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2010.06.13

キッコスティーニがお届けします(笑)

テレビで、よく、「ディアゴスティーニ」って会社の本のCMをやってる。毎号を続けて買ってくと、全国のお城の本だの戦国時代の将軍の本だのが出来上がるってパターンとか、昔の東映の特撮映画のDVDコレクションが完成するってパターンとか、フェラーリのF1マシンだのハーレーダビッドソンだの戦艦だのの精巧なプラモデルやラジコンみたいなのが出来上がるってパターンとかがある。それで、内容によって価格はいろいろだけど、必ず決まってるのが、創刊号だけすごく安くなってるってことだ。

たとえば、フェラーリF2007のラジコンだと、創刊号だけは890円だけど、2号以降は1790円になる。そして、毎週発売なんだけど、ぜんぶで100号もある。つまり、毎週1790円づつ払い続けて、最後の部品が届くまでに、約2年も掛かるってワケだ。そして、年月だけじゃなくて、合計金額も凄い。1790円×100-(1790円-890円)=17万8100円‥‥ってワケで、安い中古車が買えちゃう金額だ。あたしは、ラジコンのことは分からないから、この金額を見て「安い!」って思う人もいるかもしれないけど、あたしには考えられない金額だ。

ま、金額のことは置いとくけど、実際にラジコンが好きで、フェラーリのF1マシンのラジコンが欲しいと思った人って、2年間も掛けて作るのってどうなんだろう? おんなじラジコンでも、普通にラジコンの専門店に行って買ってくれば、パーツはぜんぶ揃ってんだから、自分のペースで作ることができる。だけど、毎週パーツが届く形だと、せっかくお正月休みに楽しもうと思ってたのに、次の部品がまだだったりしそうだ。あとちょっとで完成するのに、せっかく時間はタップリあるのに、カンジンの部品が手元にない! オーマイガー!‥‥ってことになりそうな気がする今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、フェラーリの昔のF1マシンは大好きだけど、あたしが好きなのはF2004のバリチェロモデルであって、F2007はそんなに好きじゃない。「F1界の福山雅治」ことライコネンをチャンプにしたマシンだから、それなりに思い出はあるけど、純粋にF1マシンとして見た場合、やっぱりあたしにとっては、何と言ってもF2004だ。ロリー・バーンとロス・ブラウンが作ったF2004と、アルド・コスタの作ったF2007とじゃあ、ぜんぜん比べ物にならない。

だから、もしも、F2004のバリチェロモデルのラジコンだったとしたら、あたしも欲しい。もちろん、17万8100円なんて絶対に無理だけど、合計で10分の1の値段の1万7810円だったら、あたしにも買える。毎週179円づつ払えばいいんだから、週に2日、おやつをガマンして、そのぶんをラジコン代に回せば済む‥‥って、こんなに都合のいい話なんてアリエナイザーだけど(笑)

で、何でこんな前フリをしたのかって言うと、実は、今日、ついに、あたしの「ディアゴスティーニ」が完成したからだ。今から1ヶ月ちょい前の5月の初めころのこと、実家が千葉県の銚子で、東京の目黒に住んでるお友達が、実家に帰った時のお土産だって言って、「房州ひじき」をくれたのだ。そう、あの、乾燥してカラカラになってるやつだ。あたしは、ひじきが大好物なんだけど、特に千葉県の外房のひじきは、波の荒い磯で育ってるから激しく美味しい。それで、あたしは、さっそく炊いて食べようと思ったんだけど、なかなかパーツが揃わない。ひじきを炊く時のパーツと言えば、もちろん、「あぶらあげ」と「にんじん」と「大豆」が三種の神器だけど、これがなかなか揃わなかったのだ。

100個ものパーツが揃わないと完成しない、本家本元の「ディアゴスティーニ」のF1マシンと比べたら、「キッコスティーニ」のひじきの煮物は、「ひじき」「あぶらあげ」「にんじん」「大豆」「サラダ油」「お醤油」「みりん」「お砂糖」「ダシの素」「お水」っていう10個のパーツだけで完成するから、難易度は遥かに低い。それに、普段から「サラダ油」「お醤油」「みりん」「お砂糖」「ダシの素」「お水」の6個のパーツは常備してるから、足りないものは少しだけだ。

それなのに、嗚呼それなのに、それなのに‥‥って、久しぶりに五七五の俳句調で嘆いちゃったけど、ここんとこ、「にんじん」は2本で150円もするから高くて買えないし、「大豆」は少量だけ買うことができないから無駄になっちゃうし、ずっとパーツを揃えることができなかった。だけど、3日前のこと、いつものスーパーに1袋19円のもやしを買いに行ったら、野菜コーナーの入り口のとこでお野菜のバラ売りをしてて、ピーマンが1個30円、じゃがいもが1個40円、にんじんが1本50円だった。それで、「ひじき」のことは忘れてたんだけど、にんじんが大好きなあたしは、もやし炒めににんじんも入れようと思って、1本だけ買ったのだ。

で、その日は、にんじん半分とチクワ1本を入れたカレー味のもやし炒めを作って、晩ご飯に半分、翌日の朝ご飯に半分食べた。それで、今日、また19円のもやしを買いにスーパーに寄ったら、もやしの棚の上のほうに、真空パックになった大豆の水煮が「特売」の札で100円になってるのを発見した。そして、これを見た瞬間に、あたしは、例の「房州ひじき」のことを思い出したのだ。

