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2010.11.16

F1 ストーブリーグ開幕!

マシンからルールに至るまで、いろんなレギュレーションが大幅に変更された上に、ブリヂストン参戦のラストイヤーとなった今年のF1は、最終戦のアブダビGPまで勝敗がもつれ込んだ上に、4人ものドライバーがワールドチャンプを競うというファンにはタマラナイザーな形になった。F1ファンには「今さら」だけど、F1を知らない人のためにチョコっと説明しとくと、F1てのは、1つのチームから2台のマシンが出場する。そして、毎回のレースで上位に入賞したドライバーに、順位に応じたポイントが与えられ、年間のトータルのポイントでワールドチャンプが決まるし、2人のドライバーの合計ポイントが一番多かったチームが優勝チームになる。

だから、ワールドチャンプと優勝チームが違うってことも起こる。たとえば、2008年には、ワールドチャンプになったのはマクラーレンのハミルトンだったけど、もう1台のマクラーレンのコバライネンが7位だったのに対して、フェラーリのマッサとライコネンは2位と3位だったため、2人の合計ポイントではフェラーリのほうが上になり、フェラーリチームが優勝した。で、この、それぞれのドライバーが獲得する個人的なポイントを「ドライバーズ・ポイント」、2人合わせたチームのポイントを「コンストラクターズ・ポイント」って言って、去年までは1位が10P、2位が8P、3位が6P、4位が5P、5位が4P、男1人と女2人でヤルノ・トゥルーリが3P‥‥って、これはどうしても織り込みたかった下ネタなんだけど、6位が3P、7位が2P、8位が1Pで、9位以下は0Pだった。

だけど、これだと大逆転が起こらなくて面白くないってことで、今年から、1位が25P、2位が18P、3位が15P、4位が12P、5位が10P、6位が8P、7位が6P、8位が4P、9位が2P、10位が1P、11位以下が0Pって形に変更された。そのため、去年までなら逆転が不可能だったケースでも、今年からは逆転が可能になり、2位や3位のドライバーがその位置をキープするための「守りの走り」から、1位を狙うための「攻めの走り」へと変った今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、今年から変更になったポイントシステムには、もう1つ、バトルを加熱させるルールが加わった。それは、「2人以上のドライバーの年間の合計ポイントが同点だった場合には優勝回数の多いほうをチャンプとする」ってものだ。細かいことを言うと、このルールは、まだ旧式のポイント制だった去年から実験的に導入されてたんだけど、こうしたルールを付加したことによって、それまでの合計ポイントが1位だったとしても、2位のドライバーに優勝回数で負けてるドライバーは、自分のポイント守るための安全策の走りじゃなくて、優勝を狙ったアグレッシブな走りを求められる‥‥ってことになったワケだ。

で、今シーズンはと言えば、シリーズ終盤まで、フェラーリのアロンソ、レッドブルのベッテルとウェバー、マクラーレンのハミルトンとバトンの5人が、三つ巴どころか五人囃子の争いを繰り広げてたから面白かった。この顔ぶれを見れば分かるように、フェラーリはアロンソ1人で、もう1人のドライバーのマッサはチャンプ争いからは離脱してたから、フォラーリとしてはチーム優勝は諦めて、アロンソのワールドチャンプ1本に絞ってた。一方、レッドブルとマクラーレンは、2人のドライバーが両方ともチャンプ争いに参戦してたから、ワールドチャンプとチーム優勝の両方を狙える状況だった。そして、それぞれのチームが、それぞれの状況に合わせて作戦を立てて、戦ってきた。

そんなこんなで、終盤までもつれた今シーズンのチャンプ争いだったけど、第17戦の韓国GPで、土砂降りの中でレースを強行したのがいけなかったのか、バトンはスピンして12位というマサカのノーポイントになり、あと2戦を残してチャンプ争いから脱落した。このレースでは、ウェバーもスピンしてメルセデスのロズベルグを巻き添えにしてリタイアしたし、ベッテルもリタイアでレッドブルチームはアッチョンブリケだったけど、2人ともバトンよりポイントを稼いでたからチャンプ争いには残った。そして、アロンソは、なんとか優勝してチャンプ争いに復帰した。だけど、この韓国GPで起こった呪いが、このあとアロンソに襲い掛かることになろうとは、この時は誰も知るよしもなかったのだ。

