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2009.07.21

イサキ夜話

玲子ちゃん、おめでと~♪‥‥ってワケで、今日、7月20日は、大好きな児島玲子ちゃんのお誕生日なので、お魚に関係した話題でも‥‥ってことで、いろんな人に支えられて生きてる体脂肪率14%のあたしだけど、ケータイ無料ゲームの「ココ釣りマスター」で「きっこ人魚」のキャラを作ってくださったハドソンさんのご厚意で、1週間ほど前のこと、ナナナナナント! 「鮮魚の達人」の和歌山の山根さんから、体脂肪率40%くらいの脂の乗った立派なイサキが送られて来た! それも、3匹も!

35センチくらいある一番大きいのは、タマゴを持ったメスで、ひと周り小さい‥‥って言っても、それでもそこらのスーパーに並んでるイサキとは比べ物にならないほど大きいけど、その2匹がオスだった。山根さんがジキジキに、ウロコとワタを取ってから送ってくださったので、調理するのも簡単だ。その上、氷の器まで一緒に入ってた。山根さんからのお手紙には、「今回、南紀白浜漁協から氷皿をいただきましたので、同梱しておきます。文字通り氷で作ったお皿で、刺身を盛付けたりすれば涼しそうですよね。ただ、イサキ自体は冷蔵品ですので、今回は冷蔵でお送りするため、着荷時に融けてしまっている可能性があります。」って書かれてた。でも、あたしが受け取った時点では、ほとんど融けてなかったので、すぐにフリーザーに入れた。

そして、あたしは、一番大きいメスと氷皿を持って、母さんのとこへ、愛車のフェラーリF2004(ママチャリ)を走らせた。ふだんは、イワシ、アジ、サンマ‥‥って感じで、大きなお魚を本格的にさばくことがほとんどないあたしとしては、こんなに大きなイサキをさばけることが、嬉しくて仕方ない。それで、まずは、タマゴを取っておいて、それから、頭を落とし、基本の三枚おろしにした。そしたら、あまりにも脂が乗ってて、手がヌルヌルになった。イサキって、白身でサッパリしたイメージがあったんだけど、このイサキは、トロサバみたいに脂が乗ってる。特に、背骨よりも下のお腹のほうは、トロトロ状態だった。もう、見ただけでも美味しそうだと思った今日この頃、皆さん、イサキお過ごしですか?(笑)


‥‥そんなワケで、あたしは、半身はお刺身にして、半身は鉄串を打って塩焼にして、中骨と頭とタマゴは潮汁にした。お刺身は、ダイコンのツマまで用意することはできなかったけど、多摩川の土手で採っておいた大葉があったから、それを氷皿の上に並べて、その上にお刺身を盛りつけた。お刺身は、言葉にならないほど美味しくて、今までのイサキのイメージが大幅に変わった。お小皿のお醤油にお刺身をつけたら、お醤油にパッと脂が広がったほどで、まるで、寒ブリみたいだった。

塩焼きも、火が通ってるのに身は柔らかいままで、ずっと前に富山県の氷見で食べたカマスの塩焼きを思い出した。完全に火が通ってるのに、普通の焼き魚みたいに身が硬くならなくて、お刺身みたいに柔らかかったのだ。それで、氷見で教わった食べ方をしてみようと、ショウガ醤油を用意して、それにチョンチョンとつけながら食べたら、たまんないほど美味しかった。潮汁も、味つけはお塩だけなのに、すごくいいダシが出てて、骨の隙間や頭の中の身もぜんぶ美味しくいただいた。

次の日も、半身をお刺身、半身を塩焼にして、母さんといただいた。母さんは、「まるでどこかの旅館に来てるみたいだね」って言って、すごく喜んでくれた。そして、最後の1匹は、あたしが帰って来たのが深夜になっちゃったから、母さんのとこへ行くことができず、丸ごと1匹を塩焼にして、あたしの晩酌のお供になった。ハドソンさん、山根さん、どうもありがとうございました~♪‥‥ってワケで、今回、送ってくださったイサキは、「ココ釣りマスター」で開催されてる「鮮魚の達人カップ」の6月の旬のお魚だけど、今月の7月は、ハモが旬のお魚になってる。ミゴトにハモを釣り上げた人には、山根さんから新鮮なハモが届く。

