2009年の喜怒哀楽
オトトイの12月1日、「民間放送連盟」の「ラジオオピニオン2009」が実施した「今年の喜怒哀楽」のアンケート結果が発表された。これは、全国のラジオリスナーを対象に、今年もっとも「スカッ!」っとした喜びを与えてくれた人を「喜」、今年もっとも「ムカッ!」っとした怒りを覚えた人を「怒」、今年もっとも「ホロリ」とした悲しい気持ちになった人を「哀」、今年もっとも「ニコッ!」っとした楽しい気分にさせてくれた人を「楽」として、それぞれに1名ずつ投票してもらうっていうアンケートだ。で、「喜怒哀楽」それぞれのベスト3、ワースト3はと言うと、次のような結果になった。
「喜」
1位 イチロー
2位 松井秀喜
3位 原辰徳
「怒」
1位 酒井法子
2位 麻生太郎
3位 押尾学
「哀」
1位 マイケル・ジャクソン
2位 森繁久彌
3位 忌野清志郎
「楽」
1位 加藤清史郎(こども店長)
2位 石川遼
3位 オードリー
「喜」はメジャーリーガーやプロ野球の監督が3位までを独占してるし、「哀」は亡くなられた人たちが独占してるし、「楽」は今年話題になった人たちが独占してるし、それぞれ特色が出てるんだけど、あたしが思わず「ププッ!」って噴き出しちゃったのは、やっぱり「怒」だ。だって、シャブ中とヤク中の間に前総理大臣て、フロッピー麻生ってば、いったいどんだけ国民から嫌われてんだよ(笑) いくら嫌われ者だとしても、何の犯罪も犯してない政治家が、犯罪者と犯罪者の間にはさまれて「今年もっともムカついた人」のワースト2位に鎮座してるなんて、サスガ、天下無敵のヒョットコ大王は、1年の最後まで笑わせてくれるよ、まったく。
つーか、男女別のランキングを見ると、男性が選んだ「怒」は、フロッピー麻生が、酒井法子や押尾学を押さえて堂々のワースト1位に輝いちゃってるのだ。そして、フロッピー麻生を「怒」に選んだ人たちの理由としては、「漢字の読み違い」や「KY発言」や「庶民感覚の無さ」とかってコメントが多かったそうだけど、ニュースサイトの分析によると、「この時期に来ての上位入賞は、何と言っても、政権交代が決まってから機密費2億5000万円を引き出して、選挙費用の穴埋めに使ったことが原因」て書かれてた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、「今年の喜怒哀楽」のもっと詳しい内容を知りたい人は、こちらにPDF資料のリリースがあるので、タップリと楽しんで欲しい‥‥ってことで、4位以下を見ると、なかなか面白い結果になってる。「喜」の場合なら、1位から3位まではプロ野球一色な上に、4位も石川遼だから、今年、「スカッ!」っとした喜びを与えてくれた人はプロスポーツ関連の人たちばっかりなのかな?‥‥って思うと、5位には鳩山由紀夫がランクインしてる。フロッピー麻生は「今年ムカついた人」の2位だけど、ハトポッポは「今年スカッとさせてくれた人」の5位なのだ。
たとえば、このアンケートが実施されたのが、衆院選の直後とかだったら、こうした結果もうなづける。だけど、このアンケートが実施されたのは、1週間前の11月25日なのだ。つまり、フロッピー麻生に関して言えば、トックに表舞台からは姿を消して、ほとんどあのツラを見なくなったころだし、ハトポッポに関して言えば、故人献金問題に上乗せする形で、母親からの巨額な資金提供の事実までもが発覚して、自民党から批判が集中してる最中なのだ。こんな状況でありながら、フロッピー麻生は「今年ムカついた人」の2位、男性だけの回答を見れば、シャブ中やヤク中を押さえての堂々のワースト1位。一方、ハトポッポのほうは、イチロー、松井秀喜、原辰徳、石川遼ら続いて、「今年スカッとさせてくれた人」の5位にランクインしてる。男性だけの回答を見れば、石川遼を抜いて4位に輝いてるのだ。
これは、ハトポッポの献金問題に対して、国民の多くは「それほど問題視してない」ってことの表れだと思う。2~3日前に、どこかのワイドショーで、この問題に関しての街頭インタビューの様子を放送してたけど、50代くらいのオバサンは「悪いことは悪いことだろうけど、どこかの企業からの献金を何億円も虚偽記載してたわけじゃなくて、自分の資産や母親からもらったお金の話なんだから、別に目くじら立てて追及するような問題じゃないと思う」って言ってた。40代くらいのサラリーマンの男性も「鳩山さんは、きちんと説明責任を果たすべきだ」としながらも、「麻生内閣は、政権交代が決まったあとに内閣機密費を2億5000万円も引き出した上、その使途をいっさい公表していない。これは我々国民の税金なんだから、こちらのほうが遥かに問題だ。自民党は鳩山さんの献金問題を批判する前に、まずはこの2億5000万円について国民に説明する義務がある」って言ってた。
