ガリガリ君の謎
あたしの使ってるトイレットペーパーって、いつものスーパーで一番安い12個入りで198円のヤツなんだけど、前にも書いたように、今はシングルを使ってる。ダブルもシングルも値段がおんなじだから、あたしは深く考えずに、「おんなじ値段ならダブルのほうがいい」って思ってダブルを買ってたんだけど、ある時、間違えてシングルを買ってきちゃった。それで、初めてシングルを使ってみたら、ダブルの1.5倍くらい長持ちした。それで、それからは、ずっとシングルを使ってる。詳しくは、2年前の日記、「時代はシングル」を読んでもらうとして、とにかく、あたしは、2年前から、トイレットペーパーはシングルに変えた。
あたしが、いつものスーパーで買ってるいつものトイレットペーパーは、2年前までは168円とか178円とかだったんだけど、それから198円に値上がりして、今も198円だ。これは、あたしにとってはヒジョ~に高いんだけど、「トイレットペーパーは12個入りで200円以下」って決めてるあたしの生活ルールにギリギリセーフだし、売ってる中で一番安いのがコレなので、仕方なく買い続けてる。ま、あたしは1人暮らしなので、12個入りのトイレットペーパーを買えば2ヶ月は持つワケで、30円の値上げって言っても、1ヶ月あたり15円、2日で1円てことで、そう考えれば、そんなに腹は立たない。
それで、前に買ったトイレットペーパーが残り2個になったので、そろそろ買っとこうと思って、昨日、お仕事の帰りにいつものスーパーに寄って、いつものトイレットペーパーを買って来た。そして、おトイレの中の上の棚に乗せた時に、ある異変に気づいた。ビニール袋のデザインは一緒なのに、真ん中のトイレットペーパーのロゴの下に、「55m」って書いてあるのだ。あたしは、確か「60m」じゃなかったかと思って、隣りの残り2個が入ってるほうのビニール袋を見てみたら、やっぱり「60m」って書いてあった。おんなじメーカーのおんなじトイレットペーパーで、値段もおんなじ198円なのに、コッソリと長さを短くしやがったのだ! コレって、実質的な値上げじゃん! それも、「60m」を「55m」にしたってことは、約1割の値上げってことで、あたしの怒りのタコメーターはレッドゾーンをぶっちぎっちゃった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、「30円の値上げ」に対しては、1ヶ月あたり15円、2日で1円て考えて、怒りを抑えてたあたしだけど、この「55m」に関しては、逆に怒りが爆発した。だって、1個あたり5m短くなったってことは、12個で60m短くなったってことで、結局、1個ぶんが丸々なくなったってことじゃん! これは、今までは12個入りで198円だったものが、これからは11個入りで198円になったのとおんなじことだ。それなら、こんなセコムなことなんかしないで、今まで通りに「60m」のを12個入れて値段のほうを220円にするとか、「60m」のを11個にして198円のままにするとか、どっちかなら納得できるけど、1個1個のトイレットペーパーの全長をセコセコと5mずつカットするなんて、あまりにもやり方が竹中平蔵だ!
