代表選イリュージョン
今日、9月14日は、2年前に亡くなった赤塚不二夫さんのお誕生日で、もしもご存命なら、今日でちょうど75歳になってた。つまり、今日は、赤塚不二夫さんの「生誕75周年」てワケで、検索サイトのGoogleでは、扉のイラストを「天才バカボン」にするっていう粋なハカライを炸裂させてた。
だけど、世の中的には、民主党の代表選に注目が集まってて、あたしも、Ustreamのライブ映像をずっと観てた。ホントは3時半になったら病院に行く予定だったんだけど、小沢さんと菅さんの最後の演説が終わって、400人以上の民主党の国会議員が順番に投票をして、さあ、これから開票だ!って流れだったから、病院を30分遅らせて、最後まで観てた。そしたら、ネットの世論調査の結果とは正反対に、菅さんが選ばれちゃった。
国会議員の票は、菅さんが206人で412ポイント、小沢さんが200人で400ポイントと、ほぼ同数。地方議員の票も、菅さんが60ポイント、小沢さんが40ポイントと、それほど大きな差じゃなかった。だけど、全国のサポーターの票が、菅さんが249ポイントだったのに対して、小沢さんが51票と大きく離されちゃって、その結果、合計で721ポイント対491ポイントっていう大差で菅さんが圧勝した。
それで、あたしは、ガックリしてお家を出たのもトコノマ、自転車置き場へ行ったら、雨がポツポツと降り出してきた。いつもなら傘を取りに戻るんだけど、小沢さんが負けたショックで脱力気味になってたから、「少しくらい濡れてもいいや」っていう投げやりな気持ちになってて、そのまま自転車を漕ぎ出した。赤塚不二夫さんの「生誕75周年」だから、「これでいいのだ!」って気持ちもあった。そしたら、帰りに土砂降りになっちゃって、下着から靴の中までビショビショになるほど濡れちゃった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、今日は、民主党の代表選に注目してた人も多いと思うけど、未だかつて、これほどまでに、民主党の代表選が注目されたことがあっただろうか?‥‥って書き出したくらいだから、もちろん、民主党始まって以来の注目度だった。そして、何でかって言えば、念願だった政権交代を果たした民主党にとって、代表イコール総理大臣てワケで、この国の総理大臣を決める選挙だったからだ。でも、それだけじゃ、こんなに注目されることはない。実際、自民党が政権与党だった時代の総裁選、つまり、総理大臣を決める選挙は、今回の民主党の代表選の何十倍も派手に演出してたけど、それほどは注目されてなかった。
たとえば、フロッピー麻生が選出された2008年の総裁選の時も、迂回献金の与謝野馨だの、軍事ヲタクの石破茂だの、親の七光の石原伸晃だの、枕営業の小池百合子だの、5人もの候補者を林立させて、連日、電波ジャックと地方行脚の毎日だった。1ヶ月もの間、国会を空転させて、税金を100億円も無駄遣いして、「総裁選」という名の「自民党の宣伝」に余念がなかった。そう、自民党の場合は、総裁は各派閥の持ち回りで事前に決められてるから、総裁選なんてものは単なるデキレースでしかない。この時も、これまでに何度も何度も落選してるフロッピー麻生が、いよいよ念願の総裁になれるっていうシナリオに沿って進んでた。
つまり、自民党の総裁選に国民の注目が集まらなかったのは、国民に投票権がないからってワケじゃなくて、そんなこと以前の話として、すでに誰が選ばれるか決まってる茶番劇だからなのだ。テレビのワイドショーやニュース番組のコメンテーターたちなんて、もうすでに「次は福田康夫」とか「次は麻生太郎」って決定してる前提でコメントしてるし、選挙の日になれば、必ずその通りの結果になった。だから、派手に大騒ぎしてるのは候補者たちだけで、国民の大半はシラケた目で眺めてるって感じだった。
