« あたしのササヤカな夢 | トップページ | 荏原町純情商店街 »

2010.01.07

空を見上げて

今年のお正月は、大雪が降ってる地方が多いみたいで、特に、ニポン海に面した県の中には、あまりの大雪で交通がマヒしちゃったとこもあるみたいだ。だけど、大雪で大変な思いをしてる人たちには申し訳ないけど、東京は、お元日から今日まで、毎日ずっとお天気がいい。それも、お日様が眩しくて、サングラスを掛けないと車の運転ができないほどの快晴が続いてる。

あたしの住んでるニコタマからは、晴れてても空気が澄んでないと富士山が見えないんだけど、お元日、2日、3日、4日、6日、7日と、真っ白に雪化粧した富士山が、黒々とした丹沢山系の上にハッキリと見えた。空気が濁ってて、ボンヤリとしか見えなかったのは、5日だけだった。4日なんて、天気予報では雨が降るって言ってたのに、夜の間にちょっと降っただけで、翌日の朝にはお日様が出た。

この日、あたしは、お仕事で横浜のホテルへ行ったんだけど、行きも帰りもお天気が良かったから、サンルーフを半分くらい開けて運転したほどだ。だけど、帰って来てから、録画しといた「金杯」のビデオを見たら、中山競馬場の空はドンヨリしてて、実況のアナウンサーも「冷たい風が肌を刺すようです」なんて言ってたから、あたしは「えっ?」って思った。中山競馬場は、千葉県の船橋市にあるんだけど、地図で見れば分かるように、東京に隣接してる。その上、「東京湾に近い」っていう条件も、ニコタマとおんなじだ。

あたしの住んでるニコタマは、東京湾から15キロくらいの海に近い場所なので、西のほうから雨雲が迫って来ても、海から上って来た風が雨雲を押し戻してくれることがある。だから、西東京が雨でも、海に近い世田谷区や大田区や品川区は晴れてたりすることが多い。それで、あたしは、ニコタマよりも東京湾に近い中山競馬場は、絶対に青空が広がってると思ってた。それなのに、ニコタマは晴れてたのに中山競馬場は曇ってたなんて、これもゼーレのシナリオなのか?‥‥なんて思った今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、季節的な条件や立地的な条件だけじゃなくて、お正月の1週間は、都内を走る車の数が減るからなのか、ヤタラと空気が澄んでて、空か青く見える。あたしは、夜の雲を見るのが大好きで、1時間くらい夜空を見上げてることもあるんだけど、ここ数日は、あまりにも空がキレイだったから、昼間の雲を見ることが多かった。地上はそんなに風が吹いてないのに、上空は風が強いみたいで、雲の形がどんどん変わってくので、見てるのが楽しかった。

すごくおかしかったのは、「金杯」の前日の4日に見た雲だ。午後1時ころだったと思うけど、お仕事の休憩時間に、近くの公園のベンチでおにぎりを食べてたら、西の空にキリンの形の雲が見えた。キリンて言っても、首の長いホントのキリンじゃなくて、中国の神話に出て来る「麒麟」で、キリンビールのラベルに描いてあるヤツだ。ウルトラマン的に言えば「ドドンゴ」ってワケで、全体的には「頭の大きな馬」って感じなんだけど、頭や首や脚にあたる部分から、風の作用で細かいヒゲみたいな雲が何本も流れてて、そのセイで、キリンぽく見えたのだ。

それで、その雲を見ながらおにぎりを食べてたら、上空の風が強くなったのか弱くなったのか、そのヒゲみたいな雲が消えて、頭も少し細長くなって、馬の形になった。それも、「走ってる馬」の形だ。それで、あたしは、「もしかしたら、明日の金杯の暗示かも?」って思って、その雲をずっと見てた。雲の形が変化して、「金杯」のヒントが得られるかもしれないと思ったからだ。そしたら、まず初めに、頭の部分が、お辞儀をするみたいにだんだんに下がって来て、それから、下へ伸びてた前足と後ろ足が正座をするみたいに折れて来た。

あたしは、「どこかで見たことある形だな」って思ったんだけど、すぐに分かった。インターネットの掲示板とかでよく目にする「orz」の形だったのだ。有名だから誰でも知ってると思うけど、念のために説明しとくと、アルファベットの小文字の「o」と「r」と「z」を組み合わせることで、「o」が頭、「r」が地面に手をついた胴体、「z」が折り曲げた脚になって、地面に手をついてガックリとうなだれてる人間の姿を表現してる。

それで、あたしは、「金杯のエヴァンゲリオン予想がハズレてガックリとうなだれる‥‥ってことなのかな?」って思ってイヤ~な雰囲気を感じつつも、あまりに雲の形が面白かったから、急いでバッグからケータイを取り出して、写真を撮っとくことにした。だけど、あたしの座ってたベンチからだと、電線がジャマだったから、ちょっと位置を移動したりしてるうちに、雲の形はジョジョに奇妙に変化してった。

