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2010.02.27

フレンチネイルな午後

あたしは、できる限り、おんなじ話題が続かないように日記を書いてるんだけど、こないだの国母選手の話題の時みたく、反響が大きくて、おんなじ話題が何回か続いちゃう時もある。でも、基本的には、なるべく日替わりで話題を選んで書くようにしてる。これは、読みに来てくれる人たちのためだけじゃなくて、あたし自身の都合でもある。だって、おんなじ話題ばかり書き続けてると、1週間もしないうちに飽きちゃうし、ワンパターンになっちゃうからだ。だから、あたしは、来る日も来る日も政治のことばかり書いてる人とか、来る日も来る日も自分の家の猫や犬の写真を貼ってるだけの人とかを尊敬してる。よく飽きないなって。

で、最近のあたしは、猫の話題も書いてないし、パチンコの話題も書いてないし、F1の話題も書いてないし、ファッションの話題も書いてないし、他にもしばらく書いてない話題がたくさんあるから、リムーバーでペディキュアを落としながら「今日は何を書こうかな?」って考えてたら、猫やパチンコやF1やファッションの話題よりも、ずっと長いこと書いてない話題があったことに気がついた。それは、「ケガの話題」だ。そう、あたしと言えば、松尾スズキさんの元奥さんほどじゃないけど、定期的に大ケガをすることでオナジミで、それも、ほとんどが自分の不注意が原因だから、昔から「きっこの日記」を読んでくれてる人は、その一部始終をご存知だと思う。

ここ数年で一番大きなのは、やっぱり、歩道橋の階段を転げ落ちた時の全身打撲と靭帯損傷だけど、書籍版の「きっこの日記 R」を読んでくれた人なら、あたしが、手首を複雑骨折して、肋骨が折れて肺に刺さって、足の骨にもヒビが入って、靭帯も切れかけて、全身打撲で、気がついた時には病院のベッドの上だった‥‥って話も知ってると思う。だけど、他の話題とは違って、この話題だけは、いくら書きたいと思っても、そうそう書けるもんじゃない。「涙そうそう」ならぬ「ケガそうそう」って感じだ。パチンコの話題を書きたくなったら、空いた時間にパチンコを打ちに行けばいいだけだけど、「ケガの話題」を書きたくなったからって、ワザとケガをするワケには行かない今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、体育座りをして、コットンをリムーバーで湿らせて、ペディキュアを落としてたんだけど、いつもは両足とも親指から落とし始めるところ、今回だけは、右足の親指だけを最後に残した。そ~れ~は~ナ~ゼ~か~と~た~ず~ね~た~ら~~~、痛いから!痛いから!痛いから!痛いから!‥‥ってワケで、あたしは、右足の親指を負傷してたのだ。思い起こせば3日前、母さんと羽根木公園に梅を観に行った日の夜のこと、いつものパターンが炸裂しちゃったのだ。

今、使ってるスリッパは、右足の爪先の部分の裏が剥がれちゃって、ちょっとパカパカしてたので、そこをゴム用のボンドで接着して使ってた。で、羽根木公園まで自転車で往復して足が疲れてたからか、無意識のうちに足を上げる高さが低くなってたみたいで、玄関からキッチンへ入るとこのホンの1センチくらいのドアの段差に、右足の爪先を引っ掛けちゃった。そしたら、文章でうまく説明できないんだけど、接着してたとこが開いちゃって、その段差の角に爪先立ちするみたいな感じで、前のめりに倒れそうになっちゃった。

それで、反射的に手に持ってたバッグを放り投げて、壁とドアをガシッと掴んで、転倒だけは免れられたんだけど、右足の親指が木の段差に突き刺さったみたいになっちゃって、親指がバキッと折れ曲がって、ものすごい激痛が走った。あたしのスリッパは、爪先までカバーがある普通のスリッパじゃなくて、爪先が出てるサンダルタイプのものだから、足の指の先が硬い段差を直撃しちゃったのだ。

そして、「親指の骨が折れたかも?」って思ったのもトコノマ、この激痛はタイプが違う。「指の骨が折れたかも?」って時の痛みは、突き指した時の痛みとおんなじジャンルで、たいていは突き指で済んでホッとするって感じだ。あたしは、このタイプの指の痛みを「タイプA」って呼んでる‥‥ってのはウソで、便宜上、今、名づけた。そして、これとは違ったタイプの痛みに、指を包丁でスパッと切っちゃった時の痛みがある。

あたしの場合は、一番酷かったのが、2007年1月9日の日記、「キッコゲリオン活動限界」でご紹介したケガで、左手に持った夏みかんを右手に持った包丁で切ったら、買って来たばかりの新品の包丁が思ってた以上の切れ味で、夏みかんの下の自分の指までスパッと切っちゃった‥‥ってヤツだ。これは、今、思い出しても寒気がするけど、骨が見えるほど深く切っちゃったもんだから、大流血の大惨事の大事件になった‥‥って、「大」が3つも付くほど大変だった。

