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2011.01.16

お風呂の科学

これだけ寒い日が続いてると、お風呂は、やっぱり湯舟でのんびりと温まりたい。他の季節なら、シャワーだけでササッと済ませちゃう日もあるけど、冬場、それもここ最近の厳しい冷え込みには、どうしても湯舟での入浴が必要不可欠で、十分すぎるほど温まってからお風呂を出ないと、5分もしないうちにガタガタと震えてくる‥‥って言っても、これは、暖房を使ってないあたしの話で、エアコンやストーブでお部屋を温かくしてる人は大丈夫だろう。

で、あたしみたいに暖房を使ってないと、ものすごくハッキリと分かることがある。それは、お風呂に入れる「温泉の素」の効果だ。何も入れてない普通のお風呂の場合は、どんなに湯舟で温まっても、お風呂から出て室温が5度くらいのお部屋にくると、10分もしないうちに寒くなってくる。お風呂から出て、ソッコーで服を着て、すぐに毛布にくるまるんだけど、それでも、体がポカポカしてるのは最初の5分くらいで、10分をすぎると手足の先から冷たくなってくる。だけど、「温泉の素」を入れたお風呂で温まると、お湯の温度も浸かってる時間もおんなじくらいなのに、お風呂を出てから、2~30分くらいは体がポカポカしてるのだ。

だから、お風呂を上がってから、まだ何時間も起きてる時なら関係ないけど、すぐに寝る時なんかは、体がポカポカしてるうちに眠りにつくことができる。あたしは、夜の早い時間にお風呂に入って、体を洗ったり髪を洗ったりして、それから「温泉の素」を入れた湯舟で温まる。そして、それから何時間か起きてるんだけど、「さあ寝よう」と思ったら、ぬるくなってるお風呂を沸かしなおして、また湯舟で温まって、出てきてすぐにお布団に入るようにしてる。こうすれば、体がポカポカしてるうちに眠ることができる今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、家族が何人もいて、順番にお風呂に入るような家庭なら、湯舟のお湯も毎日のように入れ替えると思う。だけど、あたしはひとり暮らしなので、湯舟のお湯は、何度も沸かしなおして入る。必ず、シャワーで体を洗ってから湯舟に入るので、1日1回、普通に入ってるだけなら、1週間くらい経ってもお湯は汚れないからだ。でも、お湯がそんなに汚れてなくても、3日か4日に1回のペースでお洗濯をしてるので、その時に、湯舟のお湯を使うから、必然的に、お洗濯した日にお風呂の水を入れ替えるっていうことになる。

だけど、これは、通常時のことで、今みたいに寒くて、毎日のように「温泉の素」を入れたお風呂に入ってると、話も違ってくる。「温泉の素」の中には、残り湯をお洗濯に使えるタイプのものもあるみたいだけど、あたしが愛用してるのは、ツムラの日本の名湯シリーズの「登別カルルス」だから、サスガにお洗濯には使えない。だから、今は、お洗濯には水道を使い、湯舟のほうは何度も沸かしなおして入ってるんだけど、これがなかなか大変なのだ。

「温泉の素」は、どこのメーカーのものでも、「透明タイプ」と「濁り湯タイプ」に分けられる。淡いピンクとかグリーンとかの色がついてても、透き通ってる「透明タイプ」なら、10回くらいまでなら沸かしなおせるし、種類によっては残り湯をお洗濯に使えるものもある。だけど、「濁り湯タイプ」のほうは、沸かしなおして使うには、いろいろとヤッカイなのだ。まず、沸かしなおす回数だけど、1日1回のペースで沸かしなおしてると、5回が限界だ。「登別カルルス」でも、他の「濁り湯タイプ」のものでも、沸かしなおしが5回を超えると、ジョジョに奇妙に成分が凝固してきて、お湯の中に気持ち悪いブツブツが浮くようになってくる。そして、お湯自体は透き通ってくる。つまり、濁りの成分が、ダマみたいになってきちゃうのだ。

「濁り湯タイプ」を沸かしなおすと、1回でも風呂釜の中が汚れちゃって、あとの掃除が大変になる。だからって、毎回、風呂釜掃除の「ジャバ」なんて使えないから、あたしは、ホースの先を指で潰して、お水を勢いよく噴射させて洗ってるけど、冷たいし大変だ。だから、5回以上沸かしなおして、濁り湯の成分がブツブツしたダマになっちゃったら、この風呂釜掃除がハンパなく大変になる。どんなに気合いを入れてテッテー的に掃除しても、新しいお水を張ってからお風呂を沸かすと、風呂釜の口から小さな白いブツブツがビミョ~に浮いてきちゃう。そして、「温泉の素」を入れてない状態で3回は沸かしなおさないと、この白いブツブツはなくならない。

