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2011.02.06

おかえり、プリキュア!

2月4日は全国的に「立春」だったけど、2月6日の今日、キリンよりも首を長くして待ち続けてた「スイートプリキュア♪」がスタートして、ようやくあたしにも2日遅れの「春」が訪れた! とにかく、何から何まで最悪だった「ハートキャッチプリキュア」のオカゲで、日曜日の朝の最大の楽しみを奪われちゃったあたしは、この1年間、ずっとガマンし続けてきた。それも、次のプリキュアがどんな作品になるのか分からない状態でのガマンだから、1年間ガマンすれば元に戻るなんて保証はない。ヘタしたら、次のプリキュアも四コマ漫画みたいな幼稚な作品になっちゃう恐れもあった。だから、あたしは、去年の秋に今回の「スイートプリキュア♪」のキャラが発表になるまでは、マジで悶え苦しみながら日曜日の朝を迎え続けてきたってワケだ。

だけど、公式発表された「スイートプリキュア♪」のキャラを見たら、「フレッシュプリキュア!」までの元の画風に戻ってたし、少しだけ触れてあった設定を読んでも、どうやらプリキュアの王道に戻るってことが分かったので、あたしの心の中を埋め尽くしてた不安という雨雲は一瞬で消え去り、数ヶ月ぶりにスッキリと晴れ渡った。そして、それからというもの、一日千秋の思いで「2011年2月6日」を待ち続けてたのだ。ちなみに、「一日千秋」ってのは「いちじつせんしゅう」であって、1日だけ千秋ちゃんの気持ちになってみる「いちにち ちあき」じゃない。さらにちなみに、「千秋楽」ってのは「せんしゅうらく」であって、千秋ちゃんが楽チンになる「ちあき らく」じゃない。もひとつちなみに、千秋ちゃんは、プリキュアだと5作目の「Yes!プリキュア5 GoGo!」が一番好きで、1作目の「ふたりはプリキュア」と2作目の「ふたりはプリキュア Max Heart」を溺愛してるあたしとは意見が分かれる今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、千秋ちゃんが「Yes!プリキュア5 GoGo!」を好きだって言ってるのは、たぶん、子供がプリキュア世代だった時に一緒に観てたからだと思う。だから、もしも4年早く子供を産んでたら、きっと「ふたりはプリキュア」を好きになってたと思う。それで、あたしは、「とにかく、ふたりはプリキュアは最高だから、DVDで1話からぜんぶ観てみてほしい」って言ったんだけど、千秋ちゃんからは「時間がないから無理」っていう直球の答えが返ってきた。阪神タイガースの試合を観る時間の10分の1でも「ふたりはプリキュア」のために割いてくれたら、心の底から大感動できる上に全身がシビレまくれることウケアイなんだけど、三度の飯よりも阪神タイガースが大切な「虎姫」の千秋ちゃんには無理強いできない。

で、今日からスタートした「スイートプリキュア♪」だけど、テレビを観ながらのあたしのツイッターのつぶやきを読めば、どんな感じだったのか雰囲気が分かると思う。


「きっこさんのつぶやき」

「スイートプリキュア」が始まったー!

「スイートプリキュア」、元のプリキュア路線に戻っただけじゃなくて、ナニゲにセーラームーンの匂いまでしてきた!ブラボー!

ニャプニャプ~♪ ひびきとかなで、ちゃんと王道のなぎさとほのかのキャラ設定に戻ったー!

通常時のひびきのヘアスタイル、早希ちゃんのコスプレみたい。

アイキャッチもいいねえ!

通常時のかなでの髪の色がアッシュ系ってとこが今どきだね!

あーーーもーーー完璧すぎて涙が出てきたーーー!!

レッツプレイ!プリキュアモジュレーション!

やっぱプリキュアはこうでなくちゃ!

