ミハエル・シューマッハがマッサの代役に
「ミハエル・シューマッハがマッサの代役に」(世田谷通信)
25日に行なわれたF1第10戦ハンガリーGPの予選で、前を走っていたブラウンGPのルーベンス・バリチェロ選手のマシンから飛んだ破片が頭部を直撃し、意識を失いタイヤバリアにクラッシュしてしまったフェラーリのフェリペ・マッサ選手の代わりに、次回のヨーロッパGP(8月23日)から、2006年にF1を引退したミハエル・シューマッハ氏がドライバーをつとめることが決まった。当初、フェラーリのマネージャーはミハエル・シューマッハ氏の起用を否定していたが、水面下で交渉が進んでいた。F1史上不滅の記録を持つミハエル・シューマッハ氏の復活は、モータースポーツファンにとっても興味深いところだが、ミハエル・シューマッハ氏は、大幅にレギュレーションが変更になった今季のフェラーリのマシン、F60をドライブしたことがない上に、KERS搭載車に乗るのも初めてである。すでにF1をドライブするための体力トレーニングを始めていると言うが、わずか3週間でどこまで現役時代の勘を取り戻せるか、どこまでF60に順応できるかは未知数である。一方、頭部の手術が無事に済んだフェリペ・マッサ選手は、29日には病院内を歩行できるまでに回復しており、8月中旬までには退院できると見られている。今回のミハエル・シューマッハ氏の起用は、あくまでもフェリペ・マッサ選手が復帰できるまでのピンポイント起用だが、今季、まったく成績がふるわないフェラーリにとっては、好転へのきっかけにしたいところであろう。(2009年7月30日)
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