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2010.02.28

活断層の上の鳩山政権

日本時間の27日午後3時すぎ、南米チリで、マグニチュード8.8の大地震が起こり、震源地から300キロ以上も離れてる首都サンティアゴでも、たくさんの被害が出てる。震源地から約100キロの都市コンセプシオンでは、たくさんの建物が倒壊したんだけど、現地時間が深夜だったこともあって、ほとんどの人は室内で寝てたから、どれほどの被災者が出てるのか分からないほどだ。

あたしは、南米のテレビニュースを何本か確認したんだけど、暗闇の中、ライトに照らし出されたのは、ガレキの山の中をパジャマや半裸でさまよう人たちの姿だった。つい1ヶ月ほど前の1月12日に、ハイチ共和国でマグニチュード7.0の大地震が起こり、20万人を超える人たちが亡くなり、未だ遺体すら回収されてない状況だっていうのに、あまりにも悲惨な天災が連続してる。だけど、こんなこと言うのはしのびないんだけど、今、あたしたちがすべきことは、チリの人たちの心配をすることよりも、自分たちの心配をするってことだ。

1960年5月22日に起こった「チリ地震」は、観測史上最大のマグニチュード9.5という大地震で、首都サンティアゴを始めとしたチリ全土が壊滅状態になった。当時の人口の状況などから、チリ国内の死者こそ1743人だったけど、この地震による津波が環太平洋全域を襲い、ニポンでも142人の人たちが亡くなった。地球の反対側の国で起こった地震の津波が、地震発生から22時間後に、17000キロも離れたニポンまでやって来て、岩手県や宮城県を中心に襲い掛かり、約2800戸もの家屋を破壊し、142人もの人たちの命を奪ったのだ。そして、他の国の津波の犠牲者の数も入れると、ぜんぶで5700人もの人たちが亡くなった。

だから、今回の大地震も、チリの人たちの心配をする前に、まずは自分たちの心配をして欲しい。発生から22時間後、つまり、28日の午後1時から3時の間に、ニポンにも津波がやって来る可能性を考えて、太平洋側の沿岸部に住んでる人たちや、太平洋側の離島に住んでる人たち、太平洋側で漁業をしてる人たちは、常に情報収集をして、十分に気をつけて欲しい。そして、チリの人たちのことを心配するのは、津波の到達時間を過ぎてからにして欲しい。


‥‥そんなワケで、今日は「いかがお過ごしですか?」はナシにしてくけど、今はインターネットがあるから、世界中の情報がリアルタイムに入手できる。だけど、それにしたって、電気や電話が使えてこその文明の利器だ。今回、チリの現地情報がなかなか入って来ないのも、現地の電気や電話、道路なんかが分断されてるからで、あたしが映像で確認できたのは、あくまでも、震源地から300キロ以上も離れてる首都サンティアゴの状況だけだった。つまり、もっと震源地に近い町や村では、遥かに酷い被害が起こってるのに、それを知るすべがないってことだ。チリ全土で、いったいどれほどの被害が出てるのかは、ニポンどころか、おんなじ南米のブラジルの人たちでさえも分からない状況なのだ。

で、これまた、こんなこと言うのもしのびないんだけど、専門家によると、今回の大地震は、十分に予測できたものだそうだ。ここ200年だけを見ても、チリでは、定期的に大地震が起こってる。1819年4月11日のマグニチュード8.3、1868年8月13日のマグニチュード9.1、1877年5月10日のマグニチュード9.0、1939年1月25日のマグニチュード8.3、そして、1960年5月22日のマグニチュード9.5の「チリ地震」だ。ちなみに、1939年の地震では、震度こそ「チリ地震」よりも低いけど、28000人もの人たちが亡くなってるし、それ以前の地震でも、数万人単位の人たちが亡くなってるし、ニポンでも津波による死者が出てる。

そして、これまでの大地震を見ると、ほぼ40年から50年の周期で発生してることから、「チリ地震」から、ちょうど50年目にあたる今年は、「危険な年」だって言われてた。だけど、いくら研究者や専門家が力説しても、それを現実的な対策に反映させるための行政が耳を貸さなければ、何の意味もない。ニポンでも、青森県の六ヶ所村の核燃料リサイクル施設の真下に、15キロにも及ぶ巨大な活断層があることが分かり、調査チームの大学教授たちが「数年から数十年のうちに阪神淡路大震災クラスの大地震が起こる可能性が極めて高い」って訴え続けてるのに、この国の政府は、まったく耳を貸さない。それどころか、原発利権で潤いまくってる政治家どもは、さらに原発を増やそうと企んでる。

ハトポッポ内閣の環境大臣、小沢鋭仁は、26日、突然、「地球温暖化対策法案」なんてものを発表したけど、これがまた、「友愛」とも「コンクリートから人へ」とも正反対の内容で、何よりもビックル一気飲みなのが、「CO2の排出削減のために原発を推進する」と来たもんだ。そして、この突然の方針発表の10日前、今月16日には、東京電力が、「福島県と青森県に新たな原発を合計4基建設する」って小声で発表してるのだ。何てワンダホーなチームプレーだろう。サスガ、政治主導じゃなくて官僚主導の国は、ひと味もふた味も違うよね。

‥‥そんなワケで、現在、全世界では、435基の原発が、毎日毎日セッセと放射性物質を大気中や母なる海へと垂れ流し続けてるワケだけど、このうちの13%にもあたる55基は、この狭いニポン列島の中に林立してるワケだ。もちろん、これは、他の国々へ電力を輸出してるワケじゃなくて、すべて、あたしたちニポン人が、ニポンの国内で消費してるものだ。これだけでも、世界の人たちにしてみれば大迷惑なことなのに、中国電力が祝島の人たちの反対を無視して強引に建設してる上関(かみのせき)原発を始め、自公政権の負の遺産は、すべてそのまま新政権にバトンタッチされた。

八ッ場ダムの計画中止を始めとして、ダムや道路の計画は積極的に「見直し」をして、国民にアピールしてるハトポッポ内閣だけど、こと原発の計画に関しては、大きな利権が絡んでる上に、すべてが官僚主導の癒着システムだから、気が弱いハトポッポは、長いものには巻かれろ風味が全開だ。祝島のおじいちゃんやおばあちゃんたちが、大切な海を守るために声を枯らして闘ってるのに、所信表明演説で「地域の人たちのための政治」を謳ったハトポッポは、完全に見て見ぬふりを決め込んでる。あたしが総理大臣だったら、こんな計画は真っ先に凍結するのに、これじゃあ、ハトポッポの十八番の「友愛」も、所詮は口先だけのものだ。

ま、百歩ゆずって、自公政権時代に計画された原発に関しては仕方ないとしても、今回、東京電力が発表した福島県と青森県に新設する4基の原発は、完全に新政権になってからのものだ。そして、この計画の発表から、わずか10日後に、環境大臣が「原発の推進」を盛り込んだ「地球温暖化対策法案」を発表したんだから、あまりにも見え見えだ。現行の計画を含めて、これらの計画がすべて強行されれば、ニポンの原発の数は60基を超えちゃうワケだ。

現時点で、あたしたちは、ぜんぜん電力には困ってない。そして、政府は、あたしたちの血税である国家予算を投じて、太陽熱発電や地熱発電、風力発電や波力発電を推進してる。その上、ニポンの人口はどんどん減少してる。こうした状況を総合的に見れば、現在の原発の数を減らしてくのが当たり前だろう。それなのに、ハトポッポ内閣は、すべて電力会社と癒着してる官僚どもの言いなりになって、新しい原発を次々と造ろうとしてる。そして、さらには、それを正当化するために、原発のことを「クリーンエネルギー」だなんて言い出す始末。

大気中や海に放射性物質を垂れ流すようなものが「クリーンエネルギー」だなんて、お前はクルクルパーか?それとも、ハトポッポは、ママからもらった莫大な子ども手当てで、実は秘密裏に国会議事堂の地下で「宇宙戦艦ヤマト」を造ってて、イザって時には、14万8000光年の彼方のイスカンダル星まで、「放射能除去装置コスモクリーナーD」を取りに行ってくれるとでも言うのか?

‥‥そんなワケで、「反戦な家づくり」の明月さんも、ちょっと前のエントリー、「二酸化炭素より核の方がヤバイ」でツッコミを入れてるけど、二酸化炭素と放射性物質のどっちが危険なのか、どっちが環境のために良くないかなんて、小学生にだって分かることだ。それなのに、国民や環境のことなんてどうでもいいと思ってる自民党が政権与党ならともかくとして、国民のために政権交代したハズの新政権までもが、フタを開けてみたら、やってることは自民党とおんなじだなんて、あまりにもお粗末な茶番劇だ。

12月28日の「世田谷通信」でも伝えたけど、ニポンで作られた濃縮ウランは、コッソリとアメリカへ輸送されて、核兵器の原料に使われてる。これまでにニポンから輸送されたのは、広島型の原爆が20発も造れる量、約580キロだ。だけど、これは、日本原子力研究開発機構や京都大が保有する研究用原子炉で作られたもので、アメリカはもっと大量の濃縮ウランを欲しがってる。そして、そのために計画されたのが、青森県の六ヶ所村の核燃料リサイクル施設だってワケだ。

全国に55基もの原発が林立し、まったく電力には困ってないニポンなのに、何のために核燃料をリサイクルしなくちゃいけないのか。それは、表向きは「ゴミ」として生まれる濃縮ウランこそが、ホントは欲しいからなのだ。アメリカの戦争に協力するために、アメリカに上納するために、濃縮ウランこそが欲しいのだ。だから、あたしは、ずっと前から、「核燃料リサイクル施設」とは言わずに、「濃縮ウラン生産工場」とか「プルトニウム生産工場」とかって呼んで来たワケだ。

そして、その「濃縮ウラン生産工場」の真下には、15キロにも及ぶ巨大な活断層がある。国によっては、「活断層から何十メートル以内には家屋を建ててはいけない」っていう「活断層法」を実施してる国もあるほど危険なのに、そんな活断層の真上に、これまた世界一危険な濃縮ウランの生産工場をおっ建てるなんて、もはや、狂ってるとしか言いようがない。さらには、その施設が、あっちもこっちも耐震偽装のオンパレードと来たもんだ。ちなみに、施設の真下の活断層が目を覚ましたら、阪神淡路大震災とおんなじ「内陸直下型地震」が起こるワケで、その被害は、チェルノブイリの数十倍から数百倍だって言われてる。

1986年4月26日に起こったチェルノブイリの原発事故は、4つあった原子炉のうちのたった1つが事故を起こしただけで、広島型の原爆300発ぶんにあたる放射能がバラ撒かれて、推定700万人もの被害者が出た。そして、その放射能は、近隣の国だけでなく、遥か3000キロ以上も離れたニポンでも測定されたのだ。そして、事故から25年も過ぎた今でも、数多くの被曝者たちが苦しみ続けてるし、お母さんの胎内で被曝した二世たちも苦しみ続けてるのだ。

この事故の数十倍から数百倍の被害が想定されてるんだから、もしも、大地震が起こったら、青森県どころか、ニポンはすべて死滅する。それどころか、天文学的な量の放射性物質が全世界にバラ撒かれることになる。そして、仮に、永久に地震が起こらなかったとしても、施設が本格稼働を始めたら、原発で規制されてる濃度の約2700倍もの放射性物質が大気中と海へ垂れ流され続けることになる。たとえば、40年間稼動したら、チェルノブイリの原発事故の半分もの量のトリチウム、炭素14、クリプトン85、ヨウ素129などが海流に乗って全世界へと拡散して、推定で15000人以上もの人がガンで死ぬことになる。つまり、地震が起こったら終わりだし、地震が起こらなくても似たようなものなのだ。

2004年、2005年、2007年、2009年と、ほぼ2年おきに発生してるスマトラ島沖地震を始め、2008年の四川大地震や、今回のハイチの地震やチリの地震、そして、ニポンの国内でも、1995年の阪神淡路大震災のあとも、2003年の十勝沖地震、2004年の新潟県中越地震、2005年の福岡西方沖地震と、大きな地震はたくさん起こってる。そして、2004年の新潟県中越地震の時には、そこらじゅうが壊れた柏崎刈羽原発から、不気味な黒煙や水蒸気が噴き出してる映像を見た人も多いだろう。あの時、東京電力と政府は情報隠しに必死だったけど、あれとおんなじことが六ヶ所村で起これば、あたしたちは終わりってことだ。

世界唯一の被爆国であるニポンが、今や、この国に原爆を落としたアメリカの手先となって、国民の生命の危険などまったく考えずに、地球の環境のこともまったく考えずに、核兵器の原料を大量生産するための工場を造り、その原料を供給するために、また新たな原発を何基も新設しようとしてる。そして、大学教授たちが、いくら巨大な活断層の危険性、大地震が起こる危険性を訴えても、まったく聞く耳を持たないどころか、環境破壊の元凶である原発なんかを正当化するための詭弁に奔走してる。果たして、これが、ハトポッポの言うところの「友愛」なんだろうか?

‥‥そんなワケで、ハトポッポは、去年の10月26日の所信表明演説で、「政治は弱者のためにある」って言ったのに、山口の祝島のおじいちゃんやおばあちゃんたちのことを見捨てた。沖縄の高江の人たちのことも見捨てたし、辺野古の人たちのことも、今、見捨てようとしてる。そして、ハトポッポは、「地震列島、災害列島といわれる日本列島に私たちは暮らしています。大きな自然災害が日本を見舞うときのために万全の備えをするのが政治の第一の役割であります」って言ったのに、やってることはと言えば、ニポンどころか、この地球そのものを滅ぼすような「巨大活断層の真上の濃縮ウラン生産工場の本格稼働」と「その近隣に新たな原発を林立」っていう真逆の愚行だ。これが「友愛政治」だって言うのなら、あたしは、そんなもんには中指を立ててやる。そして、今度の参院選で、民主党の議席数を過半数割れにしてやろうと思う今日この頃なのだ。


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2010.02.27

フレンチネイルな午後

あたしは、できる限り、おんなじ話題が続かないように日記を書いてるんだけど、こないだの国母選手の話題の時みたく、反響が大きくて、おんなじ話題が何回か続いちゃう時もある。でも、基本的には、なるべく日替わりで話題を選んで書くようにしてる。これは、読みに来てくれる人たちのためだけじゃなくて、あたし自身の都合でもある。だって、おんなじ話題ばかり書き続けてると、1週間もしないうちに飽きちゃうし、ワンパターンになっちゃうからだ。だから、あたしは、来る日も来る日も政治のことばかり書いてる人とか、来る日も来る日も自分の家の猫や犬の写真を貼ってるだけの人とかを尊敬してる。よく飽きないなって。

で、最近のあたしは、猫の話題も書いてないし、パチンコの話題も書いてないし、F1の話題も書いてないし、ファッションの話題も書いてないし、他にもしばらく書いてない話題がたくさんあるから、リムーバーでペディキュアを落としながら「今日は何を書こうかな?」って考えてたら、猫やパチンコやF1やファッションの話題よりも、ずっと長いこと書いてない話題があったことに気がついた。それは、「ケガの話題」だ。そう、あたしと言えば、松尾スズキさんの元奥さんほどじゃないけど、定期的に大ケガをすることでオナジミで、それも、ほとんどが自分の不注意が原因だから、昔から「きっこの日記」を読んでくれてる人は、その一部始終をご存知だと思う。

ここ数年で一番大きなのは、やっぱり、歩道橋の階段を転げ落ちた時の全身打撲と靭帯損傷だけど、書籍版の「きっこの日記 R」を読んでくれた人なら、あたしが、手首を複雑骨折して、肋骨が折れて肺に刺さって、足の骨にもヒビが入って、靭帯も切れかけて、全身打撲で、気がついた時には病院のベッドの上だった‥‥って話も知ってると思う。だけど、他の話題とは違って、この話題だけは、いくら書きたいと思っても、そうそう書けるもんじゃない。「涙そうそう」ならぬ「ケガそうそう」って感じだ。パチンコの話題を書きたくなったら、空いた時間にパチンコを打ちに行けばいいだけだけど、「ケガの話題」を書きたくなったからって、ワザとケガをするワケには行かない今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、体育座りをして、コットンをリムーバーで湿らせて、ペディキュアを落としてたんだけど、いつもは両足とも親指から落とし始めるところ、今回だけは、右足の親指だけを最後に残した。そ~れ~は~ナ~ゼ~か~と~た~ず~ね~た~ら~~~、痛いから!痛いから!痛いから!痛いから!‥‥ってワケで、あたしは、右足の親指を負傷してたのだ。思い起こせば3日前、母さんと羽根木公園に梅を観に行った日の夜のこと、いつものパターンが炸裂しちゃったのだ。

今、使ってるスリッパは、右足の爪先の部分の裏が剥がれちゃって、ちょっとパカパカしてたので、そこをゴム用のボンドで接着して使ってた。で、羽根木公園まで自転車で往復して足が疲れてたからか、無意識のうちに足を上げる高さが低くなってたみたいで、玄関からキッチンへ入るとこのホンの1センチくらいのドアの段差に、右足の爪先を引っ掛けちゃった。そしたら、文章でうまく説明できないんだけど、接着してたとこが開いちゃって、その段差の角に爪先立ちするみたいな感じで、前のめりに倒れそうになっちゃった。

それで、反射的に手に持ってたバッグを放り投げて、壁とドアをガシッと掴んで、転倒だけは免れられたんだけど、右足の親指が木の段差に突き刺さったみたいになっちゃって、親指がバキッと折れ曲がって、ものすごい激痛が走った。あたしのスリッパは、爪先までカバーがある普通のスリッパじゃなくて、爪先が出てるサンダルタイプのものだから、足の指の先が硬い段差を直撃しちゃったのだ。

そして、「親指の骨が折れたかも?」って思ったのもトコノマ、この激痛はタイプが違う。「指の骨が折れたかも?」って時の痛みは、突き指した時の痛みとおんなじジャンルで、たいていは突き指で済んでホッとするって感じだ。あたしは、このタイプの指の痛みを「タイプA」って呼んでる‥‥ってのはウソで、便宜上、今、名づけた。そして、これとは違ったタイプの痛みに、指を包丁でスパッと切っちゃった時の痛みがある。

あたしの場合は、一番酷かったのが、2007年1月9日の日記、「キッコゲリオン活動限界」でご紹介したケガで、左手に持った夏みかんを右手に持った包丁で切ったら、買って来たばかりの新品の包丁が思ってた以上の切れ味で、夏みかんの下の自分の指までスパッと切っちゃった‥‥ってヤツだ。これは、今、思い出しても寒気がするけど、骨が見えるほど深く切っちゃったもんだから、大流血の大惨事の大事件になった‥‥って、「大」が3つも付くほど大変だった。

それでも、病院に行かずに自力で治したんだから、あたしの自己治癒能力は野生動物並みだって自慢してみつつ、あたしの場合、こんなふうに指を切っちゃった時って、切った瞬間には「えっ?まさか?」って思い、その0.5秒後に「やっちゃった‥‥」って思い、その0.5秒後に「夢なら覚めて」って思いつつ、ソッコーで止血作業に取り掛かる。で、この辺までは、まだ痛みは感じてない。とにかく、アセリマクリスティーなあたしと、沈着冷静なあたしとが、脳内でせめぎ合ってる状態だから、痛みを感じてる余裕なんかない。ひと通りの手当てが終わり、ソファーに横になり、ホータイでグルグル巻きにした指を高く上げた時に、初めて、ズキズキと痛みが襲って来る。これが、「タイプB」の痛みだ。

だけど、あたしの足の親指は、別に包丁で切ったワケじゃないから、この「タイプB」の痛みでもない。突き指的なジーンとする「タイプA」の痛みでもなく、包丁で切ったあとのズキズキする「タイプB」の痛みでもないってことは、いったいどんな痛みなの?‥‥ってことで、これこそが、指を負傷した時の3つの痛みの最後の1つ、「タイプC」の痛み。そう、「爪を剥がした時の痛み」なのだ!なのだったらなのなのだ!

何かに喩えるのが好きなあたしとしては、「ゲッターロボ」のイーグル号とジャガー号とベアー号の「3つの合体」的に言えば、ジーンとする「タイプA」の痛みが「ゲッター1」、ズキズキする「タイプB」の痛みが「ゲッター2」、そして、爪を剥がした時のギンギンする「タイプC」の痛みが「ゲッター3」ってことになる。そして、テレビで昔のアニメ特集とかをするたびに、ヤタラと脚光を浴びる「ルパン三世」の陰に隠れて、ナニゲにパッとしない「バビル2世」の「3つの僕(しもべ)」的に言えば、「タイプA」の痛みが「ロプロス」、「タイプB」の痛みが「ロデム」、「タイプC」の痛みが「ポセイドン」てワケだ。さらには、あたしの大好きな「魔法騎士レイアース」の「3つの魔神(ましん)」的に言えば、「タイプA」の痛みが「ウィンダム」、「タイプB」の痛みが「レイアース」、「タイプC」の痛みが「セレス」ってことになる。

ちなみに、これは、テキトーに書いてるようでいて、それなりにちゃんと考えて書いてる。「ゲッターロボ」は、ゲッター1が空、ゲッター2が陸、ゲッター3が海を得意としてるけど、「バビル2世」の喩えもこれに合わせて、空を飛ぶ怪鳥ロプロスを1番目、海中戦を得意とするポセイドンを3番目にした。そして、「魔法騎士レイアース」も、風の魔神のウィンダムを1番目にして、水の魔神のセレスを3番目にした。こうした細かいとこにコダワルのも、バカバカしいことこそツジツマが合ってないと気が済まないあたしの性(さが)ってワケだけど、実は、もっとコソクな理由がある。それは、あたしは「魔法騎士レイアース」では海ちゃんが好きだから、このあと、「タイプC」の痛みの話を書いてくにあたって、それを海ちゃんの魔神であるセレスにしときたかったのだ。我ながら、何てアホらしいコダワリなんだ(笑)

‥‥そんなワケで、ドアの段差にスリッパを引っ掛けちゃって、右足の親指を負傷しちゃったあたしは、激しい「タイプC」の痛みに耐えながら、爪先立ててリビングへ~~モンローウォークして行く~~いかした娘は誰~~ジャマイカあたりのステップで~~♪‥‥ってワケで、ソファーに座って右足の親指を見てみたら、とりあえず出血はしてなかった。それで、パンストを脱いで本格的に調べてみたんだけど、骨も大丈夫そうだし、見た感じは何ともなってなかった。だけど、親指の爪に触ったトタンに、ズキーーーーン!って痛みが炸裂した。

まさに、ゲッター3の「大雪山おろし」を食らったかのような、ポセイドンの「魚雷」を食らったかのような、セレスの「水の龍」を食らったかのような、激しい痛みが爪先から脳天までを駆け抜けた。そして、あたしだけじゃなく、あたしの体内の小さいきっこたちも、予備軍の「小さいきっこセピア」のメンバーたちも、全員が顔をしかめて痛みをこらえてる。だけど、その痛みに耐えながら、恐る恐る親指の爪を動かしてみたら、シッカリと付いててぜんぜん動かなかった。


‥‥良かった!爪は剥がれてなかったんだ!


そう思った瞬間に、あたしは、ものすごくホッとすることができた。中途半端に爪が剥がれちゃったら、ジョジョに奇妙に爪が剥がれるようになって、それから新しい爪が生えて来るまで、長いこと気にしながら生活しなくちゃなんないし、その間、ずっと、ヒールの高いパンプスが履けなくなっちゃう。これは、あたしにとっては大問題で、何年か前に経験してる。それで、過去ログを調べてみたら、包丁で指を切った事故の半年ほど前、2006年6月8日の日記、「流血の経済制裁」に書かれてた。

詳しくは過去ログを読んでもらうとして、フランク・ザッパに説明すると、あたしの原チャリの両側に自転車をいっぱい停められてて、そこから原チャリを一気に引き出したら、サイドスタンドの地面に当たる部分の平たくなってるところが、左足の親指と爪の間に突き刺さっちゃったのだ。この時も、爪先までカバーしてるタイプの靴を履いてれば良かったんだけど、サンダルだったから、ダイレクトに突き刺さっちゃった。そして、この時は、大流血して、長いことヒールの高いパンプスが履けなくなっちゃった。

だけど、今回は、血も出てないし、爪もグラグラしてない。だから、見た目は何ともなってないんだけど、とにかく痛い。特に、爪の部分を触ると、財津一郎にピアノを売りたくなっちゃうほど、ヒジョーにキビシーほどの激痛が走る。それで、あたしは、ペディキュアを落として爪を点検したかったんだけど、軽く触れただけでも激痛が走るから、リトル躊躇しちゃった。女性の皆さんならご存知のように、マニキュアを落とす時は、別にゴシゴシとこすらなくても、リムーバーを含ませたコットンを爪に乗せて、そのままラップを巻いてちょっと置いとけば、自然に浮き上がって来てラクに落ちる。だけど、この時のあたしは、それすらしたくないほど、親指の爪が痛かったのだ。

‥‥そんなワケで、あたしは、結局、血が出てないってことと、爪もグラグラしてないってことで、気分的には安心できたから、このまま自然に痛みが消えるのを待つことにした。たとえば、どこかが切れて血が出てるんなら、そこを消毒して止血する必要があるし、爪がグラグラしてるんなら、応急処置としてホータイでグルグル巻きにする必要がある。でも、今回は、たとえペディキュアを落として爪を点検したとしても、そのあとにする処置がない。マキロンを吹きかけても意味がないし、オロナイン軟膏を塗っても意味がない。つまり、急いでペディキュアを落とす必要に迫られてないってワケだ。

その上、今回の痛みのタイプは、ジーンとする「タイプA」でもなく、ズキズキする「タイプB」でもなく、爪を剥がした時のギンギンする「タイプC」に間違いない。だから、今までのあたしの経験から判断すれば、骨が折れてたりヒビが入ってたりする可能性もないワケで、考えられることは、親指の先を段差に強打した時に、親指と爪の間が開いて、一瞬、爪が剥がれそうになったけど、そこまで行く手前で済んだ‥‥ってケースだと思えた。だから、ペディキュアを落としても落とさなくても、このまま時間が経って痛みが消えるのを待つしかない。

それで、あたしは、ペディキュアを落とすべきかどうか、念のためにウィキペディキュア‥‥じゃなくて、ウィキペディアで調べてみようかとも思ったんだけど、ウィキペディアに書いてあることは7割くらいしか正しくなくて、今じゃ「ウソペディア」なんて呼ばれちゃってるほどだから、自分の判断のほうを信じることにした‥‥ってワケで、右足の親指の激痛は、2時間ほどで少し軽くなり、寝るころにはほとんど感じなくなった。ただ、親指の爪が何かに触れると、最初の激痛が戻って来る。それも、爪を上から触るぶんには、まだガマンできるレベルなんだけど、爪を前から押すように触ると、これがもう痛いの痛くないのどっちなんだい?‥‥ってくらい痛い。

当然、次の日は、あたしの大好きなヒールの高いパンプスは履けないワケで、爪先の部分に余裕のあるローヒールのパンプスにして、親指の当たる部分にコットンを入れて履いた。そして、ずいぶん痛みも軽くなり、爪に触った時の痛みも何とかガマンできるレベルになった今日、思い切って、ペディキュアを落としてみることにしたってワケだ。そして、長かった話がクルリンパと元に戻り、あたしは、体育座りをして、コットンをリムーバーで湿らせて、ペディキュアを落としてって、最後に、問題の右足の親指を落としに掛かった。だけど、他の爪とおんなじように落とすのはサスガに痛いから、リムーバーをタップリと湿らせたコットンを爪の上に置いて、しばらく待った。そして、十分に浮いたころを見計らって、そっと、ぬぐいながらコットンを取った。そしたら、ナナナナナント!‥‥ってことで、続きは明日!‥‥ってワケには行かないよね?

‥‥そんなワケで、これだけ引っ張って来て、皆さんの想像通リの結果で申し訳ないんだけど、ケガから3日してペディキュアを落とした右足の親指の爪は、まだペディキュアを塗ってるかのように、ミゴトな紫色に染まってた。正確に言えば、爪の下の皮膚が紫色になってて、それが爪を透けて見えてるワケだけど、何より傑作だったのが、その変色の仕方だった。何しろ、爪の先の部分だけが、5ミリくらいのフチ取りをしたみたいに白くて、残りの部分が濃い紫色になってて、まさに「フレンチネイル」そのものなのだ。それで、あたしは、冷蔵庫のフリーザーで冷やしてあるマニキュアの中から、このアザの色に一番近いパープルのマニキュアを探して来て、右足の親指以外の9本の指に塗って、乾いてからホワイトでフチ取りをして、パッと見たら、ぜんぶの指が揃ってるみたいにしちゃった今日この頃なのだ(笑)


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2010.02.26

沖縄・高江で住民無視の強行作業

「沖縄・高江で住民無視の強行作業」(世田谷通信)

沖縄の米軍北部訓練場の一部返還に伴う東村高江区へのヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)移設で、沖縄防衛局は、建設中止を訴える住民の声を無視して工事を強行している。今回の強行工事は18日から始まったが、これはマスコミや国民の目がバンクーバーオリンピックに向いている期間を狙っての作業と見られている。今日25日には、早朝から50人もの作業員をN1ゲートに集結させ、建設反対の座り込みをしている住民らを力ずくで排除しようとし、数時間にも及ぶこう着状態が続いた。もともとこの移設計画は、住民側に事前の説明をいっさいせず、当時の自公政権が一方的に決定したもので、民家や小学校のすぐ近くにも危険なヘリパッドが造られるため、当初より住民側から反対の声があがっていた。しかし沖縄防衛局は、住民との話し合いの場を持つどころか、反対の座り込みをする住民らをビデオ撮影し、映っている者たちを工事のための通行妨害で訴えるという手段に出た。沖縄防衛局に訴えられた住民の中には、わずか8歳の子供も含まれていた。この訴訟は前自公政権下で起こされたもので、住民側は政権交代を機に申し立ての取り下げや本訴提起の断念を新政権に求めていた。しかし新政権は、選挙時には沖縄の住民のための政治を行なうと連呼していながら、政権交代が実現したとたんに、この移設計画や住民に対する訴訟をそのまま引き継ぎ、自公政権時代と何も変わらない圧政を続けている。国民の目がオリンピックに向いている間に強行工事を開始するという卑劣な政府のやり方は、普天間基地の移設問題に関する公約違反と同様に、沖縄の人たちの怒りに火をつけることになった。(2010年2月26日)


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トヨタのバカボンに批判が集中

トヨタのバカボンが、大規模なリコール隠し疑惑の問題で、アメリカの下院公聴会に引きずり出されちゃったけど、ニポンの報道は、どこも右へならえで、バカボンが泣いてる場面なんかを繰り返し流しちゃって、見てるほうが恥ずかしくなるほどのバカ丸出し。新聞の見出しも「豊田社長、励ましの声に涙」だなんて、まるで「一杯のかけそば」みたいにウサン臭い三文芝居を炸裂させてる。その上、カンジンの下院公聴会の内容に関しても、好意的なコメントだけを編集してて、もう許されたかのような報道ばかりだ。挙句の果てには、単なる「ジャパンバッシング」だとか、トヨタを厳しく批判してる下院議員たちのことを「選挙のために自分をアピールしてるだけ」だなんて、あまりにも意図が見え見えの偏向報道だ。

あたしは、忙しくて、まだ「ニューヨークタイムズ」と「ワシントンポスト」を中心に数紙しか目を通してないけど、今回の公聴会に関するアメリカでの報道は、ニポンとは完全に正反対で、どの記事も極めて厳しい論調だ。どの記事も、バカボンが丁寧に謝罪したことや、その謝罪によって少しは消費者の怒りが鎮まっただろう‥‥ってことは書いてるけど、それは冒頭で触れてるだけで、基本的には「豊田氏の謝罪や釈明は不十分」だって書いてる。そして、「もしもトヨタが世界中のドライバーの信頼を取り戻すことを望んでいるのなら、この先には極めて困難な問題が山積している。まずは今回のリコール隠しについて真実を話して全貌を明らかにし、本当にこの問題を修正したと消費者に立証することが必要だろう」って結んでる。

それどころか、記事によっては、「犯罪者」「嘘つき」「インチキ」「非常に疑わしい」って凄い言葉が並んでるものもあって、完全にボロクソだ。どの記事も、後手後手に回ったトヨタの対応を厳しく批判してるし、リコールの決定が遅かったことに関しても、「トヨタは意図的にリコール隠しをしてた」っていうスタンスから切り込んでて、「多くの苦情があってから、初めてリコールを決定した」って書いてる。そして、バカボンは公聴会でこうした疑惑を否定したけど、口頭で否定しただけで何の資料も示さなかったとも伝えてる今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、今回のトヨタの問題に関するニポンのマスコミの報道は、あまりにも都合よく編集されてると感じた。たとえば、日本テレビのニュースでは、「ワシントンポスト紙では、豊田社長の謝罪が理解され一定の効果があったと報じている」なんて言ってたけど、これは、マクラにも書いたように、記事の冒頭の部分の話で、このあとに厳しい批判が続いてるのに、ニポンのマスコミの報道では、批判の部分はぜんぶカットしちゃってる。ようするに、長い記事の中から、都合のいい部分だけをピックアップして報じてるってことだ。

ちなみに、欧米の新聞の記事の書き方って、何かを批判しようと思った場合には、まずは相手の良い部分に軽く触れてから、そのあとに徹底的に批判するってパターンが多い。何でかって言うと、最初から最後まで批判してるだけだと、読者に偏向的な記事だっていうイメージを持たれちゃうからだ。そのために、まずは相手を軽く持ち上げておいて、それから徹底的に批判するってのが常套手段で、一見、公平に見えるけど、実は、より批判の内容を際立たせるための手法でもある。ようするに、「スイカにお塩を掛けると甘みが増す」ってワケだ。それなのに、日本テレビのニュースでは、この「お塩」についてしか報道してなくて、カンジンの「スイカ」には触れてないんだから、あまりにも意図的だ。

たとえば、ニポンでは、まるで美談みたいに報じられちゃってるバカボンが泣いた場面についても、「日本では『泣く』ということが美徳のように見られているが、欧米社会では企業のトップや政治家が公の場で泣くということは、自分の感情をコントロールできない者であり、すでにリーダーとしての資質が欠けている」ってことになってる。つまり、あの恥ずかしい三文芝居は、ニポン国内には効果があったかもしれないけど、カンジンのアメリカの消費者に対しては、完全に逆効果だったってことになる。

で、今回のトヨタの問題に関して、ニポンのマスコミが決して報じないアメリカでの報道をもうちょっと具体的に書くと、「トヨタはアメリカの代理店との交渉を有利にするために、急発進の原因をフロアマットだけだとして、フロアマットさえ交換すれば安全になるという嘘をついた恐ろしいプレゼンテーションを行なった」なんて書き方をしてるものもある。他にも、「豊田氏の無責任な経営では会社は無秩序になってしまう」とか、「このような対応ではトヨタは最低でも5000億円以上の損害賠償を支払うことになるだろう」とか、ケッコー厳しいことが書かれてるし、何よりもニポンの報道と大きく違うのが、下院公聴会に呼ばれたことに対するニュアンスだ。

ニポンでは、まるで問題の沈静化と謝罪のためにバカボンが渡米したみたいに報じられてるけど、アメリカの新聞では、完全に「犯罪者」として扱われてる。それも、「2001年から34人もの人を殺した犯罪者」ってことになってる。今回、バカボンが呼び出された下院公聴会ってのは、政府の監視委員会が公開するもので、去年のリーマンショックの時には、リーマン・ブラザーズのCEOなんかが呼び出されたことでもオナジミだ。そして、何人もの守銭奴が、世界規模の金融危機を引き起こした元凶として、全世界に向けて吊るし上げられた。

トヨタのバカボンも、こんな場所に呼び出されたんだから、アメリカの人たちから見れば、大犯罪を犯して法廷に呼び出された「犯罪者」って見方をされてる。そして、その「犯罪者」が、公衆の面前でポロポロと泣いちゃって、自分の感情もコントロールできない欠陥者っていうイメージを広めちゃったんだから、言うなれば、「殺人欠陥車を作った欠陥者」ってワケで、今回のバカボンの失態は、トヨタにとって大きなマイナスだろう。

アメリカでの報道をもう少し具体的に紹介すると、トヨタのレクサスに家族を乗せて運転してたら、アクセルが戻らなくなって、時速100マイルで暴走して、あやうく死ぬとこだったっていう女性の証言まで掲載されてる。その女性は、トヨタのディーラーに故障の状況を伝えて苦情を言ったら、対応したトヨタの担当者から笑い飛ばされたそうだ。その女性は、その時のトヨタ側の対応について、こうコメントしてる。


「私たちはトヨタの担当者から嘘つき呼ばわりされました。あまりの侮辱に私たち家族は怒り狂いました」


もちろん、あたしは、アメリカの肩を持つつもりはないから、アメリカの報道がすべて真実で、ニポンの報道がすべてデタラメだとは思ってない。アメリカにはアメリカの事情や都合があるワケで、こうした証言まで新聞に掲載してるのは、アメリカの自動車メーカーをスポンサーに持つ媒体として、「反トヨタ」や「反日」のスタンスで記事を書く必要があるからだと思う。だけど、ニポンのマスコミは、実際に問題が起こってるアメリカでの、こうした具体的な内容はいっさい報道せずに、こともあろうに、小学生も騙せないような身内を集めての三文芝居なんかを美談みたいに垂れ流してるんだから、なんだかなぁ~って思っちゃう。

‥‥そんなワケで、おんなじ問題について報じてるのに、ニポンのマスコミと海外のマスコミとでは、どうしてこんなにも報道内容が正反対になっちゃうんだろう? 最近では、国母選手の服装の問題で、現地のカナダを始め、海外ではどこもヒトコトも触れてないのに、ニポンのマスコミだけがヒステリックに大騒ぎしてた。開催国のカナダや、他の国の人たちから「不謹慎だ!」ってクレームでも来たのなら仕方ないけど、誰も何も言ってないのに、あんなどうでもいいことで勝手に大騒ぎしちゃって、騒いでるマスコミのほうが「ニポンの恥」そのものだと思った。

ま、国母選手の問題なんかどうでもいいけど、何よりも迷惑なのが、政治に関する報道だ。たとえば、普天間基地の問題に関して、ニポンのマスコミは「アメリカが怒ってる!」って連呼してるけど、去年の12月10日の日記、「海外の報道は正反対」でツッコミを入れたように、アメリカを始めとした海外メディアでは、次のように報じてる。


「ニポンの新政権が、アメリカとの「より対等な関係」を作ろうと動き出したため、オバマ大統領を始めとしたアメリカ政府の関係者たちは、ニポンの新政権に対して「我々は我慢強く待ちましょう」と約束した。」


これは、ハトポッポの論文の時もおんなじだった。ハトポッポの論文は、何ひとつ問題なんかなかったのに、自民党と癒着してる三流アメリカ人が、論文の言葉尻を取ったデタラメな記事を書き、それを自民党と癒着してるニポンの新聞が大ゲサに報じて、あたかも全米が怒ってるかのごとく垂れ流し続けた。だけど、実際には、「アメリカが怒ってる!」って連呼してたのにニポンのマスコミだけで、アメリカの新聞はノープラモデルだった。ようするに、「読売新聞」や「三流軽薄新聞(サンケイ新聞)」の自作自演だったワケで、あまりにもお粗末な世論操作だった。

そして、「読売新聞」や「三流軽薄新聞」の自作自演て、自民党と東京地検特捜部が大恥をかいた小沢一郎の問題もおんなじだ。ニポンのマスコミは、小沢一郎のことをまるで犯罪者のように報道し続けてるけど、これまた、今年の1月21日の日記、「海外メディアは検察を批判」でツッコミを入れたように、アメリカを始めとした海外メディアでは、次のように報じてる。


「検察は、小沢氏の資金調達の調査をするために、彼の側近3人を逮捕した。検察は、小沢氏にダメージを与えるためのストーリーを外部にリークしてメディアを利用している。これは「恥さらしな行為」であり、日本の政治の実権が、政治家ではなく官僚に握られているという民主党の主張を証明している。」


これは、「障害者団体向け郵便不正事件」もおんなじだ。とにかく、選挙の前に民主党に打撃を与えることが地検の目的なんだから、捜査も取り調べもすべてが「民主党の議員の指示で官僚が不正を働いた」っていう地検の創作したシナリオに沿って行なわれた。そして、寝耳に水の濡れ衣を着せられちゃった元厚生労働省局長の村木厚子さんは、小沢一郎の秘書だった石川知裕議員とおんなじに、最初から一貫して「潔白」だって言い続けてるのに、不当に逮捕されて、不当に拘束されて、不当な取り調べを受けた。

そして、昨日の公判の証人尋問で、元係長の上村勉さんは、「検察官は私が本当のことを言ってもまったく聞いてくれず、調書も取らなかった」「私は村木さんと話したこともないのに、どうしても私と村木さんをつなげたい検察は、供述調書を勝手に作文した」「不正は私が単独でやった。仕事が山積みで、目の前の仕事を早く片づけたかったからだ」って主旨の証言をした。これで、この事件も、小沢一郎の問題とおんなじに、地検によるデッチアゲの「国策捜査」だったってことが白日のもとに晒されたワケだけど、当時、民主党の石井一議員が口添えをしてたって断定的に報じてたマスコミ各社は、いったいぜんたい、どう責任を取るつもりなんだろう?

‥‥そんなワケで、一世を風靡した「欧米か!」ってツッコミも、懐かしさをテーマにしたカップ焼きそばのCMでしか使えなくなり、これに続くギャグが見つからずに人気が停滞してるタカ アンド トシだけど、こと報道に関しては、ニポンのマスコミだけが閉鎖的で前時代的な偏向ぶりを続けてるんだから、これからは、トンチンカンなボケをしたタカに対して、トシは「ニポンか!」ってツッコミを入れて欲しいと思う。さらに言えば、「ニポンのマスコミか!」って言って欲しいし、できることなら「サンケイ新聞か!」っていうツッコミを炸裂させて欲しいと思ってる今日この頃なのだ(笑)


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2010.02.25

米国本土からのグアム移転費用まで日本が負担

「米国本土からのグアム移転費用まで日本が負担」(世田谷通信)

米軍の再編計画の中で、沖縄からグアムへ移転する在日米軍の移転費用約103億ドル(約1兆300億円)のうち、日本側が負担するのは約60%にあたる約61億ドル(約6100億円)だが、このうち半額近くの28億ドル(約2800億円)は、日本政府から米国政府へ直接提供する約束になっている。これは、当時の自公政権が国民の反対の声を押し切って米国政府と取り決めたものだが、この28億ドルの使途に関しては米国政府が自由にできるため、沖縄からグアムへ移転する米軍のための費用だけでなく、米国本土からグアムへ移転する米軍に掛かる費用も相当額含まれていたことが分かった。日本国民の血税が、沖縄の在日米軍の移転のために使われるのであれば納得もできるが、果たして米国本土の米軍の移転費用まで日本国民が負担する義務があるのだろうか。すべて沖縄の在日米軍の移転費用だと国民に説明していた当時の自公政権は、実際には「どうぞご自由にお使いください」と莫大な血税を米国へ上納する約束をしていたのである。自民党と公明党は納税者である国民に対して明確に説明する責任があるだろう。(2010年2月25日)


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ツイッターが9000人突破!