‥‥そんなワケで、チャンプ争いからバトンが脱落して迎えた最終戦、第19戦のアブダビGPは、フェラーリのアロンソが246P、レッドブルのウェバーが238P、ベッテルが231P、マクラーレンのハミルトンが222Pっていう、三つ巴ならぬ四人囃子の一触即発の状態になった。マクラに書いたように、このレースで優勝すれば25Pなんだから、4人全員にワールドチャンプの可能性がある。ただし、この時点で2位のウェバーは、たとえ自分が優勝して25Pを獲得したとしても、アロンソが2位に入れば、ウェバーが「238+25=263」、アロンソが「246+18=264」てことで、ワールドチャンプはアロンソの頭上に輝く。

これとおんなじで、この時点で3位のベッテルが優勝したとしても、ベッテルは「231+25=256」ってことで、すでに246P持ってるアロンソは、10P以上、つまり、このレースで4位以上に入賞すればワールドチャンプになれる。もちろん、この4人以外のドライバーが優勝して、下の順位のポイントで4人が争うってこともアリエールだけど、どんなケースになろうとも、自力でワールドチャンプになれる可能性があるのは、アロンソだけだった。他の3人は、たとえ優勝できたとしても、アロンソの順位によって、ワールドチャンプには手が届かなくなる‥‥ってことで、ずっと楽しみにしてた最終戦は、昨日の「きっこさんのつぶやき」で紹介したけど、こんな感じだった。


「きっこさんのつぶやき」
http://twitter.com/kikko_no_blog

現実世界ではスピンしたリウィッツィにシューマッハが乗り上げて一瞬にして2億円がパー。

おおっ!ウェバーのオンボード!

ピットの出入り口が玉川高島屋の駐車場みたい。

2002年にミナルディーに乗ってたウェバーが、2001年にミナルディーに乗ってたアロンソを追いかけて、それを1997年にミナルディーに乗ってた右京が解説してる!今夜はミナルディー祭りだ!(笑)

もう1回セーフティーカーが入ったらアッチョンブリケだな。

ルノーで2年連続ワールドチャンプに輝いたアロンソが、そのルノーに邪魔されてワールドチャンプを逃しそうになってルノー。

優勝した人おめでとー!優勝したチームおめでとー!(録画しててあとから観る人のために名前は伏せました)

ああ、素晴らしいレースだった!優勝してワールドチャンプになった人がシャンパンをあびる優!


‥‥そんなワケで、もう書いても大丈夫だと思うから書くけど、優勝したのはベッテルで、わずか23歳134日という若さでF1の頂点、ワールドチャンプに輝き、2005年にアロンソが打ち立てた24歳58日という史上最年少記録を更新した。つまり、ベッテルが優勝しただけじゃなくて、ワールドチャンプにもっとも近かったアロンソが、4位以上に入賞できなかったってワケだ。

実際にレースを観てた人なら分かってるだろうけど、アロンソはタイヤ交換のタイミングが悪くて、前方を「F1界の北方領土」こと、ルノーのペトロフに塞がれちゃって、最後まで前へ出ることができなかった。これで、アロンソは7位の6Pに終わり、ウェバーも同様に8位の4Pに終わり、結果、レース前のランキングで3位だったベッテルが、1位だったアロンソと2位だったウェバーを大逆転してワールドチャンプの座を射止めたのだ。

あたしは、フェラーリとレッドブルを応援してたから、この3人のうちの誰がワールドチャンプになっても嬉しかった。ただ、あたしの気持ちとしては、アロンソは何度もワールドチャンプになってるんだから、まだチャンプになったことのないレッドブルのドライバーにがんばってほしかったし、特に、ミナルディー時代からずっと見てきたウェバーは、もう年齢的にもラストチャンスだってことで、一番応援してた。もちろん、ベッテルも応援してたけど、ベッテルは若いし天才だから、今年ダメでも、来年、再来年、ライコネンと、いくらでもチャンスがあるからだ。

