きっこの冷凍生活
何日か前にスーパーへ寄ったら、いつもは160円くらいするシメジの大きなパックが100円になってたので、あたしは、反射的にカゴに入れた。最近、ほとんどのお野菜が高騰してるから、このスーパーでは、客寄せの一環として、ある時はキャベツが半分で100円だったり、ある時はニンジンが2本で100円だったりって、日替わりで100円のお野菜を並べてる。だけど、必要ないものを買うほど無駄なことはないし、それ以前に、キャベツが半分で100円だとか、ニンジンが2本で100円だとかって、ちっとも安いとは思えない。だから、あたしは、そうしたお野菜は買わなかったけど、普通のパックの1.5倍くらいある大きなパックのシメジが100円てのは、どう考えても「買わなきゃ孫正義」だ。
そして、あたしは、スーパーのレジを出て袋詰めするカウンターに設置してあるロールになってる薄いビニール袋を1枚もらって帰って来た。で、シメジの石付きを落として、2~3本ずつにバラバラにして、ビニール袋に入れて、空気を入れてパンパンにしてからフリーザーへ入れた。こうしておけば、いつでも必要な量だけ使うことができるからだ。たとえば、インスタントラーメンを作る時に、ラーメンと一緒に冷凍シメジをひと掴みほどお鍋に入れて煮る。おそば、おうどん、野菜炒め、お味噌汁、煮物、お鍋の具、中華あんかけの具、どんなものにも冷凍のままパパッと入れるだけだ。
ポイントは、ビニール袋に空気を入れて、パンパンにしてから凍らせること。こうすると、シメジ同士がくっつかないのだ。そして、一度凍っちゃってからは、もう硬くなってるから、空気を入れる必要はない。さらに便利なのは、お塩を入れた熱湯にサッとくぐらせてから、水気をよく切って冷凍する。こうしておくと、調理時間も短縮できるし、カップ麺に入れることもできるようになる。
シメジの他に、エノキも冷凍しとくと便利だ。エノキの場合も、根本を切り落としてから、食べやすい量に手で分けて行き、ビニール袋に入れてフリーザーへ入れとくだけだ。こうして、シメジやエノキを冷凍しとくと、あたしみたいに1人暮らしの場合は、すごく助かる。たとえば、1人ぶんだけお味噌汁を作る時でも、1人ぶんだけおそばを作る時でも、必要な量だけをパッと入れることができる今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、今は葉モノのお野菜が高いから、あたしは、ワリと価格が安定してるキノコ類を食べるようにしてる。シイタケは高い上に冷凍できないけど、シメジ、エノキ、マイタケは、小分けにして冷凍しとくことができるから、安くなってるのを見つけたら、ある程度、マトメて買っても大丈夫だ。あと、エリンギも、そのままじゃ冷凍できないけど、スライスしてからなら冷凍できる。それから、ちっちゃな四角いビニール袋に入ってるナメコ。あれは、そのまま冷凍できる。だから、2個で100円みたいな時があったら、ソッコーで買って来て、そのままフリーザーへ入れとけばいい。
冷凍したナメコは、お味噌汁の具にするなら、ビニールを破って、凍ったままお鍋に入れればOKだから、ものすごく便利だ。おそばに乗せる時は、小さい片手鍋に2センチくらいお湯を沸かして、お醤油とお酒とダシの素とタカノツメを入れて、そこに凍ったままのナメコを入れて、ひと煮立ちさせたものをおそばの上に乗せるだけだ。もしも、ダイコンが安かったら、どんぶりに半分くらいダイコンおろしを作り、そこに、ひと煮立ちさせたナメコを熱いまま乗せる。こうすると、ダイコンおろしの冷たさとナメコの熱さが絶妙のハーモニーを生み出す。ひと煮立ちさせたナメコを冷蔵庫で冷やしておいて、冷奴に乗せても美味しい。