あたしのツイッターをフォローしてる人が、とうとう9000人を突破しちゃった。それで、9000人もの人たちが、あたしが何かつぶやくのを待ってるのかと思うと、何かつぶやかなくちゃいけないような気がして、別に何も言いたいこともなかったんだけど、「代官山なう」とか、「麻布なう」とか、「銀座なう」とか、今いる場所をつぶやいてみた。この「なう」ってのは、「NOW」のことだそうで、だからわざわざ「銀座なう」ってのもつぶやいてみたんだけど、こうして今いる場所をつぶやく他にも、「お昼ご飯なう」って書けば、今、お昼ご飯を食べてるってことになるそうだ。でも、あたしは、ツイッターで、この「NOW」を平仮名で「なう」って書くっていう決まりがあるのを知ったのが3日前なので、まだよく使い方が分からない。だから、あたしの使い方は変かもしれない。

ま、それはそれとして、あたしのツイッターをフォローしてる人たちは、あたしのお友達でも知り合いでも何でもなくて、あたしのぜんぜん知らない人たちばかりだ。だから、あたしがどこにいるとか、あたしが何をしてるかなんて、別に興味はないと思う。きっと面白い情報とかを流してくれると思って、フォローしてるんだと思う。だけど、前にも書いたように、あたしは、何か発信したいことがあれば、この「きっこの日記」や「きっこのブログ」に書いてるから、これといってツイッターで流す情報なんてない。だから、今は、ブログを更新したお知らせをつぶやいてみたり、タアイもないことをつぶやいてみたり、思いついたことをつぶやいてみたりしてるだけなんだけど、こんなことしてても、ものすごく不毛で、時間とエネルギーのムダにしか思えない。

何でかって言うと、あたしは、ツイッターの使い方がほとんど分からないからだ。何度、説明を読んでも、英文を自動翻訳したみたいなヘンテコなニポン語の説明文は意味不明だから、未だに「自分がつぶやく」と「返信する」の2種類のことしかできない。今日も、「ハッシュタグがナンタラカンタラ」とか「リツイートしてナンタラカンタラ」とかって言ってる人がいたんだけど、あたしには「ハッシュタグ」や「リツイート」の意味が分からないので、何をどうすればいいのか、完全にチンプンカンプンだった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、今までずっと一方的につぶやくだけだったあたしだけど、「パチンコオリジナル必勝法」のさやかさんがツイッターを始めたって言うので、3日前に相互フォローしてみたら、相手のつぶやきに返信すると、自分のIDとアットマークのあとにコメントが入って、お互いに会話みたいなことができたので、「おおっ!」って思った。それで、あたしは、一方的につぶやくだけじゃなくて、相手からのメッセージも読むためには、お互いにフォローしてないとダメなんだってことを学習した。

つまり、あたしのつぶやきに対して、もしも誰かがコメントを返してくれた場合には、あたしがその人をフォローしてない限り、それを読むことはできないってワケだ。だから、あたしが、あたしのつぶやきに対する返信を読みたいと思ったら、あたしのことをフォローしてる9000人の人たちをぜんぶフォローしなきゃなんないワケで、そんなこと、できるワケがない。だって、もしも、あたしのことをフォローしてる9000人の人たちをぜんぶフォローしたら、9000人の人たちがつぶやいてる「あたしとは無関係なこと」がダダーッと表示されちゃうワケで、収拾がつかなくなっちゃう。あたしが読みたいF1ドライバーのつぶやきとかが、膨大のログの彼方に沈んでっちゃう。

だからって、どこの誰かも分からない9000人の人たちを1人1人チェキしてって、この中から「返信してもらうと有意義な人」を探すのも骨が折れる。相手のホームにアクセスして、どんな人なのかを調べるだけでも1人に1分くらいは掛かるだろうから、30分なら30人てワケで、来る日も来る日も毎日毎日30分ずつ調べ続けたとしても、9000人だから300日、1年近くも掛かっちゃう。あたしにとって、何のメリットもないことに、貴重な時間をこんなにも費やすことなんてできない。それに、ついこないだまで4000人か5000人だったのに、1ヶ月もしないうちに倍の9000人になっちゃったんだから、今後も増え続けてくと思う。そしたら、どんなにがんばって調べても、ゴールは永遠に訪れない。

だから、結局は、今とおんなじ方式で、あたしは、一方的につぶやき続けるしかないワケだ。たとえば、仲良しの「カナダ de 日本語」のミニーちゃんとも相互フォローしてるけど、ミニーちゃんに用事がある時には、普通にメールをするワケで、何もわざわざ不特定多数の人たちが閲覧してるツイッター上でやりとりする意味がない。それどころか、私信の内容を公開するほど危険なことはない。ようするに、お友達や知り合いとは、メールでやりとりするのが当たり前なんだから、ツイッターの意義ってのは、「お友達でも知り合いでもない人たちとの交流」ってことになる。そして、あたしの場合は、それをしようとすると、9000人もの人たちをぜんぶフォローしなきゃなんないワケで、現実的に不可能だってことになる。

‥‥そんなワケで、あたしには、この「きっこの日記」や「きっこのブログ」があるワケで、それぞれにメールフォームや読者用のメールアドレスが設置されてるワケで、あたしに何か伝えたいことがある人は、誰でも自由に送信することができる。デタラメなアドレスやフリーメールのアドレスからのものはゴミ箱行きになるけど、ちゃんとしたサーバーのアドレスからのメールなら、誰からのメールでも普通に届く。そして、最低限のアイサツや自己紹介など、人にメールを送る場合の最低限のマナーが守られてるものであれば、たとえ批判的な内容のメールであっても、必ずあたしの手元に届くようになってる。

だから、この「きっこの日記」や「きっこのブログ」は、決して一方通行じゃない。そして、ツイッターであたしのことをフォローしてる人たちは、すべて、「きっこの日記」や「きっこのブログ」であたしのことを知ってる人なんだろうから、あたしに何か伝えたいことがあれば、日記やブログのメールフォームを利用すればいいワケだ。タマに、わざわざミクシーの中であたしのことを探して、ミクシーのメッセージ機能であたしにメールを送って来る人もいるけど、何でそんなメンドクサイことをするのか理解できない。ミクシーは、ちゃんとホームに明記してるように、知り合いとの交流のためにマイミク限定で利用してるネットワークで、オオヤケの場じゃないからだ。

で、話をクルリンパと戻して、ツイッターなんだけど、何ヶ月か前に最初に登録した時にも、そのあとにも何回も説明を読んだんだけど、未だに使い方が分からない。たとえば、ものすごく基本的な「Twitterルール」ってとこには、こんなヘンテコな文章が書いてある。


「われわれTwitter社が目指しているのは、興味をひかれるソースからコンテンツを発見し受け取ったり、自分のコンテンツを他のユーザーと共有したりできるサービスをみなさんに提供することです。われわれはユーザーが共有する情報のオーナーシップを尊重していますし、それぞれのユーザーは自身の提供した情報について責任を負っています。これらの原則から、以下のような限られた事情、状況を除いて、Twitterでは進んでユーザーのコンテンツを監視したり、検閲したりすることはしません。」


この文章の意味、分かる? 何となく雰囲気だけは分かるような気もするんだけど、キチンと意味を理解しようとすると、まず、「興味をひかれるソースからコンテンツを発見し受け取ったり」ってのが、具体的にはどんなことなのか、あたしにはチンプンカンプンだ。「ユーザーが共有する情報のオーナーシップを尊重しています」ってのも、あたしには何のことだか分からない。「運営サイドの方針」みたいなどうでもいいことなら、こんなに分かりずらい文章でも構わないんだけど、この調子で「使い方」まで説明してあるから、何回読んでも理解できない。この「Twitterルール」に続く「コンテンツの範囲とTwitterの利用」って文章も、どうもよく分からない。


「Twitterのサービスを提供し、他のユーザーとコミュニケーションをとり、つながっていられるように、Twitterで公開できるコンテンツに制限を設けます。これらの制限は法的な要件に従い、Twitterが全ての人にとってよりよいものであるよう作用します。このルールは必要に応じてその都度変更する必要があり、Twitterはその権利を留保します。こちらを確認し、最新版をご確認ください。」


この文章の意味、分かる? これまた、何となく雰囲気だけは分かるような気もするんだけど、「これらの制限は法的な要件に従い、Twitterが全ての人にとってよりよいものであるよう作用します」とか「このルールは必要に応じてその都度変更する必要があり、Twitterはその権利を留保します」とかって、英文を自動翻訳しただけの文章みたいで、まるで「サンシャイン牧場」の説明文みたいだ。で、あたしが何とか理解できたのが、「禁止事項」に関する次の部分だ。


「他ユーザーのプロフィールやツイートが表示されたスクリーンショットをそのユーザーの許可なく使用すること。」


スクリーンショットってのは、そのブログやサイトをそのまま写した画像のことだけど、あたしのツイッターのスクリーンショットは、インターネットの某ニュースサイトに、あたしに無断で使用されたことがある。ツイッターの利用規約には、ハッキリと「他ユーザーのプロフィールやツイートが表示されたスクリーンショットをそのユーザーの許可なく使用すること。」を「禁止事項」に掲げてるのに、あたしのとこには、そのニュースサイトや担当記者から、使用許諾のオファーすらなかった。それなのに、あたしのツイッターの「ツイートが表示されたスクリーンショット」が、無断でニュース記事の中に使われてたのだ。これって、該当するニュースサイトを訴えられるのかな?

‥‥そんなワケで、「使い方」どころか、未だに「利用規約」すら完全には理解できてないあたしだから、こんな状態でツイッターを使っててもいいのかどうか不安なんだけど、ブログでも掲示板でもミクシーでも、あたしの「なりすまし」に迷惑をこうむって来たから、ツイッターでの「なりすまし」を阻止するためには、あたしがツイッターに登録しとくしかない。だから、ナニゲに「無用の長物」になりつつあるけど、とりあえず、このまま「kikko_no_blog」のIDで登録しとこうと思う今日この頃なのだ。


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2010.02.24

母さんの白梅、あたしの白梅

今日は、お正月以来、初めてのお休みだった。ホントは、午前中にリトルお仕事があったんだけど、それが別の日に変更になったので、丸1日、ぜ~んぶお休みになった。その上、東京は、ヒサビサにお天気が良くなった。まさに、「三寒四温」の「四温」にあたる日で、朝からポカポカと暖かくなった。それで、あたしは、ゆうべから泊まりに来てた母さんと一緒に、どこかへ行こうと思って、母さんに、どこに行きたいか聞いてみた。そしたら、久しぶりに羽根木公園の梅を観に行きたいって言うので、あたしも、グッドアイディ~アって思って、さっそく、お弁当を作り始めた。

 

甘辛に煮つけて冷凍しといた油揚げを解凍しつつ、酢飯を作って、カリカリの梅干しを細かく刻んだのを混ぜて、それを油揚げに詰めて、「梅見稲荷」の出来上がりだ。あとは、ほうじ茶を煎れて、魔法瓶に詰めて、これで準備OK!‥‥ってワケで、ウキウキと出発しようと思ったのもトコノマ、母さんの口から、あたしがもっとも恐れてた言葉が飛び出した。

 

 

「こんなにいいお天気なんだから、サイクリングで行きたいね」

 

 

オーマイガーッ! あたしのマンションから梅が丘の羽根木公園までって、直線距離なら6キロくらいだけど、まず、環七方面に出るのに地獄の急坂があるし、その先も、環七だとか世田谷通りだとか、車が多くて自転車で走るには適してないエリアが目白押しなのだ。母さんは、電動アシスト自転車だから、坂だって何だってお構いなしなのに対して、あたしの自転車は、名前こそ「フェラーリF2004」て名づけてるけど、基本的にママチャリだから、あまりにもキビシー道のりだ。だけど、2ヶ月ぶりの母さんとのデートだから、できる限り、母さんの希望を叶えてあげたい。それで、あたしは、スカートをデニムのパンツに穿き替えて、自転車で行く決心をした今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?

 

 

‥‥そんなワケで、午前11時、ピカピカでフル充電のエネループバイクに乗った母さんと、ポンコツのママチャリ、「フェラーリF2004」に乗ったあたしは、遥か彼方のプラムパラダイスへ向かって、ペダルを漕ぎ出した。そして、246は使わずに、モリヨシローの豪邸の下の商店街の奥の道を成城学園方面に向かって、途中で岡本の急坂を上った。もちろん、あたしは、自転車を押して上った。そして、ユーミンの豪邸をあとにして、五島美術館の五島さんの豪邸の前を通り、世田谷美術館方面へと抜けて、世田谷通リを横断した‥‥って言っても、ジモティーにしか分かんないと思うけど、環七も世田谷通りも排気ガスが凄いから、できるだけ裏道を使う作戦にしたってワケだ。

 

それで、小田急線に沿って走ってる城山通りまで、環七を使わずに裏道を抜けてったんだけど、ここはずっとビミョ~に下りなので、あたしの完全人力自転車でも、母さんに遅れずに着いてくことができた。それで、あたしは、少しだけ余裕ができて、「バ~イシクル♪バ~イシクル♪バ~イシクル♪アイウォントゥライマイバ~イシクル♪」って、クイーンの「バイシクル・レース」を歌ってみたり、「サ~イクリング♪サ~イクリング♪ああ情熱のサイクリングブギ♪」って、サディスティック・ミカ・バンドの「サイクリング・ブギ」を歌ってみたり、「子猫がミヤ~タ♪コルナ~ゴ♪僕の彼女はビアンキで~♪」って、忌野清志郎さんの「自転車ショー歌」を歌ってみたりしたんだけど、ハッと気づいたら、フレディー・マーキュリーも、加藤和彦さんも、忌野清志郎さんも、みんな亡くなった人だった。

 

そんなこんなもありつつ、小田急線に沿って城山通りを走り、経堂5丁目の交差点を左折して、突き当たりを右折して、細い路地をクネクネと進み、経堂駅に出た。そして、ここから、赤堤通りに出て、ひたすら漕ぎ続けたら、ようやく、羽根木公園に到着した。途中でちょっと休憩したけど、1時間弱で着くことができた。でも、母さんは元気マンマンだったけど、あたしはケッコーくたばってた上に、とにかく、お尻が痛かった。で、梅が丘図書館の駐輪場に自転車を停めて、羽根木公園の階段を上ってった。

 

前にも書いたけど、羽根木公園は、昔は「ねず山」って呼ばれてたくらいだから、「山」とは行かなくても「丘」くらいの感じで、階段を上って入ってくようになってる。それで、母さんと一緒に階段を上ってったら、ナニゲに人がいっぱいいた。丘をグルッと回ってる散策路に沿って、仲良くお散歩してるご夫婦、立ち止まって梅を眺めてるカップル、カメラで梅の写真を撮ってるお兄さん、腰掛けて新聞を読んでるおじさん、たくさんの人がいた。母さんは、散策路を歩きながら、感慨深そうに「懐かしいねえ」って言った。そうだよね、母さんを連れて来てあげるの、15年ぶりだもんね‥‥。

 

 

Um2

 

 

途中まで散策路を進んでから、また階段を上ると、もっと人が多くなった。母さんは、自転車だとあんなにどんどん先へ進んでたのに、ここに来たら、1本1本の梅に見入ってて、なかなか動こうとしない。半分以上の梅は終わりかけてて、そんなにキレイじゃないのに、その中でも、誰もが素通りしちゃうようなパッとしない梅の木をずっと見つめてる。

 

 

「この梅の木、覚えてる?」

 

「えっ?」

 

「きみこがちっちゃかったころ、ここで走り回ってて、この梅の木にぶつかって大泣きしたのよ」

 

 

母さんは、その梅の幹を撫でながら、そう言った。あたしは、そんなこと、ぜんぜん覚えてなかった。あたしがちっちゃかったころなら、父さんも一緒だったハズで、父さんと離婚してから母さんは、父さんと一緒だったころの思い出を話さなくなった。だから、あたしは、こんな話、一度も聞いたことがなかった。懐かしそうに梅の幹を撫でてる母さんの横顔を見てたら、あたしの胸に、いろんな思いがあふれて来て、何だか複雑な気持ちになっちゃった。

 

 

 母さんのことまだ知らず梅真白  きっこ

 

 

あたしは、しばらく一緒にその梅を見てたんだけど、掛ける言葉が見つからなかったので、黙って母さんの手を取って、ゆっくり歩き出した。そしたら、すぐ先に、背丈よりも低い紅白の梅が1本ずつ植えてあって、その真ん中に「飛梅(とびうめ)」についての説明のパネルが置かれてた。「飛梅」と言えば、菅原道真(みちざね)が、京都から福岡の太宰府へ左遷される時に、庭の梅を見て、「東風(こち)吹かば匂ひおこせよ梅の花.あるじなしとて春な忘れそ」って歌を詠んだら、梅が道真を追いかけて太宰府まで飛んでったっていうプリンセス・テンコーの「平安イリュージョン」でオナジミだ。

 

現在は、樹齢1000年を超える「飛梅」が、ご神木として太宰府天満宮にあるんだけど、そのご神木から接木で増やした「飛梅」が、全国各地に飛んでって、それをまた接木で増やしたものが、世田谷区の羽根木公園にも飛んで来てたのだ。まだ小さな苗木だったから、ここ数年のことなんだと思うけど、母さんもあたしも初めて見たので、すぐに会話が弾んだ。ちょっとセンチメンタルになってたから、この「飛梅」のオカゲで救われた。

 

 

 飛梅のホップステップ世田谷区  きっこ

 

 

‥‥そんなワケで、カンジンの梅が終わりかけてる上に、平日なのにも関わらず、ヤタラと人の多い梅林を進んでくと、あちこちに赤い幟(のぼり)が見えて来た。幟には「世田谷梅まつり」って書かれてて、特設の売店とか、関係者が休憩してるテント小屋とかが見えて来た。そうか、まだ「梅まつり」をやってたんだ。それで、梅林を抜けたとこにある少し広い通路を進んでくと、たくさんのお花を並べて、花の市をやってた。

 

 

 とりどりの春を並べて花の市  きっこ

 

 

赤だの青だの黄色だのって、原色のカラフルなお花を見ると、素朴な梅の美しさが際立って来る。あたしは、すべてのお花の中で、何よりも梅が好きなんだけど、こうして他のお花と見比べると、ますます梅が好きになる。

 

 

Um5

 

 

花の市の反対側には、特設の売店があって、その前の広場には、テーブルとイスが並んでたんだけど、お昼時ってこともあって、ものすごい人出で、ほとんど座れる場所がない。だけど、周りをウロウロしてたら、ちょうどハシッコの席のグループが立ったので、そこに座らせてもらった。それで、作って来た「梅見稲荷」を食べようと思ったんだけど、何も買わずに席だけ使わせてもらうのは気が引けたので、売店に行って、そばがきのすいとんを2つ買って来た。1つ300円だった。

 

 

Um3

 

 

お稲荷さんは6個しか作れなかったので、1人3個じゃリトル足りない感じだったから、ちょうど良かった。お稲荷さんも美味しかったし、すいとんも美味しかったし、お天気のいい日に母さんと一緒に外で食べたから、美味しさも倍増だった。

 

 

 蕎麦掻きの水団(すいとん)崩れゆく朧(おぼろ)  きっこ

 

 

お茶を飲みながら、いろんな話をしてたら、母さんが、「自分の梅には会いに来てるの?」って聞いた。この梅林の中には、あたしの梅の木がある。これは、別に、あたしが植えたワケでもないし、あたしの所有物でもないんだけど、子供のころ、母さんが連れて来てくれた時に、「自分の梅の木を決めておくと、また次に来た時に楽しいわよ」って教えてくれたから、あたしは、1本の白梅の木を「あたしの梅の木」って決めたのだ。

 

だから、あたしは、羽根木公園に行くたびに、梅が咲いてない季節でも、自分の梅の木を見に行って、幹に触ることにしてる。他人から見たら、他の梅の木と何も変わらない単なる1本の木なんだけど、その木のことを意識してるあたしにとっては、どんなに遠くからでも、一瞬で見分けることができる。そして、そのすぐ近くには、母さんの梅の木もある。もしかしたら、父さんの梅の木もあるのかもしれないけど、それは聞いたことがないし、教えてもらったこともない。

 

 

Um4

 

 

‥‥そんなワケで、お腹もいっぱいになったので、また園内をのんびりと歩き始めて、今度は、中村汀女(ていじょ)の句碑を見に行った。黒くて大きな岩に、「外(と)にも出よふるるばかりに春の月」っていう汀女の代表句が彫ってあって、文字が白く塗ってあるんだけど、白いペンキがずいぶん剥げちゃって、読みにくくなってる。それで、母さんと句碑を眺めてたら、オーストラリアの人が「何が書いてあるのか?」って聞いて来たから、あたしは、俳句と、意味と、作者の中村汀女がこの辺りに住んでたことと、昭和の終わりに88才で大往生したことをテキトーな英語で話したら、ナニゲに伝わったみたいだった。

 

 

Um6

 

 

 紅梅のふるるばかりに汀女の碑  きっこ

 

 

そして、母さんとあたしは、「自分の梅」に会いに行った。それぞれの梅は、すぐに見つかったんだけど、いつもは入れる場所なのに、残念なことにロープが張られてて、手で触ることはできなかった。「梅まつり」だからなのか、それとも、通常でも入っちゃいけないことになったのか、とにかく、ロープから10メートルくらい奥だったから、怪物くんでもモンキー・D・ルフィ でもないあたしは、どんなに手を伸ばしても届かなかった。

 

でも、久しぶりに見た「自分の梅」は、新しい枝がツンツンと青空へ伸びてて、まだ五分くらいお花も残ってて、会うことができて、とっても嬉しかった。母さんの梅は、あたしの梅よりもひとまわり大きくて、幹のカーブがやさしくて、とっても温かい感じがした。母さんとあたしは、しばらく、その場所から眺めてから、通路をグルッと進んで、今度は別の角度からも眺めてみた。そしたら、母さんの梅に、あたしの梅が抱かれてるみたいに見えて、何だか胸がジーンとした。

 

 

Um1

 

 

 母さんの白梅あたしの白梅  きっこ

 

 

‥‥そんなワケで、タップリと「梅まつり」を楽しんだあとは、また必死にママチャリを漕がなきゃならなかったあたしだけど、帰りには経堂のブティックに寄って、母さんに春物のスカートをプレゼントすることもできた。寝不足で疲れ気味のあたしには、少々ハードなサイクリングだったけど、「また来年も来ようね」って言ってくれた母さんの笑顔で、お正月から2ヶ月ぶりのお休みは、とっても嬉しい1日になった。これで、明日からもがんばれると思った今日この頃なのだ♪

 

 

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2010.02.23

冤罪の片岡さんが出所

「冤罪の片岡さんが出所」(世田谷通信)

高知の白バイ事故で、高知県警による悪質極まりない証拠、証言の捏造と柴田裁判長による偏向的な判決によって、「禁個1年4月」という不当判決を受け、無実の罪で加古川刑務所に収監されていたスクールバス運転手(当時)の片岡晴彦さんが、23日、収監期間を終えて出所した。片岡さんのご家族と支援者らは、深夜に高知県をバスで出発し、23日午前、満期で出所した片岡さんを迎えた。片岡さんの出所には、常に県警側に立った偏向報道を繰り返し、今回の冤罪事件の片棒を担いだ「高知新聞」の当時の記者も取材に来ており、片岡さんは「真実を書いてくれんのに、また来ている」と憤慨していた。今後は「片岡晴彦さんを支援する会」を中心に県警による証拠や証言の捏造を追及し、片岡さんの冤罪を訴えていく。(2010年2月23日)


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自分の味覚で自分のレシピ

いつものスーパーに寄ったら、もやしが10円になってたので、いとうあさこと年齢が近いあたしは、イライラしちゃった。だって、こんなに安くなってるなら、5袋とか10袋とかマトメて買っときたいのに、もやしは日持ちしないから、ひとり暮らしのあたし的には、2袋が精一杯だからだ。いっぱい買いたいほど安くなってるのに、保存できないから、いっぱい買うとムダになっちゃう。これは、灼熱の砂漠の真ん中をさまよってる時に、1本1円で在庫処分セールをやってるアイスキャンディー売りのおじさんと遭遇したくらいイライラしちゃう。今後のことを考えたら、ありったけのアイスキャンディーを買っときたいのに、買ったそばから融けはじめちゃう状況だから、どんなに急いで食べても、2本が限界だ。何十本も買っても、食べる前にどんどん融けちゃって、足元の灼けた砂へと染み込んでっちゃう。

世の中には、「安くなってると買わなきゃ損」て感覚の人が多いけど、あたしの場合は、どんなに安くなってたとしても、ムダなものを買うことこそ損だと思ってる。だから、食べ物に関して言えば、保存できないものは、決して大量には買わない。えのきやしめじなら、安くなってる時にマトメて買って来ても、石つきの部分を包丁で落として、バラバラにして、ビニール袋に入れて冷凍しとけば、いつでも使いたいぶんだけ使うことができる。インゲンとかなら、サッと湯通ししてから、小分けして冷凍しとけば、おんなじように使える。でも、もやしの場合は、冷凍することができない。出来ないワケじゃないけど、一度冷凍しちゃうと、もやしの命とも言える「シャキシャキ感」がなくなっちゃうから、ぜんぜん美味しくなくなっちゃう。

もやしの場合、袋のまま冷蔵庫に入れとくと、美味しく食べられるのは3日がいいとこだし、袋から出してお水に浸けて冷蔵庫に入れといて、毎日、新しいお水に替えたり、いちいちヒゲ根を切ったりすれば、まあ5~6日はなんとか持つ。だけど、100円も200円もするお野菜ならともかく、高い時でも30~40円で買えるもやしに対して、そこまで手間をかけるくらいなら、安いからってマトメて買わないで、必要な時に通常の値段で買ったほうがいいと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、10円のもやしを2袋買って来たワケで、1袋は冷蔵庫に入れて、1袋はすぐに湯通しした。お鍋に半分くらいお湯を沸かして、沸騰したら火を止めて、そこにもやしを1袋、ドバッと入れて、フタをして、1分30秒したらザルにあける。これでOKだ。タマに、火にかけたままのお鍋で、もやしをグツグツと煮る人がいるけど、阿藤快じゃなくても「なんだかなぁ~」って感じで、あたしには信じられない。まあ、中には、「シャキシャキ感」よりも「脱力感」のほうが好きな人もいるのかもしれないけど、あたしにとっては、「シャキシャキ感」のないもやしなんて、マニフェストを守らない民主党みたいなもんで、これじゃあ自民党と何も変わらない。

もやしの湯通しってものは、カップ麺の作り方とおんなじだ。カップ麺て、パッケージには、お湯を入れて3分とか、4分とか、それぞれ時間が書いてあるけど、その通りに作る人もいれば、時間よりも早めに食べ始める人もいる。あたしは、硬めの麺が好きだから、一般的なカップ麺は2分から2分半で食べるし、カップ焼きそばの場合は、1分半だ。で、もやしもおんなじで、一般的な「シャキシャキ感」なら、沸騰したお湯に入れて、フタをして、3分してからザルにあける。でも、より「シャキシャキ感」を追求してるあたしの場合は、1分半だ。

そして、この湯通しだけしとけば、あとは、どんなお料理にも簡単に使える。あたしは、和え物が好きなので、1袋の半分くらいのもやしに対して、お醤油を大さじ1、ゴマ油とラー油を小さじ1くらいの割合でチャチャッと混ぜて、仕上げに白ゴマをふりかけて、「もやしのピリ辛和え」にしちゃうことが多い。もちろん、これはベースだから、他の材料があれば、ニンジンを千切りして湯通ししたものや、油揚げを千切りにして湯通ししたものや、チクワを薄い輪切りにしたものなど、あり合わせのものを一緒に和えれば、味だけじゃなくて見た目にも美味しくなる。まだ、もやしに余熱がある出来立ても美味しいし、冷蔵庫でちょっと寝かせても味かまとまって美味しい。

それから、三杯酢や二杯酢も簡単にできる。乾燥ワカメをお湯で戻して、キュウリを輪切りにして、湯通ししたもやしと和えるだけだ。これだけでも十分に美味しいし、タコがあれば、文句なしの一品になる。冷凍のシーフードミックスがあれば、その中のイカを薄切りにして和えてもいいし、エビを乗せれば豪華絢爛だ。ちなみに、二杯酢は、お醤油とお酢を1対1の同量で合わせたもので、三杯酢は、お醤油とお酢とみりんを1対1対1の同量で合わせたものだけど、この方式の三杯酢は、みりんをお鍋で煮きらなくちゃなんない。「煮きる」ってのは、ひと煮立ちさせてアルコールを飛ばすってことだ。

だから、普通は、メンドクサイので、みりんの代わりにお砂糖を使う。つまり、みりんの甘さをお砂糖で代用するワケだから、みりんよりも量を少なくする。お醤油とお酢とみりんなら、1対1対1だけど、お醤油とお酢とお砂糖の場合は、1対1対0.3~0.5って感じだ。なんか、数学みたいになってきちゃったけど、お醤油とお酢を大さじ1杯ずつ容器に入れたら、普通の味がいい人は、お砂糖を大さじ3分の1くらい、甘めが好きな人は大さじ半分くらい加えて、あとは混ぜるだけだ。それから、使ってるお醤油の種類にもよるけど、舐めてみて味に物足りなさを感じた時には、ほんの少しだけお塩を足すといい。そうすると、味がビシッと立つ。

そして、三杯酢や二杯酢が出来たら、これにカツオのダシをプラスすると、土佐酢になる。わざわざ高価なカツオブシでダシをとらなくても、粉末や顆粒の「ダシの素」を少量のお湯で溶かして、あとから足せばいいだけだ‥‥ってワケで、あとは、この三杯酢と二杯酢と土佐酢をそれぞれの素材に合わせて使い分けるだけなんだけど、ここに大きなポイントがある。それは、この三杯酢と二杯酢と土佐酢ってのは、そんなに明確に分かれてるものじゃないってことだ。

三杯酢と二杯酢との違いは、みりんやお砂糖で甘みをつけてるかどうかなんだけど、三杯酢でも、どんな材料を和えるかによって、甘みを変える。ワカメとキュウリの場合は、お醤油とお酢とお砂糖を1対1対0.5くらいの甘めでもいいんだけど、ここに、もやしをプラスする場合は、1対1対0.3の平均的な甘さのほうが美味しい。そして、これに、タコやイカなんかの魚介類をプラスする場合には、1対1対0.1~0.2くらいに甘みを抑えたほうが美味しい。ま、タコやイカを使う時には、三杯酢よりも二杯酢にすることのほうが多いくらいだから、「魚介類を使う時には甘みは抑える」ってのは基本なんだけど、これも人それぞれの好みだから、自分の好きな味にすればいい。

あたしの場合は、あんまり甘いのは好きじゃないから、もやしだけの酢の物でも、お醤油とお酢とお砂糖を1対1対0.1~0.2くらいで作る時も多いんだけど、普通の味覚の人にしてみれば、これは、「限りなく二杯酢に近い三杯酢」ってワケで、こうなって来ると、甘みを抑えた三杯酢なのか、少し甘めにした二杯酢なのか、分からなくなって来る。三杯酢でも二杯酢でもなく、言うなれば「2.5杯酢」だ。

そして、カツオダシを加えた土佐酢になると、よくあるのは「もずく酢」だけど、あたしの場合は、ヤマイモやナガイモを食べる時に使ってる。ヤマイモやナガイモは、短冊に切ってワサビ醤油で食べるのが一番好きなんだけど、たいていは1回で食べきれないほどの量をいただいたりするから、とろろそばにしてみたり、摩り下ろしてフライパンで焼いたり、いろいろと楽しむ一環として、短冊に切って土佐酢でいただく。

この場合は、お砂糖を入れない二杯酢に、カツオダシを少なめに足した「濃いめの土佐酢」を作って、短冊に切ったヤマイモにかけて、上から焼き海苔を散らす。これだけでも美味しいけど、ここに、ナナメに切ったオクラを入れて、「ヤマイモとオクラの土佐酢サラダ」にしても美味しいし、ヤマイモを少し細かく切って、オクラも輪切りにして、さらに納豆を混ぜて、土佐酢で和えてからご飯にかけるとサイコーだ。

‥‥そんなワケで、居酒屋さんのお通しで出て来た小鉢の酢の物をひとくち食べただけで、ゲホゲホとむせちゃうほどお酢がきつかったり、お友達のお家で出された酢の物を食べたら、甘すぎて気持ち悪くなっちゃったりって、酢の物の味って、各家庭によって、お店によって、ホントに様々だ。だから、あたしは、酢の物こそ、自分の味覚に合わせて、自分で作るべきだと思ってる。そして、どこかの誰かの味覚に合わせて書かれてるレシピなんか参考にしないで、自分の味覚で自分のレシピを作るべきだと思ってる。三杯酢と二杯酢と土佐酢にしても、これらを明確に区別して使うんじゃなくて、その時の食材や食べ方によって、「限りなく二杯酢に近い三杯酢」だったり、「ほんのちょっとだけカツオダシを加えた土佐酢」だったりしても、自分が美味しいと感じたら、それが何よりのレシピになる。さらには、三杯酢のお砂糖の量を増やせば「甘酢」になるし、これに片栗粉でトロミをつければ中華の「甘酢餡」になるし、タカノツメを入れれば「南蛮漬け」のタレになる。これらも、人それぞれの味覚があるんだから、自分で作るのが何よりだと思う今日この頃なのだ。


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2010.02.22

キッコゲリオン、部分的に沈黙

負けたどぉ~~~!‥‥ってワケで、今日の「フェブラリーステークス」は、1着が4番のエスポワールシチー、2着が3番のテスタマッタ、3着が6番のサクセスブロッケン、4着が2番のケイアイテンジン、5着が12番のグロリアスノアっていう結果で、あたしの「エヴァンゲリオン予想」は、またまた沈黙しちゃった。だけど、前回の「AJC杯」みたいに「完全に沈黙」ってワケじゃなくて、「部分的に沈黙」って感じだった。

あたしは、8番のレッドスパーダを弐号機、13番のローレルゲレイロを初号機、そして、4番のエスポワールシチーと2番のケイアイテンジンを零号機って予想したから、3連複は、4-8-13と2-8-13の2通りしか買わなかった。それで、この3連複を200円ずつにして、あとは、「米子」からの4-7-5の3連単と、早希ちゃんのダウンジャケットの色、ピンクの8枠へそれぞれから流した1-8、2-8、4-8、7-8の枠連をぜんぶ100円ずつ買ってた。

そして、ここまでで900円だったから、キリを良くするために、あと100円だけ買おうと思った時、今までのパターンを思い出した。「名古屋」の7-5-8にしても、「名護市」の7-5-4にしても、両方とも、東京のメインレースの裏の京都のレースで的中してたのだ。それで、あたしは、「二度あることはサンドイッチ」ってことで、「フェブラリーステークス」の裏の京都の11R、「山城ステークス」を馬の名前も見ずに、4-7-5の3連単を100円買った。

で、「フェブラリーステークス」の馬券が全滅しちゃったあたしは、一瞬、ガックリと肩を落としたんだけど、ここで、「山城ステークス」のことを思い出した。それで、「もしや?」と思ってレース結果を見てみたら、8-3-12でカスッてもいなかった。その上、この8-3-12ってのが、133万円のチョー万馬券になってた。100円買ってれば133万円、1000円買ってれば1330万円だ。そして、そのまま次の12Rの結果を見てみたら、こっちは4-7-13で、あたしの4-7-5にカスッてた。まあ、京都の12Rは買ってないんだし、買ってたとしてもハズレだから、何の意味もないんだけど‥‥って感じの今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、今日の「フェブラリーステークス」は、1番人気のエスポワールシチーが1着、2番人気のサクセスブロッケンが3着になった上に、2着になったテスタマッタも5番か6番の人気だったから、3連複は1000円ちょい、3連単でも4000円ちょいの配当だった。だから、コジツケ予想なんかしないで、普通に予想したり、競馬新聞に書いてある印の通りに買ってれば、簡単に当たってたと思う。だけど、それじゃあ面白くない。人の予想の通りに買っても、100円が5万円とか10万円とかになるなら乗ってもいいけど、10倍の1000円じゃ悲しすぎる‥‥ってことで、こんなことばかり言っててもラチがあかないから、次のG1につなげるために、今回の「エヴァンゲリオン予想」の敗因を検証してみようと思う。

今回、あたしは、シンジとミサトの会話から、3機のエヴァンゲリオンを予想した。そして、弐号機と初号機に該当する馬は簡単に見つかったけど、零号機に該当する馬が見つからなくて、結局、レイと零号機は白とブルー、白とブルーは「フレッシュプリキュア」のキュアベリー、キュアベリーの必殺技は「エスポワールシャワー」‥‥って連想から、エスポワールシチーを選んだ。だけど、これは、激しくムリのあるコジツケだった。それで、あたしは、どうしても自信が持てなかったので、もう1頭、2番のケイアイテンジンも零号機の候補にした。

これは、シンジとミサトの会話に何度も出て来る数字の「4」、そして、「西日本横断ブログ旅」で、「4つめの県」を目指して早希ちゃんが振ったサイコロの目が「4」だったことから、名前に「四」がつく四位洋文騎手が騎乗するケイアイテンジンを選んだんだけど、その他にも、枠は、レイのプラグスーツとおんなじ「白」ってことと、調教師の名前も「白」がつく白井寿昭さんだったっていう理由もある。でも、結果は、騎手の名前の通りで、「4位」だった。

‥‥そんなワケで、1着になったエスポワールシチーが零号機だったってことだけは当たったけど、弐号機と初号機は当たらなかったワケで、結果から見れば、2着になったテスタマッタと3着になったサクセスブロッケンが、弐号機と初号機だったってことになる。それで、あたしは、どっちが弐号機でどっちが初号機だったのかと思って、この2頭の馬のことをいろいろと調べてみたんだけど、これと言ってヒントは見つからなかった。それで、あたしは、ナニゲに、次のG1が何ていうレースなのか、JRAのレースカレンダーを見てみたら、今度は、3月28日の「高松宮記念」ていうレースで、1ヶ月以上も先だってことが分かった‥‥って、えっ?高松宮記念?高松宮って言えば、皇室じゃん!

