マニフェストは絵に描いた餅
フロッピー麻生のあまりのバカっぷりに呆れ果てて、「国民より 国旗が大事 麻生さん」ていう川柳を詠んだら、ものすごい反響で、たくさんの賛同のメールをいただいた。
お名前:nypo
コメント:きっこ様、いつも拝読しています。本日の「今日の一句」、最高でした(笑) このタイミングに、絶妙の一句。「国旗をひっちゃぶいた」って、突然「ウヨ・ウィルス」に感染したかのような麻生の下品なアホ発言には、正面切った批判よりも今日の一句のような、かる~いケタグリこそふさわしい。いや~すばらしい。ますますのご健筆お祈りしています。がんばってくださいね。石川県の50代のおっさんより。
nypoさんを始め、賛同のメールをくださった皆さん、どうもありがとうございました♪‥‥ってワケで、いくらボロ負けが濃厚ミルクだからって、この期に及んで、まるで小学生の揚げ足取りのようなフロッピー麻生のバカ発言の連発には、開いた口からエクトプラズムが出て来て幽体離脱しちゃいそうになることウケアイだ。あのバカ、自分が民主党の悪口を言えば言うほど、有権者が離れてくってことに、どうして気づかないんだろう? 自分のほうから「政策で勝負」とかって言っときながら、ひん曲がった口から出て来るのは国民そっちのけの「民主党の悪口」ばかり。ホント、「他にアピールすることはないのかよ?」って聞きたくなる。ま、ないんだろうけど(笑)
だって、民主党の「こども手当」に対して、フロッピー麻生が後出しジャンケンで出した「幼児教育の無償化」にしたって、コレって、2005年のコイズミのマニフェストに書いてあることをそのまま丸写ししただけなんだよ。「カナダ de 日本語」のミニーちゃんも、19日のエントリーで総括してるけど、4年前のコイズミのマニフェストには、少子化対策の一環として、「幼児教育の無償化を国家戦略として展開する」って明記してあるんだよね。
だけど、自民党は大勝して300議席もとったのに、この「幼児教育の無償化」っていう公約は、この4年間、「国家戦略として展開する」どころか、議論すら行なわれなかった。ようするに、この公約は、有権者を釣り上げるためのエサだったワケで、300議席もとった自民党が守れなかった公約を確実に議席を減らすこれからの自民党が守れるワケがないと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、世の中では、各党のマニフェスト、特に自民党と民主党のマニフェストの内容を比較して、どっちがいいとか悪いとかって議論が活発に行なわれてるけど、みんな、重要なことを忘れてる。それは、今回のマニフェストの内容を比較する前に、前回の与党のマニフェストがどれだけ達成されたのかってことの検証だ。だって、どんなにオイシイことが書かれてたって、その公約が守られなければ意味がないからだ。そして、4年前の自民党のマニフェストは、「カナダ de 日本語」のエントリーを読めば分かるように、何ひとつ守られてない。それどころか、反対に酷くなってる。
たとえば、4年前の自民党のマニフェストには、「郵政民営化をすれば、少子高齢化の下でも年金や医療などの社会保障が充実する」って謳ってある。だけど、実際には、この4年間で自公政権がやったことは、「障害者自立支援法」の強行採決、「後期高齢者医療制度」の強行採決、生活保護家庭への「老齢加算」や「母子加算」の廃止を始め、合計で20項目以上もの福祉の切り捨て政策だった。その上、カルト教団のナンミョ~党が「100年安心プラン」だって断言した年金制度は、100年どころか、たった2年で崩壊した。そんなナンミョ~党が、今度の選挙でも「生活を守りぬく」だなんてポスターを貼りまくってるんだから、あたしのセクシーなおへそがカモミールティーを沸かしちゃうよ、まったく。
それなのに、厚顔無恥なフロッピー麻生は、「郵政民営化をしたんだから自民党は公約を守った」だなんて抜かしてる。アホか? 4年前の自民党のマニフェストには、「郵政民営化をすれば、少子高齢化の下でも年金や医療などの社会保障が充実する」って書いてある他にも、「郵政民営化をすれば、景気が良くなる」「郵政民営化をすれば、雇用が良くなる」「郵政民営化をすれば、地方の経済が立て直される」「郵政民営化をすれば、子供たちの世代に借金を残さなくなる」「郵政民営化をすれば、外交や安全保障も確立する」ってことが列挙されてる。そして、最後には、「郵政民営化が、この国の抱える問題を解決する唯一の道です」って結んである。
