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2009.08.07

クシャミが出そうで出ない話

「ドラクエ9」のあたしのパーティーのメンバーの名前だけど、主人公の「きっこ」はいいとしても、武闘家の「みるく」、僧侶の「まりあ」、魔法使いの「じゅりあ」の3人が、何で英語の名前なのにカタカナじゃないのかって言うと、これは、最初に作った「きっこ」に合わせてるからだ。「きっこ」だけがひらがなで、あとの3人がカタカナだと、どうしてもパーティーって感じがしない。ホントなら、みんなひらがだってだけじゃなくて、文字数も「きっこ」に合わせて3文字にしたかった。

だけど、1人ずつキャラを考えながら命名してって、「みるく」と「まりあ」までは良かったんだけど、セクシー担当の魔法使いは、どうしても「じゅりあ」ってイメージだったから、涙を飲んで4文字にしたのだ。それでも、4人全員に共通してるのは「ひらがな表記」ってことだけだけど、「きっこ」と「みるく」と「まりあ」は3文字でそろってて、「まりあ」と「じゅりあ」は最後が「あ」でそろってて、「じゅりあ」と「きっこ」は小さい文字が入ってるとこがそろってて‥‥ってふうに、隣り同士に「プチ共通点」があって、最後に「じゅりあ」から「きっこ」へ輪廻してるから、まあまあ許容できてる。

あたしは、こうしたネーミングにすごくコダワリがあって、1つのグループなら、キチンとそろってないとイヤなのだ。あたしが「MAX」を好きになった理由の1つに、「レイナ」「ナナ」「ミーナ」「リナ」っていうニックネームがある。この「そろい方」が、あたしのツボなのだ。「レイナ」は本名も「玲奈」だし、「ナナ」の本名は「奈々子」、「ミーナ」の本名は「美奈子」だから、この3人に関してはムリがない。その上、3人とも「奈」の字がそろってる。だけど、「リナ」だけは、本名が「律子」だから、あまりにもムリがある。でも、4人のニックネームをそろえるために、あえてムリを承知で「律子」を「リナ」にしたんだから、この心意気が素晴らしい。ファンのほうにしたって、「レイナ」「ナナ」「ミーナ」「リツコ」じゃあ、やっぱり、どうしてもシックリ来ないと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしのこの感覚は、コダワリっていうよりも、生理的なものみたいで、名前がそろってないと、何とも言えないイヤな気分になっちゃうのだ。うまく説明できないんだけど、なんて言うか、「クシャミが出そうなのになかなか出なくて、結局、出なかった」って感じの気持ちになっちゃう。たとえば、名前を一度登録したら二度と訂正できないゲームだとして、それで、4人のメンバーの名前を「きっこ」「ミルク」「まりあ」「じゅりあ」って登録しちゃったとしたら、4人の名前が並んで表示されるたびに、クシャミが出そうなのに出ない時の、あの何とも言えないイヤ~な感じになっちゃって、ぜんぜんゲームが楽しめなくなっちゃうのだ。

だから、あたしは、「サクラ大戦」は好きなんだけど、主人公が「真宮寺さくら」で、あたしが好きなのが「神崎すみれ」で、この2人は、名字が漢字、名前がひらがなでそろってるのに、その他のメンバーは、「桐島カンナ」「李 紅蘭」「マリア・タチバナ」「アイリス」って、表記がバラバラなので、ものすごくイライラしちゃう。ただ、全員にお花の名前が入ってるっていう共通点があるから、それで何とかプラスマイナスのバランスは取れてるけど、それでも、この中途半端さが、何でもキチンとしてないと気が済まないあたしの性格に、ビミョ~なストレスを掛けてるのだ。

その点、「エヴァンゲリオン」は、作品としては好きじゃないけど、「碇シンジ」とか「綾波レイ」とか、登場人物がみんな、名字が漢字、名前がカタカナってそろってる上に、昔の戦艦とか船に関するものの名前が織り込まれてるっていう共通点があるので、あたしに精神衛生上の負担は掛からない。ただ、「惣流・アスカ・ラングレー」だけが、ヨケイな「ラングレー」なんてのが付け足してあるのと、間に「・」が入ってるのがイライラしちゃって、「何で他の人たちとそろえて『惣流アスカ』にしなかったんだろう?『惣流アスカ』だったら、すごくスッキリできたのに」って思ってた。

だけど、最近公開された映画の「エヴァンゲリオン」に、「真希波・マリ・イラストリアス」っていう新キャラが登場してるらしいし、それに合わせて、「惣流・アスカ・ラングレー」の名前も「式波・アスカ・ラングレー」に変更になったそうだから、これで、あたしのイライラはずいぶん軽くなった。ようするに、「ドラクエ9」のあたしのパーティーで、「じゅりあ」だけが4文字でそろってなかったけど、「まりあ」とは「あ」がそろっるし、「きっこ」とは小さい文字がそろってるから、その効果で「そろってない感」が緩和されたってのとおんなじことだ。