だけど、今回の民主党の代表選は、自民党の総裁選とおんなじに一般の国民には投票権がなかったのにも関わらず、ものすごく注目された。それは、自民党みたいなデキレースじゃなくて、完全にガチンコの本物の選挙だったからだ。政治評論家にしても、菅さんが勝つって人と小沢さんが勝つって人に二分されたし、世論も完全に二分された。内閣機密費が欲しいマスコミだけは、必死になって「菅さん有利」っていう報道を続けてたけど、ホントのとこは、誰もが「フタを開けてみるまで分からない」ってのが正直な選挙だった。
‥‥そんなワケで、「きっこのブログ」では、今朝の9時すぎから「緊急アンケート」を行なった。こないだは「誰に投票するか」っていうアンケートだったけど、今日は代表選の結果を予想するアンケートで、こんな4択にしてみた。
【民主党の代表選の結果は?】
1.50票以上の差で菅氏の勝ち
2.50票以下の差で菅氏の勝ち
3.50票以上の差で小沢氏の勝ち
4.50票以下の差で小沢氏の勝ち
そしたら、投票開始からすぐに、3番と4番がグングンと伸び始めて、次いで2番ていう流れになった。ちょっとバタバタしてたので、実際の選挙結果が出てから4時間も過ぎた午後8時ころに集計したんだけど、1番が763票で10%、2番が939票で12%、3番が3203票で43%、4番が2392票で32%だった。実際の選挙では、菅さんが200ポイント以上の大差をつけて圧勝したワケだから、正解は「1番」てことになるワケだけど、このアンケートだと、もっとも少ない。何よりも、菅さんが勝つと思ってた人が全体の22%しかいなかったワケだし、菅さんが「大差で勝つ」と思ってた人なんて、わずか10%だったのだ。
これは、前回のアンケートの時にも書いたけど、ネットでは「小沢さんが勝つ」って人が多かった。あたしのアンケートだけじゃなくて、いろんなサイトのアンケートで、ほとんどが小沢さんの圧勝だった。そして、テレビでの公開討論を観た感想にしても、各地での立会い演説会での風向きにしても、すべて小沢さんに軍配が上がってた。「1に雇用、2に雇用、3に雇用」ってセリフをバカのひとつ覚えみたいに連呼するだけの菅さんに対して、小沢さんは具体的な政策を次々とあげていったからだ。
だから、何のシガラミもなく、何の好き嫌いもなく、純粋に2人の政策だけを比較して投票するとしたら、10人が10人とも小沢さんに投票するような流れになってた。だけど、今回の代表選は、表向きは「政策で勝負」と言いつつも、実際には党内の「派閥争い」であり「パワーゲーム」だったから、口にする政策では小沢さんのほうが遥かに優れてたけど、それがそのまま票につながるとは考えにくかった。
‥‥そんなワケで、今回の投票の結果で、あたしがどうしても納得できないのが、全国のサポーターのポイントだった。国会議員の票は半々だし、地方議員の票も6対4なんだから、サポーターのポイントも6対4くらいだったら納得できたし、7対3くらいでもまあまあ納得できた。でも、実際には、総数300のうち、菅さんが249、小沢さんが51、8対2っていう大差がついたのだ。いくらマスコミが朝から晩まで小沢さんに対するネガティブキャンペーンを続けてきたとは言え、これは異常な結果だ‥‥って思ってたら、ツイッターで、民主党員のはたともこさんから、こんなツイートが回ってきた。
@hatatomoko 党・サ票は菅137,998票(60.47%)小沢90,194票(39.53%)。6対4が、小選挙区制で大差となった。NHKが事前調査で党・サは220対80で菅圧勝の情報を流し態度未定の議員に影響を与え、国会議員票でも菅票が上回る結果となった。徹頭徹尾マスメディアの干渉選挙だった。
そして、他の人からは、こんなツイートも回ってきた。
@hatakezo 党員・サポーター票。有権者342,493人なのに投票数229,030票!投票率が66%?残りの34%は投票しなかったのか?
