秋に咲くのは黒い華?
いよいよ、秋のG1の第2弾「秋華賞」がやってきた。もともとは、このあとの「エリザベス女王杯」が3歳牝馬のレースだったんだけど、1996年に「エリザベス女王杯」が「3歳以上の牝馬」ってことになったので、その代わりの3歳牝馬のレースとして「秋華賞」が設立されたそうだ。だから、歴史は浅くて、まだ今回で15回目の若いレースなんだけど、あたしがワクワクしてるのは、思わぬ大穴が出るレースだからだ。よく分からないけど、コースの特性で、ちょっとゴチャゴチャしちゃう場所があるそうで、そのために、強い馬でも枠順が悪かったりコース取りを失敗したりすると前に出られなくなり、思わぬ馬が勝っちゃったりする。
有名なのは、2年前、2008年のレースで、ブラックエンブレム、ムードインディゴ、プロヴィナージュっていう人気の低かった3頭が1、2、3着に入り、3連単の配当が、ナナナナナント! 1098万2020円もついちゃったのだ! そう、100円が1000万円以上になったワケで、 3連複でも約187万円、ワイドでも5万円以上のスーパー万馬券だ!‥‥ってワケで、今年の「万馬券の素」はこんな顔ぶれになった。
10月17日 京都11R
「秋華賞」(G1)
3歳オープン 牝 芝1200m
1枠1番 レディアルバローザ/幸英明
1枠2番 ベストクルーズ/三浦皇成
2枠3番 ショウリュウムーン/四位洋文
2枠4番 アプリコットフィズ/武豊
3枠5番 サンテミリオン/藤岡佑介
3枠6番 コスモネモシン/和田竜二
4枠7番 レインボーダリア/秋山真一郎
4枠8番 オウケンサクラ/内田博幸
5枠9番 アグネスワルツ/柴田善臣
5枠10番 アニメイトバイオ/後藤浩輝
6枠11番 エーシンリターンズ/福永祐一
6枠12番 アンティフリーズ/松岡正海
7枠13番 ディアアレトゥーサ/安藤勝己
7枠14番 タガノエリザベート/小牧太
7枠15番 アパパネ/蛯名正義
8枠16番 クラックシード/吉田豊
8枠17番 ワイルドラズベリー/池添謙一
8枠18番 プリンセスメモリー/浜中俊
すべて3歳の女の子だから、人間で言えば中学生か高校生くらいの感じで、「AKB48」ならぬ「SKS18」ってことになる今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、あたしは、去年の「エリザベス女王杯」から本格的に競馬を始めたから、「エリザベス女王杯」よりも前に開催される「秋華賞」は、今回が初めての予想になる。それで、とりあえず、過去3年のレース結果を見てみたら、とっても面白いことが分かった。3年前の2007年にはダイワスカーレットが1着になり、2年前の2008年にはブラックエンブレムが1着になり、去年の2009年にはレッドディザイアが1着になってたのだ。そう、「赤」「黒」「赤」と来てるんだから、今年は「黒」に関係した馬が1着になるってワケ‥‥なのか?(笑)
ザッと見回したところ、今回は、「黒」に関係した名前の馬はいないけど、少なくとも「赤」に関係した馬は来ないってワケで、「バラの夜明け」を意味する1番レディアルバローザ、「ハワイの赤い小鳥」の名前の15番アパパネ、「真っ赤な色」をした17番ワイルドラズベリーの3頭は、「赤」「黒」「赤」の順番で言えば、今年は「来ない」ってことになる。そして、オレンジ色の4番アプリコットフィズ、虹色の7番レインボーダリア、淡いピンクの8番オウケンサクラあたりも、今年の「黒」には遠い色だ。
