オムライス党に関するデマ報道
あたしは、オムライス党(社民党)を支持してるし、党首のみずほたんのことが大好きだし、メル友でもある。だけど、今までも何度も書いて来たように、オムライス党のすべての政策に両手をあげて賛成してるワケじゃなくて、たとえば、「死刑制度の廃止」なんて、あたしは絶対に反対だ。極悪非道な凶悪犯罪がなくならない以上、あたしは、死刑どころか、拷問の末にジワジワと少しずつ殺してくような厳罰も作って欲しいと思ってるほどだ。それは、あたしが、犯罪者の更正なんかよりも、被害者やご遺族の無念を晴らすほうが遥かに優先すべきことだと思ってるからだ。
ま、この辺のことを書き始めると長くなっちゃうから、これは、また別の機会にするとして、今、オムライス党は、マスコミのデマ報道で大迷惑してる。それは、民主党の石川知裕議員に対して、オムライス党が「辞職すべき」だって言ってるっていうデマ報道が垂れ流されてるからだ。そして、いつもはマスコミの報道を疑ってかかるような良識ある多くのブロガーたちが、このデマ報道は鵜呑みにしちゃって、オムライス党を批判し始めちゃった。
あたしがリスペクトしてる「反戦な家づくり」の明月さんも、2月9日のエントリー、「拝啓 社民党殿」で、オムライス党に対して苦言を呈してるし、いつも素晴らしい情報を発信してくださる「晴天とら日和」のトラちゃんも、2月10日のエントリー、「民主党・石川議員が保釈後初会見」の冒頭で、「社民党が、党を挙げて石川議員に辞職を求めているのには、正直、ガックリとしています」って書いてる。
そこらの三流ブロガーならイザ知らず、いつもは冷静でキチンと情報を精査してからエントリーを書いてる明月さんやトラちゃんまでもが、こんなマスコミのデマ報道なんかを鵜呑みにしちゃうなんて、トラちゃんの言葉を借りると、あたしも「正直、ガックリとしています」って感じの今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、まずは、多くの人たちを騙したマスコミのデマ報道をご紹介しよう。
「石川議員は政倫審で弁明を=社民」(時事通信)
社民党は9日午前、国会内で重野安正幹事長、照屋寛徳国対委員長ら幹部が協議し、政治資金規正法違反罪で起訴された石川知裕民主党衆院議員に衆院政治倫理審査会での弁明を求めることで一致した。10日の常任幹事会で正式に確認する。石川議員の進退をめぐっては、野党3党が議員辞職勧告決議案を衆院に共同提出し、社民党は、自発的な辞職を求めている。同党としては、石川議員が議員にとどまる意向を関係者に伝えていることから、政倫審でまずは弁明を求めることにした。これに関連し、照屋氏はこの後の与党国対委員長会談で、「石川議員は辞職に値する。自ら出処進退を決めるべきだ」と述べた。(2010年2月9日)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100209-00000060-jij-pol
もっともバイアスの掛かってない「時事通信」の記事でさえ、こんなふうにハッキリと「社民党は、自発的な辞職を求めている。」って書いてるし、さらには、オムライス党の照屋寛徳議員の「石川議員は辞職に値する。」っていう発言まで取り上げてんだから、この記事を鵜呑みにすれば、誰もが、オムライス党は政党の方針として石川議員に辞職を求めてるように思い込んじゃうだろう。だけど、この記事の「社民党は、自発的な辞職を求めている。」って部分は、この記事を書いた記者の「創作」であって、オムライス党は辞職なんて求めてないのだ。以下、ついさっきの、あたしとみずほたんのメールのやりとりだ。
件名: こんにちは/きっこ
日時: 2010年02月10日 11:49:19
みずほさま、こんにちは。
民主党の石川議員に対する社民党の対応に対して、多くの人たちから厳しい批判の声があがっています。
