お菓子な金銭感覚
もう何度も書いて来たから、今さらっちゃ今さらなんだけど、今まで100円で買えてたお菓子類が、どれもこれも値上がりしちゃって、あたしの「楽しいお菓子ライフ」は、完全に崩壊しつつある。以前は「1日100円」のおやつ代でも、昨日はアレ、今日はコレ、明日はソレ‥‥って感じで、日替わりでいろいろと楽しめるほど、100円で買えるお菓子の選択肢が多かった。だけど、今は、100円で買えてたお菓子の多くが125円前後になっちゃって、おいそれとは手が出せなくなった。それも、単なる値上げじゃなくて、お菓子によっては「値上げした上に内容量も減らす」っていう荒ワザに出たもんだから、あたしの購買意欲は、マイケル・ジャクソンのムーンウォークのように、知らず知らずのうちに後退してった。
特に、ポテトチップスやコーンスナック類みたいに袋に入ったものになると、袋を開けた瞬間に、内容量がガクッと減ってることが視覚的に分かるから、激しく落ち込んじゃう。だって、まだ1つも食べてないのに、すでに誰かに食べられたあとみたいに、袋の底のほうにちょっとしか入ってないんだもん。あたしが子供のころって、ポテトチップスの袋を開けると、少なくとも7分目くらいまでは入ってたし、お皿に出すとコンモリとした山になった。それで、おばあちゃんと母さんと3人で食べて、ちょうどいいくらいだった。だけど、あたしが大人になったころには、ポテトチップスの内容量は袋の半分くらいになり、ここ数年の不景気で、とうとう袋の3分の1くらいになっちゃった。
ま、ポテトチップスの場合は、袋に入るだけ詰め込むんじゃなくて、ある程度の余裕を持たせることによって、割れにくくするっていう意味もある。だから、あたしも、サスガに、口までパンパンに詰め込めとは言わない。だけど、ポテトチップスを買って来て、お茶をいれて、「さあ食べよう♪」と思って袋を開けた瞬間に、すでに底のほうに3分の1くらいしか入ってないと、いろんな意味で虚しくなっちゃう。これは、値段が高くなったのに内容量が減ったっていう物理的な状況に対する虚しさだけじゃなくて、何て言うか、「せちがらい世の中になったもんだ‥‥」っていう、今の社会に対する虚しさも入り混じってるから、楽しいハズのおやつの時間が台無しになっちゃう今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、あたしは、値上がりしたからって理由だけじゃなくて、内容量が減ったことがひと目で分かるっていう虚しさもあって、ポテトチップスやコーンスナック類はほとんど買わなくなった。もちろん、これは、「お菓子類全般を今までみたいには買わなくなった」っていう前提の上の話だから、他のお菓子を買う頻度も確実に減ってる。ただ、その中でも、特にポテトチップスやコーンスナック類を買わなくなった‥‥ってことなのだ。
あたしが買い続けてる袋入りのお菓子は、大好物のカルビーの「かっぱえびせん」と「サッポロポテト バーべQ味」くらいで、あたしの感覚だと、これらは内容量は減ってないと思う。袋を開けた時に、ちゃんと上のほうまで入ってるし、普通におやつとして食べれば、2日か3日は持つからだ。でも、これにもあたし的なルールがあって、コンビニじゃ絶対に買わない。コンビニだと125円前後もするからだ。あたしが買うのは、いつものスーパーで、「かっぱえびせん」や「サッポロポテト バーべQ味」が「今週のサービス品」になってる上に、さらに、その日が「お菓子コーナー1割引の日」で、90円で買える時だけだ。
