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2009.11.02

エンタクミドリイシのつぶやき

東京は、昨日、この時期とは思えないほど暖かくなった。どれくらい暖かくなったのかって言うと、思わず「ノーヘル&半そでのTシャツ&ビーサンで原チャリに乗れるんじゃないか?」って思えるほどの暖かさだった。だから、ただ単に「気温が高くなった」ってだけじゃなくて、すごく気持ちが良くて、ウキウキしちゃうようなお天気だった。ブロック塀の上の定位置でお昼寝してたもんじゃも、いっぱいお日様を浴びて、白い部分がオフホワイトに光り輝いてて、まるでハイターで漂白したみたいに眩しかった。

それで、あたしは、久しぶりに「ガリガリ君」を食べたくなって、近くのコンビニに買いに行った。こないだ、豚インフルエンザもどきになった時に、お友達がソーダ味を買って来てくれたのが最後だったから、約2週間ぶりの「ガリガリ君」てワケで、あたし的には、ぜひとも大好きなコーラ味を食べたかった。だけど、コンビニのアイスのケースを覗いたら、定番のソーダ味と、今だけ限定の見たことのないのが並んでるだけだった。ここんとこ、期間限定は「ハズレ」か「イマイチ」ばかりなので、あたしは、「何味なのかな?」って思いつつも、あんまり期待しないで手に取ってみた。そしたら、意外にも「アップルとマンゴー」って書いてあった。


「そうか‥‥ガリガリ君は、すでに梨や温州みかんまで作っちゃったから、もうネタ切れになって、ついに2種類のフルーツを混ぜることにしたのか‥‥」


あたしは、その「アップルとマンゴー」を1本買って、多摩川の土手に座って食べることにした。ま、アップルとマンゴーを混ぜた味なら、食べる前から想像もつくし‥‥なんて思って、そんなに期待しないで袋を開けて、まずは角の部分をひと口、パクリと食べた。その瞬間、あたしは、今までの「ガリガリ君」で経験したことのない光景を目の当たりにしたのだった! ナナナナナント! 外側の硬い部分が薄いピンクで、内側のシャリシャリした部分が黄色で、2色になってたのだ! つまり、この「アップルとマンゴー」って、2種類のフルーツの味がミックスしてあるんじゃなくて、外側がアップル、内側がマンゴーってワケで、袋の裏を見ると、「りんご果汁3%、マンゴー果汁1%」って書いてあった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、もともと、「どんなに少量でも絶対に果汁を入れる」っていう赤城乳業の「ガリガリ君」に対するコダワリを高く評価してるけど、今回は、それだけじゃなくて、2種類の味を安易に混ぜたりしないで、外側と内側とに振り分けるっていう高等技術を披露してくれたってワケだ。「ガリガリ君」の美味しさのポイントは、外側の硬い部分と内側のシャリシャリした部分との食感の違いが大きいけど、今回は、そり食感の違いに、味の違いまでもがプラスされたのだ。

今回の「ガリガリ君」の「アップルとマンゴー」は、見た目の楽しさだけじゃなくて、外側のアップルだけを食べた時と、内側のマンゴーも一緒に食べた時とで味が違うっていう、これまでに体験したことのない「新しい楽しみ方」を提言してくれた。これは、ものすごいことで、「ガリガリ君の政権交代」、「ガリガリ君の新時代」とも言える。だって、今までに何度も食べたことがあって、ぜんぜん新しみを感じないハズの「アップル味」や「マンゴー味」が、この手法によって、まったく新しい世界への扉を開けてくれたからだ。

つまり、これからは、過去に登場した味の複合ワザが楽しめるってワケで、その組み合わせは無限大だ。あたしとしては、外側が「コーラ」で内側が「グレープ」なんてのに期待しちゃうし、外側が「温州みかん」で内側が「桃」ってのも、ミックスネクターっぽくて期待できちゃう。とにかく、「ブラボー!ガリガリ君!」「ブラボー!赤城乳業!」ってワケで、あたしとおんなじに、1日のオヤツ代を100円までってことに決めてる全国の良い子のみんな、これからも「ガリガリ君」を応援してこう!‥‥って、どんなふうに応援すればいいのか、具体的には分かんないけど(笑)