ま、その辺のことは置いといて、とにかく「エヴァンゲリオン予想」を始めちゃうけど、今回の「秋華賞」は、第四話「雨、逃げ出した後」に対応してることになってる。だけど、今回、何よりも難しいのが、この第四話には、使徒も登場しないしエヴァンゲリオンも登場しないってことだ。前回の使徒との戦いで、エヴァンゲリオンに乗ることに疑問を感じたシンジは、数日間、学校を休んで引きこもってた挙句、ミサトに置き手紙をして家出しちゃう。そして、電車で遠くまで行き、映画を観たりして時間を潰してるんだけど、たまたま1人でキャンプに来てたクラスメートのケンスケと会い、一緒にテントにいるとこを探しにきたネルフの人間に見つかり、連れ戻されちゃう。
だけど、思春期の少年特有の精神状態みたいなのもあって、ミサトと対立したシンジは、初号機パイロットを続けることを拒否して、ネルフを去ることになる。そして、トウジやケンスケとの別れもありつつ、駅のホームに立つんだけど、電車が来ても決心がつかずに乗ることができない。そこにミサトが車で駆けつけて、バツが悪そうに「た、ただいま‥‥」と言うシンジと、「おかえりなさい」と言うミサト‥‥ってストーリーだ。
こないだも書いたけど、この第四話の英語圏向けのエピソードタイトルは「Hedgehog's Dilemma」になってる。「Hedgehog」は「ハリネズミ」のことで、「ヤマアラシ」は「Porcupine」だけど、たぶん「ヤマアラシのジレンマ」って意味でつけたタイトルだと思う。だから、第参話でのリツコとミサトの次の会話の答えが、この第四話のラストシーンてことになる。
リツコ 「今のシンジ君は、心のどこかで痛みに怯えて臆病になっているんでしょうね」
ミサト 「ま、そのうち気づくわよ。大人になるってのは近づいたり離れたりを繰り返して、お互いがあんまり傷つかずに済む距離を見つけ出す‥‥ってことに」
ミサトとどんなふうに接していいのか分からなかったシンジが、ようやくその糸口を見つけ出すってのが第四話のポイントなんだけど、その背景には、シンジが初号機パイロットを続けるかどうかを迷い、一時的にでもネルフから登録抹消されるって流れが組み込まれてる。そして、この状況を「エヴァンゲリオン予想」的に見てみると、初号機は、一時的にでも自分のパイロットを失ってしまったことになる。
第四話の中では、「もしもボクが初号機に乗らなくなったら?」「レイが乗るでしょうね」っていうシンジとミサトの会話があって、その後、ホントにシンジがネルフを去ることになると、ゲンドウは「初号機のデータをレイに書き換える」って言ってる。こうした流れを見ると、使徒もエヴァンゲリオンも登場しない第四話では「パイロットが変更になる」ってことがキーワードになるワケで、今回の「秋華賞」の出走馬を見ると、1頭の馬が浮かび上がってくる。そう、5番のサンテミリオンだ。
これまた、こないだも書いたけど、今回、サンテミリオンには、横山典弘騎手が乗ることになってた。だけど、横山騎手は、9月26日の中山の3Rで落馬して重傷を負ってしまい、年内の復帰は無理な状態だ。そのため、今回の「秋華賞」では、横山騎手に代わって藤岡佑介騎手が乗ることになった。つまり、「エヴァンゲリオン予想」としては、一時的にでも自分のパイロットを失ってしまった初号機は、このサンテミリオンてことになる。
‥‥そんなワケで、ここでいったんコマーシャル‥‥じゃなくて、いったん話をクルリンパと戻して、最初に書いた「赤」「黒」「赤」についてだけど、あたしは、この流れだけから「今回の勝馬は黒」って予想したワケじゃない。今回の「秋華賞」が第四話に対応してると考えると、まだアスカは登場してないのだ。アスカが初めて登場するのは、第八話「アスカ、来日」なので、第四話の時点では、赤いエヴァンゲリオンも赤いプラグスーツも物語中には存在してない。だから、「赤」に関連した馬は来ないことになる。
