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2010.01.13

テレビによるコラーゲン詐欺

テレビを見てるとバカになるから、テレビのことを「バカ製造機」だなんて呼ぶ人もいるけど、あたしが何よりも「テレビの害悪」だと思ってるのは、大ウソを垂れ流して国民を騙した上に、それを金儲けに利用してる点だ。テレビの垂れ流す大ウソって、数え上げたらキリがないから、何から何まで指摘してるヒマはないけど、最近、特に目にするのは、「コラーゲン」とか「ヒアルロン酸」に関する大ウソと、その関連商品だ。たとえば、「スッポン鍋」を食べたらコラーゲンでお肌がツヤツヤになったとか、最近では、そのものズバリの「コラーゲン鍋」なんてものまで出来たりして、アホな女子アナあたりが実際に食べに行き、「お肌がツヤツヤのプリプリで~す♪」とかノタマッてるけど、あれほどの大ウソは見たこともない。

コラーゲンてのは、20種類のアミノ酸が連なった「大きなタンパク質」なんだから、食べたり飲んだりしたら、胃や腸で消化されて、20種類のアミノ酸に戻っちゃう。そして、体の中で、その種類のアミノ酸が不足してるとこへ運ばれるだけの話で、お肌がツヤツヤになったりはしない。ヒアルロン酸にしても、単糖がつながった多糖なんだから、食べたり飲んだりしたら、小腸から吸収される時点で、すでに単糖に戻ってる。ようするに、コラーゲンやヒアルロン酸を謳い文句にした食品や飲料やサプリを飲もうとも、普通の食事をしようとも、何ひとつ変わらないのだ。

化粧品にしても、どんなにコラーゲンやヒアルロン酸が入ってても、それを顔に塗ったからって、そのコラーゲンやヒアルロン酸が皮膚に浸透してって、皮下の真皮にとどまってお肌をプリプリにしてくれるワケがない。こんな非科学的で魔法みたいなことができるのなら、脂肪を溶かした液体をバストに塗り続けてれば、どんどんバストが大きくなっちゃうワケで、豊胸手術なんか必要なくなっちゃう。コラーゲンにしてもヒアルロン酸にしても、ホントに効果を期待するのなら、皮膚に直接、注射器で注入してくしかないワケで、食べたり飲んだりしたって、塗りたくってみたって、何の効果もないことは一目瞭然な今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、タマにテレビを見ると、コラーゲンやヒアルロン酸を含有してることを売り物にした健康食品みたいな商品のCMをやってるけど、まさに公共の電波を使った大掛かりな詐欺だと思う。そして、こうした怪しげな商品に引っかかる消費者がアトを絶たないのは、ワイドショーやニュース番組の中で、「スッポン鍋」だの「フカヒレ」だの「コラーゲン鍋」だのを紹介して、バカな女子アナやタレントが「お肌プリプリ~♪」とか大ウソをついてることが原因だ。ようするに、番組とCMとがグルになって消費者を騙してるってことになる。

若い女性のお肌がツヤツヤでプリプリなのは、皮膚の真皮にあるコラーゲンが柔軟だからだけど、年をとるに従って、コラーゲンは「交差結合」を始める。そのため、ジョジョに奇妙に硬くなってって、ツヤや張りがなくなってく。だから、そこに新しいコラーゲンを注入すれば、また弾力は蘇る。これは、コラーゲンの注射をしたことのある人なら自分で体験してるだろうし、理にもかなってる。だけど、これにしても、所詮は「一時的な効果」しかない。コラーゲンに限らず、人間の体を形成してるすべてのタンパク質は、その人間の遺伝子っていう「設計図」を元にして、その人間の体内で生産される。ヒアルロン酸にしても、その人間の「設計図」で作られたタンパク質から作られるものだから、別の「設計図」で作られた別のコラーゲンやヒアルロン酸を注射しても、一定の時間が経過したら働かなくなる。

それなりに効果のある注射でも、こんなアリサマなんだから、どんなに大量のコラーゲンを食べたり飲んだりしたって、それがそのまま分解されずに顔まで行って、真皮のコラーゲンを増やしたりはしない。食べたり飲んだりしたコラーゲンは、すべて「元のアミノ酸」に戻るんだから、一般の食品を食べてるのとおんなじで、何の効果もない。それも、その人間の「設計図」で作られたものじゃなくて、スッポンだのお魚だの、人間とはホド遠い動物のコラーゲンなんだから、まったく意味がない。

