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2009.07.31

女3人珍道中

昨日の日記のタイトルの「自由無責任党の懲りない面々」てのは、誰でもすぐに分かったと思うけど、安部譲二さんのベストセラー、「塀の中の懲りない面々」から拝借したものだ。この本が大ヒットした時、あたしはまだ中学生だったけど、当時、安部譲二さんは、ベストセラー作家ってだけじゃなくて、テレビやラジオにもよく出てたから、売れっ子のタレントさんみたいに露出が多かった。去年かオトトシも、GyaOで清水健太郎の「真・雀鬼」シリーズを観てた時も、何話目かにゲスト出演してた。そんな安部譲二さんも、もう70才を過ぎ、最近は露出を控えてるみたいだけど、実は、あたし、今から15年くらい前に、実際にお会いしたことがある‥‥って言っても、誰かに紹介されて正式にお会いしたんじゃなくて、道でバッタリと会っただけなんだけど(笑)

 

社会人になりたてホヤホヤで、事務所の先輩のヘアメークさんのアシスタントとして働いてた時に、国分寺の駅の近くで、土日の2日間、あるイベントがあった。それで、朝早くから夜遅くまでバタバタと走り回ってたあたしは、この日も、まるで中学生のパシリのように使われてた。そして、午後2時か3時ろ、ようやくお昼ご飯を食べられることになり、お金のなかったあたしは、近くのコンビニにパンを買いに行った。そしたら、そのコンビニの前に、1台のミニクーパーが停まってて、その前に、プロレスラーみたいに大きな男の人が立ってた。それが、安部譲二さんだった。

 

エレベーターの扉がひらくとステージ衣装を着たジャニタレが乗ってたり、食堂でおそばを食べてると向かいのテーブルにアイドル女子アナがいたりって、毎日たくさんのタレントさんにテレビ局で会ってたあたしは、感覚がマヒしてて、有名人を見かけても驚かなくなってた。だけど、コンビニの前で、ベストセラー作家の安部譲二さんを発見した時には、サスガに「おおっ!」って驚いちゃって、思わず走ってって、「安部譲二さん!ファンなんです!」って言って、握手してもらっちゃった。突然、ワケの分かんない変な女に話しかけられたのに、安部譲二さんはとってもいい人で、ニッコリと笑って握手してくれた。それで、あたしが、「あたしも猫が大好きなんですよ」って言ったら、「猫は人間に媚びないとこがいいねえ」って言ったことを覚えてる今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?

 

 

‥‥そんなワケで、そのコンビニから出て来た、ショートカットで背の高いモデルさんみたいな美女が、安部譲二さんの奥さんだったみたいで、一緒に車に乗り込んで、走り去って行った。安部譲二さんは、奥さんが買い物するのを車のとこで待ってたってワケだ。大きな安部譲二さんと、背の高い奥さんが、ちっちゃなミニクーパーに乗って去ってくのが、とっても可愛かった。安部譲二さんは、わざわざ車の窓から振り向いて、ニッコリ笑ってあたしにバイバイをしてくれた。

 

そんなこともあって、あたしは、安部譲二さんのホームページ、「大人気ないオトナ」をチョコチョコと覗いてるんだけど、何でも歯に衣着せぬ安部譲二さんは、選挙が近づいて来たここんとこ、政権交代の必要性を訴えたり、そのまんま東の愚行を批判したりと、なかなか気持ちがいい。特に、そのまんま東については、「人気に溺れているエテ公面の元お笑い芸人」「ゲス野郎」と斬って捨て、その返る刀で、こんなゲス野郎のとこに頭を下げに行った自民党も斬って捨ててる。安部譲二さんて、橋本龍太郎と同級生だったとかで、昔は自民党を擁護するような発言をしてたこともあったみたいだけど、サスガにこれだけ自民党に好き勝手なことをされて、国民の生活がメチャクチャにされちゃったから、立場が変わったみたいだ。

 

で、安部譲二さんのホームページには、昔の懐かしい写真を紹介してる「手配写真??」てコーナーがあるんだけど、ついこないだ更新されたのが、昭和43年の伊豆下田での1枚だった。若かりしころの安部譲二さんが、下田の喫茶店の前で、当時の若い衆と一緒に写ってる写真を紹介してて、下田が好きで何度も通ったってことが書かれてた。時代こそ違うけど、あたしも下田が大好きで、何度も何度も通ったから、安部譲二さんの「もう二十年も行っていませんが、今でも伊豆半島の東海岸は、あんなにチョコチョコ有料道路の料金を払わなくちゃ、下田まで行けないんでしょうか。」って文章を読んで、「そうそう!」って思った。

