新政権誕生おめでとう♪
今日9日、民主党、オムライス党、国民新党の3党が、政策協議で合意して、3党連立による鳩山由紀夫内閣の発足が決定した。あたし的にも、オムライス的にも、「合意した」ってよりは「妥協した」って感じだけど、ま、この辺のことは、分かる人は分かってるからジンジャエールだろう。みずほたんもギリギリまで沖縄の人たちの民意を代表してがんばってくれたんだし、鳩ポッポも「沖縄県民の負担軽減の観点から、日米地位協定の改定を提起し、米軍再編や在日米軍基地のあり方についても見直しの方向で望む」っていう「限りなく透明に近いブルー」‥‥じゃなくて、「限りなく民主党のマニフェストに近いグレー」な結果になっちゃったけど、それでも、この点に釘を刺したことは、これまでの「何から何までアメリカ様の言いなり」だったヘタレな自民党政権よりは、百万歩も前進したことになる。
それに、ここでオムライス党が民意を強調し過ぎて閣外協力の道なんかを選択しちゃったら、「スジは通ってるのに融通が利かない共産党」とおんなじことになっちゃう。だから、先のこと、国民のことを考えれば、この「徹底的にアピールして、その意志の強さを印象づけといて、ギリギリのとこで妥協する」って作戦は、今現在、考えられうる中で、最善の選択だったと思う。とにかく、これで、今まで半世紀も続いて来た「国民不在の政治」が終わり、ようやく「国民のための政治」の第一歩を踏み出すことができたんだから、まずは、全国の皆さん、おめでとうございま~す♪
それにしても、あたしが呆れ返ったのは、民主党支持者の中にも、アホがいっぱいいたことだ。今回のオムライス党の当然の主張に対して、反省の「ハ」の字もない自民党の残党どもがあーだこーだと難癖つけてるぶんには、所詮は「負け犬の遠吠え」なんだから気にもならないんだけど、民主党を支持してる人たち、政権交代を望んでた人たちの中にも、オムライス党の今回の当然の主張を「ゴネてる」って見たアホどもがいたことには、あたしのセクシーなおへそがローズヒップティーを沸かしちゃった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、今回の衆院選では、全国津々浦々のほとんどの地域で自民党とナンミョ~党が惨敗したけど、これは選挙の結果、ようするに「民意」だ。そして、沖縄でも、1区では国民新党の下地幹郎さんが勝ち、2区ではオムライス党の照屋寛徳さんが勝ち、3区では民主党の玉城デニーさんが勝ち、4区では民主党の瑞慶覧長敏さんが勝ち、自民党は全敗した。つまり、これも「民意」ってことだ。で、今回、オムライス党のみずほたんががんばって主張してた「沖縄の基地問題」について、沖縄の人たちが選択した4人の当選者のスタンスをご紹介しよう。
まず、沖縄1区で当選した国民新党の下地幹郎さんだけど、この人は、在沖米軍基地による沖縄の人たちの負担を軽減するための政治団体「そうぞう」の代表をつとめてる。沖縄における米軍施設や軍用地の返還、米兵の削減を始めとして、全体的な視野からの「基地の縮小」を訴え続けて来た。当然、「日米地位協定の見直し」も訴えて来たし、「米軍基地を返還して沖縄は自立した経済を」っていう極めて前向きな提言を続けてる。
そして、沖縄2区で当選したオムライス党の照屋寛徳さんは、今さら説明の必要もないだろう。戦争には絶対反対の平和主義者で、これまでも、コイズミがインペイし続けて来たイラクで死亡した自衛隊員の問題などを国会で追及して来たプリティーなオジサンだ。当然、沖縄の基地に対しては「完全返還」を訴え続けて来た。
沖縄3区で当選した民主党の玉城デニーさんは、「平和な暮らしは人権!」て主張をマニフェストに掲げて、「在日・在沖米軍基地の国外移転を提案し、負担軽減を進めます」「不平等な日米地位協定の抜本的見直しに取り組みます」ってことを謳ってる。そして、沖縄4区で当選した民主党の瑞慶覧長敏さんは、自身のブログの中で、こんなことを書いてる。
2009/4/11(土)
グリーンEU議員と辺野古・普天間基地・ヘリパッド基地建設予定地の視察をチョービン通訳で行ないました。
グリーン氏は辺野古の海の美しさに感動しており、次期衆議院議員選挙で政権交代がおきれば、この美しい海も守られるのではないですか、と感想を述べていました。
世界に誇れる美しい海を守るためにがんばっていきましょう!