あたしは、1日のおやつ代を100円までって決めてるんだから、その日に食べちゃうお菓子なら「100円まで」でも、「かっぱえびせん」や「サッポロポテト バーべQ味」みたいに、2日か3日に分けて食べるお菓子なら、別に200円でもいいことになる。だけど、ここが、あたしの特殊なとこで、「何日で食べるか」ってこととは関係なくて、そのお菓子の値段だけに敏感に反応しちゃう。フランク・ザッパに言えば、「100円前後までは普通にOK」「115円前後は時と場合によってはOK」「125円前後は絶対にNG」っていう暗黙のルールが脳みそを支配しちゃってるのだ。
たとえば、飲み物を買う場合、コンビニだと、140円とか150円とかで500のペットボトルのお茶やジュースを買うのは、もの凄くもったいない気分になる。それで、あたしは、牛乳とかの紙パックの飲み物があるコーナーに行くんだけど、こっちだと、500の紙パックの飲み物は、500のペットボトルの飲み物よりも安いのにも関わらず、下の段にさらに安い1リットルの紙パックがあるから、500の紙パックも高いと思っちゃう。そして、一番安い1リットルで105円のお茶とかを買って、とっても得した気分になる。
それなのに、あたしは、スーパーに行くと、2リットルのペットボトルのお茶が175円とかで売られてるのを見て、凄く高いと思っちゃう。コンビニで、1リットル105円のお茶を「安い!」って思ったのに、これはおかしな話だ。つまり、あたしは、コンビニとかスーパーとかの違いや、1リットルとか2リットルとかの違いは関係なくて、ただ単に、値段が100円前後なら「安い!」、150円を超えると「高い!」って思っちゃう単純な思考回路で行動してる原生動物なんだ思う(笑)
‥‥そんなワケで、あたしは、昨日、コンビニに寄った時に、お菓子のコーナーを見てて、不思議に思ったことがある。それは、チロルチョコの「黒みつ味」は20円なのに、その隣りの「焼ききなこ味」が30円だったからだ。たとえば、普通の「大福」が100円で、中にイチゴが入った「いちご大福」が150円てことなら、あたしだけじゃなくて猫でも理解できる。だから、何の変哲もないノーマルなチロルチョコが20円で、それに焼ききなこがプラスされた「焼ききなこ味」が30円だってことなら分かる。そして、両方とも何かがプラスされてるとしても、片方は「粉砂糖」が掛かってるだけで、もう片方には「金粉」が散りばめてある‥‥ってふうに、明らかに素材の金額が違うんなら、20円と30円どころか、20円と50円でも納得できる。
だげど、チロルチョコの「黒みつ味」と「焼ききなこ味」は、おんなじ和風シリーズな上に、素材のレベルも同等だ。あたしが母さんとタマに行く甘味処の「わらび餅」だって、黒蜜でも、きなこでも、両方でも、ぜんぶ250円だ。黒蜜なら200円だけど、きなこだと300円になる‥‥なんてこたーない。それなのに、チロルチョコの場合は、どうしてこんなに値段が違うんだろう?‥‥って不思議に思ってたら、1つ下の棚に、もっと凄いチロルチョコを発見しちゃった。よくある10センチ四方の缶に、エヴァンゲリオンの初号機が印刷してあるから、何かと思って缶のフタを開けてみたら、中に3×3=9個のチロルチョコが入ってたのだ。それも、その1つ1つの包み紙も、エヴァンゲリオンだったり、登場人物だったり、関連するものだったりって、ぜんぶエヴァンゲリオンの柄になってたのだ。
あたしが寄ったコンビニには、初号機の缶の他には綾波レイの缶しかなかったけど、きっと、アスカや弐号機の缶もあるんだと思う。そして、初号機と綾波レイしかなかったから、あたしは別に欲しくはならなかったけど、値段を見たら300円もしたから、「これじゃあ、アスカや弐号機の缶があっても買えないな‥‥」って思った。だけど、ここで、あたしは、あることに気づいたのだ。300円でチロルチョコが9個ってことは、1個あたり33.3円なワケで、そう考えると、さっきの「焼ききなこ味」と大して変わらない。「焼ききなこ味」を10個買う金額で、たぶん普通の味だと思うけど、それでもチロルチョコが9個買える上に、エヴァンゲリオンの缶がついて来るんだから、こっちのほうが嬉しいような気がする。
