六ヶ所村の再処理工場でまた廃液漏れ事故
「六ヶ所村の再処理工場でまた廃液漏れ事故」(世田谷通信)
危険な事故が相次いでいる使用済み核燃料再処理工場(青森県六ヶ所村)で、また高レベル放射性廃液が漏れる事故が起こっていたことが分かった。多くの識者の「運転は時期尚早」との声を無視して強引に再開された試験運転中の核燃料再処理工場だが、22日午前2時ころ、高レベル放射性廃液のガラス固化体を作る建屋内で、作業員が廃管の下の受け皿に漏れ出て溜まっていた廃液を見つけ事故が発覚した。しかし日本原燃では「液体は配管についた結露水の可能性もある」として高レベル放射性廃液かどうかは調査中とし、調査中であるのにも関わらず、いつものように「外部への影響はない」とつじつまの合わないコメントをしている。高レベル放射性廃液が漏れる事故は、今年だけでも1月と2月に続いて3回目である上、今年の6月には40代の作業員が被曝する事故まで起こっている。2007年8月にも同様の被曝事故が起きており、事故が起こるたびに何の対策もせずに運転を再開してきた日本原燃の姿勢に批判が集中することは避けられないだろう。(2009年10月22日)
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