そりゃそうだよね。あたしたち一般の国民にしてみれば、大金持ちの親が息子に9億円渡してたって聞かされても、まったく現実味のない「別世界の話」だし、自分には関係ない「ヨソの家庭内の問題」だから、これと言って別に腹も立たない。もちろん、今後、この資金提供が「脱税」で立件されれば、払うべき税金を払わなかったんだから、あたしたち国民にも多少は関係して来る話だけど、それでも、そうなった場合はちゃんと納税するって言ってんだし、別に腹は立たない。だけど、そのすべてがあたしたちの税金である上に、「内閣のために使う」ってことが決まってる内閣機密費を政権交代が決まったあとに2億5000万円もコッソリと引き出して、何に使ったのか公表しないで隠してる自民党には、ホントに腹が立つ。
さらには、この2億5000万円に限らず、これまで長年、ずっと、毎月1億円ずつ使われて来た内閣機密費のほとんどが、自民党の選挙資金として使われ続けて来た上に、その一部は、テレビの討論番組の司会者や出演者、ワイドショーやニュース番組のコメンテーターなんかに配られてて、「自民党に有利な発言をするように」「民主党を批判するように」って指示されてたって言うんだから、これほどムカつくことはない。自民党が自民党の資金を使って、こうした裏工作をしてたとしても、それでもムカつく話だけど、あたしたちの税金がこんなことに使われてたなんて、これは完全に税金の私物化だ。自民党の全議員は、共同責任として、これまでに使って来た内閣機密費を全額、国庫へ返納すべきである。
‥‥そんなワケで、昨日の漢方薬の日記の影響で、つい「すべきである」なんて言葉を使っちゃったけど、内閣機密費の問題とは別に、政治家個人の献金問題だけを見ても、自民党はハトポッポのことを批判できる立場じゃない。自分のお金や親からもらったお金を「別の誰か」から献金してもらったことにして虚偽記載してたのがハトポッポなら、毎年3億5000万円を超える企業献金を自分が代表をつとめる複数のダミーの政党支部で受け取り、それを自分の政治資金管理団体を迂回させて、ぜんぶ自分のポケットに入れて来たのがフロッピー麻生だ。
もちろん、これは、フロッピー麻生だけじゃなくて、その前のフクダちゃんも、その前のアベシンゾーも、その前のコイズミも、その前のモリヨシローも、みんなやってることだし、総理大臣経験者に限らず、ほとんどの自民党議員がやってることだ。ま、これは、競馬や宝クジのように国に認められたギャンブルじゃないパチンコやパチスロで、お客が出した玉やメダルを店内のカウンターで「景品」に交換して、お客はその「景品」を持って店外の「交換窓口」へ行き、そこで現金に換金してもらうっていう方式とおんなじで、簡単に言えば「法律の抜け穴」ってワケだ。だから、自民党の議員だけじゃなくて、小沢一郎を始めとした民主党の議員の多くも、この方式で企業献金を私物化してる。
だから、あたしは、法で認められてても「1円たりとも企業献金は受け取らない」って姿勢でがんばってる清廉潔白なオムライス党(社民党)を支持してるワケだ。だけど、こうした「暗黙の了解」的な違法献金じゃなくて、完全に法に触れる違法献金の場合は、やっぱり厳しく取り締まり、厳しく罰するのが当然だ。たとえば、麻生内閣の時なんか、経済産業相だった二階俊博、財務兼金融担当相だった故・中川昭一、官房長官だった河村建夫、外相だった中曽根弘文、内閣府特命担当相だった与謝野馨、国交相だった中山成彬、その次の国交相だった金子一義、行革担当相だった甘利明、文科相だった塩谷立、少子化担当相だった小渕優子、消費者行政担当相だった野田聖子、選対委員長だった古賀誠、日本郵政の社長人事で更迭させられた鳩山邦夫の後任で総務相になった佐藤勉と、内閣を構成するほぼ全員に違法献金問題が発覚した。
これじゃあ、まるで、犯罪者の集団がこの国の政治をやってたようなもんだ。そして、こんな内閣で政権を運営をしてた自民党が、よくもまあハトポッポや小沢一郎の献金問題を批判できるもんだ。議席数にモノを言わせた法案の採決にしたって、今までさんざん「数の暴力」を使って「障害者自立支援法案」を始めとした悪法を強行採決して来た自民党の議員たちが、よくもまあ民主党を批判できるもんだ。こうした自民党による民主党への批判は、あたしたち国民から見たら、泥棒が万引き犯に説教してるようにしか見えない。あたしたち国民が民主党を批判するのなら分かるけど、お前らは言えた立場じゃねえだろ?
