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2009.10.12

夢の新作上映会

土曜日の深夜、日付けはもう日曜日になってたけど、あたしは、ポンコツのパソコンを少しでも使えるようにするために、マシンとの相性を見ながら、いろんなソフトをインストールしたりアンインストールしたりして動作確認をしてた。ここんとこ、ずっとこんなことを続けてるので、寝不足でつらかったけど、深夜しか自分の時間がないんだから仕方ない。それで、そろそろ目を開けてるのもつらくなって来た2時半に、ひと休みしてコーヒーをいれた。何でかって言うと、2時50分から「犬夜叉」の放送があるからだ。でも、コーヒーなんか飲まなくても、「犬夜叉」が始まったら、あたしの目はパッチリと開いた。

先週の1話も素晴らしかったけど、今回の2話もそれ以上で、パワーアップした魍魎丸と戦った殺生丸がサイコーにカッコ良かった。そして、何よりも、神楽の死に際に駆けつけたやさしさと、死に行く神楽を抱きもしないで、ただ見てただけのクールさにシビレちゃった。あたしは、「サムライチャンプルー」でも、クールなジンよりも乱暴でアバウトなムゲンのほうが好きなように、「犬夜叉」でも、クールな殺生丸よりも乱暴でアバウトな犬夜叉のほうが好きだ。だけど、それはそれとして、殺生丸のカッコ良さ、クールさ、強さ、そして、ホンのちょっとだけ垣間見られるやさしさにもシビレてるから、今回の殺生丸は、もう、たまんないほどステキだった。

そして、「犬夜叉」を見終わったあたしは、ベッドに倒れ込んで、神楽のように力尽きた。あまりの忙しさと睡眠不足とで、体力の限界あたりを行ったり来たりしてる状態が続いてるから、ベッドに横になれば、いつでも1分以内に爆睡できる。それで、今日も、ベッドに横になった瞬間に寝ちゃうと思ったから、先に目覚ましを7時半に合わせて、それからベッドに倒れ込んだ。そした、「眠った」ってよりも、「気絶した」って感じで意識がなくなり、次の瞬間、あたしはセーラー服を着た女子高生になってて、黄色っぽい乾燥した土の校庭の真ん中に1人で立ってた。放課後なのか、お休みの日なのか、学校にはあたししかいなくて、そのまま校門を出ると、事故や事件があったワケじゃないのに、おまわりさんが7~8人くらいいて、校門の前の道をウロウロしてた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、誰でもそうだと思うけど、寝てる間に見る夢って、何度も見てる「オナジミの夢」が何本かはあると思う。いつもおんなじパターンで恐ろしい思いをする悪夢もあれば、いつもおんなじ流れで幸せな気分になれる楽しい夢もあれば、何かに追いかけられて、ひたすら逃げまくるヤタラと疲れる夢もあれば、鳥のように空を飛んだり、魚のように水中を泳いだり、不思議な迷宮をさまよったりするファンタジックな夢もある。性的に欲求不満だったりした時に見るエッチな夢も、その人その人の「オナジミの夢」があると思う。

そして、あたしの場合は、36年も生きて来たから、最近は、ほとんどがこうした「オナジミの夢」ばかりで、まったく新しい「新作の夢」は、1年に1回か2回くらいしか見なくなって来た。10才の時に初めて見た「新作の夢」も、15才の時に初めて見た「新作の夢」も、その1回きりで終わっちゃうものもあれば、それから定期的に見るようになり、いつの間にか「オナジミの夢」の1本になっちゃうものもあるワケで、つまり、36年も生きて来たから、あたしの「夢のメニュー」にリストアップされてる「オナジミの夢」の本数はずいぶん増えちゃって、「新作の夢」を見る余裕がなくなって来たって感じなのだ。

今までに何度も書いて来たけど、あたしには「夢コントロール」って能力がある。ま、「能力」なんて大ゲサなものじゃなくて、プールで泳いだり自転車に乗ったりするのとおんなじで、何度か練習してコツさえ掴めば、きっと誰にでも簡単にできるようになるワザなんだけど、ようするに、寝てる時に見てる夢の内容を自分の意思で変更できる能力だ。夢を見ながら、そのストーリーを自分の好みの方向へと変えてったり、まるでテレビのチャンネルを替えるかのように、別の夢に切り替えたりすることができる。