だけど、これは、沸かしなおす回数だけの問題じゃないのだ。さっきは、「1日1回のペースで沸かしなおしてると、5回が限界だ」って書いたけど、1日に2回なら、もっと沸かしなおせるのだ。あたしは、今、夜の早い時間に1回と、寝る前にもう1回、沸かしなおして入ってるんだけど、このパターンだと、4日間、合計8回も沸かしなおしても濁り湯の成分は凝固しなかった。それで、あたしは、迷探偵キッコナンの力を借りずに考えてみたんだけど、これは、寝る前の沸かしなおしがポイントだってことに気づいた。たとえば、夜の8時にお風呂に入ったとすると、寝る前の12時に沸かしなおす時には、お湯はまだ少しはぬるいから、冷たいお水から沸かすよりも、遥かに短い時間で沸く。ここがポイントなのだ。

あたしが推測するに、濁り湯の成分が凝固するのは、熱い風呂釜の中を何度も通ることによって、少しずつ成分が変化してくんだと思う。だから、問題なのは、「何回、沸かしなおしたか」ってことじゃなくて、「何時間、沸かしなおしたか」ってことなのだ。あたしのお風呂はワリと大きいから、お水から沸かすと、夏場なら20分で沸くけど、冬場は40分くらい掛かっちゃう。だから、今の時期に、1日1回のペースで沸かしなおしてると、5日ならトータルで200分沸かしてたことになる。つまり、これが、濁り湯の成分が凝固しない安全圏てことになる。

で、1日2回の今のパターンだと、夜の早い時間は40分だけど、寝る前の沸かしなおしは15分ほどで沸くから、1日あたり55分てワケで、これが4日だと220分になる。これなら、安全圏の200分とそれほど変わらないから、この辺までがホントの安全圏てことになる。そして、もう1回沸かしなおすと、どっちのパターンでも「プラス40分」になり、あの不気味な白いブツブツが発生し始めるってワケだ。

‥‥そんなワケで、迷探偵キッコナンがいなくても、あたしだけでもなかなかやるなあ‥‥なんて自画自賛してたのもトコノマ、自分のお風呂の入り方を最初から脳内シミュレーションしてみたら、完全に完璧だと思ってた仮説にも、大きな穴が開いてたことに気づいた。それは、最初の1回だ。最初にお風呂を沸かす時って、風呂釜を掃除してから、お水を張ったら、そのまま沸かしてる。そして、お風呂が沸いてから、入る段になって、初めて「登別カルルス」を入れてる。つまり、濁り湯の成分が風呂釜の中を通過するのは、2回目の沸かしなおしの時からなのだ。

だから、「1日1回のペースで沸かしなおしてると、5回が限界だ」って書いたけど、最初の1回はお水を沸かしてるワケで、「登別カルルス」の入ってる状態で沸かしてるのは4回ってことになる。そして、安全圏の時間に関しても、さっきの計算から、最初の1回の40分を引いた時間、160分から180分がホントの安全圏てことになる。ま、何にしても、「登別カルルス」を入れたお風呂わを沸かしなおして入るなら、最長で「4日以内」にすべきって点は変わらないけど、これには、もっと重要な意味があるのだ。

ここまで、あたしは、「濁り湯の成分が凝固して気持ち悪い」とか「風呂釜の掃除が大変になる」っていう観点からだけ「沸かしなおし」について考察してきたけど、実は、もっと「温泉の素」の核心に迫る部分にこそ言及したかったのだ。それは、ズバリ、「効果」についてだ。マクラの部分で、あたしは、暖房を使ってないからこそ、普通のお風呂と「温泉の素」を入れたお風呂との保温効果の違いを実感したってことを書いたけど、「温泉の素」って、沸かしなおせば沸かしなおしただけ、その「効果」が低下しちゃうのだ。

ここんとこ、お部屋の中でも吐く息が真っ白になるほど寒い日が続いてるから、あたしは、毎晩、「登別カルルス」のお風呂で温まってるんだけど、新しいお水を張ってお風呂を沸かして、そこに「登別カルルス」を入れて温まった日は、お風呂から出ても30分くらいは体がポカポカしてる。だけど、次の日に沸かしなおして入ると、お風呂上りのポカポカ具合はおんなじなんだけど、持続時間が若干短くなって、20分くらいで寒くなり始める。そして、3日目になると、何も入れてない普通のお風呂と変わらないくらいで、10分ほどしかポカポカが持続しないのだ。

‥‥そんなワケで、自然と健康を科学するツムラにならって、あたしもお風呂を科学してみた結果、見た目には濁り湯の成分が凝固してなくても、体をポカポカと温めてくれる成分は、沸かしなおすたびに確実に変化し続けてて、効果が低下してくってことが分かった。そして、あたしが、このことに気づいたのが、今日だった。だから、明日からは、貴重な「登別カルルス」がもったいないけど、背に腹は変えられないから、2日を目安にお風呂を入れ替えようかと思ってる今日この頃なのだ。


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