図書館の人の肩を持って推測すれば、一応はパラパラとチェキしてるんだけど、貸出票もレシートもメモもみんな薄いものだから、つい見落としちゃった‥‥ってふうに考えることもできる。それなら、レシートよりも厚みのある名刺なら、気づいてくれるかもしれない。それに、あたしは、すぐに読みかけのページが分かるように、名刺を5ミリくらい上に出してた。だから、そのままの状態で図書館の人の手に渡れば、名刺の存在に気づいてくれる確率が高い。だけど、返却口から長い滑り台を滑ってって、最後にはネットを張った布袋みたいなとこにドサッ!と落ちるから、他にも返却された本が何冊か入ってたら、5ミリ出てた名刺がピコッと引っ込んじゃうかもしれない。
つーか、この時点で、すでに時計の針は翌日の午後になってんだから、あーだこーだと推測したって意味はない。すでに、朝、出勤して来た図書館の人が、閉館中に返却された本を本棚に戻しちゃってるハズだからだ。つまり、あたしのすべきことは、あーだこーだと推測することじゃなくて、1分1秒でも早く図書館に電話して、自分のウッカリを謝ってから、本に名刺がはさまってるハズだから誰かがその本を借りちゃう前に抜いて捨ててくれってことを丁寧な言葉で伝えるってことなのだ。たとえば、「ワタクシの、お借りした、お本に、お自民党さんは、お名刺を、おはさみになる、お覚悟は、おありですか?」‥‥って、おいおいおいおいおーーーーい! これじゃあ、ムンクの「叫び」みたいな顔をしたどっかのウスラバカになっちゃうだろが!
‥‥そんなワケで、久しぶりに「ノリツッコミ」の練習もしてみつつ、あたしは、お財布から図書館のカードを取り出して、裏に書いてある電話番号に電話して、ムンクの「叫び」みたいな顔をしたどっかのウスラバカとは正反対に、正しいニポン語で、正しく状況を説明してから、正しく謝った。そして、まだ本が貸し出されてなかったら、名刺を抜いて捨てて欲しいって伝えた。そしたら、電話を受けてた女性の職員が、「ちょっとお待ちくださいね」って言った。あたしは、伝えるべきことはすべて伝えたから、「えっ?」って思ったんだけど、仕方ないからそのまま待ってた。
でも、1分、2分、3分‥‥って、時間はどんどん過ぎてくのに、いつまでも変なオルゴールの音楽が聞こえて来るだけだった。5分、6分、7分‥‥って、すでに、あたしの待てる精神的な限界を超えちゃった。自宅の電話ならともかく、ケータイで5分以上も待たされるのって、通話料の不安と充電の不安とがダブルで襲って来るから、気の弱いあたしは、精神的な面でも金銭的な面でも窮地に追い込まれちゃう。「たかが7分、されど7分」てワケで、パチンコやゲームをしてれば、7分なんてアッと言う間だけど、ボクシングなら2ラウンドも消化しちゃうワケだし、ウルトラマンなら怪獣を1匹倒して、M78星雲に行って、戻って来て、翌週のぶんの怪獣も倒しちゃう。
結局、8分くらい待たされて、あたしのイライラもレッドゾーンを振り切ったころに、「もしもし、お待たせしました。今、棚を見てみたのですが、その本は、まだ返却されてませんね」っていう、あまりにもアンビリーバボーな答えが返って来た。「●●っていう本ありますか?」って問い合わせた場合なら、目の前のパソコンでピコピコを調べて、「ある」「ない」「あるけど貸出中」ってことを1分以内には教えてもらえるんだけど、今回は、あたしが最初に「ゆうべ返却口から返却した」って断言したもんだから、パソコンで調べないで、そのまま本棚を調べに行って、それで本がなかったから、パソコンで調べてみたら、まだ返却されてないってことが分かり、あたしに回答するまでに、8分くらい掛かっちゃったってワケだ。
で、あたしとしては、そんなワケはないワケで、「そんなハズはありません!」とか言っちゃったんだけど、それから、また、2~3分くらい待たされて、「もう一度、調べてみましたが、やはり、その本は返却されていませんね」て言われちゃった。それで、あたしは、とりあえず謝って電話を切ってから、バッグの中を見てみたんだけど、やっぱり、バッグには入ってなかった。それで、まるでキツネにつままれちゃったような気分になって、昨日のお仕事を終え、お家に帰って来た。そして、「ちゃんと返却口に入れたのに、その本がなくなっちゃったってことは、あたしが弁償しなきゃなんないのかな?」とかって思いつつ、おトイレに入ったら、ナナナナナント! おトイレの本棚に、その本があったのだ!