‥‥そんなワケで、あたしは、「ちびまる子ちゃん」と「サザエさん」を比較すると、「ちびまる子ちゃん」のネーミングの統一感の無さが気になっちゃう。「サザエさん」のほうは、サザエさん一家だけじゃなくて、マスオさんの同僚のアナゴさんや親戚のノリスケさん、奥さんのタイコさん、子供のイクラちゃんに至るまで、海産物や海に関係したネーミングだ。だけど、「ちびまる子ちゃん」のほうは、名字が「さくら」、名前が「ももこ」っていう徹底した盛り込みぶりなのにも関わらず、この「名字も名前もお花の名前」っていうスタイルを貫いてるのは、お母さんの「さくらすみれ」だけで、お姉ちゃんは「さきこ」、おばあちゃんは「こたけ」なので、何とかギリギリでお花や植物に関連してるけど、「サクラ大戦」ほどの徹底ぶりがない。その上、お父さんは「ひろし」、おじいちゃんは「友蔵」だから、完全にバラバラだ。

だけど、あたしが、「ちびまる子ちゃん」を観てもイライラしないのは、この「統一感の無さ」、この「グダグダ感」こそが、友蔵→ひろし→まる子と受け継がれて来たさくら家の伝統芸でもある「植木等ノリ」を象徴してるからだ。もしも、さくら家の人たちが、磯野家の人たちのように一貫性のあるネーミングだったとしたら、もっと優等生的な家族ドラマを演じなきゃいけなくなる。「ちびまる子ちゃん」は、自らの煩悩に振り回されるまる子の姿を笑いつつ、それを反面教師としつつ、それでいて、10回に1回くらいの割合で巻き起る大感動の回を観て、ワンワンと号泣する。これが醍醐味なのだ。一方、いつでも優等生の「サザエさん」は、常に無難な内容で、号泣することなんて一度もない。

つまり、あたしの場合は、グループ内、チーム内、家族内が、キチンとまとまらなきゃなんないケースに関しては、名前もそろってないと気が済まないんだけど、唯一、「ちびまる子ちゃん」の場合だけは、名前がそろってない中途半端さが生かされてる作品だと思ってるってワケだ。だから、あたしが戦隊ヒーローものが好きなのも、名前がそろってるからって部分も大きいと思う。グループ内がまとまらなきゃいけない戦隊なのに、「ももこ」「さきこ」「すみれ」「ひろし」「友蔵」‥‥なんて名前だったら、戦い方もバラバラの自分勝手で、アッと言う間にやられちゃうだろう。

だけど、実際の戦隊ヒーローものは、絶対に、ナントカレッド、ナントカブルー、ナントカグリーン‥‥っていうネーミングで、この「ナントカ」の部分がおんなじだから、「そろってる感」は満点だ。その上、変身する前の名前にも、いろんな楽しさが隠されてるのもある。たとえば、「魔法戦隊マジレンジャー」なら、5人のメンバーは兄弟だから、名字はみんなおんなじで「小津(おづ)」なんだけど、下の名前は、マジグリーンの「蒔人(まきと)」、マジピンクの「芳香(ほうか)」、マジブルーの「麗(うらら)」、マジイエローの「翼(つばさ)」、マジレッドの「魁(かい)」、この5人の名前の頭文字をつなげると、「まほうつかい」になる。そして、これに名字を足したら、「オズの魔法使い」になるってスンポ―だ。

他にも、「炎神戦隊ゴーオンジャー」なら、この「炎神」が自働車の「エンジン」にカケてあって、ゴーオンレッドの「江角走輔(えすみそうすけ)」、ゴーオンブルーの「香坂連(こうさかれん)」、ゴーオンイエローの「楼山早輝(ろうやまさき)」、ゴーオングリーンの「城範人(じょうはんと)」、ゴーオンブラックの「石原軍平(いしはらぐんぺい)」って、全員の名前の漢字の中に「車」って字が隠されてるのだ。その上、全員の名前の最初の1文字を取って並べると、「えころじい」になる。地球温暖化の原因の1つの「自動車」をテーマにした戦隊だから、あえて「エコ」にも気を配ってみたんだと思う。

もちろん、こうしたネーミングだけが楽しくて戦隊ヒーローものを観続けてるワケじゃなくて、基本的には女の子の隊員が活躍するとこが好きで観てるんだけど、こうしたネーミングの「そろってる感」+「お遊び感」も、あたしのツボの1つになってる。だから、メンバーのネーミングだけで言えば、たとえば、「シブがき隊」なら「フックン」「モックン」「ヤックン」てそろってるからOKなんだけど、「少年隊」は「ニッキ」「カッちゃん」「ヒガシ」ってバラバラだからNGってことだ。あたしは、この「少年隊」のメンバーのニックネームの「そろってない感」が、生理的に受けつけないのだ。