それでも、病院に行かずに自力で治したんだから、あたしの自己治癒能力は野生動物並みだって自慢してみつつ、あたしの場合、こんなふうに指を切っちゃった時って、切った瞬間には「えっ?まさか?」って思い、その0.5秒後に「やっちゃった‥‥」って思い、その0.5秒後に「夢なら覚めて」って思いつつ、ソッコーで止血作業に取り掛かる。で、この辺までは、まだ痛みは感じてない。とにかく、アセリマクリスティーなあたしと、沈着冷静なあたしとが、脳内でせめぎ合ってる状態だから、痛みを感じてる余裕なんかない。ひと通りの手当てが終わり、ソファーに横になり、ホータイでグルグル巻きにした指を高く上げた時に、初めて、ズキズキと痛みが襲って来る。これが、「タイプB」の痛みだ。

だけど、あたしの足の親指は、別に包丁で切ったワケじゃないから、この「タイプB」の痛みでもない。突き指的なジーンとする「タイプA」の痛みでもなく、包丁で切ったあとのズキズキする「タイプB」の痛みでもないってことは、いったいどんな痛みなの?‥‥ってことで、これこそが、指を負傷した時の3つの痛みの最後の1つ、「タイプC」の痛み。そう、「爪を剥がした時の痛み」なのだ!なのだったらなのなのだ!

何かに喩えるのが好きなあたしとしては、「ゲッターロボ」のイーグル号とジャガー号とベアー号の「3つの合体」的に言えば、ジーンとする「タイプA」の痛みが「ゲッター1」、ズキズキする「タイプB」の痛みが「ゲッター2」、そして、爪を剥がした時のギンギンする「タイプC」の痛みが「ゲッター3」ってことになる。そして、テレビで昔のアニメ特集とかをするたびに、ヤタラと脚光を浴びる「ルパン三世」の陰に隠れて、ナニゲにパッとしない「バビル2世」の「3つの僕(しもべ)」的に言えば、「タイプA」の痛みが「ロプロス」、「タイプB」の痛みが「ロデム」、「タイプC」の痛みが「ポセイドン」てワケだ。さらには、あたしの大好きな「魔法騎士レイアース」の「3つの魔神(ましん)」的に言えば、「タイプA」の痛みが「ウィンダム」、「タイプB」の痛みが「レイアース」、「タイプC」の痛みが「セレス」ってことになる。

ちなみに、これは、テキトーに書いてるようでいて、それなりにちゃんと考えて書いてる。「ゲッターロボ」は、ゲッター1が空、ゲッター2が陸、ゲッター3が海を得意としてるけど、「バビル2世」の喩えもこれに合わせて、空を飛ぶ怪鳥ロプロスを1番目、海中戦を得意とするポセイドンを3番目にした。そして、「魔法騎士レイアース」も、風の魔神のウィンダムを1番目にして、水の魔神のセレスを3番目にした。こうした細かいとこにコダワルのも、バカバカしいことこそツジツマが合ってないと気が済まないあたしの性(さが)ってワケだけど、実は、もっとコソクな理由がある。それは、あたしは「魔法騎士レイアース」では海ちゃんが好きだから、このあと、「タイプC」の痛みの話を書いてくにあたって、それを海ちゃんの魔神であるセレスにしときたかったのだ。我ながら、何てアホらしいコダワリなんだ(笑)

‥‥そんなワケで、ドアの段差にスリッパを引っ掛けちゃって、右足の親指を負傷しちゃったあたしは、激しい「タイプC」の痛みに耐えながら、爪先立ててリビングへ~~モンローウォークして行く~~いかした娘は誰~~ジャマイカあたりのステップで~~♪‥‥ってワケで、ソファーに座って右足の親指を見てみたら、とりあえず出血はしてなかった。それで、パンストを脱いで本格的に調べてみたんだけど、骨も大丈夫そうだし、見た感じは何ともなってなかった。だけど、親指の爪に触ったトタンに、ズキーーーーン!って痛みが炸裂した。

まさに、ゲッター3の「大雪山おろし」を食らったかのような、ポセイドンの「魚雷」を食らったかのような、セレスの「水の龍」を食らったかのような、激しい痛みが爪先から脳天までを駆け抜けた。そして、あたしだけじゃなく、あたしの体内の小さいきっこたちも、予備軍の「小さいきっこセピア」のメンバーたちも、全員が顔をしかめて痛みをこらえてる。だけど、その痛みに耐えながら、恐る恐る親指の爪を動かしてみたら、シッカリと付いててぜんぜん動かなかった。


‥‥良かった!爪は剥がれてなかったんだ!