あたしは、ここで、すべての謎が解けたのだ! あたしが、今回の「エヴァンゲリオン予想」のキッカケにしたのが、第拾八話「命の選択を」に登場する「松代」や「軍艦」と、石川喬司先生の「魔法つかいの夏」に登場する「大本営」や「軍艦」とのシンクロだった。そして、石川先生から建国記念日にいただいたメールに、「魔法つかいの夏」の主人公の比呂人くんの名前は、昭和天皇の「裕仁」をモジったものだってことが書かれてた。だから、あたしは、今回のケースは、「天皇」がキーワードになる気がするって書いてたんだけど、これは、来月の「高松宮記念」にこそ該当してたのだ。

前回の「AJC杯」は、あたしの思い出のレースだったから、G1じゃなかったのに、特別に「エヴァンゲリオン予想」をしてみたワケだ。そして、その結果は「完全に沈黙」だったワケだけど、この「AJC杯」を予想せずに、あたしのルールに従ってG1だけに目を向けてたとしたら、エヴァンゲリオンの各話とレースとの対応は1つずつズレてたワケで、そうすると、来月の「高松宮記念」が、「天皇」がキーワードになる第拾八話「命の選択を」に対応してるってことになる。皇室の名前がついてるG1レースなんだから、こんなにピッタンコなことはない。

そしたら、今日の「フェブラリーステークス」は、第拾八話「命の選択を」じゃなくて、1つ前の第拾七話「四人目の適格者」に対応してたってことになる。「四人目の適格者」ってタイトルは、今日、4番のエスポワールシチーが1着になったことともツジツマが合う。あたしは、「命の選択を」の冒頭のシンジとミサトの会話を引いたけど、そこでは、「四号機が欠番になった」ってことを話してるから、いくら、直前の「西日本横断ブログ旅」で早希ちゃんがサイコロで「4」を出したからって、どうもシックリ来ない部分もあった。だけど、エヴァンゲリオンの放送が1話ズレて、今日の「フェブラリーステークス」が「四人目の適格者」になれば、エヴァンゲリオン的にも、早希ちゃん的にも、4番のエスポワールシチーが1着になることを完璧に暗示してたことになる。

‥‥そんなワケで、前回の「AJC杯」での「完全に沈黙」も、今日の「フェブラリーステークス」での「部分的に沈黙」も、すべては、ゼーレのシナリオが1ページずつズレちゃってたことが原因だったワケだ、たぶん。だから、この流れで行けば、4月11日の「桜花賞」が第拾九話「男の戰い」、4月18日の「皐月賞」が第弐拾話「心のかたち、人のかたち」、5月2日の「天皇賞」が第弐拾壱話「ネルフ、誕生」、5月9日の「NHKマイルカップ」が第弐拾弐話「せめて、人間らしく」、5月16日の「ヴィクトリアマイル」が第弐拾参話「涙」、5月23日の「オークス」が第弐拾四話「最後のシ者」、5月30日の「日本ダービー」が第弐拾伍話「終わる世界」、そして、6月6日の「安田記念」が最終話「世界の中心でアイを叫んだけもの」に対応してるってことになる。そして、ここで気になるのが、牝馬限定の「桜花賞」が、「男の戰い」に対応してるって点だ。これが何を意味してるのかは、まだ先のことなので今は考えないけど、きっと、ものすごい秘密が隠されてるような気がしてる今日この頃なのだ。


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2010.02.21

美しき不快

あたしは、昨日の日記の最初のとこに、「フェブラリーステークス」について、こんなギャグを書いた。


『この「フェブラリー」ってのは、英語で「図書館」のことで、「図書館に行って競馬の歴史を調べたくなるほど奥が深いレース」って意味から名づけられた、ワケねえだろ!‥‥って、あまりにも楽しくて、ゲートインする前からノリツッコミしちゃったよ(笑)』


そしたら、十数名の人から、「きっこさん、フェブラリーは図書館じゃなくて2月という意味ですよ」っていうメールが届いた。あたし的には、『この「フェブラリー」ってのは、英語で「図書館」のことで、「図書館に行って競馬の歴史を調べたくなるほど奥が深いレース」って意味から名づけられた』って書いただけでも、普通はギャグだと分かると思ったんだけど、万が一、シャレが通じない人がいたら困ると思って、わざわざ、『ワケねえだろ!‥‥って、あまりにも楽しくて、ゲートインする前からノリツッコミしちゃったよ(笑)』っていうフォローまで入れといたのに、それでも、十数名の人には通じなかったのだ。

メールをくださった皆さん、親切なお気持ちには感謝しますが、これは、「フェブラリー」を「ライブラリー」とカン違いしてる人‥‥っていうボケに対して、自分でツッコミを入れた「ノリツッコミ」であって、いくら高卒のあたしでも、これくらいの英語は分かるので、ご心配なく。それに、自信のない英単語の場合は、ちゃんと手元にあるフェブラリーを引いて調べてから書いてるので、決して間違えることはない‥‥って、それは「ディクショナリー」だろ!(笑)

で、今回、あたしが思ったのは、今までに星の数ほど書いて来たあたしのギャグって、もしかしたら、一部の人たちには、今回の「フェブラリー」みたいに、ギャグだってことが通じてなかったんじゃないのか?‥‥ってことだ。たとえば、あたしがギャグで「トコノマ」って書いてるのも、あたしが「束の間」のことを「床の間」だとカン違いしてる人だって思われてるのかも?‥‥って思ったら、ものすごく心配になって来た今日このころ、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしがWEB日記を書き始めた10年前には、ギャグに限らず、文章の終わりに「(笑)」って書くのが流行してたし、「爆笑」を略して「(爆)」って書くのも流行してた。だから、ケータイで更新してた最初のほうの日記を見ると、あたしも「(爆)」を使ってる。だけど、何年か経つうちに、「warai」の頭文字の「w」や、「wara」を誤変換した「藁」なんかも使われるようになって来た。この「w」や「藁」は、多くの場合、匿名掲示板などで、相手のことを小バカにしたりする時に使われるようになって、俗に「荒らし」って呼ばれてる人たちは、すべての文章の後ろに「w」をいくつも連続して「wwwwww」って付け足すようになった。それで、「wを多用するほど知能が低い人」なんて言われるようになった。

そんな流れから、「w」や「藁」は当然として、普通の「(笑)」でも、あんまり多用すると、読み手から「ウザイ」とか「目障り」とかって思われるようになって来た。だから、あたしは、「1日の日記の中で何度も繰り返しては使わない」とか、「できるだけ連続しては使わない」とかって、自分なりにセーブして使うようにして来た。だから、あたしが「(笑)」を使うのは、ナニゲに「ここ一番」みたいな場所で、今回の「フェブラリー」のクダリにしても、「これはギャグなんですよ」って念を押しとく意味もあって、最後に「(笑)」を付け足してる。だから、今日のマクラの『それは「ディクショナリー」だろ!(笑)』にしても、この流れで、ここに「(笑)」を使わないワケにはいかないので、必要に迫られて使ったってワケだ。

最近、このセリフも多用しちゃってるけど、人の感性は人それぞれなので、おんなじ文章でも、人によって受け取り方が違う。まったく悪気なんかなくて、普通に書いた文章でも、読む人によっては、それを不快に感じる人もいる。たとえば、あたしは、自分のことを「あたし」って書いてるけど、これが不快だって人もいる。もう何年も前のことだけど、ある俳句のサイトに書き込みをしたら、皆さん、やさしくしてくれてたのに、1人だけ、ヤタラと絡んでくる人がいた。あたしは、何も波風をたてるようなことは書いてなかったんだけど、その人にとっては、あたしが自分のことを「あたし」って書いてることが不快だったそうだ。それで、とても俳人とは思えないような罵詈雑言を浴びせられて、あたしは、そのサイトを追い出された。

あたしが、自分のことを「あたし」って書いてるのは、誰の書き込みもおんなじ文字で表示されて、個人個人の区別がつかないインターネット上で、少しでも自分の個性を出すために、ふだんの「話し言葉」に近い感じの一人称を使おうと思ったからだ。それに、aikoを始めとして、「あたし」っていう一人称で歌詞を書いてる歌手もたくさんいるし、文学でも詩でも普通に使われてる一人称だから、マサカ、こんなことを不快に感じる人なんているワケないと思ったからだ。

そして、あたしが「あたし」って書いてるのは、基本的には、この「きっこの日記」や自分のサイトだけで、あとは、仲良くさせていただいてる人たちのブログにコメントを書く時くらいだ。メールでも、お友達には「あたし」って書くけど、お仕事のメールに限らず、目上の人に出す場合には、必ず「私」って表記してる。今までに何度も紹介させていただいた石川喬司先生とのメールのやりとを見てもらえれば分かるように、目上の人に対しては、ちゃんと「私」って表記してる。ようするに、これまた最近、多用しちゃってるセリフだけど、「TPO」を考えて使い分けてるってワケだ。

‥‥そんなワケで、あたしの感覚だと、何でこれが不快なのかまったく理解できない「あたし」って言葉でも、極めて少数だと思うけど、不快に感じる人がいることは体験済みなので、これが「単語」じゃなくて「文章」になった場合には、もっともっと複雑になると思った。まったく悪気なんかなくて、普通に書いた文章でも、千差万別な感性の人たちが読めば、中には、その文章を不快に感じる人もいるってことだ。

もちろん、100人のうち99人は文章の通りに受け取るのに、1人だけが過剰反応したようなケースの場合には、書き手の問題じゃなくて、その1人の人の感性に問題があるんだから、書き手は何も気にする必要はない。だけど、100人のうち、20人とか30人とかが不快に感じるような場合には、その文章の書き方に問題があるってことになる。最初から、読んだ人を不快にさせてやろうと思って書いた文章なら、その目的は達せられたワケだけど、何の悪気もなくて書いた普通の文章が、こんなに多くの人たちを不快にさせたのなら、どう考えても、書き方に問題があるワケだ。

例としては、ちょっと適当じゃないかもしれないけど、数日前からOAが始まった「十六茶」のCMで、新垣結衣が、松本伊代の「センチメンタルジャーニー」の替え歌を歌ってる。それで、このCMを観た松本伊代の感想をワイドショーの芸能ニュースでやってたんだけど、松本伊代は、「ダンスも完璧だし、昔の私みたいで、とっても可愛いですね」とかって言ってた。あたしは、このコメントを聞いて、別に何とも思わなかったんだけど、この放送を一緒に観てたスタイリストは、「昔の自分みたいに可愛いだなんて、よく言うわよね」ってツッコミを入れてた。あたしは、このツッコミを聞いて、初めて「そうも取れるんだ」って思った。

あたしは、新垣結衣のダンスが完璧なことや全体の雰囲気が「昔の私みたい」ってことで、「とっても可愛いですね」は新垣結衣に対しての言葉だと受け取ったんだけど、スタイリストは、そうは取らなかった。確かに、このコメントだけを読めば、スタイリストが解釈したような意味にも取れる。でも、この時の松本伊代の表情や口調からは、そんな感じはぜんぜんしなかった。だから、あたしは何とも思わなかったんだけど、一緒におんなじ映像を観てても、あたしとは違った解釈をして、少なからず悪い印象を持った人もいたワケだ。

言葉を発信する人の表情やイントネーションまで分かる映像でも、こんなふうに解釈が割れるってことは、表情もイントネーションも分からない「文字だけの世界」の場合には、もっと解釈が割れることになる。これは、読み手の感性の違いによるものじゃなくて、書き手の文章力と、読み手の読解力によるものだ。ものすごく誤解されるような書き方をしてれば、読み手の感性に関係なく、書き手の伝えたいことは正しく伝わらないし、不快にさせるつもりがなくても不快にさせちゃうこともあるってワケだ。そして、読み手の読解力に関しては、書き手はどうしようもないんだから、書き手にできることは、「ある程度、読解力が低い人にも、正しく伝わるような書き方をする」ってことしかない。そして、それをフォローしてくれる小技の1つが、「(笑)」だったりする。

たとえば、ふだんから仲のいいお友達同士のグループで、顔を合わせたり電話で話す時には「あんたバカ?」なんて言ってもシャレだって通じる相手でも、文字だけの掲示板に「あんたバカ?」って書き込んだら、この言葉が、どんな表情で、どんなイントネーションで発信されたものなのか分からないから、状況によっては、相手を怒らせちゃう場合がある。そんな時に、「あんたバカ?(笑)」って書けば、いつも直接話してる時のニュアンスなんだってことが分かるから、問題は起こらない。

だけど、これは、あくまでも、ふだんから仲のいいお友達同士だから通じることで、インターネット上でしか知らない相手に向かって「あんたバカ?(笑)」って書き込むと、この「(笑)」が、「w」や「藁」とおんなじ「嘲笑」って意味に受け取られちゃう危険もある。こっちはシャレのつもりで書き込んだのに、相手は自分がバカにされたとカン違いしちゃって、一気に怒り出す。これは、カン違いした相手が悪いんじゃなくて、カン違いされるような書き方をしたほうの責任だ。そして、これは、相手の立場に立たずに、自分の感性と自分のモノサシだけで安易な書き込みをしたことが原因なのだ。自分の書き方が悪くて、内容が正確に伝わらなくて、それで、相手を不快にさせちゃったら、これほど無意味なことはない。無意味どころか、相手にとっては大迷惑だ。

だから、あたしは、この日記を書く上で、何よりも気をつけて来たことは、「内容が正確に伝わるように書く」ってことだった。そして、ただ単に内容を正しく伝えるだけじゃ、学校の教科書みたいな文章になっちゃってぜんぜん楽しくないから、読みやすくするために、プラスアルファとして、「話し言葉」を使ったり、オリジナルのギャグを散りばめたりって、いろいろと工夫して来た。だから、昨日の日記の「フェブラリー」のクダリをギャグだって理解してくれなかった人が十数人いても、それは、このプラスアルファの部分だから、本文の内容を誤解されるよりはマシだと思った。だげど、あそこまで念入りに書いても理解してくれない人がいたってことは、今まで書いて来た日記の内容にしても、ちゃんと正確に伝わってるのか、すごく心配になって来た。

それで、あたしは、今まで以上に念入りに書いたほうがいいのかな?‥‥とも思ったんだけど、これはサジ加減の問題で、あんまりやりすぎると、今度は、読解力の高い人たちから「くどい文章だ」って思われちゃうオソレがある。今回のケースなら、『この「フェブラリー」ってのは、英語で「図書館」のことで、「図書館に行って競馬の歴史を調べたくなるほど奥が深いレース」って意味から名づけられた、ワケねえだろ!‥‥って、あまりにも楽しくて、ゲートインする前からノリツッコミしちゃったよ(笑)』って書いたあとに、さらに、『もちろん、これはギャグで、「フェブラリー」ってのは、英語で「2月」のことだ。』って付け足せば、サスガに、カン違いする人はいなくなると思うけど、あたしが読み手だとしたら、ここまで書かれてると、「読み手をバカにした文章だな」って感じちゃう。読み手の読解力を低いと思ってるから、まるで子供に説明するように、普通なら説明しなくてもいいようなことまで説明してるように感じちゃう。

何らかの文章を書く時に、何よりも気をつけなきゃいけないのは、やっぱり、内容を正確に伝えることだと思うんだけど、内容が正確に伝わったとしても、一部の読み手を不快にさせちゃうことは避けられない。自分がされても不快に感じないことでも、それを誰かにしたら、人によっては不快に感じる人もいるワケで、これは、人それぞれの感性の違いだから、どんなに気をつけたって、何かを発信する以上、絶対についてまわることだ。どんなに気をつけて書いたって、全世界のすべての人たちに共感される文章なんて書けるワケがない。だけど、たとえ一部の人たちを不快にさせたとしても、自分の書いた内容が正確に伝った上でのことなら、それはそれで納得できる。一部の人たちを不快にさせても、それ以上の人たちに共感されれば、それはとっても意味のあることだし、逆に、多くの人たちを不快にさせたとしても、一部のマイノリティーの思いを代弁してて、そうした人たちに共感されれば、それもとっても意味のあることだと思う。

‥‥そんなワケで、こうした「不快」は、「風の谷のナウシカ」的に言えば、「腐海」みたいなもんで、これほど不快なことはないだろう。でも、腐海の植物たちは、人間が汚してしまった大地を浄化してくれてるんだし、虫たちはその腐海を守ってくれてるんだから、いくら、自分たちにとって不快だからって、腐海を焼き払うことも、虫たちを殺すことも、すべては、自分の首を絞めることになる。あたしが自民党を批判した文章を書けば、それを読んだ自民党の支持者は不快に感じるだろうけど、あたしは、自民党が50年もかけてメチャクチャにしちゃったこの国の汚れを浄化するために書いてるワケで、それを不快に感じる人たちは、腐海を焼き払おうとしてるトルメキアの愚かなと人たちと何も変わらない。軍事大国のトルメキアは、今のアメリカであり、腐海のほとりにある小さな風の谷は、今のニポンなのだ。トルメキアの言いなりになって、沖縄に新基地を造り、このまま戦争に加担し続ければ、この地球は、いつかは「炎の7日間」を迎えて、完全に滅びてしまう。だから、あたしは、たとえ一部の人たちを不快にさせたとしても、これからも、青き衣をまといて、金色(こんじき)の野を歩いて行こうと思ってる今日この頃なのだ。


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2010.02.20

フェブラリーステークスへ暴走モード!

全国2500万人の競馬ファンの皆さんと、全国2500万人のエヴァンゲリオンファンの皆さんと、全国5万人の「きっこの日記」のファンの皆さん、お待たせしました!‥‥ってワケで、いよいよ、今年初のG1レース、「フェブラリーステークス」の枠順が発表になったので、ヒサビサの「エヴァンゲリオン予想」を炸裂させちゃうけど、念のために説明しとくと、この「フェブラリー」ってのは、英語で「図書館」のことで、「図書館に行って競馬の歴史を調べたくなるほど奥が深いレース」って意味から名づけられた、ワケねえだろ!‥‥って、あまりにも楽しくて、ゲートインする前からノリツッコミしちゃったよ(笑)


2月21日 東京11R
「フェブラリーステークス」(G1)
4歳上オープン ダート1600m

1枠1番  ダイショウジェット/柴山雄一
1枠2番  ケイアイテンジン/四位洋文
2枠3番  テスタマッタ/岩田康誠
2枠4番  エスポワールシチー/佐藤哲三
3枠5番  スーパーホーネット/藤岡佑介
3枠6番  サクセスブロッケン/内田博幸
4枠7番   トーセンブライト/北村宏司
4枠8番  レッドスパーダ/横山典弘
5枠9番  ザレマ/M.デムーロ
5枠10番 オーロマイスター/吉田豊
6枠11番 スーニ/川田将雅
6枠12番 グロリアスノア/ 小林慎一郎
7枠13番 ローレルゲレイロ/藤田伸二
7枠14番 リーチザクラウン/武豊
8枠15番 ミリオンディスク/C.ルメール
8枠16番 ワイルドワンダー/蛯名正義


う~ん、この中にロールオブザダイスの名前がないのはリトル寂しいけど、それはそれ、これはこれってことで、すべてはゼーレのシナリオ通りに進んでるんだから、2才牝馬のマツリダキッコのやるべきことは、専門的な競馬の知識やデータはすべて無視して、あくまでもエヴァンゲリオンのストーリーにコジツケた大胆予想を展開することだと思ってる今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしのイチオシだったロールオブザダイスは、11日の「佐賀記念」で3着に敗れたんだけど、その時に勝ったラッシュストリームも、結局は今回の「フェブラリーステークス」を回避することになった。つまり、ロールオブザダイスもラッシュストリームも、獲得賞金額としては出走でたんだけど、馬のことを考えて連戦は避けた‥‥ってことなんだと思う。とにかく、「フェブラリーステークス」の登録馬の一覧表を見て、あたしが最初にピンと来たロールオブザダイスは、その後、11日の「佐賀記念」に1番人気で出走して「3着」に敗れて、今回の「フェブラリーステークス」への出走をとりやめたってワケで、「佐賀記念」があった日の深夜に放送された「西日本横断ブログ旅」では、4回連続で悪い目を出してた早希ちゃんが、弐号機サイコロで「3」を出してピンチを切り抜けたってワケだ。

で、ロールオブザダイスの「3着」と、弐号機サイコロの「3」ていうシンクロを踏まえた上で、今回の「フェブラリーステークス」に対応してるエヴァンゲリオンの第拾八話「命の選択を」は、こないだも紹介したけど、シンジとミサトのこんな会話から始まる。


シンジ 「四号機が欠番っていう噂、本当ですか?何か事故があって爆発したって」

ミサト 「ええ本当よ。四号機はネルフ第二支部と共に消滅したわ。S2機関の実験中にね。ここは大丈夫よ。3体ともちゃんと動いてるじゃない。パイロットもスタッフも優秀だし」

シンジ 「でもアメリカから参号機が来るって。松代でするんでしょ、起動実験」

ミサト 「うーん、ちょっち4日ほど留守にするけど、加持が面倒見てくれるから心配ないわよ」


‥‥ってことで、この会話をストレートに読み解けば、欠番になった四号機がロールオブザダイスってことになる。そして、この会話に登場するエヴァンゲリオンは、零号機から四号機までの5体だけど、四号機ディラックの海に飲み込まれて消滅したんだし、参号機はこのあと破壊される。だから、ミサトが「ここは大丈夫よ。3体ともちゃんと動いてるじゃない。パイロットもスタッフも優秀だし」って言ってることから、エヴァンゲリオン零号機、初号機、弐号機の3体に該当する馬を見つければ、それが、1着、2着、3着になるって推測できる。

で、マクラに書いた一覧表を見ると、アスカの弐号機に該当するのは、4枠8番のレッドスパーダってことになる。なんたって「レッド」だし、「スパーダ」ってのはトランプの「スペード」を表わすイタリア語で、「剣」のことだ。つまり、「赤い剣」てワケで、弐号機のイメージにピッタリだ。その上、騎乗するのが、あたしとおんなじ苗字の横山典弘騎手なんだから、これは間違いないだろう。そして、シンジの初号機に該当するのは、これまた一目瞭然で、「シンジ」のニックネームを持つ藤田伸二騎手が騎乗する7枠13番のローレルゲレイロだ。男っぷりのいい藤田伸二騎手には、「シンジ」の他に「男」っていうニックネームもあるんだけど、今回のエヴァンゲリオンの第拾八話:「命の選択を」の次の第拾九話:のタイトルは、そう、「男の戰い」だ。

でも、弐号機と初号機はすぐに見つかったんだけど、レイの零号機に該当する馬が見つからない。調教師や厩舎の名前、血統なんかも見てみたんだけど、どうもシンクロしてる馬がいない。それで、あたしは、レイと零号機のイメージを思い浮かべてみたんだけど、レイも零号機もあんまり好きじゃないあたしには、単に「白とブルー」っていうカラーリングしか思い浮かばなかった。そこで、基本に立ち返ってみることにして、最初に予想が的中した「エリザベス女王杯」のことを思い出してみたら、「プリキュアの夢を見たらテイエムプリキュアが2着に入った」っていう、エヴァンゲリオンとは関係ないことからスタートしてたのだ。それで、あたしは、「エヴァンゲリオン予想」と言いながらも、ちょっとプリキュアのほうにもダッフンしてみることにした。

レイと零号機から浮かんだイメージは「白とブルー」だけど、プリキュアで「白とブルー」と言えば、あたしの一番好きなキャラってことになる。「プリキュア5」ならかれんちゃんだし、「フレッシュプリキュア」なら美希ちゃんだ。そして、美希ちゃんの変身するキュアベリーの必殺技と言えば、もちろん「エスポワールシャワー」だってことで、あまりにもコジツケ感がマンマンだけど、2枠4番のエスポワールシチーをレイの零号機ってことに決めた。さっきのシンジとミサトの会話の中にも、「四号機」とか「ちょっち4日ほど留守にするけど」とかって、ナニゲに「4」て数字が繰り返されてるから、いい感じだ。つまり、4番、8番、13番の3連複か、この3頭の組み合わせで3連単を買えばいいってことで、これでアッサリと「使徒殲滅!」だ(笑)

‥‥そんなワケで、これじゃあ、サスガに浅すぎるから、ここで視点を変えて、「西日本横断ブログ旅」のゆうべの放送を振り返ってミルコ・クロコップ‥‥なんてのも織り込みつつ、ようやく鳥取県を脱出できることになった早希ちゃんは、この旅で4つめの県、島根県へと突入した。そう、「4つめの県」てとこがポイントだ。ちなみに、放送でも、早希ちゃんのブログでもに、鳥取県を「2つめの県」、島根県を「3つめの県」て呼んでるけど、スタートしたのが兵庫県なんだから、あたしの数え方だと、岡山県が2つめ、鳥取県が3つめ、島根県が4つめってことになる。

そして、早希ちゃんは、島根県での1つめの通過ポイントとして、どこかの断崖の写真を見せられる。直角に切り立った崖で、海に突き出してるからどこかの岬みたいなんだけど、何の手がかりもない。それで、早希ちゃんは、いろんな人に声をかけて、その写真を見せて聞き込みを続けるんだけど、まだここは鳥取県の倉吉駅なので、通行人だけじゃなくて、観光案内所の人も、タクシーの運転手さんも、その写真の場所がどこだか分からないと言う。でも、数少ない情報から、ナニゲに「隠岐島」なんじゃないかってことが分かる。そして、「隠岐島」に渡るためには、まずは「境港」まで移動しなきゃなんない。

でも、早希ちゃんは、その前に防寒着が欲しいって言い出す。今は、白地に黒の豹柄のジャケットを着てるんだけど、このままじゃ寒すぎるから、お金のあるうちにダウンジャケットを買っときたいって言って、駅から徒歩30分の「ユニクロ」を目指す。そして、辿り着いた「ユニクロ」で、紫とオレンジとピンクで悩んで、ピンクのダウンを買った。定価が7000円以上のダウンは、セールで4490円になってたので、9925円の所持金は5435円になったけど、それでも、まだ余裕がある。そして、早希ちゃんは、「境港」を目指して電車に乗り、「米子」で乗り換えるんだけど、どこを見ても「ゲゲゲの鬼太郎」の世界で、妖怪が大好きな早希ちゃんは大コーフン!

「境港」は、水木しげるの故郷だってことで、「米子」から「境港」までは、駅も電車も「ゲゲゲの鬼太郎」のキャラがふあれてる。あたしも、米子にお住まいの俳句仲間から、鬼太郎やねずみ男や猫娘がラベルになったお酒を送っていただいたことがあるんだけど、今回の放送を観て驚いたのは、タクシーの屋根の上の行灯(あんどん)までもが、目玉おやじの目玉になってるのだ‥‥ってことで、ちょっと競馬からダッフンしちゃったけど、「境港」に到着して、午後3時のサイコロタイムを迎えた早希ちゃんは、相棒の弐号機サイコロで、ミゴトに「4」を出したのだ!

そう、シンジとミサトの会話で、「四号機」とか「ちょっち4日ほど留守にするけど」とかって言ってる上に、「4つめの県」の通過ポイントを目指して進んでる早希ちゃんが、セールで「4490円」になってたダウンジャケットを買ったあと、「米子(4・7・5)」で乗り換えて来てから、サイコロで「4」を出したのだ。これで、4番のエスポワールシチーは鉄板だろう。さらに言えば、ここまでの早希ちゃんのサイコロの目は、「1」「2」「2」「2」「3」「4」って出てるから、完全に「上り調子」と言える。このまま行けば、次が「5」で、その次は夢の「6」が出るかもしれない。

‥‥そんなワケで、ダウンを買ったり電車賃を使ったりで目減りしちゃった旅の資金も、ミゴトに「4」を出したことで、5157件ものコメントを生かすことができて、早希ちゃんの所持金は9312円になった‥‥ってのが、ゆうべの放送だった。だから、この流れも踏まえて予想すると、第拾八話「命の選択を」からの4番、8番、13番の他にも、「名古屋」で「7・5・8」が炸裂したように、「名護市」で「7・5・4」が炸裂したように、「米子(4・7・5)」の3連単も100円だけ買っときたい。

そして、もう一点、あたしが気になってるのは、早希ちゃんがピンクのダウンを選んだってことだ。「ユニクロ」の中は撮影許可が降りなかったようで、お買い物中は早希ちゃんの音声だけなんだけど、早希ちゃんは、紫は「人から余裕があるように見られそう」、オレンジは「目立つから車には轢かれないと思うけど」とか言いつつ、「いけいけドンドンだ」って表現したピンクを選び、それを着て「ユニクロ」から飛び出して来た。だから、あたしは、ピンクの「8枠」の2頭も絡めてみようと思ってる。

それから、あんまりアレもコレもって手を広げたくはないんだけど、これだけ「4」ていう数字が連発しちゃうと、名前に「四」がつく四位洋文騎手が騎乗する1枠2番のケイアイテンジンも気になって来る。1枠は「白」だし、調教師の名前も「白井寿昭さん」だし、ナニゲに零号機っぽい。つまり、「4」ていうキーワードから、そのままストレートに4番のエスポワールシチーを零号機と見るか、それとも、騎手や調教師の名前や枠の色から2番のケイアイテンジンを零号機と見るかってことで、現時点では何とも言えない。

‥‥そんなワケで、今回の「フェブラリーステークス」は、イチオシだったロールオブザダイスが「欠番」になったことで、コレと言ってピンと来てる馬がいないから、競馬的に言えば「軸」がないワケで、必然的に、3連単より3連複で買うことになる。3連単で買うのは、「米子(4・7・5)」の100円くらいで、あとは、3連複と枠連になる。だから、ある程度、馬の数が増えても、組み合わせの数は少ないから、そんなに困ることはない。具体的に言うと、3連複は、最初に選んだ3頭の4-8-13と、零号機を2番だとした場合の2-8-13の2種類だけで、3連単は「米子」の4-7-5だけ、あとは、ピンクの8枠へそれぞれから流す枠連を1-8、2-8、4-8、7-8って買うだけだから、100円ずつなら合計700円だ。だから、あたしは、これを基本にして、あとは、それぞれの掛け金を200円に増やすか、枠連を8枠2頭それぞれへの馬連に変更するか、当日の朝までに決めようと思ってる今日この頃なのだ。


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2010.02.19

ありがとう!国母選手!

今日、国母選手の出たスノーボードのハーフパイプの決勝を録画しといて観た。あたしは、ハーフパイプに限らず、国母選手がスノーボードをしてる姿を観るのが初めてだったワケだけど、あまりのカッコ良さにビックル一気飲みだった。マスコミが繰り返して報じてた記者会見でのふてくされた態度で、イヤでもマイナスのイメージが先行してたから、ヨケイにカッコ良く見えた。結果だけで言えば、最後の着地で手をついちゃったことで大きく減点されて、惜しくもメダルは逃したけど、それでも、ニポンのチームの中では最高の8位だったし、何よりもカッコ良かったのが、最後にダブルコークっていう大技にチャレンジしたことだった。

あたしは、カッコ良さの順位って、1番目が「難易度の高い技にチャレンジして成功する」、2番目が「難易度の高い技にチャレンジして失敗する」、3番目が「無難な技に変更して成功する」、4番目が「無難な技に変更したのに失敗する」ってふうに並んでると思ってる。だけど、得点で言うと、2番よりも3番のほうが高くなる。だから、いろんな競技で、2番よりも3番を選択するチームや選手がいるんだろうけど、あたしの感覚だと、得点のために無難な技に変更するなんて、これほどダサいことはない。

あたしが、フィギュアスケートのミキティーのことをあんまり好きじゃなかったのは、毎回毎回、「決勝では失敗しても4回転を飛びます」って宣言しときながら、実際に決勝になると、無難な3回転しかやらない上に、その3回転でもコケたりしてたからだ。つまり、4番てことだ。もちろん、本人の意思とはウラハラに、スキー連盟とおんなじくらい腐りきってるスケート連盟の意向だとか、コーチの命令だとかがあって逆らえないのかもしれないけど、それなら、「決勝では失敗しても4回転を飛びます」なんて言わなきゃいい。「不言実行」や「有言実行」ならともかく、「有言不実行」だなんて、「お前は政治家か!」って思ってた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、前回のトリノオリンピックでは、「大好きな荒川静香さんの試合しか観なかった」って書いたけど、今回、国母選手の試合を観て、「テンエイティー」って言葉が何度も出て来たのを聞いて、ものすごいデジャブ感に襲われた。それで、日記の過去ログを調べてみたら、2006年2月13日の日記、「ビックル飲んでテンエイティー」が見つかった。あたしは、前回のトリノオリンピックでも、ちょっとだけ、スノーボードのハーフパイプを観てたのだ。

あたしが観たのは、たぶん決勝だったと思うから、17才当時の国母選手は出てなかったと思うし、選手の名前なんか1人も知らないあたしとしては、高くジャンプした選手たちがクルクルと回るたびに、実況アナが「テンエイティー」とか「ナインハンドレッド」とか言ってるのを聞いて、その意味を考えるほうに気が向いてたみたいだ。結局、この時の日記を読むと、あたしの出した答えは、こんなことだった。


『「テンエイティー」ってのは「1080」、「ナインハンドレッド」ってのは「900」ってことで、両方とも「180」の倍数だ。つまり、これは回転数のことで、3回転(180度×6回)するのが「テンエイティー」で、2回転半(180度×5回)するのが「ナインハンドレッド」ってことなんじゃないだろうか?』


スノーボードに興味のないあたしは、このあと、ちゃんと調べたりしてないから、この推測が正解なのか不正解なのかは、未だに分からない。でも、ハーフパイプの世界は日進月歩みたいで、4年前には凄い技だったテンエイティーも、今回は誰もが簡単にやってる普通の技になっちゃって、金メダルを獲ったアメリカのショーン・ホワイト選手を筆頭に、時代は「縦回転」になってた。国母選手がチャレンジして惜しかったダブルコークって技も、ショーン・ホワイト選手が編み出した技とかで、横に回りつつ縦にもクルクルと回るんだけど、これまた名前の意味が分からない。

「ダブル」は「2回」だろうけど、「コーク」が分からない。英語で「コーク」って言えば、普通は飲み物の「コーラ」のことで、スラングだと麻薬の「コカイン」のことになるけど、「コカインをキメたくらい気持ちいい」って意味なんだろうか?でも、この技を編み出したショーン・ホワイト選手は、他にも、ダブルマックナントカって技もやってたから、「コーク」だの「マック」だのって、この人、マクドナルドがスポンサーについてんだろうか?‥‥って思った。とにかく、4年後のどこかの冬季オリンピックで、ショーン・ホワイト選手が出す新しい技の名前が「チキンマクナゲット」だった場合には、あたしの推理はゆるぎないものになるだろう。

‥‥そんなワケで、オチャラけはここまでにして、ここからはリトル真面目なことを書いてくけど、今回、スノーボードチームの元コーチの古川元幸さんの文章を読むことができて、あたしは、ホントに良かったと思った。たくさんの人から、「真実を知ることができて良かった」とか、「古川さんの文章を読んで、国母選手を応援する気になった」っていうメールが届いてて、紹介して良かったと思った。古川さんの文章を読んでなければ、今回のハーフパイプの決勝を観ても、ただ単に「アメリカの選手って凄いな」、「ニポンの選手はまだまだだな」って思っただけだっただろう。その裏に、選手を育成する上での大きな違いがあることなんて知らずに、結果だけから安易な判断をしてたと思う。

だけど、あたしは、古川さんの文章で、事前にオリンピック選手の実情を知ることができたから、アメリカやスウェーデンとニポンとで、これほど選手の扱いに差があるのに、それでも世界と肩を並べて戦った国母選手や青野選手のことを心からリスペクトすることができた。これは、大きな収穫だ。あたしは、最後にダブルコークを飛んだ国母選手を見て、純粋に「カッコイイ!」って思えたし、4年後も応援しようと思えた。ちんみな、古川さんは、次のように書いてる。


「選手の立場からみたらオリンピックは、ただ世界で最高の大会にすぎないのです。最高の大会で自分の納得いく競技がしたいというのが彼らの本音です。だれも日本をしょって立つなどと考えていません。」

「大会終了後、勝てなかった選手はお偉いさんたちにとってはもうゴミです。だれもシャイな高校生の競技後の気持ちなど考えない。だれもそれをケアしようとしない。日本のスポーツの世界なんてこんな程度です。世の中が変化しスポーツの世界も変化しているのに、いまだにアマチュアリズムやスポーツマン精神、たてまえや、お偉いさんのメンツの方が一競技者より優先されます。まだ若い一選手に日本というものを背負わせるのは重すぎると思います。スポーツマン精神は競技者のなかから生まれるものなのにいつのまにか一般大衆の価値観で決められてしまっているようです。」


だから、あたしは、4年後も国母選手を応援しようと思ったけど、国母選手には、ニポンのためなんかじゃなくて、自分のために、オリンピックでメダルを狙って欲しいと思った。自分は何もせずに、テレビを観て文句を言ってるだけの人たちなんか無視して、国母選手には、大好きなスノーボードで、もっともっと楽しんで欲しいと思った。そして、誰も越えられない壁みたいに言われてるアメリカのショーン・ホワイト選手よりも凄い技、「テリヤキダブルマック」を炸裂させて、オリンピック選手たちに勝手に「ニポン」を背負わせて「TPOをわきまえろ!」なんて死語をノタマッてる人たちに、「ギャフン!」ていう死語を言わせて欲しいと思った。

‥‥そんなワケで、とにかく、オリンピックに対するニポン人の感覚って、欧米諸国の人たちの感覚とはズレまくりだ。どの競技を見ても、自国の国旗をペタペタと貼りまくったユニフォームを着てる選手なんていないのに、ニポンの選手のユニフォームだけは、ヤタラと「日の丸」が貼ってある。その上、「日の丸飛行隊」だの「神風」だのって、まるで、ニポンの選手を応援しないニポン人は「非国民」だと言わんばかりの軍国主義的フレーバー。ニポンの「国を挙げてのオリンピック」っていう「一億火の玉」的なムードも最悪だし、「オリンピック選手は国の代表」っていう古臭い「押しつけ感」も最悪だ。そして、それを煽るニポンのマスコミも最悪だし、あまりにも「スポーツの本意」とはカケ離れちゃってる。

ニポンのマスコミの異常な取材と報道に関しては、バンクーバー在住の「Peace Philosophy Centre」の聡子さんがメールで教えてくださったんだけど、現地での実情を知ると、あたしは、「やっぱりな」って気持ちになった。聡子さんは、現地では国母選手の服装の話題なんか誰も口にしてないから、ニポンの国内だけで騒いでるんだと思ってたら、ニポンの新聞が「各国でも国母選手に賛否両論」なんて報じてるのを見て、驚いたそうだ。それで、よくよく調べてみたら、ニポンから現地入りしてる各新聞社の記者たちが、わざわざ国母選手の着崩しの写真を大きく引き伸ばしたパネルを持って回り、誰彼かまわずにその写真を見せて、「この選手の服装をどう思うか?」って聞いて回ってたんだって。

スノーボードに興味のある人以外は、国母選手の名前も知らないような各国の一般の人たちに、わざわざこんな写真を見せて回って、「各国でも賛否両論」だなんて、「自作自演」とはこのことだろう。国母選手の服装を「ニポンの恥」だって批判するのなら、この記者たちの行為や報道こそが「ニポンの恥」だって批判すべきだろう。こんなアホな取材や報道をしなければ、ほとんどの国のほとんどの人たちがまったく知らなかった「どうでもいいようなこと」なのに、こうしたマスコミのオカゲで、ニポンはきっと北朝鮮みたいな国だと思われちゃったハズだ。ま、ハワイまで朝青龍を追いかけてって、朝から晩までストーカーしてるような異常なマスコミには、今さら何を言ってもムダだろうけど、そんなマスコミが垂れ流す偏向報道を未だに鵜呑みにしてる人たちがいることに驚く。

‥‥そんなワケで、バンクーバー在住の聡子さんは、国母選手に対するニポンのマスコミの異常な取材や報道の他にも、オリンピックそのものに対するニポンのマスコミの偏向的な報道ぶりにも疑問を呈してる。


「どこの国も自国の選手を中心に追うのは当然ですが、日本のメディアは見事に日本の選手しか追わないですね。各スポーツでどんな選手がスターなのか、どんなドラマが繰り広げられているのか、日本の報道では全然わかりません。バンクーバーオリンピックの前の報道もそうでしたが、トーチリレイの報道も「地元の日本人のこの人が走った」とか、クロスカントリーの視覚障害者のカナダ人選手を特集したと思ったら「この人のお母さんは日本人です」とか、フィギュアのロシアのペアのカワグチ選手を「この人は本当は日本人なんですよ」という感 じで過剰報道するし、はっきり行って五輪の実績的には入賞が精いっぱいだった上村愛子をあれだけ金、金といってプレッシャーをかけた。事前にカナダの女子モーグル金メダル候補のハイル選手が記者会見受けたときに、日本のメディアの人が「愛子をどう思いますか?ライバルとしてどう見てますか?」と聞いて、ハイルは困ってましたよ。ライバルと言われても・・・って感じでした。」


あたしの大好きなF1でも、ニポンのテレビは、ニポン人ドライバー、ニポンのチーム、ニポン製のマシン、ニポン製のエンジン、ニポン製のタイヤ‥‥って、異常なほど「ニポン」にこだわった偏向的な実況を続けて来た。佐藤琢磨が参戦してた時なんて、実況アナも解説者も、放送の最初から最後までに何百回も「タクマ!」「タクマ!」「ニッポンのタクマ!」って連呼してて、ホントにウンザリだった。テレビ画面では、あたしの大好きなバリチェロが、シューマッハ弟とサイド・バイ・サイドで熱い走りを繰り広げてるのに、実況アナも解説者も「タクマ!」「タクマ!」で、あまりにもウザイから、あたしは音を消したほどだった。今年からは「カムイ!」「カムイ!」になるんだろうけど(笑)

あたしだって、ニポンを愛するニポン人なんだから、そりゃあ、それなりに自分の国には誇りを持ってるけど、あたしにとって、「愛国心」と「スポーツ」は、まったく別のモノだ。F1に関して言えば、ドライバーも、チームも、マシンも、別に国籍で応援したりはしない。国籍なんか関係なく、好きなドライバーや好きなチームを応援してるだけだ。あたしは、これがスポーツの観戦の仕方だと思ってるし、「ニポンを応援しないニポン人は非国民だ!」的なノリは、戦争の時だけにして欲しいと思ってる。だから、これから、スノーボードのハーフパイプの試合を観る時にも、国母選手だけじゃなくて、他の国の選手たちのことも少しずつ覚えて、好きな選手を増やしてこうと思ってる。

‥‥そんなワケで、今回の国母選手の問題は、ニポン国内だけで賛否両論だったワケだけど、この問題が起こったことで、良くも悪くも、スノーボードのハーフパイプって競技に、多くの人たちが注目したことだけは事実だ。そして、国母選手の試合を観て、たくさんの人たちが、ハーフパイプって競技の素晴らしさを知ったんだから、結果的に見れは、とても意味のあったことだと思った‥‥ってことで、今日は最後に、たくさん届いてる「国母選手に感動しました!」ってメールの中から、1通だけ紹介して終わりにしようと思う今日この頃なのだ。


件名:ハーフパイプかっこよかったですね!
お名前:ゆかり
コメント:きっこさん、はじめまして!いつもいろんな日記、楽しみにしています。初めてスノボの競技というものを見ました。迫力!空に舞い上がってくるくる!すごいかっこいいですね。国母選手のバックツイストうっとりしました。こんなすごい選手を世間にやいやい言われたぐらいで出場辞退させるとか言い出した連盟さんとやらにあきれました。指導も大切ですが大事な選手を守ってあげることのほうが重要だと思うのに。(あ、しかも指導すらしていないんだった)面白いからってメディアも煽りすぎだし、みてるひとも簡単にのせられすぎですよね。最近の政治関連のニュースにしても、強い攻撃的な大声は目立つから国民の総意みたいに煽られるけどあんがいとみんなシラーッとメディアを眺めてる気がします。そういう人は声をあえてあげないから無いものにされるのは悲しいです。でも注目されたおかげでスノボの競技も初めてみれたし、国母選手も、外国の選手もかっこよかったし、ありがとう!って感じです。これでもまだ「結局メダルとれねーじゃねーか」みたいにどうしても騒ぎたい人は、好きなだけやいやい言えばいいですね。あぁ、オチのないメールでごめんなさい。それにしても五輪の選手の皆さんかっこよすぎますね。最後まで存分に楽しみましょうね!きっこさんの日記も楽しみにしてます。


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2010.02.18

克服手袋

東京は、ここんとこ、すごく寒い日が続いてる。それも、北風が吹いて体感温度が低くなるってタイプの寒さじゃなくて、この時期特有の足元からシンシンと冷えて来るタイプの寒さだから、毎日のように降ったりやんだりしてる霧雨が、みんな雪になってる。パッと見た感じだと細かい雨みたいに見えるんだけど、黒い手袋の上に降って来たのをよく見ると、ちっちゃな氷の粒になってる。だから、ずっと降り続いたとこで、地面に積もるような雪じゃないんだけど、昼間の数時間だけチョコっと降ったり、夜だけ降って朝にはやんだりってパターンが何日も続いてるから、とにかく、車が汚れる。

で、単なる通勤車なら、別に汚れててもいいんだけど、あたしの場合、週に1~2回は、ブライダルのお仕事で、新婦さんのお宅に行って、そこで打ち合わせやヘアメークのリハをすることがある。そんな時、あまりにも汚れてる車を見られちゃったりすると、職業的に、イメージ的に、雰囲気的に、立場的に、あたし的に、ヒジョ~にマズイことになる。だから、洗車してワックスかけてピカピカにするのはムリだとしても、せめて、5メートルくらいの距離から見られた時には、そこそこキレイに見えるようにしときたい。だから、ふたしは、毎朝、「フクピカ」をつけたヘルメットをかぶって、ボンネットの上で逆立ちして、頭で回転してる‥‥ってのはウソだけど、雑巾で拭いたりしてる。

だけど、汚れてる車のボディーを硬く絞った雑巾で拭いたりすると、ヨケイに汚れが広がっちゃったりする。だから、まずは、ビチャビチャに濡らした雑巾で「洗う感覚」で拭いて、それから、硬く絞った雑巾で拭かなきゃなんないんだけど、この一連の作業が、もう泣きたくなるほど手が冷たいのだ。こんなに寒いと、スーパー冷え性のあたしは、何にもしてなくても、手足の先の感覚がなくなるほど冷たくなって辛いのに、バケツの冷たいお水に両手を入れて、雑巾を何度もすすいだり絞ったりするのって、ホントに辛い今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、「それならバケツにお湯を入れて洗えばいいじゃん」ってツッコミを入れられそうだけど、お湯を使うと、手が荒れちゃうんだよね。あたしのお仕事は、手や指が荒れてたらダメなので、ものすごく気を使ってる。だから、食器を洗う時にも、湯沸かし器は使わずに、必ずお水で洗うようにしてる。で、ここ数日の冷え込みは、偏差値の低い高校のガキ風味で言うと「ハンパねえ」って感じだし、オリンピックの銀メダリスト風味で言うと「すっげぇ~ムカついてたんスよねぇ~」をリトル改造して「すっげぇ~凍てついてたんスよねぇ~」って感じだから、別に車を洗わなくても手足が冷たくて辛くなっちゃう。

毎度のことながら、あたしのお部屋はフリーザー状態だから、深夜の0時を過ぎて、ミクシーのアプリの「サンシャイン牧場」とか「みんなの農園」とか「ハッピーアクアリウム」とかを巡回して、害虫を退治したり、お魚にエサをあげたりしてると、ぜんぶマウスだけの操作だから、室温の低さとマウスの冷たさとで、右手の指の感覚がなくなって来る。人間の体の温度が色で分かるサーモナントカってカメラで、激辛料理を食べた人を映すと、体はオレンジや黄色やブルーなのに、顔の部分だけが真っ赤になってたりするけど、あのカメラであたしを映すと、絶対に、手の先と足の先だけが、限りなく透明に近いブルーになってるって、村上龍さんも太鼓判を押してくれると思う。

とにかく、あたしの冷え性は尋常じゃなくて、手足の先だけが氷のように冷たくなる。お風呂が沸いた時って、上のほうだけが熱かったりするから、最初は「かきまぜ棒」でかきまぜて、お湯の温度を均一にするけど、その次にやることは、手を入れて温度を見ることだ。で、あたしの場合は、沸かし過ぎないように、ちゃんとタイマーを使ってるのに、ここで手を入れると、手が氷みたいに冷たくなってるから、まるで熱湯のように熱い。でも、バスルームは、マグロの冷凍倉庫みたいに寒いから、全裸のあたしは、一刻も早く湯舟に入りたくて、水道のお水を出しながら「かきまぜ棒」でかきまぜる。そして、チョコチョコと手を入れて温度を見て、「このくらいなら大丈夫だろう」って思ったとこで右足を入れてみた瞬間、「ヤバイ!」って感じて反射的にお湯から足を出したあとに、足がジ~~~ンと熱くなって来るのをジッと耐える‥‥ってのが、いつものパターンだった。

