節約レシピのススメ
しばらく前に、1週間ぶんくらいの読者メールをまとめて読んで、その中の数人にお返事を書いた。ホントは、メールをくださった皆さん全員にお返事を書きたいんだけど、目を通すだけでも精一杯なので、ひとりひとりに心の中で感謝しつつ、書ける範囲で何人かにお返事を書いた。その中で、あたしと同世代で、独身で、2匹のニャンコと暮らしてるっていう女性にもお返事を書いたんだけど、その返信の中に、あたしは、「塩チーズらーめん」の作り方を書いた。何でかって言うと、その人のメールには、あたしの貧乏レシピを楽しみにしてて、今まで日記で紹介したものはほとんど試してみた‥‥アレとコレが美味しかった‥‥って書かれてたからだ。
「(前略)Aさんは、あたしの貧乏レシピも実践してくださってるようですね。最近は、サッポロ一番の塩らーめんを普通に作り、ドンブリに入れたら、麺が見えなくなるほど焼き海苔を乗せて、その上にスライスチーズを2枚か3枚乗せて、熱でチーズが溶け始めたら、チーズと焼き海苔と麺を一緒に食べる、という「塩チーズらーめん」がマイブームです。チーズの上に粗挽きの黒コショウをかけると、カルボナーラ風味になります。チーズの溶けたスープも美味しいので、あたしはぜんぶ飲んじゃいます。よかったら作ってみてくださいね。(後略)」
そしたら、数日後、とっても可愛い2匹のニャンコの写真と、塩チーズらーめんの写真を添えて、実際に作って食べてみたら、とっても美味しかったと、丁寧なお礼のメールを送ってくださった。Aさん、どうもありがとうございました♪‥‥ってワケで、サッポロ一番は、普通にバラで買うと1個80円くらいだけど、5個パックなら、一般的なスーパーで250円から300円の間、セールだと198円とかになる。もちろん、あたしは、セールの時しか買わないから、1個あたり40円だ。そして、焼き海苔は10枚で150円前後のキズモノ、スライスチーズは8枚入りが150円前後か10枚入りが200円以下になってる時に買うから、だいたい1枚あたり20円。だから、焼き海苔1枚とスライスチーズ2枚使って作ると、1杯95円になり、あたしの「1食100円以内」のルールにバッチリな今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、このAさんの他にも、あたしの貧乏レシピ‥‥って、この呼び方はあまりにも自虐的だから、そうだ、「節約レシピ」にしよう! そう、あたしの節約レシピを楽しみにしてるって人からのメールが何通もあったので、今日は、久しぶりに、最近あたしが作ってるお料理を何種類か紹介しようと思う。でも、あたしの食事は、基本的に、ご飯とお味噌汁とおかずで、そのおかずは、メザシを焼いたり、納豆だったり、モヤシと魚肉ソーセージを炒めたり、チクワとジャガイモの煮物だったりするワケで、何の芸もなければオシャレでもない。ただ単に安い食材を買ってきて順番に食べてるだけだ。
だから、今日は、パッとしないあたしの食生活の中でも、少しは人様にも紹介できるレベルの「よそ行き」のメニューを紹介しようと思う‥‥ってワケで、今回はパスタだ。パスタは、お金がなくてお米が買えない時に、小麦粉とともにお世話になる「代替米」のメインだけど、量販店で安いのを探せば、500グラムで100円前後だ。今までで一番安かった時は、500グラムで78円てのもあった。つまり、1食ぶんが約20円てワケで、ご飯はお茶碗1杯で約35円だから、主食としては半額くらいになる。
