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2010.11.11

sengoku38の謎

10日に、尖閣ビデオを流出させたって名乗り出た43歳の海保職員は、実際には名乗り出る4日も前の先週の土曜日、6日の時点で、大阪の読売テレビの山川友基記者と接触してた。そして、10日の朝9時に勤務中の巡視艇「うらなみ」の船上で船長に名乗り出る寸前まで、電話で山川記者と何度も連絡を取り合ってた。だから、菅総理も仙谷官房長官も他のテレビ局も、みんな10日のお昼まで知らなかったのに、日本テレビの「ミヤネ屋」だけは、速報から2時間後の生放送だったのにも関わらず、まるで何日も前から用意してたみたいな立派なパネルやフリップ、編集映像なんかを駆使して、ヘリからの映像や下船する本人の映像に至るまで、独占的に放送してた。

職員が名乗り出るまでの4日間、菅内閣は当然として、警察も検察も海保も必死になって捜査をして、莫大な税金が使われたっていうのに、その間、自分の局でスクープを流すために、犯人の名前を知りながら隠し続けた読売テレビって、犯人隠匿ナントカ罪にならないの?‥‥って、まあ、そんなこたーどうでもいいんだけど、あたしは右翼でも左翼でもない単なるミーハーだから、何よりも気になるのは、皆さんとおんなじで、YOU TUBEに投稿した時の「sengoku38」って名前についてだ。

「sengoku38」の「sengoku」に関しては、名乗り出た海保職員が「仙谷(官房長官の名前)でもあるし、戦国時代の戦国かもしれない」って含みを持たせた言い方をしてるけど、「38」に関しては何の説明もない。そのため、いろんな人たちがいろんな推理をしてる。ネット上に散見されるのは、「38」を「左派」と読んで「仙谷左派」というもの、「仙谷さんパー」というもの、中国語でバカを意味する「忘八(ワンパー)」が「38(サンパー)」に転じたというものなど、他にもいろんなコジツケが見られる。あとは、ちょっと冷静な推理として、「sengoku」で登録しようとしたら誰かに使われてたために、自動的に出てきた候補名の中から深く考えずに「sengoku38」を選んだってものもある今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、丸1年間も競馬の「エヴァンゲリオン予想」でコジツケまくってきたあたしとしては、こうした単純すぎるコジツケを見ると、やっぱりダメ出しをしたくなっちゃう。ま、あたしじゃなくても、誰が見ても、どの推理も単純すぎてイマイチだし、中国語でバカを意味する「忘八(ワンパー)」だったら「38」じゃなくて「18」にするだろうから、ちょっと無理がありすぎるって思うだろう。

だいたいからして、何よりも本人が「仙谷(官房長官の名前)でもあるし、戦国時代の戦国かもしれない」って言ってるのに、どの推理も「仙谷」のほうしか考えてなくて、「戦国」のほうが無視されちゃってる。これじゃあ片手落ちだ‥‥ってワケで、今日は久しぶりに、あの人をお呼びしよう。そう、頭脳は子供でもベッドでは大人、迷探偵キッコナンの登場だ!


キッコナン 「みんな甘いわよねえ。38だから左派だなんて、まるで26日が風呂の日ってのとおんなじレベルじゃないの」

きっこ 「うん、もうちょっと深い意味があってもよさそうだよね」

キッコナン 「第一、いくら学生時代に全共闘だったからって、今や完全に財務省の飼い犬に成り下がっちゃった仙谷さんのことを左派だなんて、それこそ、お昼に一人前3万円もする最高級のステーキを食べて、その日の夜には一人前2万円もする最高級のしゃぶしゃぶを食べてる菅さんのことを庶民派って呼ぶのと一緒じゃない?」

きっこ 「そ、そりゃそうだね‥‥」

キッコナン 「さっき、きっこが言ってたように、戦国時代の戦国にも意味が通じてなくちゃおかしいし、何よりも基本中の基本として、この登録名から犯人が特定できなきゃ意味がないのよ」

きっこ 「えっ?」

キッコナン 「こうした犯罪をする人間てのは、えてして自分が悪いことをしてるって意識がないのよ。たいていの場合、自分は世の中のためにいいことをしてるって思い込んじゃってるの」

きっこ 「ふんふん」

キッコナン 「だからね、警察に捕まりたくないっていう一般的な犯罪者の心理だけじゃなくて、深層的には自分に注目して欲しいっていう自己顕示の心理も合わせ持ってるのよね」

きっこ 「ふ~ん」

キッコナン 「そのため、こうしたハンドルネームや登録名にも、自分に関する情報を織り込んで、深く読み解けば誰の犯行なのかが分かるようにしちゃうケースが多いのよ」

きっこ 「ようするに、捕まりたくないっていう犯罪者の心理と、自分の犯行だって世の中に顕示したい欲求とが同居してるってこと?」

キッコナン 「その通り!」

きっこ 「そしたら、38をミヤって読んで、犯人の名前は宮根さんとか?」

キッコナン 「あはははは! 確かに宮根さんは菅総理よりも早くこの職員のことを知ってたでしょうけど、犯人の名前は宮根じゃないわ」

きっこ 「じゃあ、この38は何なの?」

キッコナン 「これはね、ものすごく簡単なの! 3から8を引けばいいだけよ」

きっこ 「3-8=-5、マイナス5ってこと?」

キッコナン 「そう! マイナス5!」

きっこ 「それで?」

キッコナン 「マイナス5ってのは、5を引くって意味でしょ?」

きっこ 「うん」

キッコナン 「そしたらここで、38の前の sengoku が登場するのよ」

きっこ 「う~ん」

キッコナン 「まだ分からない? sengoku から5を引く、つまり、go を引くってことよ」

きっこ 「sengoku から go を引いたら、senku、センク?」

キッコナン 「そう! これがすべての鍵になるのよ!センクは戦区、つまり、自分たち海保の職員が命を懸けて守ってる尖閣諸島は、まさに戦国時代さながらの中国船との戦いの区域である、という意味を表わしてるってワケ」