@kamitori ハガキは丸見え、捨てられたのでしょう。
もちろん、何の証拠もないことだけど、これほど全国の人たちが注目してる選挙で、党員とサポーターの投票率が66%ってのは、あまりにも低すぎる。それも、一般の選挙における一般の有権者の投票率ならともかくとして、わざわざ会費を払って民主党の党員やサポーターになったりしてるほど民主党に思い入れがある人たちなのに、そんな人たちの3人に1人が、党の代表でありニポンの総理大臣を決める大切な選挙を棄権するなんて、普通じゃ考えられない。
だけど、その次のツイートが推測してるように、届いたハガキの中から「小沢一郎」って書いてあるハガキをカタッパシから捨ててれば、これくらいの低い投票率になるだろうし、結果も8対2っていう極端なものになるだろう。逆に、棄権したことになってる11万3000票が、すべて「小沢一郎」と書かれてたと仮定すると、トータルでは45%対55%で、小沢さんが逆転する。これは、大手のポータルサイトが実施した世論調査の結果とピッタリ合致する比率だ。
ちなみに、サポーターの票は、全国300の地域で、それぞれ「菅」の票と「小沢」の票とをカウントして、少しでも多いほうの勝ちとする方式だ。たとえば、ある地域の党員とサポーターの総数が1000人だとして、菅さんへが501票、小沢さんが499票なら、この地域は菅さんの勝利になり、菅さんに1ポイントが入る。つまり、菅さんは、全国300の地域で、249もの地域を制したことになる。
そして、この党員とサポーターの投票率が、100%とは言わなくても、せめて90%くらいあったら、あたしは何も文句は言わないし、別に疑問にも思わなかった。だけど、投票率が66%しかなかったってのは、やっぱり変だ。さっきの党員とサポーターの総数が1000人の地域なら、トータルで660票しか投票されなかったことになる。トータルで660票だから、菅さんが360票で、小沢さんが300票なら、菅さんの勝ちってワケだ。実際には、菅さんが360票で、小沢さんが400票で、小沢さんが勝ってたのに、何者かが「小沢一郎」って書かれてるハガキを100枚捨ててたとしたら?‥‥って想像しちゃう。だって、こんな想像でもしなかったら、あまりにも偏った結果の謎も、あまりにも低い投票率の謎も、どっちも解けないからだ。
もちろん、これは、何の証拠もない憶測に過ぎないけど、ちょっと前に、ディスクジョッキーの吉田照美さんが、こんなツイートを流してくれた。これを読むと、あんがい憶測とも言えなくなってくる。
@tim1134 今日、ソコトコで、リスナーからのメール。某テレビ局の報道番組で、菅さん小沢さんの立ち会い演説の現場で、どちらを支持するか、フリップにシールを張っていくアンケート。スタッフが、勝手に小沢さんのを菅さんの方に、シールを張り変えていたのを目撃!これは、大変な事実だ。許せん!
‥‥そんなワケで、どんなイリュージョンが炸裂したのかは知らないけど、公約通りに最低でも4年間は増税しないと明言した小沢さんじゃなくて、年内にも大増税の道筋を作るって口にしてる菅さんが選ばれたことは事実なんだから、あたし的には、近いうちの大増税を視野に入れて生活してかなくちゃならない。そして、財政には無能で無策な菅さんだから、「菅さんが勝てば円高が進み株価も下がる」って言われてた通り、菅さんの続投が決まった瞬間から、1ドルが83円10銭を割り込み、15年ぶりの円高を記録した。少し持ち直してた株価も、9300円を割って4日ぶりに下落した。為替だの株価だのってのは、あたしはチンプンカンプンだけど、菅さんの続投が決まった瞬間に、為替も株価も悪いほうへ動いたってことは、少なくともこうしたジャンルの人たちは、菅さんには何も期待してないってことなんだろう。ま、どっちにしても、あたしにできることは、大増税される前にセッセと病院に通って、1日も早く手を治すことなので、財務省の操り人形に成り下がった総理大臣なんて相手にしてるヒマはない今日この頃なのだ。
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