ただ、このワザを使うと、熟睡ができなくなるみたいで、目が覚めた時にグッタリと疲れてることが多い。だから、あたしは、よっぽどイヤな夢の時とか、すごく見たい夢がある時とかくらいしか、このワザは使わないようにしてる。でも、せっかくの楽しい夢の時間に、何度も何度も見て来た夢をまた見るのは楽しさが半減しちゃうから、目が覚めた時に疲れが出ない程度に、ホンのちょっとだけワザを使って、いつもの「オナジミの夢」のストーリーをビミョ~に変更してみたり、登場人物を少しだけ変更してみたりってしてる。ま、それでも、基本的には「オナジミの夢」だから、そんなにワクワクはしないけど。

だから、今日みたいに、予想もしてなかった「新作の夢」が始まると、あたしは、ものすごくワクワクしちゃう。子供のころなら、見る夢の半分は新作だったし、中学や高校のころでも、10回のうち2~3回は新作だったけど、大人になってからは、新作はメッタに見られなくなったから、夢がスタートした瞬間に「おおっ!」って思っちゃう。だけど、ここからが重要なポイントで、ヒサビサの新作だからって、あんまりリキミすぎちゃうと、知らず知らずのうちに「夢コントロール」を使っちゃって、途中から「オナジミの夢」のどれかの1シーンへと変化してっちゃうこともある。

だから、「新作の夢」が上映され始めた時には、何の意図も持たずに、すべてを夢にゆだねて、完全に受動的に楽しむようにリラックスする。そうすると、次々と予想を超えた展開が繰り広げられて、新鮮な驚きが連続する。もちろん、せっかくの新作でも、それが悪夢だった場合には、様子を見つつ進んでって、あまりにもヘビーな方向へ行きそうなら、そこで少しだけ「夢コントロール」を使って、軌道修正する場合もある。でも、ここ10年以上は、年に1~2回の新作が、どれも悪夢じゃない。だけど、楽しい夢でもなくて、ほとんどが「不思議な夢」なのだ。たとえば、去年の1月22日の日記、「謎のナンバー「5070」」に書いた「新作の夢」の場合は、あたしは近未来のデパートへタイムスリップしちゃて、バケットシート型の高速エスカレーターに乗って、ワケの分かんないことになっちゃう。

‥‥そんなワケで、たいていの場合、新作と言えば「不思議な夢」なんだけど、今回の新作は、「あたしはセーラー服を着た女子高生になってて、黄色っぽい乾燥した土の校庭の真ん中に1人で立ってた。放課後なのか、お休みの日なのか、学校にはあたししかいなくて、そのまま校門を出ると、事故や事件があったワケじゃないのに、おまわりさんが7~8人くらいいて、校門の前の道をウロウロしてた」って、出だしこそ不思議モードでスタートしたけど、そこからが、ものすごく楽しい展開になったのだ。

校門を出たあたしに、おまわりさんの中の1人が近づいて来るんだけど、そのおまわりさんの顔が、「犬夜叉」の殺生丸にソックリなのだ。そして、あたしは、近距離からじっと目を見つめられて、「いつも花をありがとう」って言われちゃう。どうやら、このおまわりさんのいる交番が通学路の途中にあって、あたしは、時々お花を持ってってるって設定になってるらしい。それで、この辺の感覚を説明するのは難しいんだけど、この夢の中では、あたしが女子高生になってて、殺生丸がおまわりさんになってるってことじゃないっぽいのだ。あたしは、高校時代のあたしに戻ってるんだけど、そのあたしが、セーラー服を着た女子高生の役を演じてるっぽいのだ。おまわりさんも、殺生丸にソックリな本物のおまわりさんなんじゃなくて、「犬夜叉」の殺生丸が制服を着ておまわりさんの役を演じてるっぽいのだ。

そして、片や実在する人間のあたしが演じてるし、片やアニメのキャラの殺生丸が演じてるのに、それが、実写とアニメの合成みたいな変な感じじゃなくて、ちゃんと普通に感じられるのだ。もちろん、これは、夢だからこその特権なんだろうけど、何の違和感もなく、あたしは演技を続けてる。そして、「そのおまわりさんのことを好きな女子高生」の役を演じながら、あたし自身もどんどんおまわりさんのことを好きになってく。それで、あたしは、そのおまわりさんのアパートのお部屋をお掃除しに行くことになる。ようするに、「今度、お部屋に遊びに行ってもいいですか?」ってことが恥ずかしくて言い出せなくて、その代わりに、お掃除しに行くってことを遊びに行く理由にしたワケだ。

