八ッ場ダム問題で自民党が悪質な妨害工作
「八ッ場ダム問題で自民党が悪質な妨害工作」(世田谷通信)
群馬県の八ッ場ダムの問題で、前原誠司国土交通相を始めとした民主党側の議員と、地元のダム推進派の人たちとを会わせないように、自民党の議員が間に入って直接のやりとりをさせないように妨害していたことが分かった。前原国交相の現地視察に同行した群馬2区を地元とする民主党の石関貴史衆議院議員によると、推進派の人たちと対話をするためにアポイントを取ろうとしたところ、自民党の県議が地元の人たちのフロントマンをつとめており、すべてのやりとりが自民党の県議を通さないとできないようなシステムにされていたという。そのため石関議員は自民党の県議に「前原大臣が推進派の人たちと交渉をしたいので、推進派の各グループの代表者の連絡先が書かれたリストを渡して欲しい」と申し出たところ、「そんなものはない」と一方的に断られたという。また前原国交相が現地を視察した際に、住民らが話し合いをボイコットしたのも、事前に自民党の県議によって「ボイコットするように」との指示書が住民らに配布されていたためだということも分かった。地元の人たちの中には、もともとダム建設に反対し続けて来た人たちもいる上に、一時は推進派に転じたが、今回の政権交代を受けて「ダム反対」に戻った人たちもいる。そうした人たちは、皆、1日も早く前原国交相との対話を望んでおり、建設的な解決策を願っているのにも関わらず、ダム利権にしがみついている自民党議員による悪質な妨害工作によって、対話のめどは立っていない。(2009年10月21日)
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