‥‥そんなワケで、確かに「ガリガリ君」は美味しいし、今回の「アップルとマンゴー」は歴史に残る名作だと思うけど、昨日、あたしが、こんなに感激できたのは、何よりも、この時期とは思えないほど暖かい日だったからだ。「空腹は最高の調味料」なんて言葉があるように、食べ物の美味しさは「味」だけじゃないし、「味」なんて二の次になる場合もある。極端な例を挙げれば、お腹がいっぱいの時にムリして食べた何万円もするフルコース料理よりも、お腹がペコペコで餓死しそうな時に食べた1個のおにぎりのほうが、遥かに美味しいってことだ。

だから、どんなに美味しい「ガリガリ君」でも、たとえ、外側が「コーラ」で内側が「グレープ」っていう、あたしの夢のコラボだったとしても、雪山で遭難して凍死しかけてる時に食べたら、とても美味しいとは思えないだろう。だけど、あたしのあんまり好きじゃないソーダ味でも、豚インフルエンザもどきになって、高熱とノドの乾きで苦しんでる時に食べたら、言葉にならないほど美味しかった。決して大ゲサじゃなくて、「ガリガリ君に命を救われた」って思った。だから、あたしは、昨日の「アップルとマンゴー」がバツグンに美味しかったのは、「ガリガリ君」自体の美味しさはもちろんのこと、「この時期とは思えないほど暖かい日だった」っていう背景との相乗効果によるものだったと思ってる。

そんなこんなで、「氷菓」「かき氷」「アイスキャンディー」が夏の季語である以上、俳句的に言えば、「ガリガリ君」も夏の季語ってことになるし、たとえ1%でも果汁を入れることにコダワリを持ってる以上、サザンオールスターズ的に言えば、「ガリガリ君」も「真夏の果実」ってことになる。だから、「気温の高さが美味しさをアップさせた」っていう昨日の体験を踏まえるまでもなく、「ガリガリ君」は、ニポンの夏の風物詩のひとつってことになる。それなのに、そんな「ガリガリ君」が、立冬を目前にした10月の終わりに、まさに美味しさのピークを迎えちゃうなんて、今さらながら、地球温暖化の加速には目を見張るものがある。

‥‥そんなワケで、地球温暖化の進み具合をあたしたちに報せるのに、昔からよく使われてるのが、「南極の氷が何%溶けた」っていう報告とか表現とかなんだけど、コレって、ニポン人にはもあんまり効果がない。こうしたことを報道する目的は、当然、「皆さん、もっと環境のことを考えないと大変なことになりますよ」っていう啓蒙なワケだけど、大陸にある国々のように他国と地続きになってない島国に暮らすあたしたちにとって、たとえ隣国であっても、それは「海の向こうの遠い国」ってことになる。

だから、他国や他民族とは、物理的にも精神的にも距離があって、歴史的に見ても単一民族性の意識を強く持ってる人も多い。だからこそ、未だに時代遅れの保守派なんてものが生き残ってるんだと思うけど、そうした一部の原始人を除いても、隣国を「海の向こうの遠い国」って感じてる一般人が多い。ヨーロッパとかに住んでる人は、車で一本道を走ってれば、知らないうちにお隣りの国に入ってるワケで、国境の近くに住んでる人なんて、毎晩の夕飯のお買い物をお隣りの国のスーパーに買いに行く人だっている。

だけど、ニポンの場合は、お隣りの国に行くにしても、どこの国に行くにしても、とにかく、ニポン以外の国に行く場合は、すべて海を超えてかなきゃなんない。だからこそ、ニポンでは、外国のことを「海外」って言ってるワケで、すべての国が「海の外」にあるワケだ。だから、ニポン人にとって、外国は遠い遠い国なワケで、沖縄の基地を飛び立ったアメリカの爆撃機が、ベトナムに枯葉剤を撒き散らして大量殺戮を続けてても、イラクに劣化ウラン弾を撒き散らして大量殺戮を続けてても、すべては「どこか遠くの国の出来事」でしかなくて、当事者意識、加害者意識がゼロなのだ。

そんな意識で暮らしてるニポン人に、「南極の氷が何%溶けた」とか、「このまま温暖化が進むと何年後には南極が溶けてなくなる」なんて報告しても、まるで実感なんてない。隣国でさえ「海の向こうの遠い国」、中東の国々でさえ「どこにあるのか知らない遥か遠くの国々」なんだから、南極なんて、「どう転んでも死ぬまで行くことのない自分の生活とは無関係な場所」ってふうに思ってる人が、たぶん、ニポンの全国民の99%くらいはいるだろう。そして、そのうちのほとんどは、「そんなとこの氷が溶けたってオレには関係ねえや」って思ってるだろうし、南極の氷が溶けることによって、ニポンの周りでも海面が1メートル上昇するとか言われても、「それが何か?」ってことになる。

