Like a Rolling Dice
オトトイの日記、「フェブラリーステークスへ発進!」に、「来週のフェブラリーステークスはロールオブザダイスで決まり!」ってことを書いたら、すぐに数人の人から、おんなじ内容のメールをいただいた。
件名:ロールオブザダイス号
お名前:一功
コメント:こんにちは。いつも楽しく読ませていただいております。さて、ロールオブザダイス号ですが、昨日の佐賀記念に出走して3着になっております。残念ですが、フェブラリーステークスには出走しないのではないでしょうか。他の方からも、同様のお知らせがいくかと思いますが、御一報まで。東京は寒いようですね、ご自愛の程。
一功さん、同様のメールをくださった皆さん、どうもありがとうございました♪‥‥ってことで、競馬初心者の2才牝馬のマツリダキッコとしては、佐賀記念ていうレースで3着になると、どうしてフェブラリーステークスに出られなくなるのか分からなかったんだけど、自分なりに推測してみた上で、師匠の石川喬司先生にお聞きしてみた。
件名: こんにちは♪/きっこ
日時: 2010年02月12日
石川先生、こんにちは♪
今日も寒いですね。
さっそく、「フェブラリーステークス」の予想を日記に書いたのですが、私のイチオシのロールオブザダイスについて、数人の読者から「ロールオブザダイスは昨日の佐賀記念に出走して3着になったので、残念ながらフェブラリーステークスには出走しないのでは?」というメールが届きました。
石川先生、これは、「馬のことを考えて連戦は避ける」ということなのでしょうか?
それとも、「直前のレースで良い成績が出せなかったので、G1の抽選で落とされる」ということなのでしょうか?
きっこ拝
競馬界の大御所の石川先生に、こんな初歩的な質問をするなんて、まるで、「麻雀新撰組」の阿佐田哲也や小島武夫や古川凱章に、イーピンを暗カンしてのリーヅモドライチの点数を聞くようなもので、サスガのあたしもリトル気が引けちゃったんだけど、松尾芭蕉は「三冊子」の中に「松のことは松に習へ、竹のことは竹に習へ」って書いてるから、「馬のことは馬に習へ」ってワケで、多摩川沿いの第三京浜の下のとこの「アバロン乗馬学校」の馬に聞きに行こうと思ったのもトコノマ、「アバロン乗馬学校」は、今は横浜の緑区に移転しちゃったから、それで、石川先生に甘えてみた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、やさしい石川先生は、お忙しいのに、すぐにお返事をくださった。
件名: ロールオブザダイス
日時: 2010年02月12日
日記を拝読して、私も「ロールオブザダイスは昨日の佐賀記念に一番人気で出走して3着に負けたはずだが‥‥」と気になっていました。大外枠から出たロールオブザダイスは負けたといっても僅差で、勝ったのは内枠からスムースに逃げ切れた二番人気の武豊騎乗のラッシュストリームでした。問題は前走からフェブラリーまでの9日間という短さと獲得賞金額ですが、最終登録の時点ではフルゲート16頭中でロールは14頭目だったのが(ラッシュストリームが賞金を増やしたので)15番目か16番目になっただけで、今のところ問題はないようです。ただロールの調教師は馬を大切に使う角居師で、馬の疲労度やローテーションをどう判断するかで出否が決まるのではないでしょうか。微妙な状況ですので、即断はできません。新しい情報が入ったら、またご連絡したいと思います。
石川喬司
石川先生、いつもありがとうございます♪‥‥ってことで、ようするに、獲得賞金的には、今のとこ、ギリギリのラインだけど、調教師的には、お休みさせる可能性もあるってことみたいだ。でも、あたしとしては、佐賀記念で1着になったラッシュストリームも、今度のフェブラリーステークスに出るんだから、今年初のG1なんだし、どうかロールオブザダイスには出走して欲しい。それに、この状況で出走すれば、ロールオブザダイスの獲得賞金は16頭中の15番目か16番目なんだし、直前の佐賀記念で、1番人気ながら3着に敗れてるってことで、きっとオッズが良くなるハズだ。