それで、もっとお水を入れて、ようやく入れるくらいの温度になった時には、「このまま入ったらお湯がたくさん溢れちゃう状態」になっちゃって、そんなことしたらもったいないから、もう寒さで歯がカスタネットになるほど震えてるのに、バケツでお湯を汲んで、バスルームの外にある洗濯機に入れたリする。そして、ようやく湯舟に浸かってホッとするんだけど、この時点では、体の温かさはちょうどいいのに、手足の先は熱くてジンジンしてるのだ。だけど、5分くらいすると、手足のジンジンする熱さがなくなって来るとともに、今度は体のほうがぬるくなって来る。それで、お風呂を追い炊きして、湯舟の中の穴から熱いお湯がボコボコと出て来るのをオヤニラミみたいに両手でパタパタと混ぜながら、ちょうどよくなるまで浸かってるってワケだ。

もったいないことが大嫌いなあたしなのに、手足の先だけが極端に冷たくなるセイで、冬場のお風呂に関しては、お水もガスもずいぶんムダに使ってたワケだ。だから、今は、「ぬるめに沸かす」って作戦にしてる。最初は、手足の冷たさに対応した低めの温度に沸かしといて、湯舟に浸かってから追い炊きしてく。この方式なら、お水もガスも必要最低限しか使わないから、何も問題はない‥‥って思ったのもトコノマ、ここ数日の冷え込みは、偏差値の低い高校のガキ風味で言うと「ハンパねえ」って感じだし、オリンピックの銀メダリスト風味で言うと‥‥って、これはさっきやったか(笑)

とにかく、あまりにも手足の先が冷たくなってるから、ぬるめに沸かしたお風呂でも、熱くて手足を入れることができない。だけど、体はそこまで冷えてないから、手足に合わせた温度のお湯にすると、今度は体のほうがぬるすぎちゃって、追い炊きしても、温かくなるまでに時間が掛かって、風邪をひいちゃいそうになる。エヴァンゲリオン的に言えば、「ヤマアラシのジレンマ」ってワケで、お風呂が大好きなあたしとしては、ホントに困ってる。もちろん、手足が温まってからは、どんどんお湯の温度を上げてって、最低でも1時間くらいは温まってるんだけど、天国のようなお風呂から出たあたしを待ってるのが、マグロの冷凍倉庫みたいなお部屋だから、ここでまた「ヤマアラシのジレンマ」に遭遇しちゃうってワケだ。

‥‥そんなワケで、話はクルリンパと戻るけど、手足の先が氷のように冷たくなるあたしとしては、「深夜のマウス」とおんなじくらいに辛いものが、「早朝のハンドル」だ。朝、車に乗ると、とにかくハンドルが冷たくて、マトモに握ることができない。何でかって言うと、知ってる人は知ってると思うけど、あたしのパンダは、ウッドのステアリングに交換してあるからだ。パンダを買った時には、30パイのレザーのステアリングがついてたんだけど、小さすぎて運転しにくかったのと、レザーがザラザラに痛んでるとこがあって汚なかったから、33パイのウッドのステアリングをもらったので、ボスを加工して交換してもらった。

そしたら、これが、冬場になると、冷たいの冷たくないの、どっちなんだい!‥‥ってくらい冷たくて、アイドリングが終わっても、まだ冷たくて握れない。だからって、ハンドルカバーなんていうダサいものは絶対につけたくない。あたしが、車に関してダサいと思ってるのは、ハンドルカバーとシートカバーなんだけど、さらに詳しく言うと、ハンドルカバーとオソロのシフトノブカバーなんかがついてたら、もう完全にアウトだ。サスガに、こんなダサい車はメッタに見かけないけど、ハンドルカバーとシフトノブカバーのオソロって、なんか、おトイレの便座カバーと足元のマットとドアノブのカバーをオソロにしてるのを連想しちゃう。

シートカバーにしても、あたしが何よりもダメなのが、レースのやつだ。運転席も助手席も後ろの席も、ぜんぶ白いレースのカバーがつけてある車って、田舎のタクシーじゃあるまいし、いったいぜんたい、どんなセンスをしてるのか、あたしには1ピコグラムも理解できない。それから、他にもダサいと思うのが、自分の車を「土足厳禁」にしてるのとか、灰皿を小物入れにしてるのとかだ。車に乗るのに靴を脱がなきゃなんないなんて、家の中でも靴を履いてるアメリカ人とおんなじくらい理解できない感覚だ。でも、これまた、人の感性は人それぞれだから、ハンドルカバーとシフトノブカバーをオソロでつけて、ぜんぶのシートにレースのシートカバーをつけて、「土足厳禁」の上に灰皿を小物入れにしてる人がいても、それはその人の感性ってワケで、あたしは別に批判はしない。ただ、あたしからは、死ぬほどダサく見えるってだけの話だ。

で、ウッドのステアリングは冷たいし、でも、ハンドルカバーはつけたくないし‥‥ってことだから、唯一の解決策は、「手袋をして運転する」って道しかないワケだ。それで、あたしは、毛糸の手袋をしてみたんだけど、ウッドのステアリングは、ツルツルすべっちゃって運転ができない。あたしが持ってる手袋は、毛糸のものがほとんどで、あとは、パーティー用のサテンのロングの手袋くらいだから、サスガに運転には使えない。それで、こないだ、カー用品店で探してみたら、ドライバー用の白い薄手の手袋がいろいろあって、どれも手のひらのほうにゴムのイボイボみたいなのがついてて、すべらないようになってた。だけど、一番安いのでも350円もしたから、買わずにお店を出て、その足で大きな100円ショップに行ってみた。そしたら、あたしの予想通りで、さっき見た350円のとソックリなやつが100円だった。

‥‥そんなワケで、あたしは、ついに、「早朝のハンドル」っていう苦手なものを克服することができたんだけど、ここで、あたしの頭の上で、100ワットの電球がパッと点いたのだ。そう、「早朝のハンドル」が克服できたってことは、この手袋を使えば、「深夜のマウス」も克服できるんじゃないか?‥‥ってことに気づいたのだ。それで、すぐに車に手袋を取りに行って、これをしてマウスを握ってみたら、ぜんぜん冷たくない上に、生地が薄手だから違和感もないし、手のひらや指の内側にすべり止めがついてるから、クリックするのも問題なかった。それで、あたしは、「こりゃあワンダホーなことを発見しちゃった!」って思って、次の日に、おんなじ手袋をもうひとつ買って来た。ひとつは車用、ひとつはパソコン用ってワケで、こうすれば、車、お部屋、車、お部屋、車、お部屋‥‥って、手袋を移動し続けなくても済む。そして、今も、この手袋をして、この日記を書き終えた今日この頃なのだ。


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2010.02.17

オリンピック選手は国民の代表なのか?

バンクーバーオリンピックのスピードスケートで、ニポンの選手が銀メダルと銅メダルを獲ったとかで、試合後のインタビューを生放送してるのをたまたま見てたら、レポーターのマラソンの高橋尚子さんから、「2位だと分かった時はどう思いましたか?」って聞かれた銀メダルの選手が、「最初は4位だと思ってたから、すっげぇ~ムカついてたんスよねぇ~」って答えてた。あたしは、この言葉遣いを聞いて、スノーボードの国母選手に「国民の代表」としての自覚を強要してる人たちは、いったいどう思うのかな?って思った。

あたしの感覚だと、「チョ~気持ちいい!」とか「すっげぇ~ムカついてたんスよねぇ~」とかって言葉遣いは、「ハンパねえ!」とか「ざけんなよ!」と同類で、知能の低いガキしか使わない言葉だと思ってる。そこらの中学生や高校生ならともかく、大学生や社会人になっても、こんな言葉を使ってたら、周りからバカだと思われることウケアイだ。百歩ゆずって、プライベートでこうした言葉遣いをすることはいいとしても、それこそ「公私の区別」をつけるべきで、全国の人が見てるインタビューの席では、キチンとした言葉遣いをするのが「大人の良識」ってもんだろう。

ま、人の感性は人それぞれだから、激しくダサい着崩しを「恥ずかしいこと」と思わない大人がいるように、こうした言葉遣いを「恥ずかしいこと」と思わない大人がいるのも当然だ。恥をかくのは自分なんだから、どんな服装でも、どんな言葉遣いでも、すべては個人の自由だ。そして、あたしは、国母選手の服装も、こうした言葉遣いも、個人的には両方とも大嫌いだけど、オリンピックの選手のことを「国民の代表」だなんて思ってないから、今回のスピードスケートの銀メダルの選手が「すっげぇ~ムカついてたんスよねぇ~」って言ったのを見ても、別に「ニポンの恥」とは思わなかった。ただ単に、「いい年こいて、まるで偏差値の低い高校のガキみたいな言葉遣いだな」って思っただけの今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、誰がどんな服装で歩こうが、誰がどんな言葉遣いをしようが、誰がどんな車で走ろうが、すべては個人個人の自由なワケで、他人からトヤカク言われるスジアイはない。だけど、それが誰かに迷惑を掛けた場合には、その相手からトヤカク言われても仕方がない。たとえば、見かけは普通の服装でも、何ヶ月もお洗濯せずに着続けてて、ものすごく臭かったとしたら、そんな服装で満員電車に乗られたら、周りの人たちは、たまったもんじゃない。たとえば、自分の結婚式に友人代表で出席した人に、家族も親戚も会社の上司も並んでる前で、祝辞の中で「ハンパねえ!」とか「すっげぇ~ムカついてたんスよねぇ~」とかって言葉遣いをされたら、たまったもんじゃない。たとえば、見かけは普通のセダンでも、最低限の整備もせずに公道を走り回ってて、整備不良が原因で事故を起こしたら、ぶつけられたほうは、たまったもんじゃない。

こんな分かりきってること、今さら言うまでもないんだけど、ようするに、「何をするのも自由だけど、それは、人に迷惑をかけない範囲に限って」ってことになる。そして、自分の自由が誰かに迷惑をかけた場合には、その責任を負わなきゃならないのも当然だ。だから、オリンピック選手のことを「国民の代表」だと思ってる人たちは、オリンピック選手が、オオヤケの場で、乱れた服装や言動、態度をとれば、おんなじニポン人である自分たちに恥をかかせたことになる‥‥って理屈になるワケで、自分たちに迷惑がかかったと感じてるからこそ、批判してるんだと思う。

国母選手の問題については、未だにたくさんのメールが届き続けてるけど、やっぱり、批判的なメールのほうが多い。そして、批判的なメールを送って来る人たちの多くは、「他の大会ならともかく、今回はオリンピックなんだから」って書き方をしてる。つまり、オリンピック選手のことを「国民の代表」だと思ってるからこそ、苦言を呈してるってことになる。

一方、あたしや江川紹子さんのように、オリンピック選手のことを「国民の代表」とは思ってない人たちは、選手たちがどんな服装や言動、態度をとっても、別に自分が恥をかかされたとは思わない。ただ単に、その選手個人に対して、「まだ子供なんだな」とか「良識がない人なんだな」とかって思うだけで、それだけのことだ。ただ、今回の問題では、賛否両論いろいろだけど、あたしにメールをくださった人たちも、あたしも、オリンピックのニポンのスノーボードチームの実情を何も知らない。あたしたちは、テレビや新聞が報じる断片的な情報だけで、1人の選手のことを全否定したり、部分的に否定したり、部分的に肯定したりしてるワケだ。あたしは、これって、どうなのかと思った。

‥‥そんなワケで、ゆうべ、ツイッターで、ソルトレイクまでオリンピックのスノーボードのニポンチームのコーチをしてた古川元幸さんの長文コメントが紹介されてたんだけど、それを読んだら、あたしが「国母選手じゃなくてスキー連盟を批判すべきだ」って書いたことが、間違ってなかったって確信できた。だから、皆さんにも、ご紹介したいと思う。長い文章だけど、最後まで読めば、今回の問題の本質が見えて来ると思う。


「国母問題について(長文)」

スノーボードのオリンピック代表国母がたたかれている。

ご存じの通り僕は99年から02年のソルトレイクオリンピックまでスノーボードチームのコーチをしていました。

コーチ時代のいろいろな問題はあまり公にしたこと無いのですが、ここへ来て国母の服装問題で思うところあり書いてみることにしました。

オリンピック選手になると言うことは?
一般人から見たらオリンピック選手は日本の代表で、日本をしょって立つ立場と考えがちだけれど。
別に日本政府が、または全日本スキー連盟が、または日本オリンピック委員会が、選手に出場権を与えている訳じゃない。
FIS(国際スキー連盟)公認の大会でこつこつと成績を上げ、出場権を勝ち取るのです。
「はい、日本は3人まで出場できますよ。お国で代表の人決めてね」というのではありません。
オリンピックのレベルに達している選手にだけ出場権が与えられるのです。世界のレベルに達している選手がいなければ日本代表を送り出すことさえできません。選手が出ていない国があるのはそのせいです。
もちろんルールがありますからそのルールに則らなければなりません。その中には全日本スキー連盟の選手としての登録も必要ですしそうでないと国際スキー連盟の公認大会に出ることもできません。
選手の立場からみたらオリンピックは、ただ世界で最高の大会にすぎないのです。最高の大会で自分の納得いく競技がしたいというのが彼らの本音です。だれも日本をしょって立つなどと考えていません。

スノーボードという競技はとても特殊です。
アルペンとハーフパイプ、スノーボードクロスと三種類の競技がオリンピック種目となっていますが、アルペンとハーフパイプでは競技者のマインドも全く違います。
ハーフパイプの選手は勝つためよりもいかに自分のスタイルが思うとおり決められて観衆を沸かすことができるかが大事なのです。そしてその結果優勝できればなお良い。そういうマインドの選手が多いと僕は思っています。

選手のマインドだけじゃなく競技団体もFIS(国際スキー連盟)とWSF(国際スノーボード連盟)と大きく二つに別れ、さらにXGAMEに代表される非公認の高額賞金のイベントもいろいろあり、競技レベルやルールもそれぞれに異なり非常に複雑です。
どの団体に所属していても選手はほぼ100%プロのスノーボーダーです。しかし日本でオリンピック選手になるには全日本スキー連盟に選手登録をしてFIS公認の大会を優先的に出場しなくてはなりません。プロとしての活動が全日本スキー連盟の選手登録をすることでかなり制限されてしまいます。全日本の選手として海外遠征中に現地で大きなプロの大会があったとしても、出場は不可能です。

オリンピック出場にからむFISのワールドカップが競技レベルで最高のものかというと残念ながらそうではありません。
問題点はスノーボードの強豪がそろうアメリカはこういった垣根無く選手にとって(賞金額も含めて)最良のイベントを選択して出場してくるという点です。アメリカ選手はFISのワールドカップには出場権を得るための最低限の出場をしてさっさと出場権を勝ち取りあとは高額賞金のイベントに出るのです。日本の選手たちに強いアメリカの選手と常に同じ舞台で戦わせて競わせたくても全日本スキー連盟や日本オリンピック委員会の意向で不可能なのです。

いくつ競技団体があろうとも日本の選手にとってもアメリカの選手にとってもオリンピックはやはり世界最高の舞台です。その舞台で表彰台に立つためにやるべきことは日本とアメリカではずいぶん違うようです。

僕自身がコーチだった時代に現時点で最高といわれるアメリカの選手がFISのワールドカップには出場せず高額賞金のイベントにばかり出てしまい、どうしても自分の選手をそういうレベルの高いところで競技させたくて、選手はプライベートで大会出場、コーチは視察を目的で予算を取りプロの大会に行かせてくれと全日本スキー連盟のスノーボード担当理事に掛け合ったことがありましたが、日本オリンピック委員会から補助金をいただいている関係でそんなことは全く無理だと一蹴されたことがありました。

ソルトレイク代表になったA君は、他のプロの友人が高額賞金の大会にばんばん出て雑誌を賑わせているのに、自分は目立たないFISのワールドカップをスケジュールに縛られながら転戦して、もういやだ、オリンピックなんてどうでも良い、プロの大会の方でやっていきたいと嘆いていたことがありました。
そんなとき僕は、
「スノーボードの雑誌を賑わせてもそれだけだぞ。オリンピックにでたら近所の八百屋のおばちゃんだっておまえのことを知ってくれるぞ、そのぐらいオリンピックの影響力は大きいぞ、絶対におまえの将来に繋がるぞ、プロの大会で賞金稼ぐのはオリンピック終わってからにしろ」
と説得しました。

今回の国母君の服装問題と似たようなことがソルトレイクオリンピックの時にもおきました。
僕の目から見ても今までで最高の滑りをしたB君の得点がいまいちで、メダルの期待があったのですが、アメリカに金銀銅を持って行かれ5位入賞で終わりました。当時高校生で元々シャイなB君、このときの得点は本人にも納得いかずふてくされモードで宿舎に帰りたいと僕に訴えました。競技が終わった選手は記者団のうじゃうじゃいるジグザグの通路を通り取材を受け、それから選手控え室に戻るというのが通常です。が、かなり落ち込んでいるので僕が彼をガードしてすべての記者を退け、控え室に戻らず車を出して宿舎に戻りました。
宿舎では自室に帰らず誰とも話をせずただコーチ部屋のソファーに膝を抱えて座っておりました。

B君に取材を受けるように伝えてくれとの担当理事から電話がかかり、B君に話すと、いまはそっとしておいてほしいと。その気持ちはすごくよく分かり、取材拒否の旨を担当理事に伝えました。
すると夕刻担当理事がコーチ部屋に来て直接説得。「取材を受けることも選手の仕事だ」とか、「誰のおかげでここにこれたのか」とか最後は「俺に恥をかかせるのか」などなど、、、、、B君は沈黙。スタッフも全員何も言わず。僕だけ「理事、今日は勘弁してやってください」と、すると理事は「よしわかった」と部屋を立ち去りました。

その後コーチ全員理事の部屋に集合との連絡が来て部屋に行くと
「おまえらは選手に何を指導しているのか」「俺がどれだけ頭を下げて金をかき集めてここに来させてやっているのに恥をかかせやがって」とコーチ全員の前でしたが唯一口答えをした僕に対しての叱責でした。
解散の時に、「今晩、打ち上げ行くぞ」と、そして「古川、おまえは来ないよな」と、、、、
そのとき僕は、ああこれでクビだなあと直感しました。

僕は、その後B君にどうしても今日の結果を納得してもらいたくジャッジに話を聞こうと、一人だけいる日本人のジャッジに連絡を取り夕食の約束を取り付け、いやがるB君と友人のC君をつれてチームの車でジャッジの泊まるホテルへ。ちょうどそこに全日本の技術員会の委員長もいたので(B君が信頼していた数少ない大人)同席してもらいソルトレイク市内のレストランに行きました。
ジャッジは今日の採点を細かくB君に説明してくれ、深夜の三時デニーズでコーヒーを飲む頃には今日の滑りの問題点を納得して理解してくれました。

ソルトレイクから帰国後、経費の精算をしに全日本スキー連盟に行き、次の大会、札幌でのワールドカップの書類と経費を預かっていこうとしたら書類に僕の名がありません。事務局の人もおかしいなあと。
そうなんです。クビにするのも面と向かって言わず書類上で名が消えていくのです。

大会終了後、勝てなかった選手はお偉いさんたちにとってはもうゴミです。だれもシャイな高校生の競技後の気持ちなど考えない。だれもそれをケアしようとしない。日本のスポーツの世界なんてこんな程度です。世の中が変化しスポーツの世界も変化しているのに、いまだにアマチュアリズムやスポーツマン精神、たてまえや、お偉いさんのメンツの方が一競技者より優先されます。まだ若い一選手に日本というものを背負わせるのは重すぎると思います。スポーツマン精神は競技者のなかから生まれるものなのにいつのまにか一般大衆の価値観で決められてしまっているようです。
国母君の服装のみだれって何処が基準なんでしょうか?ユニフォームの日の丸をはぎ取った訳じゃないし、一個人の価値観を押しつけすぎなんじゃないでしょうか?
世界の頂点に立てるような選手に普通の価値観を押しつける方が無理ってものです。

※日本選手団公式服装着用規定「(着用の規定) 第2条 日本選手団に認定された者は、自覚と誇りを持って公式服装を着用しなければならない」

僕がナショナルチームから去った頃に国母君の活躍が目立ってきました。当時はちっちゃいのにずいぶん飛ぶなあという印象でした。
直接話をしたこともありませんが、犯罪を犯した訳じゃないし、競技とは直接関係ない服装規定なるルールやくだらないお偉方のメンツなど適当にいなして自分のスタイルのすばらしい演技をしてもらいたいと思います。

オリンピックで本当にメダルを取るには競技者の努力だけでなく運営する団体側にも変えていかなければならない事柄があると思います。

意味のないアマチュアリズムを消し去る。現代の勝利には金がかかります、お偉いさん方は金だけ出して口出しせず若い人たちの活躍をにこにこ見守っていればよいのです。そして団体間の垣根をとる(ほとんどお偉いさんのメンツだけなのでこれらを無くすまたは我慢すればよいのです)
どこから補助金が出ていようとも選手にとって最良のイベントに参加させ最高レベルの選手同士で競わせる、
日本にかけているのはこれらの点だと思います。

実名を出してしまったA君、B君、C君、国母君へ、それぞれの道でがんばって活躍してもらいたい。
僕は彼らのスタイルが大好きです。

余談。
ソルトレイク後クビになった僕はみんなの顔が見たくて大会運営側のスタッフとして札幌の大会に行きました。
仲良くしていたスウェーデンチームのコーチといろいろ話したのですが
「ソルトレイク終わってスウェーデンに帰ってから日本に来たの?」
「いや、スノーボードのイベントのあと、ずっとソルトレイクにいてオリンピックを堪能して閉会式も出たよ。」
「ええ!いいなあ!僕らは予算がないからとイベント翌日、エコノミークラスで帰国したよ。」
「閉会式後はロサンゼルスで遊んで、そのあとワイキキで遊んでそれから札幌入りしたんだよ。」
「おまえら金持ちだなあ」
「いやいや、スウェーデンオリンピック委員会のスポンサーのボルボがご褒美に全額出してくれたよ。」
「へえすごいなあ。僕らは全日本のスポンサーのANAに乗れず、日本オリンピック委員会のメインキャリアJALのエコノミーにすし詰めで帰ってきたよ。ANAだったらがんばった選手ぐらいビジネスにしてくれただろうになあ。」

※引用元
http://homepage.mac.com/dorichan/iblog/B967545526/C1452158473/E20100212144856/index.html


‥‥そんなワケで、あたしは、昨日の日記で、江川紹子さんのツイッターのつぶやきを紹介して、その中に、スキー連盟の市原則之専務理事の無責任な発言も含まれてたけど、この元コーチの文章を読んだら、こんな最悪な理事がふんぞり返ってるようなスキー連盟が牛耳ってるオリンピックチームなんて、すでに終わってるって感じた。だって、この人たちの目的は、素晴らしい選手を育成することでも何でもなくて、お国のために1つでも多くメダルを獲ることだけで、選手なんてガスが切れたらポイ捨てする100円ライターくらいにしか思ってないってことが分かったからだ。さらに言えば、国民にカビの生えたナショナリズムを植えつけるための道具として、スポーツを政治利用してるようにも思えて来る。だから、あたしは、もう一度言う。がんばれ!国母選手!こんなファッキンなヤツラなんか、実力で見返してやれ!メダルを獲って、市原理事の鼻の穴に中指を突っ込んでやれ!‥‥って思った今日この頃なのだ。


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2010.02.16

ミニーときっこの冬季オリンピック(笑)

カナダのバンクーバーオリンピックで、ニポンの選手たちがパッとしないので、「カナダ de 日本語」のミニーちゃんが、シビレを切らしてフィギュアスケートに出場しちゃいました!

「ミニーちゃんのワンダホーなフィギュアスケート」
http://minnie111.blog40.fc2.com/blog-entry-2036.html


で、あたしも負けじと、スキーに出場してみました(笑)

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米軍、アフガニスタンで民間人を連日殺害

「米軍、アフガニスタンで民間人を連日殺害」(世田谷通信)

14日、アフガニスタン南部のヘルマンド州マルジャで、武装勢力タリバンの隠れ家を狙ったアメリカ軍のロケット弾が、目標を外れて無関係な民家を直撃し、民間人12人が死亡するという痛ましい事件が起こった。また、翌日の15日には、南部のカンダハル州で、道路の脇に穴を掘る作業をしていた民間人のことを「爆弾を仕掛けているタリバン」と勘違いして空爆してしまい、民間人5人が死亡、2人が重傷を負った。アメリカ軍のマクリスタル司令官は、アフガニスタンのカルザイ大統領に謝罪し、目標を外れたロケット弾の原因追及を約束したが、13日から開始されたアメリカ軍とアフガニスタン軍による「タリバンの掃討作戦」は、作戦開始から3日で早くも多数の民間人を殺害してしまったため、作戦自体に無理があったという声も出始めている。今回の作戦は、タリバンを攻撃することによって、タリバンを支持している民間人の気持ちをタリバンから引き離すことが目的のひとつだが、これではまったくの逆効果である上に、単なる大量虐殺でしかない。昨年末からアフガニスタン各地で起こっている反米デモは、ますます大規模になって来ている。(2010年2月16日)


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2010.02.15

国母選手に賛否両論

一夜にして、朝青龍なきあとのダーティーヒーローに祭り上げられちゃった感のあるスノーボードの国母和宏選手だけど、12日の日記、「がんばれ!国母選手!」に、あたしの見解を書いたら、賛否両論、たくさんのメールをいただいた。それで、何人かのメールを紹介しつつ、アンケートの結果も織り込みつつ、もう一度、考えてみたいと思う。で、今日は、いつも以上に長くなりそうなので、マクラの部分からサクサクと行ってみたい。


件名:がんばらなくていい国母選手
お名前:Taggy
コメント:きっこさま。いつも読ませていただいています。ただ今回のこの件については、半分だけしか賛成できません。代表として選んだ上に、今回の件でエントリー取り消しまで徹底して処分できない協会も問題ですが、少なくともスーツとネクタイの世界であの格好を世界中にさらした本人も同罪だと思います。カジュアルとフォーマルを使い分けるのは少なくとも今回の開催国では小学校低学年でもこなすことです。何か彼はつけあがっているのだと思います。ある意味、教えてもらっていない馬鹿がうれしがって舞い上がっているところを見ると哀れな気もします。朝青龍や北朝鮮の,もっともっとずっとレベルのひくーい部分で、見ていて大変いやな気持ちになりました。コメントのように成績がよければちやほやされると思いますが、応援しようとか思う気にはなれません。予選で大失敗してさっさと消えていただきたいような方だと思います。


件名:ちょっと理解できません。
お名前:のりお
コメント:はじめまして。ながいことこの日記を拝見させておりますけど、この「がんばれ!国母選手!」のきっこさんの意見には賛同できません。オリンピック代表ってことは、国のお金を使って国の代表として試合に出場するってことですよねっ。だったら「品格」も「代表としての自覚」も非常に大事なことだとワタシは思います。こんな選手を選んだ協会に問題があるみたいな言い方をするのなら、こんな民主党を選んでしまった国民の大半にも問題があるってことですね。『これで、もしも、国母選手がメダルを獲ったら、今、批判してる人たちは、自分たちが批判してたことなんかコロッと忘れちゃって、「オレ流で金メダル!やったぜ国母!」なんて見出しのスポーツ紙をニコニコしながら読むんだろうな。』これは小馬鹿にしすぎっす・・・


件名:国母選手について
お名前:Lucia
コメント:こんにちは。いつも興味深く読ませていただいてます。久々にきっこさんにメールさせていただきます。いつもきっこさんの考え方に共感することが多いのですが、今回は少し違うので、国母選手について私なりの意見を書かせていただこうと思いました。相撲界における外国人力士に関しては、私もきっこさんの意見にほぼ共感するのですが、今回の国母選手に関しては、私なら素直に応援する気になれないと思いました。今朝たまたまつけてたテレビで例の記者会見の様子や着崩したスーツ姿を見ました。日本の代表とか、そういうこと抜きで、オリンピックに出場することを決めたのなら、そのドレスコードは守るべきなのではないでしょうか。彼のことが気に入らないなら選出しなきゃいいというのは極論のように聞こえてならないのです。本人は代表に選ばれて、自分で出場を決めたのではないでしょうか?ならば、ドレスコードを守るのは出場する選手としての責任の一部ではないでしょうか?もしも社会人として一企業に勤めるのなら、一緒に働く人たちに不快な思いをさせない為にも、そこのドレスコードや決まり事を守るのは当然ですよね。


‥‥そんなワケで、今日はレイアウトの関係で、「いかがお過ごしですか?」はナシにして行くけど、まずは、国母選手に対して批判的なメール‥‥っていうか、あたしの見解に賛同できない人たちのメールを3通、ご紹介させてもらった。Taggyさん、のりおさん、Luciaさん、どうもありがとうございました♪‥‥ってことで、続いては、擁護する内容のメールをご紹介させていただく。


件名:国母選手
お名前:minko
コメント:きっこさん初めまして!よくぞ言ってくれました!テレビや新聞は国母選手の悪い所しか報道してくれないので、ずっと彼を応援してきた私は今回の騒動には本当に悲しい気持ちになりました。今回の報道でしか彼を知らない人は「だらしない最近の若者の代表」という見方をした人が多いでしょうが、国母選手のこれまでの努力や本当の人柄を何も知らない人が、今回の件だけで彼を全否定するのはいかがなものかと思います。報道されている件では、確かに私も日本代表としての自覚が足りなかったと思いましたが、それだけで彼の全てを否定してしまうのは可哀そうです。


件名:国母選手
お名前:NE子
コメント:キッコ様、初めてメールを差し上げます。いつも楽しく、哀しく、可笑しく、心配したりして拝読致しております。「問題があるのは、そうした選手を選んだ側なのだ。全日本スキー連盟が、「オリンピックに出場する選手は服装や態度をキチンとすべき」って考えてるのなら、選手を選ぶ時点で、1人1人の服装や言動を細かく調べて、国母選手を「不適格」にすれば良かったのだ。」私は現在66才になる老婆に属する人間ですが、マスコミ報道に怒りを感じておりましたところ、キッコさんのブログで そうだ そうだ と思わず膝を叩いた次第です。国母選手には頑張って皆を黙らせてほしいです。メダルを取ったらどんな対応をするのでしょう?まだまだ寒い日が続きます。キッコさんもお身体ご自愛して下さい。ブログ応援しております。


件名:国母選手の問題について
お名前:ST
コメント:きっこさん、こんにちは。横浜のSです。バンクーバーは我が横浜の姉妹都市なので、今回のオリンピックには特に注目してます。今回の国母選手の問題は、私もきっこさんと同じで、どちらかというと「そんなに批判しなくてもいいのに・・・」という気持ちです。テレビ等で国母選手を批判している人達は、彼をまるで犯罪者か何かのように攻撃していて聞いていて気持ちのいいものではありません。のりピーの次は押尾学、押尾学の次は朝青龍と、何か日本全体で「誰か」を袋叩きにすることが「正義」のような風潮になっていますが、のりピーや押尾学や朝青龍と違って、国母選手は犯罪者ではありません。もちろん私も公の場であのような服装をした彼のことを肯定しているのではなく、不快に感じたことは事実です。しかしテレビのワイドショーの自称文化人達が、待ってましたとばかりに「最近の若い奴は!」「親はどんな教育をしてきたんだ!」と言っているのを見ると「あなたは彼を批判できるほど立派な人間なのですか?」と聞きたくなってしまいます。


minkoさん、NE子さん、STさん、ありがとうございました♪‥‥ってことで、minkoさんもSTさんも、国母選手を擁護するような見解だけど、だからって、彼の服装や言動については、2人とも否定的だ。minkoさんは「確かに私も日本代表としての自覚が足りなかったと思いましたが」って書かれてるし、STさんも「不快に感じたことは事実です」って書かれてる。つまり、あたしとおんなじで、あの服装や記者会見での態度に関しては批判的だけど、だからって、それだけの理由で彼のことを全否定するのはどうなのか?‥‥って見解だ。一方、こんなメールも届いてる。


件名:国母選手の服装
お名前:ののこ
コメント:初めまして。二度目のメールになります。大分前からの読者、団塊世代の北国在住者です。今朝の橋本団長と記者会見のニュースを見ながら、きっこさんじゃないけど「なんだかなあ…」って思ってしまいました。国母選手の出国のときの『着こなし』は似合っていたと私は思います。記者会見のときはまるで別人。私が高校3年のころ(40年以上前)朝日新聞に縦6センチ、横4センチ位の枠記事でビートルズレコードがリバプールサウンドとして日本に紹介されました。いまでも割合はっきり覚えている内容は、こういう騒がしいものは情緒を好む日本人に果たして受け入れられるのか、というものでした。中学生のころはジーパン穿いてる者はイコール「不良」でしたし、ミニスカートに至っては当初、日本女性(やまとなでしこ)にあるまじき服装であるとサンザンでした。若者の流行でも個人によって似合う、似合わないがあるし、不快感を与えてしまうTPO(旧い!)も在るのはその通り。年寄りの立場から言えば、プロテストするならもっとでかいこと、弱いものいじめの権力に向って一生掛けてやれよな、と言いたいのも本音です。


ののこさん、ありがとうございました♪‥‥ってことで、他にも、年齢に関わらず、国母選手のファッションに対して、数は少ないけど、「似合ってた」「別に問題ないと思う」「かっこいい」っていう意見のメールも届いてる。それから、現地のバンクーバーに行ってる民放のレポーターが、各国から来てる観光客たちに国母選手の出国時の写真を見せて、「国の代表として、このような着崩し方をどう思うか?」って質問したら、「ちょっとだらしないねぇ」って答えた人もいれば、「国の代表でも個性は大切だから別に問題ないね」って答えた人もいて、これまた存否両論だった。

‥‥そんなワケで、あたしみたいに国母選手の服装に不快感を持った人がたくさんいた反面、ののこさんのように「似合ってた」って感じた人もいたワケで、まさしく、人の感性は十人十色だ。ただ、今回の場合は、あの服装が「似合ってたかどうか」とか、「好きか嫌いか」ってことじゃなくて、ニポンの代表として海外のオリンピックに行く上で「適切だったのか」ってことが問題になってるワケだ。だから、彼を批判してる人たちの多くは、「プライベートなら、どんなファッションをしても自由だけど、今回は許せない」っていう意見なワケで、服装そのものを批判してるワケじゃないと思う。

ようするに、「国を代表した場で、アレはないだろう」ってことで、その中には、のりおさんのメールに書かれてるように、「オリンピック代表ってことは、国のお金を使って国の代表として試合に出場するってこと」っていう気持ちがあるんだと思う。事実、のりおさんの他にも、批判的なメールの中には、「国のお金を使って行くのに」って書かれてるものが多かった。で、この点に関して、リトル掘り下げてみたいので、江川紹子さんのツイッターでのつぶやきをご紹介する。


「江川紹子さんのツイッター」
http://twitter.com/amneris84

バンクーバーでスノボの選手が、公式ユニフォームを着崩して着用していたところ、JOCから注意を受け、選手村入村式に出られなかった、とか。服装の乱れは生活の乱れ?まるで中学の生活指導。そんなことにいちいち目くじら立てることないと思うのだけれど

スノボの着崩し選手は、テレビで彼の格好を見ていた視聴者からJOCに文句が入り、JOCがそれを重く受け止めて反応したとのこと。もうちょっとおおらかになりましょうよ。

JOCの市原則之専務理事は「スポーツマンの常識からかけ離れてる。国民の代表として来ている人間の服装じゃない」と、声を荒げたとのこと。五輪選手って「国民の代表」?。だったら、もう少し国が補助をしないと。日本は先進諸国の中でもスポーツへの補助はかなり低い


‥‥ってことで、あたしが言いたかったのも、ここなのだ。確かに、のりおさんを始め、多くの人たちが指摘してるように、今回の遠征費用はすべて国のお金だし、あの公式ユニフォームだって国のお金で作ったものだ。だけど、国母選手が、オリンピック代表に選ばれるほどの実力をつけたのも、去年のワールドカップで優勝したのも、すべては彼自身の努力やプロとしてのスポンサーの援助によるもので、国はほとんど手を貸してない。紹子さんの言うように、ニポンは先進国の中で、スポーツに限らず、音楽や絵画などの芸術に対しての補助も極めて低い。

つまり、これといった補助も育成もしてくれない国に頼らずに、自分の力でスポンサーを探して、自分の力で世界のトップレベルまで登りつめた国母選手に、国は白羽の矢を立てて、都合よく「国の代表」に仕立て上げたってことなのだ。だから、紹子さんも「五輪選手って国民の代表?」って疑問視してるワケだし、国母選手自身も、オリンピックを「年間にたくさんある試合の中の1つとしか思ってない」って言ったワケだ。そして、この国母選手のコメントを聞いて、あたしは「それなら国母選手を批判することはできないな」って思ったワケだ。

だって、本人が「国の代表」だって自覚してなかったんだから、これ以上のことは、こんな認識の選手を選んだスキー連盟の責任だろう。これは、あんまり報道されてないことだけど、国母選手が成田から出国した時、彼は1人じゃなかった。コーチが付き添ってたのだ。だから、コーチは、彼の服装を事前に見てたワケで、それなのに、そこで注意もしなければ直させもしなかったワケだ。つまり、国母選手にしてみれば、コーチから服装に関するお墨付きをもらってたも同然で、「これでOKなんだな」って思って、それで公衆の面前に出て来たってことになる。

それなのに、批判の声が巻き起こると、スキー連盟は、まるで自分たちには何の責任もなかったかのように、国母選手だけに責任を押しつけた。紹子さんのツイッターに、スキー連盟の市原専務理事の発言が取り上げられてるけど、付き添ってたコーチへの言及はヒトコトもない。あたしの感覚なら、自分たちが選んだ選手の不祥事なんだから、まずは国民に対して謝罪するのがスキー連盟の立場だと思うんだけど、この市原専務理事って人は、批判してる人たちと一緒になって国母選手を批判してる。あたしは、これって、あまりにも無責任だと思った。だから、あたしは、「批判するなら、国母選手を選んだスキー連盟を批判すべきだ」って書いたのだ‥‥ってワケで、ここで、アンケートの結果を発表したいと思う。

今回のアンケートは、【スノボーの国母選手について】っていう設問に対して、「「がんばれ!」と思う」「「がんばれ!」と思わない」「どちらとも言えない」っていう三択で、これでも、あたしなりに考えて作ったものだ。数人の人から、「アンケートの設問が悪い」っていうメールをいただいてるので、少し説明させてもらうけど、あたしは、前回の日記にハッキリと書いてるように、国母選手の出国時の服装を見て「まるで偏差値の低い高校のガキみたいなだらしないカッコ」だと思ったし、ああいう着崩し方をしてる高校生とかを見ると「とっても不潔そうに感じるし、激しくダサいと思うし、ものすごく知能が低そうに見える」ってことも書いてる。つまり、彼の出国時の服装を見た時には、批判してる人たちとおんなじに、あたしも「不快感」を持ったワケだし、その後の記者会見での「反省してま~~~す」ってのを見て、さらに「不快感」を持ったワケだ。

これは、多くの人がおんなじだと思うから、たとえば、「国母選手の出国時のファッションをどう思うか?」とか、「国母選手の記者会見での発言や態度をどう思うか?」って設問にして、「適切」か「不適切」かを問えば、わざわざアンケートなんかしなくても、9割の人は「不適切」を選ぶだろうし、あたしだって「不適切」を選ぶ。だから、こんなアンケートを実施しても意味はないワケで、あたしが知りたかったのは、彼の服装や言動や態度に「不快感」を持った人がたくさんいることを踏まえた上で、それでも彼のことを応援しようと思う人がどれくらいいるのか知りたかったのだ。

で、そのアンケートの結果だけど、この日記を書いてる15日の夜10時半の時点で、総数9235票のうち、「「がんばれ!」と思う」が4065票で44%、「「がんばれ!」と思わない」が3371票で36%、「どちらとも言えない」が1799票で19%だった。もちろん、これは、あたしとおんなじように、「国母選手の服装や態度には不快感を持ったけど、それとは別に応援したい」って人たちが多かったんだと思うけど、正直、あたしは、「「がんばれ!」と思わない」がもっと多くなると思ってた。あたしのとこに届いてるメールだけで言えば、批判的なものが7割、擁護するものが2割、中立的なものが1割って感じだからだ。だから、この結果は意外だった。あんがい、心の広い人が多いんだね。なんだか、ちょっとホッコリした。

‥‥そんなワケで、こんな書き方をすると、国母選手を応援できないって思ってる人たちのことを「心が狭い人」って言ってるみたいになっちゃうから、そこんとこは「決してそんなつもりで書いたワケじゃない」って否定しとく。あたしは、いつも言ってるように、人の感性や考え方は十人十色で、自分と違う完成や考え方を否定するつもりはない。ただ、「あたしはこう思う」ってことを書いてるだけで、それ以上でも以下でもない。

だけど、今回の問題に関しては、STさんのメールにも書かれてるように、国母選手のことをまるで犯罪者のように攻撃してる人たちも少なくないので、そういう人たちに対しては、「なんだかな~」って感じてることは確かだ。もちろん、そんなメールばかりじゃないけど、批判してるメールの多くは、とても公開できないような酷い言葉を使ってる。だからって、あたしの見解に賛同してくれた人たちのメールのほうを多く紹介するのは公平じゃないと思うんだけど、ビックル一気飲みの人からメールが届いたので、最後に紹介したいと思う。


Subject: 貴女は素敵!
Date: Sat, 13 Feb 2010
きっこさん
毎日貴女のブログを拝見しています。
だらしない格好で袋だたきにあったバカワカい選手に対する貴女の見解、とても素晴らしかったので、初めてメールを差し上げました。
人間の好き嫌いの微細な部分で、貴女と僕に違いがあるのは、サバネコとチャトランみたいなことですから、極く当たり前だと思っています。ハハハハハ。
寒いです。御自愛専一にお過ごしくださいませ。
貴女のブログがタダで読めるのが、僕は申しわけなく思っています。
安部譲二


安部譲二さん、ありがとうございました♪‥‥ってことで、あたしは、安部譲二さんのオフィシャルサイト、「大人気ないオトナ」の中のコラム、「あんぽんたんな日々」の大ファンなので、とっても嬉しい♪ ちなみに、文中に「初めてメールを差し上げました」って書いてあるのは、あたしの日記の感想のメールを送るのが「初めて」って意味で、安部譲二さんからは、去年の9月17日の日記、「誤字脱字の女王」のマクラに書いてるように、以前にも一度、メールをいただいてる。

‥‥そんなワケで、あたしは、人の感性が十人十色って言っても、安部譲二さんが書かれてるように、人の好き嫌いに関する部分なんて、所詮は、猫の柄の違いみたいなもんだと思った。サバネコとチャトラはぜんぜん違う柄だけど、両方とも猫であることに変わりない。オスとメスなら、柄が違っても、セックスすれば子供が生まれる。あたしは、ラーメンよりもおそばのほうが好きだけど、あたしのお友達のM子は、おそばよりもラーメンのほうが好きだ。だからって、あたしとM子は、まったく違う嗜好ってワケじゃなくて、2人とも「麺好き」なのだ。だから、今回の国母選手の問題にしても、大きく分けると、「彼の服装に不快感を持ったか持たなかったか」、「彼の態度に不快感を持ったか持たなかったか」、「彼のことを応援できるかできないか」っていう「二択×二択×二択=8種類」の感性の人がいるワケだけど、どの選択肢も「ラーメンとおそばのどっちが好きか」みたいなことで、ものすごく大きな視点から見れば、どの感性も大差ないのかもしれない。小さな視点から見れば、まったく正反対な感性みたいに思えても、大きな視点から見れば、白猫、黒猫、白黒ブチ、三毛、サバトラ、チャトラ、キジトラ、サビっていう柄の違いにしか過ぎず、みんなおんなじ猫なのかもしれないと思った今日この頃なのだ。


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緊急アンケートです!