だから、あたしがワールドチャンプになってほしいと思ってたのは、1番目がウェバー、2番目がベッテル、3番目がアロンソって順番で、さらに言わせてもらえば、とにかくハミルトンじゃなければ誰でもいい(笑)‥‥って本音もあった。そして、結果としては、ベッテルが史上最年少でワールドチャンプになり、レッドブルとしては前回のブラジルGPで決めてたチーム優勝と揃い踏みで、初の二冠を達成した。だから、あたしは、とっても嬉しい。

‥‥そんなワケで、あたし的には嬉しい結果だったんだけど、この結果を面白く思わなかった人もいる。F1は、一応はチームの本拠地の国がホームってことになってるけど、イギリスのチームがニポンのマシンにブラジルのドライバーを乗せたりすることから、オリンピックやサッカーのようにナショナリズムを剥き出しにして応援するようなファンはいない。だけど、こうした中で、フェラーリチームの場合は、イタリアを本拠地として、マシンのシャシーもエンジンもフェラーリだってことで、イタリア人にとっては「俺の国のチームだ」的な意識が、より強い。だから、ドライバーはスペイン人のアロンソとブラジル人のマッサだけど、フェラーリチームはイタリア人の誇りってワケだ。

だけど、フェラーリチームは、2008年にチーム優勝したのにも関わらず、去年の2009年は4位に沈没しちゃったし、今年は前回のブラジルGPでチーム優勝の目がなくなっちゃった。つまり、今シーズン、フェラーリが面目を保てる道としては、アロンソがワールドチャンプになることしか残ってなかったのだ。そして、アロンソは、ポイントランキング1位で今回の最終戦を迎えた。さっきも書いたように、別に自分が優勝しなくても、ウェバーが優勝すれば自分は2位、ベッテルが優勝すれば自分は4位以内、これでワールドチャンプになれるっていう最高の状況で最終戦を迎えたんだから、フェラーリチームを応援してた人たちは、当然、アロンソに大きな期待を寄せたことになる。

だけど、レースが終盤になっても、前を走るペトロフを抜きあぐねてるアロンソ。何度もコーナーでコースアウトして、イライラする気持ちが手に取るように伝わってくる。もしも、ペトロフをパスできたとしても、その前には、もう1台のルノーのクビサがいるし、その前にはメルセデスのロズベルグがいる。トップを独走中のベッテルは、すでに2番手との差を安全圏内に広げたことから、タイヤに負担をかけないドライブで周回を稼いでる。だけど、アロンソは、自分の前にいる3台の強敵を抜かないとワールドチャンプの座を逃してしまう。そして、結局、1台もパスできずにレースは終わってしまった。

これが、あたしの言った「韓国GPで起こった呪い」の結果だ。今年、初めてF1を開催した韓国GPは、開催日のギリギリまでサーキットを建設してたり、観客席がすべて違法建築だったりと、何から何まで危なっかしい状態だったけど、その上、普通はレースを中断するような土砂降りの中でも続行したために、いろんな弊害が出た。それで、あたしが呆れ返ったのが、「チェッカーフラッグの振り忘れ」だ。たくさんのマシンがスピンしてクラッシュしてリタイアする最悪のコンディションの中、意地で優勝したアロンソがフィニッシュラインを通過したのに、チェッカーフラッグはダラリと垂れたままで振ろうとしない。そして、ずいぶんしてから「ハッ!」っと気づいたみたいで、慌てて振り始めた。ドライバーは命懸けでレースしてるっていうのに、こんなノンキなオフィシャルは前代未聞だ。

1位のマシンがフィニッシュラインを通過したことを表わすためのチェッカーフラッグを振り忘れるなんて、あたしは、この時、アロンソの優勝が認められなかったような、なんとも言えない不吉なものを感じた。そして、今回の最終戦の結果だ。だから、あたしは、韓国GPでの「チェッカーフラッグの振り忘れ」こそが、アロンソに呪いをかけたんだと思ってる。その証拠に、アロンソがワールドチャンプになれなかった原因の1つは、前を走るペトロフが遅かったからだ。ペトロフのマシンが「のろい」から、アロンソは勝てなかった。そう、「マシンがのろい」と「呪い」をカケた単なるオヤジギャグだ(笑)