でも、普通のチロルチョコなら、1個20円だから、9個なら180円てワケで、そう考えると、缶だけで120円もすることになる。う~ん、これだと損かな? だけど、エヴァンゲリオンのグッズを売ってるお店で、この缶だけを120円で売ってたら、たぶん「安い!」って思って買っちゃうかもしれないし、それどころか、2倍の250円くらいでも、アスカの缶なら買っちゃうかもしれない。あたしの場合、この辺が難しいとこで、さっきの、コンビニで1リットル105円のお茶を「安い!」と思うのに、スーパーで1リットル175円のお茶を「高い!」と思っちゃう感覚とおんなじなんだと思う。
‥‥そんなワケで、これであたしのお菓子な金銭感覚‥‥じゃなくて、おかしな金銭感覚が何となく伝わったと思うけど、こんなあたしが、いっつも悩みに悩んじゃうのが、トーハトの「ポテコ」なのだ。あたしは、カルビーの「かっぱえびせん」や「サッポロポテト バーべQ味」と並んで、トーハトの「ポテコ」が大好きで、あのシッカリした歯応えと絶妙な塩味にメロメロだ。だけど、この「ポテコ」には、いろんな問題があるのだ。まず、何よりの問題は、どうしてなのか分からないけど、いつものスーパーでは、絶対に「今週のサービス品」にならないってことだ。
「かっぱえびせん」や「サッポロポテト バーべQ味」にしても、「ポテコ」にしても、いつものスーパーで普通に売られてる時は、どれも125円前後だ。そして、「かっぱえびせん」や「サッポロポテト バーべQ味」の場合は、これが「今週のサービス品」になった上に、その日が「お菓子コーナー1割引の日」だと、両方の割引の相乗効果で、100円を切って90円になるし、タマに「今週のサービス品」の割引率が違うのか、88円になってる時もある。だから、そんなに悩まずにスパッとカゴに入れられるんだけど、「ポテコ」のほうは、あたしの知る限り、「今週のサービス品」になったことがない。だから、いつもは125円前後だし、「お菓子コーナー1割引の日」でも115円とかだし、大好きなのに、なかなか手を出せない。
もちろん、これは、あたしが行くスーパーの話で、他のスーパーや量販店とかなら、もっと安く売ってるとこもいっぱいあるだろう。だけど、どうしても「ポテコ」を食べないとどうにかなっちゃう‥‥ってワケでもないから、あたしは、安い「ポテコ」を探して旅に出ることもないし、その時に安くなってる別のお菓子で間に合わせて来た。そして、何ヶ月もガマンして来て、どうしても食べたくてジンジャエールな気分になった時だけ、1年に1回か2回くらい、115円の時に買って食べたりしてる。こんな感じだ。
‥‥そんなワケで、「お菓子コーナー1割引の日」の今日、いつものスーパーに行ってみたら、ナナナナナント! 「ポテコ」の「チーズフォンデュ味」と、「ポテコ」の姉妹品の「なげわ」の「トマトクリーム味」ってのが大量に売られてて、それも「105円」ていうワンダホーな値段だったのだ! これは、両方とも期間限定の商品だったけど、これを見た瞬間、あたしは、1年前のことを思い出した。確か、1年前にも、おんなじように期間限定の「ポテコ」と「なげわ」を売ってて、「なげわ」は買わなかったから覚えてないけど、「ポテコ」は「チーズグラタン味」だった。
あたしは、今日はそんなに「ポテコ」が食べたかったワケじゃないんだけど、「期間限定」って言葉に弱い性格と、普通の塩味の「ポテコ」は115円なのに、こっちの「チーズフォンデュ味」は105円になってるっていうお得感から、ついついパブロフの犬的にカゴに入れちゃった。だけど、これが大正解で、帰って来てから食べてみたら、最初はホンノリとした香り程度だったチーズの雰囲気が、食べ進むにつれてジョジョに奇妙に盛り上がって来て、まるで目の前にチーズフォンデュのお鍋があるかのごとく‥‥ってのは完全に誇張だけど、それなりにアルプスの風を感じられた(笑)