さらに言えば、今回の「秋華賞」に出走登録してた馬の中に、あのアスカトップレディがいたのだ。抽選もしてもらえない最下位登録みたいだったので、出走できる可能性は極めて低かったけど、それでも、「登録してたのに出走できなかった」って事実は、「まだ第四話だからアスカの出番じゃない」ってことになる。そして、「アスカの出番じゃない」ってことは、「赤」に関連した馬は来ないってことなのだ。
でも、これじゃあまりにも苦しいので、あたしは、今回とおんなじ「黒」が勝って、1000万円馬券が飛び出した2008年の「秋華賞」の勝馬のことを調べてみた。そしたら、なかなか面白いことが分かったのだ。1着になったブラックエンブレムは、お父さんがウォーエンブレム、お母さんがヴァンドノワールっていう名前なんだけど、このお母さんのヴァンドノワールってのは、フランス語で「黒ワイン」のことだそうだ。それで、お母さんの名前から「ノワール(黒)」を英語の「ブラック」に変えて、お父さんの名前の「エンブレム」と合わせて、ブラックエンブレムって名前にしたそうだ。
それから、3着になったプロヴィナージュは、前にも別のレースの時に書いたことがあるけど、これもフランス語で、ワイン用のブドウの木の伝統的な植樹法の名前なのだ。つまり、「黒」が勝って1000万円馬券が出た時の「秋華賞」では、1着と3着の馬の名前が両方とも「フランスのワイン」に関係してたってことになる。
そして、満を持して&声を大にして言わせてもらうけど、サンテミリオンてのは、目薬の名前なんかじゃなくて、フランスの有名なボルドーワインの産地のひとつなのだ。あたしは、ワインは紙パックの業務用のしか飲まないから、知ってる名前は「メルシャン」くらいで、舌を噛みそうな長い名前のワインはぜんぜん分からないけど、少しでもワインに詳しい人なら、サンテミリオンを知らない人はいないほど有名らしい。
‥‥そんなワケで、過去3年間の「秋華賞」の3連単の配当を見てみると、「赤」のダイワスカーレットが1着になった2007年は3万7630円、「黒」のブラックエンブレムが1着になった2008年は1098万2020円、「赤」のレッドディザイアが1着になった2009年は4640円になってた。だから、「赤」の年は本命馬が入賞して小さな配当、「黒」の年は大穴が出てるってワケで、順番通りに今回が「黒」だったとしたら、それなりに大きな配当が期待できる。
だけど、これほど「赤」「黒」「赤」って騒いでるワリには、まだ「黒」に関係した馬は見つかってない。あたしのイチオシのサンテミリオンにしても、第四話の内容に合わせて「騎手が交代した」って点と、あとから分かった「フランスのワインつながり」って点がシンクロしてるだけで、「黒」とは関係ない。ものすごく無理すれば、サンテミリオンは黒鹿毛の馬なんだけど、他にも黒鹿毛の馬は何頭も出走するし、出走できなかったアスカトップレディまでもが黒鹿毛だから、何の説得力もない。
ちなみに、あたしは、「黒」とは正反対の「芦毛」が好きで、今回は2番のベストクルーズが唯一の芦毛馬だ。だから、レイの零号機が活躍する回に対応してれば、何の迷いもなく「白」ってことからベストクルーズをイチオシにしたんだけど、残念ながら、今回のキーワードは「黒」なのだ‥‥って思いつつ、ベストクルーズの血統を見てみたら、おおっ! お父さんの名前がクロフネだった! なるほど!クロフネの子供だからベストクルーズって名前にしたんだね! オマケに、お母さんの名前がマサコチャンだったから、これはイイ感じだ。さらには、騎乗するのが三浦皇成騎手だから、彼女は「ほしのあき」ってワケで、「あき」は「秋華賞」の「秋」とシンクロしてる。
