エヴァンゲリオン予想、発進!
ミサト 「AJC杯の枠順が発表になったようね」
マヤ 「パターン青!MAGIは対象レースを使徒と判断しました!」
ゲンドウ 「第一種戦闘配置」
マコト 「総員、第一種戦闘配置!」
ミサト 「エヴァンゲリオン予想、発進!」
‥‥ってなワケで、まずは枠順をご紹介しちゃうけど、今回のレースは、ぜんぶで13頭しか走らないので、1枠、2枠、3枠が、1頭ずつになってる。
「AJC杯」(中山 芝 2200m)
1枠1番 デルフォイ/藤岡佑介
2枠2番 トウショウシロッコ/吉田豊
3枠3番 ビエンナーレ/勝浦正樹
4枠4番 キャプテントゥーレ/C.ルメール
4枠5番 ドットコム/吉田隼人
5枠6番 ベルモントルパン/木幡初広
5枠7番 マイネルキッツ/松岡正海
6枠8番 ゴールデンダリア/柴田善臣
6枠9番 ネヴァブション/横山典弘
7枠10番 ダイワワイルドボア/北村宏司
7枠11番 アルコセニョーラ/武士沢友治
8枠12番 アドマイヤコマンド/後藤浩輝
8枠13番 シャドウゲイト/田中勝春
こんな感じで、「アメリカンジョッキークラブカップ」って名前のレースなのにも関わらず、12人のニポン人と1人のフランス人のジョッキーが戦うワケで、アメリカ人のジョッキーが1人もいない。だけど、これこそが、何よりも重要なポイントなのだ。このレースに対応してるエヴァンゲリオンの第拾七話「四人目の適格者」は、アメリカのネルフ第2支部が「ディラックの海」に飲み込まれて、エヴァンゲリオン四号機とともに、すべて消滅しちゃったって内容だ。だから、「アメリカ人のジョッキーが1人もいない」って状況は、まさしく、「エヴァンゲリオン予想」にピッタリだと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、前回の日記で、あたしは、「今回は芦毛の馬が1頭もいない」ってことを書いたんだけど、そしたら、たくさんの人たちから、「キャプテントゥーレが芦毛ですよ」ってお知らせのメールをいただいた。教えてくださった皆さん、どうもありがとうございました♪‥‥ってことで、唯一の芦毛、キャプテントゥーレは、「4枠4番」ていう、まさに「四人目の適格者」ってタイトルにピッタリの枠順になった。その上、このキャプテントゥーレには、唯一のフランス人のジョッキー、C.ルメール騎手が騎乗する。
「四人目の適格者」の英語のサブタイトルは、そのまんま「FOURTH CHILDREN」なんだけど、これを「4人目のCHILDREN」てことにすれば、略して「4C」ってことになる。そして、キャプテントゥーレを英語で表記すれば頭文字は「C」になるから、「4枠4番」に入った馬の名前が「C.トゥーレ」、騎手の名前が「C.ルメール」ってワケで、「4C」がダブルってことになる。
さらには、石川喬司先生の「五月の幽霊」にも通じてる。石川先生は、東京大学の文学部仏文学科を卒業されてるので、この短編の主人公の比呂人も、東京の「T大学」を舞台にしてて、いろんなフランス語のキーワードが文中に散りばめられてるのだ。そう考えると、唯一のフランス人であるC.ルメール騎手が、奇しくも「四人目の適格者」にピッタンコの「4枠4番」に入ったってことは、すでに「単なる偶然」じゃ片づけられないほどの意味を持ってるのだ。