‥‥そんなワケで、ファーイーストのちっぽけな島国で、精神文化的には「ほぼ鎖国」な状態で暮らして来たニポン人には、いくらインターネットが発達したとこで、他国の出来事は基本的に他人事だ。さらに言えば、おんなじニポンの中でも、沖縄の問題を他国の問題と同レベルでしか考えてない人たちもいっぱいいるワケで、そんな国民性のニポン人に地球温暖化の恐ろしさを啓蒙するためには、南極の話やアフリカの話をするんじゃなくて、極めて身近な足元のことから話を進めてかなきゃ効果がない。で、その「足元のこと」ってのが、ものすごいイキオイで進行してる「水産物や農産物の産地の北上」だ。

ここ数年、本来は獲れないような場所で、本来は獲れないような時期に、本来は獲れないようなお魚が獲れまくってて、さかなクンも「ギョギョッ!」って驚いてるワケだけど、最近だと、青森県を始めとした東北地方で、本来は瀬戸内海の暖かい海で獲れる「サワラ」が獲れまくってる。それも、「秋」にだ。「サワラ」ってのは、漢字だと魚ヘンに「春」って書くことからも分かるように、「春」を代表するお魚だ。毎年、春になると、たくさんのサワラが瀬戸内海に回遊して来て、どこの漁港にもたくさんの水揚げがある。でも、1980年代には、瀬戸内海全域で6000トンもの水揚げがあったんだけど、乱獲の影響で水揚げが落ち込み、2002年からは、禁漁期間を設けたり稚魚を放流したりして、回復につとめて来た。そのオカゲで、一時はほとんど獲れなくなったサワラも、今では1000トン以上も獲れるようになって来た。

そんなサワラだけど、20年ほど前には、能登半島が北限とされてて、それより北の海では、メッタに見かけることがなかった。だけど、15年ほど前から、能登半島よりも北の岩手県や青森県でも、ジョジョに奇妙に漁師さんの網に掛るようになり始めて来た。サワラは、高値で取り引きされる高級魚だから、他の漁からサワラ漁に車線変更する東北の漁師さんも増えて来た。それでも、毎年毎年、サワラの数はどんどん増えて来て、青森県だけの水揚げを見ても、1990年代半ばには3トンほどだったものが、10年後の2006年には100トンを超えるようになった。東北から北陸にかけての日本海全域を見ると、1990年代半ばには300トンほどだったものが、10年後の2006年には7300トンを超え、全国の水揚げの7割を占めるようになった。

20年前には、東シナ海から瀬戸内海にかけての暖かい海でしか獲れなかったサワラが、今や東北や北陸の寒い海で獲れたものが主流になっちゃったのだ。それも、サワラのシーズンの春に獲れるんじゃなくて、夏の終わりから秋にかけて、今の時期に獲れまくってるのだ。東京の築地市場に行っても、ほとんどのサワラは東北から送られて来たもので、瀬戸内海のサワラにはなかなかお目に掛かれなくなった。

そして、ここでもう1つ、あたしが懸念してることがある。それは、青森県を始めとした東北のサワラは、岸のギリギリを回遊してるために、岸からも簡単に釣ることができるのだ。本来なら、船で沖に出て釣るお魚なのに、岸からわずか数十メートルのとこを回遊してるので、漁師さんじゃない一般の釣り人たちが、投げ釣りの竿でルアーを投げて岸や堤防から釣ってるのだ。この状態から推測できることは、沖合いよりも沿岸部のほうが水温が上昇してるってことで、もしもそうだとしたら、今の地球温暖化は、人間の出すCO2によってオゾン層が破壊されてることだけが原因じゃなくて、地熱自体も上昇してるってことになる。

ここ数年、東北地方で大きな地震が相次いでるし、地震の多くは温泉のある場所で起こってる。青森県の六ヶ所村の「プルトニウム生産工場」の真下には、長さ15キロ以上にも及ぶ巨大な活断層があることも分かった。こんな状況も踏まえた上で、青森県を筆頭に東北全域の地熱が上昇してるってことになったら、これほど恐ろしいことはない。「何年までにCO2を何%削減」だなんてノンキなことを言ってる場合じゃないだろう。