‥‥そんなワケで、他にも無理やりに「黒」に関係した馬を探すとすれば、あとは「黒」の2枠の2頭、3番のショウリュウムーンと4番のアプリコットフィズくらいしか思いつかない。そして、そうなると、ここまでに名前をあげた馬は、2番ベストクルーズ、3番ショウリュウムーン、4番アプリコットフィズ、5番サンテミリオンてワケで、2、3、4、5って並んじゃった。だけど、ここで、ものすごく気になることが浮上してくる。それは、第四話のラストシーン、シンジが電車のホームで佇んでる時に流れる駅のアナウンスだ。
「2番線に厚木行き特急リニアがまいります。危ないですから黄色い線の内側までお下がりください。2番線の電車は4時20分発、厚木行きの政府専用特別列車です。一般の方は柵の内側には入れません。なお、許可の無い方のご乗車はかたく禁じられております。くれぐれもご注意ください」
次に、シンジが乗るはずの電車のアナウンスが流れる。
「まもなく4番線に強羅(ごうら)行き各駅停車がまいります。危ないですから黄色い線の内側までお下がりください。小さいお子様をお連れの方は特にご注意ください。4番線の電車は4時32分発、強羅行き折り返しの各駅停車です。ご利用の皆様はご乗車になってお待ちください。はい、まもなく電車が入ります。黄色い線の内側まで下がってください」
そして、シンジは、この電車に乗らずに、迎えに来たミサトのもとへと帰ってく‥‥ってワケだけど、これらのアナウンスに出てくる数字は、偶然にも、2、3、4だけなのだ。だから、このアナウンスがレース結果を暗示してると仮定すれば、シンジが乗るはずだった電車の時間、4時32分が怪しげマンマンなワケで、もしも「4-3-2」の3連単が的中したとしたら、1000万円には届かないとしても、数百万円クラスのチョー大穴になることは間違いないだろう。5番のサンテミリオンは「黒」とは無関係だけど、この3頭なら、黒枠の2頭からクロフネの子供のベストクルーズへの3連単なんだから、一応、ぜんぶが「黒」に関係してることになる。
で、もう4頭も選んでるクセに、最後にもう1頭だけ選ばせてもらうと、あたしはナニゲに気になってる馬がいる。13番のディアアレトゥーサだ。この馬は、9月11日の「紫苑ステークス」で1着になって、今回の「秋華賞」の出走権を得たんだけど、「紫苑」の「紫」と言えば初号機を連想しちゃう。その上、9月11日の翌日の9月12日は、第四話でシンジとたくさん絡んでるケンスケのお誕生日なのだ。そして、この馬は、こないだのフランスの「凱旋門賞」で2着になったナカヤマフェスタの半弟でもある。
ここでも「フランスつながり」があるし、ナカヤマフェスタと言えば、なかやまきんに君のお誕生日が石川喬司先生とおんなじ9月17日ってことだし、石川先生は、かつてフランスまで「凱旋門賞」を観戦に行かれてる。そして、ディアアレトゥーサの「アレトゥーサ」ってのは、あたしの大好きな「ギリシャ神話」に登場する美しい精霊の名前だ。つまり、この馬が中心になって、2008年の「秋華賞」の1000万円馬券も、石川先生も、あたしも、すべてがグルリと一周して、まるでパドックみたいに輪になってるのだ。
‥‥そんなワケで、今回の「秋華賞」の「エヴァンゲリオン予想」は、2番ベストクルーズ、3番ショウリュウムーン、4番アプリコットフィズ、5番サンテミリオン、13番ディアアレトゥーサ、この5頭を選ぶことにした。ただ、5頭も選んじゃったから、すべての組み合わせを買うと、3連複だけでも10通りになっちゃって、3連単までアレコレと買ってると予算が足りなくなっちゃう。だから、「4-3-2」だけは買うかもしれないけど、あとはいつものパターンで、ワイドと複勝を散りばめてみようと思ってる今日この頃なのだ。
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