紫外線と市街戦
東京は、今週の月曜日に梅雨入りしたんだけど、カンジンの雨は、月曜日にシトシトと降ったのと、火曜日の夜にチョコっと降ったくらいで、あとは、ものすごく蒸し暑い日が続いてる。おんなじ30度でも、カラッと晴れた30度なら、直射日光の当たらない日陰を歩けば涼しいんだけど、とにかく湿度が高くて気温も高いから、日向でも日陰でも蒸し暑い。そして、当然、女性の敵である「紫外線」が容赦なく攻撃して来る。
何しろ、7月から8月にかけての真夏よりも、5月と6月の今の時期のほうが、紫外線は遥かに強い。エヴァンゲリオンの使徒に喩えれば、真夏の紫外線は、パレットライフルで簡単に殲滅できちゃう第9使徒マトリエルって感じで、今の時期の紫外線は、弐号機がやられて零号機が自爆テロするしかなかったほど強かった第14使徒ゼルエルって感じだ。だから、今の時期こそが、徹底的な紫外線対策が必要ってワケで、あたしは、UVカットの化粧下地と、UVカットのファンデと、UVカットのSPFウォーターと、UVカットの帽子や日傘で完全武装してる。
今さら説明するまでもなく、「UV」ってのは「ウルトラ・バイオレット」の略で、「ウルトラ・バイオレット」ってのはB’zの新曲じゃなくて「紫外線」のことだ。そして、あたしが何でこんなに紫外線に対して完全武装してるのかって言えば、何よりの理由は、やっぱり「美白」だけど、その他にも、将来的に「皮膚ガン」が発症するリスクをできるだけ減らしたいからだ。今から5年前の2005年、WHO(世界保健機関)の「国際がん研究機関」は、日焼けマシンを使用して肌を焼いてる人は、日焼けマシン使用してない人よりも、皮膚ガンの発症リスクが75%も増加するっていう研究結果を公開して、「18才未満の人は日焼けマシンを使用すべきでない」って勧告をした今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、WHOによると、太陽の紫外線よりも、強制的に紫外線を照射して肌を焼く日焼けマシンのほうが、ガンを発症するリスクは遥かに高いそうだ。そのため、WHOでは、日焼けマシンの危険度を「タバコやアスベストと並ぶ最高レベル」に定めてる。今、全世界では、年間に約13万2000人の人が、紫外線が原因の「悪性黒色腫」を発症して、そのうちの半分の約6万6000人が、皮膚ガンに移行して死亡してるそうだ。だけど、国別の分布や推移を見ると、ここ30年から40年で急激に日焼けマシンが広まった欧米だけ、「悪性黒色腫」の発症率が2倍から3倍に急激な増加を見せてる。それで、WHOでは、「日焼けマシンの利用者の拡大が悪性黒色腫の患者の増加の原因」だって結論づけてる。
もともと、日焼けマシンは、肌の白い欧米人の間で流行して、それからニポンにも入って来たんだけど、ニポンの日焼けサロンの中には、「日焼けすると免疫力が高くなって体が丈夫になる」とか「当店では体に無害なUV-Aを使っているので安全です」とかっていう大嘘を垂れ流して、消費者を騙してるとこもある。ま、科学的に何の効果もないことがハッキリと証明されてるのに、それでも未だに「飲むヒアルロン酸」だの「食べるコラーゲン」だのを謳ったインチキ健康食品に騙されてる消費者もいるみたいだから、いちいちツッコミを入れててもキリマンジャロだけど、一点だけツッコミを入れさせてもらうと、「UV-A」が「無害」だなんて大嘘だ。
紫外線は、波長の長さによって、「近紫外線」「遠紫外線」「極端紫外線」の3つに大別されてるんだけど、この中の「近紫外線」てのが、あたしたちの体に問題のあるヤッカイなシロモノで、これまた、波長の長さによって、「UV-A」「UV-B」「UV-C」に分けられてる。そして、人体への危険度で言えば、「UV-A」が危険度Cで、「UV-B」が危険度Bで、「UV-C」が危険度Aってワケで、名前とは反対なのだ。賛成の反対なのだ。なのだったらなのなのだ。
だけど、一番危険度が高い「UV-C」は、オゾン層を通過することができないから、オゾンホールが開いてる北極や南極に行かない限りは気にする必要はない。あたしたちに悪影響があるのは、オゾン層を通過して来る危険度Cの「UV-A」と、危険度Bの「UV-B」なのだ。なのだったらなのなのだ‥‥って、しつこいけど、これでいいのだ(笑)