‥‥そんなワケで、ものすごく遠回りしちゃったけど、今回、アロンソがワールドチャンプになれなかったことに対して、頭から湯気を出してカンカンに起こってるオッサンがいる。それも、ただのオッサンじゃい。イタリアのベルルスコーニ政権の閣僚、ロベルト・カルデローリ法律簡素大臣(54)だ。あたしは、この「法律簡素大臣」って役職がどんな仕事をするものなのか知らないけど、きっと、ややこしい法律を簡素化する大臣だってことでサクサクと進めちゃおう。

で、このカルデローリ大臣は、アロンソがワールドチャンプになれなかったのは、フェラーリチームがタイヤ交換のタイミングをミスしたことが原因だから、フェラーリのルカ・ディ・モンテゼモロ会長(63)に対して、その責任をとって辞任しろ!って要求したのだ。ニポンで言えば、前原大臣とかが、ホンダの青木会長に対して、ホンダチームのドライバーが年間チャンプになれなかった責任をとって辞任しろ!って要求するような話で、トンチンカンもハナハダシーと思う。だけど、カルデローリ大臣の怒りは想像以上で、こんなに過激なセリフをノタマッた。


「アロンソは優れた才能を持っているのに、すでに手中に収めていたワールドチャンプのタイトルをフェラーリチームの作戦ミスによって失ってしまった。フェラーリが行なったキチガイ沙汰の作戦は本当に恥ずかしいもので、すべての責任はモンテゼモロ会長にある。彼のような人物がいてはフェラーリがダメになってしまう。彼は今すぐにマラネッロ(フォラーリの本社がある都市)から出ていくべきだ。今日の夕方までには彼が辞任してくれると信じているよ」


そして、これだけでもトンチンカンなのに、さすが、ラテン系のノリなのか、このカルデローリ大臣だけじゃなくて、カルデローリ大臣の周りの政治家たちも、一緒になって「フェラーリのモンテゼモロ会長は辞任しろ!」って大合唱を始めちゃったのだ。これに対して、フェラーリの創始者、エンツォ・フェラーリの息子で、フェラーリの現在の副社長のピエロ・フェラーリは、すぐに次のようにコメントした。


「1人の大臣と一部の政治家たちが、昨日のレース後に発言した内容について、私は驚き、とても悲しく思っている。私たちフェラーリが歩んできたモータースポーツの歴史において、レースの結果が良い時でも悪い時でも、政治家が干渉してきたことは一度もなかったし、これからもそうあるべきだと思っている。私たちフェラーリが、他の国々に対するイタリアのイメージのために、これまでどれほど貢献してきたか、それは、今回フェラーリを批判している一部の政治家たちがやってきたことより、確実に大きな貢献だったはずだ」


そして、名指しで辞任を要求されたモンテゼモロ会長も、黙ってられなくなって、思いっきり言い返しちゃった。


「私に対していろいろと言っているカルデローリ大臣は、これまでにフェラーリが我が国の産業とスポーツのために貢献してきたことの1%でもいいから何かを成し遂げてみろ!その日がきたらお前の話を聞いてやる!」


まさに、売り言葉に買い言葉だ。だけど、これは、深夜のネットの掲示板の隅っこで、誰からも相手にされずにヒッソリと行なわれてる市井のネットウヨクとネットサヨクの罵り合いなんかじゃない。一国の政権与党の大臣と、世界的な大企業の会長との罵り合いなのだ。そして、いい年こいたオッサン同士の罵り合いに対して、当のアロンソはと言えば、誰よりも冷静で大人なコメントをしてる。


「レースが終わってからなら、誰でもベストな作戦を語ることができるよ。僕らがやっているのはスポーツなんだから、勝つ時もあれば負ける時もある。今シーズンはレッドブルチームとセバスチャン(ベッテル)を心から祝福したい。僕は来シーズンまたがんばるよ」


‥‥そんなワケで、実際、アロンソが言ってるように、タイヤ交換のタイミングが悪かったって言うのは、あくまでも結果論だ。まだ、この先どうなるか展開が読めない序盤では、ポイント1位のアロンソの敵は、ポイント2位のウェバーだった。だから、フェラーリチームが、ウェバーのピットインに合わせて、予定よりも早めにアロンソをピットインさせたのは、まあ普通の作戦だ。結果として、このピットインのタイミングが敗因になっちゃったワケだけど、それは、あとからだから言えることで、この時点では、まさか敗因になるなんて思ってるワケはない。

