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2011.01.26

隊長としての心構え

川口浩探検隊の総勢6名は、黄金に輝く伝説の大蛇「イナクルワーレオ」を求めて、沖縄県は西表島のマングローブ林を奥深くへと進んでいた。しかし、足首まで埋まる泥土と無数に垂れ下がる蔓が行く手を阻み、なかなか先へ進むことができない。その上、前夜の野宿では、ハブの攻撃を避けるため、隊員たちは寝ずに見張りをしていたので、体力も低下してきた。1人でグッスリと睡眠をとった川口隊長だけが、元気にどんどん先へと進んでいく。

 

 

隊員A 「隊長!待ってください!我々はもう限界です!」

 

川口隊長 「何を言うか!貴様ら、それでも川口浩探検隊の隊員か!」

 

隊員B 「しかし隊長、いったい、いつになったら目的の場所に到着するのですか?もう6時間以上も歩き続けているんですよ!」

 

隊員C 「なんだか同じ場所をグルグルと回っているような気がします!」

 

川口隊長 「何ぃ?私が方向を間違えていると言うのか!」

 

隊員D 「でも隊長!あそこを見てください!あれは我々の足跡じゃないですか!我々は同じ場所を回っていたんですよ!」

 

川口隊長 「むむ‥‥」

 

隊員E 「やっぱり隊長はデタラメに進んでたんだ!」

 

隊員A 「隊長!あんたが悪い!」

 

川口隊長 「ぐぐ‥‥」

 

隊員B 「そうだそうだ!隊長が悪い!」

 

隊員A、B、C、D、E 「隊長が悪い!隊長が悪い!隊長が悪い!隊長が悪い!」

 

 

‥‥ってなワケで、あたしは、今、体調が悪い。だけど、それを言うために、これだけくだらないマクラが書けるんだから、たいしたことはない。ただ、体調が悪くて日記の更新が遅れてるんじゃなくて、日記を書くことはできるけど、大事をとって体を休めることを優先してるだけな今日この頃、皆さん、どうぞご心配なく♪

 

 

‥‥そんなワケで、5人の隊員たちからブーイングを浴びた川口隊長がどうしたかって言うと、とうとうアジのヒラキナオリを炸裂させちゃったのだ。

 

 

隊員A、B、C、D、E 「隊長が悪い!隊長が悪い!隊長が悪い!隊長が悪い!」

 

川口隊長 「うるせえバカ野郎!俺たちが探してんのは伝説の大蛇、イナクルワーレオなんだぞ!分かってんのか!」

 

隊員A 「そんなことは分かってますよ!」

 

川口隊長 「じゃあ、イナクルワーレオを逆から言ってみろ!」

 

隊員B 「えっ?逆から?」

 

隊員C 「イナクルワーレオだから、オ、オ、オレ‥‥」

 

隊員D、E 「オレーワルクナイ‥‥」

 

川口隊長 「そうだ!オレーワルクナイ、俺、悪くない、だ!だから俺は悪くないのだ!」

 

隊員A、B、C、D、E 「んがんぐ!」

 

 

そんなこんなで、マクラもくだらなければ、オチもくだらないワケだけど、これは、あたしの体調が悪いからだ。体調さえ回復すれば、もっともっと面白いギャグを思いつく。だから、そのためには、念には念を入れて、とりあえず病院に入院して、シッカリと体を治したい。そうすれば、退院した時点で隊員たちからブーイングを浴びることもなくなるだろう‥‥って、うまくマトメようとして、逆に墓穴を掘った感が足元からジワジワと這い上がってくるんだけど、そんなこたー関係ない。オヤジギャグは「寒くてナンボ」の世界なのだ。

 

‥‥そんなワケで、隊長の体調が悪くなったり、団長が断腸の思いで決断したり、村長の意見を尊重したり、町長が蝶々を捕まえたり、区長の口調が激しくなったり、市長がテレビを視聴したりすると、校長は好調になっちゃうワケだけど、首長の主張だけは受け入れられない‥‥ってなワケで、「首長」は「しゅちょう」だけど、タマに「くびちょう」って言う人がいる。これは、音声で聞いた時に「市長」と聞き間違えられちゃうことを避けるための方法で、「市立」と区別するために「私立」のことを「わたくしりつ」って言うのとおんなじだ。で、もひとつ念を押しとくと、この「首長」ってのは、別に都知事や府知事や県知事のことだけを指す言葉じゃない。村長や町長や市長から総理大臣に至るまで、みんな「首長」だ。

 