‥‥そんなワケで、あたしが心配してるのは、東北地方だけじゃない。あたしが住んでる関東地方でも、ここ10年から20年で、ずいぶんおかしなことになって来た。たとえば、静岡県の伊豆半島が生息域の北限だって言われてたエンタクミドリイシっていうサンゴが、東京より北の千葉県の海でも見られるようになって来たり、東京湾でも、本来はいるハズのない南の海のお魚が見られるようになって来た。農作物でも、ニポンだと沖縄や奄美でしか育たないハズのバナナが、東京よりも北の埼玉県で栽培されるようになって来た。そう言えば、和歌山県、愛媛県、静岡県とかの暖かい地域でしか生産されてなかったミカンも、栽培できる北限がどんどん北上してて、最近では新潟県の佐渡島でも栽培されるようになったそうだ。

もちろん、どんどん北限が北上して来てるのは、水産物や農作物だけじゃない。2008年10月12日の日記、「温暖化地獄は昆虫天国」にも書いたけど、あたしが子供のころって、東京の都心で見られるチョウチョは、モンシロチョウ、モンキチョウ、アゲハチョウ、シジミチョウってのが定番で、タマにカラスアゲハやアオスジアゲハを見ると「おおっ!」って感じだった。だけど、ここ数年、鮮やかなオレンジ色のヒョウモンチョウがヤタラと増えて来て、もともといたモンシロチョウとかを駆逐するイキオイで増殖してる。ヒョウモンチョウなんて、あたしが子供のころは一度も見たことなんてなかったのに、いつの間にか、多摩川の河原に行くと、そこら中がヒョウモンチョウだらけになってる。

それから、セミにしても、あたしが子供のころは、10匹のうち7~8匹はアブラゼミで、あとはタマにミンミンゼミやニイニイゼミが見られるって感じで、夏も終わりに近づくと、ツクツクボウシやヒグラシに変わるって感じだった。それなのに、ここ数年、夏になるとシャーシャーシャーシャーうるさいから、いったいナニゴトかと思って、木の上に勝俣州和でもいるのかと思ったら、南のほうから北上して来たクマゼミだった。クマゼミは大きいから、他のセミたちのテリトリーを横取りしてるみたいで、子供のころはあれほどやかましかったアブラゼミの鳴き声が、今はクマゼミのシャーシャーシャーシャーにかき消されちゃってる。

‥‥そんなワケで、東京にいっぱいいたモンシロチョウがヒョウモンチョウに代わっても、アブラゼミがクマゼミに代わっても、昆虫の研究をしてる大学教授とかを除いて、あたしたちの生活にはコレと言って直接的な影響は何もない。だから、ほとんどの人は、チョウチョやセミのことなんか意識してないんだと思うけど、これは、東北で今まで獲れなかったサワラが、急にたくさん獲れるようになったこととおんなじなのだ。あたしたちは、どんなことでも、自分の生活に影響があるかないかだけで判断しちゃうけど、直接は影響のないことでも、間接的には大きな影響がある場合が多い。

たとえば、あたしは、株とか為替とか先物とかFXとか、こうしたマネーゲームの分野にはまったく興味がないし、何の知識もない。株価が上がろうが下がろうが、あたしには何の関係もないし、FXなんて、何のことだかぜんぜん分からない。「Fuckin' X'mas」の略だと思ってるほどだ。だけど、現実には、あたしのぜんぜん知らないとこで、六本木ヒルズとかに住んでるような一部の守銭奴どもが、こうしたマネーゲームで好き放題なことをやってるセイで、あたしのお仕事のギャラが下がったり、あたしの大好物のお菓子の内容量が減ったりしてるワケで、大なり小なり、あたしの生活にも影響してるのだ。

だから、東京のチョウチョがモンシロチョウからヒョウモンチョウに代わったり、東京のセミがアブラゼミがクマゼミに代わったりしたことも、「オレには関係ない」って思ってる多くの人たちに、ホントは、いろんな影響を与えてるんだと思う。もちろん、ヒョウモンチョウ自体、クマゼミ自体が影響を与えてるんじゃなくて、こうした、本来はもっと南にいるハズの昆虫が、こんなに大量に北上して来て、それぞれが増殖を始めたってことは、あくまでも「結果」でしかない。そして、こうした「結果」を招いたのは、当然、地球温暖化なワケで、クルリンパと最初に戻ると、「南極の氷が何%溶けた」とかって言うよりも、「あたしはずっと東京に住んでるんだけど、子供のころには一度も見かけたことがなかった南のほうのチョウチョやセミが、ここ数年、ものすごいイキオイで増えて来た」って言ったほうが、国際感覚が希薄で自分の足元のこと以外は他人事のニポン人には、多少でも危機感が伝わると思った。