ちなみに、キャプテントゥーレって名前は、おばあちゃんの弟のスキーキャプテンの「キャプテン」と、お母さんのエアトゥーレの「トゥーレ」を合体ロボさせた名前なので、この名前自体に深い意味はない。でも、「トゥーレ」のほうだけを見ると、ラテン語の「Thule」で、「ギリシャ神話」に出て来る「北の果ての理想郷」の元になってる言葉だ。直訳すれば「極北の地」って意味だけど、「Ultima Thule」で「世界の果て」って訳すように、必ずしも「北」とは限らない。で、驚いたのは、このキャプテントゥーレのお兄さんが、そのものズバリ、アルティマトゥーレって名前の馬だった。
だけど、お兄さんのアルティマトゥーレのほうは、鹿毛の茶色い馬で、ホワイトフォンテンとおんなじ芦毛の馬は、弟のキャプテントゥーレのほうだ。そして、ホワイトフォンテンに乗って、まだ府中競馬場で開催されてた1976年の「AJC杯」を逃げきったのは、高橋司騎手だった。4才だったあたしが、父さんに肩車されて観たのがこのレースで、あたしには、その白い馬が、翼の生えたペガサスに見えた。
‥‥そんなワケで、1979年度版の「競馬四季報」によると、高橋司騎手は、「忘れられないのは、なんといってもホワイトフォンテン。あんな馬にまた巡り合いたいものだな。1つ1つ大事に乗っていれば、いつかきっと‥‥そう信じて頑張ってるんです」って語ってたそうだ。だけど、病気がちだった高橋司騎手は、この「AJC杯」の前年の1975年の「毎日王冠」でも、病気のために騎乗できなくなり、蛯名信広騎手に交代してもらった。そして、蛯名信広騎手がホワイトフォンテンに騎乗して、この「毎日王冠」を逃げ切ったのだ。
でも、高橋司騎手は、ホワイトフォンテンのような馬と巡り合うことはなく、現役引退後は、地元の福島県で旅館を経営してたんだけど、病気のために、40代という若さで亡くなってしまったそうだ。そして、蛯名信広騎手は、引退後は調教師として活躍してたんだけど、去年の春に、調教中の馬に蹴られて、50代の若さで亡くなってしまった。
一方、みんなに夢を与えてくれたホワイトフォンテンも、「AJC杯」で優勝した年の秋の「天皇賞」で惨敗したことと、8才という年齢もあって、翌1977年の「AJC杯」を引退レースにするつもりだった。だけど、「AJC杯」の本場場へ入場する時に、様子がおかしいので調べたら、左前脚を骨折してたことが判明して、そのまま、レースを断念して引退したそうだ。そして、引退後は、骨折を直して、北海道の「隆栄牧場」で、種馬として暮らし、1996年3月3日、老衰のために27才の生涯を閉じた。あたしは、その時、おそば屋さんか定食屋さんかどこかで、たまたま置いてあったスポーツ新聞をパラパラと眺めてて、「白い逃亡者の呼び名で親しまれたホワイトフォンテンが亡くなった」っていうちっちゃな記事を目にした。そして、悲しいんだけど、懐かしいような、切ないような、何とも言えない気持ちになったことを覚えてる。
‥‥そんなワケで、あたしは、今日、今回の「AJC杯」の枠順を見るために、ニフティーの競馬サイトにアクセスしたら、「AJC杯を当てよう」とかってバナーがあって、そこに、白い競走馬の写真が使われてた。それから、ゆうべ、スーパーでもらって来た「東京くらしねっと」っていうフリーペーパーの1月号を読んでたら、最初のページに「伝えたい日本の伝統」っていう特集があって、1月は「おせち料理」、2月は「恵方巻き」、3月は「ひし餅」と「雛あられ」‥‥ってふうに、12月までの節句や食べ物について書かれてて、興味ある記事だったからぜんぶ読んだんだけど、最後に筆者の名前を見て、あたしはビックル一気飲みになった。そこには、こう書かれてたのだ。
「佛教大学教育学部教授 高橋司」
