旅は道連れ世はベホマ
オトトイの日記に、あたしは、夢中になってる「ドラクエ9」で、グビアナ城の右上にある古井戸のとこでゴールドマン狩りをしてるって書いたら、こんなメールをいただいた。
お名前:はりがね
コメント:きっこさん、日記を毎日楽しみにしております。7月17日の日記にドラクエの事を書かれていましたが、小生も同じ場所を旅してました。LVは29ですが、お金が無く武器・防具が買えなく同じようにゴールドマン潰しをしておりますが、グビアナ城の下のほうがいっぱい出現します。(城を出て下に行った色が変わっているところ、入り口は右のほうです)現在はそこで短期労働しています。これからも拝見させていただきます。お体にお気をつけください。
はりがねさん、どうもありがとうございました♪‥‥ってワケで、さっそく、その場所に行ってみたら、ホントにゴールドマンがいっぱい出現した。それも、単体じゃなくて、2匹とか3匹とかで出現するパターンも多くて、お金をザクザクと稼ぐことができた。すでに戦士きっこも他の3人も十分に強いので、ゴールドマンなんか、4人の通常攻撃で楽勝だ。だけど、戦士きっこには、歩くだけでMPが回復する「女神のゆびわ」を装着させてるから、MPのことを考えずに不必要なギガスラッシュを乱発させて遊んでると、知らず知らずのうちにお金が貯まってる‥‥って感じだった。
ゴールドマンは、1匹で505Gだから、もっと先の場所に出現するモンスターたちと比べて、特別にポイントが高いってワケじゃない。だけど、「動きが遅い」「メンドクサイ魔法を使わない」「簡単に倒せる」っていう3点セットの上に、1匹で約500Gなので、2匹倒せば1000G、10匹倒せば5000G、20匹倒せば10000G‥‥ってふうに、計算がしやすい。だから、たとえば5000Gの防具が欲しければ、「ゴールドマンを10匹倒せばいい」ってことで、すごく簡単に欲しいものが手に入る今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、実は、あたし、はりがねさんのメールを読むまでは、古井戸の周りをグルグルと回ってるのも疲れてきちゃったので、何とかラクして儲ける方法はなかって考えて、ものすごくセコい内職をしてたのだ。「やくそう」って、道具屋で1個8Gで売ってるから、それを4個32Gで買って、リッカの宿に行く。「やくそう」を2個、錬金釜に入れると、「上やくそう」が1個できる。これを2回繰り返して、「上やくそう」を2個作り、今度はそれを錬金釜に入れると、「特やくそう」が1個できる。で、これを道具屋に売りに行くと、35Gで買ってくれるのだ。つまり、1個につき3G儲かるってワケだ。
「たかが3G、されど3G」ってワケで、「特やくそう」を10個作れば30G、100個作れば300G、1000個作れば3000G、10000個作れば30000G‥‥って、獲らぬきっこの皮算用は膨れ上がった。あたしは、最初、これを発見した時に、飛び上がるほど喜んだ。だって、買ったものを売る時って、どれも半額でしか引き取ってくれないのに、この方式なら、買った時よりも高く売れるからだ。それで、あたしは、さっそく道具屋へと欽ちゃん走りして、「やくそう」をとりあえず100個買った。そして、リッカの宿へ行き、錬金釜にマトメて入れようとしたら、あれれれれ?‥‥一度に作れるのは「9個」までだった。
だから、あたしは、9個ずつ何回かに分けて錬金して「上やくそう」を作り、それをまた何回かに分けて「特やくそう」を25個作り、道具屋へ売りに行った。35Gが25個で875Gで売れ、最初に「やくそう」を100個買った時には800G支払ってるから、差し引き75Gの儲けだ‥‥って、こんなにメンドクサイ思いをして、たったの75Gかよ! これなら、リッカの宿から外へ出て、バナナマンの日村みたいなキノコ野郎でも倒してたほうがマシだし、それこそ、グビアナ城にゴールドマンを倒しに行ったほうがテットリ早い。結局、あたしの「ラクして儲ける」って野望は、そのまんま東の「宮崎を踏み台にして国政へ」って野望とともに海のモズクになっちゃったワケで、そのモズクはと言えば、三杯酢にしてチュルチュルと食べちゃったってワケだ。
‥‥そんなワケで、「ドラクエ9」が面白すぎて寝不足が続いてるあたしだけど、特に仲間を作ってからは、面白さが何倍にもなった。成長するに従って、それぞれのメンバーにも個性が出て来て、すごく愛着がわいて来たからだ。レベルアップのために、ナサム村の西のはずれの「魔獣の洞窟」まで遠征して、地下2階の広間で「はぐれメタル狩り」をしてる時、戦士きっこには「メタル斬り」をさせるけど、他のメンバーには確実に有効な技がない。だから、武闘家みるくと僧侶まりありには、当たればラッキーで「通常攻撃」、魔法使いじゅりあには「ビオリム」の2連発で「すばやさ」を上げさせてる。
これでも、2回に1回は仕留められるから、1匹で40000P以上の経験値を獲得できる「はぐれメタル狩り」としては悪くないんだけど、こんな時、20回に1回くらいの割合で、戦士きっこの「メタル斬り」が空振りしちゃうことがある。それで、「あちゃ~!」って思うと、次のターンで、僧侶まりあの通常攻撃が「タカタンタン!」ていう気持ちいい音とともに「かいしんのいちげき」になって、117ポイントものダメージを与えてくれると、思わずガッツポーズをしちゃうほど嬉しくなる。これは、「はぐれメタル」を仕留められたことに対する喜びだけじゃなくて、戦士きっこのミスを他のメンバーがカバーしてくれたってことに対する喜びもあるからだ。
