自民党はすでに死んでいる
「ワタクシを、次期総裁候補として、自民党さんは、選挙を、お戦いになる、お覚悟は、おありですか?」だなんて、トンチンカンなことをノタマッてたそのまんま東だけど、何よりも重要な条件として自民党に突きつけたハズの、この「次期総裁候補」って部分が、どんどんトーンダウンして来た。最初は、自分を次期総裁の予定者として選挙の看板にしろ‥‥ってニュアンスで言ってたのに、翌日になったら、何人も立候補するであろう総裁候補者の中の1人にして欲しい‥‥って意味に大幅修正した。そして、4日目になって自民党側が「地方分権担当大臣」のイスをちらつかせたら、さっそく、「僕は役職は何でもいいんです」って言い出した。まるで、エサに釣られてシッポを振る野良犬だ。
「国の制度とか国の意識が変わるんであれば、僕は何だっていいんです、役職は」
これが、7月1日、宮崎県の高千穂町に出向いたそのまんま東が、地元で開催されていた県民フォーラムでノタマッたセリフだ。昨日まで「次期総裁候補という条件だけは絶対に譲れない」って言い続けて来た男が、エサに釣られて本性を現わした瞬間だ。そう、「夢だった国政に行けるなら、大好きな東京に行けるなら、政党も役職も何でもいい」っていう本性だ。そして、本性をムキ出しにしたそのまんま東は、県民フォーラムで、自分がどれほど国政に行きたいか、自分が国政に行くことこそが宮崎のためだと、あまりにも都合のいい詭弁を繰り返した。以下、当日の参加者からの質問と、それに対するそのまんま東の回答だ。
参加者 「おそらく今度の選挙は自民党が負けるんじゃないかと言われている中で、なぜ負け戦に行くのか」
そのまんま東 「自民党さんが負けるかもしれないのに、なぜ自民党に行くのか、いい質問ですね。結論から言います。僕が行く党は負けません。負けさせません。負けたら分権ができんとですから」
参加者 「知事が国政に転身したら、残された知事の任期を誰が代わるのか」
そのまんま東 「私の考えを、私のやり方を一番分かってらっしゃる方、一番継承できる方にお願いする。それが僕の責任じゃないかなと思う。国政に行っても1週間に1回は宮崎に帰って来て口出しする。事実上の知事は僕だから、次に知事になる方は傀儡(かいらい)政権ですね」
‥‥あまりのテングっぷりに、開いた口からエクトプラズムが出て来て幽体離脱しちゃいそうな今日この頃、皆さん、呆れ返りましたか?
‥‥そんなワケで、そのまんま東は、自分が国政に転身することになったら、残った宮崎県知事の任期は、自分の第一秘書あたりにアトを継がせ、それを傀儡のように操るそうだ。ようするに、「まだ国政には行かないで欲しい」「これからも宮崎のためにがんばって欲しい」っていう県民の声が8割近くもあるもんだから、そうした人たちを納得させるための方便として言ったんだろうけど、宮崎を踏み台にして国政に行くってのに、「国政に行っても事実上の知事は僕だから」ってのは、宮崎県民をバカにしてるだけじゃなくて、国民すべてをバカにした話だろう。国民の投票によって選ばれ、国民の税金から給料をもらう国会議員が、国のためじゃなく宮崎のために働くなんて、これほど国民をバカにした話があるだろうか?
