合体する日々
「合体」って言葉を聞くと、どうしても「釣りバカ日誌」が頭に浮かんじゃうあたしとしては、ハマちゃんとミチコさんが合体して鯉太郎くんが生まれるっていう、ものすごくシンプルな数式をイメージしちゃう。そして、「合体ロボ」の元祖的な「ゲッターロボ」にしても、イーグル号、ジャガー号、ベアー号っていう3機の乗り物があって、その3機がどんなふうに組み合わさるかによって、空中戦を得意とする「ゲッター1」、地上戦を得意とする「ゲッター2」、水中戦を得意とする「ゲッター3」っていう3種類のロボットになるだけだから、とってもシンプルだ。
だけど、アニメの「ゲッターロボ」で、イーグル号とジャガー号とベアー号が最初に合体してから35年が経ち、映画の「釣りバカ日誌」で、ハマちゃんとミチコさんが最初に合体してから22年が経った今では、あまりにも複雑な「合体」が炸裂しちゃってて、とてもじゃないけど理解できなくなっちゃった。たとえば、今、まさに、佳境を迎えてる「侍戦隊シンケンジャー」なんて、第1話からずっと観て来たのに、未だに分かんない。それぞれのメンバーが出す「折り紙」みたいな形の乗り物、「折神」は、獅子折神、龍折神、亀折神、熊折神、猿折神の5種類で、これがぜんぶ合体すると、大きなロボットの「シンケンオー」になる。そして、「シンケンオー」が兜折神を装備すると「カブトシンケンオー」になったり、舵木折神を装備すると「カジキシンケンオー」になったり、虎折神を装備すると「トラシンケンオー」になったりって、こうしたプラスアルファの合体が何パターンかあるのも分かる。
さらには、このプラスアルファ用の兜折神と舵木折神と虎折神だけが合体すると、戦闘機みたいな「ダイテンクウ」になるってことも分かるし、「シンケンオー」が、この「ダイテンクウ」と合体すると、空も飛べる「テンクウシンケンオー」になるってことも分かる。それから、シンケンゴールドが海老折神で作る「ダイカイオー」も分かるし、「シンケンオー」と「ダイカイオー」が合体して「ダイカイシンケンオー」になるのも分かる。だけど、あたしに分かるのは、これくらいまでで、「ダイカイオー」のバリエーションの「ダイカイオーヒガシ」だの「ダイカイオーニシ」だのはよく分かんないし、さらにいろんなものと合体する「シンケンダイゴヨウ」とか「サムライハオー」とかになると、いったいぜんたい何と何と何と何を合体させるんだか、あたしにはチンプンカンプンな今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、いよいよ明日、映画の「侍戦隊シンケンジャー VS ゴーオンジャー 銀幕BANG!!」が公開されるから、1年ぶりに及川奈央ちゃんの「ケガレシア」をタンノーできる上に、奈央ちゃんは、ひと足先に公開されてた「仮面ライダー×仮面ライダーW & ディケイド MOVIE大戦2010」にも、ショッカーの怪人、「蜂女」の役でも出てたから、この2連発は、マニアにはたまんないだろう。あたしなんて、できることなら、「蜂女」と「ケガレシア」を合体させて「蜂レシア」ってのもやって欲しいくらいだ(笑)
だけど、マクラでも書いたように、最近は、こうしたシンプルな合体は流行らないみたいで、とにかく、ナンでもカンでもカタッパシから合体させちゃうのが今どきみたいだ。たとえば、この冬に上映してたウルトラマンの映画、「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE」では、正義の味方のウルトラマン一族に対して、悪の化身になっちゃったウルトラマンベリアルが、今まで歴代のウルトラマンたちが倒して来た100匹の怪獣と合体しちゃって、史上最強の超巨大怪獣「ベリュドラ」ってのになっちゃうのだ。
ちなみに、ウルトラマンベリアルが、どんな怪獣たちと合体するのかっていうと、宇宙怪獣ベムラー、変身怪獣ザラガス、彗星怪獣ドラコ、再生怪獣サラマンドラ、用心棒怪獣ブラックキング、宇宙大怪獣ベムスター、暗黒星人シャプレー星人、凶悪宇宙人ザラブ星人、三面怪人ダダ、幻覚宇宙人メトロン星人、暗殺宇宙人ナックル星人、暗黒星人ババルウ星人、変身怪人ゼットン星人、磁力怪獣アントラー、海獣キングゲスラ、古代怪獣ツインテール、地底怪獣マグラー、古代怪獣ゴメス、超力怪獣キングゴルドラス、剛力怪獣キングシルバゴン、地底怪獣グドン、宇宙有翼怪獣アリゲラ、宇宙恐竜ゼットン、宇宙忍者バルタン星人、宇宙怪獣エレキング、アースロボッドタイプビースト バンピーラ、奇獣ガンQ、双頭怪獣キングパンドン、ミサイル超獣ベロクロン、宇宙ロボットキングジョーブラック、どくろ怪獣レッドキング、火山怪鳥バードン、暴君怪獣タイラント、サーベル暴君マグマ星人、分身宇宙人ガッツ星人‥‥って、とてもじゃないけど書ききれない。
