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2010.05.25

お菓子で作るお惣菜

今は、ほとんどのコンビニに100円のお菓子コーナーがあって、それぞれのシリーズに名前がついてる。セブンイレブンなら「まちのお菓子屋さん」、ファミリーマートなら「ボクのおやつ」、サンクスなら「ほがら菓たいむ」、ローソンなら「おやつごころ」、スリーエフなら「MYせれくと」、ミニストップなら「おやつラボ」‥‥って感じだ。それから、ampmは「おやつファクトリー」だったけど、ampmは今年の3月にファミリーマートと合併して、首都圏のampmは次々とファミリーマートに変わってるそうだ。だから、最近、東京でampmを見かけなくなったんだね。

で、こうしたお菓子は、それぞれのコンビニのシリーズが、いくつものお菓子メーカーとタイアップして作られてる。だから、これらのシリーズの中には、「かっぱえびせん」とか「ベビースターラーメン」とか、オナジミのお菓子がラインナップされてる。たとえば、ファミリーマートの「ボクのおやつ」のシリーズの「かっぱえびせん」なら、ファミリーマートがカルビーとタイアップした商品てことになる。だけど、ファミリーマートには、ちゃんとしたカルビーの「かっぱえびせん」も売られてるワケで、こっちは100円じゃなくて124円だ。そしたら、カルビーの「かっぱえびせん」が売れなくなっちゃうじゃん!‥‥ってこたーない。

今、「ボクのおやつ」に並んでる「かっぱえびせん」は「胡椒味」で、カルビーのほうは「韓国のり風味」とかだから、まったく同列には考えられないけど、内容量だけを比べれば、「ボクのおやつ」のほうが60グラムなのに対して、カルビーのほうは75グラムなのだ。つまり、「ボクのおやつ」の「かっぱえびせん胡椒味」は60グラムで105円、カルビーの「かっぱえびせん韓国のり風味」は75グラムで124円‥‥ってワケで、ちゃんと値段に沿った内容量になってるのだ。そして、ケータイの電卓で1グラム当たりの単価を計算してみると、「ボクのおやつ」のほうは1.75円、カルビーのほうは1.65円だった。つまり、ほとんど変わらないけど、本家のカルビーのほうが、ほんのちょっとだけ安くなってる今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、この100円のお菓子のシリーズって、あたしみたいに、最初から予算を決めてる人には、とっても便利だし助かる。あたしの1日のおやつ代は100円だから、コンビニに行っても、カルビーの「かっぱえびせん」や東ハトの「キャラメルコーン」は買えない。だけど、おんなじカルビーの「かっぱえびせん」や東ハトの「キャラメルコーン」でも、こうした100円のシリーズから選べば、ちゃんとしたものを買うことができる。内容量が少なくなってるから、ようするに、「予算オーバーのお菓子を予算の100円ぶんだけ買う」って考え方だ。

そして、あたしみたいに予算を決めてなくても、「普通サイズの1袋じゃ多すぎる」とか「少しだけ食べたい」って人にも便利だし、何よりも、この100円ていう設定がいい。細かいことを言えば105円だし、もっと細かいことを言えば、シリーズによっては、100円以下のものから100円以上のものまで、いろんなお菓子を取り揃えてるものもある。だけど、基本的には100円て感覚だから、ある意味、100円ショップに行った時の精神状態になる。ようするに、「ついつい余計なものまで買っちゃう」ってことだ。

おんなじコンビニでも、明治の「きのこの山」とかロッテの「パイの実」とかが並んでる一般のお菓子のコーナーだと、予算が決まってなかったとしても、「きのこの山」の「つぶつぶいちご」が210円でぇ~~~「パイの実」の「森のベリーパイ」が168円でぇ~~~ってふうに、ひとつひとつの値段を確認しながら、頭の中で足し算しながらカゴに入れてかなきゃなんない。そして、いくら予算が決まってなくても、500円以上もするエヴァンゲリオンの食玩とか、あまりにも高いものは買わないし、そこそこの金額で収まるように、ちゃんと考えて買うと思う。

だけど、100円のお菓子コーナーだと、「どれもみんな100円だ」っていう頭があるから、そんな深く考えずに、欲しいものをポンポンとカゴに入れちゃうと思う。そして、その結果、5個くらい買っちゃうかもしれない。一般のお菓子のコーナーなら、考えながら買ってるから、「きのこの山」と「パイの実」で合計378円だったのに、100円のコーナーだと5個で515円、結局、こっちのほうがお金をたくさん使っちゃってたりする。これが「100円ショップの落とし穴」ってワケで、あたしの場合は、100円のお菓子コーナーは予算の関係で絶対に1個しか買わないし、100円ショップでも事前にメモに書き出してってものしか買わないことに決めてる。

‥‥そんなワケで、一見、庶民の味方のようでもあり、実は、消費者心理のツボをついてる100円のお菓子コーナーだけど、あたしの場合は、さらに一歩進んだ感覚で利用してる。それは、「お菓子からお惣菜への昇華」だ。ものすごく基本的なこととして、100円どころか、たとえ10円の駄菓子だって、生きてく上で考えたら、必要ないっちゃ必要ないし、ゼイタクっちゃゼイタクになる。だけど、これを「お惣菜」としてとらえれば、立場はクルリンパと変わって、何よりも必要なものになる。