競馬のサイトにアクセスすれば、そこに「白い競走馬」の画像があっても珍しいことじゃないけど、競馬とは無関係のフリーペーパーを読んでて、たまたま、あたしの興味のあった記事を書いてたのが、ホワイトフォンテンのコンビだった高橋司騎手と同姓同名の大学教授だったなんて、あまりにも不思議な偶然だ‥‥ってことで、ここで、今回の「AJC杯」に出走する唯一の芦毛、キャプテントゥーレのことは置いといて、前回の日記で「ピンと来た」って書いてるトウショウシロッコについて、ちょっと書きたいと思う。
今回、2枠2番のトウショウシロッコに騎乗する吉田豊騎手は、4枠5番のドットコムに騎乗する吉田隼人騎手のお兄さんだ。それで、あたしは、この兄弟のことを調べてみた。何でかっていうと、今回の「エヴァンゲリオン予想」の鍵になってる石川喬司先生の「魔法つかいの夏」では、主人公の比呂人くんが、お兄さんのちょっとしたイジワルによって、不思議な予知能力を失っちゃうからだ。
ある日のこと、東京の大学から実家に帰省してたお兄さんが、その日の新聞を手で隠して、弟の比呂人くんに、「おい、天才、本日の我が軍の戦果当ててみいや」って言う。それで、比呂人くんは、「巡洋艦一隻撃沈、二隻中破‥‥」って答えるんだけど、意地の悪い笑みを浮かべながら、お兄さんが見せた紙面には、「日本軍の撤退」が報じられてたのだ。「勝ったか、負けたか」って質問するなら、ちゃんと言い当てることができたのに、こんな質問の仕方をするなんてペテンじゃないか‥‥って憤慨した比呂人くんは、このことショックで、以来、不思議な力が出せなくなっちゃったのだ。そして、そんなお兄さんも、お国の犠牲になり、亡くなってしまった。
こんな流れから、あたしは、吉田豊騎手と吉田隼人騎手に興味を持ったってワケだ。そしたら、いろんなことが分かった。まず、去年の11月21日、あたしのお誕生日の前日に開催された「福島記念」で、弟の隼人騎手のサニーサンデーが1着、兄の豊騎手のトウショウシロッコが2着に入るっていう兄弟ワンツーを炸裂させてた。そして、兄の豊騎手は、こないだの「中山金杯」でアクシオンに騎乗して1着になった藤田伸二騎手とは麻雀仲間で、「伸二」って書かれた腹帯を借りることがあって、メジロドーベルに騎乗して「エリザベス女王杯」で1着になった時にも、この腹帯をしてたそうだ。
あたしが、「中山金杯」でアクシオンを的中させたのも、藤田伸二騎手のニックネームが「シンジ」だったからで、いろんなことが連鎖し始めて来た。さらに、「魔法つかいの夏」の裏表紙には、石川先生のプロフィールが書かれてるんだけど、最後の部分には、こんなことが書かれてる。
「うちに人一倍のファイトを秘めながら性来の人徳によって温厚篤実の評ある筆者は、またジョークを愛しプロ級の審ストリップ眼と、玄人と自認するマージャンの腕とを誇るが、目下のところは意外性の追求、予知能力の鍛錬と称して真剣に競馬と取りくんでいる‥‥。」
‥‥そんなワケで、今回の「AJC杯」に対応してるエヴァンゲリオンの第拾七話「四人目の適格者」と、「中学2年生」「戦艦」「大本営」っていう複数のキーワードでシンクロしてるのが、石川先生の「魔法つかいの夏」だけど、その「魔法つかいの夏」に登場する「トロッコ」と、あたしが4才の時に観た「AJC杯」のホワイトフォンテンからイメージしたのがトウショウシロッコだったワケだ。そして、ここに、もう1つ、「兄弟」っていうキーワードが浮上したので、吉田兄弟のことを調べてみたら、あたしのお誕生日の前日に兄弟ワンツーを決めてるし、「シンジ」のニックネームを持つ藤田伸二騎手とは麻雀仲間だし、麻雀と言えば石川先生だし‥‥ってふうに、どんどん「不思議な偶然」の連鎖が始まっちゃった。