そして、あたしがようやく写メした時には、頭の部分はもっと下へ移動してて、地面についた手にあたる部分はもっと前のほうへ伸びてて、まるで「土下座してる人」みたいな形になっちゃってたのだ。「orz」の形なら、競馬の予想がハズレても、あたしだけがガックリするって感じなのに、「土下座してる人」になっちゃったら、あたしの予想でたくさんの人が大損して、あたしが皆々様に土下座して謝らなくちゃならないみたいで、さっきの「イヤ~な雰囲気」が一気に倍増しちゃった(笑)

‥‥そんなワケで、「中山金杯」の結果は、「ディラックの海」を象徴する2枠に取り込まれたシンジが優勝してくれたし、「京都金杯」の結果は、石川喬司先生がディラック博士をお迎えした「名古屋」→「7-5-8」ってことで、あたしはそこまで読み切れなかったけど、終わってみれば、尾張名古屋は城で持つってことで、ちゃんとエヴァンゲリオンのストーリーとシンクロしてた。だから、あたしは、土下座しないで済んだんだってワケだ。

そして、「金杯」の次の日の6日は、これまた西の空に、富士山に向かって飛んでるみたいな感じに、巨大なフランスパンみたいな形の長い雲が浮かんでた。雲の浮いてるあたりは、向かって左から右へ強い風が吹いてたみたいで、長い雲の右の端から、少しずつ、ちぎれてった。そして、小さなお団子がいくつも並んでるような感じになったんだけど、最初にちぎれた雲から、順番に風で削れて小さくなってったので、右端のお団子が一番大きくて、その隣りのお団子がひとまわり小さくて、そのまた隣りのお団子がひとまわり小さくて‥‥ってふうに、10個以上の雲のお団子が、大きいのから小さいのまで、順番に並んだのだ。

その上、ずっと左の上のほうにお日様があったから、それぞれの雲のお団子の右から下にかけて影が出来てて、とってもキレイだった。空は真っ青だし、雲は真っ白だし、一番大きなお団子を先頭にして等間隔に並んでて、まるで「中山金杯」のゴールシーンみたいだった。それで、あたしは、「やっぱり、体の大きなアクシオンが1着だったしな~」なんて思ったりもした。

秋の雲は、イワシ雲だったり、ウロコ雲だったり、ヒツジ雲だったりって、キレイなことはキレイなんだけど、ワンパターンの模様が空を覆ってて、何かの形に見える雲は少ない。だけど、今の時期の雲は、いろんな形に見える上に、どんどん形が変わってくから、ずっと見てても飽きない。少なくとも、最近のくだらないテレビなんか見てるよりは、空を見てたほうがずっと楽しい。

ただ、子供ならともかく、いい年こいた大人が、ボケーッと空なんか見上げてると、完全にアホだと思われちゃう。それも、あたしの場合は、知らず知らずのうちに口が半開きになってたりするから、アホっぽさも満点だ。だから、サスガに、渋谷のスクランブル交差点の真ん中で空を見上げたりはしないけど、車を運転してる時は、ちょっと路肩に停めて、サンルーフを開けて空を見上げることはある。

‥‥そんなワケで、あたしは、夜の星空を見上げるのも好きだし、夜の雲を眺めてるのも好きだけど、バードウォッチングも好きだし、水槽のお魚を眺めてるのも好きだ。だから、お部屋で1人でお酒を飲む時は、電気をぜんぶ消して、水槽の照明だけ点けて、ラジオも音楽も何もかけないで、ずっとお魚だけを眺めながら飲むことも多い。それでも、これが、立派な水槽で、色とりどりの熱帯魚でも飼ってて、バスローブでも羽織って高級ワインでも飲んでるなら、それなりにオシャレなんだけど、皆さん、ご存知のように、あたしの水槽は60センチのちっちゃな水槽だし、飼ってるお魚はジミな黒メダカとクチボソだ。その上、ジャージの上下を着て、焼酎のお湯割りに梅干しを入れて飲んでる。でも、これが、あたしの好きなスタイルだし、ずっと見てるうちに、あたしもお魚になって、みんなと一緒に泳いでるような気分になってきちゃうのだ。だから、これからは、もっともっと空や水槽を見て楽しむクセをつけといて、来年になってテレビが映らなくなる日のために備えとこうと思う今日この頃なのだ。


★ 今日も最後まで読んでくれてありがとう!
★ よかったら応援のクリックをよろしくお願いしま~す♪
  ↓


|

« あたしのササヤカな夢 | トップページ | 荏原町純情商店街 »