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2010.03.13

バーレーンはサバイバル?

ついに!At last!Bei letztem!Por fin! 2010年のF1グランプリの開幕だ!‥‥ってことで、今年は、シューマッハ兄も帰って来たし、ペドロ・デ・ラ・ロサもシートをGET MY LOVE!したから、この2人に敬意を表して、いつもの「ついに」と「At last」の他に、ドイツ語の「Bei letztem」とスペイン語の「Por fin」も入れてみた。何て読むのかは知らないけど(笑) とにかく、ニポン語にすれば「ついに!ついに!ついに!ついに!」ってワケで、あたしがアルパカよりも首を長くして待ってた開幕戦、バーレーンGPがやって来た。

で、今年は、複数のチームの撤退や、複数の新規チームの参入や、複数のドライバーの移籍があって、まるで民主党の政策みたいにゴチャゴチャで収拾がつかなくなっちゃってるから、まずは、チーム名とドライバー名だけをザクッと紹介しようと思う。この一覧を見ないと、今夜の決勝戦がチンプンカンプンだからだ。


「マクラーレン」
ジェンソン・バトン
ルイス・ハミルトン

「メルセデスGP」
ミハエル・シューマッハ
ニコ・ロズベルグ

「レッドブル」
セバスチャン・ベッテル
マーク・ウェバー

「フェラーリ」
フェリペ・マッサ
フェルナンド・アロンソ

「ウィリアムズ」
ルーベンス・バリチェロ
ニコ・ヒュルケンベルグ

「ルノー」
ロバート・クビサ
ヴィタリー・ペトロフ

「フォースインディア」
エイドリアン・スーティル
ヴィタントニオ・リウッツィ

「トロロッソ」
セバスチャン・ブエミ
ハイメ・アルグエルスアリ

「ロータス」
ヤルノ・トゥルーリ
ヘイキ・コバライネン

「HRT」
カルン・チャンドック
ブルーノ・セナ

「BMWザウバー」
ペドロ・デ・ラ・ロサ
小林可夢偉

「ヴァージン」
ティモ・グロック
ルーカス・ディ・グラッシ


以上!‥‥ってことで、「あれ?あの人は?」的な件に関しては、あたしの大好きな「F1界の福山雅治」こと、キミ・ライコネンは、今年はF1をお休みして、「WRC(世界ラリー選手権)」に参戦する。それから、ジャンカルロ・フィジケラは「フェラーリ」のリザーブドライバーに、ニック・ハイドフェルドは「メルセデスGP」のリザーブドライバーになった今日この頃、皆さん、ワクワクしてますか?


‥‥そんなワケで、新チームやルーキーに関しては、今夜の決勝戦を観てから決めるけど、現時点でのあたしの立ち位置は、今シーズンも応援するチームは「フェラーリ」と「レッドブル」で、応援するドライバーはバリチェロ‥‥ってとこまでは今まで通りなんだけど、やっぱ、デ・ラ・ロサも応援したい。あとは、注目してるチームが「ロータス」、注目してるドライバーがセナの甥っ子のブルーノ・セナ、そして、今シーズンの目標は「打倒!マクラーレン」って感じだ。

で、まずはデ・ラ・ロサだけど、2005年4月4日の日記、「熱いぜ!デラロサ」の中でもタップリと書かせてもらったように、あまりにも憎めない男なので、あたしは大好きだ。過去ログを読むのがメンドクサイ人のために、デ・ラ・ロサの楽しいエピソードの部分だけを抜粋しちゃう。


(ここから)
さて、今回のスーパーヒーロー、ペドロ・デラロサだけど、こんなに笑わせてくれるドライバーは、なかなかいないだろう。今は、年間19レースもやるようになったけど、2年前までは17レースで、ニポンの鈴鹿が、たいていは最終レースだった。それで、2002年も鈴鹿が最終だったんだけど、その前の16戦目が、アメリカGPだった。鈴鹿の前のレースってのは、自然と注目度が高くなるんだけど、このアメリカGPのインディアナポリスで、当時、ジャガーに乗ってたデラロサは、やってくれたのだ。

