F1のルノーチームが八百長を認める
「F1のルノーチームが八百長を認める」(世田谷通信)
昨年9月のF1、シンガポールGPにおいて不正を行なったという疑惑が持ち上がっていたルノーチームは、16日、不正の事実を認め、チーム代表のフラビオ・ブリアトーレ氏とエンジニアリングディレクターのパット・シモンズ氏の辞任を発表した。昨年から始まったシンガポールGPは、市街地コースを使った初のナイトレースということで注目を集めたが、当時ルノーチームに在籍していたネルソン・ピケ・ジュニア選手は、13周目でクラッシュしてリタイアした。その結果、うまいタイミングでセーフティーカーが入り、チームメイトのフェルナンド・アロンソ選手が優勝した。しかし、今年の8月にルノーチームを解雇されたピケ・ジュニア選手が、この時の事故はアロンソ選手を有利にするためにチームから指示されて起こした故意の事故であったと、ブラジルのテレビ局に告発し、報道されるに至った。この報道を受けて、ルノーチームは疑惑を完全否定し、ピケ・ジュニア選手を告訴すると発表したため、泥仕合の様相を呈していた。しかし、FIA(国際自動車連盟)が調査に乗り出し、今月の21日にルノーチームを世界モータースポーツ評議会の聴聞会に召喚して審議を行なうと通知したところ、ルノーチームは一転して不正を認め、ブリアトーレ氏とシモンズ氏の辞任を発表した。ルノーチームや選手に対するペナルティーは21日の聴聞会後に決められるが、過去の例から推測する限り、数十億円から百億円以上の莫大な罰金が科せられるほか、チームや選手の永久追放などの厳罰も想定される。(2009年9月17日)
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