で、今回ご紹介するパスタは、ツイッターにもチョコっと書いちゃったけど、あたしが考案した「サバミソナーラ」と「サバミソチーノ」の2種類だ。まず、お鍋にお湯を沸かして、パスタを茹でるのと同時進行で、フライパンにオリーブオイルを敷いて、シメジを炒める。シメジは、前にも書いたけど、1パック50円とか2パックで100円とかの安売りの時に買ってきて、バラバラにしてビニール袋に入れてフリーザーで凍らしとく。これを片手で軽く掴んだぶんくらい取って、そのまま細火で解凍しつつ炒める。当然、買ってきたままのシメジなら、解凍しなくていいから、中火で炒める。
そして、軽く炒めたとこで、サバの味噌煮の缶詰を開けて、身を半分とおつゆも半分、フライパンに入れる。これは1人ぶんだから、2人ぶんなら1缶ぜんぶ入れちゃえばいいし、1人でも多めに食べる男性なら、1缶入れちゃってもいい。半分てのは、あくまでもあたしの量だ。そして、パスタの具として食べやすい大きさにサバの身を崩しつつ、炒め煮をする。サバの味噌煮は火を通す必要がないから、シメジのほうに火を通しつつ味をしみ込ませる感じだ。この時、サバの身をあんまり細かくしちゃうと、見た目にも具の少ないイマイチの仕上がりになっちゃうので、ワリと大きめの身が4つ5つゴロゴロしてる感じのほうがいい。
そして、一度、火を止めてから、牛乳を1カップ入れて、細火でひと煮立ちさせたら、最後に塩コショウで味を整える。これに、アルデンテに茹で上がったパスタを入れて、和えながら少しだけ加熱して、お皿に盛ってから、茹でておいたブロッコリーを散らせば出来上がり。ブロッコリーは、なくてもいいけど、あれば彩りも味もグッとアップする。あたしの場合は、茹でておいたブロッコリーがあったから使ったけど、このメニューのためにブロッコリーを買ってきた人は、わざわざ別に茹でなくても、パスタと一緒に茹でちゃえばいい。ブロッコリーは2分も茹でれば十分だから、パスタの茹で時間が5分だったとしたら、3分経過した時にブロッコリーを入れればいい。もちろん、ブロッコリーの芯の部分は、捨てずに取っておいて、薄く切ってサッと塩茹でしてラーメンの具に使ったり、細く切ってモヤシ炒めに入れたり、何にでも使える。
サバの味噌煮の缶詰は、たいてい1個100円だけど、あたしは、缶詰のワゴンセールで「どれでも3個で200円」の時に買ってるから、1個あたり約70円だ。それから、牛乳は、1リットルが150円以下の時しか買わないから、1カップ(180cc)は約25円になる。だから、1人前の予算は、パスタが20円、サバの味噌煮の缶詰が35円、シメジが20円、牛乳が25円で、ここまででちょうど100円だ。つまり、ブロッコリーを使うと、そのぶん予算をオーバーしちゃうワケで、今回は、ちょっと前にスーパーで、古くなったお野菜を捨て値で売ってる「場末のワゴン」に50円の値札をつけたブロッコリーを発見したので、それを買ってきて茹でておいたのを使った。
ま、これは、すべてケース・バイ・ケースだから、ニンジンがあれば茹でて添えてもいいし、ホウレンソウでもインゲンでも何でもいい。ようするに、シメジとサバの味噌煮の缶詰と牛乳だけだと、色的に暗くてパッとしないので、グリーンとかオレンジとかの色が欲しいってワケだ。それから、もうひとつ、細かいことを言うと、サバの味噌煮の缶詰は、ちょっと甘めのほうがいい。サバの味噌煮の缶詰は、メーカーによって、甘めのものと辛めのものがあるけど、このメニューは、甘めのほうが美味しくできる。
で、これが「サバミソナーラ」ってワケだけど、これの牛乳の代わりにパスタの茹で汁を使って、タカノツメの輪切りを入れてピリ辛に仕上げたのが、「サバミソチーノ」ってワケだ。だから、「サバミソチーノ」のほうは、牛乳を使わないぶん安く作れる。そして、「サバミソチーノ」のほうは、焼き海苔を細く切ってパラパラとトッピングしても美味しい。