奇しくも、今回のバリチェロと同じく、ギアボックスにトラブルが発生したデラロサのマシンは、27周目で走れなくなってしまった。しかたなく、マシンをコース脇へ寄せて、ステアリングを外し、車を降りたデラロサ。そして、こう言ったシーンは、必ずテレビカメラに映されてるってことを熟知してたデラロサは、全世界に放送されてることを前提に、ガードレールに片手をかけて、カッコ良くピョンと飛び越えた。

しかし、彼は知らなかったのだ。ガードレールの向こう側が、川だったと言うことを‥‥。そして、土手を転がり落ちたデラロサは、レーシングスーツのまま、まるで若手お笑い芸人のように、ミゴトに川へと飛び込んでしまったのだ。
(ここまで)


こんな人なんです(笑)‥‥ってことで、あたしはまだ「アラ35」だって意地で言い続けてるけど、あたしの2コ上のデラロサは完全に「アラフォー」なワケで、テストドライバーやスポット参戦ばかりでも、年齢だけは他のドライバーよりも上だ。だから、F1ドライバーの組合、「GPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)」の会長をつとめてるのだ。

ま、デ・ラ・ロサの場合は、F1よりも、ニポンのF3やFポン(フォーミュラーニッポン)、JGTC(全日本GT選手権)なんかで大活躍してたから、モータースポーツファンにはオナジミのドライバーだけど、F1しか観ない人にとっては、「誰かがケガした時にタマに代わりに出て来るドライバー」ってくらいの認識しかなかったと思う。だけど、今シーズンは、苦節10年、ついに!Por fin!ザウバーのファーストシートを射止めたんだから、タップリと熱い走りを観ることができる。

そして、今回の「きっこの日記」を読んだ人は、デ・ラ・ロサの熱い走りを楽しむだけじゃなくて、もう1つの楽しみができたハズだ。今シーズンのレースで、彼のマシンがトラブルを起こしてどこかでストップしちゃった時には、必ず彼の動向に注目して欲しい。そして、マシンから降りたデ・ラ・ロサが、ガードレールを飛び越える前に、その先に川や池がないかどうかをチラッと確認するとこを目撃したら、「よっ!学習能力!」と声をかけて欲しい。

そんなこんなで、デ・ラ・ロサのことばっか書いてるワケにも行かないので、全体的なことにも触れるけど、ゆうべ、深夜のスポーツ番組でフリー走行の様子を観てたら、ベッテルが一番うまくドライブしてた。それで、あたしは、ツイッターで「ベッテルがいい」ってことをつぶやいたんだけど、そしたら、今日、こんな予選結果になっちゃった。


1.セバスチャン・ベッテル(レッドブル)
2.フェリペ・マッサ(フェラーリ)
3.フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)
4.ルイス・ハミルトン(マクラーレン)
5.ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)
6.マーク・ウェバー(レッドブル)
7.ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)
8.ジェンソン・バトン(マクラーレン)
9.ロバート・クビサ(ルノー)
10.エイドリアン・スーティル(フォースインディア)
11.ルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ)
12.ヴィタントニオ・リウッツィ(フォースインディア)
13.ニコ・ヒュルケンベルグ(ウィリアムズ)
14.ペドロ・デ・ラ・ロサ(BMWザウバー)
15.セバスチャン・ブエミ(トロロッソ)
16.小林可夢偉(BMWザウバー) 
17.ヴィタリー・ペトロフ(ルノー)
18.ハイメ・アルグエルスアリ(トロロッソ)
19.ティモ・グロック(ヴァージン)
20.ヤルノ・トゥルーリ(ロータス)
21.ヘイキ・コバライネン(ロータス)
22.ルーカス・ディ・グラッシ(ヴァージン)
23.ブルーノ・セナ(HRT)
24.カルン・チャンドック(HRT)