‥‥そんなワケで、この「近紫外線」が、人体に対してどんな悪影響を及ぼすのかっていうと、まずは「お肌の老化」だ。「近紫外線」は、皮膚の真皮を形成する繊維状のコラーゲンを破壊する凶悪犯なのだ。前にも書いたように、コラーゲンは、どんなに大量に飲んでも食べても、人体の破壊されたコラーゲンを修復しない。人体のコラーゲンやヒアルロン酸は、その人の体内で作られるものであって、外部から摂取した他の生物のコラーゲンやヒアルロン酸が、そのままの形で人体に蓄積されることはアリエナイザーだ。
で、「近紫外線」によって真皮のコラーゲンが破壊されても、20代の若いうちは新しいコラーゲンが次々に作られてるから、コレと言って困ることはない。問題なのは、体内でのコラーゲンやヒアルロン酸の生産量がガクッと落ちる40代以降の人たちだ。体内でのコラーゲンやヒアルロン酸の生産量は、20代がピークで、それから、ジョジョに奇妙に減少してって、40代になると20代の時の半分くらいになる。紫外線に注意してても、自然にお肌の張りや艶がなくなってく年齢なんだから、紫外線なんて浴びてたら老化が加速してくだけだ。
あたしが気にしてるのは、主にコレだ。あたしは、20代よりも30代のほうがキレイになった。30代よりも40代のほうがキレイになった。40代よりも50代のほうがキレイになった‥‥って言われたいから、老化の元凶である紫外線は徹底的に排除してる。そして、この「お肌の老化」の他に「近紫外線」が及ぼす最大の悪影響が「皮膚ガンの発症」ってワケだ。
「近紫外線」は、さっきも書いたように、波長の長さによって、「UV-A」「UV-B」「UV-C」に分けられてる。細かく言うと、「nm(ナノメートル)」っていう激しくちっちゃな単位になるんだけど、波長が380nmから315nmまでが「UV-A」、315nmから280nmまでが「UV-B」、280nmから200nmまでが「UV-C」ってことになってる。つまり、この3つの紫外線は、まったく別のものなんじゃなくて、ただ単に、380nmから200nmまでの波長の「近紫外線」を3つに分けただけなのだ。
だから、さっきは、「UV-A」は危険度Cだって書いたけど、おんなじ「UV-A」の中でも、一番波長の長い380nmの紫外線と、限りなく「UV-B」に近い320nmの紫外線とじゃ、危険度が大きく違うことになる。たとえば、310nmの「UV-B」を30分浴びるよりも、320nmの「UV-A」を1時間浴びるほうが危険なワケだ。だから、「UV-Aは危険度が低いから安全だ」なんて理屈は通らない。それに、「UV-A」は、「UV-B」よりも皮膚の深い部分にまで浸透することも分かってる。
‥‥そんなワケで、ここまでの話をマトメると、「お肌の老化」と「皮膚ガンの発症」のリスクを低くしたい人は、「UV-A」にも「UV-B」にも気をつけなきゃいけない‥‥ってことになるワケだけど、地上まで届いてる「近紫外線」は、99%が「UV-A」で、1%が「UV-B」なのだ。だから、この割合から見れば、「UV-A」の対策をメインにしたほうがいいみたいに思えちゃう。だけど、たった1%でも、「UV-B」は強力なのだ。さつきの理屈で言えば、限りなく「UV-C」に近い290nmの「UV-B」なんて浴びちゃった日にゃあ、わずか10分でも大変なことになる。
だから、数々のUV対策の化粧品は、そのほとんどが「UV-B」に対する防御力をメインにしてる。こうした商品には、必ず「SPF値」ってのが明記してあって、あと、オマケみたいに「PA値」ってのが書いてある。たとえば、「SPF 10/PA ++」って感じだけど、この「SPF」ってのが、強力な「UV-B」に対する防御力の持続時間のことで、「PA」ってのが「UV-A」に対する防御力の効果のことなのだ。
前にも書いたけど、「SPF」ってのは「Sun Protection Factor」の略で、数字は効果の持続時間を表わしてる。SPFの「1」が約20分なので、「SPF30」って書いてある化粧品なら、「20分×30=10時間」てことになる。タマにカン違いしてる人がいて、SPFの数値が高いほうが「防御力が高い」と思い込んでるけど、防御力はどれも同じで、「SPF20」のものは「SPF10」の2倍の時間、効果が持続するってことだ。