仲間を作れることに気づいたのが遅かったあたしの場合、最初は、戦士きっこがレベル36なのに対して、残りの3人はレベルがヒトケタで、完全にお荷物だった。一気に仲間たちのレベルを上げたかったあたしは、戦士きっこが1人で何とか倒せるレベルのモンスターを狩ってたんだけど、相手の先制攻撃を仲間が受けちゃうと、必ず即死だった。そして、そのたびに教会へ行き、お金を払って生き返らせてもらってた。だから、あたしは、3人の子供を連れて冒険をしてるお母さんの気分だったんだけど、そんな子供たちも、レベル25を超えたころから、だんだん頼りになるようになって来た。
「はぐれメタル狩り」の時の僧侶まりあの「かいしんのいちげき」とかだけじゃなくて、中ボスとの戦闘でも、素晴らしい活躍をしてくれるようになった。戦士きっこが1人で戦っても勝てなかった中ボスは、仲間3人を連れて再戦したら、簡単に倒すことができた。だから、あたしは、立派に成長した我が子たちを頼もしく思うとともに、それぞれの個性に愛着を感じてる。それは、女の子4人のチームっていうスタイルと、それぞれのキャラ設定と、性能よりも見た目を重視したファッションがポイントなんだと思う。
あたしが、4人のメンバーの中で、武闘家みるくだけをチビッ子にしたのは、「一番腕力のある武闘家だからこそ、体が小さいほうが面白い」って思ったからだ。そして、女の子なんだから、性能よりも見た目を重視したファッションにしてる。だからこそ、レベル40を超えて、ものすごいパワーを発揮するようになった今、何とも言えない愛着がわいてるのだ。僧侶まりあも魔法使いじゅりあもおんなじだし、戦士きっこにしても、ずっとビキニスタイルだ。
いただき物の強力な防具も持ってるし、今よりもずっと強力な武器や防具も買えるけど、あたしは、女の子にヨロイみたいなのを着せるのは好きじゃない。だから、レベル49になった今でも、上半身は「アマゾネスチェイン」、下半身なんか下着の「ブラックガード」を1枚つけてるだけだ。剣や盾にしても、今より強力な「ほのおの剣」や「ちからの盾」も売ってるし、それを買うお金も持ってるけど、デザインが気に入らないから装備させてない。やっぱり、グリーンの「ドラゴンキラー」と「ドラゴンシールド」のセットのほうが、戦士きっこには似合ってると思う。サスガに、「ねこみみ」だと戦えないので、頭だけは「しっぷうのバンダナ」を巻いてるけど、これだってファッション的には「アリ」だと思ってるから装備させてるワケで、デザインが気に入らなかったら他のものを装備させてる。
「現時点で手に入る最強の装備にする」ってのは、単にゲームを進めるためだけの方法論であって、プレイヤーのオリジナリティーはミジンもない。それはそれでRPGの楽しみ方の1つだろうけど、今回のドラクエはちょっと違うのだ。それは、今回のドラクエが、前作までとは違って、とっても自由度が大きいからだ。「ドラクエ9」は、主人公やメンバーのキャラ設定から、ストーリーの進め方に至るまで、プレイヤーのセンスがそのまま反映される部分が多い。だから、強制的なストーリーに導かれるままに、人が敷いた線路の上を進んでくしか能のない人にとっては、あんまり楽しめないと思う‥‥って言うか、そうした「工夫をする能力の低い人たち」にとっては、どう楽しんだらいいのか分からないと思う。
だけど、あたしみたいに、町の人たちと会話もしないでドンドン勝手に進んでっちゃうようなタイプにとっては、これほど面白いゲームはない。自分のセンスでキャラを決めて、自分のセンスで装備品を決めて、自分のセンスで冒険を進められるんだから、こんなに楽しいことはない。決められたイベントを順番にこなさないと先へ進めなかった今までのドラクエよりも、遥かに自由で楽しい。あたしが、4人のメンバーに愛着がわいてるのも、感情移入ができるのも、すべては「あたしが作って育てたキャラ」だからであって、もしも「愛着がわかない」「感情移入できない」って人がいたとしたら、それは、その人のセンスが悪いだけの話だ。
‥‥そんなワケで、おんなじ観光地に、おんなじ日程で旅行に行くとしても、どんなお友達と一緒に行くかで、その旅行の楽しさが決まる。逆に言えば、すごく行きたかった旅行だったとしても、つまらない知り合いと一緒だと、その楽しさは半減しちゃう。これとおんなじことで、今回の「ドクエ9」は、どんなキャラを作り、どんなパーティーで冒険するかによって、楽しさが大きく変わって来る。あたしが、「ドラクエ9」をプレイしてて楽しくてたまんないのは、自分の作った4人のキャラ、戦士きっこ、武闘家みるく、僧侶まりあ、魔法使いじゅりあが、それぞれに個性豊かで素晴らしいからだ。だから、もしも、これから「ドラクエ9」を始める人がいたら、十分に考えてパーティーを作って欲しいと思う。男性だったら、自分の分身である主人公だけを男にして、他の3人を個性的な美女で固めてみるとか、1人旅が好きな人だったら、主人公だけを徹底的に鍛え上げて、最後まで1人でがんばってみるとか、「現在恋愛中」の人だったら、恋人と2人きりでラブラブな旅を続けてみるとか、楽しみ方はプレイヤーのセンスで決まる。それが、今回の「ドラクエ9」だと思う今日この頃なのだ。
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