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2009.12.12

ソーセージが好きな双生児

ニポン語には「同音異語」が多いから、よくカン違いの原因になったり、オヤジギャグのネタにされたりする。昔からある有名なとこでは、「汚職事件」と「お食事券」なんてのもあるし、最近だと、ナニゲに聞き流してたカーラジオからのニュースで、突然、「アメリカのGDPが5期ぶりに上昇しました」とかって言い出すもんだから、あたしは「5期ぶり」に激しく反応しちゃった。だって、あたしは、地球上に存在してるすべての物体の中で、絶対的に苦手なものが「ゴキブリ」だからだ。それで、あたしは、「4期ぶりか6期ぶりなら何も問題なかったのに、よりによって5期ぶりだなんて、アメリカってホントにムカつく!」って思った。

あと、こうした全体的な「同音異語」じゃなくて、大まかには合ってるんだけど、部分的にカン違いしちゃってるケースもある。たとえば、あたしのお友達で、「イベリコ豚」のことを「イベリ子豚」だと思ってた人がいる。その上、この「イベリ」も、「伊辺里」とかって書くと思ってて、ニポンの地名だと思い込んでたのだ。つまり、その人は、ニポンのどこかにある「伊辺里」って場所で生産されてる「子豚」のことだと思ってたワケだ。だけど、「イベリコ豚」がブランド豚肉だっていう大意は合ってるから、ちゃんと会話が成り立ってたのだ。


きっこ 「最近、イベリコ豚を使ってるお店が増えて来たわよね」

その人 「伊辺里子豚って美味しいらしいわね」


‥‥ってことで、こうした会話は成り立つ。だからこそ、本人は自分のカン違いに気づくのが遅くなっちゃうワケだし、周りの人たちも気づかない。で、どうして気づいたのかって言うと、こんな会話に進んだからだ。


きっこ 「あたしはお肉を食べなくなったから、イベリコ豚は食べたことないけど、クセがなくて柔らかくて美味しいらしいわよ」

その人 「やっぱり、子豚だからお肉が柔らかいのね」

きっこ 「えっ?あなた、もしかして?」


‥‥って感じの流れから、この、あまりにもフロッピー麻生チックなカン違いが発覚しちゃった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、会話だけじゃなくて、こうして改めて「伊辺里子豚」って文字で書いてみると、東尾理子は、石田純一みたいな軽薄オヤジと結婚するのはやめて、「伊辺」とか「伊部」とかって人と結婚すれば、名前が「イベリコ」になって面白いのに‥‥って思った。ま、人のことはどうでもいいけど。ちなみに、ホントの「イベリコ豚」の「イベリコ」は、「イベリア半島の」って意味のスペイン語で、ここ数年、「イベリコ豚」って言葉が氾濫するようになったのは、2004年に輸入が解禁されたからだ。それまでは、スペインの「イベリコ豚」は、豚コレラが蔓延してたから、ニポンでは輸入を禁止してた。

で、「イベリコ豚」は、一定期間、半野生状態で放牧するそうで、その時に、ドングリをたくさん食べることから、お肉が美味しくなるそうだ。過保護に育ててるニポンの豚肉とは違って、赤身のシッカリした肉質になるそうで、そのままお料理に使う他にも、高級な生ハムの原料としても有名らしい。そして、ハムと並ぶ加工食品、ソーセージの場合は、この独特の肉質のため、一般的なソーセージよりも、サラミソーセージのほうが美味しいらしい。ぜんぶ、「そうで」とか「らしい」とかばっかで申し訳ないけど、食べたこともなければ、今後も哺乳類や鳥類は食べる予定がないので、あたしの場合、魚類以外の味に関しては、すべて伝聞になっちゃうことウケアイだ。

だから、ソーセージに関しても、あたしは、大好物の魚肉ソーセージについてなら多少は語れるけど、哺乳類のお肉で作られたソーセージに関しては、ほとんど知識がないから、伝聞しか書けない。ちっちゃいころには、赤いウインナーをタコさんに切ったのとかを食べてたし、大人になってからも、シャウエッセンみたいなのを何度かは食べたことがあるけど、もともと、あたしは、お肉を食べなくなる前から、お肉はあんまり好きじゃなかった。とにかく、焼肉にしてもステーキにしても、お肉そのものの形がリアルに分かるのものは、グロすぎちゃって食欲がわかないのだ。それで、あたしが作るお肉料理は、ハンバーグやロールキャベツや餃子など、お肉そのものの形が分からない、挽肉を使ったものがほとんどだった。カレーの場合も、あたしは挽肉しか使わなかった。

だから、ソーセージに関しては、中身が挽肉だって部分についてはOKだったんだけど、それが「腸に詰めてある」って部分が、あたしにはグロくてダメだった。その動物を殺して、その動物のお腹から引きずり出した腸に、その動物のお肉をミンチにして詰め込むだなんて、あまりにもスプラッターだし、あまりにも猟奇的だし、作業行程を想像しただけでも貧血で倒れそうになっちゃう。だって、もしもあたしがソーセージ用の豚に生まれてたらって想像すると、お腹を切り裂かれて腸を引きずり出されるなんて、これこそが「断腸の思い」ってワケで、絶対に恐怖で発狂しちゃうと思う。