ちなみに、このメールのあとに、石川先生から教えていただいたんだけど、石川先生の書かれた「競馬場の歩き方」(ミデアム出版社)っていう本の佐賀競馬場の章に、地元のファンの「佐賀では外枠から狙え」っていう必勝法が紹介されてるそうだ。佐賀競馬場は小回りの競馬場で、一般的には「大外は不利」なんだけど、佐賀競馬場だけは特別で、大外は必ずしも不利じゃないらしい。で、大外だったロールオブザダイスが、内側にいたラッシュストリームに負けたってことは、単に「小回りの競馬場で大外だったから不利だった」ってことが敗因とは言えない‥‥ってことになる。
つまり、こうしたことまで分かってる競馬のベテランたちは、もしも、ロールオブザダイスがフェブラリーステークスに出走したとしても、「大外が不利じゃない佐賀で勝てなかったんだから、ロールオブザダイスは来ないな」って思うハズで、さらにロールオブザダイスのオッズが上昇するってことだ。だからこそ、それを狙って、こんなプチネタまで書いてるワケだけど、すでに、あたし的には、ロールオブザダイスが出走してくれた上に、あたしの予想通りに、ミゴトに1着になってくれるっていう確信がある。そして、これには、大きな理由がある。
‥‥そんなワケで、あたしがロールオブザダイスを推してる最大の理由は、もちろん、サイコロを振りながら旅をしてる稲垣早希ちゃんの「西日本横断ブログ旅」なんだけど、前々回の放送で、早希ちゃんは、全財産が295円しかないのに、サイコロで「2」を出しちゃったのだ。それも、鳥取県の三徳山の投入堂(なげいれどう)っていう山の上の崖のとこにある通過ポイントをクリアしたとこで、どうしようもない状況だった。
このロケをしたのは、去年の12月の頭だから、当然、ものすごく寒い。修行者のための険しい山道で、途中からは岩を登ってくから、サスガにアスカの制服じゃ登れないので、ブルーのジャージに着替えて、ワラジを履いてからチャレンジした。そして、木の根っこに掴りながら必死に登り続けた早希ちゃんは、鐘をつく場所が崖にせり出してて怖くて、立つことができなくて、座ったまま鐘をついたりしつつ、「牛の背」「馬の背」なんていう大きな岩を乗り越えて、やっとのことで投入堂に到着して、ようやく、鳥取県の2つめの通過ポイントをクリアすることができた。
そして迎えた午後3時のサイコロタイム。全財産が295円しかないんだから、ここで「3」以上を出さなかったら、どうしようもなくなっちゃう。それなのに、嗚呼それなのに、それなのに‥‥って、久しぶりに五七五の俳句調で嘆いてみたけど、初号機サイコロを使ったのがいけなかったのか、早希ちゃんは、「2」を出しちゃったのだ。それも、今回を入れて4回連続の不運な目だなんて、これぞ「完全に沈黙」だ。スタッフ的には美味しすぎる展開だけど、4980件ももらってたコメントが、「×0.1円」ってことで、498円しかもらえず、全財産は793円に増えただけだった。ここが、街ならなんとかなるけど、投入堂から下りて来たとこで、駅までは遠い。あまりのショックで、何も言えなくなる早希ちゃんの目から大粒の涙が‥‥ってのが、先週の放送だった。
で、ここからがオトトイの放送なんだけど、サスガに、4回も連続で悪い目を出しちゃった早希ちゃんは、みんなに申し訳なくて、ブログの更新ができなくなっちゃう。ブログを更新して、みんなからコメントをもらわないと旅の資金ができないのに、こんなに連続してみんなの思いを生かせなかった自分が情けなくて、どうしてもブログの更新ができない。結局、1時間も悩んでから、何とかブログを書き始めたんだけど、ぜんぜん言葉が見つからない。それで、なかなか文章が書けずにいると、ここは「ロケみつ」の放送圏外なのに、この場所には不似合いな、オシャレな帽子とレザージャケットのお兄さんからサインを求められる。
「あたしのことを知っててくれた人がいた!」ってことで、ちょっとだけ元気が出たみたいな早希ちゃんだけど、それでも、その人と別れて現実に戻れば、これから駅までずっと歩き、通行人に声をかけて泊めてくれるようにお願いしなくちゃいけない。考えただけでも気持ちが沈んじゃう。そして、早希ちゃんは、落ち込んだまま、悲しそうな顔で、重い足取りで、とりあえず駅を目指して歩き始める。でも、もう辺りは真っ暗で、どんどん不安がつのって来る。