もちろん、このトイレットペーパーのビニール袋には、ちゃんとハッキリと「55m」って書いてあるんだから、竹中平蔵みたいな悪質極まりないペテン師と一緒にしたら失礼なことは分かってる。そして、買う時に気づかなかったのは、あたしのほうに落ち度があることも分かってる。だから、一方的に「竹中平蔵だ!」だって決めつけてペテン師呼ばわりするのは、スージー・クアトロが通ってないってことはジュージュー承知してるんだけど、あたしは、どうしても、この、内容を減らしたり品質を下げたりして値段を変えないコソクな「実質的な値上げ」ってパターンがガマンできないのだ。それなら、まだ、内容も品質もそのままで、正々堂々と値段を上げたほうが気持ちいい。
最近のポテトチップスは、袋を開けて中を覗くと、今開けたとこなのに、もうすでに誰かが半分くらい食べちゃったのかと思うほど、底のほうに少ししか入ってない。以前は、最低でも半分くらいは入ってたのに、今は袋の容量の3分の1くらいしか入ってない。あたしは、お皿を汚すのがイヤだから、ポテトチップスは袋から直接食べる。そして、一度にぜんぶ食べず、何回かに分けて食べるから、俗に言う「パーティー開け」はしないで、上部を開けて袋状にする。
その上、あたしは、指や爪に油や粉がつくのがイヤだから、ポテトチップスを指でつまんで食べるのが嫌いで、たいていは割箸で食べる。だけど、開けた瞬間から3分の1くらいしか入ってない今のポテトチップスだと、割箸を奥のほうまで入れないとつまめないのだ。手が汚れるのがイヤで割箸を使ってるのに、割箸を持ってる手の部分まで袋の中に入れないとつまめなくて、手の周りの部分が袋の口の内側に触れて油がついたりしちゃうのだ。あ゛~~~~想像しただけでイライラしちゃう! だから、あたしは、もう1年以上も、ポテトチップスは買ってないし食べてない。だって、ほとんどのメーカーのポテトチップスが、内容量を減らした上に値段も値上げするっていう、まるで自民党みたいに消費者を無視した暴挙に出たからだ。たかがジャガイモを薄く切って揚げただけなのに、人をバカにするのもタイガイにしろ!‥‥って言いたくなる。
‥‥そんなワケで、最近、あたしが疑ってるのは、ナニゲに「ガリガリ君」が短くなったんじゃないかってことだ。これは、確実な証拠があるワケじゃなくて、「なんとなくそう感じてる」ってだけだから、ヘタな書き方をしたら赤城乳業から怒られちゃう。だから、あくまでも、あたしの個人的な感覚の問題として書いてくけど、あたしの「ガリガリ君」の食べ方は、ちょっと変わってる。「ガリガリ君」みたく棒のついたアイスって、普通の人は、袋の棒のある側を開けて、棒を持ってアイスを出して、そのまま食べるだろう。でも、あたしは違うのだ。
コレ、前にも書いたかもしれないけど、あたしの場合は、棒のない側を開けるのだ。そして、そこから「ガリガリ君」の頭の部分をヌッ!と押し出して、袋の上から棒を持ち、袋から出た部分だけを食べ、少しずつ「ガリガリ君」を押し出してく。この食べ方をすれば、溶けた「ガリガリ君」の汁が垂れるのを極力抑えられるし、その汁が棒を伝って来て指につくこともない。そして、最後に棒を捨てる時も、袋ごと一緒に捨てられる。これも、ポテトチップスの油や粉が指や爪につくのがイヤなのとおんなじで、指がベタベタになるのがイヤだから考えた食べ方なのだ。
で、この食べ方をしてると、「ガリガリ君」の全体像を見ることがない。それで、あたしは、気づくのが遅くなっちゃったんだけど、去年の夏ころから、ナニゲに、どうもガリガリ君が短くなったような気がしてた。だけど、袋からぜんぶを出して確認するのもアレだし‥‥って思って、疑問を持ちつつも、普通に食べてた。でも、今年の夏になって、またヒンパンに「ガリガリ君」を食べるようになったら、やっぱり、どうしてもすぐに食べ終わっちゃう。昔は、もっと、ずっと食べてられた上に、最後の一番美味しい部分に、思ってたよりも早く到達しちゃうのだ。
「ガリガリ君」の美味しさのポイントは、何と言っても、外側の硬い部分と内側のシャリシャリの部分とのコンビネーションだ。「コーラ味」なら「コーラ味」、「ソーダ味」なら「ソーダ味」って、1つの「ガリガリ君」はすべて1種類の味なのに、この2つの食感によって、1種類の味を複雑に楽しむことができる。そして、この美味しさが際立つのが、最後の部分だ。最後の部分は、外側の硬い部分が右から左まで全体を覆ってる上に、最初の部分よりもナゼか厚みがある。だから、少しだけ残ってるシャリシャリの部分との食感のコンビネーションをタップリと楽しむことができる。「美味しいものは最後にとっとく派」のあたしとしては、まさに理想的なアイスなのだ。