つまり、4年前の自民党の公約は、「郵政民営化をする」ってことじゃなくて、「郵政民営化によって、この国の抱えている問題をすべて解決する」ってことだったハズだ。だけど、誰がどう見たって、4年前より今のほうが景気は悪くなってるし、失業率も大幅に悪化してる。地方の経済も疲弊してるし、次世代の子供たちの借金は2倍近くにも跳ね上がった。そして、これは、郵政民営化のセイじゃないけど、中川昭一の泥酔会見のオカゲで外交もメチャクチャになった。ようするに、「この国の抱える問題」は、何ひとつ「解決」されてないどころか、4年前よりも酷くなってるのだ。そして、公約が果たされなかったことを野党から国会で追及されたコイズミは、ヘラヘラと笑いながら「公約を守らないことくらい別に大したことじゃないでしょう」ってノタマッたワケだ。これぞ、自民党クオリティー(笑)
その後のアベシンゾーも、「消えた年金問題」に対して、「ワタクチは、ワタクチの内閣におきまちて、最後の1人まで、最後の1円まで、すべて責任を持ってお支払いすると国民の皆さまにお約束いたちまつ!」って公約に掲げたのに、「最後の1人まで」どころか、「最初の1人」すら解明しないで、ぜんぶ丸投げしちゃった。アベシンゾーは、北朝鮮の拉致問題に関しても、「すべての拉致被害者が帰国し、家族をしっかりと抱きしめる日が来るまで、ワタクチは鉄の意志を持って立ち向かいまつ!」って言ったのに、まったく手をつけずに、一度も北朝鮮に行かずに、ぜんぶ丸投げしちゃった。そして、その次のフクダちゃんにしても、アベシンゾーが「年金問題」を丸投げしたことを野党から「公約違反だ!」って追及されたら、ニヤニヤと笑いながら「公約違反と言うほど大ゲサなものかな?」ってスットボケタんだよね。
‥‥そんなワケで、フロッピー麻生は、4年前のコイズミのマニフェストの焼き直し版を作って、民主党のマニフェストとどっちがいいか比べてみろって言ったワケだ。だけど、いくら内容が上だったとしても、これまでのコイズミ、アベシンゾー、フクダちゃんていう3人の無責任さを見てくれば、自民党のマニフェストなんて、有権者を釣るためのエサでしかないこと、そして、選挙後には、その公約が何ひとつ守られてないことが良く分かるだろう。そして、フロッピー麻生が「政策で勝負」なんて言ってることが、自公政権の4年間の総括から有権者の目をそらすための詭弁だってことも良く分かるだろう。
本来、選挙ってものは、前回の選挙から今回の選挙までの「政権与党の仕事ぶり」に対して、有権者がつける「通信簿」なのだ。この4年間で、政権与党が前回の公約をどれだけ守ったか、どれだけ世の中を良くしてくれたのか、その「結果」に対して、あたしたち有権者が点数をつける。政権与党を進級させて、引き続き4年間の政権を任せてみるか、それとも落第させて4年間は反省させるか、それを決めるのが選挙ってもんだ。「これから○○をします」なんていう何の保証もないマニフェストなんて、判断の基準にはならない。それなのに、フロッピー麻生は、これまでの4年間のことを棚に上げて、今回のマニフェストの内容だけで優劣をつけろって言ってる。これほどの詭弁は前代未聞だろう。
マクラでも書いたけど、今回、フロッピー麻生が少子化対策の一環としてマニフェストに掲げた「幼児教育の無償化」ひとつを見たって、4年前のマニフェストに「国家戦略として展開する」とまで国民に約束してたのに、この4年間、自民党はまったく手をつけなかった。300議席もとったんだから、ホントにやる気があったのなら、いくらでも法案を通すことはできたハズだ。だけど、自公政権は、全国で数え切れないほどの障害者やご家族を地獄へ突き落した「障害者自立支援法」や、この国の宝であるハズのお年寄りたちをないがしろにした「後期高齢者医療制度」など、社会的弱者を切り捨てるための悪法の数々は「数の暴力」で次々と強行採決して来たクセに、この「幼児教育の無償化」に対しては、法案すら提出しなかった。
それなのに、今になって、ナニゴトもなかったかのように、4年前とおんなじ公約を平然とマニフェストに掲載できるツラの皮の厚さにビックル一気飲みだ。ホントなら、まずは4年前に公約に掲げたのに実行しなかったことを国民に謝罪すべきで、すべてはそこからだろう。「幼児教育の無償化に関しましては、4年前に国民の皆さまとお約束しましたが、他に優先すべき法案が多々あり、この4年間では実行できませんでした。本当に申し訳ありませんでした。しかし、今度こそは、最優先課題として取り組まさせていただきますので、どうかご理解ください」とかって言うのがスジなんじゃないの?