‥‥そんなワケで、話をクルリンパと戻すけど、ハトポッポにしたって、イチロー、松井秀喜、原辰徳、石川遼らに続いて「今年スカッとさせてくれた人」の5位にランクインしたからって、あんまり調子に乗らないほうがいい。だって、フロッピー麻生がワースト2位に鎮座してる「怒」のほうでも、ハトポッポは4位にランクインしてるのだ。ようするに、「怒」のワースト2位にランクインしてるだけで、「喜」や「楽」のベスト10には名前もないフロッピー麻生は、国民から嫌われてるだけの人物ってことだけど、「喜」の上位にランクインしながらも、その一方で、「怒」の上位にもランクインしてるハトポッポは、国民の目も二分されてるってことになる。ちなみに、ハトポッポが「怒」の4位にランクインしたことについて、アンケートの補足では、次のように解説されてる。
「第4位の鳩山由紀夫首相は、「喜」の部門で政権交代を果たしたことで「すかっ!」と気持ちのよい喜びを与えた人物として5位に選ばれた一方で、政権交代後の現状に不満を抱いている方も多いようです。「事業仕分けで教育や雇用、農業の予算を削減しながら自分は献金問題や申告漏れにこたえていない」(女性30代)、「選挙前と選挙後では差がある」(男性30代)といったコメントが寄せられました。」
ハトポッポを「喜」に投票した人たちは、政権交代を実現させたことや事業仕分けを高く評価してるし、ワイドショーの街頭インタビューでも、ハトポッポの献金問題は大したことじゃない、それよりも麻生内閣の機密費の問題を解明すべきだ‥‥って声があったけど、これらは、当然のことながら、「国民の総意」のワケはない。ハトポッポを「怒」に投票した人たちは、事業仕分けの内容を批判してるし、献金問題についても説明責任を求めてる。そして、これはあたしも激しく感じてることだけど、選挙前と選挙後のハトポッポの言動の豹変ぶりだ。
特に、沖縄の普天間飛行場の辺野古への移設問題に関しては、平和のために「米軍基地の完全撤退」を願って来たあたしとしては、支持できるのはオムライス党の主張だけだった。でも、選挙中にハトポッポは、沖縄の人たちに対して、何度も何度も「長年苦しんで来た沖縄の皆さんの気持ちを何より第一に考え、自民党が米国と取り決めた普天間飛行場の辺野古への移設計画は白紙に戻し、最低でも県外移設、できれば国外移設を実現させることをお約束いたします!」って連呼した。そして、こうした方向性を明確に表わしたからこそ、オムライス党は民主党と共闘したワケだし、政権交代後も連立を組んだワケだ。
そして、ハトポッポは、10月25日の所信表明演説でも、普天間飛行場の辺野古への移設計画について、「過去の日米合意などの経緯も慎重に検証した上で、沖縄の方々が背負ってこられた負担、苦しみや悲しみに十分に思いをいたし、地元の皆さまの思いをしっかりと受け止めながら、真剣に取り組んでまいります」って述べてる。そして、その前提には、次の文言がある。
「かつて多くの政治家は、「政治は弱者のためにある」と断言してまいりました。大きな政府とか小さな政府とか申し上げるその前に、政治には弱い立場の人々、少数の人々の視点が尊重されなければならない。そのことだけは、私の友愛政治の原点として、ここに宣言させていただきます。今回の選挙の結果は、このような「最も大切なこと」をおろそかにし続けてきた政治と行政に対する痛烈な批判であり、私どもはその声に謙虚に耳を傾け、真摯に取り組まなければならないと決意を新たにしております。」