 

東京から下田に行くには、大きく分けて2通りのルートがある。東名で箱根まで行って、伊豆スカイラインでクネクネと降りて行くルートと、伊豆半島を海沿いに行くルートだ。時間的にも距離的にも、箱根を抜けてくほうが速くて、普通に走れば2時間半くらいで着くし、ランチアのラリーチューンに乗ってる知り合いがタイムトライアルした時には、1時間35分の記録を樹立したこともある。だけど、このルートは、お金も掛かるし、伊豆スカイラインでブレーキが焼けるし、何よりも、海が見えない。やっぱり、海を見ながら走るのが醍醐味だから、あたしは、ダンゼン、海沿いのルートを使う。

 

それも、少しでも安く行くために、値段の高い東名は厚木で降りちゃって、料金所を出たら右へ曲がって、そのまま小田原厚木道路を使って小田原に抜ける。ここは、乗って1つ目の橋のとこに覆面が隠れてるから、ガラガラで飛ばしたくても、1つ目の橋を過ぎてしばらくはガマンする。そして、前を見るのは4割、ルームミラーで後ろを見るのが6割って感じで走らないと、確実に覆面の餌食になっちゃう。あたしが、前方用のレーダーの他に後方用のレーダーまでつけたのも、この小田原厚木道路を走るためだった。

 

小田原厚木道路は、全長30キロくらいの短い道路なのに、途中に2ヶ所も料金所があって、350円ずつ払わなきゃなんない。そして、小田原で降りてからも、西湘バイパスとか真鶴通路とか、安部譲二さんの書いてるように、チョコチョコと料金を支払わなきゃなんない。だけど、あたしの場合は、少しでも安く済ませるために、西湘バイパスを使わずに1本内側の一般道を使ったり、真鶴道路も2本あるうちの安いほうを使う。真鶴道路は、昔からある海沿いを迂回するほうが安くて、後からできた海の上を突っ切る直線のほうが高いのだ。

 

そして、こうした250円とか300円とかのチョコチョコした有料道路をぜんぶ使っても、東京から厚木までの東名が1250円だから、片道で3000円以内で下田に行ける。節約コースを使えば、2500円くらいだ。さらには、ほとんどの料金所が無人になる深夜から早朝に走れば、2000円くらいで行ける。

 

だけど、箱根ルートを使うと、東京から御殿場までの東名だけで、すでに2500円で、その先の伊豆スカイラインが1000円くらいするから、これだけで3500円になっちゃう。往復なら2倍になるワケだから、この差は大きい。自民党の国会議員なら、「ニポンのベルルスコーニ」って呼ばれてる鴻池祥肇(よしただ)元官房副長官みたいに、愛人と熱海のホテルへ遊びに行くのにも国会議員に支給されてる「JRパス」を使ってタダで行くことができるけど、あたしら庶民は自分のお金で行かなきゃなんないから、少しでも安いルートを考えるのは当たり前だ。

 

‥‥そんなワケで、10年ちょい前に、ローンを組んで中古のフィアット・パンダを買った時のあたしは、事務所を辞めて独立したてだったから、生活は激しく厳しかった。だけど、自分の車を買ったことがある人なら分かると思うけど、初めて自分の車を買った時って、用もないのにいろんなとこへ行きたくなっちゃうもので、あたしもそうだった。それで、最初に自分で運転してったのが、伊豆の下田だった。事務所の同期だった仲良しのA子とB子をさそって、女3人の珍道中‥‥ってワケで、あたしの「はじめてのおつかい」ならぬ「はじめての長距離ドライブ」がスタートした。

 

ちょうど今ころの梅雨明けの時期で、お天気は快晴、とっても気持ちのいい日だった。車がスタートして高速に乗れば、女3人だから、ずっとしゃべくりマクリマクリスティーなのは当然として、定番のお菓子が登場する。後ろの席のB子が次々とお菓子を出して、助手席にA子に渡し、A子があたしに渡してくれる。あたし的には、いくら中古とは言え、買ったばかりの車の中でお菓子を食べるのは気がひけたんだけど、楽しいから「ま、いっか!」って気分になってた。ただ、A子が「源氏パイ」を食べ始めた時には、「オーマイガー!」って思っちゃった。だって、ボロボロと粉が落ちるじゃん! 「ポッキー」とか「プリッツ」とかまでならギリギリセーフだけど、サスガに車内での「源氏パイ」はNGだろ?