ナメコとおんなじネバネバ系で、あたしが大好きなのがオクラなんだけど、これも冷凍できる。ただし、そのまま冷凍しないで、お塩を入れた熱湯にサッとくぐらせて、水気をよく切ってから冷凍する。こうしておけば、食べたい時にフリーザーから出して、凍ったままのものを刻むことができる。そして、オカカをかけて、お醤油を垂らせば、食卓に運んだころには解凍してるし、生のオクラを刻んだとのおんなじで、ちゃんとネバネバしてるし歯応えもある。ポイントは、熱湯にはくぐらせるだけで、決して煮ちゃいけないってことだ。
‥‥そんなワケで、シメジ、エノキ、マイタケ、ナメコ、オクラ、どれもフリーザーで凍らせとけば、いろんなお料理に利用できるから、安くなってる時に買っとくべきだ。あたしは、お肉は食べないけど、お肉を食べる人なら、たとえば、鶏のササミを煮てから冷水で冷やして、手で細く分けて、シメジやエノキとピリ辛の中華ドレッシングで和えたりすると、お風呂上りのビールのオツマミにピッタリだ。
そして、あたしの場合は、お肉の代わりにチクワを使うことが多いんだけど、これも冷凍できるから便利だ。4本か5本入って100円から200円くらいのチクワだけど、あたしは、100円以下になってる時しか買わないし、基本的には特売の時にマトメて買ってる。1袋68円とかの時に、3袋くらいマトメて買って来て、2袋ぶんは薄い輪切りにして、1袋ぶんは煮物用に2~3センチの輪切りにしてから、それぞれ別のビニール袋に入れて冷凍しちゃう。こうしておけば、シメジやエノキとおんなじように、インスタントラーメンやおそばに乗せたり、野菜炒めやチャーハンの具にしたり、ちょっとしたオツマミに使ったりと、必要な時に必要なぶんだけ使うことができる。
あと、カニカマも冷凍できるので、安い時に買って、そのままフリーザーに入れとく。カニカマは色がついてるから、おそばやチャーハンに使うと見た目も美味しそうになる‥‥ってワケで、賢明なる「きっこの日記」の読者諸兄なら、チクワとカニカマっていう流れから分かったと思うけど、ようするに、お魚のスリ身を使った練り物なら、ほとんどが冷凍しとくことができちゃうのだ。だから、おでんの具の練り物でも、特売になってたら、買っといたほうがいいものもある。ただし、何よりも重要なのは、どんな形にして冷凍するか‥‥ってことになる。
チクワの場合なら、そのまま冷凍しちゃうと、ものすごく使いにくい。だから、わざわざ輪切りにしてから冷凍してるワケで、この辺のことから、賢いアナタは、他の練り物を冷凍する時のことを考えて欲しい。たとえば、1枚がそこそこ大きな薩摩揚げなんかは、最初から4つくらい切ってから冷凍しとけば、そのまま煮物に使えるってワケだ。あとは、これは前にも書いたけど、アブラゲが安い時にマトメて買って来て、お稲荷さん用に煮てから小分けして冷凍しとくと、お稲荷さんに使えるだけじゃなくて、おそばに乗せて、きつねそばにすることもできる。
それから、これは、あんまり知られてないんだけど、ショウガも冷凍しとくと便利だ。ショウガを買って来たら、周りの皮を包丁の背で大マカに削り落としてから、ラップで包んで冷凍しとく。そして、必要な時に、凍ったままのショウガを摩り下ろして使う。必要なだけ摩り下ろしたら、またラップをしてフリーザーに入れとけばいいんだから、ものすごく便利だ。特に、あたしみたいに1人暮らしだと、この方式は無駄なく最後まで使えるから、とっても重宝してる。
‥‥そんなワケで、日持ちのしない葉モノのお野菜を高い値段で買うよりも、冷凍しておけるキノコ類をメインにすれば、バラエティーに富んだお料理を楽しむことができる。特に、1人暮らしの人は、こんなに便利な冷凍ワザを使わない手はない。だから、べジータが高騰して、なかなか食卓に並べることが難しい昨今だけど、こんな時こそフリーザを利用して、豊かなサイヤ人ライフをエンジョイして欲しい‥‥って、あまりにもドラゴンボール風味になっちゃった今日この頃なのだ(笑)
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