だけど、村の長は村長だし、町の長は町長だし、市の長は市長なのに、どうして県の長は県長じゃなくて県知事なのか? 都や府の長も都長や府長じゃなくて都知事や府知事なのか? つーか、そもそも「知事」って何なのか?‥‥ってことで、この「知事」っていうヘンテコな名称は、もともとは中国のお寺での僧侶の役職だった。だから、古代のニポンのお寺でも、その方式をそのまま使ってた。お寺の事務全般を司る「都寺(つうす)」、その下の「監寺(かんす)」、会計係の「副寺(ふうす)」、庶務係の「維那(いな)」、食事係の「典座(てんぞ)」、労務係の「直歳(しつかい)」、この6つの役職を「六知事」と呼んで、お寺の運営を行なってたのだ。

 

だけど、「知事」ってのは、「モノゴトを治める」って意味の言葉なので、ジョジョに奇妙にお寺以外でも使われるようになる。ニポンで最初にお寺以外で使われたのは、奈良時代の「知太政官事(ちだじょうかんじ)」だ。「えっ?どこが知事なの?」って思うかもしれないけど、これは「知事」の「知」と「事」の間に「太政官(だいじょうかん)」がサンドイッチされてるのだ。これは、中国の方式にならったもので、中国では、「知」と「事」の間に「治めるもの」をサンドイッチする方式になってる。分かりやすく言うと、現在のニポンでは「都知事」「府知事」「県知事」って言うけど、中国の方式だと、これが「知都事」「知府事」「知県事」ってことになる。

 

で、「太政官」て言えば、昔のニポンの内閣みたいなもんで、今の総理大臣にあたるのが「太政大臣(だいじょうだいじん)」だった。だけど、当時の「太政大臣」は、今の総理大臣なんかよりも遥かに偉くて、それこそニポンイチの権力者だったから、おいそれとは任命できない‥‥つーか、この地位を与えられるだけの人物がメッタにいなかったため、空席になってることも多かった。それで、トップの「太政大臣」は空席のまま、その下の左大臣と右大臣が実質的に政治を行なうことが多かった。

 

だけど、いつもいつもトップが空席ってワケにも行かない。形だけどもトップがいないとカッコがつかない場合もある。でも、こんな最上級の地位を与えられる人物はいない‥‥ってことで、当時の政府が苦し紛れに考え出したのが、この「知太政官事」だったのだ。「県」を治めるのが「知県事」なら、当時の内閣である「太政官」を治めるのが「知太政官事」ってワケで、空席になってるトップの「太政大臣」の代わりに、この「知太政官事」っていうニワカ作りの役職が、内閣の体裁を保ってたのだ。現在に置き換えてみると、脳みそが空席のままの菅総理なんかじゃお話にならないから、影の総理の仙谷官房長官が何から何まで指示してた‥‥ってこととおんなじだ。

 

これが、ニポンの「知事」の「はじめて物語」ってワケで、お姉さんもモグタンもビックル一気飲みしちゃったと思うけど、もともとの中国でも、隋の時代にはお寺の中の役職だった「知事」って名称が、宋(そう)の時代になると、各地の「州」や「府」や「県」の首長に対しても使われるようになった。それが、さっきのサンドイッチ方式の「知府事」や「知県事」っていう名称だ。そして、この方式にならったのが、ニポンで最初の知事、「知太政官事」ってワケだ。

 

ま、漢文の場合は「レ点」で戻ったりするから、中国から伝わった言葉をそのまま使うんじゃなくて、ニポン式に変更するのは当然の流れだ。だから、1000年以上も前には中国のサンドイッチ方式だった「知事」も、現代では「都知事」「府知事」「県知事」ってふうに、治める対象を頭に乗せる形に変更されたワケだ。たとえば、「弁当」の場合なら、「弁幕の内当」とか「弁からあげ当」とか「弁ハンバーグ当」じゃ書くのも読むのも大変だけど、「幕の内弁当」「からあげ弁当」「ハンバーグ弁当」ならノープラモデルだ。これがニポン語の文化なんだから、「郷に入ればひろみに従え」ってことになる。

 

‥‥そんなワケで、まるで水嶋ヒロの小説みたいに、笑うに笑えないオヤジギャグを散らかしながら書いてきたワケだけど、それもこれも、すべては隊長が悪いからで、あたしのセイじゃない。調子のいい時のあたしなら、間違っても「郷に入ればひろみに従え」なんて言うワケがない。だから、こんなに寒い時期にモウシワケナイザーだけど、あたしの体調が回復するまで、今しばらく、この寒さに耐えてほしい。そして、この寒さに耐え抜くことができた勇者にだけが、本当の意味での隊長になれるハズだ。そう、川口浩のあとを継いだ藤岡弘のように‥‥って感じの今日この頃なのだ。

 

 

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