もちろん、これらの怪獣の名前は、この映画の解説をコピーさせてもらっただけで、あたしは、ほとんどの怪獣を知らない。あたしが知ってるのは、バルタン星人とか、メトロン星人とか、ダダとか、パチンコの「ウルトラマン」に出て来る怪獣だけだ。でも、バルタン星人やメトロン星人みたいに「○○星人」て名前の敵は、ようするに、他の惑星からやって来た宇宙人なワケで、これを「怪獣」って呼ぶのは失礼な気がする。さらに言えば、宇宙ロボットキングジョーブラックとかは、どんなのかは知らないけど、名前だけを見た限りは「ロボット」なんだと思うから、これを「怪獣」って呼ぶのも変な気がする。
とは言え、メカゴジラみたいに、怪獣の形をしたロボットなら、「怪獣」って呼んでもいいような気もするし‥‥って思ってたら、「アースロボッドタイプビースト バンピーラ」ってのが混じってた。これも、あたしは見たことも聞いたこともないけど、この名前だけから推測すれば、「ビースト型のロボット」ってことみたいだから、つまりは、メカゴジラみたいなタイプなんだと思う。ま、そんなことはいいとしても、とにかく、悪いウルトラマンのウルトラマンベリアルってのが、こうした、怪獣とか宇宙人とかロボットとか怪獣型ロボットとかをカタッパシから取り込んで「合体」しちゃうワケだから、そりゃあもう大騒ぎなんだろう。
‥‥そんなワケで、あまりにも「ヘタな鉄砲も数撃ちゃ当たる」的な合体をしちゃったウルトラマンベリアルだけど、こんなヤミクモな合体で、ホントに効果があるんだろうか? たとえば、パワーが100のモンスターが2匹、合体したら、足し算的な合体だとしてもパワーは200になるし、掛け算的な合体ならパワーは1000になる。そして、キングコングとドラゴンが合体したら、キングコングの腕力とドラゴンの炎や飛行能力を合わせ持った怪物になる。これらは、メリットのある合体だ。
だけど、合体ってのは、双方の能力が合わさるワケだから、こうした「合体したほうがいいパターン」だけじゃなくて、逆のパターンもあると思う。まったくの正反対の能力を持ってるモンスター同士を合体させたら、その能力が打ち消し合っちゃって、ゼロになっちゃうケースもあると思う。口から「炎の息」を吐くドラゴンと、口から「冷凍の息」を吐くドラゴンを合体させたら、果たして、その2つの息をうまいこと吐き分けられるようになるんだろうか? あたしの予想だと、両方が混ざっちゃって、相手にとっては気持ちいいだけの「ちょうどいい温度の息」しか吐けなくなっちゃうような気がするのだ。
だから、あたしは、100匹もの怪獣を合体させたら、中には、こんなふうに、双方の能力を打ち消し合っちゃうケースも出て来ると思う。それに、おんなじ能力を持った2匹であっても、合体させたら逆効果になっちゃうケースもあると思う。たとえば、この一覧の中には、「暴君怪獣タイラント」ってのと、「サーベル暴君マグマ星人」てのが並んでるけど、この名前だけから判断すれば、どっちも「暴君」てことになる。そして、「暴君」と「暴君」を合体させたら、あたしは、2倍の「暴君」になるとは思えない。2つの「暴君」が自分を主張し合って、ぶつかり合って、潰し合っちゃうと思う。
だから、あたしは、何かと何かを合体させるなら、やっぱり、数は少ないほうがいいと思う。ケータイにしたって、電話の機能にメールやインターネットの機能が合体しただけで十分なのに、今のケータイは、カメラに動画にテレビにラジオに音楽にゲームに電卓にキッチンタイマーにスケジュール表にお財布まで合体してるから、とてもじゃないけど使いこなせない。
‥‥そんなワケで、あたしは、今日、100円ショップに日用品を買いに行ったんだけど、必要なものを4点ほどカゴに入れてレジに並んでたら、あたしの目の前に、「レジに並んでる人が、ついついカゴに入れちゃうお菓子」の棚があった。それで、あたしは、「こんなワナには引っかからないぞ!」って思いつつ眺めてたら、子供のころから見慣れてるハズの明治の「サイコロキャラメル」の様子がおかしい。「サイコロキャラメル」は、誰でも知ってるように、大きめのキャラメルが2粒入ったサイコロが、5個で1パックになってる。そして、普通は白いサイコロだけど、赤いサイコロもある。