http://chobinz.ti-da.net/d2009-04-14.html
瑞慶覧チョービンさんは、元英語教師という語学力を使って、辺野古の海や高江の森を守るために、海外にも働きかけて来たのだ。つまり、沖縄の人たちが選んだ4人の衆議院議員は、全員、沖縄の米軍基地には「反対」の姿勢であり、普天間飛行場の辺野古への移設にも、高江のヘリパット増設にも「反対」してるワケだ。そして、こうした主張をしてる候補者たちが当選し、基地の移設や増設を推進して来た自民党の候補者たちがすべて落選したってことは、これが沖縄の「民意」ってことなのだ! なのだったらなのなのだ!
‥‥そんなワケで、沖縄で当選した4人の議員のうち、2人は民主党の議員であり、その2人も「米軍基地の縮小や国外移転」や「辺野古への移設反対」や「日米地位協定の見直し」を訴え続けてるってのに、その訴えを主張したオムライス党のみずほたんが、民主党の支持者から「ゴネてる」なんて言われたんだから、あたしは呆れ返った。みずほたんは、オムライス党1人、国民新党1人、そして、民主党2人っていう、4人の議員の代表として主張してたんだし、この4人の議員の後ろには、それぞれ何万人という沖縄の人たちの「民意」があるのだ。
民主党が、在日米軍基地の増設に「賛成」してて、沖縄の民主党候補者2人も「賛成」して当選したのなら、みずほたんの主張は「ゴネてる」って言われても仕方ない。だけど、沖縄の基地の問題に限らず、日米同盟そのものに対して、民主党も根っこの部分ではオムライス党とおんなじ主張をしてるのだ。ただ、民主党の場合は、これからの新政権の主軸を成すワケだから、これまでの自公政権が見捨てて来た「国民生活」だけにスポットをあてるワケには行かない。アメリカとの関係も大事だし、アジアの国々との関係も大事だし、他にもいろんな面に平均的に気を配ってかなきゃなんない。
だからこそ、鳩ポッポは、こうした民主党内の議員からの声を聞いていながらも、沖縄の人たちの声を聞いていながらも、一応、表向きとしては、あんまり過激な表現はしないように気配りして、マニフェストには「日本外交の基盤として緊密で対等な日米同盟関係をつくるため、主体的な外交戦略を構築した上で、米国と役割を分担しながら日本の責任を積極的に果たす」っていう中和剤的な前提で目くらましした上で、最後にオマケみたいに「日米地位協定の改定を提起し、米軍再編や在日米軍基地のあり方についても見直しの方向で臨む」なんて文言をコッソリと付け足してたワケだ。
一方、オムライス党としては、あくまでも「国民の代表」だから、沖縄県議会が「沖縄の人たちの民意」として持って来た「普天間基地の移設計画を白紙撤回して欲しい」っていう訴えを代弁したのだ。そして、その「民意」は、沖縄の民主党議員の主張でもある。それなのに、みずほたんのこうした「党派を超えた当然の主張」に対して、ボロ負けした自民党の低能工作員どもが「負け犬の遠吠え」をするのなら分かるけど、民主党の支持者や政権交代を望んでた人たちまでもが文句を言うなんて、これまで自民党を支持して来たオッペケペーどもと五十歩百歩の低レベルだ。
平和を目指すオムライス党は、自公政権がメチャクチャにした国民の生活を再建するための10ヶ条を掲げたけど、その中の「平和・人権 平和憲法を世界へ」では、次のように前置きしてる。
「軍事ブロック間の対立と均衡の20世紀は終わりました。21世紀をテロと暴力が連鎖する混沌の世紀とするのか、国際社会の信頼と協調に基づく新しい集団安全保障体制の構築に向かわせるのかは、私たちの選択にかかっています。北東アジアにはいまだ冷戦構造が残り不安定な面が存在しますが、軍事的対抗を強め緊張を高めあうことはなんの解決にもなりません。米国に追従し軍事面の関係を強化するのではなく、アジアの国々との信頼醸成の努力をかさね地域の安全保障環境を改善するこそが必要です。社民党は、国家間の軍事力の均衡を中心に考える旧来の安全保障の発想を転換し、社会開発、人権擁護、環境保全などに軸足を置いた「人間の安全保障」の理念を重視していくべきと考えています。ヒロシマ・ナガサキ、オキナワの悲惨な体験を持ち、世界に誇る平和憲法を持つ日本こそ、平和な世界へのリーダーシップを発揮すべきなのです。」
