四人目の適格者は?
獲ったどぉ~~~!‥‥って、1年の幕開けの「金杯」だから、景気づけに叫んでみたけど、とても「獲ったどぉ~~~!」とは言えないようなお粗末な結果だった。まずは、レースの結果だけど、「中山金杯」のほうは、1着が4番のアクシオン、2着が12番のトウショウシロッコ、3着が9番のトウショウウェイヴ、「京都金杯」のほうは、1着が7番のライブコンサート、2着が5番のスマートギア、3着が8番のレインダンスだった。
で、あたしが何よりもガックリしちゃったのは、騎手の名前が「シンジ」だし、馬の名前が量子力学だし、第12使徒レリエルを表わす「黒」の2枠に飲み込まれたことから、「鉄板」のコジツケ度が炸裂して、自信マンマンで選んでたアクシオンが、こともあろうに、1番人気の馬だったってことだ。先入観は「エヴァンゲリオン予想」の天敵だから、あたしは、○とか×とか△とかが書いてある一覧表は見ないようにしてるし、オッズも見ないようにしてる。だから、テレビを見るまでは、どの馬が人気なのか分からないんだけど、今回、録画しといた競馬番組を見たら、レースが始まる直前のオッズで、あたしの選んでたアクシオンが1番人気で、単勝が3、2倍とかって出たもんだから、全身が脱力しちゃった。
「有馬記念」の時も、あたしは、ドリームジャーニーが人気のある馬だなんてぜんぜん知らなくて、「エヴァンゲリオン予想」の結果だけで「1着になる」って予想した。そしたら、予想したあとに2番人気だってことを知って、「あらららら‥‥」ってなっちゃった。ま、それでも、生まれて初めて3連単も的中したし、馬連も枠連も単勝も的中したから、1年のシメククリとしては大満足の結果だった。だけど、今回の「中山金杯」は、1着を当てたことは当てたけど、1番人気の馬の1着を当てたんだから、結果的には、何も「エヴァンゲリオン予想」のATフィールドを展開させる必要なんてなかった。これなら、普通にスポーツ紙を見て、普通にシルシがついてる馬を買ったのと何も変わらないと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、書くのも気が引けるんだけど、あたしが買ったのは、「中山金杯」のほうが、4番のアクシオン、8番のヒカルカザブエ、10番のシェーンヴァルトの3頭で、4-8-10と4-10-8の3連単と、4-8-10の3連複を100円ずつ。あとは、ピンと来た馬がいなかったから、アクシオンの2枠から枠連で流すことにして、使徒の血で真っ赤に染まった初号機のイメージから「赤」の3枠、「パターン青」から「青」の4枠、早希ちゃんが全面「6」のサイコロを作ったことから6枠、「パターンオレンジ」から7枠ってことで、2-3、2-4、2-6、2-7を100円ずつ。そして、ここまでで700円なので、残りの300円をアクシオンの単勝に賭けた。で、結局、3連単も3連複も全滅で、当たったのは、枠連の2-6と、単勝の4だけだった。
それから、「京都金杯」のほうは、6番のヤマニンエマイユを軸にして、13番のタマモサポートを対抗にして、1番のトレノジュビリー、5番のスマートギア、9番のアーリーロブスト、10番のグッドキララの4頭に、3連複で流した。1-6-13、5-6-13、6-9-13、6-10-13を100円ずつってワケだ。それから、こっちも、ヤマニンエマイユの3枠から枠連で、4枠、6枠、7枠へ100円ずつ流した。そして、残りの300円をヤマニンエマイユの単勝に賭けた。結局、こっちも3連複は全滅だったけど、ヤマニンエマイユが1着になると思って買っといた3-4の枠連が、ヤマニンエマイユと同枠のスマートギアが2着に入賞したことで、タナボタで的中しちゃった。
配当のほうは、「中山金杯」の枠連の2-6が2270円、単勝の4が320円で、300円買ってたから960円、「京都金杯」の枠連の3-4が1400円で、トータルで4630円になった。2000円の投資で4630円の配当だから、ギャンブル的には勝ちは勝ちだし、一応、元手が2倍以上にはなったワケだけど、あたしの予定では、3連単や3連複がスパーンと当たって、何万円も儲かって、1年のスタートをゴージャスに飾るつもりだった。だから、拍子抜けしちゃった‥‥つーか、配当の大小じゃないんだよね。たとえ、もっと配当が少なかったとしても、たとえ、負けたとしても、「エヴァンゲリオン予想」がディープに食い込んでくれてたら、気分的には爽快だったと思う。