だけど、あたしが目撃した「サイコロキャラメル」は、ナナナナナント! 青かったのだ!‥‥って、ガガーリンみたいになっちゃったけど、5個のサイコロのうち、3個はいつもの白いサイコロだったんだけど、残りの2個が青かった。でも、青だけじゃなくて、赤いのも黄色いのもあった。それで、青いのを手に取って見てみたら、2個のサイコロにまたがって、それぞれの面に動物のシルエットが描いてあった。カンガルーなら、2個のサイコロの、上の箱に上半身のシルエットと「かんが」の文字、下の箱に下半身のシルエットと「るー」の文字があって、2個を重ねてる状態で「かんがるー」になってるのだ。
それで、あたしは、最初は意味が分からなかったんだけど、どの動物も、おんなじようなシルエットで描かれてることから、「上半身と下半身を組み合わせて、ヘンテコな合体動物を作って遊ぶんじゃないか?」ってことに気づいた。そして、上のとこを見たら、「コんガらガっち」って書いてあった。ひらがなとカタカナが混じってるなんて、「トイザらス」か「すイエんサー」みたいだけど、とにかく、あたしは、久しぶりに「サイコロキャラメル」を食べてみたかったのと、この遊びが気になったので、まんまと「レジに並んでる人が、ついついカゴに入れちゃうお菓子」のワナに引っかかっちゃった。
それで、お家に帰って来てから、さっそく、キャラメルを食べながら遊んでみたら、これが、たまんないほど、あたしのツボだった。あたしが買ったのには、「かんがるー」と「となかい」と「てぃらのざうるす」と「むささび」が描いてあったんだけど、「かんがるー」は「かんが」と「るー」、「となかい」は「と」と「なかい」、「てぃらのざうるす」は「てぃら」と「のざうるす」、「むささび」は「む」と「ささび」に分かれてた。それで、上の箱を左に回すと、「かんがるー」の上半身と「むささび」の下半身が合体した「かんがささび」とか、「てぃらのざうるす」の上半身と「となかい」の下半身が合体した「てぃらなかい」とかが現われちゃって、もうサイコー♪
すべての動物が、黒いシルエットで描かれてる上に、上の箱と下の箱とのツナギ目の部分の胴体の幅が、みんなおんなじになってるから、どんな組み合わせにしても、色も形もズレたりしないで、ピッタリと揃う。その上、箱を開けたとこのベロの部分に、それぞれの合体動物の特徴がヒトコトで書いてあって、これがまたツボだった。たとえば、「てぃらなかい」なら「年上にへつらう」って書いてあって、まるで、どっかのジャニタレの中年アイドルグループのリーダーみたいだった。
それで、あたしは、しばらく1人でケラケラと笑いながら遊んでたんだけど、こんなに面白いんだから、きっと他にも、この遊びにハマってる人がいるんじゃないかと思って、インターネットで「コんガらガっち」で検索してみた。そしたら、本日2回目のナナナナナント! ちゃんと明治製菓のホームページに、専門のサイトが作られてて、4コマ漫画やルーレットで遊べるようになってた上に、何よりもビックル一気飲みだったのが、この「コんガらガっち」って、2年半も前の「2007年の夏」から導入されてたんだって!
‥‥そんなワケで、前回、「サイコロキャラメル」を買った時は普通のヤツだったから、あたしは、もう2年以上も買ってなかったんだ‥‥ってことに気づいた。そして、あたしが買ってない間に、こんなにも面白い遊びがついてたなんて、あまりにもウカツだった。とにかく、これからは、最低でも週に1回は「サイコロキャラメル」を買おうと思うんだけど、結局、知らなかったのはあたしだけってワケで、今、これを読んでる人のほとんどは、「今ごろ何言ってんの?」って感じだと思う。だから、あたしが今さら紹介するのも気が引けちゃうけど、もしも、万が一、まだ知らなかった人がいたら、この「コんガらガっち」のサイトで、とりあえず、「ルーレット」だけでもやってみて欲しい。ものすごく面白いし、あたしと合体したみたいな気分になれるから♪‥‥って感じの今日この頃なのだ(笑)
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