‥‥そんなワケで、今までサワラなんて獲れなかった海に、大量のサワラが回遊して来るようになると、漁師さんたちは大喜びでサワラ漁を始める。それは、もちろん、お金が儲かるからだ。一方、今までエチゼンクラゲなんて見たこともなかった海に、大量のエチゼンクラゲが発生するようになると、漁師さんたちは困り果てながら駆除を始める。それは、もちろん、お金が儲からなくなるからだ。そして、今までエンタクミドリイシなんてなかった海に、ずっと南の海でしか見られなかったエンタクミドリイシが増殖して来ても、漁師さんたちはまったく気にしない。それは、もちろん、自分たちの生活に直接的な影響がないからだ。

だけど、サワラも、エチゼンクラゲも、エンタクミドリイシも、すべては「海水温の上昇」っていうおんなじ原因によって北上し続けて来たワケで、人間の立場と都合だけで扱いを変えてるだけなのだ。高級魚のサワラが大量に回遊して来れば、それを獲る漁師さんたちは儲かるだろうけど、サワラは大型のフィッシュイーターなんだから、小型のお魚はサワラのエサになる。そしたら、そうしたお魚たちが減るだけじゃなくて、今までそうしたお魚たちをエサにしてた中型のお魚で、サワラよりも弱いものたちも淘汰されてく。これは、ニポンの在来種しかいなかった川や池に、ブラックバスを放流するのとおんなじことだ。

それなのに、あたしたち人間は、ただお金が儲かるようになったからって、サワラの回遊を手放しで喜んでていいのだろうか? 煎じ詰めて考えれば、サワラの回遊もエチゼンクラゲの発生もおんなじことなのに、人間の都合だけで一喜一憂してていいのだろうか? 本来なら、サワラなんているハズのない海に、大量のサワラが回遊して来るようになったんだから、エチゼンクラゲの大量発生とおんなじに「自然からの警告」として危惧すべきじゃないのか? そして、人間の生活に直接の影響がないエンタクミドリイシの発生も、おんなじように危惧すべきじゃないのか?‥‥ってワケで、あたしは、東京にヒョウモンチョウやクマゼミが増えて来たことを「エンタクミドリイシの陸上版」だと思ってる。

人間て、すべて人間の立場と都合でしかモノゴトを考えないし、さらには、ヨソの国の人間のことよりも自分の国の人間の都合を優先するし、自分の国の人間のことよりも自分の住んでる地域の人間の都合を優先する。これは人間なんだから仕方ないことで、相田みつを的に言えば、「だって人間だもの」ってことになる。だけど、どんなに嫌いな国があっても、どんなに嫌いな人たちがいても、みんなおんなじ「地球」という1つの船に乗り合わせてる運命共同体なのだ。2つの国が戦争をすれば、それは、この「地球」という船を沈めることにつながるワケで、戦争に勝った国も、負けた国も、無関係な国も、みんな一緒に沈んでしまうのだ。それなのに、未だに武力による威嚇でしか非戦状態を保てないような愚者どもが、それぞれの国のトップに居座ってる。

‥‥そんなワケで、人間以外の数え切れないほどの動物や植物も、すべて「地球」という船に乗り合わせてる仲間だって考えれば、人間の都合が1つの動植物の生態系を変えてしまうたびに、この「地球」という船の寿命を縮めてることになるワケだ。そう考えると、あたしには、おんなじ結末へと向かってく、戦争に勝った国、負けた国、無関係な国っていう3つの状況が、サワラ、エチゼンクラゲ、エンタクミドリイシのように思えて来て仕方ない。沖縄の基地を飛び立ったアメリカの爆撃機が、何の罪もない他国の民間人を殺し続けてる以上、沖縄にアメリカの基地がある限り、あたしたちニポン人も戦争の加害者であり続けなきゃならない。それなのに、あたしたちニポン人の多くは、そんな意識は持ってない。「侵略のための基地」「人殺しのための基地」というイヤなものは南のハシッコの沖縄に押しつけて、その現実を直視せずに、まるで「海外」のことのように他人事だ。自分たちは戦争とは無関係だとでも言うように、まるで海底のエンタクミドリイシのように構えてるのが、大多数のニポン人だ。だけど、実際には、他人事だと思ってるエンタクミドリイシも、侵略を続けてるサワラも、大きな被害を受けてるエチゼンクラゲも、すべてはおんなじ「地球」という1つの船に乗り合わせてるんだから、沈没する時は一緒だと思う今日この頃なのだ。


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