 

でも、アホなことを言ってケラケラ笑ってるA子やB子に、水を差すようなことを言うのもアレだし‥‥ってワケで、あたしは、「帰ってから掃除機をかければいいか‥‥」って思って、気持ちを切り替えた。そして、あたしたちは、最初の目的地、熱海の「秘宝館」に到着した。昔から、その存在だけは知ってたんだけど、近くを通る時に看板を見たことがあるだけで、一度も行ったことがなかった。それで、興味津々天津丼だったあたしは、この際、ついでに覗いちゃおうって作戦を立ててたのだ。

 

初めて行った熱海の「秘宝館」は、ナニゲに高台のガケップチみたいな場所に建ってて、そのセイなのか、駐車場もヤタラと急斜面になってた。サイドブレーキをしっかり引いとかないと、まだ頭金しか払ってないパンダが、ガケの下に落っこちちゃいそうだった。そして、あたしたちは、1人1500円も払って、ドキドキしながら入場したんだけど、最初に目に飛び込んで来たのが、反り返った2メートル以上もある巨大なオチンチンだった。ほとんど「赤」と言っていいほどの茶色で、特に先端部の造形がリアルで、あたしたちはキャーキャー言いながら大騒ぎになった。最初は、3人でペタペタと触ったり擦ったりして騒いでたんだけど、周りに誰もいなかったので、あたしとB子がオチンチンにまたがって、A子に写真を撮ってもらった。ホントは、こんなことしたら怒られちゃうだろうから、良い子はマネしないように(笑)

 

「秘宝館」の中には、小さなフィギュアで48手の体位を作って並べてあったり、クジラやオットセイなんかのオチンチンが展示してあったり、暗い室内にエッチな3D映像が浮かび上がったり、「春画」とか「ずいき」とかのニポンの性の歴史が展示してあったり、あまりにもバカバカしいゲームがあったりで、出て来た時には、3人ともお腹いっぱいだった。笑いすぎて、騒ぎすぎて、ノドがカラカラになったので、冷たいお茶を買ってから車に乗り込んだ。それからしばらくの車内は、今見て来た「秘宝館」の話題で盛り上がり、もう大騒ぎだった。

 

東伊豆の海沿いをずっと走ってくと、「ようこそ下田へ」の看板の辺りから、道の両側にパームツリーが立ち並び、一気に南国ムードが高まって来る。ここからは、とても東京から2時間とは思えない別世界で、心も体もウキウキして来る。吉佐美に入ったら、まずは「アイタルフーズ」に寄って、可愛いレゲエグッズを見たりするのがお約束なんだけど、この日は、フンパツして500円のステッカーを買って、その場で後ろの窓に貼った。あたしが、このパンダに一目惚れしたのは、ブルーメタリックのボディーカラーが伊豆の海みたいだったからで、ブルーのボディーにラスタカラーのステッカーはバッチリだった。

 

「アイタルフーズ」を出たら、その先を左折して、入田浜に下りる。この辺は、ちっちゃなリーフがいくつかあるんだけど、その中でも入田浜は波乗りの絶好のポイントで、たくさんのサーファーが集まってる。あたしたちは、しばらく波乗りを見学してから、入田浜を後にして、のんびりと20分くらい走ると、下田の駅に着く。ここで車を降りて、ナマコ壁の歴史ある民家とかを見学したりしつつ、そろそろお腹も減って来たので、町のはずれにある喫茶店、「ジャズポート」に向かった。ここは、知ってる人は知ってる下田の有名店なんだけど、入口はまるで古道具屋さんみたいで、ガラスのブイとか壊れた古時計とかが山積みになってる。中もゴチャゴチャで、秘密基地みたいになってる。そして、伊豆半島の先端の下田まで来たってのに、ここで「札幌ラーメン」を食べるのが古くからのナラワシになってる。とにかく、札幌で食べるよりも美味しいんだから、食べない手はない。あたしは「塩」、A子は「醤油」、B子は「味噌」を注文して、それぞれの味を楽しんだ。

 