こうしたニックネームじゃなくて、本名になって来ると、あたしは、この「そろってる感」「そろってない感」が、よりいっそう気になっちゃう。たとえば、双子の名前の場合だ。「マナカナ」は、本名も「三倉茉奈」と「三倉佳奈」だから、ものすごく統一性があって、あたしは大満足だ。「ザ・たっち」にしても、「角田拓也」と「角田和也」だから、申しぶんない。だけど、昔いた「祐子と弥生」の場合は、本名も「千葉祐子」と「千葉 弥生」で、この統一感の無さが、あたしには生理的に受けつけられない。女の子の双子が生まれて、片方を「祐子」にするんなら、もう1人も「子」のついた名前にすべきだろう。片方を「弥生」にするんなら、もう1人は「縄文」だろう‥‥ってのは冗談だけど、あたしとしては、この「祐子と弥生」のバラバラ感を見ると、クシャミが出そうで出ない時の、鼻の奥がフガフガするイヤ~な感じになっちゃうのだ。

‥‥そんなワケで、昨日、お仕事の帰りに、最近チョコチョコと利用してる三本杉陸橋のとこの「サミット」に寄ったんだけど、ものすごいことを発見しちゃったのだ。この「サミット」は、入口の自動ドアが二重になってて、1つめの自動ドアと2つめの自動ドアとの間にそれなりのスペースがある。いつもは、ワリとお客さんの多い時間帯に行くから、1つめの自動ドアは開いてることが多いんだけど、昨日は、ちょっと遅い時間に寄ったので、1つめの自動ドアも閉まってた。それで、初めて知ったんだけど、1つ目の自動ドアのガラスに、遠慮がちに小ぶりのイラストが描いてあった。たぶん、シールなんだと思うけど、左から、ニワトリ、ウシ、ブタの可愛らしい絵だった。

で、ふと見ると、それぞれの絵の下に、小さなローマ字で名前らしきものが書いてあった。ニワトリの名前が「Toriko」、ウシの名前が「Mou」、ブタの名前が「Ton」だった。あたしは、コレを見た瞬間に、例の、クシャミが出そうなのに出ない時の、あの何とも言えないイヤ~な感じになっちゃったのだ。だって、ニワトリの名前が「ニワトリ」の「トリ」に「子」をつけてるのに、ウシの名前は「鳴き声」からつけてて、ブタの名前は「豚」の音読みからつけてるのだ。三者三様とはこのことで、完全にバラバラじゃん!

ニワトリの名前を「トリ子」にするんなら、ウシは「ウシ太郎」、ブタは「ブタ吉」だろう。ウシの名前を「モウ」にするんなら、ニワトリは「コッコ」、ブタは「ブウ」だろう。ブタの名前を「トン」にするんなら、ニワトリは「ケイ」、ウシは「ギュウ」だろう。いったいぜんたい、どこをどうすれば、これほどまでにバラバラで統一性のないネーミングができるんだろう? その上、これほどまでに統一性のない名前なのにも関わらず、表記だけはローマ字で統一する‥‥って、このフロッピー麻生並みに軽薄でアバウトな感覚があたしには理解できない。

ここまでバラバラなら、いっそのこと、「Toriko」「もう」「トン」って、表記もバラバラにしちゃえばいいのに。そうすれば、それはそれで、「徹底した統一性の無さ」っていう、あたしの求めてる美学とは正反対の世界観として、成り立つ可能性も出て来る。だから、この「Toriko」「Mou」「Ton」てのは、単に「安易なネーミング」ってだけじゃなくて、センスのカケラもない人間がネーミングしたとしか思えない。あ゛~~~~イライラしちゃう! このあたしのクシャミが出そうなのに出ない時のイヤ~な感じ、いったいどうしてくれるの?くれるの?くれるの?くれるの?‥‥(フェードアウト)

‥‥そんなワケで、これは、あくまでもあたしの感覚だから、世の中には、グループのメンバーの名前がバラバラでも、まったく気にならない人も多いだろう。三本杉陸橋のとこの「サミット」の自動ドアのニワトリとウシとブタの名前を見ても、何とも思わない人も多いだろう。だから、そういう人たちが「ドラクエ9」をやってたら、もしかしたら、主人公の名前を自分の名前の「けんいち」にして、あとの3人を「トリコ」「もう」「トン」てしてるかもしれない。あたしには、この、「けんいち」「トリコ」「もう」「トン」ていう統一性の無さが、落ち着いてお茶も飲んでらんないほどイライラしちゃうんだけど、気にならない人にとっては何でもないことなんだろう。だから、あたしは、これからも、この感覚をあたしを含めたマイノリティーの感覚として自覚しつつ、決して人には押しつけずに、統一感の無いネーミングを目にした時には、自分の内側でモンモンとして行こうと思った今日この頃なのだ。


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