でも、ふと思ったんだけど、トウショウシロッコに騎乗するのは、お兄さんの吉田豊騎手のほうで、「魔法つかいの夏」の比呂人くんに当たるのは、弟の吉田隼人騎手のほうだ。それで、あたしは、もう一度、ニフティーの競馬サイトの詳しい一覧表を見てみたら、ものすごいことを発見しちゃったのだ! 弟の吉田隼人騎手が騎乗するドットコムの調教師が、戸田博文さんて人だったのだ!‥‥って言っても、説明しなきゃ分かんないだろうけど、調教師の名前の「博文」と、騎手の名前の「隼人」を足して2で割れば、ミゴトに「博人」になる。そう、「比呂人」だ。
競馬を始めたばかりのあたしが言っても説得力が自民党だけど、競馬って、馬だけがすごい血統や素質を持っててもダメだし、調教師だけが素晴らしい大ベテランでもダメだし、騎手だけが天才的な才能を持っててもダメなんだと思う。すごい素質を持った馬を素晴らしい調教師が育てて、それに天才的な騎手が乗って、初めて高成績を出せるんだと思う。そう考えると、こうして、調教師と騎手の名前を合体ロボさせることもアリだと思う。
そんなこんなで、今回のあたしの「エヴァンゲリオン予想」は、とにかく「芦毛」が勝つって信じてるから、まずは4枠4番のキャプテントゥーレだ。唯一の芦毛だってだけでも十分なのに、「四人目の適格者」にも完全にシンクロしてるし、石川先生の「五月の幽霊」にもシンクロしてるから、もはや「鉄板」だろう。さらに言えば、「不思議の国のアリス」をモチーフにした石川先生の短編、「アリスの不思議な旅」は、「アリス」が実はチューインガムの「ハリス」だったってオチだけど、キャプテントゥーレに騎乗するC.ルメール騎手の名前は、「クリストフ・パトリス・ルメール」っていう。「アリス」と「ハリス」に対して、「クリス」と「パトリス」ってワケで、韻の踏み方がおんなじなのだ。
そして、あとは、2枠2番のトウショウシロッコと、4枠5番のドットコムの吉田兄弟だ。あたしの予想は、この3頭だけだから、2番、4番、5番のすべての組み合わせの3連単を買っても、ぜんぶで6種類しかない。だけど、あたしは、白い馬が1着になるって信じてるから、すべての組み合わせの3連単を買うにしても、4番のキャプテントゥーレを1着にした「4-2-5」と「4-5-2」はリトル多めに、200円とか300円とか賭けて、その他の組み合わせを100円ずつにするつもりだ。そして、1着が当たっても、2着、3着が違うってパターンも考えて、キャプテントゥーレから、他の馬にも何点か馬連で流してみるつもりだ。
‥‥そんなワケで、こんなに自信タップリに決め打ちしちゃってるあたしだけど、たった1つだけ不安材料がある。それは、キャプテントゥーレが、まだ白馬じゃないってことだ。芦毛って、若いころは灰色で、年を取るに従って白くなってくので、競馬をやってる若いころは、オグリキャップみたいに「白馬になりかけのマダラ」ってパターンが多い。そして、現役を引退してから真っ白になる。だけど、あたしが4才の時に観たホワイトフォンテンは、当時7才馬だったってこともあるけど、それにしても、ほとんど白馬になりかけてた。そして、何よりも、真っ白で長い尻尾が印象的だった。だから、今回のキャプテントゥーレも、真っ白だったら完璧だったんだけど、まだ5才なので、残念なことに灰色なのだ。それも、せめてオグリキャップやタマモクロスくらいにマダラだったら良かったのに、全身が思いっきり灰色なのだ。だから、あたしが何度も感じてる「白いお馬さんが勝つ」っていう感覚とイマイチ合致してなくて、この点だけが心配な今日この頃なのだ。
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