エンディングの微妙なCGだけは相変わらずかあ‥‥

とにかく1年間ガマンしてきた甲斐があった!元に戻ってホントに良かった!やっぱりハートキャッチは全方向から批判があったんだろうな。


‥‥そんなワケで、「スイートプリキュア♪」は、シリーズで8作目、プリキュアとしては6代目なんだけど、最悪だった前作の「ハートキャッチ」の四コマ漫画みたいな画風から、元の画風に路線が戻った。あたしは、何よりもコレが嬉しい。とにかく、「おジャ魔女どれみ」と見間違えちゃうような「ハートキャッチ」の画風は、歴代のプリキュアだけじゃなくて、古くはセーラームーンからの「正統派少女漫画」の流れまでをも全否定してて、ホントに不愉快だった。あたしは、「おジャ魔女どれみ」も好きだったけど、それはそれで話は別で、プリキュアの世界には持ち込まないでほしかった。

だって、プリキュアには、劇場版の「オールスターズ」っていう作品があるからだ。歴代のプリキュアが勢ぞろいする「オールスターズ」は、毎年メンバーが増えてって凄いことになってたけど、それでも、おんなじ画風のプリキュアたちが活躍するから、どのプリキュアのファンでも楽しむことができた。だけど、ここに1組だけ、ぜんぜん違う画風の「ハートキャッチ」が加わったら、ものすごい違和感が炸裂しちゃう。言うなれば、「ジョジョの奇妙な冒険」にバカボンのパパが登場するようなもんで、「天才バカボン」は「天才バカボン」として好きだけど、「ジョジョの奇妙な冒険」の世界には馴染めないってことだ。

「ハートキャッチ」は、画風が子供っぽいだけじゃなくて、ふだんから三頭身になったり変な顔になったりするデフォルメが多すぎて、とてもプリキュアのシリーズとは思えなかった。これは、「機動戦士ガンダム」における「SDガンダム」であり、「新世紀エヴァンゲリオン」における「ぷちえヴぁ」であり、「ろくでなしBLUES」における「ろくでなしぶるーちゅ」であり、さらに言えば、映画「釣りバカ日誌」における「花のお江戸の釣りバカ日誌」みたいなもんだから、今後、プリキュアを語る時には、「ハートキャッチ」はシリーズから外すべきだろう。

‥‥そんなワケで、1年間のブランクを終えて、ようやく正規のシリーズに戻ってくれたプリキュアだけど、今回の「スイートプリキュア♪」は、主人公2人のキャラ設定も、あたしの大好物の「男の子っぽい女の子」と「女の子っぽい女の子」に戻ってくれた。だけど、「ふたりはプリキュア」のなぎさとほのかみたいに明確な「タチ」と「ネコ」じゃなくて、スポーツが得意な北条響(ほうじょう ひびき)も髪はロングだし、響が変身するキュアメロディの衣装や髪はピンクだ。一方、フェミニンな南野奏(みなみの かなで)は、今までの「ネコ」とは違って、おとなしい外見に似合わず、響に食ってかかってケンカしちゃう。そして、変身するキュアリズムの衣装は、白とピンクを基調にしてて、キュアメロディと同様にフェミニンだ。

だから、外見だけだと、変身前も変身後も2人とも女の子っぽい。唯一の外見的なポイントは、奏の目が女の子っぽい「たれ目」なのに対して、響の目は男の子っぽい「キリッとした目」になってる点くらいだ。スポーツが得意で勉強が苦手な響も、スポーツが苦手で勉強が特異な奏も、性格は2人とも勝気で、外見と同様に明確な「タチ」と「ネコ」には分かれてない。これは、2人が幼馴染で、ちっちゃかったころは仲良しだったのに、現在は顔を合わせるとつまらないことでケンカしてて、だけどプリキュアになったことで友情が蘇ってく‥‥っていう設定上の意味もあるんだと思う。

とにかく、あたしは、2人が敵に襲われながらもケンカを始めて、そこでプリキュア戦士として目覚めかけつつ、お互いのことを心配し合ったシーンで、すでに涙がポロポロとこぼれ始めちゃった。これだよ!これがプリキュアなんだよ!こんなふうに、画風だけじゃなくて、ストーリーや展開の面でも、中学時代っていう一番多感な時期の女の子の心理を描写してなかったら、やっぱりプリキュアとは呼べないんだよ!ああ、おかえり!プリキュア!