ちなみに、ホントのおまわりさんなら、一般のアパートじゃなくて警察の寮に住んでるハズだけど、これは夢だからアパートになってる。もちろん、外階段で上ってくタイプの2階建てのアパートで、2階の一番奥の日当たりのいいお部屋だ。そして、あたしは、別にお付き合いするワケでもなく、デートをするワケでもなく、キスやセックスどころか、手をつなぐこともなく、ただ、日常的な会話をしたり、お部屋をお掃除したりしてるだけなのに、これが、なんとも言えないほど幸せで、スキップしちゃうほどバラ色で、「この関係がずっと続けばいいな」って思うほど心地よかった。これは、役の上での感情じゃなくて、役を演じてるあたしの本音なのだ。

あたしは、「好きな人のことを思ってるだけで幸せ」っていう、まさに、高校時代のあたしの感覚に戻ったワケで、その幸せ感に全身を包まれてバラ色になってるんだから、こんなに心地よい夢は他にない。そのおまわりさんと何をするワケでもないのに、交番の前を通る時にアイサツしたり、時々お花を届けて花瓶に挿したり、日曜日にアパートのお部屋のお掃除に行ったりしてるだけなのに、あたしは、ものすごく幸せなのだ。すごくいい夢を見てて、一番いいシーンの時に目が覚めちゃった時って、「もう一度寝て、今の夢の世界に戻りたい」って思うけど、それくらいの幸せ感が継続してた。

そして、どれくらいの時間が流れたのか分からないし、どうしてこんなことをしてるのかも分からないけど、あたしは、商店街の将棋クラブで、そのおまわりさんと将棋をさしてた。そしたら、外から「ドドドドー!」っていう大きな音が聞こえて来たので、みんな驚いて窓のとこに行くと、目の前の商店街を右から左へとガゼルの群れが走ってった。ちゃんと、音も、右のほうから「ドドドドー!」って聞こえて来て、目の前をガゼルの群れが通り過ぎる時に最大になって、左のほうへとフェードアウトしてった。それで、あたしたちは、ナニゴトかと思って呆然としてたら、今度は、左のほうから「ドドドドー!」って音が聞こえて来て、左から右へとガゼルの群れが通り過ぎてった。そして、次の瞬間、5~6頭のライオンのファミリーが、ガゼルの群れを追いかけてった。

ライオンはメスが狩りをするので、ライオンはみんなタテガミのないメスなんだけど、その真ん中に1頭だけ、全身が真っ赤‥‥って言うか、朱色のライオンがいて、それだけはタテガミがあった。でも、普通のライオンのオスとは違って、タテガミがモヒカンになってる上に、頭から首、背中へと長いタテガミが続いてるのだ。なめらかに走ってく朱色のライオンは、ものすごくカッコ良くて、まるで炎をまとって走ってく妖獣のようだった。そして、あたしは、その朱色のライオンを見た瞬間に、犬夜叉のことを思い出して、パッと目が覚めた。目覚ましを見たら、7時28分で、あと2分で鳴るとこだった。

‥‥そんなワケで、どこから手をつけたらいいのか分かんないけど、一番最初の「黄色っぽい乾燥した土の校庭」ってのは、ミクシーの「サンシャイン牧場」の乾いた畑からの来てるんだと思う。そして、あたしが「セーラー服を着た女子高生」になってたのは、犬夜叉を好きなかごめは中学3年生だから、犬夜叉のお兄さんの殺生丸を好きになるあたしは、かごめよりも年上の高校生ってことになったんだと思う。だけど、その殺生丸が、どうしておまわりさんになってたのかは分からない。ただ、1つだけハッキリしてるのは、高校時代の感覚が戻って、殺生丸に思いを寄せることに幸せを感じてたあたしの目の前に、犬夜叉カラーのライオンが現われて、「そうだ!あたしは殺生丸じゃなくて犬夜叉のことが好きだったんだ!」って気づかせてくれたことだ。この瞬間、高校時代の甘い感覚に浸ってたあたしは、一気に現代へと戻って来た。まるで、古井戸を抜けて来たかのように‥‥ってワケで、今回の新作の夢、「殺生丸にメロメロ(仮)」は、今後、繰り返して見るようなら、今度は「夢コントロール」を使って、少しずつ、あたしの好みの内容に変えてこうと思ってる今日この頃なのだ。


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