それでも、「ゆうべ、スッポン鍋を食べたから、今日はお肌がプリプリだわ♪」なんてノタマッてるオメデタイ人たちは、みんな「プラシーボ効果」によるものだ。具合の悪い人に、「これは特効薬だ」って言って、薬でも何でもないものを飲ませたりすると、ナニゲにちょっと気分が良くなったりする。これが「プラシーボ効果」で、ようするに、思い込みによる効果ってワケだ。もちろん、こうした「プラシーボ効果」にも、それなりの力はあるワケで、心の底から「絶対に効き目がある!」って信じ込んでスッポン鍋を食べ続けてれば、1ピコグラムくらいは奇跡が起こって真皮のコラーゲンが増えるかもしれない。

‥‥そんなワケで、科学的な根拠がゼロの健康食品でも、絶対に効き目があるって信じ込んで飲み続けてれば、何となく効いてるような気がしてくる場合がある。たとえば、科学に無知な消費者を騙すために、「低分子コラーゲン」だの「マイクロコラーゲン」だのって言葉を使ってる商品もあるけど、こうした、ナニゲに専門的っぽい言葉を見ただけで、効き目がありそうって思っちゃうのが世の中の大多数の人たちだ。だけど、最初に説明したように、コラーゲンてのは20種類のアミノ酸が連なった「大きなタンパク質」なんだから、それを細かくしたら「ただのアミノ酸」になっちゃうワケで、すでにコラーゲンとは呼べないシロモノだ。だから、「低分子コラーゲン」や「マイクロコラーゲン」は、食べても飲んでも無意味だけど、注射しても無意味なのだ。

そして、こうしたインチキ商品のもう1つの問題は、消費者に「絶対に効き目がある」って信じ込ませるために、それなりに高価な値段に設定してるってことだ。おんなじサプリや健康食品でも、1ビン200円て言われると、ぜんぜん効きそうに感じないけど、1ビン8000円て言われると、ナニゲに効きそうに感じちゃう。これが、多くの人の感覚だろう。多くの人たちは、商品の内容よりも、値段とパッケージで判断する。だから、中身は原価が数百円のインチキなものでも、立派な容器や箱に入れて、8000円だの1万円だのって値段をつければ、いくらでも騙すことができるってスンポーだ。

だけど、あたしは、お金の有り余ってる人が、こうしたインチキ商品を買って、ホントに効果があると信じて飲み続けてることに関しては、別に何も言うことはない。本人には「騙されてる」って自覚がないワケだし、それなりの「プラシーボ効果」もあるワケだし、何よりも、お金が有り余ってるんだから、あたしがトヤカク言うことじゃない。だけど、わずかな年金だけで、爪に火を灯すような生活をしてるお年寄りとか、ホントに病気で苦しんでて、ワラにもすがる思いで買ってるような人たちには、ヒトコト言いたくなっちゃう。「騙されてますよーーー!」って。

美容外科で使用してる、ちゃんとした大手メーカーのコラーゲンやヒアルロン酸でも、そのパッケージや説明書には、たったの1行も「効果」は謳ってない。これは、効果のないものに対して「効果がある」って表示すると、「薬事法違反」になっちゃうからだ。ちゃんとした大手のメーカーの製品でも、こんなふうに「効果」を謳わずに販売してるんだから、そこらの健康食品のメーカーなんかが販売してるウサン臭い商品なんて、何の効果もないことは火を見るよりも明らかだ。だけど、そうした健康食品のメーカーが、摘発を覚悟で「ウソの効果」を謳わなくても、テレビのバカ番組が、次から次へと「コラーゲンを食べて、お肌がプリプリ~♪」とかってやってくれてるから、メーカー側は何の苦労もしなくていい。ただ単に「コラーゲンが入ってます」「ヒアルロン酸が入ってます」って言うだけで、ほっといても、バカな消費者が飛びついてくれる。

‥‥そんなワケで、あたしは、一応は業界の関係者なので、最後にザックリとフォローしとくけど、いろんな化粧品メーカーから出てるコラーゲンやヒアルロン酸の入った高級化粧品は、それなりに効果がある。もちろん、コラーゲンやヒアルロン酸が皮膚に浸透して、真皮を若返らせることなんて、そんな魔法みたいなことは絶対にアリエナイザーだけど、こうした高級化粧品は保湿能力が優れてるから、コラーゲンやヒアルロン酸とは関係なしに、それなりの効果があるってワケだ‥‥って、あんまりフォローにはなってないけど、とにかく、コラーゲンやヒアルロン酸を食べたり飲んだりしただけで、真皮のコラーゲンやヒアルロン酸が増えてお肌が若返るなんて非科学的なことが起こるのなら、牛乳やカルピスばかり飲んでれば、アッと言う間にお肌が白くなっちゃうと思う今日この頃なのだ(笑)


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