あたし的には、マクラーレンが上位に来ることがイヤだったけど、これは、マクラーレンてチームは好きだけど、2人のドライバーがあんまり好きじゃないからで、そんなにコダワリは持ってなかった。それよりも、ずっとバリチェロを応援してる立場から言うと、何よりもイヤだったのが、シューマッハ兄が1番や2番に来ることだった。オトトシにF1から撤退したホンダチームを譲り受けたブラウンGPが、メルセデスのエンジンを得て去年のチャンプになったことはオナジミだけど、そのチャンプチームを丸ごと買い取ったメルセデスGPが、莫大な資金力でシューマッハ兄を呼び戻したんだから、こんなんでシューマッハ兄がポールとかフロントローとかになっちゃったら、シューマッハ兄が引退したあとにがんばって来たチームやドライバーたちの立つ瀬がない。

F1を愛するあたしとしては、シューマッハ兄にだけは2ケタのグリッドに沈んでもらって、「世の中そんなに甘くはないぜ!」って言いたかったから、あまりにもワンダホーな結果になった。去年ボロクソだったフェラーリも2番、3番だし、特にマッサなんてシューマッハ兄に対して「どうだ!」って思ってるだろうな。シューマッハ兄のチームメイトのロズベルグも、自分のほうが前でニヤリとしてそうだし、ポールのベッテルはもちろんのこと、ウェバーもいい位置につけた。

そして、バリチェロとデ・ラ・ロサも暴れてくれそうなとこにいるし、あたしが注目してるロータスのトゥルーリとコバライネン、HRTのブルーノ・セナは、かつてのミナルディー的な最後尾からポイント圏内を虎視眈々と狙ってる。なんてワンダホーなグリッドなんだろう。ちなみに「HRT」ってのは「ヒスパニアレーシングチーム」のことです‥‥って、どうでもいいプチ情報も織り込みつつ、こうしたグリッドにも一抹の不安がある。それは、今日の予選の直前に、道端(笑)からケータイでツイッターにつぶやいたバトンの言葉の中にあった。


「バトンさんのつぶやき」
Yesterday went pretty well, tried different fuel loads and compared the two compounds of tyres we have here.. It's good to be back racing!!
約7時間前 mobile webから


「昨日はかなりうまく行ったよ。燃料の重さを変えたり2種類のタイヤを試したりできたからね。後方でのレースはいろんな意味でイーーーーッね!」って、最後はクレイジーケンバンドの剣さんみたいになっちゃったけど、ようするに、今年はいろいろとレギュレーションが変更になった上に、参加チームが増えてマシンの数も多くなったし、砂漠の真ん中で暑さと路面の砂に苦労するバーレーンだから、未開の先頭を開拓しながら走るよりも、リトル後方で様子を見つつ走るほうが有利だってことだ。

さらには、参加チームが増えたことで、今までは8位までに与えられてたポイントが、今シーズンからは10位までに与えられることになった。上位集団が次々とリタイヤするようなサバイバルレースになれば、ロータスやヴァージンやHRTなんかの新規参入チームにも入賞の可能性は十分にあるワケだから、後方のチームも「完走」だけを目指した安全運転じゃなくて、周回遅れにならないようにガンガンと攻めて来るだろう。こりゃあ面白いぞ!

‥‥そんなワケで、大金持ちのハトポッポ兄弟が何十億円ぶんもの大量の株を保有してることでもオナジミのブリヂストンのタイヤが悲鳴を上げるようなバーレーンのインターナショナルサーキットだけど、去年までは1周が約5.4キロのコースだったのが、今年は4コーナーと5コーナーの間が延長されて、約6.3キロの長いコースに変更された。つまり、今まで以上にタイヤには過酷なコースになったってワケで、老婆心ながら言わせてもらえば、ポールを獲ったベッテルが若気の至りでガンガン飛ばしちゃうと、あとで痛い目に遭うってことだ。そして、こうした忍耐力が必要なコースを制するのは、誰よりも多くの場数を踏んで来たベテランのバリチェロ‥‥のハズなんだけど、悲しいかな、乗ってるマシンが未完成フレーバーがマンマンのウィリアムズだからな~(笑)‥‥ってことで、とにかく、今夜の決勝は多角的に楽しみたいと思ってる今日この頃なのだ。


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