「福島党首は弁護士でもあるのに、本人が潔白を主張していて、現時点では推定無罪である石川議員に辞職を求めるなど言語道断だ」という趣旨の発言をしている人もいますし、今まで社民党を応援していたブロガーやサイトが、こぞって社民党を批判しています。
私はあくまでも社民支持なので、現時点では、あえてこの問題には言及しないようにしていますが、正直なところ、マスコミの報道が本当であれば、私も皆さんと同じ気持ちになります。
きっこ拝
件名: 福島みずほです
日時: 2010年02月10日 11:55:57
ありがとう。
わたしは、辞職すべきだとは言ってないですよ。
出処進退はご本人が判断すべきだとしか言っていません。
委員会で、自民党から逃げていると批判をされていますが、それ以上は言っていません。
‥‥そんなワケで、党首であるみずほたんは、「出処進退はご本人が判断すべき」って発言しただけで、「辞職すべき」だなんてヒトコトも言ってない。そして、オムライス党としては、「衆院政治倫理審査会での弁明」を求めてるだけで、「辞職」なんて言葉は一度も使ってない。ようするに、今回の件は、オムライス党の一議員である照屋寛徳さんが、個人の意見として「石川議員は辞職に値する。自ら出処進退を決めるべきだ。」って発言しただけで、それをあたかもオムライス党の政党としての方針であるかのように、マスコミが意図的に編集して報じたことが原因なのだ。たとえば、これが、普天間基地に関する民主党の話だとしたら、フランケン岡田が「このまま行くと普天間存続の可能性もある」って発言したことを取り上げて、こんな記事に仕上げることになる。
「岡田外相が普天間存続を明言」(爺通信)
民主党は9日午前、沖縄の普天間基地の移設問題に関して、国会内で小沢一郎幹事長、高木義明国対委員長ら幹部が協議し、ゼロベースで議論していくことで一致した。10日の常任幹事会で正式に確認する。普天間基地の移設先については、民主党は、日米合意案を基本としている。これに関連し、岡田克也外相は、この後の与党国対委員長会談で、「このまま行くと普天間存続の可能性もある」と述べた。(2010年2月9日)
ようするに、最初に「政党としてのホントのこと」を書いて、その次に「民主党は、日米合意案を基本としている。」っていう記者の「創作」をはさんで、最後に責任ある立場の人間の「個人的な発言」を取り上げて、あたかもそれが「政党としての方針」のように読者に思い込ませるって方法だ。その上、党首であるハトポッポの「普天間存続はありえない」っていう発言は取り上げてないんだから、読者を洗脳するには完璧だろう。
今回の「時事通信」の記事も、これとおんなじ方法で書かれてて、最初に「衆院政治倫理審査会での弁明を求めることで一致した」っていうオムライス党としてのホントのことを書き、その次に記者が「創作」した「社民党は、自発的な辞職を求めている」っていう一文をはさんでる。それも、この「創作」に「負の付加価値」を持たせるために、わざわざ「石川議員の進退をめぐっては、野党3党が議員辞職勧告決議案を衆院に共同提出し」なんていうマクラまでご丁寧に用意した上で、これに続く形で「社民党は、自発的な辞職を求めている」なんて書いてるんだから、このまま読めば、オムライス党は野党3党と一緒になって、石川議員を攻撃してるみたいに見えちゃう。そして、トドメとして、照屋寛徳さんの個人的な発言を取り上げて、それがあたかも「オムライス党を代表する意見」のようにマトメちゃってる上に、党首のみずほたんが「出処進退はご本人が判断すべき」としか発言してないことには、1ピコグラムも触れてない。
こんな報道をすれば、純朴な人たちは、誰もが「オムライス党は党の方針として石川議員に辞職を求めてる」って思い込んじゃうだろうし、そうなれば、当然、党首のみずほたんがそう考えてるって思い込んじゃうから、あたしがみずほたん宛てのメールに書いたように、「福島党首は弁護士でもあるのに、本人が潔白を主張していて、現時点では推定無罪である石川議員に辞職を求めるなど言語道断だ」って思う人も出てきちゃうだろう。