12日の日記で、スノーボードの国母和宏選手に関して「がんばれ!」というエントリーを書いたところ、賛否両論、たくさんのメールをいただきました。

それで、皆さんから寄せられたメールを何通か紹介して、この問題について、もう一度、書きたいと思うのですが、それに先駆けて、以下のアンケートを実施します。


【スノボーの国母選手について】

1.「がんばれ!」と思う
2.「がんばれ!」と思わない
3.どちらとも言えない


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2010.02.14

タマゾン川の怪魚

1ヶ月も前のことでキョーシュクなんだけど、お正月が過ぎて1週間くらいの時、サンチャで打ち合わせをしてて、午後3時ころに終わって、そのあとの予定はナニモナイザーだったので、あたしは、キャロットタワーに「く・び・れ展」を観に行った。他府県の人たちのために説明しとくと、あたしの住んでる世田谷区のニコタマから渋谷までは、電車で15分くらいなんだけど、そのちょうど真ん中くらいに、三軒茶屋(さんげんぢゃや)ってとこがあって、略して「サンチャ」って呼ばれてる。

で、ここも世田谷区なんだけど、そのサンチャにある一番高いビルが、色がオレンジで細長いって理由から、安易に「キャロットタワー」って名づけられてるんだけど、その中で、「腰のくびれ」がある、いろんなボトルや容器を白く塗ったりして展示してる「く・び・れ展」てのを開催してて、入場無料だったから、くびれが大好物のあたしとしては、「こりゃあ行かなくちゃ!」って思ってたので、さっそく観に行って来たってワケだ。そして、あたしは、いろんなボトルや容器の「腰のくびれ」をタンノーしてから、1階の「サブウェイ」で大好物の「べジーデライト」のタマネギ大盛りにバジルマヨネーズを食べた。「サブウェイ」は、ファーストフードの中じゃワリとちゃんとした材料を使ってるし、自由度が高いし、なかなか美味しいので、あたしは大好きだ。まだお肉を食べてたころは、「ケイジャンチキン」が大好きだったけど、値段が高いからメッタに食べることができなかった。

今はヘナチョコベジタリアンなので、290円の「べジーデライト」をベースにして、タマネギを大盛りにしてもらって、バジルマヨネーズか塩コショウで味つけしてもらう。予算に余裕のある時は、これに30円でスライスチーズをプラスしてもらう‥‥ってのが定番なんだけど、それでも、月に一度くらいのゼイタクだ。だって、買って帰って来るんなら290円だけだけど、お店で食べる時は、サスガに持参してるペットボトルのお茶は飲めないから、何か飲み物も買わなきゃならなくて、さらにお金が掛かっちゃう今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、久しぶりに「サブウェイ」に行って、290円の「べジーデライト」と200円の「ジャスミンティー」を買うっていうオオバンブルマイを炸裂させちゃったワケだけど、1食の予算を100円以内に設定してるあたしとしては、約5食ぶんの予算をたった1食で使っちゃったことになる。それで、あたしは、必殺ワザを使うことにして、頭の中の時計の針を小1時間ほど巻き戻した。そうすると、どうなるのかって言うと、あたしは「く・び・れ展」を観る前に戻るワケで、そこからのことを振り返ってみると、「く・び・れ展」を無料で観て、それから「サブウェイ」に行ったんだから、これをぜんぶ1つのイベントとして考えれば、「く・び・れ展」と「べジーデライト」と「ジャスミンティー」で490円てことになる。

「く・び・れ展」は、500円くらいは払ってもいいと思った内容だったから、この必殺ワザを使えば、500円払って「く・び・れ展」を観たら、サービスで「べジーデライト」と「ジャスミンティー」を無料でゴチソウしてもらえた上に、割引期間で10円返してくれた‥‥ってふうに考えることができる。そうすると、さっきまで「1食に490円も使っちゃったよ」って思ってた気持ちが180度クルリンパして、ナニゲに、ものすごく得したような気分になって来る。なんてワンダホーで都合がいい必殺ワザなんだろう(笑)

で、気分的にカロヤカになったあたしは、まだまだ時間がいっぱいあったし、この日は電車だったから、駐車料金の心配をすることもなかった。それで、いつもなら「ツリボリ三軒茶屋」に寄って、600円で1時間ほど金魚釣りをして楽しむとこだったんだけど、残念ながら、みんなに愛されて来た「ツリボリ三軒茶屋」は、昭和38年(1963年)からの45年もの長い歴史に幕を下ろして、去年の10月25日に閉店しちゃったのだ。ちなみに、コレが、営業してた時の映像だ。

‥‥そんなワケで、あたしのマンションから歩いて5分の高島屋の屋上の金魚釣りも、ずいぶん前にリニューアルでなくなっちゃったし、あたしのマンションから歩いて3分の「いぬたま・ねこたま」の中にあった釣り堀の「わんぱく太郎」も、3年前に東急グループの再開発で潰されちゃったし、あたしのマンションから電車で10分の「ツリボリ三軒茶屋」も、とうとう営業を終えちゃったし、あたしの大切な釣り堀が、次々となくなってく。地元に2軒あった銭湯も両方ともなくなっちゃったし、あたしの大好きな場所がどんどん消えてくのは、時代の流れだってことは分かってても、とっても寂しくなる。

でも、常にポジティブなあたしとしては、どんなに釣り堀が消えてっても、目の前を流れる「多摩川」っていう巨大な釣り堀に新たな希望を見出してる。「わんぱく太郎」や「ツリボリ三軒茶屋」は、1時間600円だったけど、多摩川なら、朝から晩まで1日ずっと釣りをしても500円だ。さらに言えば、1年中いつでも釣りができる「年券」てのを買えば、たしか4500円か5000円くらいだったから、365日、1日も休まずに釣りをすれば、1日あたり12円になる。もっと言えば、お金を払わずに釣りをしてる人たちがマウンテンだし、スーパーカブで巡回してるオジサンに入漁料を徴収されそうになると、オジサンに向かって逆ギレして、「まだ1匹も釣れてねえし、今やめて帰るから払わなくていいだろ!」って怒鳴りつける恥知らずな大人もいる。

ま、そんなこんなもありつつ、今まで何度が書いて来たように、東京と神奈川の間を流れる多摩川は、今や「タマゾン川」って呼ばれてるほど、トンチンカンな外来魚のパラダイスになってる。ブラックバスやブルーギルなら、あたしも何度も釣ってるけど、他にも、グッピーやディスカスなどの熱帯魚から、ティラピア、チャネルキャットフィッシュ、フロリダガーパイクなんていうワイルドなヤツラまで、なかなかの顔ぶれが揃ってる。一方、昔からいたライギョやタイワンドジョウは激減しちゃったけど、ナマズは今も健在だ。

あたしの地元のニコタマは、今は東急グループの再開発工事のセイで釣りにくくなってるけど、水温が20度くらいになる4月ころからは、駅から1分のブロック岸でナマズの夜釣りができる。ちょっと専門的なことを書くと、ジッターバグとか、クレイジークロウラーとか、派手な音と水しぶきが出るトップウォータープラグの大きなサイズ、1/2ozから3/5ozくらいのもので、トリプルフックをダブルのバーブレスに交換して、月明かりの中、水面をカポカポと引いてくると、大きなナマズがガボッ!っと出る。レギュラーサイズは45cmくらいだけど、運が良ければ60cmオーバーも出る。

ただ、ナマズは捕食が下手なので、ルアーが通過したとこにガボッ!っと出たりするから、ちょっと引いたら長めにポーズ、ちょっと引いたら長めにポーズ‥‥ってふうに、食いつく時間を与えてやるのがコツになる。このポイントは、多摩川の本流じゃなくて、本流から枝分かれした三日月湖テイストの副流だから、ほとんど流れがなくて、トップウォーターで遊ぶには最適だ。それに、夜なら、スーパーカブで巡回してるオジサンは来ないし(笑)‥‥ってのはギャグだけど、あたしの場合は、前から言ってるように、オヤニラミを狙ってる。

オヤニラミは、こないだ、NHKの「ダーウィンが来た!」でも取り上げてたから、そこそこメジャーになっちゃったかもしれないけど、もともとは西日本にしかいなかった淡水魚だ。だけど、観賞魚屋さんで、1匹500円くらいで売ってることもあって、どこかの誰かがゲリラ放流したみたいで、数年前から、多摩川でも繁殖し始めた。最初は、多摩川の支流の野川で繁殖して、それが多摩川にも広がって来たみたいなんだけど、野川は釣りが禁止だから、あたしは多摩川のほうで釣るしかない。でも、繁殖ポイントは何箇所もチェキしてあるから、ワリと簡単に釣れると思う。

ホントなら、アパッチけんさんみたいに、ウエイダーを穿いて川に入ってって、四手網で芦ギワをガサガサやれば簡単に捕れるんだけど、あたしは釣りにこだわってるから、シモリウキを使ったミャク釣りで、アカムシをエサにして釣ろうと思ってる。できれば、極小のルアーやフライを使って釣りたいんだけど、そんな道具は持ってないから、クチボソ釣りに使ってる釣り竿で釣ろうと思ってる。そして、何匹か釣れたら、オスとメスを1匹ずつ飼おうと思ってる。もちろん、今の水槽に入れるワケにはいかないから、その時は、キヨミズの舞台の上でカラオケを熱唱したつもりになって、ドンキホーテで新しい水槽とブクブクを買うつもりだ。

‥‥そんなワケで、あたしは、食べるお魚じゃなくて、鑑賞するお魚の中だと、ハタの種類が一番好きで、それに準じて、スズキとかメバルとかが好きなんだけど、こんなもん、お家で飼えるワケがない。そして、お家でも飼えそうな淡水魚だと、あたしの好みに合ってるのは、ブラックバスやブルーギルになっちゃうんだけど、ブラックバスは大きくなりすぎちゃうからムリだ。それ以前に、自民党の小池百合子とかいう大バカが、パブリックコメントの結果を無視して、専門家たちの意見も無視して、独断で「害魚」に認定しちゃった。だから、多摩川でブラックバスやブルーギルを釣った場合には、お家に持って帰っても逮捕されちゃうし、多摩川にリリースしても逮捕されちゃうし、その場で殺さなきゃいけなくなったのだ。

で、ブラックバスやブルーギルは、法律的にも飼えなくなっちゃったから、ニポンの在来種の中で、あたしの好みのスタイルをしてるお魚って言うと、四万十川でオナジミのアカメと、このオヤニラミしかいないのだ。だけど、「釣りキチ三平」の58巻と59巻を読んだ人ならご存知のように、アカメは2mくらいになっちゃうから、パリス・ヒルトンでもない限り、お家で飼うことはできっこない。それに比べて、目の前の多摩川で釣れる上に、最大でも15cmくらいにしかならないオヤニラミは、すべてがあたしの理想のお魚なのだ。

ただ、オヤニラミは、とっても縄張り意識の強いお魚なので、小さな水槽で何匹も飼うと、ケンカになっちゃう。60cmの水槽だと、オスとメスを1匹ずつがギリギリみたいだ。だけど、心が落ち着いてる時にはシマシマになったり、イライラすると黒くなったりって、その時の機嫌で体の色が変わるし、求愛のダンスや、卵を産んでからのダンスも楽しいので、鑑賞するにはモッテコイだと思う。ちなみに、このオヤニラミって名前は、卵が孵化するまでオスが守ることから、「親が睨みを効かす」って意味とか、縄張り意識が強いことから、「たとえ親でも睨みつける」って意味とか、体にある目玉みたいな模様を「子供の目玉」、本物の目玉を「親の目玉」として、子供が親を睨んでるように見えるって意味とか、いろんな説がある。

オヤニラミは、他にもいろんな呼び名があって、中国地方では、求愛の時の変わった動きから、「ミコノマイ(巫女の舞い)」とか「ネコノマイ(猫の舞い)」とか呼ばれてるし、福岡や熊本では「ミズクリセイベエ」とか「ミツクリセイベエ」とか呼ばれてる。これは、「水繰り清兵衛」ってことで、メスが産んだ卵を守るオスが、常に卵に新鮮な水が行くように、胸ビレをヒラヒラさせて水繰りする様子から名づけられた。それから、広島や九州の一部では、本物の目玉と体の目玉模様の数を足して「ヨツメ」って呼ばれてるし、長崎では、見た目が海のメバルに似てることから、「カワメバル」って呼ばれてる。

胸ビレの動きが、お相撲の「四股」を踏む動きに似てることから、「シコウオ」って呼んでる地方もあるし、自分の縄張りを守るために行ったり来たりしてる様子が、機織(はたおり)の筬(おさ)を掛ける動きに似てることから、「オサカケ(筬掛け)」って呼んでる地方もあるし、「睨み」がそのまま変化して「ネラミ」って呼んでる地方もある。他にも、「ミコドン」「ミコシンダイ」「オサジャコ」「ケントバイ」「ケントババー」「セイジャンババ」「トウサブロー」‥‥って、まだまだいろんな呼び名がある。

‥‥そんなワケで、こんなふうに、いろんな名前で呼ばれてるオヤニラミだけど、「オヤニラミ」や「ヨツメ」や「ネラミ」みたいに、体の模様からつけられた名前の他は、ほとんどが「動き」からつけられた名前なので、それだけ、動きに特徴があるお魚だってことで、水槽で飼ったら、何時間見てても飽きないと思う‥‥ってことで、今日の日記を読んで、オヤニラミを飼いたくなった人がいたと仮定して、最後にプチ情報をお届けしちゃうけど、関東だと、オヤニラミは、多摩川だけじゃなくて、あたしが聞いただけでも、相模川の支流や、利根川の支流や、入間川の支流なんかで確認されてるから、もっと他の川でも繁殖してると思う。ポイントとしては、流れの速い本流じゃなくて、流れが緩くて水深の浅い支流やワンドの芦ギワが狙い目なので、「我こそは!」って人は、ウエイダーを穿いて川に入って、四手網でガサガサやってみて欲しいと思う今日この頃なのだ。


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2010.02.13

Like a Rolling Dice

オトトイの日記、「フェブラリーステークスへ発進!」に、「来週のフェブラリーステークスはロールオブザダイスで決まり!」ってことを書いたら、すぐに数人の人から、おんなじ内容のメールをいただいた。


件名:ロールオブザダイス号
お名前:一功
コメント:こんにちは。いつも楽しく読ませていただいております。さて、ロールオブザダイス号ですが、昨日の佐賀記念に出走して3着になっております。残念ですが、フェブラリーステークスには出走しないのではないでしょうか。他の方からも、同様のお知らせがいくかと思いますが、御一報まで。東京は寒いようですね、ご自愛の程。


一功さん、同様のメールをくださった皆さん、どうもありがとうございました♪‥‥ってことで、競馬初心者の2才牝馬のマツリダキッコとしては、佐賀記念ていうレースで3着になると、どうしてフェブラリーステークスに出られなくなるのか分からなかったんだけど、自分なりに推測してみた上で、師匠の石川喬司先生にお聞きしてみた。


件名: こんにちは♪/きっこ
日時: 2010年02月12日
石川先生、こんにちは♪
今日も寒いですね。
さっそく、「フェブラリーステークス」の予想を日記に書いたのですが、私のイチオシのロールオブザダイスについて、数人の読者から「ロールオブザダイスは昨日の佐賀記念に出走して3着になったので、残念ながらフェブラリーステークスには出走しないのでは?」というメールが届きました。
石川先生、これは、「馬のことを考えて連戦は避ける」ということなのでしょうか?
それとも、「直前のレースで良い成績が出せなかったので、G1の抽選で落とされる」ということなのでしょうか?
きっこ拝


競馬界の大御所の石川先生に、こんな初歩的な質問をするなんて、まるで、「麻雀新撰組」の阿佐田哲也や小島武夫や古川凱章に、イーピンを暗カンしてのリーヅモドライチの点数を聞くようなもので、サスガのあたしもリトル気が引けちゃったんだけど、松尾芭蕉は「三冊子」の中に「松のことは松に習へ、竹のことは竹に習へ」って書いてるから、「馬のことは馬に習へ」ってワケで、多摩川沿いの第三京浜の下のとこの「アバロン乗馬学校」の馬に聞きに行こうと思ったのもトコノマ、「アバロン乗馬学校」は、今は横浜の緑区に移転しちゃったから、それで、石川先生に甘えてみた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、やさしい石川先生は、お忙しいのに、すぐにお返事をくださった。


件名: ロールオブザダイス
日時: 2010年02月12日
日記を拝読して、私も「ロールオブザダイスは昨日の佐賀記念に一番人気で出走して3着に負けたはずだが‥‥」と気になっていました。大外枠から出たロールオブザダイスは負けたといっても僅差で、勝ったのは内枠からスムースに逃げ切れた二番人気の武豊騎乗のラッシュストリームでした。問題は前走からフェブラリーまでの9日間という短さと獲得賞金額ですが、最終登録の時点ではフルゲート16頭中でロールは14頭目だったのが(ラッシュストリームが賞金を増やしたので)15番目か16番目になっただけで、今のところ問題はないようです。ただロールの調教師は馬を大切に使う角居師で、馬の疲労度やローテーションをどう判断するかで出否が決まるのではないでしょうか。微妙な状況ですので、即断はできません。新しい情報が入ったら、またご連絡したいと思います。
石川喬司


石川先生、いつもありがとうございます♪‥‥ってことで、ようするに、獲得賞金的には、今のとこ、ギリギリのラインだけど、調教師的には、お休みさせる可能性もあるってことみたいだ。でも、あたしとしては、佐賀記念で1着になったラッシュストリームも、今度のフェブラリーステークスに出るんだから、今年初のG1なんだし、どうかロールオブザダイスには出走して欲しい。それに、この状況で出走すれば、ロールオブザダイスの獲得賞金は16頭中の15番目か16番目なんだし、直前の佐賀記念で、1番人気ながら3着に敗れてるってことで、きっとオッズが良くなるハズだ。

ちなみに、このメールのあとに、石川先生から教えていただいたんだけど、石川先生の書かれた「競馬場の歩き方」(ミデアム出版社)っていう本の佐賀競馬場の章に、地元のファンの「佐賀では外枠から狙え」っていう必勝法が紹介されてるそうだ。佐賀競馬場は小回りの競馬場で、一般的には「大外は不利」なんだけど、佐賀競馬場だけは特別で、大外は必ずしも不利じゃないらしい。で、大外だったロールオブザダイスが、内側にいたラッシュストリームに負けたってことは、単に「小回りの競馬場で大外だったから不利だった」ってことが敗因とは言えない‥‥ってことになる。

つまり、こうしたことまで分かってる競馬のベテランたちは、もしも、ロールオブザダイスがフェブラリーステークスに出走したとしても、「大外が不利じゃない佐賀で勝てなかったんだから、ロールオブザダイスは来ないな」って思うハズで、さらにロールオブザダイスのオッズが上昇するってことだ。だからこそ、それを狙って、こんなプチネタまで書いてるワケだけど、すでに、あたし的には、ロールオブザダイスが出走してくれた上に、あたしの予想通りに、ミゴトに1着になってくれるっていう確信がある。そして、これには、大きな理由がある。

‥‥そんなワケで、あたしがロールオブザダイスを推してる最大の理由は、もちろん、サイコロを振りながら旅をしてる稲垣早希ちゃんの「西日本横断ブログ旅」なんだけど、前々回の放送で、早希ちゃんは、全財産が295円しかないのに、サイコロで「2」を出しちゃったのだ。それも、鳥取県の三徳山の投入堂(なげいれどう)っていう山の上の崖のとこにある通過ポイントをクリアしたとこで、どうしようもない状況だった。

このロケをしたのは、去年の12月の頭だから、当然、ものすごく寒い。修行者のための険しい山道で、途中からは岩を登ってくから、サスガにアスカの制服じゃ登れないので、ブルーのジャージに着替えて、ワラジを履いてからチャレンジした。そして、木の根っこに掴りながら必死に登り続けた早希ちゃんは、鐘をつく場所が崖にせり出してて怖くて、立つことができなくて、座ったまま鐘をついたりしつつ、「牛の背」「馬の背」なんていう大きな岩を乗り越えて、やっとのことで投入堂に到着して、ようやく、鳥取県の2つめの通過ポイントをクリアすることができた。

そして迎えた午後3時のサイコロタイム。全財産が295円しかないんだから、ここで「3」以上を出さなかったら、どうしようもなくなっちゃう。それなのに、嗚呼それなのに、それなのに‥‥って、久しぶりに五七五の俳句調で嘆いてみたけど、初号機サイコロを使ったのがいけなかったのか、早希ちゃんは、「2」を出しちゃったのだ。それも、今回を入れて4回連続の不運な目だなんて、これぞ「完全に沈黙」だ。スタッフ的には美味しすぎる展開だけど、4980件ももらってたコメントが、「×0.1円」ってことで、498円しかもらえず、全財産は793円に増えただけだった。ここが、街ならなんとかなるけど、投入堂から下りて来たとこで、駅までは遠い。あまりのショックで、何も言えなくなる早希ちゃんの目から大粒の涙が‥‥ってのが、先週の放送だった。

で、ここからがオトトイの放送なんだけど、サスガに、4回も連続で悪い目を出しちゃった早希ちゃんは、みんなに申し訳なくて、ブログの更新ができなくなっちゃう。ブログを更新して、みんなからコメントをもらわないと旅の資金ができないのに、こんなに連続してみんなの思いを生かせなかった自分が情けなくて、どうしてもブログの更新ができない。結局、1時間も悩んでから、何とかブログを書き始めたんだけど、ぜんぜん言葉が見つからない。それで、なかなか文章が書けずにいると、ここは「ロケみつ」の放送圏外なのに、この場所には不似合いな、オシャレな帽子とレザージャケットのお兄さんからサインを求められる。

「あたしのことを知っててくれた人がいた!」ってことで、ちょっとだけ元気が出たみたいな早希ちゃんだけど、それでも、その人と別れて現実に戻れば、これから駅までずっと歩き、通行人に声をかけて泊めてくれるようにお願いしなくちゃいけない。考えただけでも気持ちが沈んじゃう。そして、早希ちゃんは、落ち込んだまま、悲しそうな顔で、重い足取りで、とりあえず駅を目指して歩き始める。でも、もう辺りは真っ暗で、どんどん不安がつのって来る。

その時、さっきサインを求めたお兄さんが、また戻って来て、声をかけてくれた。早希ちゃんのことが心配になって、戻って来てくれたと言う。それで、早希ちゃんが事情を話すと、その人が泊めてくれることになった。このお兄さんは、近くのお寺の住職の次男で、宿坊をやってるそうだ。通常は宿泊料金をいただくんだけど、早希ちゃんの事情を聞いてタダで泊めてくれるって言う。感激と、重たい不安から開放された安堵感で、思わず泣き出す早希ちゃん。そして、それを観て、一緒に泣いてるあたし。お寺に案内されて、暖かいコタツに入り、感慨深そうに「仏様がいました」ってつぶやいた早希ちゃんに、お兄さんがおにぎりとお茶を持って来てくれた。久しぶりに見た早希ちゃんの笑顔。

‥‥そんなワケで、暖かいお布団でグッスリと眠ることができた早希ちゃんは、翌朝、早起きして、お坊さんと一緒にお経を読んだ。朝のお勤めを終えてから通されたお部屋には、朝ご飯が用意されてた。感謝して、いただく早希ちゃん。そして、お世話になった人たちにお礼を言って、倉吉駅へと出発した。全財産は793円なので、駅までの交通費はギリギリで、駅についたら残金は123円‥‥ってことで、ここで朝9時のサイコロタイムを迎えた。

ブログのコメント欄をチェキすると、悪い目が連続してる早希ちゃんを応援するために、全国のファンが力を合わせたみたいで、コメント数は過去最高の9802件! このコメント数を見て、涙が止まらなくなる早希ちゃんに、またまたあたしも一青窈‥‥じゃなくて、もらい泣き。これで「コメント数の記録更新」のプレゼントのクオカードをGET MY LOVE!して、サイサキのいい早希ちゃんは、お寺に泊めていただき、お経をあげたことで、何か憑き物を落としたように元気マンマンになって、相棒の弐号機サイコロを元気よく振った! そして、出た目は、「3」!

「1」と「2」だったら、また不幸のズンドコに逆戻りだったけど、ギリギリで何とか乗り切った。そして、旅の資金、9802円を手に入れて、全財産は9925円になった。久しぶりに、心からの笑顔が出た早希ちゃんを見て、またまたあたしは一青窈‥‥ってワケで、これが、オトトイの放送だった。そして、今回の「西日本ブログ旅」の流れをスタートから追ってみると、最初はサイコロで「6」が続いて、何万円もの大金を手に入れた早希ちゃんは、高級な旅館に泊まったりしてた。でも、そのあと、ジョジョに奇妙にサイコロの出目が悪くなり、厳しい試練を迎えたけど、今回の放送で乗り越えたってワケだ。

そして、これは、最初の「エリザベス女王杯」で大当たりして、それからいろいろとあって、前回の「AJC杯」で完全に沈黙しちゃったあたしの「エヴァンゲリオン予想」とソックリなのだ。だから、あたしも、今度のフェブラリーステークスで、早希ちゃんのように「完全に沈黙」から「暴走」へと飛躍する気がしてならない。

まさに、ロールオブザダイスって感じの早希ちゃんの旅だけど、ここで注目して欲しいのが、オトトイの放送でのサイコロの目だ。そう、早希ちゃんは「3」を出してピンチを切り抜けたけど、この日の昼間に開催された佐賀記念で、ロールオブザダイスは、1番人気だったのにも関わらず、「佐賀では外枠から狙え」って言われてる外枠だったのにも関わらず、3着に敗れてるのだ。これこそが、あたしの「エヴァンゲリオン予想」の必中パターンのカナメ、「偶然の連鎖」そのものだろう。

‥‥そんなワケで、あたしは、今週の木曜日の深夜の「西日本ブログ旅」で、早希ちゃんの振るサイコロの目に注目してるワケだけど、ここで問題なのが、フェブラリーステークスでロールオブザダイスが1着になるためには、早希ちゃんには「1」を出してもらわなきゃならないってことだ。そうすると、早希ちゃんは、やっと手に入れた旅の資金を「全額没収」されちゃうワケで、こんなにかわいそうなことはない。だけど、こればかりは、あたしにはどうにもならないことだし、すでに次回ぶんのロケは去年のうちに終わってるんだし、あとは放送を待つしかない。だから、あたしは、次回の放送を観て、早希ちゃんのサイコロの目によって、今回の「エヴァンゲリオン予想」を仕上げようと思ってる今日この頃なのだ。


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自民・与謝野氏に巨額の迂回献金

「自民・与謝野氏に巨額の迂回献金」(世田谷通信)

12日の国会で、鳩山由紀夫首相のことを「やくざ」「平成の脱税王」と誹謗中傷した自民党の与謝野馨氏だが、与謝野氏自身は以前より「政治資金集めの天才」と呼ばれており、黒い噂が絶えたことがない。わずか30万円の元手で政治セミナーを開き、1400人の参加者から6600万円を荒稼ぎしたり、数々の癒着企業からの迂回献金も自民党内で最高額である。一例を挙げると、与謝野氏は1992年から2005年にかけて、ダミーの政治団体「政経政策研究会」を利用して、先物取引会社「エイチ・エス・フューチャーズ」(当時のオリエント貿易)などのグループ会社からの献金、総額5530万円を受け取り、それを自分の政治資金管理団体「駿山会」へ迂回させていた。与謝野氏は、この巨額献金の見返りとして、寄付者の所得税の一部が控除される団体として、この「政経政策研究会」を推薦していたことも分かった。つまり、自分への献金をした者だけが特別に減税されるというシステムを作ったのである。与謝野氏は、以前、NHKの「日曜討論」で、迂回献金の全面禁止を訴えた共産党の小池晃議員に対して「何から何まで法律で縛る必要はない。迂回献金については政治家ひとりひとりの良識に任せるべきだ」という自論を展開して多くの視聴者から批判を受けたが、自分が巨額の迂回献金を受け取っているのだから、こうした自論を展開するのも当然だろう。また、みんなの党の渡辺喜美代表(当時の自民党行政改革担当相)にも、同じ「政経政策研究会」から渡辺喜美氏の政治資金管理団体「温故知新の会」へ3540万円の献金が迂回していたことも分かった。(2010年2月13日)


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2010.02.12

がんばれ!国母選手!

あたしは、基本的に、オリンピックは好きじゃないので、バンクーバーオリンピックも特に観るつもりはなかったんだけど、男子のスノーボードだけは観てみようかな?‥‥って思った。それは、国母(こくぼ)和宏って選手が、どんな演技を見せてくれるのか興味を持ったからだ。国母選手は、ドレッドヘアにサングラスに鼻ピアス、ニポン選手団の公式のブレザーを着崩して、まるで偏差値の低い高校のガキみたいなだらしないカッコで成田から出国したため、全日本スキー連盟(SAJ)に抗議の電話が殺到した。そして、オリンピック村への入村式を自粛させられるっていう前代未聞の結果になったんだけど、その後の記者会見では、記者からこの件に関して質問されると、一瞬、「チェッ!めんどくせえな!」って感じで眉をしかめてから、「反省してま~~~す」って、1ピコグラムも反省なんかしてない調子で返事をした。

で、世の中の反応はって言うと、「日本代表としての自覚がまったくない!」「日の丸を背負ってるんだから、もっとキチンとすべきだ!」「日本の恥だ!」っていう厳しい批判と、「今どきの若者らしくて別にいいんじゃないの?」「いくら日本代表でもファッションは個人の自由でしょ」「服装よりも結果が重要」っていう擁護する意見とに二分された。ま、世の中の意見が二分されるのは予想通りだったけど、意外だったのは、厳しく批判してる人たちの多くが、国母選手と同世代の20代から30代を中心とした若い人たちで、逆に擁護してるのが、50代、60代の人たちだったってことだ。

それで、あたしの意見についてはオイオイ書いてくけど、こうした世の中の声を聞いて、あたしが真っ先に感じたことは、「朝青龍の問題とおんなじじゃん」てことだった。美しいものが好きなあたしは、太った男が裸で抱き合う姿なんて見たくないので、お相撲はまったく興味がないんだけど、朝青龍の問題に関しては、イヤでも耳に入って来る。外国から出稼ぎに来てるスポーツ選手に、どんなことしたって理解なんかできるワケがない「ニポン人の精神性」なんかを押しつけて、さんざん利用して金儲けをした挙句に、風向きが悪くなったらポイ捨てしちゃったんだよね。朝青龍に対して「品格」って言葉を連呼してた人たちが、みんな品格のある人物だったのか、あたしはハナハダ疑問に思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、ニポンの武士道の精神性はワリと好きだし、土俵の上で、負かした相手の目の前でガッツポーズをするってことが、この精神性に反してることもよく分かる。だけど、そんなことを強要するのなら、最初から、外国人なんか入れなきゃいいじゃん。お相撲はニポン人だけしか参加できないことにして、外国人なんか入れなきゃいいじゃん‥‥って思う。まったく違う文化や伝統の中で育って来た外国人を連れて来て、ニポン人独特の精神性を強要するのって、ある意味、DVみたいなもんだと思う。結局、ロクなニポン人力士を育てることができずに、外国に「金の卵」を物色しに行くようになった相撲界自体に問題があることなのに、それを棚に上げて、ニポン人の精神性を理解できなかった外国人力士を批判するなんて、あたしはスジが違うと思う。

で、スノーボードの国母選手の問題だけど、まず、あたしが感じたことは、国母選手の服装や態度をどうこう言う前に、それを批判してる人たちの論調が、みんな、軍国主義的って言うか、北朝鮮フレーバーな感じがして寒気がしたってことだ。あたしは、基本的に、オリンピックは好きじゃないので、今まで、ほとんど観たことがない。サッカーのワールドカップとおんなじで、ヒステリックに「ニッポン!ニッポン!」って騒いでる人たちを見てると、北朝鮮みたいで恐怖を感じるからだ。

冬季オリンピックで、スキーのジャンプ競技のニポンの選手たちのことを「日の丸飛行隊」って呼ぶのも、マジで寒気がするし、実況アナが「神風は吹くか?」なんて言ってるのを聞くと、震えが止まらなくなる。あたしの大好きなF1にしても、テレビの実況アナや解説者は、ヤタラと「ニッポン」とか「日の丸」って言葉を連呼するけど、聞くたびに気持ち悪くなっちゃう。この時代錯誤な感覚、どうにかならないの?まるで、どっかの東京都知事みたいに、脳みそがオカラで出来てんじゃないかと思っちゃう。

オリンピックにしたって、サッカーのワールドカップにしたって、F1にしたって、戦争じゃなくてスポーツなんだから、国や肌の色に関係なく、個人個人がそれぞれ好きなチームや選手を自由に応援すればいいのに、なんか、「ニポンを応援しないニポン人は非国民だ!」的な空気が漂って来て、ホント、背筋がゾッとしちゃう。これは、「大阪人なら阪神を応援しろ」って言ってるのとおんなじで、あまりにも押しつけ感が強すぎる。生粋のジャイアンツファンの橋下ちゃんを府知事に選んだ大阪の人たちの心の広さを見習って欲しい。

あたしは、オリンピックは観ないって言っても、どの国の選手かは関係なく、ただ好きな選手が出る競技や試合だけは観ることがある。トリノオリンピックの時は、大好きな荒川静香さんの試合だけは観た。だけど、あたしが、オトトシの北京オリンピックをまったく観なかったのは、こうしたこととは別で、中国政府が海外からの観光客や取材記者たちに「中国は衛生的な国だ」ってイメージを植えつけるために、何十万匹もの野良猫と何万匹もの野良犬を殺戮したからだ。こんなことしてまで開催して、何が「平和の祭典」だって思ったから、「個人的ボイコット」として、好きな選手が出る競技も含めて、いっさい観なかった。

‥‥そんなワケで、あたしが荒川静香さんの試合しか観なかったトリノオリンピックにも、国母選手は参加してたそうだ。当時、17才の高校生だった国母選手は、20位だか30位だか、予選敗退っていうパッとしない成績だったから、これといってマスコミには取り上げられなかったみたいだ。だから、今回の問題で、初めて国母選手を知ったって人も多いと思うし、あたしも、その中の1人だ。正直、あたしは、制服がブレザーの高校生たちが、パンツが見えるほどズボンを下げて穿いて、ネクタイをユルユルに垂らして、ジャニタレやホストみたいなボサボサの髪で歩いてるのを見ると、とっても不潔そうに感じるし、激しくダサいと思うし、ものすごく知能が低そうに見える。もちろん、人それぞれ、どんなカッコをしようと自由だから、別に何も文句はないけど、あたしには、そう見えるってことだ。

だけど、社会人になったら、誰もがみんなちゃんとスーツを着るようになるワケで、パンツが見えるほどスーツのズボンを下げて会社へ出勤してるサラリーマンなんていないだろう。ようするに、こうしたファッションてのは、高校生くらいまでのお子様のファッションてワケで、一過性のモノだってワケだ。だから、あたしは、いくら社会人じゃなくて大学生だとは言え、もう21才にもなった国母選手が、こんな偏差値の低い高校のガキみたいな着崩し方をしてるのを見て、「まだ大人になりきれてない子供なんだな」って思った。

今回、国母選手のファッションを批判した人たちの多くは、昭和の死語で言えば「TPOをわきまえてない」ってことを怒ってるワケで、国母選手がプライベートでお尻を出して歩いてても、それについてはノープラモデルだと思う。つまり、「ふだんはどんなファッションでも自由だけど、ニポンの代表として海外へ行く時くらい、ちゃんとしたカッコをしろ!」ってことなんだと思う。チンピラみたいなファッションを売り物にしてる、あのエグザイルでさえも、天皇の前で歌う時には、サングラスを外して頭のスジを消して歌ったのに‥‥ってことだろう。例としては不適切かも知れないけど、たとえば、国母選手の親が亡くなって、自分が喪主としてお葬式に出る時にも、彼は喪服のズボンを下げて穿き、シャツを出して、ネクタイをユルユルに垂らすだろうか?‥‥ってことだ。

あたしは、サスガに、それはないと思う。いくら国母選手だって、お葬式や結婚式に出席する時には、ちゃんとスーツを着るだろうし、ちゃんとネクタイを締めると思う。で、国母選手を批判してる人たちは、ニポンの代表として海外のオリンピックに出ることが、お葬式や結婚式とおんなじ「特別なこと」だって思ってるから、カンカンに怒っちゃって、わざわざ全日本スキー連盟にまで抗議の電話をしたんだろう。でも、記者会見で、「今回のオリンピック出場をどう思っているか?」って質問された国母選手は、「僕にとっては年間にたくさんある試合の中の1つにしかすぎません」的なことを言った。これを聞いて、あたしは、すべて納得できた。

国母選手は、去年の11月にスイスで開催されたスノーボードのワールドカップに出場して、ミゴトに優勝したそうだけど、本人にしてみれば、こうした国内外の試合に出場してたら、自動的にバンクーバーオリンピックの代表に選ばれちゃった‥‥ってだけのことで、ぜんぜん「特別なこと」じゃないんだろう。オリンピックを「特別なこと」だと思ってたら、あのファッションはいただけないけど、たくさんある試合の中の1つとしか思ってないのなら、いつもの通りのファッションでも別に問題はない。問題があるのは、そうした選手を選んだ側なのだ。全日本スキー連盟が、「オリンピックに出場する選手は服装や態度をキチンとすべき」って考えてるのなら、選手を選ぶ時点で、1人1人の服装や言動を細かく調べて、国母選手を「不適格」にすれば良かったのだ。だけど、全日本スキー連盟は、そうしたことはノータッチで、成績だけで選手を選んだ。だから、批判するのであれば、国母選手じゃなくて、全日本スキー連盟を批判すべきだと思う。

‥‥そんなワケで、あたしは、ニポン人の精神性が理解できない朝青龍に「横綱としての品格」を求めることも、オリンピックを「たくさんある試合の中の1つ」としか思ってない国母選手に「ニポンの代表としての自覚」を求めることも、単なる「主観の押しつけ」でしかないと思う。そして、こうした「主観の押しつけ」をしたいのなら、最初から、こうした力士や選手は選ばなきゃいいと思う。相撲界にしても、スキー連盟にしても、実力よりも服装や態度が自分たちの好みに合った力士や選手を選べばいいと思う。自分たちが力士や選手の実力だけを選択基準にしておきながら、あとから何か問題が起こると寄ってたかっての個人攻撃だなんて、アスカ的に言えば「なんかイヤ~ンな感じぃ」ってとこだ。これで、もしも、国母選手がメダルを獲ったら、今、批判してる人たちは、自分たちが批判してたことなんかコロッと忘れちゃって、「オレ流で金メダル!やったぜ国母!」なんて見出しのスポーツ紙をニコニコしながら読むんだろうな。だから、がんばれ!国母選手!あたしが応援してるぞ!メダルを獲って、堂々とズボンを下げて帰って来い!‥‥って感じの今日この頃なのだ♪


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2010.02.11

フェブラリーステークスへ発進!

今朝、石川喬司先生からいただいたメールの最後に、「今年最初のG1レース「フェブラリーステークス」が近づいてきましたが、もしかしたら全ファン待望の<きっこ予想>が楽しめるかも‥‥と猫背を伸ばしています。」って書かれてたので、あたしは「まだかな?」って思いつつも、ニフティの競馬サイトを見てみたら、ナナナナナント! もう登録馬の一覧が発表されてた!