1着だけが当たって、2着と3着がノーマークだったっていうおんなじ結果でも、たとえば、1着になったアクシオンが1番人気じゃなくて、ぜんぜん人気のない下位の馬だったとする。そしたら、あたしは、1着しか当てられなくても、自分の「エヴァンゲリオン予想」に対して「おおっ!」って思えるし、「当てた感」を強く感じることができたと思う。だけど、今回、「中山金杯」のほうは、1着になって当然の1番人気の馬だったワケだし、「京都金杯」に至っては、単なるタナボタの的中なんだから、「エヴァンゲリオン予想」としては、やっぱり、「金杯で完敗」ってことになっちゃう。
‥‥そんなワケで、今回のレースを振り返ってみると、「中山金杯」のほうは、1着アクシオン、2着トウショウシロッコ、3着トウショウウェイヴ、4着デルフォイ、5着シェーンヴァルト、6着サニーサンデー、7着ヒカルカザブエ‥‥ってことで、あたしが選んだ3頭は、1着、5着、7着っていう、何とも中途半端な配列になっちゃった。だけど、テレビで見た限り、たくさんの馬がひとかたまりになってゴールに突っ込んでて、タイム的には、ほとんど差はなかったように思った。レース結果にも、1着と2着は「クビ差」で、2着から5着までは「ハナ差」で、その後ろも「半馬身差」になってた。つまり、ほんのちょっとの差で、あたしの予想が的中してた可能性もある「惜しい負け」だったワケで、何でこんなことになったのかと思ったら、こんなメールをいただいた。
件名:金杯の新事実
お名前:琵琶の落ち鮎
コメント:きっこさん、こんにちは。毎日楽しく拝見させていただいておりますが、特に最近の競馬絡みの記事は、職業柄もあってとりわけ興味深く眺めているところです。頭が固かった一昔前であれば『無茶な予想だ』と一笑に付したところですが、現役を退いた今は『こういった競馬の楽しみ方もあるんだ』と、「目からウーロン茶」ならぬ「目から鱗」といった心境です。考えてみれば、競馬評論家の大先生にしても(持っている物差しの数の違いはあるにせよ)競馬の予想なんて結局は「持論へのこじ付け」で、実際に走るのはウマであり、特に競馬は「ゲタを履くまで判らない」のが事実なのでしょう。そんな中、「エヴァンゲリオン予想」で次々と好結果を演出されている「きっこさんのこじ付け」は底抜けに面白く、こういった話題で競馬が取り上げられるのはとても新鮮なことだと感謝している次第です。「ヒトとヒトの間には絆があり、ウマとヒトの間には手綱がある」などと申しますが、皆さんからのメールを拝見しておりますと、競馬への絆がますます強まっているようで嬉しくなります。前置きが長くなりましたが、「金杯」は、「ハンデキャッパー」という競走馬の能力分析を行う専門家が、出走馬の能力を均一にする目的で重量を決定している「ハンデ戦」なのです。ゴールラインで出走馬が横一線となることを理想として、ハンデキャッパーは出走各馬の負担重量を「強い馬は重く弱い馬は軽く」調整しています。なかなか理想どおりには行かないのが常ですが、会心のレースとして紹介したいのは平成5年の「京都金杯」です。2着から8着までの着差が「ハナ・同着・ハナ・ハナ・ハナ・ハナ」の同タイムで、13頭が0.5秒差に入るまさに大混戦のゴールシーンでした。気の利いたマスコミからは、『真の勝利者は、勝ち馬のエルカーサリバーではなくJRAのハンデキャッパーだろう』との賛辞がありました。さてさて、長いメールになって恐縮ですが、きっこさんの「エヴァンゲリオン予想」が果たして「ハンデキャップ競走」に通用するのか、興味津津で観戦したいと思います。
琵琶の落ち鮎さん、どうもありがとうございました♪‥‥ってワケで、琵琶の落ち鮎さんのメールを読んで、あたしは、今回の「金杯」の一覧表に「ハンデ」とか「57(kg)」とか書いてあった意味を理解できた。そして、今回の「中山金杯」も、優秀なハンデキャッパーが演出した好レースだったってことを理解できて、グッと気分が良くなった。そして、石川喬司先生からお祝いのメールをいただき、今回の「不思議な偶然」の謎が、すべて氷解した。
件名: 初戦出塁に乾杯!