で、コンビニの100円コーナーに売ってるお菓子の中で、あたしがお惣菜としてとらえてるものと言えば、これは、前にも書いたことがあるけど、イカの形になってるフライだ。「イカフライ」とか「イカの姿フライ」とか、ピリ辛のものは「カライ~カ」とか、シリーズによっていろんなネーミングになってるけど、イカの形のフライが5枚入ってて100円のやつ、あれだ。そして、前にも書いたように、これをお好み焼きの具に使う。小麦粉をお水でゆるめにといて、あればキャベツや長ネギを入れて、紅ショウガも入れて、ベースになる生地を作っとく。そして、フライパンが温まったら、焼く寸前に、テキトーに砕いたイカフライを1枚か2枚、生地に混ぜて、そのまま焼く。これがポイントだ。

何でかって言うと、早めに生地に混ぜとくと、イカフライが柔らかくなりすぎちゃって、存在感が希薄になっちゃうからだ。焼く寸前に混ぜれば、そこそこの食感が残るから、天カスの役割とキリイカの役割を果たしてくれて、お金を掛けずに美味しいお好み焼きができる。そして、あたしの場合は、東京生まれの東京育ちだから、甘ったるい「おたふくソース」なんて絶対に使わない。酸味が効いてる辛口の渋谷名物「ハチ公ソース」の中濃を使う。ま、ここは個人個人のお好みで‥‥ってワケで、だからこそのお好み焼きだ。

でも、細かいことを言うと、これは、お好み焼きの具として100円コーナーのお菓子を使ってるんであって、お惣菜とはリトル違う。大阪の人は、お好み焼きをおかずにしてご飯を食べるそうだけど、東京には、そんな食文化はないからだ。そこで、ちゃんとしたお惣菜、ちゃんとしたご飯のおかずとしての一品を紹介しようと思う。必要なお菓子は、タラのすり身を板状にして焼いたものを細長く切ってるやつ、セブンイレブンの「まちのお菓子屋さん」だと「焼かまぼこピリ辛味」、ファミリーマートの「ボクのおやつ」だと「ピリッと焼かまぼこ」、サンクスの「ほがら菓たいむ」だと「ピリ辛味せんぼん」て名前だけど、珍味でオナジミの「なとり」が作ってる。

用意するのは、このお菓子と、もやしを1袋、これだけだ。フライパンにちょっとだけ油を入れて、もやしをドバッと1袋ぜんぶを炒める。タラのお菓子は、1袋だと多いので、半分くらいをマナ板の上に出して、包丁で半分の長さに切っておく。そして、もやしを1分くらい炒めたとこで、切っておいたタラのお菓子を加えて、お箸で混ぜながら中火で炒めてく。1~2分炒める間に、軽く塩コショウで味つけしておいて、全体に火が通ったら、火を止めてから、軽くお醤油を加えて、お箸で全体に混ぜながら、余熱でもやしをしんなりさせる。これだけだ。

これは、食べてみないと分からないけど、もやしのシャキシャキした歯応えと、タラのお菓子の独特の歯応えとが混ざり合って、何とも言えない食感が楽しめる。味つけはシンプルだけど、タラのお菓子の味もあるので、それなりに深みも出る。そして、何よりもワンダホーなのは、冷めても美味しいってことだ。普通のもやし炒めの場合は、冷めたら美味しくないけど、これは、冷めても美味しい。だから、ご飯のおかずだけじゃなくて、お弁当に入れても美味しいってワケだ。そして、もちろんのこと、お酒のオツマミにもバッチリだ。さらには、最後にカレー粉を入れてカレー味にすると、バツグンに美味しいオツマミになる。

あたしは、もやしはよく買うので、もやし炒めもよく作るんだけど、魚肉ソーセージと炒めても、チクワと炒めても、食べる時にどうしても「もやしはもやし、魚肉ソーセージは魚肉ソーセージ」ってふうにバラバラになっちゃう。それは、輪切りにしようがナナメに切ろうが、もやしとは形が違いすぎるからだ。だけど、タラのお菓子を半分に切ると、太さも長さももやしとおんなじで、ミゴトなまでに全体に混ざる。ピーマンとタケノコとお肉とをおんなじ細さに切ったチンジャオロースーみたいなもんで、どの部分をお箸でつまんでも、もやしとタラのお菓子とが均一に混ざり合ってて、とってもバランスがいい。

‥‥そんなワケで、もやしは1袋20円くらいで、100円のタラのお菓子は半分を使うから、1回の予算は約70円だけど、あたしの場合、半分を晩ご飯のおかずにして、残りの半分は冷蔵庫に入れといて翌朝のおかずにしてるから、1食あたりにすると35円だ。これに、ご飯とお味噌汁をつけても、1食あたり80円ほどで収まるから、なかなか節約生活に役立ってる。そして、残りの半分のタラのお菓子は、また、もやしと炒めてもいいし、韓国の「オジンオムチム」にしちゃう手もある。「オジンオムチム」の作り方は、2008年4月23日の日記、「イカすオツマミ天国」に詳しく書いてるけど、これはサキイカで作るパターンだから、タラのお菓子の場合は、最初にお水に浸ける必要はない。タレを作って混ぜるだけだから、すぐにできるし、お酒のオツマミにサイコーだ‥‥ってワケで、あたしは、これからも、コンビニの100円のお菓子コーナーを活用して、東京サバイバルを続けてこうと思ってる今日この頃なのだ。


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