その時、さっきサインを求めたお兄さんが、また戻って来て、声をかけてくれた。早希ちゃんのことが心配になって、戻って来てくれたと言う。それで、早希ちゃんが事情を話すと、その人が泊めてくれることになった。このお兄さんは、近くのお寺の住職の次男で、宿坊をやってるそうだ。通常は宿泊料金をいただくんだけど、早希ちゃんの事情を聞いてタダで泊めてくれるって言う。感激と、重たい不安から開放された安堵感で、思わず泣き出す早希ちゃん。そして、それを観て、一緒に泣いてるあたし。お寺に案内されて、暖かいコタツに入り、感慨深そうに「仏様がいました」ってつぶやいた早希ちゃんに、お兄さんがおにぎりとお茶を持って来てくれた。久しぶりに見た早希ちゃんの笑顔。
‥‥そんなワケで、暖かいお布団でグッスリと眠ることができた早希ちゃんは、翌朝、早起きして、お坊さんと一緒にお経を読んだ。朝のお勤めを終えてから通されたお部屋には、朝ご飯が用意されてた。感謝して、いただく早希ちゃん。そして、お世話になった人たちにお礼を言って、倉吉駅へと出発した。全財産は793円なので、駅までの交通費はギリギリで、駅についたら残金は123円‥‥ってことで、ここで朝9時のサイコロタイムを迎えた。
ブログのコメント欄をチェキすると、悪い目が連続してる早希ちゃんを応援するために、全国のファンが力を合わせたみたいで、コメント数は過去最高の9802件! このコメント数を見て、涙が止まらなくなる早希ちゃんに、またまたあたしも一青窈‥‥じゃなくて、もらい泣き。これで「コメント数の記録更新」のプレゼントのクオカードをGET MY LOVE!して、サイサキのいい早希ちゃんは、お寺に泊めていただき、お経をあげたことで、何か憑き物を落としたように元気マンマンになって、相棒の弐号機サイコロを元気よく振った! そして、出た目は、「3」!
「1」と「2」だったら、また不幸のズンドコに逆戻りだったけど、ギリギリで何とか乗り切った。そして、旅の資金、9802円を手に入れて、全財産は9925円になった。久しぶりに、心からの笑顔が出た早希ちゃんを見て、またまたあたしは一青窈‥‥ってワケで、これが、オトトイの放送だった。そして、今回の「西日本ブログ旅」の流れをスタートから追ってみると、最初はサイコロで「6」が続いて、何万円もの大金を手に入れた早希ちゃんは、高級な旅館に泊まったりしてた。でも、そのあと、ジョジョに奇妙にサイコロの出目が悪くなり、厳しい試練を迎えたけど、今回の放送で乗り越えたってワケだ。
そして、これは、最初の「エリザベス女王杯」で大当たりして、それからいろいろとあって、前回の「AJC杯」で完全に沈黙しちゃったあたしの「エヴァンゲリオン予想」とソックリなのだ。だから、あたしも、今度のフェブラリーステークスで、早希ちゃんのように「完全に沈黙」から「暴走」へと飛躍する気がしてならない。
まさに、ロールオブザダイスって感じの早希ちゃんの旅だけど、ここで注目して欲しいのが、オトトイの放送でのサイコロの目だ。そう、早希ちゃんは「3」を出してピンチを切り抜けたけど、この日の昼間に開催された佐賀記念で、ロールオブザダイスは、1番人気だったのにも関わらず、「佐賀では外枠から狙え」って言われてる外枠だったのにも関わらず、3着に敗れてるのだ。これこそが、あたしの「エヴァンゲリオン予想」の必中パターンのカナメ、「偶然の連鎖」そのものだろう。
‥‥そんなワケで、あたしは、今週の木曜日の深夜の「西日本ブログ旅」で、早希ちゃんの振るサイコロの目に注目してるワケだけど、ここで問題なのが、フェブラリーステークスでロールオブザダイスが1着になるためには、早希ちゃんには「1」を出してもらわなきゃならないってことだ。そうすると、早希ちゃんは、やっと手に入れた旅の資金を「全額没収」されちゃうワケで、こんなにかわいそうなことはない。だけど、こればかりは、あたしにはどうにもならないことだし、すでに次回ぶんのロケは去年のうちに終わってるんだし、あとは放送を待つしかない。だから、あたしは、次回の放送を観て、早希ちゃんのサイコロの目によって、今回の「エヴァンゲリオン予想」を仕上げようと思ってる今日この頃なのだ。
| 固定リンク