‥‥そんなワケで、お腹もいっぱいになったあたしたちは、最終目的地に石廊崎(いろうざき)へ向かった。クネクネと海沿いの道を上って行き、「石廊崎ジャングルパーク」の駐車場に車を停め、割引券を使って、800円で中に入る。ここは、石廊崎の先端に行くのに、無料の道を通ってくと、グルッと迂回してて遠回りなんだけど、「石廊崎ジャングルパーク」の中を通ってくと、まっすぐに最短距離で行けるのだ。よく考えたもんだよね(笑)

 

あたしたちは、トーテムポールの前で顔マネをしてみたりと、相変わらずふざけながら歩いてたんだけど、熱海の「秘宝館」と違って、「石廊崎ジャングルパーク」は、A子とB子には不評だった。だって、単なる温室だからだ。ここは、巨大な温室がタテに2つ繋がってて、その中を歩いてくんだけど、バナナの木を始めとした南国の植物が植えてあるだけで、南国を象徴するカラフルな鳥も、出入口のところの止まり木に退屈そうにしているだけなのだ。「キキキキ~」とか「クワックワッ」とか、ジャングルの鳥や猿の鳴き声が聞こえるんだけど、これも、テープレコーダーで流してるだけ。リスザルとかミーアキャットとかが少しだけいたけど、メインは植物だった。

 

あとは、ちょっとした水槽があったり、別料金を払って乗る「チュウチュウトレイン」ていう園内周回バスがあるくらいで、コレと言って目玉がない。それなのに800円もする。割引券を使わなければ900円だ。だから、「秘宝館」には1500円払っても大満足してたA子とB子なのに、単なる温室に800円払うことには不満だったみたいなんだけど、それは、途中までだった。1つめの温室を抜けて、2つめの温室に入るとこで、A子が、「あれ何だろう?」って言って指差したほうを見ると、大きな観葉植物の陰の目立たない場所に、ヒッソリと小さな自販機らしきものがあった。それで、見に行ってみたら、ナナナナナント! 「大人のオモチャ」の自販機だった!

 

それも、何の見本も並んでないし、何を売ってるのかも書いてないシンプルな自販機で、さらには、潮風の影響なのか、あちこちが錆びちゃってた。お金を入れてボタンを押すと、何が出て来るか分からないっていう、あまりにもギャンブルな自販機だった。だけど、何が出て来るのか分からないからこそ、気になって気になって仕方ない。それで、あたしたちは、3人でお金を出し合って、500円を入れてみた。そして、A子がボタンを押したら、一拍おいてから、コトンと5センチ四方くらいの小箱が出て来た。

 

あたしたちは、その場にいることが恥ずかしくなって、そのまま小走りに離れた場所へ移動してから、その箱を開けた。そしたら、小さく丸められたピンクのサテンの布が出て来た。A子が広げてみると、肝心の部分に丸い穴の開いたスケスケのパンティーだった。あたしたちは、キャーキャーと大騒ぎしながら、そのパンティーを投げっこしたんだけど、悪ノリしすぎたA子が、そのパンティーを頭にかぶって、「ウッキー!ウッキー!」って猿のマネをしてたら、ちょうどそこに親子連れの家族がやって来ちゃって、バッチリとガン見されちゃった(笑)

 

‥‥そんなワケで、女3人の珍道中は、無事に最終目的地の石廊崎の先端に到着することができたんだけど、この「石廊崎ジャングルパーク」も、今から6年前の2003年には閉鎖されちゃって、今は廃墟になってる。こうしたテーマパークの廃墟を見ると、賑やかだったころを知ってる者にとっては、何とも言えない切ない気分になる。だけど、自民党が造り続けて来た箱モノとおんなじで、新しく造られたテーマパークの9割以上は、入場者が集まるのは最初の1~2年だけで、5年から10年で潰れちゃうのがお決まりのパターンだ。そんな中で、30年以上も続いてた「石廊崎ジャングルパーク」は、成功した部類に入るんだと思う。とにかく、何度も行ったことのあるあたしにとっては、たくさんの思い出がある場所だったし、何年ぶりかで行っても、駐車場から歩いてって「石廊崎ジャングルパーク」って書かれた建物が見えて来ると、「帰って来た」って気持ちになる貴重な場所の1つだった。だから、これからも、きっと、下田に行った時には、もう廃墟になってることが分かってても、前まで行っちゃうと思う今日この頃なのだ。

 

 

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