そう言えば、5年ほど前に、かっぱえびせんの「チーズフォンデュ味」が期間限定で出た時にも、食べながら思ったんだけど、ハッキリ言って、あたしには、「チーズ味」と「チーズフォンデュ味」の違いがよく分からない。さらに言えば、「ポテコ」だけに限定しても、去年の「チーズグラタン味」と今年の「チーズフォンデュ味」の違いが分からない。たとえば、「チーズグラタン味」と「チーズフォンデュ味」の袋の中身が入れ替えられてても、ぜんぜん分からずに食べちゃうと思う。ザックリと言えば、あたしは、チーズの味や香りまでは感じられるんだけど、その先の「グラタン」の部分や「フォンデュ」の部分が、イマイチ、よく分からないのだ。
これは、やっぱり、チーズフォンデュって食べ物が、あたしたちニポン人にナジミがない食べ物だからだと思う。ニポン人の多くは、チーズフォンデュがどんなものかは知ってても、意外と、ちゃんとしたレストランで本格的なチーズフォンデュを食べたことがある人は少ないと思う。あたしは、これまでの人生で、2回だけチーズフォンデュを食べたことがあるんだけど、あたしの周りには、食べたことがない人のほうが圧倒的に多い。そして、あたしが食べたのも、2回とも自分から進んで食べに行ったワケじゃなくて、呼ばれたパーティーの席にあったから、話のタネに食べてみただけだ。で、感想としては、味がどうこう言う以前に、あの独特の匂いで気分が悪くなった。だから、とてもじゃないけど、自分のお部屋じゃできないと思った。
そんなチーズフォンデュだけど、「カナダ de 日本語」のミニーちゃんが、11月21日のエントリー、「チーズ・フォンデュの季節がやってきた」で取り上げてる。サスガ、知的美人でセクシーダイナマイトなミニーちゃんほどのセレブになると、寒くなって来て、あたしたちが「そろそろ湯豆腐の季節だねえ‥‥」って言うのとおんなじに、「そろそろチーズフォンデュの季節ね♪」って思うみたいで、あまりにもカッコよすぎちゃう。もちろん、これは、カナダの美しいワイナリーのレストランで言ってるセリフだからサマになるワケで、あたしが戸越銀座あたりでおんなじセリフを言ったら、「お前は山本モナか!」ってツッコミを入れられちゃうことウケアイだ(笑)
‥‥そんなワケで、チーズフォンデュどころか、チーズ自体の知識もほとんどないあたしとしては、モッツァレラとかゴルゴンゾーラとかなら名前くらいは耳にしたことがあるけど、目の前にいろんなチーズを並べられても、どれがモッツァレラなのか、どれがゴルゴンゾーラなのか、まったく分かんない。だから、チーズフォンデュを食べたことはあっても、何ていう種類のチーズが使われてるのかは、ぜんぜん分かんない。あたしがちゃんと知ってるチーズと言えば、小学校の給食の時に出た「ベビーチーズ」の他は、「雪印6Pチーズ」と「明治十勝スライスチーズ」くらいだから、椿鬼奴姉さんが「パルミジャーノ・レッチアーノが好き」って言ってるのを聞いた時も、マサカ、これがチーズの名前だとはミジンも思わず、イタリアのイケメン俳優の名前か何かだと思ったほどだ。ま、あたしの和風な味覚だと、赤ワインにはチーズよりもサンマの塩焼きのほうが絶対に合うと思ってるし、これからもチーズみたいな高級食品には縁のない生活を続けてくと思う。マツタケが買えなくても、永谷園の「松茸の味お吸い物」があれば何とかなるように、チーズが買えなくても、タマにチーズ味のお菓子を食べられれば、それで十分だと思ってる今日この頃なのだ(笑)
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