この瞬間、あたしは、すべてのことを思い出した。ソファーにだらしなく座って、缶チューハイを飲みながら、その本を読んでたのだ。そして、ちょうど面白いとこに差し掛かった時に、おトイレに行きたくなっちゃったから、その本を持っておトイレに行って、ホニャララをしながら続きを読んでて、そのまま、おトイレの中の本棚のとこにポンって置いて、出てきちゃったのだ‥‥って、じゃあ、図書館の返却口に返したのは、何? あたしは誰? ここはどこ?‥‥ってワケで、あたしは、フェーズ6のパンデミックに陥った。
とにかく、あたしは、図書館から3冊の本を借りてて、あたしの手元には、「読み終わった本」と、「途中まで読んでる本」と、「これから読む本」の3冊がある。それなのに、あたしは、何かの本を図書館に返しちゃったのだ。ワケ分かんない。何これ?‥‥なんて言ってらんないから、あたしは、さっきの電話でウンザリしちゃってたけど、もう一度、図書館に電話しなきゃならなくなった。だけど、念のためにケータイの充電を見てみたら、あとちょっとで電気がなくなりそうだった。それで、あたしは、車のグローブボックスから車用の充電コードを取り出して、ケータイにセットしてから、図書館に電話した。
で、さっきの人が電話に出てくれれば、その後のことだけを話せば良かったのに、別の人が電話に出たもんだから、あたしは、2分くらい使って、ここまでの流れをぜんぶ説明して、それから、図書館の本じゃないものがゆうべ返却されてなかったかってことを聞いた。そしたら、予想はしてたけど、「ちょっとお待ちください」って言われちゃった。だから、あたしは大急ぎで「すみません! 今、出先で、長く待ってることができない状態なので、10分したら、もう一度こちらから電話をしますから、それまでに調べておいていただけないでしょうか?」って言ってみた。
それで、「はい、分かりました」って言ってくれれば100点だったのに、それどころか、「それなら、こちらからお電話さし上げますので、電話番号をお願いします」って言ってくれたのだ。あんたは偉い! 100点どころか、あんたの対応は200点だ!‥‥ってワケで、5分後に掛かって来た電話で、あたしは、ずっとバッグに入れてたのに、その存在を忘れかけてた、カラーチャート(色見本)のことを思い出した。何千色っていう色が一覧になってるもので、仕事柄、いつもバッグには入れてるんだけど、ここんとこ、ずっと使ってなかったのだ。本の大きさも厚みも「読み終わった本」とソックリで、薄いグレーのシンプルな表紙もソックリだったから、あたしは、コレを返却口に入れちゃったのだ。
‥‥そんなワケで、すべてはあたしのオッチョコチョイが原因で、いくら深夜でクタクタに疲れてたとは言え、いくら図書館の返却口のとこが薄暗かったからとは言え、返却する前に、もう一度、落ち着いて本を確認してれば、こんなウッカリミスはしなかったワケだ。その上、ホントは、自分のカラーチャートを間違えて返却口に入れちゃったのに、「読みかけの本」を入れたと思い込んで、慌てて図書館に電話しちゃったんだから、これは、オッチョコチョイにオッチョコチョイを重ねた結果の二次災害みたいなもんだった。
それなのに、あたしは、あたしのためにいろいろと調べてくれた図書館の人に、電話で待たされたからってイライラしてみたり、対応に点数をつけてみたりしてたんだから、自分自身の愚かさが恥ずかしくなって、かなり落ち込んじゃった。もちろん、電話では、そんなことは1ピコグラムも言ってないし、「お世話をおかけしました」とか「どうもありがとうございました」とかって、キチンとお礼を言ってる。だから、図書館の人を不愉快な気分にはさせてないと思う。だけど、いくら相手を不愉快にさせてないからって、そんなのは社会人として最低レベルの常識であって、決して自慢できるようなことじゃない。
そんなことよりも、あたしは、ふだん「モノゴトを客観的に見ることが大事」だなんて偉そうなことを言ってるクセに、こうしたプチパニック状態に陥ると、こんなにも主観的になっちゃって、自分に原因のあることでさえも、わざわざ対応してくれてる相手にまでイライラしちゃうようなダメ人間だったんだ‥‥ってことが、ショック!ショック!ショック!バージンショック! by シブがき隊って感じだった。だけど、深呼吸してから考えてみれば、それもこれも、すべてはあたしのオッチョコチョイが招いた結果なんだから、あたしの場合、モノゴトを客観的に見るとか何だとか言う以前に、まずはオッチョコチョイを直すほうが先決だってことに気づいた。
‥‥そんなワケで、あたしは、毎週「ちびまる子ちゃん」を録画して観てるんだけど、いつも、ついでに「サザエさん」も録画してる。やっぱり、この2本のアニメを続けて観ないと、日曜日って感じがしないからだ。毎週、土日が一番忙しいからこそ、たとえ深夜に帰って来ても、この2本を観ないと、日曜日を実感できないのだ。で、「ちびまる子ちゃん」を観れば、まる子のドジやワガママを笑いつつも、自分にもおんなじ部分があるから、ものすごく共感できちゃうし、「サザエさん」を観れば、サザエさんのオッチョコチョイを笑いつつも、自分にもおんなじ部分があるから、ホントに情けなくなってきちゃう。つまり、あたしは、主観と煩悩だけで生きてるまる子と、オッチョコチョイの代名詞的な存在のサザエさんとを合体ロボさせたみたいな人間てワケで、そんなあたしが、「モノゴトを客観的に見ることが大事」だの「まずはオッチョコチョイを直すほうが先決」だのって考えること自体に、激しくムリがありそうな気がして来た今日この頃なのだ(笑)
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