‥‥そんなワケで、今回の連立政権が誕生する時にも、マスコミはこぞって3党を仲たがいさせようと必死だった。連日、国民新党の亀井静香代表の発言や、オムライス党のみずほたんの発言を脚色して取り上げて、あーでもない、こーでもないって、3党がギクシャクしてるようなイメージ作りに奔走してた。そして、連立政権がスタートしてからも、ことあるごとに、普天間基地の問題や子ども手当の問題など、3党の意見や方向性が合致してない部分について、まるで重箱の隅をつつくような報道を繰り返して来た。
国民のことを考えてるのなら、数々の法案で3党が合致したことこそをどんどん報じるべきなのに、そうしたことにはほとんど触れず、マスコミが繰り返して来たのは、ほんの些細なボタンの掛け違いを何十倍も大ゲサに報道して、連立政権に不協和音が生じてるっていうイメージ作りばかりだった。もともと別々の政党なんだから、政策に違いがあるのは当たり前で、何から何までおんなじなら、何も別々の政党なんか作る必要はない。だけど、政策の小さな部分は違っても、大きな部分で合致できたからこそ、こうして現実に連立を組んでるワケなのに、その「小さな部分」をほじくり出して大騒ぎしてるのが、今のマスコミってワケだ。
今年の夏の参院選について報じる時にも、必ずと言っていいほど、「参院でも民主党が過半数を取れば、もう社民党と連立を組む必要はなくなる」ってことを書き添えて来たし、今回、自民党を離党した田村耕太郎議員が民主党入りして、参院での過半数が確保された時にも、自民党の山本一太に献金を送り続けてる各新聞は、まるでマクラコトバのように「社民党は必要なくなった」ってことを書きまくった。
3党が連立してるのは、もちろん、議席数を確保するって理由もあるけど、それは、その大前提として、政策面での大筋の合意ができたからこその話であって、方向性がぜんぜん違うのに、議席数のためだけに連立する政党なんてアリエナイザーだろう。つまり、民主党が、衆参両院で過半数の議席を確保したとしたって、政策面で合意してるなら、オムライス党は連立を続けるし、民主党が暴走を始めたら、連立を解消するだけの話だ。
だけど、すべてのマスコミの報道は、まるで民主党が議席数を確保するためだけの目的で、国民新党やオムライス党と連立を組んでて、必要なくなったらポイ捨てするかのごとく書き続けて来た。そして、今回のデマ記事のように、ことあるごとに、連立政権にヒビワレを入れようと、手を変え品を変え「政治の妨害」をし続けて来た。「政治の妨害」って言えば、国民のことなんてホッタラカシで、来る日も来る日も、自分たちのことを棚に上げて、「政治とカネ」の問題で鳩山内閣を攻撃し続けてる自民党もおんなじだから、マスコミと自民党って、やっぱり「同じ穴のムジナ」なんだね。
‥‥そんなワケで、ふだんからマスコミのデマ報道を鵜呑みにしてるような三流ブロガーはともかくとして、今回は、「反戦な家づくり」の明月さんや、「晴天とら日和」のトラちゃんまでもが、マンマとマスコミの作戦に引っかかっちゃったなんて、マスコミもそれなりに学習能力があるみたいで、だんだんデマ記事の書き方が上達して来たんだと思う。でも、頭脳は子供でもベッドでは大人、迷探偵キッコナンがいる限り、すべてのデマを暴き続けてやる。そして、最後に、もう一度繰り返しとくけど、オムライス党は、石川議員に「辞職すべき」だなんてヒトコトも言ってないし、党としての方針は、党首であるみずほたんが断言してるように、あくまでも「出処進退はご本人が判断すべき」ってことしか言ってない今日この頃なのだ!なのだったらなのなのだ!(笑)
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