2月21日 東京11R
「フェブラリーステークス」(G1)
4歳上オープン ダート1600m

アンダーカウンター
エスポワールシチー
オーロマイスター
クイックリープ
グロリアスノア
ケイアイテンジン
サクセスブロッケン
ザレマ
スーニ
スーパーホーネット
ダイショウジェット
テスタマッタ
トーセンブライト
ヒシカツリーダー
ビクトリーテツニー
フサイチセブン
ミリオンディスク
ラッシュストリート
リーチザクラウン
レッドスパーダ
ロールオブザダイス
ローレルゲレイロ
ワイルドワンダー
ワンダーポデリオ


で、この24頭の名前を見た瞬間、あたしは、「ロールオブザダイスで決まり!」って確信した今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、「競馬はG1だけ」っていうマニフェストを掲げてた2才牝馬のマツリダキッコだけど、今年になってからは、民主党を見習って、G1じゃない「金杯」にも「AJC杯」にも挑戦してみた。昨日から人気投票が始まった「第一生命」のサラリーマン川柳の中にも、「チェンジとは言ってたことを変えること!/マニュフェスト無夫」なんて句が並んでるように、ニポンで一番偉いハズの総理大臣が、選挙が終わったトタンに、それまで言ってたことを平然とチェンジしちゃうんだから、一般人のあたしなら、いくらチェンジしたってノープラモデルだからだ‥‥ってのは単なるネタで、ホントのとこは、1年のスタートの「金杯」と、あたしの思い出の「AJC杯」だけが特別だったからだ。

そして、「金杯」は当たって、「AJC杯」はハズレて、いよいよ今年初めてのG1、「フェブラリーステークス」が迫って来たワケだけど、1回おきに当たったりハズレたりして来た、これまでの流れからすれば、今度は「当たり」ってワケで、あたしの「ロールオブザダイスで決まり!」って直感は、シンクロ率400%の自信がみなぎってる。ま、その理由はオイオイ書いてくけど、レースは今週じゃなくて来週だから、何回かに分けて、のんびり書いてこうと思う。

とにかく、前回の「AJC杯」が、エヴァンゲリオンの第拾七話「四人目の適格者」だったんだから、今度の「フェブラリーステークス」は、第拾八話「命の選択を」に該当するんだけど、前にも書いたように、これは2話で1つのストーリーになってて、前回の「四人目の適格者」は、今回の「命の選択を」への前フリみたいなものだった。つまり、激しく都合よく考えれば、前回の「AJC杯」で、あたしの「エヴァンゲリオン予想」が完全に沈黙しちゃったのは、今回の「フェブラリーステークス」で暴走するための前フリだったってことになる。そして、今回の「命の選択を」は、シンジとミサトのこんな会話から始まる。


シンジ 「四号機が欠番っていう噂、本当ですか?何か事故があって爆発したって」

ミサト 「ええ本当よ。四号機はネルフ第二支部と共に消滅したわ。S2機関の実験中にね。ここは大丈夫よ。3体ともちゃんと動いてるじゃない。パイロットもスタッフも優秀だし」

シンジ 「でもアメリカから参号機が来るって。松代でするんでしょ、起動実験」

ミサト 「うーん、ちょっち4日ほど留守にするけど、加持が面倒見てくれるから心配ないわよ」


あたしは、この「四号機が欠番っていう噂、本当ですか?」「ええ本当よ。四号機はネルフ第二支部と共に消滅したわ」っていうやりとりが、前回の「四人目の適格者」に該当してた「AJC杯」での「完全に沈黙」を暗示してたように感じてならない。そして、前回の「エヴァンゲリオン予想」では、「中学2年生」「戦艦」「大本営」っていう複数のキーワードが、石川先生の「魔法つかいの夏」とシンクロしてたことから予想を楽しんでったけど、よく考えてみたら、この中で、このエヴァンゲリオンのストーリーに一番深い意味を持ってる「大本営」、つまり、「松代」が登場するのは、後編にあたる今回の「命の選択を」のほうなのだ。

前回の「四人目の適格者」では、確かに「松代」って地名は出て来るけど、それは、あくまでも「松代で参号機の起動実験をする」っていう内容のセリフだけの話で、実際に松代で実験するのも、その参号機が使徒に乗っ取られて初号機に倒されるのも、すべては今回の「命の選択を」のほうなんだから、今度の「フェブラリーステークス」こそが、石川先生の「魔法つかいの夏」の中に正解が隠されてるんだと思う。そして、あたしは、前回の「AJC杯」のほうで、この予想をしちゃったから、完全に沈黙する結果になっちゃったんだと思う。それで、前回の「AJC杯」の時の日記、「エヴァンゲリオン予想、完全に沈黙‥‥」を読み直してみると、あたしは、こんなことを書いてた。


(ここから)
‥‥そんなワケで、あたしの「エヴァンゲリオン予想」は完全に沈黙しちゃったけど、石川先生とHY子さんのメールの内容がシンクロしてるってことがビックル一気飲みだ(笑)‥‥ってことも織り込みつつ、あたしは、このHY子さんのメールを読んで、こないだの「金杯」のことを思い出した。「中山金杯」は、「シンジ」の騎乗したアクシオンが制してて、「758馬券」が炸裂したのは、「京都金杯」のほうだった。

それで、あたしは、念のために、中山競馬場で開催された今回の「AJC杯」に対応する京都競馬場の11レースの結果を見てみた。そしたら、大変なことが分かったのだ。京都競馬場では、「平安ステークス」っていうG3が開催されてたんだけど、あたしが何度も早希ちゃんの「ブログ旅」にコジツケてた馬、ロールオブザダイスが1着になってた上に、それが「4枠4番」だったのだ。あたしが「AJC杯」でキャプテントゥーレを選んだのは、「四人目の適格者」にリンクしてる「4枠4番」だったからだけど、京都の11レースのほうで、この「4枠4番」の馬が1着になってたのだ。それも、ロールオブザダイスが。

さらに、2着には「4枠5番」のダイシンオレンジが入ってて、これは、「AJC杯」におけるドットコムの馬番だ。そして、3着には「5枠7番」のネイキッドが入ってて、騎乗してたのが赤木リツコと同姓の赤木高太郎騎手だった。で、こんな結果だったんだから、3連単は「4-5-7」ってことで、これは、あたしが、「名古屋=7・5・8」の方式で、「名護市=7・5・4」の3連複を買った「AJC杯」の裏返しになってる。つまり、あたしが、中山競馬場の「AJC杯」で買った馬券をそのまま京都競馬場の「平安ステークス」のほうで買ってれば、「予想した3頭のうち2頭が入賞する」っていう恒例のパターン青にもなってたワケだし、4番の単勝も4-5の馬単も当たってたワケだし、何よりも4-5-7の3連複が当たってたのだ。
(ここまで)


‥‥そんなワケで、今度の「フェブラリーステークス」の登録馬の一覧を見て、あたしがロールオブザダイスにピンと来たのは、初号機と弐号機のサイコロを転がして旅を続けてる早希ちゃんのことや、「AJC杯」の裏の「平安ステークス」で1着になったことも多少はあるけど、そんな小さな理由じゃない。このロールオブザダイスの妹が、本日2度目のナナナナナント! そのものズバリの「エヴァ」って名前なのだ! これは、ある読者がメールで教えてくれたんだけど、ロールオブザダイスとエヴァは、お父さんは違うけどお母さんがおんなじ「異父兄弟」で、馬主は別の人だから、関連づけて名づけたワケでもなくて、タマタマの偶然で、こんな名前になったのだ。そして、偶然が偶然を呼び、次々と連鎖してくのが、これまでの的中パターンなんだから、この偶然は大きいと思う。

そして、いつも、石川先生からのメールの中に重要なヒントがあるから、今回もメールの内容を分析してみようと思うんだけど、まずは、その前置きを説明すると、昨日、あたしは、ミクシーのニュースで、可愛い7匹の猫の写真を見た。7匹の飼い猫が、それぞれ筒に入ってたり、バケツに入ってたりしてて、その中に、ダンボールで競馬のゲートを作って、1枠から7枠まで、キチンと1匹ずつ猫が入ってる写真があった。それが、あまりにも可愛かったので、昨日、石川先生にメールでご紹介した。そしたら、今朝、そのお返事が来たってワケで、それが、このメールだ。


件名: 祝日の眼福
日時: 2010年02月11日
ニャニャ枠にお行儀よく納まった七匹のニャンコたち。祝日の朝の眼福を賜り、有難うございました。ニヤニヤしながら、パソコンに向かっています。ネコんではいられません。
今日は昔の紀元節。寒い校庭に整列させられて直立不動で校長先生の紋切り型を<謹聴>させられた遠い日を思い出します。級長の私はいつも脳貧血で倒れそうになりながら、今日は紅白饅頭を貰えるのかしらんなどと腹の虫が鳴くのを聞いていました。
『魔法つかいの夏』などに出てくる比呂人は昭和天皇の名前「裕仁(ひろひと)」のモジリです。
今年最初のG1レース「フェブラリーステークス」が近づいてきましたが、もしかしたら全ファン待望の<きっこ予想>が楽しめるかも‥‥と猫背を伸ばしています。
石川喬司


石川先生、いつもステキなメールをありがとうございます♪‥‥ってことで、もう皆さんもピンと来たと思うけど、ちゃんと今回の重要な鍵になってる「魔法つかいの夏」についても触れられてる。そして、それは、今日が、昔の「紀元節」、つまり、「建国記念日」だからだ。「建国記念日」と言えば、ニポンの最初の天皇、神武天皇が即位した日で、もともとは紀元前660年の1月1日なんだけど、これを現在の新暦で計算すると2月11日になるワケだ。で、明治5年に、この日を「紀元節」っていう祝日にしたんだけど、昭和23年に廃止になって、昭和42年に「建国記念日」として復活したってワケだ。

だから、石川先生は、今日の祝日に絡めて、比呂人くんの名前の由来を書き添えてくださった。ちなみに、この話は、「魔法つかいの夏」の中にも、チョコっと書かれてる。比呂人くんは、みんなからは「ひろと」って呼ばれてるし、家族の間でも、ふだんは「ひろと」って呼ばれてるんだけど、それは、昭和天皇とおんなじ「ひろひと」なんて読み方だってことが周りの人たちに知れちゃったら、何て言うか、「畏れおおい」的な雰囲気になっちゃうからなのだ。それで、誰もいないとこで、小さな声で「ひろひと」ってつぶやいてみたりするシーンがある。

で、今までに何度も書いて来たけど、「魔法つかいの夏」の比呂人くんは、シンジたちとおんなじ「中学2年生」で、今回の「命の選択を」で参号機の起動実験をする長野県松代にあった「大本営」のラジオ放送の内容を予知能力でピタリと的中させる‥‥ってことで、ここまでは前回の予想とおんなじだけど、今回は、これに、「天皇」っていう新たなキーワードがプラスされた。石川先生からのメールが届いた今日は、ニポンの最初の天皇である神武天皇が即位した日で、比呂人くんの名前が昭和天皇の「祐仁」のモジリだってことは、たとえば、「昭和天皇は第124代天皇」だってこととかも気になって来る。「1番、2番、4番」とか、「1枠、2枠、4枠」とか、さらには、「12番と4番」なんてことも考えられる。

それから、神武天皇は、「日本書紀」には「127才まで生きた」って書いてあるし、「古事記」には「137才まで生きた」って書いてある。もちろん、現実的にはアリエナイザーな話だけど、いろんな神様が登場しちゃうにポン最古のSF小説、「日本書紀」や「古事記」には、こうしたデフォルメは満載だから、いちいちツッコミは入れずに、このまま「127」とか「137」っていう数字だけに注目したい。

他にも、あたしが石川先生に紹介した猫の写真は、7匹の猫が1枠から7枠に入ってるから、この写真だけから判断すれば、「8枠は来ない」ってことになる。そして、その写真をよく見ると、2枠と3枠と7枠の猫が、頭ひとつぶんくらいゲートから前に出てる。そして、これを「古事記」に書いてある神武天皇の「137才」に対応させてみると、「3」と「7」が重複する。これは、「3頭を予想したうちの2頭が的中する」っていう、あたしのいつものパターンを感じさせる。ま、こうした数字に関することは、枠順が発表になってからじゃないと何とも言えないけど、一応、ピックアップしとこうと思う。

‥‥そんなワケで、今年初めてのG1、「フェブラリーステークス」までには、まだ10日もあるから、いろんな方向からコジツケ予想を楽しんでこうと思うんだけど、とりあえず、あたしは、「天皇」とか「建国記念日」とかが大きな鍵になりそうな気がしてるから、このキーワードを頭に置きながら、もう一度、「命の選択を」を観てみようと思ってる。でも、比呂人くんが「大本営」のラジオの内容を的中させたことと、「命の選択を」のメインの舞台が「松代」だってことが分かってるので、あたしは、観る前から、ナニゲに「昭和天皇の玉音放送」に秘密が隠されてるような気がしてる今日この頃なのだ。


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2010.02.10

YOU THE ROCK★を大麻で逮捕

「YOU THE ROCK★を大麻で逮捕」(世田谷通信)

神奈川県警川崎署は、10日、ミュージシャンの「YOU THE ROCK★」(本名 竹前裕)容疑者(38)を大麻取締法違反(所持)の容疑で現行犯逮捕した。竹前容疑者は昨年から大麻所持の容疑で内偵されており、家宅捜査の令状をとった捜査員が目黒区下目黒の自宅マンションを捜査したところ、乾燥大麻や吸引用のパイプなどが見つかり、本人のものだと認めたため、その場で現行犯逮捕された。(2010年2月10日)


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オムライス党に関するデマ報道

あたしは、オムライス党(社民党)を支持してるし、党首のみずほたんのことが大好きだし、メル友でもある。だけど、今までも何度も書いて来たように、オムライス党のすべての政策に両手をあげて賛成してるワケじゃなくて、たとえば、「死刑制度の廃止」なんて、あたしは絶対に反対だ。極悪非道な凶悪犯罪がなくならない以上、あたしは、死刑どころか、拷問の末にジワジワと少しずつ殺してくような厳罰も作って欲しいと思ってるほどだ。それは、あたしが、犯罪者の更正なんかよりも、被害者やご遺族の無念を晴らすほうが遥かに優先すべきことだと思ってるからだ。

ま、この辺のことを書き始めると長くなっちゃうから、これは、また別の機会にするとして、今、オムライス党は、マスコミのデマ報道で大迷惑してる。それは、民主党の石川知裕議員に対して、オムライス党が「辞職すべき」だって言ってるっていうデマ報道が垂れ流されてるからだ。そして、いつもはマスコミの報道を疑ってかかるような良識ある多くのブロガーたちが、このデマ報道は鵜呑みにしちゃって、オムライス党を批判し始めちゃった。

あたしがリスペクトしてる「反戦な家づくり」の明月さんも、2月9日のエントリー、「拝啓 社民党殿」で、オムライス党に対して苦言を呈してるし、いつも素晴らしい情報を発信してくださる「晴天とら日和」のトラちゃんも、2月10日のエントリー、「民主党・石川議員が保釈後初会見」の冒頭で、「社民党が、党を挙げて石川議員に辞職を求めているのには、正直、ガックリとしています」って書いてる。

そこらの三流ブロガーならイザ知らず、いつもは冷静でキチンと情報を精査してからエントリーを書いてる明月さんやトラちゃんまでもが、こんなマスコミのデマ報道なんかを鵜呑みにしちゃうなんて、トラちゃんの言葉を借りると、あたしも「正直、ガックリとしています」って感じの今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、まずは、多くの人たちを騙したマスコミのデマ報道をご紹介しよう。


「石川議員は政倫審で弁明を=社民」(時事通信)

社民党は9日午前、国会内で重野安正幹事長、照屋寛徳国対委員長ら幹部が協議し、政治資金規正法違反罪で起訴された石川知裕民主党衆院議員に衆院政治倫理審査会での弁明を求めることで一致した。10日の常任幹事会で正式に確認する。石川議員の進退をめぐっては、野党3党が議員辞職勧告決議案を衆院に共同提出し、社民党は、自発的な辞職を求めている。同党としては、石川議員が議員にとどまる意向を関係者に伝えていることから、政倫審でまずは弁明を求めることにした。これに関連し、照屋氏はこの後の与党国対委員長会談で、「石川議員は辞職に値する。自ら出処進退を決めるべきだ」と述べた。(2010年2月9日)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100209-00000060-jij-pol


もっともバイアスの掛かってない「時事通信」の記事でさえ、こんなふうにハッキリと「社民党は、自発的な辞職を求めている。」って書いてるし、さらには、オムライス党の照屋寛徳議員の「石川議員は辞職に値する。」っていう発言まで取り上げてんだから、この記事を鵜呑みにすれば、誰もが、オムライス党は政党の方針として石川議員に辞職を求めてるように思い込んじゃうだろう。だけど、この記事の「社民党は、自発的な辞職を求めている。」って部分は、この記事を書いた記者の「創作」であって、オムライス党は辞職なんて求めてないのだ。以下、ついさっきの、あたしとみずほたんのメールのやりとりだ。


件名: こんにちは/きっこ
日時: 2010年02月10日 11:49:19
みずほさま、こんにちは。
民主党の石川議員に対する社民党の対応に対して、多くの人たちから厳しい批判の声があがっています。
「福島党首は弁護士でもあるのに、本人が潔白を主張していて、現時点では推定無罪である石川議員に辞職を求めるなど言語道断だ」という趣旨の発言をしている人もいますし、今まで社民党を応援していたブロガーやサイトが、こぞって社民党を批判しています。
私はあくまでも社民支持なので、現時点では、あえてこの問題には言及しないようにしていますが、正直なところ、マスコミの報道が本当であれば、私も皆さんと同じ気持ちになります。
きっこ拝

件名: 福島みずほです
日時: 2010年02月10日 11:55:57
ありがとう。
わたしは、辞職すべきだとは言ってないですよ。
出処進退はご本人が判断すべきだとしか言っていません。
委員会で、自民党から逃げていると批判をされていますが、それ以上は言っていません。


‥‥そんなワケで、党首であるみずほたんは、「出処進退はご本人が判断すべき」って発言しただけで、「辞職すべき」だなんてヒトコトも言ってない。そして、オムライス党としては、「衆院政治倫理審査会での弁明」を求めてるだけで、「辞職」なんて言葉は一度も使ってない。ようするに、今回の件は、オムライス党の一議員である照屋寛徳さんが、個人の意見として「石川議員は辞職に値する。自ら出処進退を決めるべきだ。」って発言しただけで、それをあたかもオムライス党の政党としての方針であるかのように、マスコミが意図的に編集して報じたことが原因なのだ。たとえば、これが、普天間基地に関する民主党の話だとしたら、フランケン岡田が「このまま行くと普天間存続の可能性もある」って発言したことを取り上げて、こんな記事に仕上げることになる。


「岡田外相が普天間存続を明言」(爺通信)

民主党は9日午前、沖縄の普天間基地の移設問題に関して、国会内で小沢一郎幹事長、高木義明国対委員長ら幹部が協議し、ゼロベースで議論していくことで一致した。10日の常任幹事会で正式に確認する。普天間基地の移設先については、民主党は、日米合意案を基本としている。これに関連し、岡田克也外相は、この後の与党国対委員長会談で、「このまま行くと普天間存続の可能性もある」と述べた。(2010年2月9日)


ようするに、最初に「政党としてのホントのこと」を書いて、その次に「民主党は、日米合意案を基本としている。」っていう記者の「創作」をはさんで、最後に責任ある立場の人間の「個人的な発言」を取り上げて、あたかもそれが「政党としての方針」のように読者に思い込ませるって方法だ。その上、党首であるハトポッポの「普天間存続はありえない」っていう発言は取り上げてないんだから、読者を洗脳するには完璧だろう。

今回の「時事通信」の記事も、これとおんなじ方法で書かれてて、最初に「衆院政治倫理審査会での弁明を求めることで一致した」っていうオムライス党としてのホントのことを書き、その次に記者が「創作」した「社民党は、自発的な辞職を求めている」っていう一文をはさんでる。それも、この「創作」に「負の付加価値」を持たせるために、わざわざ「石川議員の進退をめぐっては、野党3党が議員辞職勧告決議案を衆院に共同提出し」なんていうマクラまでご丁寧に用意した上で、これに続く形で「社民党は、自発的な辞職を求めている」なんて書いてるんだから、このまま読めば、オムライス党は野党3党と一緒になって、石川議員を攻撃してるみたいに見えちゃう。そして、トドメとして、照屋寛徳さんの個人的な発言を取り上げて、それがあたかも「オムライス党を代表する意見」のようにマトメちゃってる上に、党首のみずほたんが「出処進退はご本人が判断すべき」としか発言してないことには、1ピコグラムも触れてない。

こんな報道をすれば、純朴な人たちは、誰もが「オムライス党は党の方針として石川議員に辞職を求めてる」って思い込んじゃうだろうし、そうなれば、当然、党首のみずほたんがそう考えてるって思い込んじゃうから、あたしがみずほたん宛てのメールに書いたように、「福島党首は弁護士でもあるのに、本人が潔白を主張していて、現時点では推定無罪である石川議員に辞職を求めるなど言語道断だ」って思う人も出てきちゃうだろう。

‥‥そんなワケで、今回の連立政権が誕生する時にも、マスコミはこぞって3党を仲たがいさせようと必死だった。連日、国民新党の亀井静香代表の発言や、オムライス党のみずほたんの発言を脚色して取り上げて、あーでもない、こーでもないって、3党がギクシャクしてるようなイメージ作りに奔走してた。そして、連立政権がスタートしてからも、ことあるごとに、普天間基地の問題や子ども手当の問題など、3党の意見や方向性が合致してない部分について、まるで重箱の隅をつつくような報道を繰り返して来た。

国民のことを考えてるのなら、数々の法案で3党が合致したことこそをどんどん報じるべきなのに、そうしたことにはほとんど触れず、マスコミが繰り返して来たのは、ほんの些細なボタンの掛け違いを何十倍も大ゲサに報道して、連立政権に不協和音が生じてるっていうイメージ作りばかりだった。もともと別々の政党なんだから、政策に違いがあるのは当たり前で、何から何までおんなじなら、何も別々の政党なんか作る必要はない。だけど、政策の小さな部分は違っても、大きな部分で合致できたからこそ、こうして現実に連立を組んでるワケなのに、その「小さな部分」をほじくり出して大騒ぎしてるのが、今のマスコミってワケだ。

今年の夏の参院選について報じる時にも、必ずと言っていいほど、「参院でも民主党が過半数を取れば、もう社民党と連立を組む必要はなくなる」ってことを書き添えて来たし、今回、自民党を離党した田村耕太郎議員が民主党入りして、参院での過半数が確保された時にも、自民党の山本一太に献金を送り続けてる各新聞は、まるでマクラコトバのように「社民党は必要なくなった」ってことを書きまくった。

3党が連立してるのは、もちろん、議席数を確保するって理由もあるけど、それは、その大前提として、政策面での大筋の合意ができたからこその話であって、方向性がぜんぜん違うのに、議席数のためだけに連立する政党なんてアリエナイザーだろう。つまり、民主党が、衆参両院で過半数の議席を確保したとしたって、政策面で合意してるなら、オムライス党は連立を続けるし、民主党が暴走を始めたら、連立を解消するだけの話だ。

だけど、すべてのマスコミの報道は、まるで民主党が議席数を確保するためだけの目的で、国民新党やオムライス党と連立を組んでて、必要なくなったらポイ捨てするかのごとく書き続けて来た。そして、今回のデマ記事のように、ことあるごとに、連立政権にヒビワレを入れようと、手を変え品を変え「政治の妨害」をし続けて来た。「政治の妨害」って言えば、国民のことなんてホッタラカシで、来る日も来る日も、自分たちのことを棚に上げて、「政治とカネ」の問題で鳩山内閣を攻撃し続けてる自民党もおんなじだから、マスコミと自民党って、やっぱり「同じ穴のムジナ」なんだね。

‥‥そんなワケで、ふだんからマスコミのデマ報道を鵜呑みにしてるような三流ブロガーはともかくとして、今回は、「反戦な家づくり」の明月さんや、「晴天とら日和」のトラちゃんまでもが、マンマとマスコミの作戦に引っかかっちゃったなんて、マスコミもそれなりに学習能力があるみたいで、だんだんデマ記事の書き方が上達して来たんだと思う。でも、頭脳は子供でもベッドでは大人、迷探偵キッコナンがいる限り、すべてのデマを暴き続けてやる。そして、最後に、もう一度繰り返しとくけど、オムライス党は、石川議員に「辞職すべき」だなんてヒトコトも言ってないし、党としての方針は、党首であるみずほたんが断言してるように、あくまでも「出処進退はご本人が判断すべき」ってことしか言ってない今日この頃なのだ!なのだったらなのなのだ!(笑)


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2010.02.09

つぶやく人たち

今まで何度が書いて来たけど、あたしは「ツイッター」に登録してて、IDは「kikko_no_blog」だ‥‥ってことで、何でも自由につぶやくことができる「ツイッター」は、使い方を覚えるといろんな利用価値があるみたいなんだけど、未だに使い方がよく分からないあたしは、もっぱら他人の「つぶやき」を見学してるだけだ。でも、いろんな「つぶやき」の中には、決して新聞やテレビが報じることのない貴重な情報がマウンテンなので、見学者に徹するだけでも、登録する意味はあると思う。

で、今日は、石川議員を異例の逮捕、起訴した東京地検特捜部の特捜部長、佐久間達哉に関する貴重な情報を発信してる人たちの「つぶやき」を一部、ご紹介しようと思う。「ツイッター」に登録してる人は、それぞれの人をフォローして、直接、チェキしてみて欲しい。あたしがここでご紹介するのは、あくまでも、「ツイッター」に登録してない人たちにも、ぜひ読んで欲しいと思ったからだ‥‥ってことで、まずは、ノンフィクション作家の岩上安身さんの「つぶやき」の一部をご紹介する。


「岩上安身さんのツイッター」
http://twitter.com/iwakamiyasumi

ただいま、佐藤栄佐久元知事の取材を終えて、東京に向かう車中の人に。物凄い時間のインタビューとなってしまいました。

佐久間特捜部長がこれまで手掛けた事件では、自殺者が続出。長銀事件では、取り調べられた関係者のうち数人が自殺。この佐藤元知事の事件でも、三人が自殺を試み、二人が命を落とし、一人が植物人間に。痛ましいこと、この上ないですが、なぜ命を絶とうとするのか、その謎を、佐藤氏が明らかに。

佐藤氏の妹さんは、東京地検に、連日の事情聴取を受け、倒れました。郡山の家族が上京し、地検まで駆け付けると、医者も呼ばず、病院にも連れていかれず、意識不明のまま。家族が、救急病院に連れていったときには、脱水症状で危険な状態にあったそうです。

膨大な数の、佐藤元知事の関係者が、絨毯爆撃のように取り調べを受け、「嘘でもいいから、佐藤の悪口を言え」と強要されたといいます。苦しくなって、虚偽の証言をした人は、良心の呵責に耐えられず、死にたくなったと、何人の方々が告白したそうです。

検事は、佐藤氏に、「金も、人も、時間も、いくらでもあるんだ」と言って脅したそうです。誰の金だ、と言いたい。


以上、岩上安身さんの「つぶやき」でした。


‥‥そんなワケで、今日は、レイアウトの都合上、「いかがお過ごしですか?」はナシにして行くけど、お次は、さっそく本日のメインディシュ、菅直人財務大臣の元政策秘書で、日本経済新聞の記者だったこともある松田光世さんの「つぶやき」だ。「ツイッター」は、一度に140文字までしか発信できないから、コマゴマと切れてるけど、内容はつながってる。


「松田光世さん(自称:どらえもん)のツイッター」
http://twitter.com/matsudadoraemon

検察庁の検事と裁判所の判事はよく接待ゴルフをやってつるんでますからね。そのお金がどこから出ているかと言うと「調査活動費」などの裏金(もとはわれわれの税金!)だったわけで。どらえもんが三井環氏と組んで追及しようとしたら三井氏を微罪で逮捕したんです。

もともと借入金の資金繰りは書く必要がないと主張してきたのは、自民党です。与野党協議の場で、自民党側の座長だった保岡興治氏は「資金繰りのためにポケットマネーをだしてやり繰りしている議員は多い。全部オープンにしたら、なんだおカネあるじゃないと、献金が集まらなくなる」と。

そもそも政治資金規正法は、1948年の国会で政府が意図した「政党法」に対抗して与野党の議員立法で制定されたものを、与野党で話し合って議員立法で修正を重ねてきた法律です。細川内閣で政府から政治改革関連法案の一部で提案された時も、参院否決後の両院協議会の与野党合意で修正成立しました。

政治資金規正法は、国会法などと同様に政治活動の基本的なルールに関する法律だからこそ議員立法で、与野党の話し合いによるルール作りが行われてきたのです。ほかの政府提案の法律と同じように検察が「有権解釈権」をなんでも行使できるわけではないはずです。

今回、谷川さん(注:東京地検の谷川恒太次席検事。この谷川次席検事氏の前職は盛岡地検の検事正で「小沢をやりたいと漏らしていた」2009年3月19日号の週刊新潮)は、与野党合意のルールである「資金繰りは書かなくていい」というのを全く無視し、書かなくていい土地購入の際の資金繰りを書かなかった、つまり何も法律違反をしていない石川議員を逮捕拘束し、国会での仕事の機会を奪い、あまつさえ罪にもならないことで起訴したのです。

谷川さん、これが特別公務員職権乱用罪以外の何だというんです?あなたは、罪もない人を犯罪者だといって起訴したんですよ。一つの土地取引の資金繰りのお金が04年も05年も、あっちもこっちも虚偽記載だと、20億円を超える「史上空前の虚偽記載」だと。マッチポンプとは、あなたのことです。

そうした経緯を経て、政治活動の自由を確保するために「資金繰りは公開の対象外とする」というころが与野党合意で決まっているのです。谷川さんは、それを知っていましたか?

残念ですが、文書化はされていません。しかし、合意によって条文はできているので、法12条の条文を読んでいただければ、その立法意図は誰でもはっきりわかるはずです。

立法の現場に身を置き、与野党協議の事務局として、その現場にいた私が証言していることが、事実です。

さて、昼飯を終えて本題の続き。政治資金規正法では、政治団体のすべての資金の出入りを「会計帳簿」に記載することになっており、その記載が漏れていれば、それはそれで罪になります。

しかし、「会計帳簿」は、一般に公表されることはなく、別に「政治資金収支報告書」を作って公表していますが、その基準は全く異なります。法12条の収支報告書の記載義務と会計帳簿の記載義務の書きぶりの違いをみてもらえば、わかると思います。

会計帳簿には、小沢さんから4億円借りたとか、銀行で4億円かりて小沢さんに返したとかをいちいち書く必要がありますが、収支報告書には年末時点の借入金残高を書くというのが、政治資金性法上の記載義務。資金繰りは書く必要がないというのは、ここで法文上もきちんと読めます。

そうそうそこです。04年分の陸山会の借入金残高は、4億9000万円余りで前年より約3億7000万円増加。つまり、世田谷の土地購入代金分増えたわけですが、石川議員が「登記時点でいいと思い」翌年回しにした結果、翌年度繰越金が3億7000万円少ない計算に。

こういう数字のつじつまの合っていない収支報告書については、総務省政治資金課が電卓を叩いてチェックして、9月の公表までに各政治団体に「ここは数字の辻褄があわないので訂正してください」という指導をします。これを永田町では、収支報告書の「調整」作業と読んでいます。

政治資金規正法では、第31条に総務大臣や都道府県選管委員長が「形式的な記載ミス」について「訂正命令」をすることができるという条文があって、それに基づいてこの「調整」作業が行われているわけです。

収支報告書の記載ミスのかなりの部分はこの「調整」の過程で正しく修正されてから公表されます。しかし、政治資金課の職員も記載ミスを見逃すことはあります。公表後にマスコミなどの指摘でミスがわかった場合は、「官報」に収支報告書の「訂正部分」だけを記載する様に政令で定めています。

そういう形で、この5年間に官報に収支報告書の訂正が載っているものが180件以上あるのは、細野議員がテレビで指摘していた通りです。「訂正」の中には、日歯連事件の1億円ヤミ献金もありますから、「訂正」すればすべてOKという立場には、どらえもんは立ちません。

しかし、これは「訂正」ですむのか、「虚偽記載」なのかは、検察がすべて判断するんだというのでは、検察がすべての議員の政治生命をいかようにもできるということになります。

自民党も今回は、検察に分が悪いという判断を固めて、振り上げたこぶしをおろすために「審議拒否」戦術を大島幹事長が指示したようですが・・・。逃がしませんよ。自民党国対幹部が自民党支部で1億3000万円の不動産をあやしいやり方で購入し、現在も保有。全政治団体調べましたからね。

全政治団体調査したので、民主党議員ももちろんあります。政治とカネの問題に与野党は関係ありません。不動産購入が認められていた時代に、政治資金を不動産で運用していた小沢さんを、同じように自宅に1000万円で秘書寮を資金管理団体の資金で作ってた町村筆頭理事が批判するのは、滑稽でしょ。

事実を全部並べて、さあどうなんだと、国会できちんとした議論をしてもらいたいから、膨大な作業をしているのですよ。収支報告書を調べ、登記簿をあげ。間違いなく、小沢さんだけじゃない。10人以上の国会議員や落選中の議員が政治団体で不動産を保有してきました。来週の週刊誌をお楽しみに。

もう一つ、言っておきたいことがあるんですよ。佐久間さん。東京地検特捜部長の佐久間特捜部長。あなたは、長銀粉飾決算事件の主任検事でしたね。金融再生法に基づいて一時国有化された銀行に対する捜査が行われたという意味では、まさに「国策捜査」でした。あの「捜査条項」を書いたのは私です。

当然、議員立法ですから、立法したわれわれが、誰を捕まえてほしいかははっきりしていました。すでに故人ですが、長銀の支店の融資枠をとっぱらい、イ・アイ・イなどバブルで踊った不良債権企業への追加融資で損失を膨らませた杉浦敏介元頭取です。

ところが、あなたは当時の大野木克信頭取を粉飾決算で逮捕してしまいましたね。これには私も、自民党側のまとめ役だった塩崎さんも、腰を抜かしました。というのも、当時、長銀は決算承認銀行でしたし、大野木さんが頭取に就いた時点で、債務超過だったのは、金融界では常識でした。

案の定、最高裁では「真っ白無罪」の判決が出ました。当り前です。大蔵大臣が決算承認したわけですから、粉飾決算の責任を問うなら、当時の大蔵大臣を捕まえなければいけません。それが政治的にできないからって、罪なき人を罪に問うてどうするんですか?

日経経済部日銀担当だった時代に、常務だった大野木さんの青山の自宅にはよく夜回りしました。娘さんが美人でね。銀行マンとしての経歴の半分を海外で過ごした大野木さんは、国内の不正融資にまったくかかわっていませんでした。だからこそ長銀再生を托された。でも、もうどうにもならなかったんです。

そんな大野木さんをあなたは罪に問い、事実上社会的に抹殺した。佐久間さん、あなたはその罪深さをどれだけ自覚し、胸に刻んでいるか?あの時、あなたがわたしたち立法者にこの条文が意図する逮捕すべき人は誰かと尋ねていれば、こんな不幸なことは起きなかったはずだ。野党だった私は切歯扼腕した。

だからこそ、このままではだめだと、小沢さんさえ呑み込んで、民主党を大きくした。それは、あなたのような「ヘボ検事」が偉くなるような検察じゃだめだ。その体質を変えるには、政権交代して、捜査も可視化して、人事の仕組みもかえて、やり直すしかないってことだったんです。


以上、松田光世さんの「つぶやき」でした。


‥‥そんなワケで、こんなふうに、「ツイッター」では、いろんな人たちが、とっても貴重な情報を「つぶやき」として発信してる。もちろん、ブログとおんなじで、全体の99%は読むに値しない正真正銘の「つぶやき」なんだけど、読みたい相手だけを自分で選択してフォローすればいいんだから、自分が選択しなければ、ヨケイな雑音は聞こえて来ない。あたしの場合は、やっぱり、大好きなF1ドライバーたちの「つぶやき」を読むのがメインだし、それ以前に、まだ使い方がよく分からないから、まずは使い方を理解することが先決なんだけど、とりあえず、今日のとこは、ものすごくラクして日記が書けたので、「ツイッター」に登録してて良かったと思った今日この頃なのだ(笑)


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民主・石川議員が報道内容を全面否定

「民主・石川議員が報道内容を全面否定」(世田谷通信)

東京地検特捜部に異例の逮捕、起訴をされた民主党の石川知裕衆議院議員が、9日午後6時35分から地元の北海道帯広市で会見し、マスコミ各社が検察のリークを元に報道して来た内容を全面的に否定した。石川議員は冒頭で支持者らに心配を掛けたことを謝罪した上で「私が小沢氏の秘書をやっていた時に政治資金報告書の記載ミスをしたことは事実だが、水谷建設などから不正な金をもらったことはいっさいないし、その原資を隠すために(意図的に)虚偽記載したわけでもない」と全面的に否定し「離党や議員辞職はせずに、地域の代表として1日も早く国会で活動して欲しいという支援者の声に応えたい」と決意を述べた。石川議員も小沢一郎幹事長も終始一貫して「水谷建設などから不正な金は1円たりとも受け取っていない」と発言し続けている上に、東京地検特捜部がこれほど強硬な捜査をしてもまったく証拠を見つけることができなかったわけだが、今回、東京地検特捜部が捜査の決め手とした「石川議員に現金5000万円の裏金を渡したと証言している水谷建設の関係者」は、現金受け渡しの場所に現われた石川議員のことを「童顔で長身の男だった」と述べている。しかし石川議員は決して長身ではなく、この人物の信憑性にも疑惑が向けられている。(2010年2月9日)


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民主・石川議員が水谷建設に激怒

「民主・石川議員が水谷建設に激怒」(世田谷通信)

東京地検特捜部に異例の逮捕をされていた民主党の石川知裕衆議院議員は、保釈された2月5日、新党大地の鈴木宗男氏に電話をして、小沢氏側に裏金を渡したなどと事実無根の供述をした水谷建設の関係者に対して「水谷建設の人がいれば、ぶん殴ってやりたい。いい加減な調書を検察の誘導に乗って作られ、大変な目にあった。頭からウソ話に乗り、取調べをした検事もとんでもない」と憤慨していたことが、鈴木宗男氏の「ムネオ日記」の2月5日付の記事で明らかにされた。一部では、東京地検特捜部が刑務所に収監されている水谷建設の社長に対して「早期の仮釈放」をちらつかせて供述をさせたとの噂もあり、今回の石川議員の憤慨ぶりや、これほど強硬な捜査をしても水谷建設からの裏金が渡った証拠がまったく見つからなかった事実を見れば、真実は誰の目にも明らかだろう。今後の裁判の過程で、誰が嘘をついているのかは明確になるだろうが、何よりも重要なのは「誰が嘘をつかせたのか」ということだろう。(2010年2月9日)


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「ムネオ日記」
http://www.muneo.gr.jp/html/diary201002.html

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2010.02.08

東京地検の完全敗北

元福島県知事の佐藤栄佐久氏をデッチアゲ捜査で犯罪者に仕立て上げようとしたことでもオナジミの東京地検特捜部の特捜部長、佐久間達哉のデタラメぶりが、またまた全国津々浦々に知れ渡っちゃった今回の国策捜査の顛末だけど、飼い犬のマスコミどもの報道は、どれも「東京地検は小沢氏を不起訴の方針」なんていう失笑モノの「負け犬の遠吠え」だった。言うにことかいて、何が「不起訴の方針」だよ? 何の証拠もつかんでなかったのに、元秘書たちを不当に別件逮捕して、連日、朝から深夜まで恫喝して、ムリヤリに嘘の証言をさせて、それで小沢一郎を起訴しようっていう、あまりにもアバウトでデタラメで強引な国策捜査なんかしたもんだから、結局は何ひとつ立件できずに、起訴したくてもできなかったってだけじゃん。

「不起訴の方針」て言葉は、十分に起訴できる材料がそろってるのに、今回はいろんな状況を踏まえた上で、あえて起訴は見送った‥‥って時に使う言葉であって、事実とは正反対だ。東京地検特捜部は、佐久間達哉の私怨ていうくだらない動機だけで、何の証拠もつかんでないのに、「叩けばホコリが出るだろう」っていう小学生レベルの見込み捜査をして、莫大な国民の血税をドブに捨てた挙句に、結局、立件も起訴もできなかった。ようするに、東京地検特捜部の「完全敗北」ってことじゃん。事実、佐久間達哉は、2月4日の記者会見で、「小沢氏を起訴できるだけの証拠が得られなかった」って、自分の「完全敗北」を認めてたじゃん。

そして、元秘書たち3人にしたって、結局は「政治資金報告書の虚偽記載」なんていう、自民党の議員の秘書だったら、確実に逮捕も起訴もされずに、「後日、書き直しました」で簡単に済まされて来た微罪で、あたかも大犯罪でも犯したかのように、飼い犬のマスコミとグルになっての連日の過剰報道。オカゲ様で、せっかく国会が始まったってのに、国民のことなんか1ピコグラムも考えてない自民党の無能議員どもは、景気対策も何もかもホッタラカシで、毎日毎日、こんなどうでもいい問題なんかで国会を空転させ続ける始末。これは、もう、自民党と東京地検特捜部がグルになった国賊行為としか言いようがないと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、今回の異常な捜査が、もしも国策捜査じゃなかったと仮定したら、マクラにも書いたように、東京地検特捜部の「完全敗北」ってことになる。だって、陣頭指揮をとった特捜部長の佐久間達哉は、何が何でも小沢一郎を起訴したかったワケだし、元秘書3人を不当に別件逮捕したのも、石川議員の事務所で働いてる女性までをも不当に拘束して不当に取り調べしたのも、数々のデマをマスコミにリークし続けたのも、すべては「小沢憎し」っていう佐久間達哉の私怨によるものだからだ。だから、元秘書3人を微罪で強引に起訴できただけっていう、この、あまりにも情けない結末を見れば、東京地検特捜部の「完全敗北」は誰の目にも明らかだし、この捜査自体が、常識を逸脱した大バカ行為だったってことも明らかだ。

だけど、これが、国策捜査だったとしたら、東京地検特捜部は、それなりの成果をあげたことになる。それは、小沢一郎にダーティーなイメージをなすりつけて、ハトポッポ政権の支持率を下げることには成功したからだ。今回の異常な捜査が、もしも国策捜査だったとしたら、目的はあくまでも、夏の参院選に向けての「小沢降ろし」なんだから、ベストなのは小沢一郎の起訴だけど、仮に起訴できなかったとしても、小沢一郎に対するダーティーなイメージを蔓延させて、国民の間からも、民主党内からも、「小沢降ろし」の声が出るように仕向けることができれば、当初の目的は達哉できたことになる‥‥じゃなくて、達成できたことになるからだ。

東京地検特捜部は、小沢一郎の周りを叩きまくったのに、結局、何のホコリも出なかったから、起訴することができなかった。だけど、連日のデマのリークによって、小沢一郎のイメージを悪くすることだけは成功した。押収した小沢事務所のパソコンのデータを解析したら、小沢一郎が2007年に記者会見で提示した土地購入の確認書の日付が、2005年じゃなくて、会見の直前に制作されたものだと分かったとか、押収した石川議員の手帳を調べたら、水谷建設の人間から5000万円を受け取ったとされる日に、そのホテルの名前が書いてあったとか、どう考えても捜査当局しか知りえないハズの情報が、毎日のように報道され続けた。

各マスコミは、例によって「関係者によると」っていうテキトーな報じ方をしてたけど、これらが検察によるリークじゃないって言うのなら、いったいぜんたい、どこの誰が、特捜部に押収されてるパソコンのデータや手帳の中身を見ることができたって言うんだろう? ‥‥ってことで、ここで、1通のメールをご紹介する。


お名前:ST
コメント:きっこさん、こんにちは。1月25日付の日経新聞に「石川議員 手帳にホテル名メモ 現金授受供述と同じ日」という衝撃的な記事が出ました。記事には手帳の記載内容までが記されており、まさしく石川議員が授受したと言わんばかりです。翌日「日付が誤りでした。記事と見出しの一部を削除します」と小さな訂正記事が出ました。日経ともあるものが、検察の間違ったリーク情報を流し、小さな訂正記事で済ませてよいものでしょうか。購読者として、日経に抗議をしました。抗議の過程で日経の腐敗振りが良く分かりました。対応した日経社員は、「貴方の指摘の通り。会社の上層部はどうしようもない。外部から、社長宛の手紙を出すとか、インターネット等で訴えるとか、不買運動を起こすなどやってほしい。」といっています。マスコミ他社はこのガセネタ事件を一切報道しません。きっこの日記で明らかにして下さい。送り先を教えていただければ、社長宛に発信した手紙、日経の返事等送ります。


STさん、どうもありがとうございました♪‥‥ってワケで、このSTさんの他にも、「朝日新聞」に抗議の電話をしたら、電話に出た担当者が「検察からのリークで記事を書いた」って認めたっていうメールとか、「NHK」に抗議の電話をしたら、電話に出た担当者が「検察からのリークも含めて報道している」って認めたっていうメールも届いてて、それぞれ、電話に出た担当者の名前も明記されてる。ま、そんなことを調べなくたって、さっきも書いたように、東京地検特捜部が押収してる証拠品の中身についてとか、身柄を拘束されて取り調べを受けてる被疑者の発言だとかが報道されてる事実を見れば、そのリーク元が東京地検特捜部だってことは一目瞭然なワケだし、もしも、そうじゃないって言うのなら、新聞やテレビは、何の根拠もない怪しげな情報をさも事実のように報道してるってことになる。

で、問題なのは、この石川議員の手帳の記述に関するデマ報道だ。まるで、誰かが裏で指揮してるかのように、各新聞や各テレビがいっせいに報じたこのデマだけど、朝から晩まで、各メディアがこのデマを垂れ流して、全国の人たちに広まったと思ったトタンに、インターネット上の各新聞の記事はコッソリと削除されて、STさんの言う通り、誰も気づかないような、ちっちゃな訂正記事が出ただけだった。だから、ニポン中の多くの人たちは、未だに、このデマを信じ込んでる。

これは、東京地検特捜部の十八番で、去年、小沢一郎の秘書の大久保隆規氏が狙い打ちされた時にも、おんなじことが行なわれた。去年の3月5日の日記、「「関係者」という透明人間」で取り上げたけど、去年の3月4日の朝、各新聞と各テレビは、いっせいに、「小沢一郎の秘書の大久保隆規容疑者が、西松建設側へ請求書を送りつけて献金を要求していた」ってニュースを報じた。この日は、他に大きなニュースがなかったから、このニュースは何度も繰り返して取り上げられて、夕方には全国に広まった。

だけど、身柄を拘束されてた大久保氏と接見した担当弁護士が本人に確認したところ、これがまったくのデマだってことが分かったのだ。そして、担当弁護士は、「報道されているような事実はなく、大久保秘書は一貫して容疑を否認している」って発表した。そしたら、東京地検特捜部は、翌日になってから、自分たちがリークしたことは否定しつつも、「請求書を送りつけていたという事実はなかった」ってコッソリと発表したのだ。そして、各新聞は、今回とおんなじように、誰も気づかないような、ちっちゃな訂正記事を出しただけだった。

今回の石川議員のケースでも、この構図はまったくおんなじで、たとえば、1月20日のこと、まるで各テレビ局の夕方のニュースの時間と、各新聞の夕刊の時間に合わせたかのように、すべてのマスコミがいっせいに、「逮捕されている石川知裕容疑者が事件への小沢氏の関与を認める供述を始めた」って報じた。ドラマを放送してたある民放なんて、画面の上にニュース速報のテロップを流したほどだ。だけど、これも、去年の大久保氏の時とソックリで、担当弁護士が石川議員本人に接見して聞いたところ、そんな供述はヒトコトもしてないと言う。そして、担当弁護士たちが連名でマスコミ各社に「報道内容は完全な誤報だ」っていう文書をファクスして抗議したけど、それを受けたマスコミ各社は、インターネット上の配信記事とかをコッソリと削除しただけで、謝罪や訂正などの記事はいっさい出さなかったのだ。

‥‥そんなワケで、百歩ゆずって、ホントに取り調べの過程で被疑者が供述した内容とか、ホントに見つかった証拠とかに関しての情報をマスコミにリークするのなら、それでも「国家公務員法」には違反してるけど、まだ理解できる余地はある。だけど、被疑者が供述してないことをあたかも供述したようにリークしたり、デタラメな証拠をリークしたりってのは、完全に悪質な犯罪だろう。そして、東京地検特捜部が、こうした悪質な犯罪行為を繰り返す意図はって言えば、普通に考えたら、「対象のイメージダウン」ってこと以外に理由が見つからない。

被疑者も押収品もすべて自分たちの手の内にあるんだから、それらに関する情報なら、どんなにネジ曲げて外部へリークしても、真実を知るよしもないマスコミは、それをそのまま記事にして垂れ流してくれる。そして、どんなに事実をネジ曲げてリークしても、その内容が全国に広まったころを見計らって、コッソリと訂正すれば、「対象のイメージダウン」は成功する‥‥ってことなんだろう。そして、マスコミを総動員して、こうした情報操作を繰り返した挙句に、各マスコミに偏向的な「世論調査」を実施させて、「小沢一郎は辞任すべきが70%」って報道させれば、すべては佐久間達哉の思い通りってワケだ‥‥ってことで、ここで、もう1通、メールをご紹介する。


お名前:SAY
コメント:ちわ。成る程、やっぱり、新聞は親自民なんですね。小沢さんがいては勝ち目のない自民党応援団の各新聞。今回の偽情報リーク、嬉々として垂れ流すわけです。今日の我が日記でやんす。「マンダムに 小沢続投 望む声 アクセスピープル 頼もしきかな」 一般世論では、6割前後が小沢辞任を望んでいますね。ところが驚きました。以前、2009年10月7日の日記でも推薦したTBSラジオの討論番組「アクセス」では、その世論とは真逆の結果!《あなたは小沢幹事長の続投を支持しますか?支持する:398人(67%)支持しない:133人(22%)分からない:64人(11%)https://tbs954.jp/CGI/ac/btt/btt_talk.cgi》冤罪作り放題にし続ける検察官僚。冤罪が判明しても詫び1つさえ言えない検察官僚。裏金を作り放題にし、それを内部で告発しようとする同僚さえ告発寸前に不当逮捕したりする検察官僚。偽情報をマスゴミにリークしまくった検察官僚。そのマスゴミに踊らされた多くの国民。そして、世論。しかし、日頃、討論番組に参加している人たちは、真実を正しく見る目を持っているわけです。う~ん、マンダム。酒が美味いっ!