そして、「北朝鮮に核保有を断念させ、戦後処理問題の解決に取り組みます」っていう主張と並行して、日米間の問題に関しては、「日米同盟の強化に反対し、多国間の安全保障システムを構築します」ってハッキリと主張して、次の項目を掲げてる。
一、米国に在日米軍再編についての再協議を求め、沖縄などの米軍基地の縮小・撤去をすすめます。普天間基地の閉鎖・返還を求め、辺野古への新基地建設など、基地機能の強化に反対します。「グアム移転協定」の廃棄を要求します。
一、日米地位協定の全面改正を求めます。在日米軍の駐留経費の負担について定めた特別協定を廃止し、本来負担する必要がない「思いやり予算」を段階的に削減します。
一、日米安保条約の軍事同盟の側面を弱めながら、将来的に経済や文化面での協力を中心にした平和友好条約への転換をめざします。
一、アジア・太平洋の多国間安全保障対話を推進させます。6ヵ国協議の枠組みを発展させ、北東アジア非核地帯と地域安全保障機構の創設をめざします。
一、横須賀への原子力空母配備に反対します。
これらは、自民党の今までの「ナンでもカンでもアメリカ様のおっしゃる通りにいたします。国民のことなど二の次でございます」っていう敗戦国の政治とは正反対で、すべて、あたしたち国民のことを第一に考えたマニフェストだ。
ま、民主党内からも在日米軍基地の縮小や海外移転の声が出てて、鳩ポッポ自身も「対等な日米関係」を求めていながらも、長年、自民党が構築して来た「日米の主従関係」っていう負の遺産のオカゲで、こうした外交的な部分に関しては、奥歯にモノがはさまったみたいなマニフェストしか掲げられなかった民主党だけど、それはそれでジンジャエールだ。そして、今回の3党による政策協議に関しても、今の民主党は、初めて路上に出た教習所の仮免ドライバーみたいにビクビクしながら運転してるとこなんだから、どんなに正論だって分かってても、オムライス党の主張をオイソレとは受け入れられない状況だってのもよく分かる。
だからこそ、オムライス党は折れたワケだし、さらに言えば、鳩ポッポがオバマと会う時のための手土産として妥協してやったってワケだ。だけど、オムライス党としても、スジを通して力を失う共産党スタイルなんかマネしても何の得もないから、ここで恩を売っときながら、とりあえずは第一歩を踏み出すことを優先したってワケだ。だから、形としてはオムライス党が折れた形だけど、結果的には双方にそれぞれメリットがあったってワケだ。
‥‥そんなわけで、沖縄に行ったことがある人なら、見たことがあるかもしれないけど、沖縄の基地の周りには、まるでリゾート地の高級別荘かと見間違えるような真っ白の豪邸が並んでる場所がアチコチにある。これらは、すべて、年間2000億円を超える米軍への「おもいやり予算」で建てられた米兵たちのための住宅だ。それも、米兵のための住宅は、基地の中にちゃんと用意されてるのに、あり余った「おもいやり予算」を使い切るために、わざわざ基地の外に新しい住宅を造り続けてるのだ。そして、高級別荘のような米軍住宅の道路をはさんだ向かいには、沖縄の人たちが暮らしてるボロボロのアパートが並んでる。潮風や台風で傷んだアパートは、階段やベランダの手すりが赤茶色に錆び、雨どいが途中で折れて垂れ下がってるものもある。