日時: 2010年01月05日
きっこさん、お目出度うございます。
苛酷なG1戦線で鮮烈な奇蹟的戦績を残してきた美貌の戦士が年の初めに優雅な遊びを披露してみた--。これが東西金杯キッコ予想に便乗した私の感想です。まず東のアクシオンの完勝ぶり。ゴール前があんなにゴチャつかなければ2着にヒカルカザブエが突っ込んできたと思います。そして西の金杯。ディラックの海の暗示で名古屋を思い出した私は、ナゴヤ(758)馬券、つまり758の三連単と578の三連複を買いました! というのはウソで、実際は三連複100円と7枠5枠8枠の枠連を100円ずつ、それにキッコ予想便乗馬券、というセコイ投資をして3万円ほどプラスになりましたが、なぜストレートに三連単を買わなかったのか、と深く後悔、当分のキンパイ(禁牌)を自分に申し渡した次第です。
明日はJRA馬事文化賞の選考委員会、明後日はNAR(地方競馬全国協会)の表彰馬選定委員会に出席、それが終われば待望の三日間連チャン競馬。競馬漬けのこの後期高齢ボケ老人に、なにとぞ名探偵キッコナン光明予想のお導きを!
石川喬司
石川先生、おめでとうございます♪‥‥ってワケで、あたしは、あれほど「名古屋港」だの「名古屋競馬場」だのって何度も何度も書いてたのに、その「名古屋」を「7-5-8」って数字に置き換えて考えるまでに至らなかったのだ。「有馬記念」の時の「メジロ」のように、石川先生からいただいたキーワードをストレートに解釈してれば、5-7-8の3連複でも3万1060円、7-5-8の3連単なら100円が19万3260円になってたのだ! つまり、あたしの「エヴァンゲリオン予想」は、間違ってなかったのだ! ただ、あたしの解読が浅かっただけで、もっと素直に読み解いてれば、十分に「正解」にたどり着くことができたのだ!のだ!のだ!野田聖子がパー券の売り上げを政治資金報告書に書かずにポケットに入れてたのだ!(笑)
今回は、「1年の計は金杯にあり」って言われてることもあって、「競馬はG1だけ」っていうマイルールを劇場版してみた‥‥じゃなくて、「破」ってみたワケだけど、その結果、レースのグレードに関係なく、「エヴァンゲリオン予想」には不思議な力があるってことが分かった‥‥ってことにしちゃうけど、そうなると、問題なのは「次のレース」だ。今月はG2とG3しかなくて、今年最初のG1は、2月21日の「フェブラリーステークス」なんだけど、それまで1ヶ月半もある。こんなに離れちゃうと、これまで続いて来たエヴァンゲリオンのストーリーが途切れちゃうようで、「不思議な偶然」が起こらなくなっちゃうような気がする。
‥‥そんなワケで、あたしは、2月21日の「フェブラリーステークス」までに開催されるレースの中から、第拾七話「四人目の適格者」に該当するのがどのレースなのか、ネルフ第2支部とともに消滅したエヴァンゲリオン四号機はどの馬なのか、マルドゥック機関によって選ばれたエヴァンゲリオン参号機のパイロットはどの騎手なのか、それを見極めることにした。今度の日曜日の「シンザン記念」(G3)、その次の日曜日の「京成杯」(G3)と「日経新春杯」(G2)、その次の日曜日の「AJC杯」(G2)と「平安S」(G3)‥‥ってふうに、次の日曜日のG2とG3の出走登録馬が発表になるたびに、「四人目の適格者」のストーリーに該当した馬がいるかどうかをチェキしてって、「おおっ!」って思えるレースを見つけるってワケだ。でも、そんなことしなくても、あたしは、ウスウスと気づいてる。ホワイトフォンテンがペガサスになって飛んだレース、1月24日の「AJC杯」が、そのレースじゃないかってことを。だから、念のために他のG2とG3もチェキしながらも、あたしの「エヴァンゲリオン予想」の照準は、すでに「AJC杯」へと向いてる感じの今日この頃なのだ。
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