ま、序盤だったんだから、もうちょっと走らせて様子を見るとか、いくつかの選択肢は考えられたけど、絶対にアロンソをワールドチャンプにしたいっていうチームの強い気持ちが、できるだけ確実な作戦を選び、それが逆にアダになっちゃったって形だ。だけど、いくら結果が悪かったとは言え、政権与党の現役の大臣が、スポーツで勝てなかったから代表者に責任をとれだなんて、北朝鮮じゃあるまいし、あまりにも変な話だ。それも、ベルルスコーニみたいなハレンチなエロオヤジが首相をやってる国なんだから、他の国よりもユルユルな感じがするのに、どうしてこんなことになっちゃったんだろう?‥‥って謎については、あんがい簡単なカラクリだったのだ。

それは、すべてはぜーレのシナリオ‥‥じゃなくて、すべてはベルルスコーニのシナリオによるものだった。実は、現在のイタリア政府もニポンと似たようなもんで、愛人たちの心を読むのは得意でも、世論の空気はサッパリ読めないベルルスコーニのオカゲで、内政はボロボロ。それで、来月12月には内閣不信任決議案が採決される予定で、そうなれば解散総選挙ってことになる。もちろん、普通に解散総選挙になっても、メディア王で大金持ちのベルルスコーニが、またまたマスコミを総動員して、首相の座に居座ることは簡単に想像できる。

だけど、どうしてもベルルスコーニを首相の座から引きずり下ろしたいと思ってる中道勢力は、ベルルスコーニの対抗馬として、この、フェラーリのモンテゼモロ会長を口説いて擁立しようと考えてるのだ。モンテゼモロ会長は、フェラーリの会長をつとめる他にも、イタリアの産業連盟の会長もつとめてるし、経営危機に陥ってたフィアットを再建させたことでも有名で、抜群の経営手腕を持ってる。その上、こうした面だけじゃなくて、見た目もなかなかカッコイイのだ。見たことない人は、「モンテゼモロ会長」で画像検索してみると分かるけど、63歳という年齢でも、スマートでダンディーで渋い映画スターみたいな風貌をしてる。そのため、イタリア国内の女性を対象にした「抱かれたい男性」のランキングでは、毎年、上位にランクインしてるほどだ。

イタリアの場合、政治家も、ある程度はルックスが良くないと支持されない。だから、ベルルスコーニにしても、プチ整形をしてみたり、頭に植毛してみたりと、自分の外見を良くすることには余念がないのだ。そして、そんなベルルスコーニに正面から対抗できるのは、肩書きの上でも、手腕の上でも、知名度の上でも、ルックスの上でも、人気の上でも、モンテゼモロ会長しかいないって言われてる。もちろん、まだ内閣不信任決議案は採決されてないし、解散総選挙になってもモンテゼモロ会長が名乗りをあげるとは決まってない。所詮は、まだゴシップ紙が騒いでるレベルだ。だけど、実際にモンテゼモロ会長に出馬されたら、サスガのベルルスコーニもヤバイ状況になる、それで、今のうちに叩いておいて、モンテゼモロ会長の評判を少しでも悪くしておきたい。それが、今回のトンチンカンな辞任要求だってワケだ。

‥‥そんなワケで、いつもの「F1 ストーブリーグ」は、来シーズンのレギュレーションだのドライバーだのマシンだのについてアレコレと楽しむもんだけど、今回は、政治の世界にも飛び火しちゃったワケで、こんなこと言っちゃイタリアの人たちにモウシワケナイザーだけど、なかなか面白いことになってきた。だから、今の菅内閣の閣僚の名前なんて仙谷と蓮舫と前原しか知らないや!‥‥って人も、先日のAPECに参加した21ヶ国の首脳の名前なんて半分も分かんないや!‥‥って人も、ニポン以外の選挙なんてアメリカの大統領選くらいしか興味がないや!‥‥って人も、来月に行なわれる予定のイタリアの解散総選挙だけは、ナニゲにチェキしてみると、1年のしめくくりに相応しいお祭り騒ぎを覗き見できると思う今日この頃なのだ。


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