SAYさん、いつもありがとうございます♪‥‥ってワケで、各新聞や各テレビの「世論調査」にしても、小沢一郎に対して、「このまま続投すべき」「幹事長を辞任すべき」「議員を辞職すべき」っていう極めて不公正な三択とかで、「小沢さんには続投して欲しいけど、とりあえずケジメとして一時的に幹事長だけでも辞めといたほうがいいんじゃない?」っていう、基本的には支持してる人たちまでを「反小沢」の部類に振り分けるための設問にしてる。そして、この「幹事長を辞任すべき」と「議員を辞職すべき」の合計数が、あたかもすべて小沢一郎を批判してる民意のように報じてる。

ま、ニポンのメディアによる「世論調査」のほとんどは、最初から「結論ありき」で、アカラサマに誘導的な設問を並べてるワケだけど、その辺のことについては、2008年8月30日の日記、「読売プロパガンダ」で、特に誘導が顕著な「読売新聞」の実際の「世論調査」の例をあげてツッコミを入れてるから、興味のある人は読んでみて欲しい。

ハッキリ言って、今の世の中の人たちの多くは、そんなに政治に関心はない。去年の政権交代で、今まで政治に興味のなかった人たちも、少しは目を向けるようになったとは思うけど、それでも、日々、口角泡を飛ばして政治談議に花を咲かせてるのなんて、国民の1割もいないだろう。そして、「少しは積極的に政治に目を向けるようにしてる」ってレベルの人たちを含めても、国民の3割程度だと思う。ようするに、国民の6割から7割は、それなりに政治には目を向けてても、それは、テレビのニュースをタマに観てる程度で、そんなことよりも、自分の仕事や趣味や流行とかのほうに関心があって、別にどの政党が政権を取ろうとも、誰が総理大臣になろうとも、自分には関係ないや‥‥って思ってるような人たちなのだ。

そして、そうした人たちに対して「世論調査」をするんだから、設問の内容ひとつで、設問の並べ方ひとつで、いくらでも誘導することができる。たとえば、今回の小沢一郎の問題にしても、「検察は小沢氏本人の起訴だけは見送りましたが、元秘書ら3人が逮捕、起訴されるという異常事態になった上に、何億円もの不透明な資産の疑惑が浮上している小沢氏が、このまま民主党の幹事長を続投することは妥当だと思いますか?」っていう設問と、「厳しい捜査の結果、何の証拠も見つからなかったために潔白が証明された小沢氏が、このまま民主党の幹事長を続投することは妥当だと思いますか?」っていう設問なら、おんなじ顔ぶれの1000人に質問しても、結果は大きく変わるだろう。

で、何の誘導もなく、ものすごくシンプルに、「あなたは小沢幹事長の続投を支持しますか?」っていう設問に対して、「支持する」「支持しない」「分からない」っていう、これまたシンプルな選択肢をあげたTBSラジオの「アクセス」の「世論調査」では、「支持する」が67%っていう、各新聞や各テレビの「世論調査」とは正反対の結果が出たってワケだ。これは、政治に興味がなく、マスコミのデマ報道を鵜呑みにするような、幼稚な誘導設問に簡単に引っかかっちゃうような人たちを相手にした「世論調査」じゃなくて、メールをくださったSAYさんも指摘してるように、ふだんから政治に興味を持ってて、こうした番組を熱心に聴いてるリスナーだからこそ、正しい判断をしたってことが言える。たとえば、この「世論調査」で「支持する」に投じてる人の中には、こんなコメントを寄せてる人もいる。


「元秘書の起訴自体、これまでならありえなかった。事実、過去の自民党議員の場合は修正申告だけで何らお咎め無しである。検察はそこにゼネコンの裏金が絡んでいると判断して逮捕~起訴したのだろうがその証拠は結局見つからなかった。ならば元秘書の逮捕~起訴自体異例のことであり、小沢氏が責任を取るべきだということにはならない。小沢氏が責任を取って辞職するならば、自民党のこれまで同様の虚偽記載で修正申告で済ませてきた議員も責任を取るべき、という理屈になる。」


これは、極めて正論で、本来なら、国民に真実を報せるべき機関であるマスコミこそが、先頭に立って、こうした内容を報道すべきなのだ。だけど、実際には、マスコミは検察の飼い犬になって、検察が垂れ流すデマをそのまま報道し続けてるだけだし、そうしたデマを簡単に鵜呑みにしちゃう6割から7割の「自分の頭で考えることを放棄してる人たち」を対象にして、これまた検察の意向に沿った偏向的な「世論調査」を実施して、「国家権力で小沢を失脚させられなかったから、今度は民意で失脚させてやろう」っていう佐久間達哉のネチネチ作戦の片棒を担がされてるってスンポーなのだ。

‥‥そんなワケで、東京地検特捜部の特捜部長、佐久間達哉は、2月4日の朝青龍の引退会見の日に会わせて、自分のほうに注目が集まらないようにして、コッソリと「敗北会見」をひらいたワケだけど、記者からの「小沢氏を狙い打ちしたのか?」って質問に対して、終始、「これは石川被告らが土地購入に関して虚偽記載を行なった事件についての捜査だ」って、今になって、あまりにも無理がありすぎるイイワケを繰り返した。ホントにそうなら、それこそ「アクセス」のコメントのように、「過去の自民党議員の場合は修正申告だけで何らお咎め無し」だったワケで、佐久間達哉は「今回は4億円という額が大きくて悪質」だなんてノタマッてるけど、過去の自民党議員の中にも、数千万円から億単位の記載漏れや虚偽記載は何件もある。だから、仮に捜査するとしても、在宅のまま捜査するのが当たり前だし、国会が始まる直前に国会議員を逮捕して身柄を拘束するなんて、国家権力の私的乱用としか言いようがない。結局、石川議員の逮捕は、小沢一郎をターゲットにした「不当な別件逮捕」であり、その結果、小沢一郎を起訴することができなかったんだから、佐久間達哉は、国会を空転させた責任と莫大な国民の血税をドブに捨てた責任を取って、今すぐに辞職すべきだと思うし、「アクセス」で「佐久間達哉は今回の捜査の責任を取って辞職すべきか?」って「世論調査」を行なったら、たぶん90%くらいが「辞職すべき」って回答すると思う今日この頃なのだ。


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2010.02.07

山本一太氏へ新聞業界から多額の献金

「山本一太氏へ新聞業界から多額の献金」(世田谷通信)

山本一太参議院議員(52)を始めとする自民党の複数の議員に対して、新聞業界から多額の政治献金が渡っていたことが、ジャーナリストの黒薮哲哉氏の調査で明らかにされた。黒薮氏によると、2004年だけでも、群馬県内の朝日会、読売会、毎日会、産経会などから山本一太議員へ総額551万円もの献金が行なわれており、2004年から2008年までの合計は約3000万円にも上っているという。また、山本一太議員の他にも、自民党の衆議院議員である中川秀直氏や高市早苗氏、前衆議院議員である丹羽雄哉氏などにも、それぞれの地盤の新聞業界から長期に渡って多額の献金が行なわれていた。特定政党の政治家が、公正な報道をすべき新聞業界からの献金を受け取るということが、谷垣禎一総裁を始めとした自民党議員らがさかんに口にしている「政治的モラル」としてはどうなのか、国民に説明する義務があるだろう。(2010年2月7日)


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2010.02.06

松尾疲れ

こないだの水曜日は、あたしが唯一お金を払って買い続けてる雑誌、「テレビブロス」の発売日だったので、近所のコンビニに買いに行った。で、まずは、一番好きな清水ミチコさんの「私のテレビ日記」を読んで、その次に龍ヶ崎あきらさんの「若者たちの神々」を読んでから、いつものように、松尾スズキさんの「お婆ちゃん!それ、偶然だろうけどリーゼントになってるよ!!」から順番に読み始めた。そしたら、その松尾スズキさんのコラムが、「松尾界の壁」ってタイトルで、すごく面白かった。「松尾」と言えば「松尾芭蕉」だけど、5人に1人くらいには、「松尾」と言えば「松尾スズキ」って言ってもらえるようになりたい‥‥ってワケで、現在の「松尾」の状況を調べるために、インターネットで「松尾」を検索してみたそうだ。

そしたら、一番上に、「松尾ならアマゾン」ていう宣伝が出たので、それをクリックしてみたら、アマゾンで売られてる「松尾」って名前の著者の本の一覧が表示されて、1位が松尾貴史さんの新刊の「なぜ宇宙人は地球に来ない?」(PHP研究所)で、自分の「老人賭博」(文藝春秋)は3位だった‥‥ってクダリから、お話は進んでくんだけど、ここにぜんぶ書くワケには行かないので、皆さん、「テレビブロス」を買って読んでちゃぶだい。

ちなみに、あたしは、松尾貴史さんには、書籍版「きっこの日記 2」で、素晴らしい後書きを書いていただいたこともあるので、時々メールをやりとりする程度の関係はあるんだけど、松尾スズキさんは、何度か近距離で目撃したことがあるくらいで、直接は知らない。だけど、しばらく前に、松尾スズキさんのブログをマトメた本の第2弾、「俺はモテても困らない」(ロッキング・オン)を読んだばかりな上に、この本が出るころの「テレビブロス」の松尾スズキさんのコラムで、もちろんシャレだろうけど、「お金のためにイヤイヤ続けてたブログがやっと終わって肩の荷がおりた」的なことを書いてたのを読んでたので、あたしは、「ハハ~ン、この本が例のブログをマトメた本なのか」って思いつつ楽しませてもらった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、まだ、松尾貴史さんの「なぜ宇宙人は地球に来ない?」を読んでないんだけど、各方面で大絶賛の嵐なので、今、読んでる何冊かの本を読み終わったら、その次に読んでみようと思ってる。それから、こないだの芥川賞で、「クワイエットルームにようこそ」に続いて二度目のノミネートをされちゃった松尾スズキさんの「老人賭博」も、まだ読んでないんだけど、これまた各方面で大絶賛の嵐なので、読んでみようと思ってる‥‥ってことで、あたしは、さっそく、松尾貴史さんにメールして、テレビブロスの松尾スズキさんのコラムに、「なぜ宇宙人は地球に来ないのか」のことが出てるってことをお知らせした。

そしたら、すぐにお返事が来て、「松尾スズキさんとは20年近く前からの知り合いで、よくコントなどで共演していたのですが、あちらがどんどん巨匠になって行くにつれ余り会う機会が少なくなっているのです。」っていうプチ情報とともに、「テレビブロス、買います!」って書かれてた。だから、「テレビブロス」の関係者の皆さん、1冊だけど、販売に貢献しましたよ~♪‥‥なんてことも織り込みつつ、「テレビブロス」の今回のコラムで、松尾スズキさんは、「松尾」って名前の中で、松尾芭蕉に続いて2番目くらいに認知されたいってことを書いてる。だけど、インターネットで検索してみたら、1位が千葉県の「松尾駅」で、2位が「松尾貴史」で、3位が「松尾翠」で‥‥って続いてて、「松尾スズキ」は8位だったって書かれてた。

だけど、あたし的には、松尾貴史さんも松尾スズキさんも知ってるけど、「松尾翠」って誰?‥‥ってことで、さっそく調べてみたら、フジテレビの女子アナなんだって。こんな人、ぜんぜん知らなかった。ま、あたしの場合、民放の女子アナは、あまりにも無知無教養なので、最初から興味がない。あたしが好きなのは、「おはよん」の中田有紀ちゃんを始め、セントフォースから各番組に派遣されてる「ちゃんと原稿が読める女子アナ」だけで、顔とコネだけで入社した局アナには何の魅力も感じてない。で、この「松尾翠」について調べてみたら、やっぱり、あたしの予想通りで、妻帯者の男とホテルで不倫してるツーショット写真が流出しちゃってるアホ丸出しの経歴の持ち主だった。男の腕マクラで、だらしない顔して、自分で手を伸ばして記念のツーショットを写してるなんて、あまりにもユルユルだ。ま、民放の中でも最低な「フジテレビの女子アナ」なんだから、こんなもんだろうけど。

‥‥そんなワケで、話はクルリンパと「松尾」に戻るけど、松尾芭蕉も、松尾スズキさんも、「松尾」って苗字は本名で、下の名前だけが俳号だったり芸名だったりしてる。だから、この「松尾」は動かしようがない。だけど、松尾貴史さんの場合は、苗字も名前も芸名で、本名はぜんぜん違う。もともとは、「キッチュ」っていう芸名でデビューして、古舘伊知郎の「古舘プロジェクト」に移籍した時から、この「松尾貴史」っていう芸名を使うようになった。ちなみに、ご本人が書いたプロフィールには、「1989年、元日付けで、株式会社古舘プロジェクトにエージェントを変更。4月3日より、『松尾貴史』という無根拠な芸名も名乗り始める。」って書かれてる。

で、ご本人は「無根拠な芸名」って書いてるけど、一説には、古舘伊知郎の奥さんの旧姓が「松尾」で、それを拝借したとかって話もあるみたいだ。ま、根拠があってもなくても、本名とはぜんぜん違う芸名なのにも関わらず、「松尾貴史」って名前は、すごく本名っぽく見える。普通、タレントが芸名を考えるとしたら、タカラヅカの芸名やホストの源氏名みたいなのはやりすぎだとしても、もうちょっと芸名っぽい芸名をつけると思うんだけど、「松尾貴史」だと、免許証や保険証に書いてあっても違和感がない「普通の名前」だ。それも、「キッチュ」っていう変わった芸名から「松尾貴史」に変更したって流れがあるから、ヨケイに「本名を名乗ることにした」ってイメージがある。

だから、世の中には、「キッチュの本名は松尾貴史だ」って思ってる人もいるほどだ。ま、その辺も含めての「松尾貴史」って芸名なんだと思うし、松尾貴史さんのことをテレビとかで観て知ってる人の何パーセントかが「キッチュの本名は松尾貴史だ」って思ってるって事実を知って、松尾貴史さんは「作戦通りだ。うしししし‥‥」って喜んでるんだと思う。聞いたことはないけど。

で、そんな「偽松尾」である松尾貴史さんの名前が、インターネットで検索してみたら、「本家の松尾」である松尾スズキさんの名前よりも上位に表示されたんだから、松尾芭蕉に続く全国2位の認知度を狙ってる松尾スズキさんとしては、心中オダヤカじゃないだろう。こうなったら、「偽松尾」と「本家の松尾」との全面戦争だ!‥‥って、無関係なあたしが勝手に煽るワケにも行かないけど、普通に考えてみれば、松尾貴史さんと松尾スズキさんの表示順位の違いは、単に露出してるメディアの違いによるものだって推察できる。

松尾貴史さんが、複数のワイドショーやクイズ番組を始めとしたテレビ番組によく出てるのに対して、松尾スズキさんは、こうした媒体にはメッタに顔を出さない。だから、豹柄の服を着たパンチパーマの大阪のおばちゃんなら、松尾貴史さんのことは知ってても、松尾スズキさんのことは知らない可能性が高い。でも、松尾貴史さんのことを知ってる大阪のおばちゃんでも、「ミヤネ屋に出てるあの人」とか「ちりとてちんに出てたあの人」ってレベルの認識だけで、松尾貴史さんがいろいろと活動してる「テレビタレント以外の姿」に関しては、まったく知らないかもしれない。

一方、松尾スズキさんのことを知ってる人は、こうしたテレビによる断片的な知識じゃないから、松尾スズキさんの様々なワークスについて、ほぼ認知してると思う。松尾スズキさんのことを知ってるのに、松尾スズキさんが劇団「大人計画」の主宰だってことを知らない人はいないだろう。そして、数々の輝かしい受賞歴を持つ脚本家であり、作家であり、演出家であり、映画監督であり、俳優であり、DJであり、インチキ料理人だってことも知ってるだろう。さらには、3年前に奥さんと離婚したことも、愛する猫の「オロチ」に会うために別れた奥さんのとこに通ってることも知ってるだろうし、その元奥さんが、ナゼだか、いつも血まみれで現われるってことも知ってるだろう(笑)

つまり、極端な言い方をすれば、松尾貴史さんの場合は、世の中に広く浅く認知されてるってことで、松尾スズキさんの場合は、狭く深く認知されてるってことになる。松尾貴史さんのことを知ってる人はたくさんいるけど、その多くは「キッチュの本名は松尾貴史だ」って思い込んでるような人たちで、ようするに、顔と名前が一致する程度の認識しかない。松尾貴史さんが、仲良しの春風亭昇太さんたちと、246と環七がぶつかる上馬(かみうま)の交差点の近くで、「bar closed」を共同経営してることなんて知らない人がほとんどだろうし、バーなのにカレーが名物だってことも、当然、知らないだろう。そして、去年、チャージを撤廃してから、売り上げが赤字転落したことも知らないだろうし、つい数日前、バーテンダーを募集してたことも知らないだろう。

だから、松尾貴史さんが、下北沢で「般°若(PANNYA)」っていうカレー屋さんをやってることも知らないだろうし、そのカレー屋さんに行った時に、道端で清水ミチコさんとハチ合わせしたってことも知らないハズだ。たとえば、松尾貴史さんのことを知ってる人が100人いたとしたら、こうした濃厚ミルクな情報まで知ってるのは、たぶん5人くらいなんじゃないかと思う。一方、松尾スズキさんのことを知ってる人が100人いたとしたら、そのうちの半数以上は、飼い猫の名前まで知ってると思う。ようするに、こと認知度に関して言えば、広くて浅い容器なのか、狭くて深さのある容器なのかっていう「容器の形状」の違いであって、その容量はほとんど変わらないと思う。

‥‥そんなワケで、あたしから見れば、松尾貴史さんも、松尾スズキさんも、おんなじくらい有名だし、それぞれに素晴らしい才能を持ってるエンターテイナーだと思ってるので、インターネットの検索の順位なんかだけで甲乙つけられないのは当然だけど、「松尾」って名前に関しても、やっぱり甲乙つけがたい。いくら、松尾貴史さんの「松尾」が本名じゃないとしても、一部の人たちが未だに超能力だって信じ込んでる「スプーン曲げ」をミスターマリックより5年以上も前から「演芸」として披露して来たのが松尾貴史さんなんだから、本名が「松尾昭」のミスターマリックを超えてることになるからだ。そして、新刊の「なぜ宇宙人は地球に来ない?」でも、いろんな超常現象って呼ばれてるモノに対して鋭いツッコミを入れてるそうだから、この本は必読だ。それから、松尾スズキさんの「俺はモテても困らない」もすごく面白かったから、芥川賞にノミネートされた「老人賭博」も必読だ‥‥なんて、最後にリトル宣伝を織り込みつつ、1日の日記で、こんなに「松尾」って書いたのは初めてだから、ナニゲに「松尾疲れ」しちゃった今日この頃なのだ(笑)


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2010.02.05

正しい妄想のススメ

前にも書いたことがあると思うけど、あたしは、宝クジを買ってない人が、「もしも宝クジで3億円当たったら」って想像することほど、アホらしいことはないと思ってる。だけど、そう思いつつも、妄想クイーンのあたしは、宝クジを買ってないのに、いつも「もしも宝クジで3億円当たったら」って妄想して楽しんでた。だから、誰かに対して言うってよりも、自分自身に対して言いたいワケだけど、せめて5枚か10枚くらいは宝クジを買ってから、「もしも当たったら」って想像すべきだと思ってる。だって、そうすれば、せっかくの想像や妄想をもっともっと楽しめるような感じがするからだ。

たとえ1枚でも宝クジを買えば、当たる確率はゼロじゃなくなるから、大手を振って想像や妄想ができるワケだし、それも一定の期待感を持って楽しむことができる。もちろん、現実的なことを言えば、毎回毎回、何十枚も何百枚も買ってる人でも、当たらない人のほうが遥かに多いんだから、たった1回だけ、たった1枚だけ買っても、それが1等に当選する確率なんて、ほぼゼロに近い。つまり、1枚だけ買った人は、確率的には、1枚も買ってない人と、そんなには変わらないってことになる。

でも、1枚でも買えば、確率はゼロじゃなくなる。でも、ほとんどゼロと変わらない。でも、ゼロじゃなくなる。でも、ほとんどゼロと変わらない。でも、ゼロじゃなくなる。でも、ほとんどゼロと変わらない‥‥ってワケで、あたしは、この「紙一重」の部分こそが、モロモロの妄想のポイントになってると思ってる。つまり、現実的に宝クジが当たるかどうかっていう確率の問題とは関係なく、「もしも当たったら」って想像して楽しむ上では、この「紙一重」の部分が重要だってことだ。1枚も宝クジを買わずに、3億円の使い道を想像するのと、たった1枚でも宝クジを買ってから、3億円の使い道を想像するのとじゃ、その楽しみの度合いが大きく違って来ると思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、多くの人たちは、子供のころ、テレビで「プロ野球」の試合を観て、自分も大人になったらプロ野球の選手になりたいと思ったり、ドラマの「アテンションプリーズ」を観て、自分も大人になったらスチュワーデス(現在の客室乗務員)になりたいと思ったりするのとおんなじように、「ウルトラマン」や「仮面ライダー」になりたいと思ったり、「魔法使いサリー」や「ひみつのアッコちゃん」になりたいと思ったハズだ。現実的な職業も、非現実的なヒーローや魔法使いも、子供にとっては、すべてが「自分もなれるかも」って思える憧れだった。

特に女の子の場合は、男の子よりも夢見がちだから、「お姫様」なんていう無理なものにまで憧れちゃう。ニポンの一般家庭に生まれてる時点で、すでに状況的に完全に無理なのに、子供にとっては、そんなこたー関係ないのだ。だから、女の子の多くは、「アテンションプリーズ」を観てスチュワーデスに憧れたり、「アタックNO1」を観てバレーボール選手に憧れたり、「エースをねらえ!」を観てテニス選手に憧れたりするのとおんなじように、「魔法使いサリー」や「ひみつのアッコちゃん」に憧れた。

だけど、「魔法使いサリー」や「ひみつのアッコちゃん」に憧れたのは、あたしよりずっと上の世代の人たちで、「魔女っ子メグちゃん」や「魔法使いチャッピー」なら、あたしより少し下の世代の人たちで、あたしの世代は、「魔女っ子チックル」や「ミンキーモモ」だった。でも、2008年6月5日の日記、「カエルさんの長靴」にも書いたけど、「魔女っ子チックル」は、「ハレンチ学園」や「あばしり一家」や「キューティーハニー」でオナジミの永井豪の作品だから、小学5年生のチックルやチーコが、まるでグラビアモデルみたいな体をしてて、ビキニで走りまわったり、スカートがめくれたり、オッパイをもまれたりって、小学校に上がる前の当時のあたしが観るには、周りの大人的には問題がマウンテンで、なかなか魅せてもらえなかった(笑)

ま、そんなこんなもありつつ、女の子なら、誰でも、こうした「魔法使い」や「魔女っ子」に憧れた思い出があると思うんだけど、ここに共通してるのは、「サリーちゃんになりたい」とか「メグちゃんになりたい」ってことじゃなくて、「サリーちゃんみたいに魔法が使えるようになりたい」とか「メグちゃんみたいに魔法が使えるようになりたい」ってことだった。つまり、キャラそのものに憧れるってよりも、そのキャラの「能力」に憧れてたってワケだ。

たとえば、「ひみつのアッコちゃん」の場合なら、「変身」ていう能力だった。近いとこだと、赤いキャンディーと青いキャンディーで、若返ったり年をとったりできる「ふしぎなメルモ」があった。細かいことを言えば、アッコちゃんやメルモは魔法使いじゃなくて、普通の女の子だ。そして、スーパーミラーやミラクルキャンディーを手に入れたことで不思議な変身能力を得られだけなんだから、これらのアニメを観てた女の子たちは、「アッコちゃんやメルモになりたい」って思うよりも、「スーパーミラーやミラクルキャンディーが欲しい」って思ったハズだ。

‥‥そんなワケで、ヒトクチに「魔法」って言っても、いろんなジャンルがあるワケで、「ドラクエ」を始めとしたRPG的に言えば、「攻撃魔法」「防御魔法」「回復魔法」「補助魔法」ってふうに大別されてる。そして、これらの魔法は、1人で何でもできるんじゃなくて、戦士タイプのキャラは「攻撃魔法」が得意だとか、僧侶タイプのキャラは「防御魔法」と「回復魔法」が得意だとか、それぞれに得手不得手がある。「魔法」じゃなくて、「能力」とか「特性」って意味で考えれば、「サイボーグ009」もおんなじだ。

で、魔法使いに憧れてたあたしは、当然、魔法の花形である「攻撃魔法」を使える美しい女戦士に憧れるようになったんだけど、いくら強力な「攻撃魔法」が使えたって、ジミな「防御魔法」や「回復魔法」も使えないと戦いには勝てない。だけど、アレもコレもってのは調子が良すぎるし、子供の時から、あたしは、「多くを欲しがると何も手に入らない」ってふうに考えるクセがあった。ようするに、「金の斧と銀の斧」的な考えで、もちろん「攻撃魔法」だけだって、ホントに使えるようになるワケはないんだけど、それでも、頭の中で妄想を楽しむ時には、アレもコレもって望むと、神様に「わがままなヤツだ!」って思われて、1つも願いを叶えてもらえなくなりそうだと思ってた。だから、あたしなりにコソクな計算をして、遠慮がちに「攻撃魔法だけでいいから使えるようになりたい」って願ってた。

だけど、そんなあたしも、酸いも苦いも噛み分けられるようになった高校生くらいからは、ものすごい必殺ワザを使うようになった。それは、「召喚魔法」だ。もしも、神様が、何か1種類だけ魔法を使えるようにしてくれるって言ってくれた時に、あたしは、「攻撃魔法」でも「防御魔法」でも「回復魔法」でも「補助魔法」でもなく、この「召喚魔法」をリクエストしちゃう。これなら、ちゃんと1種類だから問題ないし、アレもコレもっていう欲も出てないから、神様からも「ひかえめな女の子」って見てもらえそうで、好感度もバッチリだ。そして、ミゴトに「召喚魔法」を手に入れたあたしは、攻撃用の魔物も、防御用の魔物も、回復用の魔物も、補助用の魔物も召喚できるんだから、すべての魔法を手に入れたのとおんなじだわ!ホーッホッホッホッホッホーッ!

あたしの大好きな「3×3 EYES(サザンアイズ)」で言えば、相手を攻撃したい時には「トウチャオ」や「コアンヤア」や「シースー」を召喚すればいいし、相手の攻撃を防御する時には「チンクウ」を召喚すればいいし、自分のダメージを回復したい時には「タオシー」を召喚すればいいし、腕や足がちぎれるほどの大ダメージを受けた時には「チイアチークウ」を召喚すればいいし、ものすごい力を持つ敵と戦う時には「アンユイ」や「クーヨン」を召喚してバックアップさせればいいし、お仕事に遅刻しそうな時には「ツォウリン」を召喚してタクシー代わりに使えばいいし、なんてワンダホーなんだ!「召喚魔法」って!(笑)

‥‥そんなワケで、あたしは、もしも、神様とか、それに準じた能力者から、「何か1種類だけ魔法を使えるようにしてやる」って言われた時には、パブロフの犬よりも反射的に「召喚魔法!」って答えられるように、ふだんから心の準備をしてる。何しろ、この「召喚魔法」さえ手に入れちゃえば、できないことは何もないからだ。たとえば、「ひみつのアッコちゃん」みたいに「変身」したいと思ったら、「相手の望む姿に変身させることができる魔物」を召喚すればいいんだし、あたしが手のひらから「炎」を出して敵を攻撃したいと思ったら、「体内に入って手のひらから炎を出してくれる魔物」を召喚すればいいってワケだ。

だけど、せっかくワンダホーな作戦を思いついたのもトコノマ、こうした妄想をして楽しかったのは、20代の前半くらいまでだった。25才のお肌の曲がり角をアウト・イン・アウトで滑らかにコーナリングしてからは、「召喚魔法が使えるようになりたい!」って念じることも、「召喚魔法」でいろんな魔物を呼び出す自分の姿を妄想することも、あんまり楽しくなくなって来た。それは、何でかって言うと、1枚も宝クジを買ってないのに、「もしも当たったら」って想像するのとおんなじだってことに気づいたからだ。

百歩ゆずって、ホントに全知全能の神様が存在したり、それに準じた能力者が存在して、宇宙の他の天体とか、未来の世界とかからやって来て、あたしに何らかの能力を与えてくれる‥‥ってとこまでは、0.00001%よりも遥かに低い確率でも、ゼロじゃないかもしれない。だけど、あたしに与えてくれる「何らかの能力」に関しては、たとえば、手を触れずに目の前のエンピツを動かすとか、伏せてあるトランプの数字を次々と言い当てるとか、隣りの部屋にいる人の考えてることが分かるとか、こうした「プチ超能力」程度だと思う。これなら、妄想にしちゃ現実的だし、「もしかしたら実現するかも」って思うことができる。つまり、こうした妄想なら、宝クジを1枚だけ買ってから、「もしも当たったら」って想像を巡らせるのに近くなるってワケだ。

だけど、こんな妄想じゃ、ぜんぜん楽しくない。だって、手を触れずにエンピツを動かしたり、伏せてあるトランプの数字を言い当てたりとかなら、何もわざわざ神様とかにお願いしなくても、自力で必死に訓練すれば、そのうちできるようになりそうだからだ。その上、こんな能力が身についたとしても、これと言ってパッとしない。昨日までのあたしと、この能力が身についた今日からのあたしとが、そんなに変わらない。その能力が身についた瞬間から、昨日までとはぜんぜん違う人生がひらけなきゃ意味がないワケなのに、こんなにジミな能力じゃ、忘年会の人気者くらいにしかなれやしない。

‥‥そんなワケで、妄想を楽しむ上でのポイントとしては、1枚でも宝クジを買うこと、つまり、「もしかしたら実現するかも」っていうビミョ~な現実味が必要な反面、その現実味を追求しすぎちゃうと、妄想自体が小さくしぼんじゃって、これはこれで楽しめなくなっちゃう。だから、この「現実味」と「妄想のスケール」っていう相反する2つをどのくらいのサジ加減で調整するかってことが、ホントの意味での「妄想を楽しむコツ」なんだってことになる。それで、やっとのことで、あたしが辿り着いたのが、「サクラ大戦」だったのだ。

「サクラ大戦」の帝国華撃団のメンバーは、それぞれが特技を持ってる。さくらは剣の達人だし、すみれちゃんはナギナタの免許皆伝だし、カンナは琉球空手の伝承者だし‥‥ってふうに、それぞれに特技がある。そして、プラスアルファとして霊力が高いワケだけど、この霊力だけじゃ大したことはできない。たとえば、さくらが霊力を発揮して剣を振り下ろしたとしても、木の後ろにある岩を木を傷つけずに砕くとか、そんなレベルだ。岩の上にいるカエルにパンチを繰り出して、カエルを殺さずに岩だけを砕くのとおんなじで、これくらいなら、何も妄想なんかしなくても、ツェペリ先生やリサリサ先生のもとで1年くらい修行すれば、そこそこできるようになりそうだ。

だから、帝国華撃団のメンバーの霊力は、そのままじゃ大したことはない。最年少のアイリスだけは、ものすごい霊力を持ってるけど、他のメンバーは、霊力だけじゃ何もできない。手のひらから波動拳を出すこともできないし、ましてや、炎や雷なんて出せるワケもない。だけど、この大したことない霊力を何十倍、何百倍にも増幅して、攻撃力や防御力、運動性能なんかを飛躍的に大きくしてくれるのが、みんなの乗ってる「霊子甲冑(りょうしかっちゅう)」ってワケだ。そして、メンバーたちは、この「霊子甲冑」の能力を少しでも高めるために、さくらは剣の修行をしたり、すみれちゃんはナギナタの修行をしたりって、涙ぐましいジミな努力を続けてるってワケだ。

もともと、それだけじゃ何もできない程度の霊力で、イメージ的には、手を触れずにエンピツを動かしたり、伏せてあるトランプの数字を言い当てたりってレベルなんだから、どんなに修行したとこで、急にスーパーサイヤ人みたいになれるワケがない。どんなに努力したって、手を触れずに筆箱を動かせるようになったり、伏せてあるトランプの数字とマークの両方を言い当てられるくらいにしか進歩しないと思う。それでも、その霊力を何十倍、何百倍にも増幅してくれる「霊子甲冑」があるんだから、0.01しかない霊力が0.02になれば、「霊子甲冑」のパワーは2倍になる。これは、ものすごく大きなことだ。

‥‥そんなワケで、あたしの出した答えは、石川喬司先生の「魔法つかいの夏」の比呂人くんみたいな「小さな超能力」っていう「魔法」を手に入れるっていう妄想と、それを何十倍、何百倍にも増幅してくれる「霊子甲冑」を手に入れるっていう妄想とを合体ロボさせるってことだ。こうすれば、「魔法」のほうは、それなりに現実味があるし、「霊子甲冑」は「魔法」じゃなくて「科学」だから、こっちもそれなりに現実味がある。そして、この2つを合わせれば、すみれちゃんみたいに、限りなくハデに活躍できるってワケで、ある意味、「召喚魔法」を手に入れたのとおんなじくらい楽しめる‥‥って思ってたら、この話、前にも書いたようなデジャブ感がして来たので、念のために過去ログをチェキしてみたら、ナナナナナント! あたしは、2008年11月27日の日記、その名も「妄想モード突入!」の中で、「もしも宝クジで3億円当たったら何に使うかって言えば、そりゃあもちろん、本物の「光武ニ式」の「すみれ機」を作る。いくら掛かるか分かんないけど、サスガに3億円もあれば足りるだろう。」なんて書いてた今日この頃なのだ(笑)


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2010.02.04

たまには日記らしく

「きっこの日記」と言いつつも、あんまり日記らしい日記は書いてないので、あたしがどんな日常を送ってるのか、想像もつかない人も多いと思う。それで、今日は、リトル趣向を変えて、普通の日記を書いてみようと思う‥‥ってワケで、今日は、千葉県の松戸で午後からお仕事だったんだけど、車じゃなくて電車だった。それも、午前中に品川の大井町に寄ってから松戸に行く予定になってたから、普通なら、渋谷に出てから山手線で東京駅に行って、そこから京葉線を使うってパターンなんだけど、今日は、大井町線で大井町に行ってから、地下深くまでもぐって、りんかい線で終点の新木場まで出て、そこから京葉線に乗る‥‥って方式にした。

りんかい線て、値段が高いから、あたしはなるべく使わないようにしてる。天王寺アイルに行く時も、フジテレビに行く時も、東京ビッグサイトに行く時も、できるだけ車で行くようにしてる。そのほうが、環境にはやさしくないけど、お財布にはやさしいからだ。だから、すごく久しぶりに乗ったんだけど、大井町から新木場まで、たった15分なのに、なんで380円もするんだろう?‥‥って、そりゃあ、海の上みたいなとこを走ってるんだから、建設にお金が掛かったんだと思うけど、それにしても、距離で換算すると、他の電車の2倍くらいする。

で、りんかい線だけじゃなくて、どんな電車に乗った時にも思うことなんだけど、あたしが乗っても乗らなくても、その電車は走ってるんだから、あたし1人くらいタダで乗せてくれればいいのに‥‥って思いつつ、りんかい線は、終点の新木場に到着した。それで、あたしは、今度は京葉線に乗り換えるために、いったん改札を出て、京葉線の改札を入ったんだけど、今日は、「バタバタしてて朝ご飯を食べてない」アンド「もうお昼に近い時間になってた」アンド「午後からのお仕事には時間の余裕がある」って状況から、京葉線の改札を入ったとこの立ち食いそば屋さん、「湾岸そば」で、240円のかけそばを立ち食った。ちなみに、この「立ち食った」ってのは、説明の必要もないと思うけど、立ち食いそばを食べた時の表現として、これから流行らせようと思ってる今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、一杯のかけそばを家族3人で分け合って食べて、身も心もポカポカになったあたしは、階段を上って1番線のホームを目指したんだけど、あたしの目に飛び込んで来たのは、非常な電光掲示板だった。ホームの電光掲示板には、10分後に「蘇我行き」、22分後に「府中本町行き」って表示されてたのだ。さっきから「松戸」「松戸」って連発してたけど、細かいことを言うと、あたしが行きたいのは「東松戸」なワケで、さっきから「京葉線」「京葉線」て連発してたけど、細かいことを言うと、あたしが乗りたいのは「府中本町行き」の武蔵野線なワケで、「蘇我行き」の京葉線に乗っちゃったら、あたしの目指してる「東松戸」には辿り着けないのだ。

そう、京葉線と武蔵野線は、部分的にはおんなじとこを走ってるんだけど、西船橋で二手に分かれて、ぜんぜん違うとこへ行っちゃうのだ。つまり、小田原に行こうと思って小田急線に乗ってたのに、居眠りしてたら、相模大野であたしの乗ってる車両が切り離されちゃって、気がついたら江ノ島に着いてた‥‥って感じの流れになっちゃうワケで、ギャグでやってるならいいけど、お仕事なんだから通用しない。で、あたしは、せっかく240円のかけそばを立ち食って、身も心もポカポカになったと思ったのもトコノマ、東京湾からの冷たい風が吹きさらしてる地上数十メートルのホームの上で、22分間もガタガタと震えながら「府中本町行き」の武蔵野線を待たなきゃいけないハメになっちゃった。

不幸中のサイワイで、お仕事の時間には40分くらい余裕があったから、電車が来るのが22分後でも、大人の事情的にはノープラモデルだった。だけど、ホームの上はあまりにも寒くて、立ってると脚が冷たいし、木のベンチに座るとお尻が冷たい。ホームの中央部分には、もちろん風除けのパネルがあるんだけど、なかなか風の強い日だったから、どこにいても寒いことには変わりない‥‥って思ってたら、目の前のホームの真ん中に、まるで温室みたいなガラス張りのカフェがあった。その上、入り口の横のガラスには、「禁煙席○席、喫煙席○席」って書いてあるから、タバコも吸えるみたいだ。

それで、あたしは、しばらく悩んだんだけど、普通よりも高い電車賃も使ってるワケだし、1食の食費を100円に抑えてるあたし的には、いつもの2.5食ぶんにも匹敵する240円のお昼ご飯を立ち食っちゃったワケだし、これ以上、ムダ遣いはできないから、ここはガマンすることにした。それで、あたしは、凍えないように、電車が来るまで歩き回ってることにした。だけど、人の多いとこを歩き回ってると、皆さんに迷惑な上に、変な人かと思われちゃうオソレもあるので、あたしは、風除けのパネルがないホームの先端の吹きっさらしの場所を歩き回ってた。ここなら、ほとんど人がいなかったからだ。

だけど、誰にでも分かるように、こんな場所を歩き回ってても、ぜんぜん温かくなるワケはない。ようするに、冷たい海風の吹きっさらしの場所を歩き続けてるのも、ちょっとだけマシな風除けのパネルがある場所でジッとしてるのも、大差なかったってワケだ。だけど、あたしとしては、風除けのパネルがある場所でジッとしてるのが耐えられなかったから、こうして歩き回るほうを選択したワケで、寒いことは寒かったけど、「NECソフト」の親子ビルを眺めたり、「優良木材展示場」のホールを見下ろしたり、遠くに立ちのぼるタンカーの煙を見たり、反対側の「夢の島」の森の上を飛んでるヘリコプターを目で追ったりと、いろんなものを見ることができた。