だけど、昔は、この「最後の美味しい部分」にたどり着くまでに、ケッコー長いこと時間が掛かってたのに、最近は、「えっ? もう最後の部分なの?」って感じがしてる。それで、こないだ、最後の部分になった時に、袋から出して棒を持ってみたら、最後の部分から出てる棒がヤタラと長く感じたのだ。ナニゲに、棒自体も細くなったみたいで、どうも昔の「ガリガリ君」とは雰囲気が違う。昔の「ガリガリ君」は、もっと棒の幅があったように思うし、もっと棒の根本のほうまでアイスがついてたような気がした。ものすごくフランク・ザッパに言うと、昔の「ガリガリ君」は、アイスから出てる棒の長さが4cmくらいだったのに、今の「ガリガリ君」は、6cmくらいあるような気がした。
「ガリガリ君」て、値段が安いのに大きくてガリガリと食べられるのが「売り」だったハズなのに、今の「ガリガリ君」て、長さが短くなっただけじゃなくて、何となく、厚みも薄くなったみたいな気がするし、全体的にひとまわりくらい小ぶりになったような気がするのだ。もちろん、これは、キチンと計ったワケじゃなくて、あくまでもあたしの感覚なので、間違ってたら、赤城乳業の関係者の皆さん、ごめんなさい。
‥‥そんなワケで、あたしの大好物だった明治エッセルの「スーパーカップ」も、グリコの「ジャイアントコーン」も、ずっと100円だったアイスが、次から次へと125円に値上がりして、あたしはメッタに食べられなくなった。今までは、スーパーで「3個100円」で売ってたから、1個あたり70円弱で、「スーパーカップ」が大好きなあたしは、1年中食べてた。平均すると週に2~3回は食べてたから、年間に100個以上は食べてたことになる。だけど、100円から一気に125円なんていう傍若無人な値上げを強行して、スーパーでも「1個98円」なんていうセレブ商品の仲間入りをしちゃったから、あたしは、パッタリと買うのをやめた。去年も1個か2個しか買ってないし、今年はまだ1個も買ってない。それまで、年間に100個以上も買ってたのが、ほぼ0個になったんだから、この値上げの酷さが分かるだろう。
さっきは、「あたしは、どうしても、この、内容を減らしたり品質を下げたりして値段を変えないコソクな「実質的な値上げ」ってパターンがガマンできないのだ。それなら、まだ、内容も品質もそのままで、正々堂々と値段を上げたほうが気持ちいい。」って書いたけど、それだって、198円のトイレットペーパーを220円に値上げする程度の「約1割の値上げ」のことを言ってるワケだ。あたしが許せるのは、100円のアイスなら、最大で110円までの値上げで、一気に125円に値上げするなんて、いくらなんでも経団連すぎる。
そして、他のアイスが次から次へと値上げする中、子供たちのためにガンコに60円を守り続けてくれてる赤城乳業の心意気も、「ガリガリ君」が、あたしの数少ない定番のオヤツになってる理由の1つだった。だけど、この、あたしが「赤城乳業の心意気」だと思ってた姿勢が、もしかしたら、「内容量を減らして定価を据え置く実質的な値上げ」なのかもしれないってワケで、そうなって来ると、トイレットペーパーやポテトチップスとおんなじで、あたしの大嫌いなパターンてことになる。
何の証拠もなくて、あたしの感覚だけによる疑惑なので、あんまり決めつけた書き方はできないけど、子供のころは巨大に見えたし、大人になってからも食べるたびに「安くて大きいガリガリ君」て感じてたのに、ここ2~3年くらいで、急に小さくなったように思えて仕方ない。そして、そう思うようになったのが、「スーパーカップ」や「ジャイアントコーン」を始めとした他のメーカーのアイスが軒並み値上げをした時期や、ポテトチップスが内容量を減らし始めた時期と重なってるから、あたしの感じてる疑惑にリアリティーさが加わっちゃってるのだ。
‥‥そんなワケで、疑惑は疑惑として、それでも、60円で買える「ガリガリ君」は、節約生活をしてるあたしにとっては大切なアイスだから、これからも、定番の「コーラ味」を始め、期間限定の味が出るたびに買うと思う。そして、冬場には少しやわらかい「ガリ子ちゃん」を買ったり、パチンコで大儲けした時には高級な「リッチミルク」や「リッチチョコ」を買うと思う。だけど、子供のころに食べた「ガリガリ君」は、今みたいな横向きの絵じゃなくて、確か縦向きに絵が書いてあって、食べるたびにその大きさに感動してた。大きくて、重くて、食べても食べても減らなかった。あのころの感動は、今の「ガリガリ君」からはぜんぜん感じられないから、あたしはいいけど、今の子供たちがちょっとかわいそうな気もする今日この頃なのだ。
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