新たな日米関係の第一歩
「新たな日米関係の第一歩」(世田谷通信)
岡田克也外相は、21日(日本時間22日)、ニューヨークでヒラリー・クリントン米国務長官と日米同盟について会談した。クリントン長官は「新政権の新しい外相とさっそくお会いすることができて光栄です」と述べ、日本側がインド洋での給油活動を来年1月以降は延長しないとしている問題についても「日米関係は非常に幅広く深いもので、ひとつの問題(給油活動)だけで定義づけられるものではない」と、事実上、給油の延長中止を受け入れる姿勢を見せた。また沖縄の基地の問題に関しても、岡田外相が「今までの政権が容認していても、われわれ民主党は賛成してこなかった問題もある。そうした問題については日米両国で緊密に取り組みたい」と再協議の意向を示したところ、クリントン長官は「(米国としては)現行の計画を実現することが基本方針だが、(日本の新政権がそのような意見であるのなら)これからよく議論して行きたい」と柔軟な態度を見せた。鳩山内閣の誕生に合わせて、日本のマスコミは一貫して新政権批判を繰り返し、日米関係に対しても「米国を怒らせる民主党のやり方ではうまく行かない」という内容の偏向報道を繰り返して来たが、現実は日本国内の報道とは大きく違い、鳩山内閣の主張はほぼ受け入れられたようだ。米国の言いなりだったこれまでの主従関係から、新政権が目指している対等な日米関係へと、新たな一歩を踏み出したと言えるだろう。(2009年9月23日)
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