鳩山内閣が「自衛隊イラク派遣は合憲」と閣議決定
「鳩山内閣が『自衛隊イラク派遣は合憲』と閣議決定」(世田谷通信)
2003年3月に当時の米国ブッシュ政権が始めたイラク戦争に対して、当時の小泉純一郎首相と自公政権はイラク攻撃を支持し、約8割の国民の反対の声を押し切って自衛隊を派遣したが、19日、鳩山内閣は、この自衛隊のイラク派遣を「違憲となるとは考えていない」との答弁書を閣議決定した。これは日本共産党の赤嶺政賢衆院議員が提出した質問主意書の「自衛隊のイラクへの派遣は憲法に違反するか」という質問に対する答弁だが、鳩山由紀夫首相は野党時代から自衛隊のイラク派遣を批判し続けてきた上に、政権交代後に首相となってからも昨年11月2日の衆院予算委員会で「(自衛隊の派遣は言うに及ばず)イラクに対して戦争を始めたこと自体が誤っていた」と答弁しており、これまでの主張を180度ひるがえしたことになる。3月20日で開戦から7年目を迎えるイラク戦争について、戦争に参加した各国では政府がこの戦争が正しかったかどうかの検証を行なっており、日本でも当時の小泉首相と自公政権の責任を問うために検証すべきとの声が大きくなっているが、この件に関しても鳩山首相は「(検証は)将来の課題である」と逃げ、鳩山政権としては検証を行なう考えがないとした。赤嶺議員は「これでは自公政権時代の対米追随外交と何も変わらない」と憤りを示した。(2010年3月21日)
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