今月は、31名に現金1万円が釣れるっていう大盤振る舞いなプレゼントもあったし、アイドルの写真集が釣れるっていう楽しいプレゼントもあったのに、その上、「鮮魚の達人カップ」でハモのプレゼントがあるなんて、とても無料のゲームとは思えないサービスぶりだけど、それもこれも、この「ココ釣りマスター」ってゲームが、営利目的じゃなくて、「地域活性化」と「魚食文化への貢献」ていうコンセプトで運営されてるからだ。だから、1人でも多くの人に「ココ釣りマスター」を楽しんでもらって、ニポンのお魚の食文化を見直して欲しいと思う。登録も利用もすべて無料で、釣りをしながらニポン全国を旅行できるだけでも面白いのに、その上、毎月の嬉しいプレゼント企画がメジナ押し‥‥じゃなくて、メジロ押しなんだから、楽しまない手はない。

‥‥そんなワケで、ハドソンさんのご厚意で、母さんとイサキ尽くしを楽しませてもらったあたしだけど、山根さんからのお手紙には、今回のイサキに関する説明が添えられてた。通常、市場に出回ってるイサキは、九州方面の巻網漁で水揚げされたものが多いんだけど、今回のイサキは、定置網で獲れたものだそうだ。だから、ウインチで網を巻き上げてマトメて獲る巻網漁と比べて、魚体に掛かるダメージやストレスがほとんどなく、特にお刺身に向いてるそうだ。だから、こんなに美味しかったんだと思う。

それから、山根さんが書いてくださったイサキに関するウンチクの中に、「九州方面ではイッサキ、四国、近畿地方ではイサギと呼ぶ」ってあったんだけど、あたしは、このクダリを読んだ瞬間に、「イッサキ」と「四国」とで、ダイナマイト四国の「シッコク!シッコク!」を思い出しちゃった(笑)‥‥ってことで、あたし的には、四国地方での呼び名が「イッサキ」だったら良かったのに‥‥って思った。だけど、コレって、覚えるのに便利なんだよね。ダイナマイト四国が「シッコク!」だからこそ、四国では「イッサキ」じゃなくて、その逆で、四国では「イサギ」、九州では「イッサキ」‥‥ってふうに覚えるのだ。

太陽がどっちの方角から出るのか、いつも「どっちだったっけ?」って自信のないあたしは、常に「西から昇ったお日さまが~東へ沈む~♪」っていう「天才バカボン」の歌を頭の中で歌って、「その反対が正解」ってふうに確認してる。これこそが、その名も「天才バカボン作戦」なのだ! なのだったらなのなのだ! だから、もしも、「九州ではイサキのことを何と呼ぶ?」って問題が出て、何も考えずにイチかバチかで「イサギ!」って答えちゃうのも、ある意味、イサギイイことだけど、ホントに優勝を目指すのなら、ちゃんと頭の中にダイナマイト四国を思い浮かべて、その反対で「イッサキ!」って答えるべきなのだ。何の大会に参加してるのかは知らないけど(笑)

‥‥そんなワケで、山根さんのお手紙には書いてなかったけど、イサキは、和歌山では「カジヤゴロシ」、つまり、「鍛冶屋殺し」なんていう物騒な名前でも呼ばれてる。これは、昔、和歌山に、イサキの骨がノドに刺さって死んだ鍛冶屋さんがいたからって説と、イサキを調理すると包丁の刃がみんな欠けちゃって鍛冶屋さんが潰れちゃうからって説がある。普通に考えたら、「イサキの骨がノドに刺さって死んだ」ってことなら、何も鍛冶屋さんじゃなきゃならない必然性がないから、後者の説のほうが説得力がある。

だけど、「事実は小説より奇なり」って言葉がある。だから、もしかしたら、昔の和歌山の海辺の村に、村一番の大男で力持ちの鍛冶屋さんがいて、村の誰よりも丈夫だった。それなのに、ある日のこと、その鍛冶屋さんが、イサキの骨がノドに刺さって死んじゃった。それで、「あんな体格のいい鍛冶屋が死ぬなんて、イサキの骨は恐ろしい」ってことになり、それ以来、イサキのことを「鍛冶屋殺し」って呼ぶようになった‥‥って可能性もある。ようするに、この「鍛冶屋殺し」の「鍛冶屋」ってのは、職業を特定するための言葉じゃなくて、「村一番の大男」とか、「村一番の丈夫な男」とかって意味として解釈するワケだ。

ま、どっちの説にしても、イサキの骨が硬いってことを言わんとしてるワケだけど、今回、あたしが調理した感じだと、それほど特別に硬かったとは思わない。もちろん、アジやサバとは比べ物にならないほどシッカリした骨だったけど、ヤミクモに力まかせに切るんじゃなくて、ちゃんと「骨の目」を読んで刃を入れれば、そんなに苦労しなくてもスッと切れる。これは、神崎風塵流の免許皆伝のあたしだからこその技なんだけど、骨が硬いと思ったら、包丁の刃で骨を探るようにして、骨と骨の継目の部分に刃を立てるようにする技だ。そうすれば、あたしみたいに、100円ショップで買って来た包丁でも、簡単に大きなお魚をさばくことができる。