きっこ 「なるほど!」

キッコナン 「そして、センクのもう1つの意味は、先駆者の先駆、つまり、自分たちが必死に守ってる尖閣諸島での真実を国民に知らせるために、自分がビデオを外部へ公開する先駆者になる、という覚悟を表わしてるってワケ」

きっこ 「なるほど!‥‥でも、キッコナンの言ってた自分に関する情報ってのは?」

キッコナン 「そこで、センクの2つの意味、先駆と戦区を合体ロボさせるのよ。戦区の戦と先駆の駆で戦駆ってワケ」

きっこ 「えっ?戦駆って何?」

キッコナン 「今回、本人は勤務中に巡視艇の上で船長に名乗り出たでしょ? これは長年、海保の職員として、主任航海士として、ニポンの海を守ってきたって自負があるからなのよ。この職員が勤務してた巡視艇うらなみは、海上自衛隊の護衛艦うらなみの名前を襲名した巡視艇だから、人一倍、国を守るっていう意識が高いのよ。そうでなければ、陸に上がってから名乗り出たっていいじゃないの?」

きっこ 「うん、そうかもね」

キッコナン 「そこで、この職員は、センクって言葉に、戦区と先駆の他に第三の意味として、ニポンの海を守ってきた自負を表わすために戦駆って意味を持たせたの」

きっこ 「えっ?」

キッコナン 「戦駆ってのは、戦艦と駆逐艦てことなのよ」

きっこ 「おおっ!」

キッコナン 「戦艦も駆逐艦も、国を守るための船ってことは一緒だけど、大きさで言うと、もっとも大きいのが戦艦で、もっとも小さいのが駆逐艦なの」

きっこ 「へえ~!」

キッコナン 「それでね、この戦艦と駆逐艦の中間の大きさの船が、巡洋艦て言うのよ」

きっこ 「巡洋艦?」

キッコナン 「そう! この職員は、巡洋艦よりも大きな戦艦の戦と、巡洋艦よりも小さな駆逐艦の駆を並べて戦駆とすることで、自分の勤務する船は、その真ん中の巡洋艦の巡である。つまり、自分は巡視艇の乗組員であるってことを読み込んでたってワケ」

きっこ 「ふ~ん」

キッコナン 「最初の3-8=-5っていう数式は、sengoku から go を引いて senku‥‥って意味の他に、もう1つの意味があったの」

きっこ 「えっ?」

キッコナン 「8はもっとも大きな戦艦、3はもっとも小さな駆逐艦を表わしてるのよ。そして、真ん中の5は、もちろん巡洋艦のことなのよ」

きっこ 「だけど、それなら sengoku38 じゃなくて、sengoku83 で良かったんじゃないの?」

キッコナン 「そうすると、普通の引き算で 8-3=5になっちゃうでしょ?この職員は、最初から自分が捕まることも覚悟してビデオを流出させたから、誇りをもって勤務してきた海保も辞める覚悟だったのよ。それが、5じゃなくて-5ってこと。自分が巡視艇から永遠に去るって意味をこの-5に持たせたのよ」

きっこ 「おおっ!」

キッコナン 「そして、もう1つ。カンのいいきっこなら、もう気づいてると思うけど、この-5は、自分が勤務する海保の第五管区から自分が去る‥‥って意味もね」

きっこ 「おおおおっ!」

キッコナン 「分かった? つまり、この職員は、この sengoku38 っていう登録名に、自分たち海保の職員が、どれほどの信念で日々勤務してるかって思いを込めたのよ。そして、自分がビデオを流出させたってことを顕示するために、自分の勤務してる巡視艇や海保の第五管区のこと、そして、今回の問題によって自分がそこを去る覚悟をしてるってことまで、すべてを織り込んでたのよ」

きっこ 「うう‥‥あまりのディープインパクトな解読に、サスガのあたしもアッチョンブリケだわ‥‥」

キッコナン 「きっこも、これくらいの読みができるようにならなかったら、今度のエリザベス女王杯も、またミゴトにハズレちゃうと思うわよ」

きっこ 「やかましー!よけいなお世話のカボチャプリンよ!」

キッコナン 「だって、どうせあなたのことだから、またバカのひとつ覚えで芦毛のメイショウベルーガだとか、夢よもう一度でテイエムプリキュアだとか、芸のない馬券を買うつもりでしょ?」

きっこ 「ギクッ!」

キッコナン 「今年のエリ女はね、ムードインディゴよ」

きっこ 「ええっ?なななななんで?」

キッコナン 「それは、明日の日記のお楽しみ♪」

きっこ 「んがんぐ!」


‥‥そんなワケで、迷探偵キッコナンの力を借りて、コジツケ生活25年のあたしが、教師生活25年の町田先生を超えた予想を炸裂させるのは、明日の日記のお楽しみ♪‥‥って感じの今日この頃なのだ!


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