そう思った瞬間に、あたしは、ものすごくホッとすることができた。中途半端に爪が剥がれちゃったら、ジョジョに奇妙に爪が剥がれるようになって、それから新しい爪が生えて来るまで、長いこと気にしながら生活しなくちゃなんないし、その間、ずっと、ヒールの高いパンプスが履けなくなっちゃう。これは、あたしにとっては大問題で、何年か前に経験してる。それで、過去ログを調べてみたら、包丁で指を切った事故の半年ほど前、2006年6月8日の日記、「流血の経済制裁」に書かれてた。

詳しくは過去ログを読んでもらうとして、フランク・ザッパに説明すると、あたしの原チャリの両側に自転車をいっぱい停められてて、そこから原チャリを一気に引き出したら、サイドスタンドの地面に当たる部分の平たくなってるところが、左足の親指と爪の間に突き刺さっちゃったのだ。この時も、爪先までカバーしてるタイプの靴を履いてれば良かったんだけど、サンダルだったから、ダイレクトに突き刺さっちゃった。そして、この時は、大流血して、長いことヒールの高いパンプスが履けなくなっちゃった。

だけど、今回は、血も出てないし、爪もグラグラしてない。だから、見た目は何ともなってないんだけど、とにかく痛い。特に、爪の部分を触ると、財津一郎にピアノを売りたくなっちゃうほど、ヒジョーにキビシーほどの激痛が走る。それで、あたしは、ペディキュアを落として爪を点検したかったんだけど、軽く触れただけでも激痛が走るから、リトル躊躇しちゃった。女性の皆さんならご存知のように、マニキュアを落とす時は、別にゴシゴシとこすらなくても、リムーバーを含ませたコットンを爪に乗せて、そのままラップを巻いてちょっと置いとけば、自然に浮き上がって来てラクに落ちる。だけど、この時のあたしは、それすらしたくないほど、親指の爪が痛かったのだ。

‥‥そんなワケで、あたしは、結局、血が出てないってことと、爪もグラグラしてないってことで、気分的には安心できたから、このまま自然に痛みが消えるのを待つことにした。たとえば、どこかが切れて血が出てるんなら、そこを消毒して止血する必要があるし、爪がグラグラしてるんなら、応急処置としてホータイでグルグル巻きにする必要がある。でも、今回は、たとえペディキュアを落として爪を点検したとしても、そのあとにする処置がない。マキロンを吹きかけても意味がないし、オロナイン軟膏を塗っても意味がない。つまり、急いでペディキュアを落とす必要に迫られてないってワケだ。

その上、今回の痛みのタイプは、ジーンとする「タイプA」でもなく、ズキズキする「タイプB」でもなく、爪を剥がした時のギンギンする「タイプC」に間違いない。だから、今までのあたしの経験から判断すれば、骨が折れてたりヒビが入ってたりする可能性もないワケで、考えられることは、親指の先を段差に強打した時に、親指と爪の間が開いて、一瞬、爪が剥がれそうになったけど、そこまで行く手前で済んだ‥‥ってケースだと思えた。だから、ペディキュアを落としても落とさなくても、このまま時間が経って痛みが消えるのを待つしかない。

それで、あたしは、ペディキュアを落とすべきかどうか、念のためにウィキペディキュア‥‥じゃなくて、ウィキペディアで調べてみようかとも思ったんだけど、ウィキペディアに書いてあることは7割くらいしか正しくなくて、今じゃ「ウソペディア」なんて呼ばれちゃってるほどだから、自分の判断のほうを信じることにした‥‥ってワケで、右足の親指の激痛は、2時間ほどで少し軽くなり、寝るころにはほとんど感じなくなった。ただ、親指の爪が何かに触れると、最初の激痛が戻って来る。それも、爪を上から触るぶんには、まだガマンできるレベルなんだけど、爪を前から押すように触ると、これがもう痛いの痛くないのどっちなんだい?‥‥ってくらい痛い。

当然、次の日は、あたしの大好きなヒールの高いパンプスは履けないワケで、爪先の部分に余裕のあるローヒールのパンプスにして、親指の当たる部分にコットンを入れて履いた。そして、ずいぶん痛みも軽くなり、爪に触った時の痛みも何とかガマンできるレベルになった今日、思い切って、ペディキュアを落としてみることにしたってワケだ。そして、長かった話がクルリンパと元に戻り、あたしは、体育座りをして、コットンをリムーバーで湿らせて、ペディキュアを落としてって、最後に、問題の右足の親指を落としに掛かった。だけど、他の爪とおんなじように落とすのはサスガに痛いから、リムーバーをタップリと湿らせたコットンを爪の上に置いて、しばらく待った。そして、十分に浮いたころを見計らって、そっと、ぬぐいながらコットンを取った。そしたら、ナナナナナント!‥‥ってことで、続きは明日!‥‥ってワケには行かないよね?

‥‥そんなワケで、これだけ引っ張って来て、皆さんの想像通リの結果で申し訳ないんだけど、ケガから3日してペディキュアを落とした右足の親指の爪は、まだペディキュアを塗ってるかのように、ミゴトな紫色に染まってた。正確に言えば、爪の下の皮膚が紫色になってて、それが爪を透けて見えてるワケだけど、何より傑作だったのが、その変色の仕方だった。何しろ、爪の先の部分だけが、5ミリくらいのフチ取りをしたみたいに白くて、残りの部分が濃い紫色になってて、まさに「フレンチネイル」そのものなのだ。それで、あたしは、冷蔵庫のフリーザーで冷やしてあるマニキュアの中から、このアザの色に一番近いパープルのマニキュアを探して来て、右足の親指以外の9本の指に塗って、乾いてからホワイトでフチ取りをして、パッと見たら、ぜんぶの指が揃ってるみたいにしちゃった今日この頃なのだ(笑)


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