9月3日には、沖縄県浦添市内間2丁目のアパート、「渚マンションA」で、2階部分の通路が長さ15メートルに渡って崩落して、その下に駐車してあった乗用車が大破した。このアパートは、築35年の鉄筋コンクリート3階建てで、2階には4世帯7人が入居してたけど、幸いにもケガ人は出なかった。だけど、もしもこの通路を誰かが歩いてたり、通路の下に誰かがいたら、大事故につながってただろう。警察は「老朽化が原因」だって発表したけど、沖縄には、こうしたアパートが数え切れないほどある。そして、その多くが、現在の耐震基準値が制定される前に建てられたものだから、いつ、おんなじような事故が起こるか分からない。
アメリカに、毎年2000億円を超える「おもいやり予算」を上納し、米兵のためには豪華な新築住宅を建て続けてる一方、自国民は、いつ崩落するか分からない危険な住宅で暮らしてる。もちろん、これは、アパートだけに限った話じゃなくて、マンションやホテルのような高層の建物から、学校や病院などの公共の施設に至るまで、全国に200万棟以上もの耐震強度不足の建物があるって言われてる。そして、ジャーナリスト界の「しょこたん」こと、江川紹子さんが、衆院選直後の9月1日付のエントリーで、こんなことを書いてる。
(前略)
これまでの政治は、国民の「命」のためにはなかなか動かないが、「経済」のためには動く、というものであった。例えば、中国の四川大地震で、学校が倒壊してあれだけ悲惨な被害を出したのを見せられても、日本の政府は学校の耐震化工事を進めようとしなかったのに、景気対策が必要となると予算がついた。長い選挙戦の間に、国民は「経済成長」を第一に掲げる自民党と、最も守るべきものとして「命」を挙げた民主党を比較し、後者を選択したのだ。「国あっての民」ではなく、「民あってこその国」を信条とする国造りをしてもらいたいとという期待を込めて、民主党を選んだ人たちが多かったのだと思う。だから、新しい政権が、そうした方向性からずれれば、人心はすぐに離れていくことを、民主党の面々には、よくよく自覚してもらいたい。
(後略)
毎度のことだけど、紹子さんの分析は、いつも本質を突いてると思う。この1年間、フロッピー麻生は、湯水のごとく借金を繰り返して、次から次へとバカのひとつ覚えのバラマキを続けたけど、儲かったのなんて自動車メーカーと家電メーカーくらいで、あたしたちの生活なんて何ひとつ良くならなかった。それなのに、空気も漢字も経済も読めない「トリプルKY」のフロッピー麻生は、「あと10年、オレ様に任せれば、すべての国民の年収をプラス100万円にしてやる」って公約したのだ。その上、これほど選挙でボロ負けしたってのに、未だに「私の経済政策は間違ってなかった」ってノタマッてんだから、ホント、救いようもないほどの大バカだ。
‥‥そんなワケで、あたしは、年間にわずか60億円の「母子加算」を廃止しておきながら、117億円の「アニメの殿堂」を造ろうとすることも、いつ倒壊するか分からないような住宅に国民を住まわせておきながら、米兵のために高級な新築住宅を無料で造り続けることも、大企業が次々と派遣労働者のクビを切り、世の中に失業者をあふれさせてることを野放しにしておきながら、その大企業だけが儲かる「エコカー減税」だの「エコポイント」だののバラマキを続けることも、すべては自民党による「国民不在」の悪政が招いた結果だと思う。そして、自民党がここまでメチャクチャにした世の中を1つずつ直して行かなきゃなんないんだから、新政権に科せられた仕事はものすごく大きいと思う。だけど、今度の総理大臣は、漢字も読めるしニポン語もマトモに話せるから、今までの大バカ政権よりは遥かに期待できる。そして、何よりも、あたしたち国民の代表、オムライス党のみずほたんが、民主党が「民あってこその国」の路線からダッフンしないように厳しく監視してるんだから、間違いないと思う今日この頃なのだ。
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