だけど、フロッピー麻生は、民主党の「こども手当て」のことをやれ「バラマキだ!」、やれ「財源は?」って批判するだけで、コイズミマニフェストをパクッただけのテメエの「幼児教育の無償化」については、何の説明もナシ。ま、どうせ自分で考えたワケじゃなくて、事務方が作ったマニフェストなんだから、マンガを読むのに忙しいフロッピー麻生は、まだ自分のとこのマニフェストをちゃんと読んでないのかもしれないけどね(笑)
‥‥そんなワケで、あたしたち有権者が、各党のマニフェストを比較するって行為は、一見、公平なように感じるけど、実際は、激しく不公平なことなのだ。マニフェストに関しては、与党と野党とで切り離して考えなきゃいけない。与党のマニフェストに関しては、前回の選挙の時のマニフェストを見て、それがどれだけ守られたのか、その点こそが重要になる。そして、与党が前回の公約の何割くらいを達成したのかを見て、それを基準に今回のマニフェストの「信頼度」としなきゃなんない。たとえば、前回の公約のうち5割しか達成されてなければ、今回のマニフェストにどれほどオイシイことが書いてあったって、約半分しか実現されないって判断すべきなのだ。
一方、野党のマニフェストに関しては、政権をとってないんだから、前回のマニフェストの達成度を見ることはできない。世界中の議会制民主主義国の中で、今までに一度も政権交代をしてない化石みたいな国って、このニポンだけなんだから、野党に関してはすべてが未知数だ。野党のマニフェストってのは、「もしも政権交代が実現したら」っていう仮定の上での国民との約束ってことになる。さらに言わせてもらえば、もしも政権交代が実現しても、民主党のマニフェストに書かれてることが、100%達成される可能性は低いだろう。だって、半世紀以上も政権の座にふんぞり返ってて、300議席も持ってる自民党ですら、マニフェストに掲げた公約の9割はホッタラカシだし、コイズミみたいに、平然と「公約を守らないことくらい別に大したことじゃないでしょう」ってノタマッちゃう恥知らずもいるんだから、民主党が政権をとったトタンに公約が100%達成されるなんてことはアリエナイザーだろう。
ふだんは政治になんか興味もないような人たちまでが注目してる今回の衆院選では、多くの有権者が、マスコミの誘導に乗せられて、「マニフェスト選挙」だなんて思い込まされてる。そして、各党のマニフェストを比較して、あーだこーだとノーガキを垂れてる。自民党のマニフェストは達成率が1割未満なんだし、民主党のマニフェストは達成率が未知数なのに、そんなもんを比較してノーガキを垂れるなんて、2枚のお餅の絵を見て「どっちがうまいか」って言ってることと変わらないのに、多くの有権者は気づいてない。何よりも重要なことは、こんな食べられないお餅の絵なんかじゃなくて、これまで4年間の自公政権の功罪を総括するってことなのに、多くの有権者は政財界を牛耳ってる一部の保守派の誘導に乗せられて、「マニフェスト詐欺」の被害者になろうとしてる。
‥‥そんなワケで、あたしは、自分の貴重な1票をどの候補者に投票するのかは、マニフェストなんていう「絵に描いた餅」なんかで決めるんじゃなくて、もっと現実的な部分で決めるべきだと思ってる。もっとも分かりやすいのは、その選挙区の候補者の「主張」や「立ち位置」を知ることによって、それぞれの候補者の「資質」を比較することだ。地球規模の「環境問題」に関してなら、どの選挙区のどの候補者がどんなふうに考えてるのか、この「未来を選べ!衆議院議員選挙候補者をエコチェック」ってサイトを見れば、すべて分かる。たとえば、小選挙区の「東京8区」を見てみると、現在のニポンの地球温暖化対策の中期目標に対して、自民党の石原伸晃候補は「妥当だ」って答えてるけど、オムライス党の保坂展人候補と日本共産党の沢田しゅんじ候補は「低すぎる」って答えてる。「原発」に関しても、石原候補は「原発賛成」の立場なのに対して、保坂候補と沢田候補は「原発反対」の立場を崩してない。だから、世界の国々から「先進国の中で最低だ」って批判されてるニポンの地球温暖化対策の中期目標に「賛成」の人や、「原発をどんどん作ったほうがいい」って考えの人は、自民党の石原伸晃候補に投票すればいいワケだし、そうじゃないと思ってる人は、オムライス党の保坂展人候補や日本共産党の沢田しゅんじ候補に投票すればいいワケだ。もちろん、こうした「環境問題」は、数々ある問題のうちの1つにしか過ぎないけど、それでも、この国を少しでも平和で安全な形で子供たちへ渡したいと思ってるのなら、これも自分の貴重な1票を決める基準になると思う今日この頃なのだ。
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