それ以前に、県知事って仕事は、国の大臣をやりながらでも簡単につとまるほどの仕事なんだろうか? そして、国の大臣って仕事は、片手間に県知事の仕事ができるほどヒマな仕事なんだろうか? そのまんま東の唯一の支持者は、宮崎県の支持者たちなんだから、その人たちを裏切るような形で国政に転身したら、憧れの国会議員にはなれても、自身の評判は地に落ちるだろう。そして、本人が、誰よりもそのことを分かってるから、こうして「できもしない口約束」をしてまで県民を納得させようとしてるんだろうけど、あまりにも軽薄すぎる。
もしも、そのまんま東が自民党から出馬するんなら、自民党は東京の比例1位を与えるっていうエサを用意してるそうだけど、そしたら、東京都民の票で憧れの国会議員になれたそのまんま東が、宮崎のために働くってことになる。これほど有権者をバカにした話は前代未聞だろう‥‥つーか、こんな選挙をしたら、自民党の支持者でさえも、比例は自民党に投票しなくなっちゃうんじゃないの? ま、それはそれで、政権交代を望んでるあたしにとっては、スーパーラッキー by マリンちゃんだけど(笑)
‥‥そんなワケで、3年前、当時の宮崎県知事、安藤忠恕が官製談合事件で逮捕されたこにより、空いたイスを巡って県知事選が行なわれた。無所属で立候補したそのまんま東は、安藤忠恕の官製談合事件、自民党系県議と企業との癒着について厳しく批判を繰り返し、自らをどこの政党ともどこの企業とも何の「しがらみ」もない人間だとアピールして、当選した。これは、そのまんま東が選挙演説で何百回と繰り返した「しがらみのない」って言葉が、一部の人間だけがフトコロを潤して来た長年の癒着県政にヘキエキとしてた県民たちから支持された結果だろう。
そして、当選からわずか2年半で、自分に与えられた任期すらつとめずに、本性を現わしたそのまんま東。あれほど批判してた自民党からお呼びが掛かったら、「待ってました!」とばかりにエサに飛びついたそのまんま東。アベシンゾーやフクダちゃんにも負けず劣らずの無責任ぶりを発揮した上に、前代未聞のカン違いぶりも発揮しちゃって、「僕が行く党は負けません。負けさせません」と来たもんだ。さらには、自民党に対して、「どうして次期総裁候補などという条件を出したのか」って質問されると、そのまんま東は、こう答えたのだ。
「民主党は次期代表に私を選ばないでしょう。自民党総裁になる方が民主党代表になるよりも可能性はより高い」
おいおいおいおい‥‥どうしたらこれほどテングになれるんだろう? 「可能性が高い」なら、単に自民党のことを軽く見てるだけの話だけど、「可能性はより高い」だと、「自分は民主党の代表にもなれる器の人間だが、より可能性の高いほうを選択した」って意味になるじゃん。民主党は、そのまんま東なんて相手にもしてないのに、調子に乗るのも保土ヶ谷バイパスだと思う。
‥‥そんなワケで、そのまんま東のことばっか悪く言うのも気の毒だから、ここでちょっとフォローしてあげると、もともと、そのまんま東のとこに頭を下げに行った自民党の古賀誠は、フロッピー麻生からの「総務大臣のイス」っていうお土産を持ってったんだよね。自民党内では、まるで古賀誠の勇み足みたいに攻撃してたけど、古賀誠が独断で、テレビや新聞の記者を集めて、あれほどの演出をして面会をするなんてことはアリエナイザーで、すべてはフロッピー麻生と選対本部とのシナリオによって行なわれたものだ。そして、そのお土産が、「総務大臣のイス」だったってワケだ。
そのまんま東にしてみれば、落選して当たり前ってノリで出馬した最初の腕試しの知事選で、運よく当選しちゃっただけでも棚からボタモチみたいな気分なのに、お笑い芸人の時よりも大好きなテレビに出まくれるようにもなれたし、今まで自分のことを見下してたテレビ局の関係者たちからも「知事!」「知事!」って呼ばれるし、敬語を使われるし、こんなに気持ちいいことはなかった。そして、どんどんテングになってったら、自民党が大臣のイスまで用意して頭を下げに来たもんだから、そのまんま東のテングの鼻は、これ以上は伸びないってとこまで伸びきっちゃった。ようするに、そのまんま東をあそこまでカン違いさせたのは、自民党が原因てワケだ。
だけど、ここまで、すべて口先のペテンだけで世渡りして来た軽薄男としては、ホイホイと「総務大臣のイス」なんかに釣られたら、自分の本性がバレバレになっちゃう。そこで考えついたのが、表向きは「次期総裁候補」だなんていう無理難題を出して断った形を見せておきながら、その時期が来たら、コロッと主張を変えて、テキトーな屁理屈で県民をだまくらかして、憧れの国会議員になっちゃおう‥‥って作戦だった。それが如実に表われたのが、県民フォーラムでの「僕は役職は何でもいいんです」ってセリフだ。
そして、今回、アテが外れて大臣になれなかったそのまんま東は、フロッピー麻生の発表した情けないプチ改造人事に自分の名前がなかったことを質問されると、こう答えた。
