菅首相に早くもイエローカード
「菅首相に早くもイエローカード」(世田谷通信)
菅直人首相は、8日午後、就任後初めての記者会見を首相官邸で行ない、鳩山由紀夫前首相が辞任に至った米軍普天間飛行場の問題について「日米合意に基づいて進めなければならない」と発言したことに対して、沖縄から厳しい批判の声が相次いでいる。沖縄県の那覇市議会では、7日に行なわれた定例会で、日米両政府に対して、普天間飛行場の移設先を「名護市辺野古」と明記した「日米共同声明」の撤回を求める意見書を全会一致で可決したばかり。同意見書では「(日米共同声明は)県内移設反対という県民の総意よりも米国政府の意向を最優先するもので、民主主義を踏みにじる暴挙であり、断じて許せない」「県民の県内移設に絶対反対との総意は、4・25県民大会や全市町村長の反対表明、マスコミの世論調査などでも明確だ。怒りを込めて日米合意の撤回を強く求める」としている。鳩山前首相は5月末までに「地元住民の合意」「連立与党の合意」「米国の合意」を取りつけると約束していたが、「地元住民の合意」も「連立与党の合意」も得られずに米国とだけ合意したため、同市議会では「地元の合意も得ていない共同声明など無効。地元を無視したこのような計画は実現不可能だ」と強く反発している。(2010年6月8日)
| 固定リンク