お家には、「にんじん」は半分あるし、フリーザーには「あぶらあげ」を味付けしたのと味付けしてないのが2枚ずつ保存してある。つまり、この大豆の水煮を買えば、「キッコスティーニ」のひじきの煮物のパーツがすべて揃うのだ。これは、富山県産の大豆が120グラム入ってて、すでに水煮になってるから、お水に一晩浸ける手間も省ける。帰ったら、すぐに作って食べることができるし、120グラムって、ちょうどいい量で無駄が出ない。それで、あたしは、予定外の出費になっちゃうけど、このチャンスを逃す手はないと思って、その大豆の水煮を買うことにした。

‥‥そんなワケで、苦節1ヶ月半、ようやく「キッコスティーニ」の10個のパーツがすべて揃ったので、あたしは、さっそく、作品の製作に取り掛かった。まずは、大きなボールにお水を張って、いただきものの「房州ひじき」を1袋、25グラムをぜんぶ入れた。ちなみに、普通のスーパーで売ってる「乾燥ひじき」は、たいてい25グラムか30グラムだから、ここから書いてく手順で、おんなじように炊くことができる。大豆は水煮してあるものを買えば、男性でも簡単に作れるから、ひじきが好きな人はチャレンジしてみて欲しい。

乾燥したひじきは、だいたい30分くらいお水に浸けとくから、お料理に取り掛かれる時間の30分前にお水に浸ける。あたしの場合は、帰って来て、何よりも先にひじきをお水に浸けて、それからお化粧を落として、部屋着に着替えて、留守電とメールをチェキしたら、ちょうど時間になった。で、何倍にも膨らんで量が増えたひじきをザルにあけて、またボールにお水を張り、ひじきを手でよく洗って、またザルにあける。これを3~4回繰り返して、ひじきに混ざってるゴミや汚れをキレイに落としたら、そのままザルにあけておく。

あぶらあげは2枚、熱湯を掛けて油抜きしてから、細い千切りにする。あたしの場合は、すでに油抜きしてから冷凍してるので、そのまますぐに使えるけど、油揚げも買って来た人は、ひじきを洗い始める前に、片手鍋にお水を入れて火にかけとくと、そのぶん、時間を短縮できる。それから、にんじんを半分、これも太めの千切りにする。あたしの場合は、厚さが5ミリ、幅が7ミリくらいにするけど、これはお好みだ。ただ、ワリと長いこと火にかけるから、あんまり細くすると、自民党の総裁みたいに存在感が消えちゃうことになる。

で、材料が揃ったら、さっきの片手鍋にサラダ油を大さじ1杯入れて、まずはにんじんを炒める。炒めるって言っても、このあとキチンと煮るから、火を通すことが目的じゃなくて、形が崩れにくくするために、表面を油でコーティングするって感じだ。そして、お箸で混ぜながら1分ほどしたら、ザルのひじきをドバッと入れて、細火で混ぜながら炒めてく。これも1分くらいしたら、あぶらあげと大豆の水煮を入れて、全体を混ぜ合わせて、いったん火を止める。

それから、2カップ(約360cc)のお水を入れて、中火にかける。計量カップを持ってなくて、「360ccなんて分かんないよ」って人は、缶ビールや缶チューハイの350の空缶を使えばいい。これで、全体がヒタヒタになるから、ここに「カツオダシの素」を3グラムから4グラム入れる。スティックタイプのものなら、1本が3グラムか5グラムだと思うから、勘を働かせてテキトーに入れればいい。

そして、すぐにクツクツと煮立つから、そしたら細火にして、ここからが重要なんだけど、お醤油を大さじ4杯、みりんを大さじ4杯、お砂糖を大さじ3杯入れて、時々、お箸でザックリと混ぜながら、フタをしないで、細火と中火の間くらいで煮込んでく。何で「フタをしないで煮込んでく」のかって言うと、おつゆを飛ばして味をシッカリとさせるためだ。この方式で煮ないと、おつゆがヒタヒタのままで、ちょっと薄めの味になっちゃう。


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8~10分ほど煮たら火を止めて、ここで初めてフタをする。そして、そのまま30分くらい放置しとけば、ひじきはタップリと味を吸い込み、とっても美味しく出来上がる。これで、だいたい500グラムくらい出来るから、ご家族でもみんなで食べられるし、あたしみたいにひとり暮らしなら、電子レンジ対応のタッパーに入れて、冷蔵庫に入れといて、食べるたびにタッパーごと電子レンジでチンすると、1週間は楽しむことができる。


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‥‥そんなワケで、今回のレシピは、あたしの好みのリトル薄めの味つけなので、この分量で作ってみて味が薄いと思った人は、お醤油やお砂糖を足して、もうひと煮立ちさせればいい。それから、作ったひじきを半分くらい食べた時に、残りの半分をお鍋に入れて、お醤油を大さじ4杯、お砂糖を大さじ3杯加えて、5分ほどコトコトと煮る。半分になった量に、最初とおんなじ量の味つけをプラスするんだから、なかなか濃い味になる。で、これをどうかるのかって言うと、お水を気持ち少なくして2合のお米を硬めに炊いて、この煮物をジャーの中に入れて、ザクザクと混ぜちゃうのだ。もちろん、おつゆもぜんぶ入れたらべチョべチョになっちゃうから、その辺は加減する。まずは具の部分だけを先に混ぜてから、おつゆは味見しながら少しだけ足すようにすると、とっても美味しい「ひじきご飯」の出来上がりだ‥‥ってなワケで、インスタントラーメンを作る時の片手鍋ひとつで作れちゃう「キッコスティーニ」のひじきの煮物は、毎週月曜日に発売してないので、自力でパーツを揃えてから製作に取り掛かって欲しいと思う今日この頃なのだ(笑)


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