そして、「PA」ってのは「Protection Grade of UVA」の略で、決して「パーキング・エリア」のことじゃない‥‥なんてのも織り込みつつ、こっちは威力の弱い「UV-A」に対する数値だから、フランク・ザッパになってて、「+」が「それなりに効果がある」、「++」が「けっこう効果がある」、「+++」が「激しく効果がある」って雰囲気だ。だから、「SPF 10/PA ++」って書いてあれば、「UV-B」から200分間も防御してくれる上に「UV-A」にもけっこう効果があるスグレモノ‥‥ってことになる。
‥‥そんなワケで、あたしの場合、紫外線から身を守ってくれることは当然として、もうひとつの重要なポイントが、できるだけ「化粧崩れしないこと」ってワケで、ここからは、今の時期、実際にあたしが愛用してるものを書いてくので、暑い時期の化粧崩れに困ってる女性の皆さんは、参考にして欲しい。で、何よりも大切な化粧下地は、「露姫 つや肌下地UV」のピンクを使ってる。これは、有名だから愛用してる人も多いと思うけど、SPFが「33」なので、激しく汗をかいたりしなければ、11時間もUVカット効果が持続する。PAも「++」なので、この下地さえ使ってれば安心できる。
定価が1260円のお手ごろコスメなのに、ニポン酒を由来にしてて、桃の葉やヘチマなどの天然の保湿成分も入ってるから、お肌にすごくやさしいし、パールも入ってるので、ある程度は毛穴を目立たなくしてくれる。ただし、カバー力はないから、下地にカバー力を求めてる人には向かないけど、この下地をメインにして、気になる部分だけカバー力の高い下地かコンシーラーで補正する‥‥ってことで対応できる。もったりとしたテクスチャーで、保湿効果も長持ちするから、お肌のシットリ感が持続して、エアコンの効いたお部屋に長くいてもつっぱって来ない。カラーはピンクとイエローがあるので、お肌の色や使ってるファンデのタイプにもよるけど、顔色が悪かったり、シミやクマが気になる人は、イエローのほうがいいと思う。
それから、ファンデは、ランコムのリキッドファンデの「フォトジェニック ルメッセンス」の40番を使ってる。これは、SPFは「15」だけど、それよりも、下地との相性の良さで愛用してる。もちろん、カバー力もなかなかだし、何よりもランコムのフォトジェニックのシリーズの得意技の乱反射で、キスする距離でも毛穴ひとつ分からない陶器のようなツルツルでスベスベのお肌になる。あたしは、マネキン人形のようなツルツルのお肌を理想としてるから、このシリーズは外せない。それに、保湿力が長持ちするから、今の時期でも激しく汗をかかなきゃ夕方までヨレて来ない。
そして、今まで何度か書いて来たけど、極めつけは、あたしの必需品の「SPFウォーターⅡ」だ。これは、SPFが「10」で、PAが「+」だから、持続時間としては3時間ちょいだけど、無色透明で何にでも使えるから、ホントに重宝してる。顔、首、肩、腕はもちろんのこと、髪にも使えるし、帽子にも、ブラウスにも、日傘にも使える。たとえば、フレンチスリーブの薄手のブラウスを着てる時は、首や腕にひと吹きするついでに、両肩の袖の部分にもシュッ!っとひと吹きしとくと、中の肩を紫外線から守ってくれる。日傘は、最初からUVカット効果があるけど、何年も使ってると効果が弱くなって来る。そんな時は、これをシュッ!っとひと吹きすれば、また蘇る。
‥‥そんなワケで、ホントに便利な「SPFウォーターⅡ」だけど、何よりの有効利用法は、これも前に書いたことがあるけど、やっぱり化粧崩れの修正だ。あまりの暑さで、お化粧がヤバイ!って雰囲気になったら、近くのおトイレに飛び込んで、「SPFウォーターⅡ」を顔面に吹きかけて、ティッシュ2枚で顔を押さえる。絶対に擦らないで、静かに押さえるようにする。そして、ファンデのヨレてる部分だけをチョコっと直せばOKってワケで、冷たくて気持ちよくて汗も引くし、お化粧もバッチリ直るし、さらには、UVカット効果もプラスされるんだから、まさに「言うことなし」の大活躍だ‥‥ってワケで、「美白」が命のあたしとしては、これからも数々のUVカットコスメを武器にして、「紫外線」ていう強力な使徒と市街戦を繰り広げてこうと思ってる今日この頃なのだ(笑)
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◆「露姫 つや肌下地UV」は、左のリンクが「ピンク」、右のリンクが「イエロー」です。それぞれの名前の末尾に「P」(ピンク)と「Y」(イエロー)のイニシャルが書いてあるので、お間違えなく。
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