そして、ようやく、「蘇我行き」の京葉線が来たので、あたしは、「あと12分か」って思って、それからもセッセと歩き回り、やっとのことで、「府中本町行き」の武蔵野線が来る3分くらい前になった。それで、「3分くらいならジッとしてられるだろう」って思って、風除けのパネルがあるホームの中央まで戻ったあたしの目に飛び込んで来たのは、ナナナナナント! さっき上って来た階段だった! あたしは、この瞬間、自分のアホさ加減に気絶しそうになった。そう、何も22分間ずっと寒いホームで待ってなくても、階段を下りて、さっきの「湾岸そば」のあったホールで待ってれば、体感温度が10度は温かい極楽浄土だったのだ。

‥‥そんなワケで、あたしが、この事実に気づいた時には、すでに「府中本町行き」の武蔵野線が来る2分30秒前くらいで、今から階段を下りても、1分もしたら、また上がってこなきゃなんないワケで、ここまで20分近くホームを歩き続けてたあたしには、もう、そんな気力は残ってなかった。それで、あたしは、仕方なく、そのまま2分30秒、ガタガタと震えながら電車を待った。だからこそ、やっとのことで電車が来て、ものすごく空いてて、あたしの好きなハシッコに座れた時には、車両の中が温かいこともサルコトながら、シートが湯たんぽみたいに温かく感じられて、ものすごく幸せパラダイスだった。

あたしは、あまりの温かさに、目をつぶってたら、ついウトウトしちゃった。そして、ハッと気づいたら、「終点、府中本町~府中本町~」‥‥てのはベタなギャグで、ちゃんと「東松戸」で降りた。で、駅を降りたら、さっきの新木場駅のホームの寒さがウソみたいに、ポカポカだった。やっぱり、さっきは、海風が吹きっさらしだったから寒かったワケで、リトル内陸部になれば大丈夫だった。結局、何が問題だったのかって言うと、それなりに内陸部の世田谷区に住んでるあたしとしては、内陸部の気候に合わせたお洋服だったワケで、沿岸部の気候には対応してなかったのだ。

一応、コートは着てたけど、春物のハーフコートだったし、その下はスーツだったけど、春物の生地の膝丈のスーツだったし、スーツだからブーツじゃなくてパンプスだったし、普通に電車を乗り継いで都心へ出勤するには何の問題もないファッションだったけど、冷たい海風が吹きつける沿岸部には対応してなかったのだ。だいたいからして、「りんかい」ってのは「臨海」なワケで、読んで字のごとく「海を臨む場所」なワケで、その上、線路も駅も高架になってるんだから、寒いに決まってる。ま、あたしが寒かったのは、「りんかい線」じゃなくて「京葉線」のホームなんだけど、新木場駅のホームは、「りんかい線」よりも「京葉線」のほうが高い場所にある。だから、あたしは、ホントなら、真冬に磯釣りに行く時みたいなカッコをしてなきゃダメだったのだ。

‥‥そんなワケで、今日は「日記」を書くつもりだったのに、いつもの調子で書いてたら、1日の出来事を書くどころか、まだ目的地にも到着してないのに、もうこんなに長くなっちゃった。そして、何よりもあたしが心配してるのは、このまま1日の出来事を書き続けても、コレと言って面白いことが何も起こらないってことだ。いつもみたいに、何かの話題で自由に書いてるのなら、あたしなりにネタを織り込んだりオチをつけたりできるんだけど、その日の出来事を書くだけの「日記」の場合には、ウソを書くワケにも行かないから、ぜんぜん盛り上がらないし、書いててもつまんない。それで、あたしは、ここまで来て、ようやく気づいたんだけど、「普通の日記を書いてみよう」って思い立つのが、今日みたいに何もなかった日じゃなくて、ものすごく面白いことが起こった日にすれば良かった‥‥ってワケで、次回こそは、とんでもないことが起こった日に、日記らしい「きっこの日記」を書いてみようと思った今日この頃なのだ。


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2010.02.03

米軍がアフガニスタンで赤ん坊を射殺

「米軍がアフガニスタンで赤ん坊を射殺」(世田谷通信)

NATO(北大西洋条約機構)は、アフガニスタンで米軍部隊が民家を襲撃し、赤ん坊を含む民間人を少なくとも5名殺害したと、日本時間の2日、発表した。NATOの発表によると、1月30日、アフガニスタンのウルヅガン州の村のテロリストのアジトを夜襲した米軍部隊は、テロリストとは無関係の民間人を銃撃し、赤ん坊を含む5人を射殺、赤ん坊の母親と思われる女性をはじめ数名に重軽傷を負わせた。スポークスマンのウェイン・シャンクス米軍大佐は遺憾の意を表明したが、米軍部隊によるアフガニスタンの民間人殺害は毎月のように起こっており、昨年の年末にもクナール地区の東の村の民家を襲撃し、テロリストとは無関係の11才から17才までの少年8名を含む計10名の民間人をその場で射殺した。アフガニスタンでは米軍に抗議する大規模なデモが続いており、米軍に協力している日本を始めとした国々にも批判の目が向けられている。アフガニスタンの民間人を殺し続けている米軍部隊の中には、沖縄の基地から出兵している部隊も含まれており、日本に米軍の基地がある限り、われわれ日本人も無差別殺人の加害者なのである。(2010年2月3日)


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雪を詠む心

朝、カーテンを開けると、そこは一面の銀世界だった‥‥なんて、タマには純文学チックに書き出したいとこなんだけど、深夜の1時過ぎにゴミを出しに行った時に、すでに積もり始めてる雪を見てたから、朝になってカーテンを開けても、あたしは別に驚かなかった。でも、久しぶりの雪景色は新鮮だったので、あたしは、寒さも忘れて、ベランダのガラス戸を全開にして、深呼吸してみた。そしたら、やっぱり、乳首がキューッと痛くなるほど寒かった(笑)

 

とにかく、東京に、2年ぶりに雪が降った‥‥って言うか、2年ぶりに雪が積もったワケで、この2年、パラパラと雪がちらついたことは何回かあったけど、地面に積もったのは2年ぶりだった。そして、たかが1センチくらいの積雪なのにも関わらず、毎度のことながら、東京は大パニックになった。電車は運転見合わせや遅れが連発しちゃうし、道路はスリップした車が立ち往生してるし、挙句の果てには、会議室でも現場でも事件なんか起こってないのに、レインボーブリッジが封鎖されちゃった。

 

ま、あたしの場合は、ゲームは「ドラクエ」のほうが好きだけど、乗ってる車は「FF」なので、前輪駆動の利点を最大限に生かして、スイスイスイ~ッと植木等のようにお仕事に行ったワケだけど、それでも、お得意の抜け道は雪が積もってて危険だったから、渋滞してる大通りだけを走ってくしかなくて、いつもの2倍近くも時間が掛かっちゃった。でも、あたしは、久しぶりの雪だったから、運転中は、アチコチをキョロキョロしながら、俳句を詠んで楽しんでた。ただ、運転中はメモができないから、いい俳句が浮かんだ時には、ケータイのボイスレコーダー機能を使って、俳句を録音しとく。それで、あとから、それを聞きながら句帳に書き写すんだけど、自分の声を聴くのって、すごく変な気がする今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?

 

 

‥‥そんなワケで、あたしは、ラジオも音楽も流さずに、俳句を詠みながら運転してたワケだけど、1句浮かぶたびにケータイに向かって録音してたら、ボイスレコーダーの2分間のキャパが、アッと言う間にいっぱいになっちゃった。それで、信号待ちの時に、シューマッハでティッシュの箱にボールペンで書き写してたら、思いのほかバタバタしちゃって、こんなことなら、最初からボールペンで書いてればよかったと思った‥‥ってワケで、たくさん詠んだ中から、ちょっとだけご紹介♪

 

 

 一センチほど東京は雪の庭  きっこ

 

 ワイパーのモーター唸る雪景色  〃

 

 東京の雪がどすんとサンルーフ  〃

 

 びちやびちやと雪の駒沢通りかな  〃

 

 なべころ坂の雪けこぼ坂の雪  〃

 

 東京に春呼ぶ雪の積もりけり  〃

 

 

‥‥ってことで、「なべころ坂」と「けこぼ坂」は、目黒区にあるマイナーな坂の名前なので、ジモティーにしか分からないと思うけど、どっちも、足を滑らせて転んじゃいそうな名前の坂だ。で、こうした昔からある坂を通ると、「降る雪や明治は遠くなりにけり/中村草田男」のパロディーで、「降る雪や昭和も遠くなりにけり/きっこ」なんて詠みたくなっちゃうけど、たかが1センチくらいの雪で、こんなに何句も俳句を詠んじゃう自分が恐い。でも、メッタに雪なんか積もらない東京だからこそ、「たかが1センチ、されど1センチ」ってワケで、さらに言えば、「まさか1センチ、しかも1センチ」って感じなんだと思う。で、そんな東京の雪だけど、著名俳人の皆さまはどんなふうに詠んでるのかって言うと、こんな感じだ。

 

 

 東京の拙き雪を見舞はるる  正木ゆう子

 

 東京の雪ををかしく観て篭る  山形龍生

 

 東京の雪うぐひすを啼かしむる  黒田杏子

 

 東京を濡らしてゐたる牡丹雪  鈴木五鈴

 

 尾が生えるまで東京に春の雪  高野ムツオ

 

 

正木ゆう子さんは、暖かい熊本県の出身だけど、それでも東京の雪のことを「拙き雪」なんて表現してる上に、さすが、能村登四郎さんの指導を受けただけあって、「見舞はるる」なんてキレイにマトメちゃってる。一方、雪深い青森県の山形龍生さんは、こんなちょっとの雪で大騒ぎしてる東京の人たちのことを「をかしく観て」る。そして、東京生まれの黒田杏子(ももこ)さんは、立春が近くなって降った東京の雪が、「ケキョ‥‥ケキョ‥‥」って「笹鳴き」だったウグイスをちゃんと「ホーホケキョ」って鳴かせてくれたって詠んでる。それから、鈴木五鈴さんは、藤田あけ烏さんを師系に持つだけあって、本来は「積もる」はずの「牡丹雪」なのに、車や人の多い東京ならではの景を的確に捉えつつ、エロチックに仕上げてる。

 

だけど、こうした写生句よりも、あたしは、最後に挙げた高野ムツオさんの句が、この中だと一番好きだ。高野ムツオさんは、あたしの大好きな佐藤鬼房さんの直弟子で、鬼房さんが亡くなられたあと、俳句結社「小熊座」の主宰を継いだんだけど、鬼房さんの心をミゴトに受け継いでる素晴らしい俳人だ。ハッキリ言って、あたしのやってる客観写生とは俳句のジャンルが違うんだけど、あたしが最終的に目指してる「写生を超えた写生」のひとつの形を見せてくれてる数少ないケースでもある。

 

 

 やませ来るいたちのやうにしなやかに  佐藤鬼房

 

 

あたしは、この句を読んだ瞬間に、全身がシビレまくって、トロトロになっちゃった。本来、「~のように」とか「~のごとく」とかって見立ての句は大嫌いなんだけど、この句は違った。あまりにもステキで、まさしく「ひと目惚れ」しちゃった。「やませ」は、その年の作物を凶作にする縁起の悪い風なのに、その「やませ」が、なだらかな山々を舐めるようにして迫って来る美しさと淫靡さに、まるで宮崎アニメのような世界観を感じちゃった。そして、こんなにも素晴らしい見立ての句を知っちゃったから、あたしは、今まで以上に、見立ての句は詠めなくなった。これ以上の見立てを思いつかなかったら、詠む意味がないと思ったからだ。

 

 

 吐瀉(としゃ)のたび身内をミカドアゲハ過ぐ  佐藤鬼房

 

 

一方、こっちの句は、あたしが実践してる俳句とは違う。鬼房さんが重い病気で入院してる時に、嘔吐するたびに、自分の体の中をミカドアゲハの群れが通り過ぎてくように感じた‥‥って句意で、あたしの俳句だと、この「ミカドアゲハ」は季語にはならない。でも、「ミカドアゲハ」は、四国や九州から東南アジアにかけて分布してるチョウチョなので、鬼房さんは、苦しんで嘔吐するたびに、戦争で行かされた南方の島の熱帯雨林で見た「ミカドアゲハ」の幻影を自分の体内に感じたんじゃないか?‥‥って解釈すると、何とも言えないリアリティーが迫って来て、この句は、「季語を超えた季語」を用いた「写生を超えた写生」なんじゃないかって思えて来る。

 

そして、そんな鬼房さんの指導を受けた高野ムツオさんも、「哲学的わが週末のあめふらし/高野ムツオ」とか、「沖縄の陽ざしに素手で殴られる/高野ムツオ」とか、俳句と詩の間(はざま)のリトル攝津幸彦寄りって感じの作品を詠む俳人なので、鑑賞は読み手にすべて委ねられる。今回の「春の雪」の句なら、前半の「尾が生えるまで」をどう読むかに掛かってるんだけど、あたしの場合は、「退化」って解釈した。

 

 

 尾が生えるまで東京に春の雪  高野ムツオ

 

 

立春を過ぎて、暦はもう春になっても、まだまだ寒い。だから、まだコタツも出てるワケで、立春を過ぎても出てるコタツのことを俳句では「春炬燵(はるごたつ)」って呼ぶ。で、そんな春炬燵に入ってウトウトしてると、何だか自分が退化してくような気がして来て、そのうち「尾てい骨」から尻尾が生えてきちゃうんじゃんないかって思えて来た。ふと、窓の外を見ると、いつの間にか雪が降り始めてた。どうりで寒かったワケだ‥‥ってふうになる。

‥‥そんなワケで、おんなじ東京に降る雪でも、人それぞれ、いろんな詠み方があるワケだけど、こんな句を詠んでる人もいる。

 

 

 降る雪や厠(かわや)が近くなりにけり  仁平勝

 

 

これは、もちろん、最初に挙げた「降る雪や明治は遠くなりにけり/中村草田男」の本歌どりだけど、この句がどうして東京の句なのかって言うと、「東京物語」っていう句集に収められてるからだ。ま、仁平勝さんの句を引いたのは、さっきの攝津幸彦さんつながりってことだけじゃなくて、この「降る雪」にスポットを当てたいと思ったからだ。

 

俳句では、強調したい言葉や詠嘆を与えたい言葉に「や」っていう「切れ字」を用いるので、似たような表現でも、「降る雪や」と「雪降るや」では大きく違って来る。「降る雪や」のほうは、「雪」っていう名詞に「や」が接続されてるから、「降り続く雪」っていう「モノ」に焦点を当ててる。そして、「雪降るや」のほうは、「降る」っていう動詞に「や」が接続されてるから、「雪が降り続いてる」っていう「状況」に焦点を当ててる。だから、似たように見えても、1句を通したイメージは大きく違って来る。

 

で、「降り続く雪」っていう「モノ」に焦点を当ててる「降る雪や」だけど、最初の「降る雪や明治は遠くなりにけり/中村草田男」について説明すると、「や」と「けり」っていう強い「切れ字」を重複して使ってるっていう俳句のタブーについて説明しなきゃなんないし、そのためには、「係り結び」とか「抱え字」とかの説明もしなきゃなんなくて、それだけで1000文字くらい必要だから、今回はスルーさせてもらうとして、「降る雪」と言えば、こんな句がある。

 

 

 降る雪や玉のごとくにランプ拭く  飯田蛇笏

 

 降る雪やここに酒売る灯をかかげ  鈴木真砂女

 

 降る雪よ今宵ばかりは積れかし  夏目漱石

 

 

飯田蛇笏(だこつ)さんは、あたしの大好きな飯田龍太さんのお父さんで、山々に囲まれた山梨県の俳人だし、時代からしても、ランプは生活必需品だったと思う。だから、雪がシンシンと降り積もる小屋の中で、大切なランプを磨いてたんだろう。とっても生活に密着した句だ。ちなみに、蛇笏さんは、5人の息子さんに恵まれたのに、そのうちの1人を病気で亡くし、2人を戦争で亡くした。そして、残った2人のうちの1人、龍太さんが俳句結社を継いだんだけど、その龍太さんも、3年前の2007年2月25日に、86才で亡くなられた。

 

あたしは、今から十数年前に、龍太さんに会いに山梨のご実家まで行ったことがあるんだけど、龍太さんはセブンスターを吸ってて、「あたしもセブンスターなんです!」って言ったら、「あんたも吸いなさい」って言われて、1本いただいたことがある。飯田龍太さんからセブンスターをもらって吸ったなんて、ちょっとした自慢だ‥‥って、これはダッフンしちゃったけど、とにかく、あたしは、飯田蛇笏さんが住んでた飯田龍太さんのお家に行ったことがあるって話だ。

 

そして、銀座の路地裏で飲み屋さんをやってた鈴木真砂女さんも、自分の生活に密着した句を詠んでるけど、この句は、「東京の雪」ってよりも、「銀座の雪」って捉えたほうがシックリ来ると思う。で、またまた自慢話になっちゃうけど、あたしは、真砂女さんにもお会いしたことがある‥‥って言うか、これまた自分から会いに行ったんだけど、銀座の並木通りのプランタンの先に、「幸(さいわい)稲荷」っていうちっちゃなお稲荷さんがあって、前足の間に子狐をはさんでる可愛いお狐さまがいる。そして、そこの細い路地を入ったとこに、真砂女さんのお店、「卯波」があった。あたしは、握手してもらって、一緒に写真も撮らせていただいた。だけど、そんな真砂女さんも、7年前の2003年3月14日に、96才で亡くなられた。

 

そして、お次は、サスガのあたしも会ったことがない夏目漱石の句だけど、会ったことがないからってだけじゃなくて、やっぱり「夏目漱石さん」て書くのは変だから、夏目漱石だけは呼び捨てで行く。夏目漱石の句は、蛇笏さんや真砂女さんの句と違って、「降る雪よ」になってるけど、これは、「や」よりも深い詠嘆を表わしてる。何でかって言うと、そのあとに続く「今宵ばかりは積れかし」に理由がある。「積れかし」の「かし」は、強意の終助詞で、「そうあって欲しい」って意味なので、これは、「今夜だけは積もって欲しい」って意味なんだけど、この句は、戦国時代の尼子家の剣豪、山中鹿之助(山中幸盛)の次の歌を下敷きにしてる。

 

 

 憂き事のなほこの上に積れかし限りある身の力ためさん  山中鹿之助

 

 

「私にはつらいことが山積みだけど、もっと多くの困難を積み重ねて欲しい。自分の力を試すために」って感じの意味で、「武士道」の心得にもなってる名言だ。そして、漱石は、この歌を下敷きにして、ホントなら、あんまり積もると困る雪なのに、あえて「降る雪よ」って詠嘆を込めて呼び、「もっと積もって欲しい」って言ってるのだ。あたしは、この句を詠んだ時の漱石の背景を知らないから、鬼房さんみたいに実際に病気か何かでつらい思いをしてたのか、それとも、想像だけで詠んだのかは分からないけど、本歌どりの本意をそれなりに実践してて、俳句を教えてもらってた正岡子規の客観写生とは一線を画した「遊び心」のある句だと思った。

 

だけど、正岡子規にしたって、今でこそ「客観写生の元祖」的な位置づけで見られてるけど、「いくたびも雪の深さをたづねけり/正岡子規」なんていう正統派の名句だけじゃなくて、こんな「遊び心」も持ってたのだ。

 

 

 御降りの雪にならぬも面白き  正岡子規

 

 

「御降り(おさがり)」ってのは、お元日から三が日の間に降る雪や雨のことだけど、雨よりも雪のほうがおめでたい。それが、雪になるほど寒かったのに、残念ながら、雪にはならなかった。それなのに、それを「面白き」って捉えてるのだ。だけど、この句は、それだけじゃない。松尾芭蕉の次の句を下敷きにしてるのだ。

 

 

 面白し雪にやならん冬の雨  松尾芭蕉

 

 

子規は、この句を下敷きにして、「芭蕉は単なる冬の雨を面白がったが、私は正月の御降りを面白がってやろう」っていうイタズラっ子みたいな発想をしてるのだ。なんてステキな感性なんだろう。そして、そんな子規から俳句を教わってた漱石はと言えば、こんな句を詠んでる。

 

 

 面白し雪の中より出る蘇鉄  夏目漱石

 

 

雪の中からツンツンと出てる蘇鉄(そてつ)は、そりゃあ面白いとは思うけど、この景は写生なんだから、「面白し」なんて主観を言ったらNGだ。こういう駄句を見ると、やっぱり漱石は、俳句よりも小説を目指して正解だったと思う(笑)‥‥ってワケで、漱石に負けず劣らず、子規だって駄句を連発してる。

 

 

 雪の跡さては酒屋か豆腐屋か  正岡子規

 

 雪ふりや源左衞門は大もうけ  〃

 

 白猫の行方わからず雪の朝  〃

 

 雪ふりや棟の白猫声ばかり  〃

 

 傾城曰く帰らしやんすかこの雪に  〃

 

 

どの句もギャグそのもので、とても「いくたびも雪の深さをたづねけり」とおんなじ作者とは思えないけど、そんな子規は、「元禄四俳女」の1人に、「雪の朝二の字二の字の下駄のあと」って句をわずか6才の時によんだ田捨女(でん すてじょ)の名前を挙げてる。つまり、この1句目のヘンテコな句は、そんな捨女の代表句を下敷きにして、「雪の上の二の字二の字の下駄のあとは、酒屋なのか、はたまた豆腐屋なのか」って詠んでるワケだ。そして、2句目は、この「源左衞門」がどんな商売わしてるのか分からないけど、雪が降ると儲かる商売なんだから、防寒関係とか、長靴関係とか、暖房関係とか、そんなとこなんだろう。

 

ま、この辺まではシャレで済むけど、次の2句は最悪だ。雪が降って一面の銀世界になったから、白猫はどこにいるのか分からなくなった。「声はすれども姿は見えず」って、おいおいおいおいおーーーーい! いくら「雪」のお題で即吟大会をやった時の「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」的な句だとは言え、天下の正岡子規が、こんな「おーいお茶」のペットボトルに書いてあるような句なんか詠むなよな!

 

そして、子規は、最後の句で、とうとう脳みそがスキャナーズしちゃったみたいだ。「傾城(けいせい)」ってのは、「傾城傾国(けいせいけいこく)」の略で、ようするに、お城が傾いたり国が傾いたりするって意味で、それが転じて、その国の君主が、マツリゴトをホッタラカシにして夢中になるほどの絶世の美女のことを指す言葉だ。つまり、この句は、絶世の美女のとこに遊びに行って、さんざん楽しんだから帰ろうとしたら、「帰りやんすか?こんなに雪が降っているのに」って引止められちゃったって言ってるワケだ。天下の正岡子規が、俳句の海の親の正岡子規が、客観写生を提唱した正岡子規が、あたしのリスペクトしてる正岡子規が、オーマイガーッ!!(笑)

 

‥‥そんなワケで、久しぶりに俳句のことを書いてたら、次から次に書きたいことが出てきちゃって、完全に着地点が分かんなくなっちゃったから、最後に、あたしの好きな「雪」の句を何句がご紹介して、終わりにしようと思う今日この頃なのだ。

 

 

 雪明り一切経を蔵したる  高野素十

 

 遺されて母が雪踏む雪あかり  飯田龍太

 

 馬もまた歯より衰ふ雪へ雪  宇佐美魚目

 

 ごみごみと降る雪ぞらの暖かさ  宮沢賢治

 

 猫歩む月光の雪かげの雪  橋本多佳子

 

 いつしかにヘッドライトの春の雪  波多野爽波

 

 ゆきふるといひしばかりの人しづか  室生犀星

 

 雪山に雪の降り居る夕(ゆうべ)かな  前田普羅

 

 さめざめと雪の峠になりゆくよ  野澤節子

 

 雪たのしわれにたてがみあればなほ  桂信子

 

 雪掻きし道を辿れば鯉生簀(こいいけす)  茨木和生

 

 松の雪落ちたる雪のくぼみけり  阪本謙二

 

 ぼたん雪目に入りて海近づきぬ  浦川聡子

 

 ほういほい鬼の子来るか雪来るか  奥坂まや

 

 遥かなる星を隔てて雪はげし  石田郷子

 

 昨日見た処(ところ)にはなし雪だるま  正岡子規

 

 

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2010.02.02

「改行」と言う無駄

この「きっこの日記」の左のサイドバーの「メールを送信」をクリックすると、あたしへの直通のメールフォームが開くんだけど、これは、あたしが設置してるワケじゃなくて、この「さるさる日記」をレンタルすると、自動的について来るサービスだ。「さるさる日記」を利用してる人ならご存知のように、ユーザーが設置を選択することはできなくて、「さるさる日記」をレンタルしたら、有無を言わさずに表示される。で、こうしたメールフォームがついてること自体は、すごく便利だからいいんだけど、ひとつだけ、あたしが困ってるのが、文字化けがスゴイってことだ。

以前から何度もお知らせして来たように、このメールフォームから届くメールは、500文字くらいまでなら何とかちゃんと届くんだけど、それを超えると、ほとんどが文字化けしてる。もっと正確に言うと、550文字でも文字化けしてないメールもあれば、450文字でも文字化けしてるメールもあるので、「500文字までなら絶対に大丈夫」ってワケでもない。ただ、この「450文字~550文字」ってのがボーダーラインみたいで、450文字以下なら、ほぼ、ちゃんと届くし、550文字以上だと、9割くらいのメールが文字化けしてる。

ま、文字化けって言っても、最初から最後まですべてが読めないワケじゃなくて、最初から450文字くらいまでは読める。そして、500文字あたりが何行か文字化けしてて、その先がちょっと読めて、またその先が文字化けして‥‥って感じなので、まったく意味が通じないってワケじゃないんだけど、カンジンの要点の部分が文字化けしてたりすると、チンプンカンプンになっちゃう。そんなこんなもあって、あたしは、以前から、ことあるごとに、「長いメールは文字化けしちゃうので、なるべく500文字くらいまでにマトメて欲しい」ってことをお知らせして来た。だけど、それでも、未だに「長くて文字化けしてるメール」が届き続けてる今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、「長さ」の他に、もうひとつ、文字化けしやすいのが、全角と半角の文字が入り乱れてるメールだ。だから、文中に複数のURLが貼ってあるメールは、たとえ450文字以下でも、文字化けしてることが多い。今年になってからだけでも、ぜんぶで何千文字もある上に、文中に複数のURLが貼ってあるメールが何通か届いてるんだけど、こうしたメールは、ほとんどが文字化けしてて、ぜんぜん読むことができない。ま、初対面の相手に、いきなり何千文字もの長文のメールを送って来るのも「なんだかなぁ~」って気もするんだけど、それでも、せっかく送ってくださったメールが、文字化けで読めないのは残念だし、何よりも「エネルギーの無駄」だと思う。

ただ、これは、「さるさる日記」側の問題じゃなくて、あたしのメール受信システムとの相性の問題みたいなので、何とも言えない部分もある。たとえば、「きっこの裏日記」のほうのメールフォームから届いたメールは、文字化けの確率が低いのだ。「きっこの日記」と「きっこの裏日記」とは、別々のメールアドレスで登録してるから、それぞれのメールフォームから届くメールも、それぞれの登録アドレスに届く。そして、500文字以上の長いメールだけを見た場合、「きっこの日記」のメールフォームから送られて来たメールが9割くらい文字化けしてるのに対して、「きっこの裏日記」のメールフォームから送られて来たメールは、半分くらいはちゃんと届いてるのだ。

通常のメールのやりとりでも、相性の良し悪しがある。たとえば、おんなじ内容のメールをG-mailのアドレスから複数の相手に送信すると、Yahhoのアドレスにはちゃんと届くのに、gooのアドレスに届いたメールは文字化けしてて読めない‥‥なんてことも多い。場合によっては、Yahhoのアドレス同士でも、特定の人からのメールだけ、いつも文字化けしてる‥‥なんてこともあるし、あたしの場合は、「ツイッター」から届くお知らせのメールは、100%の確率で文字化けしてる。それから、どんなカラクリになってるのか分からないんだけど、全編が文字化けしてるメールが届いた場合に、そのメールを自分のアドレスに転送すると、今度はちゃんと表示されて、ぜんぶ読むことができるってケースもある。

‥‥そんなワケで、この「さるさる日記」のメールフォームからのメールが文字化けするのは、「さるさる日記」側に問題があるワケじゃなくて、あくまでも、あたしの使ってるメールシステムとの相性との問題なんだと思う。だけど、そうだとしたら、あたしが登録してるメールアドレスを変更するしか対処方法はないワケだけど、とてもじゃないけど、今は、そんな危険なことはできない。何しろ、「サンシャイン牧場」で害虫に殺虫剤をかけるだけでもイライラしちゃうほど重たい原始時代のパソコンを使ってるんだから、ヘタなことをして、途中でフリーズしちゃって、この「さるさる日記」が使えなくなっちゃったら大変だからだ。

今は、「ブログ」が当たり前の時代になり、さらに「ツイッター」なんてものまで出て来たので、あたしも、一応は利用してるけど、あたしにとっては、この「さるさる日記」っていう「WEB日記」が、何よりも大切だ。まだ、パソコンなんて高嶺の花だった10年前に、パケ代と戦いながらケータイで必死に更新してた「れいなの日記」は、9年前のパソコンの導入とともに、この「きっこの日記」として、新装オープンした。当時は、まだ、「ブログ」なんてものはなくて、こうした「WEB日記」が主流だったから、あたしは、数ある「WEB日記」の中で、利用者数の多かったものをカタッパシから見て回って、一番使いやすそうで、一番魅力を感じた、この「さるさる日記」を使うことに決めた。

だから、それからずっとお世話になって来た「さるさる日記」は、あたしの原点そのものだと思ってる。どんなに「ブログ」が流行しようとも、「ツイッター」なんてものまで登場しようとも、あたしは、この「WEB日記」っていう文化を大切に守って行きたいと思ってる。

文章能力のない三流タレントが、事務所の方針でブログを始める。1行書いて、ずっと空白が続いて、またポツンとヒトコト。そして、またまたずっと改行が続き、またヒトコト。読むほうは、ずっとスクロールしてなきゃなんないし、内容なんて何もない。あたしは、書いてるほうも読んでるほうも、両方ともアホかと思うし、何よりも「もったいない」と思う。パケ代に苦しめられて来たあたしたちの世代は、ケータイの画面に表示される文字数が、100文字でも5文字でも「1ページいくら」っていう料金を支払って来た。だから、あたしは、できるだけ改行せずに、1文字でも多く書き込むようにして来たし、改行や空白の多いサイトは、お金がもったいないからアクセスしなかった。これは、おじいちゃんやおばあちゃんたちが、子供のころに、ノートの余白にまでビッシリと漢字の練習をしたり、裏が白いチラシを捨てずに取っておいて、メモ帳にしたのとおんなじ感覚だ。

だから、あたしは、パケ代なんてものがなくなった今でも、無駄な改行はしない。内容のないカラッポの文章を無駄な改行でもったいぶったり、あたかも深い意味があるかのように演出したりはしない。ようするに、自分の文章力の低さをレイアウトでゴマカスようなことはしないってことだ。この「さるさる日記」にも、文字の大きさや色を変えたり、画像を表示させる機能がついてるけど、あたしは「文章だけで勝負する」って決めてるから、文字の大きさも色も、変えたことは一度もない。

‥‥そんなワケで、世の中に星の数ほどある「ブログ」の中で、ホントに読むに値するものは、いったいどれくらいあるんだろうか?‥‥ってことは、誰にも分からない。ただ、ひとつだけ言えることは、「ものすごく少ないだろう」ってことだけだ。そして、「ブログ」にしろ、「ツイッター」にしろ、その9割以上は、三流タレントのブログの「改行」と変わらない。つまり、「エネルギーの無駄」ってことだ。いくら、パケ代がなくなったとは言え、インターネット上に「改行」と言う余白を垂れ流し続けることは、資源の無駄遣い以外のナニモノでもない。改行だらけで中身がカラッポの「ブログ」にしても、どうでもいい「つぶやき」を大量生産し続けてる「ツイッター」にしても、世界規模で見てみた場合には、原子力発電所の何基ぶんにもあたる大量のエネルギーを消費してるのだ。だから、あたしは、少しでも資源を大切にするために、これからも、この「さるさる日記」を大切にして、「与えられたスペースにできるだけ文字を詰め込む」ってスタイルを続けてこうと思ってる今日この頃なのだ。


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2010.02.01

みんなで幸せゲットだよ!

あたしと心をひとつにして、4人の美しき戦士を応援してた全国の皆々さま、そう、「プリキュア」を愛する全国の皆さま、ついに、終わっちゃいましたね‥‥ってワケで、とうとう、今日、「フレッシュプリキュア!」が終わっちゃった。最終回は、ここ数回の流れから誰もが想像してた通りに、一度倒されたプリキュアたちが立ち上がり、ラビリンスを支配してたコンピューターのメビウスを倒して、捕らえられてたシフォンを救い出して、ラビリンスの人たちを開放することに成功した。だけど、「笑顔がいっぱい!みんなで幸せゲットだよ!!」ってタイトルとはウラハラに、あたしが2番目に好きなせっちゃんは、みんなと別れて、ウエスターとサウラーと一緒にラビリンスへ帰っちゃった。せっちゃんには、これからもラブのお家で仲良く暮らして欲しいと思ってたあたしとしては、この点だけは悲しかった。

ラブのママは、せっちゃんのことをホントの娘のように思ってたし、せっちゃんも、ラブのママのことをホントのお母さんのように思ってたし、天真爛漫なラブとの親子関係とは違って、胸にジーンと来るシーンも多かった。だから、最終回に、せっちゃんが自分の世界であるラビリンスへ帰ってくことはヤブサカじゃないけど、ラブのママに何のアイサツもしないで、メビウスを倒した場所からトットと帰ってっちゃうなんて、あたしは、「おいおいおいおーーーーい!」って思った。これまでのラブのママとの関係性を考えたら、メビウスを倒してから、いったんコマーシャル‥‥じゃなくて、いったんお家に帰って来て、ラブのママに「ラビリンスへ帰る」ってことを伝えて、ギュッと抱きしめあって、それから、ママやプリキュアのみんなに見送られて、そしてラビリンスへ帰ってくのが普通の流れだろが! それなら、あたしは、ここで大泣きできたのに‥‥。

だけど、文句ばっか言うのもアレなんで、少しでも好意的に考えるとすれば、ラビリンスでのせっちゃんの名前は「東」を意味するイースだった。そのせっちゃんが、「西」を意味するウエスターと「南」を意味するサウラーに着いてラビリンスへ帰ってったってことは、今年の「恵方」の「西南西」の方角へ行ったって意味にとらえることができる。だから、2月3日に「西南西」の方角を向いて恵方巻きを食べる時には、せっちゃんの幸せも願ってあげたいと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、今日の日曜日は、「フレッシュプリキュア!」が最終回だった上に、「ちびまる子ちゃん」が放送20周年記念の1時間スペシャルで、大親友のたまちゃんとの出会いを描いた素晴らしい長編だった。まる子とたまちゃんの出会いから、仲良くなってくまでの流れをベースにして、大野くんと杉山くんや、永沢くんと藤木くんが仲良くなってく様子も織り込みつつ、たまちゃんと仲良しになりたいと思うまる子を応援するお母さんやお姉ちゃんのヒトコトも良かったし、何度もウルウルしちゃった。そして、夜の9時からは、映画「母べえ」が放送された。もちろん、これは、吉永小百合と鶴瓶が朝から晩までうっとうしいほど宣伝してる映画「おとうと」の宣伝の一環なんだろうけど、それでも、一応、ぼんやりと観てたら、それなりに胸を打たれた。

こんな流れがあったから、今回の「フレッシュプリキュア!」の最終回は、ホントに残念だった。ま、どこに重心を置いて制作するのかってことなワケで、「友情の芽生え」に重心を置いた「ちびまる子ちゃん」や、「母子の愛情」に重心を置いた「母べえ」に対して、「フレッシュプリキュア!」の最終回は、あくまでも「物語の完結」だけに重心を置いたものだった。せっちゃんはラビリンスへ帰ってく、ブッキーはお家の動物病院を手伝いながら自分の夢に向かって勉強してく、美希ちゃんはお母さんと二人三脚で憧れのファッションモデルを目指す、そして、ラブは、今まで通りに元気に学校へ向かう‥‥っていう、4人それぞれの日常を切り取った終わり方は、定番っちゃ定番だし、形としては合格点だ。

そして、こうした終わり方を選択した以上、長いストーリーの中のひとつの枝葉でしかない「せっちゃんとラブのママとの関係性」にまで深入りできなかったのは、仕方ないことなのかもしれない。だけど、あたしとしては、最終回だからこそ、こうした月並みで大ザッパな終わり方じゃなくて、「せっちゃんとラブのママとの関係性」にスポットを当てて欲しかった。もちろん、「キュアエンジェルとして蘇った4人のプリキュア戦士は、ついに、ラビリンスを支配する巨大コンピューター、メビウスを倒した。そして、捕らえられていたシフォンも戻って来て、メビウスに意識を管理されていたラビリンスの人々は開放された。」ってとこまでは、何ひとつ異論はない。問題は、ここから先の部分だ‥‥ってワケで、あたしが考えたのは、こんな終わり方だ。

長い戦いが終わり、まずは、ラブと一緒にお家に帰って来たせっちゃんのシーンから始まる。そして、2人を抱きしめるラブのママ。だけど、楽しいはずの家族での夕食のシーンで、せっちゃんは、1人、お箸が進まない。心配して、どうしたのかと尋ねるママに、ラビリンスへ帰ることを告げるせっちゃん。ママは、「あなたはこの家の子なんだから‥‥」と引き止めるが、せっちゃんの決意は固かった。そして、最後の夜をママと一緒のベッドで眠る。「3人で寝よう」と言ったせっちゃんに、ラブが気を使って、ママをせっちゃんだけに譲ったのだ。ママに抱かれて、ホントの母子のように、幸せそうな顔で眠るせっちゃん。

次の日の朝、駆けつけたブッキーや美希ちゃん、街の人たちも一緒に、みんなでせっちゃんを見送る。せっちゃんは、迎えに来たウエスターとサウラーと一緒に、空間に開いた穴から、ラビリンスへと帰ってく。せっちゃんの姿が見えなくなりかけた時、ママが、「いつでも帰っておいで! ここはせっちゃんのお家なんだから!」って叫ぶ。せっちゃんが振り返り、ニコッと笑った時に、空間の穴が閉じる。そして、場面は変わり、ブッキーの日常、美希ちゃんの日常から、ラブの日常へと流れ、ラブが元気良く玄関を飛び出して学校へ行くシーンで終わるんだけど、そこには、せっちゃんはもういない‥‥。

‥‥そんなワケで、こうした終わり方だったら、あたしは大泣きできたのに‥‥って思う。ま、あたしにとってのプリキュアシリーズは、ひとつ前の「YES!プリキュア5 GoGo!」までだし、今回の「フレッシュプリキュア!」は、あくまでもオマケみたいな位置づけだった。だから、あたしは、歴代のプリキュアと比べたら、今回の「フレッシュプリキュア!」には、そんなに思い入れはなかった。だけど、それでも、1年間も観てくれば、それなりに愛着もわくってもんで、仮にも「プリキュア」の名を冠してる作品なら、せめて、これくらいの終わり方をしてくれても良かったのに‥‥って思う。

だけど、今回のあまりにも雑な最終回を観て、あたしは、制作サイドが作品に対して愛情を持ってないような気がした。幼児向けのアニメだからテキトーに作ってるのか、それとも、関連グッズを売るためだけにアニメを作ってるのか、その辺の「大人の事情」は分からないけど、とにかく、すごく残念だった。ま、どっちにしても、これほど人気のあった「フレッシュプリキュア!」の続編を作らずに、まったくの新作の「ハートキャッチプリキュア!」を作ったってことは、スポンサーを始めとした「大人の事情」が大きく作用してることだけは間違いないだろう。そして、ハトポッポ政権が無理してバラ撒く「子ども手当」のうち、何パーセントかは、新しく発売される「ハートキャッチプリキュア!」の関連グッズのために、全国規模で消費されるんだろう。

それでも、「経済効果」としての意味はあるだろうけど、「子ども手当」の本来の目的とは大きく違って来る。子供にプリキュアのオモチャを買い与えるために、他の大切な予算を削ってまで、毎月何万円もバラ撒かれちゃったら、あたしみたいに子供がいない納税者は、バカ丸出しだ。あたしは、もともと、現金を配るってやり方には反対で、子供のいる家庭だけに年間5兆6000億円もの予算を使うにしても、それを現金でバラ撒くんじゃなくて、たとえば、保育園や幼稚園の費用の何割かを国が負担するとか、小学校や中学校の教師の質を向上させるために使うとか、そうしたことに使うべきだと思ってる。

民間企業の販売してる子供向けの商品にしても、教育のために意味がある「知育玩具」とかだけ、国が何割かを負担して、他のオモチャよりも安く買えるようにすべきだと思う。それから、アレルギーのある子供のために手作りされてる積み木やパズルとかって、ワリと値段が高いけど、あたしは、こうしたオモチャこそ、国がバックアップすべきだと思ってる。こうしたオモチャにしても、絵本や童話にしても、子供の教育のために意味があるって判断されたものに関しては、何かのマークをつけるなりして、子供のいる親は、定価の2割程度で買えるようにする。そして、販売した店舗は、その差額を国に請求する。

こうすれば、5000円のオモチャだって1000円で買えるようになるし、1000円の童話なら200円で買えるようになるから、ギリギリの生活をしてる母子家庭でも、子供にオモチャや本を買ってあげられるようになる。それでも、子供1人に対して、月に2万6000円もバラ撒くよりは、遥かに少ない予算で済むだろう。そして、教育的には意味のない、プリキュアのオモチャだのゲームソフトだのは、自分のお金で、定価で買えばいい。これなら、子供のいない納税者も、みんな納得するだろう。

で、「フレッシュプリキュア!」の最終回が放送された今日、1月31日、野田佳彦財務副大臣は、NHKの「日曜討論」で、この「子ども手当」について、来年(2011年)以降、全員に満額を支給することは「難しい」って語った。もちろん、「支給できません」って言ったワケじゃなくて、「難しいけど、何とか支給できるように努力します」ってニュアンスの言い方をしてたから、別に、この発言を「公約放棄」と見る必要はない。だけど、こんなに大変な思いをしてまで、他の予算を削りまくってまで、この「中学卒業まで1人あたり月額2万6000円」ていう「公約」を守ることだけに意地になられても、その「子ども手当」の一部が、プリキュアのオモチャを買うことなんかに使われたら、あたしたち納税者はやってられない。さらには、子供のために使われずに、親が使っちゃうケースだってあるだろう。

‥‥そんなワケで、あたしは、年間5兆6000億円ていう莫大な「子ども手当」の予算を捻出するために歳出や歳入を見直すんじゃなくて、支払いの方法自体を見直すべきだと思ってる。おんなじ5兆6000億円の予算を使うにしても、これを現金でバラ撒くんじゃなくて、保育園や幼稚園の割引、良質な知育玩具や絵本の割引、小学校や中学校の教師の質の向上、子供たちの通学の安全の確保など、こうしたことに使うべきだと思ってる。そして、どうしても現金での支給にこだわるのなら、子供のいる家庭だけじゃなくて、高齢者がさらに高齢な親を介護してるような家庭にも、何らかの名目で現金を支給すべきだと思う。そうしなかったら、「フレッシュプリキュア!」の最終回のタイトルみたいに、「笑顔がいっぱい!みんなで幸せゲットだよ!!」ってことにはならないと思う今日この頃なのだ。


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