‥‥そんなワケで、前にも書いたけど、あたしの「1食100円」てのは、何から何まで厳しく決めてるワケじゃなくて、「なるべく1日の食費を300円以内にする」っていうユルユルのルールだ。そして、朝はほとんど「ご飯」「ゆうべの残りのお味噌汁」「ゆうべの残りのおかず」って感じだし、お昼は「おにぎり2個」とかだから、朝もお昼もすごく安く済んでる。だから、夜が150円とかになっちゃっても、ぜんぜん問題ない。たとえば、いつものスーパーで、美味しそうなアジのヒラキが100円だったら、それを買ってきておかずにしても、ご飯とお味噌汁と東京タクアンやキュウリのキューちゃんをつけても150円くらいだから、別に構わない。
こないだは、どうしても「掻き揚げ丼」が食べたくなったので、夜の9時半にスーパーに行った。いつものスーパーは、小エビの掻き揚げが1個130円もするので、サスガに普段は買えないんだけど、10時の閉店間際に行けば、売れ残りが半額の65円になってる。アジフライとかの他の揚げ物やお惣菜も半額になってるから、どうしても食べたくなったら9時半に行くことにしてる。
そして、あたしは、65円で小エビの掻き揚げを買ってきて、そのまま冷蔵庫に入れといて、次の日のお昼に、片手鍋にヒタヒタになるくらいお湯を沸かして、カツオダシの素、お砂糖、お醤油、みりんを入れて天つゆを作り、それで掻き揚げをコトコトと煮て、丼によそったご飯の上に乗せて、横に柴漬けを沿えて、一味唐辛子をパラパラとかけて、小エビの掻き揚げ丼を作って食べた。前の日から食べたかったから、とっても美味しかった。これでも、お味噌汁までつけて120円ほどの予算なので、コンビニでカップ麺を買うよりも安い。
あたしが行くスーパーのひとつは、毎週決まった曜日にモヤシが10円になるから、あたしは、必ずその曜日にモヤシを2つか3つ買ってきて、2日か3日、モヤシ料理をいろいろと楽しんでる。別のスーパーは決まった曜日にお豆腐が45円になるし、別のスーパーは日替わりでお野菜の100円セールをやってる。そして、どのスーパーでも、閉店間際に行けばお惣菜類が激安になってるし、あたしはメッタに買えないけど、お刺身とかも半額になってるから、300円のアジのタタキが150円で買える。それから、朝イチで行くと、賞味期限の迫った商品に軒並み割引シールが貼られてて、これは夕方までにほとんど売れちゃう。
‥‥そんなワケで、こうした、すべてのスーパーに共通した特徴と、それぞれのスーパーならではの特色を熟知して、常に安い食材だけを買い、できる限りの自炊を心がける。お昼のおにぎりやお弁当を自分で作るのは当然として、お茶も自分でいれて水筒やペットボトルで持ち歩き、できる限り外では買わない‥‥つーか、あたしみたいな食生活をしてると、コンビニで500のペットボトルのお茶を140円も払って買うことがバカバカしくなってくる。だって、140円もあれば、ゼイタクな食事ができちゃうからだ。そして、こうした食生活を続ければ、1ヶ月の食費を1万円以下に抑えられる上に、危険極まりない外食産業の餌食にならずにすむ。もちろん、スーパーに並んでる食材も、産地偽装や添加物まみれのものも紛れ込んでるけど、それでも、信頼できない国から大量に輸入した信頼できない食材で作ってるワケの分からないものを食べるよりは遥かにマシだ。節約になる上に健康にもいいんだから、これほどワンダホーなことはないワケで、これからも、あたしの貧乏レシピ、改め、節約レシピ生活は続いてく今日この頃なのだ。
★ 今日も最後まで読んでくれてありがとう!
★ 体調不良にも負けずにがんばって更新してるので、応援のクリックをポチッとお願いしま~す♪
↓
| 固定リンク