たぶん、「フレッシュプリキュア!」の次に、この「スイートプリキュア♪」を放送してたら、ワリと冷静に「ふ~ん」って感じで観てたと思う。だけど、間にヒザカックンな「ハートキャッチ」が入ったから、あたしは、あらためて本物のプリキュアの素晴らしさを再確認することができた。大好きな食べ物でも、毎日毎日続けて食べてたら、そのうちアリガタサを感じなくなってくる。だけど、途中で一度、ものすごくマズイものを食べると、また、アリガタサも感じられるようになるし、美味しさも復活するってワケだ。

‥‥そんなワケで、あたしのハートの内角高めにミゴトなストライクを決めてくれた「スイートプリキュア♪」だけど、これから1年間ずっと楽しんでく上で、基礎知識として「これだけ知ってれば大丈夫」ってポイントを池上彰してみようと思う。まずはタイトルの「スイートプリキュア♪」だけど、これは「甘い」って意味じゃなくて、クラシック音楽の用語で「組曲」って意味だ。今回の作品は、「響」と「奏」っていう2人の名前や、変身後の「キュアメロディ」と「キュアリズム」って名前からも分かるように、「音楽」がテーマになってる。

毎度オナジミのあっちの世界は「メイジャーランド」で、敵の世界は「マイナーランド」、これも音楽用語からのネーミングだし、敵によって人間界に飛び散っちゃった「伝説の楽譜」の「幸せのメロディ」の音符を集めるって設定も音楽まみれだ。だけど、奏は学校の「スイーツ部」に所属してお菓子を作ってるし、実家もケーキ屋さんだし、響はケーキが大好物。だから、タイトルの「スイートプリキュア♪」には、音楽用語の「組曲」って意味だけじゃなくて、「スイーツ」の意味も持たせてあるのかもしれない。

とにかく、第1回目の今回は、2人がプリキュアに変身したとこで終わってて、敵とのファーストバトルは次回の放送になる。だから、今回を観逃した人も、次回から観れば問題ない。もちろん、完全に新しい作品だから、今まで一度もプリキュアを観たことのない人でも、次回から観始めれば楽しむことができる。幼馴染で、ちっちゃかったころは仲良しだった2人の女の子が、中学生になってからは、何故か顔を合わせるたびにケンカしちゃうようになった。ホントは2人とも昔みたいに仲良くしたいと思ってるのに、どうしてもつまんないことで言い合いになっちゃう。そんな時、ワケの分からない敵が襲ってきて、人間の言葉をしゃべる変な猫まで登場して、自分たちがプリキュア戦士に変身することになる。だけど、それは、2人の心がひとつにならなきゃ変身できない。

ああ、これがプリキュアなんだよ!‥‥って、これはさっきもやったけど、とにかく、この「限りなく愛情に近い友情」こそが、歴代のプリキュアに一貫して流れてる命題であって、あたしは、ここに萌えてるワケだ。そして、この友情が愛情に変わった時のことを妄想すると、もう、居ても立ってもいられないほど悶々としてきちゃう(笑)‥‥ってワケで、こんなあたしだから、最初からヘラヘラとふざけまくってた上に、あまりにも弱すぎて使い物にならず、ゾロゾロと味方が増殖した挙句に、とうとう婆さんまでプリキュアに変身しちゃうような「ハートキャッチ」だけは、断じてプリキュアと認めるワケにはいかないのだ。

‥‥そんなワケで、今日の「スイートプリキュア♪」の第1回目は、まだ、響と奏の仲が悪いままだったけど、状況的に切羽詰って変身したって形だった。だけど、これからタップリと時間をかけて、少しずつ仲良くなってくだろうから、歴代のプリキュアのように、これからたくさんの感動に出会えるハズだ。そして、シリーズをすべて観続けてきたマニアのあたしが太鼓判を押した「スイートプリキュア♪」だから、初めてプリキュアを観る人にも、その感動は伝わるだろう。だけど、プリキュアに1週遅れて次週からスタートする「海賊戦隊ゴーカイジャー」に関しては、フタを開けてみるまで分からない不安がある。それは、安易にブームに乗っかって「海賊」ってテーマにしちゃった日和見ぶりに、今の菅内閣にも共通する「なりふりかまわない必死さ」を感じたとともに、歴代の戦隊ヒーローに変身しちゃうっていう「最後の反則技」的な部分に、「とうとうパンドラの箱を開けちゃったか」っていうネタ切れ感が漂ってる今日この頃だからだ。


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