だけど、これが、「断腸の思い」じゃなくて「団長の思い」だったとしたら、「グロ」じゃなくて「クロ」になる。そう、クロちゃんとHIROを食わしてくために、1人で苦労してる安田大サーカスの団長の気持ちってことになるからだ‥‥ってことで、この「断腸」と「団長」も同音異語だ。その上、「団長は断腸の思いで決断した」ってふうに、両方を織り込んで文章が作れる。このパターンだと、他にも、「村長の意見を尊重する」とか、「町長が蝶々を捕まえた」とか、いくらでも思いついちゃうけど、このまま進んでくと、「部長はいつも仏頂ヅラだ」っていうオヤジギャグの世界へと突入してっちゃう。

‥‥そんなワケで、ここまでの要点をマトメて見ると、ようするに、「ソーセージが好きな双生児」ってことで、これは、ニポン語同士の同音異語じゃなくて、英語とニポン語との同音異語だ。ちなみに、双生児には、大きく分けると、一卵性双生児と二卵性双生児があって、一般的には、一卵性双生児のほうが似てるって言われてる。やっぱり、精子も卵子も別々の二卵性双生児よりは、1つの卵子が分裂した一卵性双生児のほうが、生まれて来る子供が似るのはツジツマも合ってる。だから、マナカナにしても、ザ・たっちにしても、わざわざ調べなくても、絶対に一卵性双生児だと思う。

で、そんな双生児なワケだけど、ふだんの会話で「双生児」って言葉を使う人は学者くらいで、一般の人は「ふたご」って言う。そして、「ふたご」と言えば「ふたご座流星群」てワケで、昨日の日記にも書いたように、今、見ることができて、13日の夜にピークを迎える。だけど、この「ふたご座」の「ふたご」って、ホントは双生児じゃないんだよね。ちょうど2年前の2007年12月13日の日記、「ふたご座の秘密」の中にタップリと書いてるから、あたしの「ギリシャ神話」の名調子を楽しみたい人は過去ログを読んでもらうとして、ここでは、ポイントだけを簡単に押さえとく。

まず、あるとこに1人のセクシーな人妻がいたんだけど、この人妻を好きになっちゃった妻帯者の男が、ある日のこと、この人妻の家に忍び込んで、騙してセックスをしちゃう。そして、この男が帰ってった直後に、ダンナが帰って来て、ダンナともセックスしちゃう。で、最初にセックスした男の精子が人妻の卵子と合体ロボしちゃって、あとからセックスしたダンナの精子も別の卵子と合体ロボしちゃったのだ。そして、両方の卵子が、それぞれ男の子と女の子のふたごになっちゃったのだ。つまり、この人妻は、一度に4人の子供を産んだワケだけど、これは「4つ子」じゃなくて、「ふたごが2組」ってことで、それも、お父さんが違う男女の一卵性双生児を2組産んだってことなのだ。現実的にはアリエナイザーな話だけど、さらには、これをタマゴで産むんだから、サスガ、「ギリシャ神話」だ。

そして、ようやく話はクルリンパと戻るけど、夜空に輝く「ふたご座」のふたごってのは、この4人の子供の中の「2人の男の子」なのだ。妻帯者の男との間にできた男女のふたごの男のほうが「カストル」、ダンナとの間にできた男女のふたごの男のほうが「ポルックス」で、母親はおんなじでも、お父さんは別々だ。それなのに、この2人を「ふたご」って呼ぶのはムリがありすぎる。たとえば、2つの卵子にそれぞれ別々の精子が合体ロボしたとしても、お父さんがおんなじ人なら、これは「二卵性双生児」ってことで、子供の顔がそれほど似てなくても、「ふたご」には違いない。

だけど、2つの卵子に、それぞれ別のお父さんの精子が合体ロボしたんだから、これは「ふたご」とは言えない。それに、これを「ふたご」って言うのなら、それ以前に「4つ子」だろう。よくある「なぞなぞ」で、「苗字も一緒で、お誕生日も一緒で、顔もソックリな子供が2人いたのに、ふたごじゃないと言う。ナゼだ?」ってのがあって、答えは「3つ子以上の子供のうちの2人」ってことだけど、「ふたご座」の場合も、このパターンになっちゃう。だから、夜空に輝く「ふたご座」は、生物学的にも「ふたご」じゃない上に、なぞなぞ的にも「ふたご」じゃない。

‥‥そんなワケで、あたしとしては、毎年、12月の中旬に「ふたご座流星群」を迎えるたびに、「ふたごじゃないのに‥‥」って心の中でツッコミを入れてるワケで、今年も、当然、ツッコミを入れた。そして、そんな「ふたご座流星群」だけど、13日にピークを迎えるので、夜の10時ころから明け方までの間なら、真上をボケーッと眺めてれば、ニポン全国、晴れてればどこでも見える。もうちょっと親切に書くと、夜の10時ころなら、まず、南東の空を見て、一番明るい星、おおいぬ座のシリウスを探す。白くて一番明るいから、すぐに分かると思う。そして、シリウスを見つけたら、ずっと上へ目を移してくと、シリウスより少し暗くてナニゲに赤っぽい星がある。これが、オリオン座のベテルギウスだ。それから、この2つの星の真ん中あたりからずっと左のほうに、ベテルギウスとおんなじくらいの明るさの白い星がある。これが、こいぬ座のプロキオンで、この3つを結ぶと「冬の大三角」になる。そして、この「冬の大三角」の赤いベテルギウスと白いプロキオンの真ん中あたりから、左のほうに30度くらい視点を移すと、ふたご座のカストルとポルックスがタテに並んでるから、ここで「お前ら、ホントはふたごじゃないだろ?」って軽くツッコミを入れてから、そのちょっと上あたりを中心にして、広範囲をボケーッと眺めてればOKだ。ちなみに、13日の夜はお天気が悪そうだから、14日の夜のほうがいいと思う今日この頃なのだ。


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