ハトポッポは、所信表明演説で、全国民に対して、こう明言したのだ。「政治には弱い立場の人々、少数の人々の視点が尊重されなければならない」、これが自身の「友愛政治」の原点だと、全国民に対して「宣言」したのだ。沖縄の平和を愛するオジィやオバァたちが、13年間も辺野古で座り込みを続けて来たのは、かけがえのない「ちゅら海」を大型ダンプカー340万台ぶんもの土砂で埋め立てて、戦争のための基地を造るなんてガマンできないっていう「政治には弱い立場の人々、少数の人々の視点」そのものだ。そして、この移設計画は、ハトポッポが言うところの「最も大切なことをおろそかにし続けてきた政治と行政」が取り決めたことなのだ。
これで、ハトポッポが、選挙中に沖縄の人たちに約束した「最低でも県外移設、できれば国外移設」っていう公約を反古にするようなことをしたら、辺野古に暮らすオジィやオバァたちは「政治には弱い立場の人々、少数の人々」には含まれないってことになるし、さらに言えば、ハトポッポは、自民党の売国議員どもとおんなじで「票集めのために心にもないことを口約束したペテン師」ってことになる。東京に住んでるあたしだって、ハトポッポが「最低でも県外移設、できれば国外移設」って連呼したから民主党を支持したワケで、とりわけ沖縄の人たちにしてみれば、この問題が支持政党を決める要因の大部分を占めてたハズだ。
それが、政権交代が実現してホッとしたのもトコノマ、閣僚が次々とバラバラなことを言い出し、フランケン岡田に至っては、「鳩山代表が選挙中に発言したことは公約じゃない」とか言い出す始末。そして、カンジンのハトポッポにしても、こうした閣僚のバラバラな発言に対して、叱責するなり、訂正させるなり、明確に自分の意思表示をするなり、何らかの対応をすれば沈静化もするのに、さらに国民を不安にさせるような曖昧な言葉しか発しない。小沢一郎だの、官僚だの、バックの支持母体だの、いろいろと気を使わなきゃならないのは分かるけど、総理大臣になったハトポッポが誰よりも気を使うべき相手は、衆院選で民主党に1票を投じたあたしたち国民じゃないの?
‥‥そんなワケで、国民の大きな期待を背負ってスタートした鳩山政権だったけど、今回の「喜怒哀楽」のアンケート結果がハッキリと表わしてるように、ハトポットに対する国民の評価は、喜んでる人と怒ってる人、期待してる人と裏切られたと思ってる人とに、クッキリと二分された。それもこれも、すべては、ハトポットの優柔不断で曖昧な言動が原因だろう。どうせ十数億円もの資産があるんだし、ママからも何億円ももらってるんだし、死ぬまで働かずに毎日ずっと豪遊できるほどの大金持ちなんだから、今すぐに政治家なんか辞めても失うものなんか何もないじゃん。それなら、くだらない人脈や金脈なんかに縛られることなく、自分の思い通リにやっちゃえばいいじゃん。お金は腐るほど持ってんだから、あとは、100年後、200年後の教科書に、「2009年の歴史的な政権交代によって誕生した鳩山政権が、21世紀のリーダーであった鳩山由紀夫首相のもと、長年国民を苦しめて来た在日米軍基地を次々と返還させ、全国各地の原発を次々と閉鎖させ、現在の平和と美しい自然、そして本当の民主主義国家の礎を築いてくれたのです。」って書かれるように、初志貫徹で突っ走っちゃえばいいじゃん。それに、自分自身が連呼した「普天間飛行場の県外移設、海外移設」っていう簡単な約束すら実現できないような能無しなら、トットと政治家なんか辞めちゃって、「楽」で1位になった「こども店長」に総理大臣を代わってもらったほうがマシだと思う今日この頃なのだ(笑)
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