‥‥そんなワケで、「和歌山」で「鍛冶屋」って言うと、パッと思い浮かぶのが、落語の「紀州」だ。徳川八代将軍を決める時のこと、次期将軍の候補者の尾張藩のお殿様と、紀州藩のお殿様が、それぞれ駕篭(かご)に乗ってお城へと向かってた。この2人のお殿様のどちらかが、次の徳川八代将軍に就任できるってワケだ。それで、2人とも、野心マンマンでお城へと向かってるんだけど、尾張のお殿様の乗った駕篭が鍛冶屋さんの前を通りかかった時、鉄を打つ「トンテンカン!トンテンカン!」って音が、気持ちが高揚してたお殿様の耳には、「テンカトル!テンカトル!」って聞こえちゃった。そして、「天下をとるのはワシじゃ~!」ってコーフンしつつ、勇んでお城へと向かい、次期将軍を決める会議に出席した。

そして、最初は、この尾張のお殿様が、「どうだ、次の将軍をやってみないか?」って聞かれる。だけど、こうした席で、即答しちゃうのもマナー的に問題があるから、やる気マンマンなのは吉田照美以上だったんだけど、一応、形式的に「いやいや、私のような者には‥‥」って断る。そして、もう一度聞いてくれれば、「そこまで言うのなら」って言って受けるつもりだったのに、担当者は、今度は紀州のお殿様に向かって、「どうだ、次の将軍をやってみないか?」って聞いちゃった。そしたら、紀州のお殿様も「いやいや、私のような者には‥‥」って答えたから、尾張のお殿様が「しめしめ」って思ったのもトコノマ、紀州のお殿様は、「しかし、尾張の殿がお断りしている以上、私が受けるしかありませんね」って言って、結局、紀州のお殿様に決まっちゃったのだ。まるで、ダチョウ倶楽部の「オレにやらせろよ!」「いやいやオレがやるよ!」「それならオレがやるよ!」「はい、どうぞ!」みたいなノリだ(笑)

で、ガッカリした尾張のお殿様は、来た道を帰ってくんだけど、来る時とおんなじ鍛冶屋さんの前を通りかかると、やっぱり「テンカトル!テンカトル!」って音が聞こえて来る。それで、お殿様は、「こんなにテンカトルって音が聞こえてるのに、どうして自分は天下をとれなかったのか?」って不思議に思い、しばらく駕篭をとめさせて、耳を澄ませて鍛冶屋さんの音を聞いてみることにした。そしたら、「テンカトル!テンカトル!」って音が続いたあとに、焼けた鉄を桶の水に浸けたので、「キシュー!」って音が聞こえて来た。つまり、「テンカトル」のは「キシュー」だったってオチだ。これが、落語の「紀州」なんだけど、あたしのフランク・ザッパなアラスジなんかじゃなくて、五代目の古今亭志ん生の名演とかで聴けば、百万倍は面白いんだよね。

‥‥そんなワケで、あたしは、サイコーに美味しいイサキをいただいて、母さんとイサキ尽くしをタンノーできた上に、四国では「イサギ」、九州では「イッサキ」っていう呼び名まで覚えることができた。ただ、こうして「四国」とか「イサキ」とか書いてると、ふと思い出しちゃうのが、毎日放送の「ロケみつ」で、「四国一周ブログ旅」をやってる稲垣早希ちゃんのことだ。「イナガキ サキ」、略して「イサキ」だ。そして、現在、高知県の足摺岬で「ホエールウォッチング」に苦戦してる早希ちゃんも、この難題をクリアすれば、あとちょっとでゴールできる。そうなると、前回の「関西縦断ブログ旅」の時から、ずっと早希ちゃんを応援してコメントを書き続けて来たあたしとしては、早く無事にゴールして欲しいと思う反面、毎週の楽しみがなくなっちゃう悲しさもある。でも、この「四国一周ブログ旅」だけで視聴率を維持してる「ロケみつ」が、そんなにスンナリと早希ちゃんのブログ旅を終わりにするワケもなく、ようやくゴールしたと思ったのもトコノマ、お次は、イサキのことを「イッサキ」って呼んでる「九州一周ブログ旅」がスタートすると思う今日この頃なのだ。


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