「まあ、ここに来て、首相も動けないんでしょうね」
この答えを聞けば分かるように、そのまんま東の入閣は決定してたワケで、それは、「地方分権担当大臣」で「首相補佐官」ていうイスだった。これは、フロッピー麻生側とそのまんま東側とでスリ合わせをした結果、双方が納得した結果だった。そして、あとは、フロッピー麻生が内閣改造を断行できるか、それとも、モリヨシローの圧力に屈しちゃうか‥‥ってとこにすべてが委ねられてた。だからこそ、フロッピー麻生が人事を発表する3時間前に、県民フォーラムで演説をしてたそのまんま東は、まるで数時間後の入閣を予想したかのように、こんなセリフをノタマッてた。
「3年前に知事選に出る時、高千穂で決めた。神のお告げがあった。天孫降臨の地で、僕に白羽の矢が立ったと勝手に思っている。くしくもこんな日、また高千穂に来たのも何かの縁と感じている」
で、その野望は叶わなかったワケだけど、そしたら、「まあ、ここに来て、首相も動けないんでしょうね」って言ったんだから、これこそが、フロッピー麻生との水面下での取り決めが行なわれてたことの証明だろう。そして、記者から「まだ国政に行きたいという気持ちはあるか」って質問されたそのまんま東は、ニヤリと笑ってこう答えた。
「2つの条件が揃えば、ですね」
2つの条件てのは、自分を次期総裁候補にするってことと、県のマニフェストをすべて自民党のマニフェストに盛り込めってことだけど、さっきまで「僕は役職は何でもいいんです」って言ってた男が、その舌の根も乾かないうちに、また「次期総裁候補」って言い出したのだ。つまり、この「次期総裁候補」って言葉は、そのまんま東にとって、自分が入閣できなかった時にイイワケするための「保険」だったってワケだ。
一方、何度も何度もそのまんま東と打ち合わせをして、最終的には、そのまんま東の提示した条件を99%まで飲み、国政の未経験者に「地方分権担当大臣」と「首相補佐官」ていうイスまで用意したフロッピー麻生は、今回の情けないプチ改造人事の発表後、記者から「今回、東国原知事の入閣は検討したか」って質問されると、泣きそうな顔をして、こう答えた。
「それは、まったくない、なかったと思います」
もう、完全に茶番だね。泣いても笑ってもあと1ヶ月か2ヶ月で任期が切れるって時に、誰の目から見ても選挙対策でしかない無意味な内閣改造を断行しようとして、そのまんま東なんかにまで頭を下げておきながら、結局、モリヨシローの圧力に屈しちゃった腰抜けぶり。日本郵政の西川善文の続投にしたって、ホントは親友の鳩山邦夫と一緒になって、西川のクビを切りたかったのに、結局、コイズミの圧力に屈しちゃった腰抜けぶり。こんな腰抜けがこの国の総理大臣だなんて、あまりにも情けなさすぎる。
今回の内閣改造にしたって、フロッピー麻生は、毎日毎日言うことが変わり、結局、自分のメンツを守るため、また「ブレた」って言われたくないために、今の自分のできる最大限の改造をしたワケだけど、それが、幹事長代理の林幹雄を「国家公安委員長」「沖縄北方防災担当大臣」にして、前防衛大臣の林芳正を「経済財政担当大臣」にするっていう、あまりにも酷過ぎるクソのような人事だった。林芳正なんて、アベシンゾーと同郷のお友達で、暴力団も真っ青の暴行事件まで起こしてる人間のクズなのに、たかが1ヶ月と言えども、こんなヤツにこの国の経済や財政を任せるだなんて、もはや追い詰められるとこまで追い詰められて、完全に逆ギレしたとしか思えない発狂人事だ。
‥‥そんなワケで、葛城ミサト以上になりふりかまってらんない瀕死の自民党は、今度の都議選で、自民党とはまったく関係ないって言ってる「完全無所属」のハズの森田健作にも応援演説の要請をしたそうだし、もう、やってることがメチャクチャだ。ドイツもコイツも自分の保身だけしか頭になくて、「麻生おろし」だ何だって国民をホッタラカシにした内部紛争に明け暮れた挙句に、衆院選の投票率を少しでも低くして自民党を有利にするために、投票日を「平日にする」とかって意見まで出始めたってんだから、国民をバカにするのもタイガイにして欲しい。世界中の議会制民主主義の国で、今までに一度も政権交代を経験してないのは、このニポンだけなのだ。ヨソの国は、みんな、政権交代を繰り返して政治が進化、浄化されて来てるのに、このニポンだけは、一党独裁が続いた結果、これほどまでに見苦しい腐敗政治が当たり前のように行なわれてるのだ。その最たるものが、この「自民党を有利にするために投票日を平日にする」っていう有権者を無視した愚策だろう。これほど国民をバカにした意見が当たり前のように出て来る政党など、ケンシロウに秘孔を突かれなくても「すでに死んでいる」と思った今日この頃なのだ。
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